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湿布貼って寝て起きて、今日発送する古本掘り。意外に深いところにあったもんだから冬だっちゅうのに汗だくに。おかげで湿布はぺろりと剥がれ、剥がれた跡は水がぐちゅぐちゅ。まいったねどうもこりゃ。おかげさまで首の痛いのはだいぶ収まったけど、今度はかぶれに悩まされる一日。やれやれ。
週後半戦とNHKスペシャル。「ユーフォニアム」、アスカ先輩のお父さんもユーフォ奏者だったのね。オレ、中学時代ブラスバンドだったんだけどその時のイメージでユーフォやる人ってちょっと変人(ただし腕はめっちゃある)、って先入観があるわけで、そう思ってみると久美子もアスカ先輩もちょっと変人方向に向いてるなあとは思うんですが、アスカ先輩の元父さんもそういう人で、それが離婚の原因になっちゃったのかなあ、なんて。「ブレイブウィッチーズ」はたらしの伯爵、実は出来る人でした、というお話。
「ハイキュー!」、相変わらず盛り上がってますな。亡くなられた鵜飼コーチ役、田中一成さんの後継は江川央生さん。悪くないと思います、というか色々言われるかもしれんですけどよろしくお願いします。
「Vivid Strike!」はなんつーか、スポ根方向に全振り。ただ前作が割に消化不良なまま途切れちゃったので、お話を終わらせる方向に持ってきているのはまあ、良いんじゃないでしょうか。
日曜日、今時いるのか? なヤンキー話だった「ジュウオウジャー」にエム君の過去にちょっと踏み込むのかな? な「エグゼイド」、モビルアーマーがこの世界ではとても怖い存在だった、ってな「オルフェンズ」、どれもおもしろかったです。
「真田丸」、かつて治部殿が呟いた台詞を幸村も言ってしまう、ってあたりになんとも言えん終了感が。あと二回かぁ…
NHKスペシャル「戦艦武蔵の最期」、ポール・アレンによって発見された戦艦「武蔵」の残骸の膨大な映像から、武蔵に何が起きていたのかを検証する番組。理屈では完全無比なはずだったモノが「地力」のちょっとした不足がカタストロフを引き起こす、ということか。ドイツではかなり大規模な電気溶接の技術がこの時期にすでにあったんでしたっけか? それが使えればあるいは、なんてのは仮想戦記の範疇ってことになってしまうんだろうけどね。
アン・レッキー 著/赤尾秀子 訳
カバーイラスト 鈴木康士
カバーデザイン 岩郷重力+W.I
創元SF文庫
ISBN978-4-488-75803-5 \1200(税別)
アソエク星系にせまる内乱の影。そんな中、属する艦を持たない属躰となったブレクは孤独な戦いを続けている。対立構造にある艦隊の阻止、謎の異星種族との交渉、そして最大の敵である皇帝、アナーンダとの決着…。次々と難題が降りかかる中ブレクは……。
いつのまにか「叛逆航路」三部作、なんて呼び方がついていたヤツの完結編。すでに前作がどんな話だったかも良く覚えていない。たぶんあんまり面白くなかったんだろうと思う。で、序破急の急に当たる本作ではその辺が改善されているんじゃないか、という淡い期待を胸に本書を買って読み始めた訳だけど、いやあ読むのに時間かかった。なんというか、読んでるこちらの興味を惹く展開、というのがあまりに少なくて。
お話自体は前作から切れ目なく続いていて、物語自体は緊迫の度合いを高めているはずで、で、もちろん状況はそれなりにのっぴきならないことになっては来ているんだけど、それに向き合うブレクさんの側の対応ぶりが前にも増して内向的というか思索的になっていて、正直派手な見せ場がどんどん無くなってしまっている。んでそれに代わる読ませどころがあるのか、といわれるとそちらも少々微妙か。そもそも一作目である程度ウリになっていたジェンダーの呼称のスタイルのミスリード、かぁらぁのぉ~、みたいな面白さも摩耗してしまっている上に、前述したようにお話はどんどん内向的な方向に向いて行くのだもの、おもしろくなる要素がハナからない状態の読書、ということになってしまったんだった。
