ばむばんか惰隠洞

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2004-05-22 この日を編集

[Day] 真面目な一日

なぜか近年類を見ないくらい仕事する気全開で、夕方までばりばりお仕事(という割にはそれほどはかどらなかったのは秘密だ)。その後、晩飯作る気なっしんぐなカミさんのおごりでトリスケで宴会。「腰の誉」なぞというおいしい酒が入っていたのでつい飲み過ぎる、つーか倅が「それオレも呑んでもいいか?」と聞いてきたので両親妙に喜ぶ。もちろん、呑んで良い。つーか呑め(未成年の飲酒は禁止されています)。

んでもって酔っ払って帰ってwebも見ないでばたんきゅー。

これが翌日の大パニックを引き起こす元だったのだったー(以下翌日)。


2005-05-22 この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (22:32)

「鋼の錬金術師」、「ローゼンメイデン」、「砂ぼうず」、「交響詩編エウレカセブン」、「魔法戦隊マジレンジャー」、「仮面ライダー響鬼」、「ふたりはプリキュアMH」、あと「義経」の前座が「雪の女王」に変わってた。監督出崎統? うへえ、なんつーかこの、実に今風じゃないアニメだなあ。もう一本の新番組、「ローゼンメイデン」もなんと言ったもんだか。とりあえず、聞く側の気分を激しく不安にさせるあのOP/EDのお唄はいったい何なんじゃろ。

「エウレカ」はもう、ステキ。レントン君の、ラストの「そうでもないさ」ってセリフで、オジサンの涙腺調節バルブは見事に故障しちまいましたよ。これぞジュヴナイルの黄金パターン。

「マジレンジャー」は相変わらずお話の作り方がヘタ。いきなり知らん男と結婚、ならホウ姉的に、相手の男が実は怪しい人物なんで尻尾をつかもうとしてる、とかなんとか、そんなノリの方が、ほどよくマンネリに染まっていい感じになったんじゃないかなあ。

ヒビキさんの方は、逆に見所沢山ありましたな。制服姿のあきらとか体操服姿のあきらとか(ぉーぃ)。あーあとミニスカでバイクにまたがる香須実ねーさんもなかなか。そんなことよりあれですよ、イブキさんと香須実ねーさんがショッピングに出かけたあそこ、あそこってデビルマンの"世界"だよねえ。ううむ、別に何かの嫌がらせ、とか、そういうワケじゃあないとは思うんだけど、妙な既視感がやがて含み笑いに…(ニガワラ)。

プリキュアは、ドツクゾーンの人達が案外素直な人達だと言うことが判ったのが収穫でした。そうか、じゃんけんで決めるのか。ドツクゾーンの人も、自分がイヤなことをされたらやっぱりイヤなのか。なるほどな。

そんなことより「義経」がなんか大変なことになってますよ。ショタ、美青年、老け専と次々に対応ジャンルを伸ばしてきて、とうとう幼女フェチの面倒も見ようって勢いではないですか。うおう、大姫カワイイよ大姫。

[F1] モナコGP決勝 (23:38)

ふうむ、何かと「非力」と言われてきていたルノーエンジンが、今年になってなまじパワーを持っちゃったゆえにちょいとばかりタイヤに厳しいマシンになっちゃった、と言うのがなんだか興味深い。ラスト10周、フェルナンドのクルマのリヤタイヤはほとんどスリック状態だったものね。序盤はアルバースが見せ場をつくり、後半以降は今年のここまでの上位チームのめまぐるしい攻防で、大変に見応えのあるレースだったのじゃないかな。壊れないマクラーレンはやっぱり怖いよね。それから苦労人ニック、よかったなあ、なレースではありました。

それはともかくレースの序盤を一緒に観ていたカミさん曰く、「あのクルマ(レッドブル)はR2-D2後ろに積んだらええんちゃうのん?」だって。

おー、そりゃトラブルフリーで最強かも知れんなあ。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [●いやもう、レントン君と、それを見守るホランドを中心とする大人達が素敵すぎます「エウレカ」 ●今週はイブキさんがち..]

