ばむばんか惰隠洞

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2010-02-27 [長年日記]

[TV][Stage] ガス人間第1号 (24:10)

昨日教育テレビでやってた舞台、「ガス人間第1号」。録画してたヤツを鑑賞。脚本・演出:後藤ひろひと、出演:高橋一生、中村中、中山エミリ、伊原剛志、山里亮太(南海キャンディーズ)、三谷昇、水野久美、渡邉紘平、水野透(リットン調査団)、悠木千帆。

言わずとしれたあの作品を現代風に再アレンジ。没落した舞踊家であった藤千代はこのお芝居では10年前に少し話題になったインディーズ・バンド「情鬼」のリードヴォーカル。藤本千代の本名をつづめた「藤千代」として知られていた。

メジャーデビューして「JOWKI」と改名した彼らだったが、その裏ではメンバーたちがコカインの密売に手を出していた。藤千代はそのリストを警察に渡したためにメンバーから恨まれ、今は一切の歌手活動を妨害されているが、それでも彼女は歌うことを諦めていない。そんな折、かつてのJOWKIのメンバーたちが次々と不可解な死を遂げ始める…

てなわけで映画の方では水野の行動に多めに当っていたスポットライトが、舞台ではむしろ藤千代の方に重点がおかれている感じ。かつての名門の誇りにすがるだけで、自分からは特に積極的なアクションを起こしているようには見えなかった映画の藤千代とは対照的に、舞台の藤千代は常に自分の理想を追い求め、しばしばその理想を見失うことに怖れを抱くような存在として描かれる。このあたりは映画版よりもむしろ、ラストでなぜ自分がライター取り出すのかってあたりの気持ちの流れを説明する上では上手なやり方だったかもしれない。

お芝居なのでまずギャグで掴み、それから徐々にシリアスな方向に話を持っていく訳なんだけど、通して見ていくと案外原作をしっかりリスペクトしていて好感が持てた。冒頭に登場した後藤氏が、「(ハイカラな)有楽町で『ガス人間』」とか「英語で言ったら『ガスマンナンバーワン!』」とかやって笑いを取るところで「何言ってんだバカやろ、そもそも英語版はhuman vaporじゃボケ」などと間違った方向でムカついたんだが、見ていくと思った以上に「ガス人間」になっていたと思う。

終盤に向けて見ていく中で、藤千代がJOWKIのメンバーを「売った」理由とガス人間の誕生の理由あたりの説明が不足気味に感じられ、そこらで少々薄味感があったのは否めないし、映画の方のクライマックスがビジュアル的な制約もあって少々しょぼいものになってしまっていたような恨みもなくはないが、まあ良い感じなんじゃないの? ってな感想だった。

ラスト直前までは。

いやね、最後の最後に原作とは違う大ネタが待ってたんですよ。ネタバレになるので詳しくは書きませんがこれには真剣にびっくりした。やりおるな、と思ったよ。映画の方が映像のインパクトで客を引きつけるところを、お芝居の方は脚本の巧さで補ったって感じだろうか。

と言うわけで、なかなかよく出来たお芝居であった。残念なのは、やっぱ舞台はテレビで観てもその魅力はちゃんと伝わらないってところかな。テレビだとノーリアクションに見える個所でも、多分劇場で見ていたらまわりのお客の何人かがぴくっと反応したりするところもあり、そこで何となく「ああ、そこもヒキなんだな」なんて思えるところ(逆にまわりが心としてるのに自分だけが反応しちゃうところ、なんてのもあるしね)があって、そういうのがお芝居を観る楽しさでもあると思うんでね。そういうディティールが伝わらないってのは、テレビの弱いところなのかもな。

ってところで最後におまけ、特オタ向けのネタかな? って思えたいくつかのディティールを。

開演前の序曲的扱いで流れるのは「かえせ! 太陽を」。まあ「水銀コバルトバナジウム〜」が流れた訳じゃなく、芝居のテーマに沿った歌詞部分がチョイスされてましたけど。

ガス人間に殺されてしまう被害者の名前は芹澤大助さんに柏木久一郎さん。平田さん連続殺人事件だ。

藤千代が呼んだタクシー会社の社名はナタール無線。スピップ号逃げてー。

名セリフ「僕は人間じゃないから、人間の法律は適応されない」がちゃんと使われてて嬉しかった。「もう一回やってくれねえかな」も聞きたかったな。

この作品ではガス人間は水野じゃなく中村さん。作中で重要な位置にある役どころを演じるのが水野久美さんなので、そこに遠慮でもしたんだろうかね。

てなところかしら。ちょっとセリフとか聞き取れなかったところもあったので、他にもまだあったのかもしれないけれども。

ガス人間第1号 [DVD](木村武)

こちらがオリジナル。名作ですよ。

[HTML][tDiary] あっれ…

表示が微妙に崩れてるな。何事だこれは…


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