というわけで正直読むのに苦労し、苦労の割に得るものがあんまり無いという少々残念な物件。確かに会話の端々や異星人たちのコミカルな描写(全体にユーモラスな描写がちょっと増えたような気がする。そこはまあ、よかったかな)など、悪くない、と思える部分も無くは無かったけれど、んーどうでしょう、結論としてはおもしろくないに収束してしまうのが申し訳ないけど正直なところかな。会話劇がキモであるのなら、訳者の力量が問われる本だったということになるのかもわからんけど、そこらを判断出来るほど、こちらの本読み力は高くないので。
あまぞんのカスタマーレビューで一昔前のSFファンには向いてないかもよ
(大意)みたいなコメントを見かけたけど、そういう事もあるかもなあ、とはちょっと思った。ただこれはロートルのSF読みの意見だけど、若い人にもこれを素直に楽しめる層ってそんなに多くはないんじゃないかしら、って気はしてるんですけどね(^^;。
★★★
前日深夜に座席を予約したときは数席しか埋まっていなくて、一応ピークは過ぎたかな、と思ったんだけどそんな事はなかったよ。最前の2列ぐらいに空きがある程度で、それ以外はほぼ席埋まってた。客層もアニメ作品にしては年配の方も多かったですね。ということで「この世界の片隅に」見てきました。感想は改めて。あ、パンフは次回待ちのお客さんでロビーがかなり混雑してたんであきらめました。なので原作マンガの書影のっけときますね。
スタッフ
原作 : こうの史代
監督・脚本 : 片渕須直
監督補・画面構成 : 浦谷千恵
キャラクターデザイン・作画監督 : 松原秀典
音楽 : コトリンゴ
声の出演
のん
細谷佳正
稲葉菜月・尾身美詞・小野大輔
潘めぐみ・牛山茂・新谷真弓・岩井七世
公式サイト:http://konosekai.jp/
昭和初期、すずの一家は広島で平穏に暮らしている。世界は戦争に向かい、すずのもとには縁談が舞い込んでちょっとした波紋はあるけれど、人びとの暮らしはそれほど大きく変わらない、ように見えて戦局の推移は人びとの生活に徐々に昏い影を落としていく。それでも世界は続いていく…のだけれど。
最初に。自分はこうの史代さんの絵が割と苦手です。何というのかな、どこかこう怪奇マンガのテイストを感じてしまって、積極的に手が出ないタイプの漫画家さん、というか。なので今回の映画も絵的に取っつきにくかったらどうしよう、なんて思いながら劇場に向かったんですが、そこは良い感じにアニメ映画向けに調整されていて、ちゃんと気に入って見れる絵になっていた。何となくだけど、原作の絵よりも若干ネオテニー化を進め、愛らしさが増したような印象を受けた。まずはここが良かったです。
精緻を極めた再現度合の昭和前期の広島を舞台に、ちょっとおっとり(ぼんやり?)した娘、すずの日常を丁寧に描きながら、その背景では大きな歴史のうねりが起きているらしい、けれどもすずの周りで生きる人々は、何よりもまず毎日毎日をちゃんと生きていかなければならない、だから生きていく、というお話を淡々と描いていく。いろんなところで大絶賛されていて、自分が何かを足すようなこともないんだけど、この、生きていかなければならないから生きていくんだ、というところが無駄な気負い無しに表現されているところがとても素晴らしいと思った。