ROVER [正式に「鬼」として活動するためにはお医者の健康診断書が必要、ってのに笑っちゃいました。トドロキさんも大変だ(^o^)..]


2006-05-22 この日を編集

[web] 切込隊長もハマっている… (13:30)

B000BSJKEIなんか「浩宮様も読んでいる」*1みたいなタイトルですが(w。よくもまあ36時間もやれるなあ、ってのがこのゲーム、「ハーツ・オブ・アイアンⅡ」。隊長も紹介している徳岡正肇氏のゲームレポート(4Gamer.net「世界 ふしぎ大戦!」)見るだけでもお腹が一杯になりますわ。

なんかこれ、敷居は高そうだけど同時に面白そうだよな。時々濃いめのシミュレーションやりたくなるんだけど、これはまた強烈に濃いわ。世界の175の国、どれでプレイしても良いんですってさ。聞くところによりますと、中国から設定か何かにクレーム付いてるんだって? わはは、そういわれるとチベットを担当して、何とか中国の侵攻を食い止めたくなっちゃうよな(ヤバっ)。

お仕事用にもう一台マシンが調達できたら、遊んでみてもいいかな、なんて思ってたりして。

*1 昔々、秋田書店から出た大友昌司氏の「怪獣図鑑」のキャッチがこれだったのさ。もちろんおかげでオレも買ってもらえたよ。ありがとう皇太子様。


2007-05-22 この日を編集

[Day] 出動っ (16:00)

今日は新神戸。お芝居→たちきやコースだな(^^;)。

そういえば今日は倅、ゼミの飲み会だとか言うておった。自分の倅がゼミで飲み会……うぷぷ、何でかわからんが笑えてしまうな。

[Stage] まつさをな

新神戸オリエンタル劇場で、演劇集団キャラメルボックス「まつさをな」観劇。

幕末の小田原藩。藩政改革派の重臣として海防事業に注力する家老青柳の息子、啓一郎。父と同じ志を持ち、剣の道から距離を置いて台場建設に精を出す彼とその幼なじみ、静馬。ふたりはそれぞれの理由から、一年前に逝った啓一郎の姉、貴江の面影を偲びつつそれぞれに忙しい日々を送っていた。そんなある日、同じく幼なじみの鉄之介に誘われて出かけた旅芸人の一座で啓一郎と静馬はわが目を疑うことになる。一座の花形、女剣戟を見せる娘、千鶴の面影が貴江に瓜二つだったのだ……。

明るく直情な町娘が乞われて武家の養女となったことで巻き起こるシチュエーションコメディを軸に、啓一郎と静馬のそれぞれの恋心や、開国を間近に控えた国情のもとで武士であると言うことがもたらす悲哀などが絡められた、大変にウェルメイドなお芝居。カーテンコールが3回かかったのは久しぶりに見たような気がする。お客さんも大変満足したというわけですな。

2時間をちょい超えるお芝居だったけど、メリハリのきいた演出でだれることなく一気に最後まで観ていける。

私の趣味から行くと、もうちょっと黒いところが欲しかったような気はするけどね。一番悪いのはコイツ、と思わせつつ実はそちらはシロで、ホントに黒いのは別にいて…、なんてノリを期待してたんだが、お芝居の長さや登場人物の数の関係でそこまでは捻りきれなかったかな、と言うところかな。とはいえ楽しめました。客演に劇団☆新感線の粟根まこと。浮きまくる怪演ぶりが実によいアクセントになっておりました。

[Day] ケータイ機種変

ちょっと早めに街に出たもので浮かれてしまって(これだから田舎者は…)、ケータイの機種変更などしてみた。いや、一応ほら、ケータイコンテンツにも関わってますから、いつまでもW3xのまま、つーのもまずかろうと言うことで、新しめの機種に変えました。MEDIA SKINの黒。うむ、うすうす予想はしていましたが、これは結構使いづらい(^^;)。

