ばむばんか惰隠洞

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2004-06-23 この日を編集

[Day] 蹴りたいイルカ

朝から真面目にお仕事中。誰かは知らないがデザイナーを名乗る人なのか、企画者を名乗る人なのか、そんな御尽が作ったサンプルHTMLを元に本番用のHTMLを作っていく仕事。ブラウザで見たらせいぜいA4で4枚程度のコンテンツなんだけど、なぜかHTMLファイルは400Kb近い。秀丸で開いてみて卒倒する。WORDで作ってやがる。

WORDの吐き出すHTMLって初めて見たけど、ひでえね。あらゆる要素がご丁寧にさらに"span"で括られてて、その中に微妙に違う文字サイズ情報だの行送り(ある時はポイントで、またあるときはミリ単位で)だのがちりばめられてる。しかもなんかこう、開くタグと閉じるタグの数が合ってない感じがするし、独自の記述満載だし。これだったらPageMill 2あたりで作ったスカタンなHTMLの方が、よっぽど仕事楽だよなあと思っちゃった。

こんなもんまともに当たったら時間がいくらあっても足りんと思い、GoLiveに喰わせてみても、読み込み途中でGoLiveも沈黙しちゃうし(つoT)。

弱ったのう。こりゃ一から作り直したほうが速いか知れんのう。私、この日記で悪態つくことはあってもクライアント様には文句言わんのですけど、さすがに今回ばかりは「WORDだけは絶対使わんでくれー」とメールしたですよ、ふんとに。

と言うところでもうちょっと、目鼻が付くまでお仕事お仕事。

[PC] GoLive CSの謎

ということで寝る前に作業の段取りのとっかかりだけでも付けておこうと思って久しぶりにGoLive CS(以下CS)立ち上げてちょこっと作業。GoLiveを使うと言うことは、時間がなく、かつテーブルレイアウトの嵐になることが予想されるコンテンツなワケなんだけど、はて、なんでCSは文字コードEUCを読めないのじゃ? 文字んとこが全部ハコになっておるぞ? Ver 6.02はちゃんと読んだのに。標準の文字コードをEUCに指定してもレイアウトモードでは読めない。ソースエディタやプレビューでは問題なく読めるんだけど。はて。

いろいろいじくってたら、CSSエディタでフォントファミリーを「継承」にすると文字が表示される、事は確認。でもこの状態でソースを見たらスタイルの設定のところ、

body { font-famiry:継承}

って記述が追加される。なんやそれ

まあどうせ最終的には秀さんでがしがし書き換えるので、ざっとしたレイアウトができるまでつき合ってくれればそれでいいっちゃいいんだけど、なんか釈然としないなあ。"font-famiry:継承"なんて指定、どう考えてもありえなーい、と思うんだけどなあ。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

asano [マイクロソフト謹製のユーティリティにこんなのがあります。 HTML Filter 2.1 for Office 2..]

ROVER [ところがぎっちょん、このツール、Office2000がインストールされた環境でないと動作しないのでしたー(つoT)]

asano [_|‾|○ Office 2002 の環境でもインストールできませんでした。ちゃんと調べてから書くべきでしたね。すん..]

ROVER [XMLサポートするようになって、データが複雑怪奇になってきてますね。なんか本末転倒な気もします。 とりあえず貧乏な我..]


2005-06-23 この日を編集

[web] 今日(まで)のspam (22:57)

こういう展開なら、今までもらってた分もしばらく残しておくんだったなあと思ってしまった。いや、何日か前に、小島奈央さんという方からメールもらいましてな、なんでも私がExcelのワークシート添付メールを彼女に送りつけたらしくて、心当たりありますか、って内容だったのね。んで、Office持ってない私がそんなもんくっつけられるわけない(こともないけど)んではて、とは思ったんだけど、送り主の名前が妙に作ったモンくさいんで、放置してたら翌日また彼女からメールが来て、ごめんなさい、昨日のは勘違いでした、って。

訳わからんけどそれなりに解決したのかなー、と一安心しつつなんか釈然としない物を感じてたら、今朝になってまた来てたね、奈央ちゃんからのメール。

何もする事が無く、迷惑かと思いつつメールに手が伸びてしまいました。

メル友をお願いしたとは言え、何も知らない私にメールするのも微妙ですよね…。 一応自己紹介しておきます。
32歳で、先週離婚したばかりです。子供は居ません。 今は実家に一時的に住んでいます。
離婚の原因は…夫の浮気です。 2週間も家に帰って来なかった時期があったりとずっと前から怪しかったのですが。
色々と調べた結果、会社の部下と浮気を2年していた事が発覚して。 まぁ、よくある話ですが自分にまかさ起こるとは思いませんでした。
こんな話をするのは少し気が引けたのですがお話を聞いてくれる相手もいなくて。
勝手に私一人盛り上がって迷惑をかけるのも嫌なのでこの辺で。 またメールしてしまうかもしれませんがお願いしますね。

小島 奈央

むう、最近のspamはずいぶん手の込んだ事するんだなあ。それにしてもExcelワークシート添付メールの問い合わせが、遠回しなメル友依頼であったとは。さすがにそこまでは気が回らなかったぜ。

などといいつつ実は、これで終わりかなー、もう少し続きが来ないかなー、とか思ってたりもする私。

[web] そのうちジェンソンバトン、なんてのも出てきそうな勢いだ (23:32)

…が、そう言う話じゃあありませぬ。Musical Batonに端を発して、本やらコミックやら、いろんな物のバトン大会が発生してるようで。で、サイコドクター風野さんの冗談ネタがカレーバトン。とりあえずバトンそのものにはコミットしようとは思わないんだけど、興味深かったのはこのネタの中で、風野先生が挙げてるマイ・フェイヴァリット・カレー・トップ5。この中に湯島デリーのカシミールカレーってのがあって。