おそらく細部に踏み込んでいけばそれはそれで掘り出しがいのあるネタは満載なんだろう。たとえばすずさんと晴美ちゃんがしばしば眺める呉軍港の遠景、そこに舫っている軍艦の艦種を考察するだけでも調べ甲斐はたっぷりありそうだ。なんだけどそういう深いところまで掘りまくるような映画の楽しみ方をしなくても、表層的に観ているだけでも意外にちょいちょい観ているこちらに「ん?」と思わせる何かがちりばめられているのが凄い。
見始めてすぐに、自分が感じたのは「百日紅」っぽいなあ、というところかな。特に大きな起伏もなく、日々の暮らしが淡々と描写される裏で、実は避けられない「死」の匂いが近づいてくる、というあたり。そういえばあちらの主人公も絵を描く女性でしたね。ただ、あちらと違うのは、時代をより近代に寄せてきて、かつそこには現在只今の我々にとっては周知の事実であるのに、当時の登場人物たちは誰一人この先に何が待っているかは判らないという二重構造が、ほのぼのとして、随所で笑いも取れるように出来ているこのお話に、なんとも言えん不穏な緊張感もまた同時に仕込むことに成功している、というところだろうか。もちろんそうはいってもそこに押しつけがましさなんかは全くなく、あくまでも銃後にあっては何より優先するのは日々の生活なのだ、というスタンスは崩さない。このあたりも誠実だと思う。
あと、これは間違っているかも知れないけどこの映画、精緻な考証、作画などで作り上げられたすずさんのお話を我々は観ている訳だけど、その我々が観ているすずさんの物語自体も、実はすずさんの主観視点によるもう一つの映像作品なのかも知れんな、なんて事も思った。花街での会話になると花街の女たちの言葉や仕草にしれっと小さな花がつきまとったり、シームレスにはいってくる「バケモン」のエピソード(彼が再登場したときは真剣に「やられた」と思ったことでした)とか。すずさんの物語を追う、というよりはすずさんが見た世界や出来事を、いったんすずさんの脳内というかすずさんの絵心で再構成された「絵」をワシらは見ているのかも判らんなあ、なんて事を思ったりした。だからすずさんが表現方法を喪失したときに、スクリーンに乱舞するのはあの「絵」とも言えん、何か判らん禍々しいものになっている、ということなのかな、などと。
原作を知らない初見の感想はこんな感じでしょうかね。ただ、これは二度三度と見なおすことで新しい情報が入ってくる類いの映画なのかも知れない。それを確かめるために劇場に足を運ぶも良し、一度見ての感想をあれこれひねくり回すも良し。大変良い映画でした。
★★★★
右肩痛いのが思いのほか長引いて、とにかく右腕をまっすぐ前に出すのが痛い。そこから上の角度に腕を上げるのがチョー痛い。結局痛いのは昨日ぐらいまでじわじわ続いてて、今日になってようやく朝起きたとき、どこも痛くない状態なのが確認できてはあやれやれ。まあこの間もそれなりに古本掘ったり、包んだり、送ったり、わあい一杯やれるぐらい売れたぞー、ポン酒に焼き鳥つまんだれー、なんて事はやってはいたんですが、何かと顔をしかめたり、つい「いたたたた」が口から出ることは多くって、最後にはカミさんから「もー整体行けや」と言われる始末(^^;
そんなこんなの週末分。一応アスカ先輩の問題が解決した「ユーフォニアム」、えとこれ、部活を休んでたってのは予備校とかが実施する全国模試にでも参加してたんですかね。オレが予備校行ってた頃(古代ですが)は駿台模試とか旺文社模試とか、あったような気がするけどそういう類いの試験で全国30位以内に入る実力を見せてママンを納得させた、ってことなのかな? まずはよろしおしたな。「ブレイブウィッチーズ」は色々あったけどCパートで宮藤さんが全部持っていっちゃった(w。501のチートっぷりは異常やね。
戦いに決着がついたのが二本。「ハイキュー」はここでお終い。いやあ、良い感じに高いテンションが持続してとても面白かったです。「Vivid Strike!」、ヒロインの歯が折れるとか、なんなんすかこれ(^^;。そしてなぜフーカは強いのか、はいまだに理由がわからない。