その小ささ故にボタンは押しにくいのだろうな、ってあたりは覚悟してた(押しミス頻発中ですな)けど、フリップを閉じた時点では何もできないってのは予想してなかったのでちょっとうろたえた。私にとってはケータイは時計でもあるので、手軽に時間のチェックができないっちゅーのはややツラい。あとはなんだ、意外にケータイっちゅうのもメーカーごとに結構インターフェースに差があるものなのだなあと言うのが分かって、ほほうと思いつつあちこちとまどい中。微妙にお作法が違うものなのですね。

んまあコンパクトでかっちりしたデザインは結構好きだし、キャラメルボックスの公演で、開演前のケータイの電源オフの確認パフォーマンス(みんなでケータイをかざして、自分のケータイの電源がオフになってることを確認する)で、隣のお客さんに「へっへー、オレのケータイカッコいいだろー」と自慢できるって役得はあったけどな(そんだけかい)。

[Day] 芝居のあとは呑み

今晩のたちきや恒例行事。新神戸からばりばり歩いてたちきやへ。「御湖鶴」、「新政 六號」、「鮎正宗 越乃初鮎」。本日はしっかりした日本酒、てなお味のお酒であったかな。辛口好きだけど強すぎるのはちょっと…な人なら「新政 六號」は結構お気に召すのじゃないかしら。いかにも日本酒で、それなりに呑みやすいってのは意外に珍しいかも。

んで本日も、ぎりぎり終電に間に合って良かったな、と(w。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

美紀 [お疲れ様でございます。いいなーお芝居。 アオリイカとスルメイカが神戸付近で 爆釣してるらしいですね。エギを持ってワタ..]


2008-05-22 この日を編集

[PC] h.pで幸福を (24:07)

安直にOSアップグレードして、あとはまあ成り行きで対策すべえか、な流れで来てるんだが、さっそくプリンタで不具合が出た模様で、XPインストール時に上手いこと移行が出来てなかったみたい。古本屋的、いろいろ印字できないと困るのでドライバの再インストール、と思ったらインストールCD、例によってカルガッソーの餌食になっちゃったようでいっかな見つからない。仕方ないからhpのサイトに探しに行ってみたら、"HP最小インストールソフトウェア(ドライバのみ)"なんつーものがあるじゃないの。hpの複合機のドライバは結構サイズでかくて、webから落とすと300Mbオーバーのファイルのダウンロードを強要され、んでインストールさせていただくと何やら要らん機能ばかりがわらわらくっついてて不愉快極まりなかったんだけれど、なんだい、こんな軽いバージョン(こっちは50Mbちょいだ)もあるんじゃないか、先に教えてくれよ。

てことでhp imagingなんちゃらかんちゃら、関連のドライバとソフトウェアをまとめてアンインストールした上で、こちらの単能ドライバでインストールし直し。いえい、軽くて大変結構。こちらは文字通り、幸福になれたような気がするな。

[News] 訃報 (24:27)

昨日書くべきだったのだけれど、今日泊亜蘭氏(asahi.com)。日本のSFの歴史(特にSFマガジンを起点としたときには)のなかにあって、間違いなく最長老のお一人だった方。本当にお疲れ様でした。限りない感謝を。


2009-05-22 この日を編集

[Day][Comics] お出かけお買い物 (23:13)

聖なる花嫁の反乱 vol.4(紫堂恭子/著)アオイホノオ(島本和彦/著)ハヤカワの新刊が出る頃であるけれど、どうせ鈴蘭台の山奥では買えやしないのが分ってるんで、雨の中三宮にお出かけして、島本和彦「アオイホノオ」(2)、紫堂恭子「聖なる花嫁の反乱」(4)、その他いろいろ。

「アオイホノオ」はビッグコミックスピリッツ創刊あたりの時代のお話。そうそう、吾妻・いしかわ抗争真っ盛りの頃だったよなあ、「青の戦士」面白かったよなあ、あれ、「軽シン」は創刊からじゃなかったっけか、なんてな。その他、松本零士絶頂期に宮崎(さん付け)アニメに金田イフェクトとかなんとか。当時オレは何やってたかなあと思ったら、たぶんのちにカミさんと呼ばれる女の人に会って舞い上がってたころじゃなかろうか(w。なんだかいろいろ懐かしいわ。