デリーのカシミール、と聞いただけで口の中に唾液が湧いて出てくるんですが、わたしゃ湯島のデリーなんて知らない。私が知ってるデリーは、富山県は高岡市にあったカレーハウス・デリー。ただしここではない(移転した可能性はあるけど)。ワシが高校生の頃、末広町にあった(すまんね、超地域限定で)カレー屋さん。で、ここで一番辛いカレーがカシミール、であったのだな。辛いの大好きな私はどって事無かったけど、そういうの苦手なツレのカモン君は顔真っ赤にして喰ってたなあ。あら懐かしい。

湯島デリーのカシミールもやはり極辛なんであろうか。つか日本に「デリー」というカレー屋は何軒くらいあるのだろう。それらの「デリー」には、必ず「カシミール」というメニューが用意されているのであろうか、んでもってそれらのカシミールは、やっぱり極辛カレーなんであろうか。ううむ、書いてるだけで唾液が溢れてくるなあ。

本日のツッコミ(全8件) [ツッコミを入れる]

TUX [●わっはっは、手が込んでますなあ。なんか安モンの探偵ドラマとか見てるみたい(笑) ●そういえば、先日私の所へは、私..]

ROVER [最近のspamは結構手がこんでますよね。Sujectにも工夫が見られますわ。 ただ、そこまで凝ったspamを飛ばすだ..]

首領 [はじめまして。 まだ続きはあるみたいですよ。 http://asciidotpc.jp/yomi/mmail_bn/..]

taoy@笹塚 [湯島デリーのカシミールは辛いです。ココイチの7辛の数倍辛いです。体調が良くないと食べられません…。うぅ、食べたくなっ..]

ROVER [んでしゃぱしゃぱのルーにごろんとしたお肉とニンジンが二個ほど入ってたりするんでしょうか。ううむ、オレも喰いたくなって..]

寸゛ [http://www.delhi.co.jp/text/ueno/u02.html これらしいです。店舗は通勤途上に..]

ROVER [あああ、見るからに辛(゜Д゜)ウマー、な感じが……。]

bongo [weight loss phentermine http://www.network.axe.cc Phenterm..]


2006-06-23 この日を編集

[web] お仕事前に頭の体操 (09:53)

adramineさんの日記で知った、一般常識診断。行ってみよー。

総合判定の結果がでました


あなたの一般常識の総合正解率は74.0 %です

これだけ常識があれば恥ずかしくないと思います。就職試験などで課せられる一般常識テストは安心して受けて良いでしょう。ただし、極端に弱いジャンルがあれば補強することも大切だと思います。


これまでテストを受けた人の平均正解率(あなたの成績を含む)
53.6%


あなたのジャンル別の成績
ジャンル正解率
政治90.0%
経済80.0%
法律40.0%
歴史80.0%
国語80.0%

うむ、法律バカすぎ。ていうか政治ジャンルの問題がかなりヌルかったので助かったってとこかなあ。

[web] もしかしてすごく希有な体験したんだろうか (15:30)

ちょっと仕事でどーしてもOffice2003が必要になって、と言うか要るのはExcelだけなんだけど。OOoでは対応できないグラフがあったりするのね。あと、元データをぶいぶいVBで加工しているらしくて。

しゃーねーなーと思いつつ、昨晩ちょいとヤフオク見てたら、Office2003 Professional 2000円即決、なんてのがあるもんだから思わずぽちっとな。めでたく一発落札でYahoo!から落札通知メールをもらう。夜中だったので明日朝イチで送金しようと思って一眠り。

で、今朝になって送金すべえと、相手の連絡先を確認しようと思ったら、オレが落としたオークションに接続できねえんでやんの。マイ・オークションで見ても、オレはなにも落札してないことになってる。でも幻のオークションなのにオレの評価は1ポイントアップしてる。

で、評価者のID見たら「停止中」って。

オレがで寝てる間にこの方、なんか食らいました? 実はヤバい出品者でした? あ、もしかしてホントはもっと高い値段で出したかったのに、まちがえてスカな値段で出しちゃったんでパニクった? うーん、真実はどの辺なんだろう…。とにかくワケ分からんのでYahoo!さんに問い合わせ中。

2000円のOffice2003 Professional、欲しかったなあ。夜のうちに速攻で送金したったらよかったかしら(^^;)。

[Comics] お買い物 (19:14)

大使閣下の料理人 menu 25(かわすみひろし/イラスト)西村ミツル&かわすみひろし「大使閣下の料理人」(25)。

あらららら、完結しちゃったよ。

もう一回ぐらいアインとロックさんの顔が見たかったんだが、それはかなわなかったか。ラス前でタイ編に戻るあたりはなかなかやるな、とは思ったけど。

んーでもやっぱりもう一回、アインに会いたかったぞ。オマケ4コマだけでは、少々物足りぬわい。

[Books] リングワールドの玉座 ノウンスペース (23:52)

4150115591 ラリイ・ニーヴン 著/小隅黎 訳
カバーイラスト 倉本裕之
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-011559-1 \1000(税別)

ルイス・ウーらの想像を絶する冒険の末、一旦は崩壊の危機を脱したリングワールド。だがその内部ではもう一つの危機的状況が発生していた。ヒト型生物の一種<吸血鬼>族の異常繁殖。他のヒト型生物を特殊な能力で殺し、その血を吸って生きる彼らの繁殖は、いかに巨大なリングワールドといえど、生態バランスに大きな影響を与えないわけにはいかないだろう。<機械人種>のヴァラをはじめとする各種族の人々は、この状況の打開のため、<吸血鬼>族と同じく「夜の人々」に属する<屍肉喰い>とのコンタクトを試みる。

