ばむばんか惰隠洞

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2016-12-25 [長年日記]

[Day] 母とお別れの5日間(長くてさほど面白くもない)

帰ってきました。結構疲れたよ。ってことでここ5日間のお話、いくつかに区切って。

母、逝く(12/20)

20日の朝、妹から電話で母の様態が急変したとのこと。昔から肝臓を患っている母は12月の頭から薬を一つ変えていて、それは抗がん剤とかの類いとはちょっと違い、がんの進行を抑えるタイプのお薬で、最終的にがんで命を終えることは避けられないんだけど、その過程において、副作用などによる苦しさとかは抑えて、比較的穏やかに終わりに行くようなお薬、と理解してる。母もこちらに電話してきて、カミさんといろいろ話し合ったり、もちろん担当医さんのお話なども聞いて決めたとのこと。

お薬の性格上、肝臓が弱りすぎていると逆に身体にダメージを与えることになってしまうので、今のところそれなりに肝臓の状態が良好な今なら、効果があるのでは、という判断だったらしいんだけど、肝臓は良いけど身体の他の部分が思いのほか衰弱していたのが災いして、急速に身体を弱めてしまい、それが容態の急変につながったらしい。

話を聞いてとにかくなるべく早く行くよ、って返事はしておいて、昼まで勤務のカミさんの帰りを待つことにしたんだけど、こういう時に限ってカミさんの方に用事が出来ちゃって、結局おやつ時の帰宅になってしまい、そこで話をしたらカミさんは即時にヤバいことに気付き、そこから直ちに帰郷することに。切符を手配してとにかく最低限の荷物だけ持って出かけることに。自分としてはかなりヤバいけどまだ余裕はあるだろうと思って着の身着のままで、列車に飛び乗って高岡へ。

北陸新幹線が開通してから、関西から富山県へ行くのは結構面倒くさくなっていて、特急「サンダーバード」は金沢まで、そこから富山方面には第3セクターの列車を利用しなくてはいけなくなって、面倒くさい上に時間もかかってイライラする。やっと高岡に着いたのは22:00過ぎ。地方都市の平日の夜、ってことでなかなか来てくれないタクシーをやっとこ捕まえて病院に着いたのは22:30。

集中治療室に通してもらった時点で母の様態はすでに末期的になっていて、呼吸も脈拍もかなり低くなってしまっていたし、おそらく母の意識はもう無い状態だったのだろうとは思うけど、それでもこちらから声を掛け、手を握ってやると自分の勝手な意識では、何とか手を握り返そうとした、のだと思いたい。結局そこから15分ほどで呼吸も脈も停止。いろいろ動いてくれていた妹がまだ到着していなかったので、カミさんから担当医さんに死亡確認は妹がつくまで待ってもらうようにして、最終的に22:48に死亡確認。享年83。父の時は妹が見送ってくれたので、母は兄貴(オレ)で、なんて気を使ってくれたのかもな、なんてことを妹と話しました。

その翌日(12/21)

夜半の死去だし、ある程度情報を伝える時間も要るだろうと言うことで、通夜は22日、葬儀は23日に行うことに。父の時は遺体は病院からすぐに式場に移したんだけど、今回は一度自宅に帰してあげることに。んでうちの一家が母に付き合って一日過ごすことに。この時点でやっぱ地方やね、ご近所の町内会というか自治会というか、そちら方面のおばさまたちが続々やってきては(ほとんど面識のない)オレらの前で、よよよと泣き崩れ、母との思い出話を開陳なさって帰って行かれる、と言うのの繰り返し。や、もちろんそれはそれでとてもありがたいと思いますけどね。

お通夜(12/22)

ここからは喪主のお仕事。2年前に父の通夜と葬儀でやったことなので良いか悪いかは別として、段取り的にはだいたい判っているのでそこは苦労しなかったけど、あまりに裸一貫で帰郷しちゃったので礼服やら何やら、レンタルさせていただいたんだけど、微妙に合いが悪い(^^;。ズボンで合わせると上がやや大きく、上が満足できると下がちょっとキツいという(お前がデブなんだよ)。若干居心地悪い状態で一応ひととおり式はやらせていただきました。喪主あいさつにダメ出しするのは母の役目だったんだけど、今回はその母の通夜なので誰からもダメ出しされる心配は無いな、と思ってこっそり「ありゃ」ネタをいれてあいさつしたんだけど、あとで姪から「富山のジジババは『ありゃ』は判らんぜ」というダメ出しを食らってしまいました。カミさんからも「片隅」ネタはダメだろー、と。ダブルでダメ出しくらってしまった(^^;。

お葬式(12/23)