新型インフルエンザの影響で閑散としているのかな、とも思いましたが、んでまあ確かに人出は少なめではあったけど、新聞なんかで見かけるような、がっらーんとした繁華街、ってとこまでのイメージはなかったですよ。普段よりちょっとお巡りさんの姿が多いような感じがしたのは、休校で暇をもてあました高校生諸君を、さっさと家に帰そうってミッションでもあったんでしょうかね。

[Books] 渚にて 人類最後の日

渚にて : 人類最後の日(Shute,Nevil/著 佐藤竜雄/著 シュートネヴィル/著) ネヴィル・シュート 著/佐藤龍雄 訳
カバーイラスト 加藤直之
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
創元SF文庫
ISBN978-4-488-61603-8 \1000 (税別)

オーストラリア海軍の予備役少佐、ホームズに久々に軍役の指令が下る。アメリカ海軍の原子力潜水艦、「スコーピオン」に連絡士官として乗り込むのがその任務。「スコーピオン」には残り少ない人類文明世界の現状を確認するという、実りはないが重要な任務が課せられていたのだ。

中ソの緊張状態に端を発した紛争は、様々な国家の思惑が複雑に絡み合い、最後には4000発を超える核弾頭が地球上を飛び交う最終戦争という、最悪の結果を引き起こした。北半球はほぼ完全に破壊され、そこで撒き散らされた放射能は今、徐々に南半球をむしばんでいる。今や人類文明は、南半球のさらに南部で、なすすべなく破滅の時を待っている状態だったのだ…。

グレゴリー・ペック主演の名作映画の原作の新訳版。映画の方は憶えがあるが、原作の方はそういえば初めて読んだような気がする。映画の方もそうだったが、極めて静謐なムードに満ちた作品で、いわゆる終末パニックもの的な作品が持つえげつなさのようなものが皆無なのが素晴らしい。この「味」とはつまり、著者ネヴィル・シュートの持ち味なんだろうと思う。

いたずらに本能や欲望にかられて暴走するのでなく、どんなときにも一定の抑制を忘れない登場人物たちが織りなす物語、ってのがシュートの小説の持ち味なのだろうな、という印象を改めて感じさせられた。こんな風に思うのはたぶん、初めてがっつり読んだシュートの作品が、「パイド・パイパー」だったからなのかな、なんて思いもするけど、それでもこの味わい自体は悪くない、というかかなり良い。こいつを読んだあと、もう一度例の映画を見てみたいと思ってしまったことでした。とても良い本です。

パイド・パイパー : 自由への越境(Shute,Nevil/著 池央耿/翻訳 シュートネビル/著)

こちらもぜひどうぞ、なのが「パイド・パイパー」。泣くよ、マジで。→マイ感想

★★★★


2010-05-22 この日を編集

[Oldbooks] 今日の古本を見て一言(古本とも言えないんじゃないかこれは)

画像の説明先日お送り頂いた買取依頼の古本たちに混じっていたもの。ログアウト冒険文庫、高井信 著「ウィザードリィ外伝 女王アイラスの受難」のこれはサンプルブック。一応カバーイラストや扉、あと本文の32ページ分ばかりは印刷されてるけど、残りはご覧の通り全くの白紙状態。別の意味で妙に凝ったメモパッドとして使えそうなブツなんだけど、こう言うのも買いたいと思ったりするお客様もいらっしゃるんだろうか。古本市なんか眺めてると、使用済の電車の切符や文庫に挟まれてる栞、果ては割り箸の袋的、ほとんど紙くずの類も売り物として成立しているところを見るんで、こう言うのもそれはそれでアリか(ウチでもプラモのインストとか扱ってるしね)とも思う反面、さすがにこれはないだろうとも思ってしまうわけで。