一方、かつての冒険のあともリングワールドに残っていたルイス・ウーたちもまた、別の形でここに危険が迫っているらしいことを察知する……。

ううむ……。

やっぱりオレ、「リングワールドふたたび」読んでないわ。いくら振るとカラコロ音のするオレの脳味噌であったって、あの、自分史上もっとも唖然としたオチのSFであるところの「リングワールド」の最重要人物だったティーラ・ブラウンが死んでいた、なんてことを忘れるはずがない。そもそもここまでオレ、「リングワールド」の続編は「リングワールド・エンジニア」であると信じていたのだもの。これは商売モノをお買い上げ頂く前に、続編の方も読んでおかなくちゃいかんかなあ。

さて、その辺の少しばかりの訳のわからなさに眼をつぶって読み進んでいくと、これはこれで結構面白い。少なくともリングワールド、ってものがどういうところであるか、ぐらいは知っていたおかげで、この、巨大で奇怪で驚異に満ちた世界に次々と起こる事件を追っかけて読んでいくだけでも退屈はしない(いや、時々はちょっと退屈したかも知れんけど)。本書は大まかに2部構成になっていて、前半が<吸血鬼>たちの勢力を削ごうと奮闘する混成原住民(原住民ってNGワードでした?)のアドベンチャー・ロードムービー風味、後半はこのシリーズを通じての主人公、ルイス・ウーと、ノウンスペースものを通じての重要キャラクタであるプロテクターとの丁々発止が描かれる。ハードSF属性低めの私としては、第一部がかなり面白い。ちょっと「悪魔のハンマー」の、隕石落下後の世界を彷彿とさせるものがある。いきなり登場人物が、エネルギーとは、管理された稲妻だ… なんてモノローグかましたりするもんで、ちょっとニヤリとしてしまった。

お話としてはむしろ第二部の方が重要なんだろうけど、こっちはちょっと、話が見えてこない恨みがあってしんどいな。相変わらずクジン人はカワイイ(^^;)し、パペッティアは慇懃だけど鼻持ちならんし、みたいなお約束は楽しいのだけど、私の頭が悪いんでスジの上での勝利条件がわからないのと、最終的にそれがクリアできたのかどうかがさっぱり見えてこないうちにお話が終わっちゃった感じ。参ったね。

想像を絶する秘境冒険アドベンチャーとして、第一作の面白さみたいなものを再び味あわせてもらったところは嬉しいんだが、オチはちょっと落ち着かないな。前作読んでるかどうかって話じゃなく、読み手のニーヴンSF属性がどれくらいか、が影響しそうな気がする。オレはそのあたりの数値、低めなんでこのラストはどっちかというと「ハァ?」って感じでした。

(★★☆)

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

taoy@笹塚 [書かれてる内容とはまったく無関係なんですが、、、 これ、凄いです。 http://break.com/index/..]

rover [うわあすごい…。燃料満載のロケットが爆発すると、えらく近所迷惑なことになるんだなあ。]


2007-06-23 この日を編集

[PC] ACDSee Ver4でEPSを見ちゃう (11:53)

ウチのACDSeeはVer4.0.3。なんの不満もなく快適に使えているのだけれど、EPSファイルが表示できないので少々困ってた。Mac使いで紙デザインベースの仕事が多いデザイナーさんが送ってくれるデザインファイルに、結構な量のEPSイメージが使われているものだから。

PhotoshopやIllustratorで開けばそりゃ見れるけど、そうじゃなく、ざっとどういうイメージが使われているか、なんてのをチェックするのにはACDSeeで一覧表示してくれた方が見やすいし早い(し、軽い。Adobe Bridgeなんて重くて使ってられねえぜ)。このたび請けたお仕事がまさにこの、EPSオンパレードで、非常に見通しが悪い。なので少し調査。

Ver4でEPSを見たいと思ってる人間は世界でオレ一人かも知れないけれど、Ver6ユーザーには結構なニーズがあったようで、ACDSeeのサイトのFAQで、ACDSee6でEPSを見たい、つーのがあり、ここで紹介されてるEPSプラグイン(正確にはPostScriptプラグインなのだろうと思う)を拾ってきてACDSeeのプラグインフォルダに放り込んでやるとたちまち…一部のEPS(自前でこさえたヤツ)は閲覧可能になる。これはどうしたことかと調べてみたら、PSプラグインを入れただけではダメで、さらにGhostScriptなるPDFインタプリタ(の、ようなもの)が必要になるそうで。ACDSeeのプラグインプロパティからたどれるリンク先で、ACDSee6対応のGhostScriptを入手してインストールしてみると、おお、めでたいな、Ver4でもEPSが表示できるようになった。

ACDSeeって、Ver3で劇的に使い勝手が良くなって(このあたりでワシもSusieから乗り換えた)、4で完成の域に達したように思う。それ以降は、どうもデジカメ画像方面にどんどん特化していっちゃって、あまり魅力を感じなくなってたんだけど、うん、これでVer4のままで、もうしばらく戦えそうだな(w。

言うまでもないけどイリーガルな使い方だと思うので、ご使用は自己責任で。って今時、Ver4なんぞを使ってるヤツもおらんか(w。

[Books] 忘却の船に流れは光 (23:54)

4150308888 田中啓文 著
カバーイラスト 篠房六郎
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-030888-9 \860(税別)

なんだおい、真っ当なSFじゃんか(ぉぃ)

かつての魔属の大襲来により甚大な被害を被ったこの世界。今や人類は「世(デバツア)界」と呼ばれる階層都市に引きこもり、「壁」によって外界との連絡を完全に遮断、密閉された空間で生き延びるためにその体構造も大きく変えて、かろうじて生存していた。いつか来るという、すべての辛苦が無くなってしまう「到達の日」を夢みて。

