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15:40発のスカイマーク機のチケットを取ってたので、時間余りまくり。宿をチェックアウトしたは良いけど、やることないわ入りたくなるなる茶店はないわで往生したぜ。なんで東京には不健康そうな喫茶店がないんだ? いくら歩いてもドトールしかぶち当たらないってのはどうなのよ。蒲田→品川(えらく開けてるんですね、最近)→浜松町とうろついて、結局不満はあるけど浜松町の上島珈琲でお茶。ちょっと早いけどモノレールで羽田まで出てチケットカウンターに並んだら、ひとつ早い便に変えられるけどどうする? って聞かれたのでありがたく変更。13時過ぎの便でばびゅーんと神戸に帰還。ひたすら呑むだけの二泊三日は無事終了。最後にいつもの立ち呑みで締めました。
いろいろ個人的に面白かった事があったので覚え書き。
てな感じで。今回も急な話なのに快く遊んでくださったすみさん、たおさん、ホントありがとうございました。
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア 著/浅倉久志 訳
カバー 岩郷重力 + T.K
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011623-1 \940(税別)
20年あまり前に死んだひとつの星。ヴリラコーチャの名で知られた星の残骸は、20光年先の惑星ダミエムに到達し、その夜空に華麗な天体ショーを繰り広げる。その最後の、そして最大のショーを見るために、ダミエムに降り立つ人々の姿があった。絶滅の危機に瀕していたダミエム人たちの保護を主な任務とするコリンとキップは、その客人たちの姿に、微妙な引っかかりを感じるのだったが…
ティプトリの数少ない長編のひとつ。ページを開くといきなりダミエムのゲストハウスの部屋割りが図で表示されてる時点で、ミステリ(それも密室もの)っぽい筋立てなのかな、と思ったら案の定。ただ、密室ものと言うよりは、20年前に起きた殺人事件の恩讐を晴らそうとして起きる新たな犯罪、ぽいテーマだったと言えるか。ついでに言うとそのテーマで引っぱるのも途中までで、最終的なキモになるのはそれとは別のお話。というわけでこの長編、スジの流れにちょっとだけはてなマークがつく。これはあくまでサスペンスものとしての評価であってSFに対してのそれではないのだけれど、サスペンスフルなミステリとしては、やや捻りが足りない。なのでお話の盛り上がりがイマイチな感じが残ってしまうのが惜しい。
SFとしてどうか、つーとこちらには、いろいろ魅力的な設定があって楽しい。20光年先で起きた惑星の爆発のさまざまな破片が20年後に到達する世界で起きる不思議な景観と現象、その惑星に生息するエイリアンの特性、そもそもヴリラコーチャが爆砕されてしまった理由とは何だったのか、ってあたりにもSF要素は仕込まれている。ワンダーはあるのだな。でもこのお話の流れに乗って読み進んでいく限り、それは「今のってワンダーだった?」とあとから気になってくる類のもので、読んでる時に自動的に、「うおう、ワンダーじゃん」とぶっ叩かれる感じが無く、さりとてあとからじわじわ効いてくる味みたいなものがあるわけでもなく、中短篇で見せるティプトリの切れ味は少々薄まってしまったかなあと言うところ。
そうは言ってもそこはティプトリ。マキャフリイともグウィンとも違う持ち味の一端みたいなものは見えてそこは興味深い。なんというのかな、キャラクタを一切甘やかさない、みたいなスタンスが産み出す、冷たい厳しさみたいなものはやはりこの人の魅力として本作でも存分に味わうことができる。そこはとても良いのだけれど、うーんどうだろ、厳しく、それでいて美しい話だとは思うのだけれど、何かこうつながりの悪さも同時に感じてしまうような作品、と言えるだろうか。そもそもSFとミステリってのは親和性の高いジャンルであるはずなんだけど、その部分のマッチングが少々とっちらかっちゃったかも知れないあたりに、惜しかったかもなあ感満点の一作、ではあったかな。
★★★☆
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お疲れさまでございました。<br><br>そういえば、新宿ジュンク堂のあの二人は、あのあとどうしたんでしょうか…。
折伏カップル(謎笑)。<br><br>「まつや」のぎこちないカップルとあわせて、幸多かれと祈っときましょうか(^^;)…