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ジョン・ヴァーリイ 著/浅倉久志・大野万紀 訳
カバーデザイン 岩郷重力+W.I
創元SF文庫
ISBN978-4-488-67306-2 \1200(税別)
<八世界>シリーズに属する作品群を、発表年度順に編集した短編集の第2弾。6編収録。
というわけで、特に前置きも要らないか。さっそく個別の感想を。
彗星を内部にキャビンを設け、推進力自体は彗星自体のエネルギーを利用する豪華観光船。だが乗客の一人、クエスターは船内に異常な雰囲気を感じ取る…。彗星自体の膨大な物質を切り崩して動力にする宇宙船、と言うのがハードSFっぽい壮大感。お話自体はクエスターが感じた違和感の正体は、ってところから少々スラプスティック風味になだれ込んで、最後はちょっぴりもの悲しい、みたいな。
こちらは「逆光の夏」に収録済み。
他作品でもちょっと顔を出してた、ブラックホール・ハンターのお話。<
こちらも<変身>にまつわるお話だが、前巻「歌えや踊れ」でもちらりと顔を出した、
まだ<変身>が一般的なものではなかった頃、とあるきっかけからこの技術に興味を持った妻が取った行動とは…。世界が変わりはじめるときに人の心はどう動くのか、的な。設定の跳び具合が控えめな分、腑に落ちる部分が多くて本作中では一番好きな作品かも知れないな。
現代とは全く違う倫理観が敷衍した世界における教育とは、的な。ロスト・ジェネレーションというのともちょっと違うかも知れないけれど、ちょっとシニカルで重めのお話。
ということで。なんというか、全体に漂うオフビートな感じが70年代SFの持ち味と言えるのか。それ故の入り込みにくさも感じつつ、やはり読み返してみると「面白いなあ」と思うところもあるのが確かなところで。良い温故知新でした。
★★★☆
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