さまざまな人々を指導する立場にある、見習い聖職者のブルーは、ある日のっぴきならない事情で悪魔信仰者の饗宴を取り締まる警備活動の要員として駆り出されることになった。そこで彼は、自分の人生を大きく狂わせていくひとつの出会いをすることになる…

閉ざされた「都市」のみで生存を許された、大きく改造された人類、都市の周りに拡がる砂漠とそこに棲む異形のものたち、そしてそれ以上の移動を許さない壁。お話の出だしは上のあらすじで書いたとおり。そう、実に真っ当なSFになっているのだ。

田中啓文なのに。

もちろん随所には、いかにも田中啓文らしい、止めどなく繰り出されるエロでグロでダジャレなさまざまの描写も健在ではあるのだが、それでもこのお話の根っこを支えてるのは、じつに正々堂々、王道をいくSF小説のパターン。異なる世界と登場人物を少しずつ明らかにし、それにまつわるエピソードが積み重ねられて行くにつれて少しずつ変わっていく世界観、それが積み重なって行くにつれて何となく、こちらの方にも「ははん、そういう展開になるのかな」と思わせ、「ほーらやっぱりね」と言う気分になったところでさらに「おーっとそう来たか」とびっくりさせてくれる、まことに持って王道を行くSFになってるんだった。わざわざ英語版タイトルとして「THE CITY AND STARS」を持ってきてみたり、実にこう、あちこちに念入りなミスリーディングを誘う仕込みがたっぷり用意されてたりして、どうして油断のできない一作に仕上がっているのだった。

そうは言ってもそこは田中啓文。一旦お下品モードに火がつくと、穴という穴には何か突っ込まなくちゃ気が済まないし、出す物はとりあえず何でもかんでもひり出さないと気が済まない。主要キャラはひたすら虐待され、真面目に読んでたこっちは突然大事なところでとんでもない肩すかしを食らわされる。どこまでが本気でどこからがヤケなのか、さっぱりわからなくなってしまうこの人の作品の持ち味も健在。いろんな意味でこっちの予想の斜め上を行く作品。面白かったわ。

★★★☆

[Comics] お買い物 (24:18)

おせん 其之13(きくち正太/著)ひとひら 4巻(桐原いづみ/著)きくち正太「おせん」(13)、あと、忘れてましたが桐原いづみ「ひとひら」(4)も購入済み。なぜか突然ヘアスタイルを変えてきたおせんさん。それはまあいいんだけどお話のほう、ややネームが煩雑になりすぎていないかなーと思わなくもない。

私、マンガってのはまず絵がありきで、そこにいかに効果的に短いセリフで、言いたいことを的確に伝えるか、ってところが重要な表現様式だと思うので、ネーム偏重、絵が添え物、みたいなマンガはそれだけで評価だだ下がりになっちまうわけで、「おせん」もこのままだと定期購入リストから外さざるを得ないかなあ、なんてちょっと思ったりしてな。基本的に(構成も含めた)絵で勝負して欲しいんですよ、マンガなんだから。

[TV] 定期視聴番組 (24:42)

今日は珍しくリアルタイムで。「おおきく振りかぶって」、「地球へ…」、「電脳コイル」。「おお振り」の舞台になってる西浦高校のモデルになった高校って、みっこの母校だったんだな。知らなかったぜ。「地球へ…」は、まあ真面目に作ってるなー、と。あとはなんだ、何唄ってんだサム、ってとこですか。「電脳コイル」は、なんだろう、これ見てると妙に「となりのトトロ」が脳内再生されるんだよなー、単に元気者の妹、ってとこだけな話なのかな。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

TUX [>「となりのトトロ」が脳内再生 ●あと、『まっくろくろすけ』もね(笑)]


2008-06-23 この日を編集

[Day] 今宵の酒はやけに滲みるぜ (23:07)

主に歯に。

こないだ引っこ抜かれて空きができた、右の下の一番奥にブリッジをあてがうために、隣の二本をがりんがりんと削ってきたもんで。「熱いのと冷たいのは滲みますよ」とお医者さんに言われたけれど、ホンマに滲みるわ。

こんな状態が1週間ばかり続くのか、かなわんのう…。

[Day] まとめてごーごー (24:24)

殺人的に忙しいというわけではなかったんだけど、いつまでたってもやる気にならない仕事にタッチしてるせいか、いろんな事にやる気が出なくなってるんでした。「月曜は歯を削るのかー」も軽く鬱のネタになってたし…。

てことで、まとめていろいろ思い出し書きしてみる。

なつかし怪獣

水野春男氏の訃報(もう『シベ超』の新しいの見れない、ってのは結構マジで淋しい)をニュースで読んだときに、氏の最後の出演作品だったってのを知った、「ギララの逆襲(公式)」。

公式サイトはいきなり音が鳴り出す上にOpera9.51では見事に表示が腐るという腐れサイトなんだけど、個人的にギララは好きなんで(LD持ってるぜー)、少しだけ興味はある。んまあ監督さんが監督さんなので、多分オレが喜ぶような映画じゃあないんだろうな。とりあえずサイトの情報、トレイラー等々、肝心な部分を見る前からネタバラししちゃってる気がするんだけど、ええんかね。

定期視聴番組

途中まで。「マクロスF」、「クリスタルブレイズ」、「ToLoveる」。今週の「マクロス」は力を抜く回の方でしたな。

なんかいろいろ事件

秋葉原の事件の報道をみてて思ったのは、人ってスルーされてもキレちゃうものなのかなあ、なんてこと。掲示板で「殺しに行くぜ」みたいな書き込みがあったときに、たとえそれが「池沼が湧いてますね」的な反応であったとしても、何らかのレスポンスを得られていれば、件の若者も「行くぜ」と言って即実行、ではなく、そこで池沼発言に対してさらにレスポンスを返すことで、その時間分は凶行実行までにタイムラグが生まれたりしたのだろうか、などと。