前日ダメ出しくらったので今回はあまり変な話はいれずにご挨拶。あとは斎場で火葬、お骨の壺いれの儀。自分は死んでしまった人の身体はモノでしかないので、そこにあまり重要性は感じない(冷たいですか?)んだけど、妹と姪っ子は全骨納めたいとのことだったので、斎場の職員さんが汗だくでお骨を砕く作業をやってくれましたよ。それでも用意していた骨壺には収まりきらず、小さな骨壺を二つ追加することに。がんがん砕かれていくお骨の様子を見て涙ぐんでる姪っ子がちょっと可愛かった。普段は活きが良いけどちょっと小憎らしい女の子なんだけどね(^^;。

斎場で初七日の法要も済ませて家に戻っても用事は終わってなくて、今度は自治会の同じ班になっている20軒ばかりを1軒ずつ、お土産もって訪問。我が家がしばらくは空き家状態になることと、これまでのお付き合いについてのお礼参り。こういうところも地方ならではのしきたりなのかなあと思ったり。

あいさつ廻りも終わり、妹一家も帰ってはあやれやれと思ったところに電話。母の姪に当たる方からで、遅い時間で申し訳ないけど手を合わせに行ってよろしいか、と。わざわざ木更津からすいません。自分は姪御さんご本人には覚えはないんだけど、彼女のお母さんのことは憶えてたんでその辺の思い出話なんかもちょっと出来たのはよござんした。

結局もろもろ片付いたのは22:00前ぐらい。ようやく酒が飲めたぜ。

ようやく帰還(12/24)

やっぱり北陸新幹線優先のスタイルは、関西から富山に向かうときには面倒くさいよなあ、なんて思ってたんだけど、妹から北陸新幹線を使えば、在来線の方の特急料金は半額になるという仕組みがあるって教えてもらって、そちらを利用すると、在来線と3セク経由で行くときよりも700円ばかり高い料金で行けるって事らしい。ふうん。まあ、楽なのはこっちではあるので、次回はそちらを試してみようかね。

神戸に戻ったのは19:00過ぎ。さすがに疲れて食欲もないし、風呂入って酒飲んで寝る。倅は明日朝からバイトだそうで、まあ若いんだから大丈夫だろ。オレらは節々が痛い。

いろいろ小ネタ
  • 田舎の年寄りの一人暮らしってのはどんどんハイテク化していくんだな。ウォシュレットは最新型になってるし、テレビはケーブルになってるし。
  • ケーブルと言えば我が家のメンバーに大受けだったのが「雨晴チャンネル」。高岡ケーブルネットというところと契約してるようなんだけど、そこのコミュニティチャンネルの一環として、定点カメラで雨晴海岸(とやま観光ナビ)の様子をただただ流すだけの番組。当然映っているのは海岸の風景で、特に何かがあるという訳では無いんだけど、こいつをぼけーっと眺めていると、時折鳥が飛んでいったり、氷見線の汽車(電車にあらず。ディーゼルね)がごく稀に走って行ったり、護岸工事らしき重機がちらっと画面に現れたり、遠くをお船が通っていったりという、ちょっとだけ違う絵が現れるたびに、こっちは「おお、汽車だー」だの「あ、クレーン来た」だの「ああ、雨降ってきた」だのといったしょーもない事でいちいち盛り上がれてしまう、という妙にクセになる感満点のチャンネルでございますよ。
    あと、今回に限ってだけど、しばしばお客さんがやって来る環境だと、環境ビデオ的に当たり障りが無い、ってのも良いところかも。
  • 帰る日(12/24)の朝、テレビのニュースで、ドラえもんトラム(PDFファイル)でサンタに扮した職員たちが子どもたちにプレゼントを配るイベント実施中、なんてのをやっていて、「へえ」とか思ったんだけど、いざ自分らが帰る段になって停留所でトラム待ってたら、やってきたのはまさにそのドラえもんトラム。ちゃんと運転士は付け髭つけてたし、サンタコスのおっちゃんが二人、最後尾にしゃがんでた(w。ただ、乗客に子供がいなかったせいか、サンタさんはじーっとしたままでしたけど。
    ただ本番は高岡駅に着いて、折り返し運転するときのようで、高岡駅には何人か取材っぽいカメラマンが集まっておりましたよ。
  • 帰りの列車の中でカミさんが突然、「お父さん、今や家二軒に土地持ちのプチ不動産王やな」などと抜かすからちょっと笑った。確かにそうだが、税金払うのに汲々としている不動産王、ってのもかなり情けないと思うぞ(w

てな感じで、なんだかんだでどたばたした5日間、ようやく完了。喪失感とか何かの感慨とかは、たぶんこれから来るんだろうな。


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