何か自分用のメモ帳として使っちゃおうかなあ、とかも思ってるんですけどね(w。

今日はそんなお送りいただいた本から、適当に引っぱり出して何冊か読んでいた(や、読むだけじゃなくクリーニング作業もやってたんですよ)んだけど、そんな中の一冊は若桜木虔 著・宇宙戦艦ムサシ (1980年) (ポケットメイツ)(リンクはamazon)。どういう切り口で攻めてくるかと思ったら、戦艦武蔵を宇宙戦艦に仕立て上げるまでで一冊の作品に仕上げているんだった。つまり、こっちが期待しているスペース・オペラな部分は一切なし。上手い事やったとも言えるし、ズルいだろそれ、とも言えるなかなか微妙な一冊ではあった。そのうち古本屋の棚に並べますよ。

とりあえず今言えるのは、土曜の晩、おいしく晩ご飯を食べ、熱くて苦いコーヒーを入れ、万全の態勢を整えて読むような本ではなかった、ってことだな(苦笑)。


2011-05-22 この日を編集

[Day][web] 一日だらー

だらんま、までは行きませんが(富山弁)。普段twitterとかあんまり見ないので、やることが全くない一日、togetterのまとめで目についたのをちらほら見てた。んまあまとめる人がいるって時点で恣意的な味が加わってしまうのはしかたがない所だとは思うけど、それでも(ほんとにtwitterでどういう動きがあるのかが判らないんで)いろいろ新鮮だった。今ごろになって仕入れた情報。

  • 日垣隆氏がどうしようもないことになっちゃってる
  • 山本寛氏もなんか変なことになっちゃってる
  • 東浩紀氏も良くわからん
  • 「はるかぜちゃん」とは実在の人物なのか、それともそういうふうに造られたキャラクタなんだろか

ぐらいかしら。特に日垣隆氏のぶっ飛び具合はすごいなあと思った。自分は2000年代前半にこの方の本を何冊か読んで、それなりに面白いと思いつつも、辛口というか、ぶった切り系の評論家の寿命みたいな物があるんじゃないかなあみたいな事を書いたけど、この人はこっちの予想を軽く飛び越えて、剣客から辻斬りにジョブチェンジした感じ。どういう損得勘定があってこうなったのかしらね、とかちょっと思ったことでした。

[Books] 審判 競馬シリーズ 42

審判(Francis,Dick/著 Francis,Felix/著 北野寿美枝/翻訳 フランシスフェリックス/著 ほか) ディック・フランシス&フェリックス・フランシス 著/北野寿美枝 訳
カバーデザイン bookwall
カバー写真 アフロ
ハヤカワ文庫HM
ISBN978-4-15-070743-9

名前がメイスンで職業が弁護士と来れば、知り合いは皆、私のことを「ペリイ」と呼ぶ。本当の私の名前はジェフリイ。プロ騎手を目指していた頃もあったが、今の私の戦いの場所は馬場ではなく法廷だ。その日も出走を心待ちにしていたレースをキャンセルし、勝ち目の薄い裁判の被告側の弁護人として法廷にいた。判決は予想どおり被告人に懲役8年の有罪判決を言い渡し、裁判もレースも終りになったはずだった。だがその日の被告と私は、さほど間を置かずに再会することになる。しかもその再会はかなり暴力的な物だった。

次男、フェリックス氏を執筆スタッフに加えた新生競馬シリーズとしては三作目になる本作、今回の主人公は法廷弁護士兼アマチュア騎手。このシリーズが法廷物のテイストを多めに持ち込んできたのは初めてかな? ただ、事件の背景にあるのは、主人公にも関わりの深い競馬界で起きた殺人事件。アマチュア騎手としての競馬との関わりと、弁護人としての活動がいい具合に結びつき、ぎゅっと締まった面白い作品になっている。