わたしゃめんどくさいこと嫌いなので、最近は極力自分とこ以外では発言しないようにしてる。「いかなる時もスルーを忘れてはいかん」ってヤツですな。なんだけどバカがいたときに「お前はバカだ」と言ってやることで、バカがバカをやらかすことをある程度防げていたりする、ような側面があったりするのかなあ、なんて事をちょっとだけ考えた。

本当にどうしようもないキャラは、何があってもどうしようもないのかもしれないけれども。

見損ねたものと見ちゃったもの

F1フランスGP。あ、予選やってたのかー、録り忘れたー。いけないいけない、決勝はちゃんと録っとかなくちゃ、と思っててしっかり決勝も録るの忘れてた。マッサ、キミの順でフェラーリのワンツーだったようですが、キミのマシンはエキゾースト破損の影響でエンジン交換の可能性があるそうですな。エンジン交換に関しては、一回だけペナルティの対象外だってことで、英国GPで何らかのペナルティが科せられることは無いってことらしいですが。

んでその時間帯に何を見てたかというと、大きな声では言えないが、Veohに上がってたNHK-BSの「アニメギガ」の佐藤順一監督の回。番組の終わり近くでのサトジュン監督の、「オトナはちゃんと嘘をつかなくちゃいけない」(大意)と言う発言はいろんな意味でかなりしみた。

子どもに対して、親は(ホントはウソなのが明らかであっても)「正義は必ず勝つ」的ウソを真面目に言ってあげなくちゃいけない。それを聞いて大人になった子どもは、それは確かに「なんだい、親父の言ったことはウソだったじゃん」と思う時を迎えることになるけれど、それでも、子どもの時から「世の中なんてこんなもんだぜ」で育った子どもと、大人になる過程で、「親に言われたアレは真実じゃなかった」ことに思い至る経験をする子どもでは、その後の成長の度合いが違うはずだ、と言う趣旨のお話をされたのだと思う。なんというか親としてちょっと、がつんと一発食らった気分だわ。

済まんかったなー倅、オレ、どっちかというとぶっちゃけちゃう親だったよねー。もうちょっとうまいこと、ウソを入れていけばよかったなあなどと、今ごろになって少々しゅんとなってしまったことでしたよ。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [●屋上は梅雨明けぐらいまでおあずけですかのう、とほほほほほ。 ●どうぞお大事になさいませー。]

rover [やっぱ、うぉしゃうすきー兄弟のアレですかね、ネタ的には。「ギララ」も、スーツの出来が無駄にいい感じなのでちょっと惹か..]


2010-06-23 この日を編集

[web] あーびっくりした

少し前にTwitterで「エーワンのラベルシール、紙質変わったのか盛大に印字がずれる」なんてつぶやいたら、エーワンのPR担当、なるアカウントの方から「お客様サポートに電話してみ」っつー書き込みが。はあ、こういうカスタマーサービスの方法もあるんだな。すごいもんだなー。

なお、印字ズレの問題は用紙設定をちょっと変更することで解決しましたです。お騒がせしました。

あっれ、前は「普通紙」でよかったような気がしたんだがなあ…。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

す・みけーん [エーワンさんの件。Twitterマーケティング、いろいろ進んでるんですねえ。 すごい時代になったなあ、と思うことばか..]

rover [別にフォローとかしてもされてもないのにね。特定のワードでWAS(すんません、さっきまで「なのはStrikerS」みて..]


2011-06-23 この日を編集

[Day] がう

なんか丸一日、HTMLとCSSのすごく根っこのところの解説を、いつものITコーディネーターくんにやってたような気がするぞ。すごく疲れた。

なんだろなー、DreamWeaverなどのオーサリングツール、便利で良いんだけども文法的なお約束とかCSSとの関係性とかについての理解、ってところでは却って邪魔になってしまうものなのかな。そこを意識しないでサイト作成が出来たらそれに超したことはないけれど、実際にはそれだけですむことは案外少なくて、最終的には結構がりがりと手書き大会になってしまうことはあって、そこの部分を(DW経由で)何やってるか解説すんのが案外厄介で。

エディタでソース開いて見てくれたらまだしもなんだけど、どうも今やwebコンテンツ触る時に、エディタでソースを開く、って行為をまずやる人の方が少数派になりつつあるようで、なんかこう、自分の説明がちゃんと向こうに届いているのか心配になってしまう……、というのはキレイ事だな。正直言って「わからないなら黙ってろ」って事なんだけど、さすがにそれは言えないよねえ(^^;)。

ま、最近はこういう人たちとの付き合い方もちょっと分ってきた(基本的に上の空で対応するのが良策なんだ、ってことですね)上に、TRちゃんよりどうしようもないお仕事相手が現れたので、相対的に見てこれぐらい、どうって事ねえなあとも思えてたりするんでした。

ま、アクティブに下向いてる状態である、ってのは自覚しておりますが(w。


2012-06-23 この日を編集

[Anime][web] 定期視聴番組

月曜から木曜までの分。「謎の彼女X」、「アクエリオンEVOL」、「あっちこっち」、「さんかれあ」、「氷菓」、「坂道のアポロン」、「つり球」、「ヨルムンガンド」、「エウレカセブンAO」、「夏色キセキ」、「シャイニング・ハーツ 幸せのパン」、あとニコ動で「這いよれ! ニャル子さん」。

とうとう教室でストリップ大会始めちゃった「謎の彼女…」、いろいろ行っちゃってますね(w。

「アクエリオン」はなんだなー、穴掘りアンディ君とMIXのお話の方が妙に良い話になってる感じだぞ。「あっちこっち」は相変わらずニヨニヨ(気持ち悪ぅ)、「さんかれあ」は散華さん家の家庭の事情がかなり明らかにされた回。で、そこそこ面白かったような気がする。

火曜日。「氷菓」はこれ、自主制作のミステリ映画のオチを推理しよう、という前提になんか無理があるような気が。んなもん勝手にしたらええやん、で済む話をどう推理しろと? なんぞさらに深い裏があったりするんですかね。「つり球」はなんかいい話方向に絶賛加速中。

水曜日。「ヨルムンガンド」はバルメさんの過去精算と新たな殺し屋さんチーム登場。けーじ君とあすみんが共演て、ようやくアニコムラジオでの夢が叶いました(w ?

