ばむばんか惰隠洞

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2010-04-16 [長年日記]

[Day] お出かけ

最大瞬間風速3本並行だったお仕事も一段落したので、映画見てきました。今ごろようやく「アバター」。感想は改めて書きますが、なんなのこの寒さ。オードナンスが貧弱なもんで、着ていくもので悩む日であった。結局初夏の服装に冬の上着を被せて出かけて参りましたが。

雨が来たのでまあ、間違いではなかったか。

[Chinema] アバター

スタッフ
監督:ジェームズ・キャメロン
製作総指揮:コリン・ウィルソン/レータ・カログリディス
製作:ジェームズ・キャメロン/ジョン・ランドー/ジョシュ・マクラグレン
脚本:ジェームズ・キャメロン
出演
サム・ワーシントン
ゾーイ・サルダナ
スティーヴン・ラング/ミシェル・ロドリゲス/ジョヴァンニ・リビシ
シガニー・ウィーバー
公式サイト:http://movies.foxjapan.com/avatar/

亜光速航法で約6年先の距離にある惑星パンドラ。人類にとっては有毒な大気に満ちたこの星には、磁場に特殊な影響を与える鉱物、アンオブタニウムが埋蔵されている。わずか1Kgが2000万ドルの価値を持つこの鉱物を巡り、人類とパンドラにすむ知的生命体、ナヴィ他との間には争いが絶えない。あらゆる資源を食い尽くし、絶滅の瀬戸際にある地球にとってアンオブタニウムは起死回生のカギになる資源。だがそれが埋蔵されているのはナヴィたちの生活の拠点の真下だったのだ…。

フル3D、作品の非常に多くの部分をハイパーリアルCGIに負った超話題作。なんだかんだでようやく見ることができた。偶然ですがミントやらモザイクやらは毎月16日は1000円で映画見れるのな。憶えておこう(ただし3D映画は300円アップになるけど)。

ということで大きなウリである3D映像。根岸泉さんが「カールじいさんの空とぶ家」の感想の後半部分で、このXpanD方式の3D映像について簡単に解説して下さっている。そうそう、併せて根岸さんの「アバター」評も見てもらうと何となくイメージできると思うんだけど、自分も確かにこの映像、暗いと感じた。ついでに3Dの按配が何となく、奥、中間、近く、すごく近く、の4段階ぐらいにざっくり分類されていて、それぞれのレベルのどこに注目するかで、意外とそれ以外のレベルが違和感付きで見えてしまうような感じがして、序盤は結構目が疲れたかな。慣れてくるとそうでもないんだけど、そうなると今度は立体感って所も割とすんなり均されて見えてしまって、3Dのありがたみがちょっと薄れてしまう、みたいな。

そうは言っても時折さすがに3D映像、と思わせるリアリティは感じられて、特に全体的には動きがそれほどない場面で、印象的で小さなものが前に出てくるような映像、ではかなり身体が反応する。舞ってくる火の粉を思わず避けそうになったり、一番手前で見切れてたところから出し抜けに立ち上がる人影があると、思わず前の椅子を蹴ったろかと思う、みたいなね(w。

立体感はそういう意味で、見せ方次第でかなりワクワクする(見る側の)シチュエーションが演出できるのかも知れない、とは思った。予告で「アリス・イン・ワンダーランド」の3Dバージョンを見たんだけど、こちらはかなり3D映像ってのを意識した絵造りがされてる感じで、3D映画を楽しみたいなら、むしろ「アリス」の方を見に行った方がいいのかも知れない、と思ったことでした。

なんか前振りがすごく長くなってしまったような気がするけれど、ここからようやく本編のお話。とはいうものの、実のところ本編にはそれほど大きな感銘は受けなかった、ってのが正直なところで。

ダメだとは思わない。やや長いが無駄な部分というのはないと思うし、アメリカ映画が定期的に作ってくる、ややベタな「なあ、アメリカって良くないことやってるよな」的メッセージも、鼻につくところまでは来ていない。自分の趣味としては、終盤ナヴィたちがまともに人間に戦いを挑んで行くって展開は気に入らなくて、ここは人間側の思考パターンを知っている主人公、ジェイクがナヴィたちにそれまでなかった戦略を授け、ナヴィ、人類双方にとって最も命のやりとりは少なく、その割に見た目はハデなヤマ場を演出するような方向に行ってくれたら嬉しかったし、勧善懲悪、って部分でもやや「善」の報われ具合が薄く、「悪」の因果応報が手薄だったんじゃないかな、って気がしないでもない。でもま、お話としてはそれほど大きな破綻もなく、いろんなヒキもそれなりに効果を上げていたと思う

ただなあ、全体に漂う「あにめ」な感じ、はどうしたもんだろう。見終わった直後には「なんかすごくハードな『ナウシカ』だったな」みたいな感想を持った。多分そのビジュアルなイメージの多くが宮崎アニメがやらかす見得の切り方にすごく近いんだよな。

キャメローン本人が本作には「もののけ姫」へのオマージュをかなり込めた、みたいなことをコメントしたらしいけど、思想的なところとは別に、見た目のところであからさまに宮崎アニメへのオマージュ、というかアニメへのオマージュ(なのか?)が散見されて、そこでオジサンはどうにもケツの座りのむずがゆさを感じてしまうんだった。ヒロインであるナヴィの女性、ネイティリの歩きのモーションの、妙に足を伸ばした歩み方のモーションなんかには、地球人との差別化以上に、実写映像とはちょっと違うところで動いているキャラクタがいるんだぜ、みたいなメッセージが込められているように思えた。それもオマージュの範疇に含められるものなのかも知れないけれど、なにかこう、肝心なところで足が地から浮いちゃったような映画、と言う気はしているんだった。

なんだろう、相当スゴいはずだってのは頭では分かっているんだけど、気持ちの上ではものすごくスゴいものを見た、って気にどうしてもなれないんだよな。損はしてない。でも今まで知らなかった何かを伝えてもらった、って気にもなれなくてね。

B002P66JN4

早くもご家庭で鑑賞できるんですね。

(★★★★)


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