このシリーズの常で、さほど登場人物が多くないことから、半ば当てずっぽうでもミステリ側のオチ的な部分にはそれなりに予想は付くし、それはまあそんなに外れていない事が多いわけだけど、一種の倒叙ミステリ的な面白さと、冒険小説的な部分の味付けが大変上手なので、ちゃんと楽しめる。法廷シーンのやりとりなんかは、原告対被告、双方の弁護人の丁々発止のスリル、とはまたちょっと違ったところで、かなり良い感じのテンションを提供してくれてるな、と。そういう意味では人気シリーズの新作として、まずは基準のライン(競馬シリーズの平均偏差はかなり高めだと思うけどね)は軽々とクリアしているとは思った。

その上で、これは解説の三橋曉さんが書かれていることで、真相がそうなのかはわからないのだけれど、親子合作となった本シリーズ、基本的に執筆をしているのは息子のフェリックス君で、ディック父さんは助言を与える立場に引いているんじゃないか、と言う話があって、確かに本書でもラストシーンなんかは、ディック・フランシスだったら、とある人物がとある結果になってしまうまでの流れなんかは、違う表現をしたかもしれないな、と思う所は無くもない。実際のところはどうなのだろうね。

もう一点、全体的に「競馬シリーズ」だよな、と思いつつもどこか妙に、「競馬…」にしては微妙に、でも全体に文体がマイルドになったな、って印象はある。それが原文のテイストなのか訳が変わったことによる変化なのかはちょっと判らないけれど、そこの所に微妙な違和感を感じなかった、といえば嘘になります、ってところはあるか。これはまあ、しかたないところではあると思うけれど。

ちなみに本書では、「オックスフォード」など、「フォード」表記が「フォド」ってなっている。ここら辺が訳者さん的マイブームだったりしたのかな。

★★★☆


2012-05-22 この日を編集

[PC] 無限ループだ

朝起きてマシンに火を入れたら、Windows Updateの告知が。火曜日なのに気が早いなあと思いつつもポチッとダウンロード、更新処理に進んだら、また新たなUpdateの告知がポップアップ…、ってこれ、同じじゃね? と思って見ているうちに、さらにアップデートを要求してくるんでちょっと注意深く見てみたら、毎回アップデートされるパッチのナンバーは確かにこれ、同じものではないの。って事で調べてみるに、同じ症状の人がいらっしゃって。

windows updateの自動更新が何回やっても終わらない(今日もきっとどこかで100%たぶん元気)。こちらは先週からこの現象が起きていたようですな。で、いろいろやってみたけどあまりちゃんとした対応策は見えないんで、しょうがないから様子を見るか、ってところに落ち着いたみたい。

と、ここまでが今日の午前中のお話で、その後夕刻にもう一度調べてみたら、Microsoft側にもこの状況は伝わったようで、一応向こう様でも対応はしてくれることにはなったみたいだね。

ってことでKB2572073、KB2633880 および KB2518864 が繰り返し検出される現象について(Microsoft Answers)。様子見で正解だったようですね(w。

今朝になってマシン立ち上げてみたら、updateしろやウインドウ、ポップアップしなくなったね。

[Baseball] カテルキガセエヘンデー!!

Bs6-0T。仙一はんに続いてどんでんにもボコボコに言わされてしまったよ。重症ですなあ。


2013-05-22 この日を編集

[Baseball] カテヘンカッタデー!!

M6-6T。5回終わった時点ではM1-6Tだったんだぜ。ここから榎田がソロホームラン2発浴び、鶴も一点献上。でも加藤と安藤はちゃんと押さえて2点リードで最終回まで行って、久保が出てきて井口に2ラン食らって土壇場で同点。あとは息も絶え絶えに12回までやりくりした、ような試合。

ファールフライを良太が撮り損ねたり、裏をかいたつもりのインコース攻めをホームランバッターにやらかしたオトコマエの謎リードがあったり、追加点のタイミングで打席が回ってくることになった大和が今日は絶不調だったり、ちょっと良いアイデアに見えた今成のDH起用が、今日に限っては裏目(プレッシャーあったか?)に出たり、色々情状酌量の余地はあるだろうけど、でもそういう不利もはねのけちゃうのがクローザーってものだよな。そういう意味じゃやっぱり、締めを久保、に拘泥するのはどうなんだろうな、って話になるんじゃないかと。メディア経由で観戦してる人間と現場じゃあ、見えるモノが違って来るであろうことはあると思うけど、最初に自分らが決めたから、それを押す、ってのは良い結果を生まないとも思うんだけどね。