木曜深夜。「エウレカ」は、うーん、問題意識を持ちつつ良い感じのジュヴナイル風味も、みたいな狙いなのかも知れんけど、その狙いはことごとく外しているような。この世界の問題の根っこってのはスカブにあるのか、スカブバースト以降の国際社会にあるのか、それとも正体不明のトゥルースさんサイドの何者かにあるのか、どこにもピントが合ってない感じがするな。

「夏色キセキ」はオーディションに行く話に、「この夏休みが終わらなければいいのに」的ネタが絡んでくる、みたいな。パンはまあ、ヌルい。

「ニャル子さん」はラス前の一盛り上がり。

[Baseball] カッタデー!!

T7-3DB。昨日がトホホな負けっぷりでどうしたもんかと思ったんだけど、今日はなんとか打ち勝てたようで。今日はノーミに負けをつける気はなかったようですな(^^;。にしても手を取ってる人の名前が相変わらずの見慣れたメンツばかりなのはどうしたもんだか。若手はそんなに頼りないのかねえ。

[F1] ヨーロッパGP予選

タイミングモニタでチラ見(読書しながらだったもんで)。Q1でウェバーが、Q2ではフェラーリが2台ともノックアウト。Q2のトップと最下位のタイム差が2秒以内。ちょっとのミスとかトラフィックの処理とかで明暗が分かれた感じだったんだろうか。フロントロウにヴェッテルとハミルトン、その後ろにマルドナド。ウィリアムズは上向き傾向なんだろうか、ってフォース・インディアもQ3まで来てたんだね、こっちも凄いな。

可夢偉は7位スタート。Q1の時点ではペレスの方が速い感じがしたんだけどね。前にロズベルグ、後ろにバトンか。スタートでひと山、あとはいつも通り、ザウバーの作戦がどっちに転ぶか、かなあ。何はともあれ頑張って。


2013-06-23 この日を編集

[Baseball] マケタデー!!

DB6-4T。流石に藤浪きゅんも研究もされたろうし、疲れも出てきてるだろうしな。5失点は流石に取られすぎだけど、打つ方の無援護っぷりもどうしたもんだか。西岡選手に復調の兆しが見えなくもないんだけど、選球眼だけは異様に良い3番とか例の兄弟とか、どうにかならんもんですかね。

そこそこ戦力あるだけに、上を目指して欲しい、ってのと、ここで敢えて生え抜きの若手を我慢して使って育てていって欲しい気分とが、結構錯綜はいたしますな。

[Anime][SpFX] 定期視聴番組

「進撃の巨人」、「とある科学の超電磁砲S」、「よんでますよ、アザゼルさんZ」、「波打際のむろみさん」、「獣電戦隊キョウリュウジャー」、「仮面ライダーウィザード」、「ドキドキ! プリキュア」、「宇宙戦艦ヤマト2199」。「進撃の巨人」は面白いっすね。何というか、王道感ばりばりな感じですわ。

「超電磁砲」は、ここまでのお話が時系列的には「禁書目録」の一話目に繋がる、ってのを先週に続いてもうちょっと詳しく掘り下げる回。上条さんとインデックスがあーだこーだやってた(あれ、この後インデックスがベランダに引っかかるんだっけ?)裏で、こんな話がありましたよ、と。黒子のけなげさにちょっとブースとかかってましたな。「禁書」の方ではこのあと上条さんの砲の事情でツリーダイアグラムがぶっ壊される話があったような気がするんで、そのおかげで「妹」たちももうちょっと良い感じに状況が改善される、って流れになるのかな。

「アザゼルさん」と「むろみさん」は甲乙付けがたいゲスっぷり。割と好きだけどね、こう言うの。

日曜日。キョウリュウグレイの中の人はボウケンシルバーでしたな。経年劣化でツヤが消えた?(失礼なことを言うな)。メンバーを失うことが恐怖、という落としどころはまあ想定内。カンフーアクションを持ち込んでくるところは、やや無理くり感無しとしない。

「ウィザード」、3人目の魔法使い登場。んーなんだろなー、このだらしないデザインは。

「プリキュア」は次週、5人目の戦士登場。レジーナちゃんが6人目、キュアジョーカー、とか言う展開はあるんですかね。

「ヤマト」はドメル将軍掘り下げ回。こちらのガミラスは空が青いんだな。あと、ヤマトもガミラスも一枚岩じゃないよ的な演出は良い感じ。とはいえトリさん出すのかー、ってところで妙に自分の中ではシリアス感がスポイルされちゃった気分。これが松本零士世界がベースだよ、って話なら違和感はないんだけど、この「ヤマト」は違うよね? 何でここで中途半端にトリさんとか使うんだろう。それ以外は悪くなかったんだけどなあ。

