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今回はひゃくごえんならぬひゃくごじゅうえん読者。メトロ神戸の古本屋さんでサルベージ。グイン120、121。タイトルは「旅立つマリニア」に「サイロンの光と影」。パロ的に都合の良い補完付きでようやく記憶を取り戻したグインがようやくケイロニアに戻るお話。
「マリニア」つーからタヴィアの娘に何かあるのかと思ったら、これは人名ではなく花のほうを指していた#120はパロでのお別れエピソード。中原一面倒な女フロリーがメインになるのでたいへんに鬱陶しい展開が延々と続き、終盤でようやく「お?」ってな展開が。こちらの世界でもミロク様は56億年後に何か良い事してくれる存在らしい。このあたりの、仏教的な「神」への存在について言及したくなるってのは、一定の年齢より上の日本人SF作家には刷り込まれているものなんだろうか、とちょっと思ったりもした。光瀬龍や山田正紀を若いときに読んだ人たち、って事ですね。
そんでもってようやくケイロニアに帰ってきてみんなハッピー…おやおや? 一人だけ嬉しくなさそうな人がいるぞ? それは誰かなー? なのが#121。作者が「陰謀編」でのタヴィアとシルヴィアの小さなエピソードをちゃんと憶えていたという事に激しく驚いた(失礼)。お話の流れ上そうならざるを得ないのはわかるけど、ホントに不憫な娘だな、シルヴィアは。このエピソードのあとに「七人の魔道師」が来るような流れってことになるんだろうか。
って事で本編はまあごにょごにょなんだけど、やはり2010年現在に読む本書のあとがきにはいろいろと思わされるところも多い。出来上がったものの読後感とは別のところで、とにかく物語を紡がずにはいられない、作家の心根のようなものがほの見えて、そこにはやはり、何か深いものがあると感じざるを得ないのだな。
そういう意味では何かと複雑な気分になる2冊でございました。
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