久保は先発、榎田を抑えのどこか、締めは加藤、安藤の調子の良い方、とかじゃダメなのかな。とは言え安藤も信用できんとこあるからなあ…。


2014-05-22 この日を編集

[News][Books] 「拡散」はどうした

あちこちで話題になってたみたいだけど、これ大阪版では読めない記事だったのかな。見直したけどなかったよ。日本のSF厳しい現実 海外でウケても本が売れない(asahi.com)。まあいかにも朝日らしい、よく知りもしねえくせに上から目線な記事で「ふーん」としか思わないんだけど一点、これは完全に外野で、気が向いた時しかSFしてない自分がどうこう言えるようなものでもないような気もしてるんだけど、本文中のクラブの創設当初は「SFの浸透」を掲げていたがってのはどうなんだ?

SF作家クラブがどうかは知らんけど、いわゆる日本SF第1世代がテーマにしていたのは「SFの浸透と拡散」ではなかったのかね? で、「拡散」の方は(最初にそれを目指した人たちの意向に沿うのもだったかどうかは別として)例えばライトノベルだったりアニメだったりというジャンルにしっかり拡散し、その上で浸透も果たしているのではないのかね?

んで問題なのは、この浸透と拡散ぶりが、早川と創元を軸にSFを語りたい、と思う(実際オレもそうなんだけどさ)層からしたら目を瞑っておきたい流れになってしまったんじゃないのかと。「厳しい現実」に直面しているのは一人日本SFに限らず、紙メディアの出版業界全般に言えることで、日本SF自体はそれなりに前に進んでいるんじゃないかしら。それを快く思えない、早川・創元原理主義者みたいな存在がグダグダ言ってる感じはあるよな、と思う。

自分もそっち側でグダグダ言いたい方に属してると自覚してるので、偉そうなことは言えんのですが。

[Anime] 定期視聴番組

割に楽しい火曜、水曜。「ブラック・ブレット」、「ソウルイーターノット!」、「ノーゲーム・ノーライフ」、「棺姫のチャイカ」。ここはどれも楽しい。お話にちょっと大きな動きがあった「ソウルイーター…」、謎の感動があった「ノーゲーム…」がちょっと抜けてましたかね。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

taoy@笹塚 [私自身も今は早川・創元原理主義者ではあるのですが、小松半村眉村平井辺りを浸透拡散させたのは角川春樹さんだと思っていま..]

ROVER [あと、山田正紀さんも角川からでしたね。早川が自爆した、って事情もあったけど、確かに日本SFに関しては角川(それと徳間..]

taoy@笹塚 [そうそう、しゃんとしろ、と。 『ブルー・マーズ』もそうだし、バチカルビとかチャンとかイーガンも良いけどベアはどうした..]


2015-05-22 この日を編集

[Baseball] マケタデー!

DB6-5T。5回まで0-5でリードしていたのが気がついたらこの体たらく。サンティアゴと一蓮托生で押し込んだ方が良かったんじゃないのかな。そっちの方が負けてもまだしも納得できたような気がするんだけど。

つか相変わらず攻める方がどもならんわ。本塁打のおかげでそこそこ大量点が取れたけど、打ってる側にそれほど活気があるようには見えないんだよね。根が深いよなあ…。


2018-05-22 この日を編集

[Baseball] カッタデー!

T8-3S。メッセ7勝、ロサリオと糸井に本塁打、ドメさんも活躍と久しぶりの完勝パターン。こういう試合をもっと見せてくださいな。


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ここ1週間分の話題

傑作です

懐かしさ満点

妖精を観るには…

ジュヴナイルとしてなかなか良質

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