[Chinema] どっすかねー、これは。

ちょっとタイミング遅れましたけど、実写版「ガッチャマン」のトレイラー。

どうだろねえ、少なからず邦画シーンが参考にしているであろう、ハリウッド大作映画のバイアス、って所を考えるなら、今の流行りはダークヒーロー物じゃなく、宇多丸師匠の言うところの「祭りだ祭りどぇぇぃ!!」的な映画に流れが来てるんじゃないかって気はするんだが。「アベンジャーズ」とか「パシフィック・リム」とかさ。そういう意味じゃ出オチ感満載の誰得企画って気もしないことはない。故にそのダメさをちゃんと金払って見たい気も無くはない(決めつけて大丈夫か?)んだけど。

あと、どーでもいいけどタイトルロゴが「ナブッチャマン」にしか見えないんですけど、ここもどうにかなりませんかね。


2014-06-23 この日を編集

[Books] 星の涯の空

星の涯の空<上>(ヴァーナー・ヴィンジ/著 中原尚哉/翻訳)星の涯の空<下>(ヴァーナー・ヴィンジ/著 中原尚哉/翻訳) ヴァーナー・ヴィンジ 著/中原尚哉 訳
カバーイラスト 鶴田健二
カバーデザイン (前作に倣うなら)岩郷重力+WONDER WORKZ。
創元SF文庫
ISBN978-4-488-70507-7 \1200 (税別)
ISBN978-4-488-70508-4 \1200 (税別)

イヌとイカとヒト混声合唱団

「星間船の丘」の戦いから2年、際涯圏から低速圏へと転位した惑星上で、犬型の集合知性生物、鉄爪族と少数の人類の共存関係は続いている。現在の人類側の指導者、ラヴナも様々な問題に悩まされながらもそれなりに落ち着いた日々を送っていた。だが、ラヴナたちとともに低速圏に転移し、30光年先にあると思われた邪悪な超知性体、「疫病体艦隊」が圏界の転移によって際涯圏に戻ったと思われる証拠が見つかったのだ。低速圏にあれば数千年の時を要する30光年の距離も、際涯圏からならはるかに短い時間で移動できる距離になる。残された時間が意外に短い事を知ったラヴナは対抗策に苦慮するのだが…

前作、「最果ての銀河船団」が2002年の刊行、なおかつそちらは今回のお話からはかなり昔の物語で、本書と直接関係するお話はそのまた前の「遠き神々の炎」から続く物語で、こちらは1995年の刊行。19年前に読んだ本の続きをいきなり読む羽目になるという…。本書の解説で堺三保さんは前作についてはそれほど気にする必要はないなんて書いてらっしゃるけど、

んなこたない。

そもそも登場人物たちにどういう過去があったのか、はやっぱり覚えてないと辛いだろう、と思える箇所がいくつもある。だから、読めるんだったら一作目は絶対読んでおいた方が良い。残念ながら今手元に「遠き神々の炎」無いので、せめてどんな感想持ったかぐらいはサルベージ出来ないか、と思って探してみたけど、なんせほれ、ADSLも来てないころなんで、あんまり長文を書いてないんだよね(^^;。一応、外に行くほど物理的にも、思考や概念的にも速度が上がる世界にシフトしていく(これが『低速圏』とか『際涯圏』ね)という宇宙観はすげえなあ、ってのと、現代からちょっと進んだネット社会のメタファー的な部分を面白がっていたみたいだけど。

というわけで割に徒手空拳で19年ぶりの続編に挑戦する羽目になったわけだけど、で、いろいろ引っ掛かりもありつつ読んで行けばそれなりに面白くて、そういう意味では堺さんの言葉もあながち外しちゃおらんとも言えるとは思うんだけど、満足できたかといえば、そこはまた別の話ともいえるわけで。

ラヴナたちが現在いるのは、超光速航行が絶対に不可能な低速圏。ここに際涯圏のテクノロジを搭載した宇宙船、オービー号とともに取り残された人類と、この惑星の本来の住人である鉄爪族との権力闘争が主なテーマになる訳で、とりあえず疫病体艦隊がどうしたこうしたって話がいったん措いといて、多少はハイテクもあるけど基本は中世風の世界における人類と異星生物とのコミュニケーションをめぐるお話が本書。そういう意味では「デューン」あたりに通じる環境SFのテイストが強いお話といえるのかな。で、そこはそれなりに興味深い。いくつかの個体が結合して一人の存在になる鉄爪族、そのキャラクターを形成する時に個々の個体が様々な影響を与える、とか、人間と違って思考が音を発生させる、という設定とか、いろいろ面白いのね。途中で出てくるイカ君たち(意外に大事な役どころだし)もいい感じでゲソよ(w。

ただ、そういう設定部分とは別に、お話の本筋が割に地に足をつけて、人(じゃないのもいるけど)同士の関係性のやり取りのようなもので先に進んでいくタイプのお話になっていて、ハードSF的なハッタリ以上に、冒険小説的なストーリーの練りこみが必要なタイプの小説として作られなければいけない物になってしまったにもかかわらず、そちらのツッコミがこれ、かなり甘いんじゃないかなあという気がしてしまって。

それなりに錯綜したプロットが用意されてはいるんだけど、それらのまとめ方がうまくないというか、読み手にとっての必要条件を満たしてくれないところでこれで良し、としてしまっているように思えて。本来SFって、SF的アイデアがうまく機能していればそれだけで、物語の部分にアラがあってもまあいいか、で済まされることも多いんだけど、本書はSF的なアイデア以上に物語の部分に注力しなければいけないタイプの小説だったんじゃないかな。で、残念ながらそこはいろいろ足りてなかったな、と。どっちかというと残念賞、かなあ。

ま、そうは言っても続きはあるんでしょうから、そっちで鮮やかにこの辺の不満が吹っ飛ばされることを期待してはいますよ。また数年待たなきゃいけないんだろうけどね(^^;。

★★★

遠き神々の炎 上(Vinge,Vernor/著 中原尚哉/翻訳 ヴィンジヴァーナー/著)遠き神々の炎 下(Vinge,Vernor/著 中原尚哉/翻訳 ヴィンジヴァーナー/著)

こっちを先に読んでおくとかなり幸せになれると思う。


2015-06-23 この日を編集

[Baseball] カテヘンカッタデー!

C6-6T。雷雨で30分ほど中断の上に敵も味方も突き放しきれずに延長12回引き分け。中継ぎ、押さえが打たれた訳だけど、さすがにそこは責められねえよなあって気はするし。敗けなかった、ってところで今日は良しとすべきなんでしょうかね。

試合終了が23:40すぎ。聴いてる方も疲れたわ(w。


2016-06-23 この日を編集

[Day] 気付かん内にデジタルにディバイドされている

スマホのスクリーンショット作業に没頭して(と言うほどでもないが)て気付かなかったんだけど、何度か電話をもらっていたんだけど完全にスルーしちゃってた(すいません)と思ったら、こんな風にメッセージが。最近のケータイは不在着信のときに音声メッセージだけじゃなく、テキストメッセージも残せるようになっているのかね。しかもこいつに返信も出来るようにもなっているのだね、すげえなあと思った…んだけど、これって、

Cメール?

良くわからんけど、とにかくメッセージを電話を取ってくれない相手に伝える方法があるんだな、ってのはわかった。なんだかんだと便利になっているもんだな。

つーことで「多分Cメール」で受注作業継続中(^^;。

[Anime] 定期視聴番組

「ばくおん!」と「マクロスΔ」。「ばくおん!」は最終回。うん、悪くないと思った。バイク乗りのどこかちょっと「道を踏み外した」感を上手いこと女子高生のキャッキャウフフに絡めた感じは意外に上手だったのでは。変に良識を前に出してこなかったのは良かったんじゃないでしょうか。

「マクロス」は結構展開早くて驚いてますが、これ1クールですの? なんかわからんけど凄く強いオーラシップ(違)が出てきてさあ大変、みたいな。


2018-06-23 この日を編集

[Baseball] マケタデー!

T3-11C。特に言うことはございません(^^;。まあ阪神以上に広島に中継ぎ投手を使わせたのが収穫、ってことにしておこう。とっほっほ。

[Anime] 定期視聴番組

木金の分。多田くんはちゃんと恋する間もなく失恋しちゃってました、という。まあ「ローマの休日」ですから、そこは。ノイタミナの二本は最終回。「ヲタクに恋は難しい」、そうね、ヲタクに恋は難しい。でもこいつらどっちか言うたらヲタ属性のリア充だよなあ。「こみっくがーるず」、うん、画は可愛らしいしお話も最終回なりのエモーションはあったと思う。でもこのシリーズ、通して見たら結局最初に来るのは、「めんどくせえ女だな」ってことになるんじゃないかと思うんですが(^^;……。

金曜深夜も最終回二本。「魔法少女サイト」、ええと、「まどか」以降の魔法少女のプロットに、他のいろんなものを振りかけて仕上げたような。意欲作ではあったと思うが、結局主役がクソの役にも立ってねえ。「刀使ノ巫女」、はい、半笑い枠(^^;としては上等だったのではないでしょうか。そこそこ面白かったです。


2019-06-23 この日を編集

[逸級介護士] ちょっと怖い

ローソンまで歩く、というので今日も出動。だいぶしっかり歩けるようになったのは良いんだけど、逆にそれが怖くなってきた。歩き始めはよたよたと進んでいくんだけど、ずっと歩いて行くとどんどん足の運びが速くなり、身体も前屈みになっていくの。こっちが「ペース速いからゆっくり歩け」つっても巧くコントロールできないようで、どんどん前屈みで速歩になり、こっちが慌てて動きを止めると、ぜえぜえ息をしてる、んだけど歩くとやっぱりペースが上がるのね。

とにかく転んだらアウトなんだから、オレより前には絶対出るな、と言い含めて歩いたんだけど、歩数が一定数超えるとどうしても速歩になってしまうみたい。これまでは足が止まりそうになるのを次の一歩を促してたんだけど、今や次の一歩を踏み出すな、を促さなくてはならなくなるとは。良いことなのか悪いことなのか…。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

まなたけ [おらもリハビリ始めで、歩く練習したなぁ〜。 今もですが、これまで「無意識」に足の運び出来てたのを「意識して」こーなっ..]

ROVER [「前見て歩け」ってのはリハビリの担当医さんからもさんざん言われたそうで。こっちからしたら普通なことも、コントロールで..]


2020-06-23 この日を編集

[web][Books][PC] タブレット、かあ…

先日の「球詠」の話に寸”さんが反応してくださって(ありがとうございます)、確かに原作コミックも読みたいな、って思ってたんだけど、なるべく紙の本は増やしたくない(から、話題の「三体」も買ってないんです)ので、コミックスは電子で読もうかな、とは思っているんだけど、Kindleだと画面が狭くて漫画は読みづらいんだよなあ。

Kindle Cloud ReaderとかPC用アプリ(すげー評判悪いみたいだけど、そうでもないと思ったぞ)もチェックしてみたけど、なんて言うんだろう、これじゃないんだよなあ。本は紙であれ電子であれ、手にとって読みたいんだ。Kindleで小さいなら、それより大きなブツを用意すれば良いってことなんだろうか。Amazon Fireの8インチバージョンとか試してみたら良いのかしら。1万切るぐらいのお値段なので、こないだの朝日新聞の賄賂が9000円ぐらい残ってるから、あんまり懐も痛まないんだけど…。

突っ込んでみるか? (^^;


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