日曜日、朝の分を録り忘れ。「オルフェンズ」、モビルアーマーは人間を殲滅するためのマシンで、それに対抗するために産み出されたのがモビルスーツであると、ふむ。空気読まないノブリス・オブリジェは災厄に近い迷惑になる、という話。「真田丸」は前半さんざっぱら室賀様に「黙れ小童!」怒鳴られとった兄上が室賀ジュニアを「黙れ小童!」と怒鳴りつける、という(w。あと一回。最終回のサブタイトルはどうなるんでしょうな。
めっきり寒くなってきて、ポケGO起動したスマホを持って歩いても発熱量を寒風パワーが上回るようになって、スマホゲームするにはある意味良い季節なんだけど、スマホには良いけど人間にはきつい季節だわな。ジムバトルとか、凍えまっせ(^^;。
そんなポケGOにクリスマスモードのキャンペーンが追加。スプラッシュ画面がやたらニギヤカシイのに切り替わり、後期のゲームに登場するポケモンが孵化できるようになり、あとかーいらしい(ポリティカリ・コレクトネス的にあんまりサンタとか言うたらあかんのでしたっけ)帽子を被ったピカチュウが捕まえられるようになった、とか。
そもそもピカチュウなんてタマゴで孵化させた分しかいないもので、こんな田舎じゃ捕まえられないだろうなあ、なんて思いながら近所のホームセンターでコピー用紙とティッシュの5箱パック買って帰る途中にいきなり黄色に赤いのが乗っかったポケモンが登場して、こっちがびっくりしたわ。
コピー用紙とティッシュのパック抱えた状態でさっそく捕獲に挑戦。最近はボール食い破る獰猛なポケモンが多くて、逃げられるんじゃないかと思ったけど意外とすんなり捕獲完了。ま、一種のおまけだしね。そこまでシビアな設定にはなってないってことなのかな。
さっそくリーダーに見てもらったんだけど、そっかー、強くはないかー(写真は合成です)。
今週も日曜朝を録り損ね。てことで「Vivid Strike!」、「オルフェンズ」、あとは「真田丸」だけ。最終回だった「Vivid…」、何かどうと言うこともないアニメだったけど妙な面白さはあった。「オルフェンズ」は頑張ってモビルアーマーを止めたいのに、ギャラルホルンに勤勉な抜け作がいたもんだからいろいろ拙いことが重なって大ピンチ。モビルスーツ側にはなにかのリミッターを排除しようとする動きと、パイロットを保護しようとする動きが衝突して厄介、みたいな。ミカはこれを根性で乗り越えようとするってことなんでしょうかね。
「真田丸」も拡大版最終回。サブタイトルは初の漢字三文字。とても面白かったけど、いろいろ「?」もつく出来だったような。自分が何か見落としたのかも知れないけど、あの表現だと秀頼様やお上様はうまいこと脱出して、燃え落ちる天守を(茶ーしばきながら)眺めているように見えたけど、あれはつまり秀頼親子は生き延びた、って話なのかしら。それともあの後きっちり自刃ってことなんだろうか。幸村の激励で最後の最後にお上様、ものっそい行動力を発揮してサバイバル成功、って流れも嫌いではないですが。とはいえなかなか楽しい一年ではありましたな。さて来年はどうでしょうかね。
帰ってきました。結構疲れたよ。ってことでここ5日間のお話、いくつかに区切って。
20日の朝、妹から電話で母の様態が急変したとのこと。昔から肝臓を患っている母は12月の頭から薬を一つ変えていて、それは抗がん剤とかの類いとはちょっと違い、がんの進行を抑えるタイプのお薬で、最終的にがんで命を終えることは避けられないんだけど、その過程において、副作用などによる苦しさとかは抑えて、比較的穏やかに終わりに行くようなお薬、と理解してる。母もこちらに電話してきて、カミさんといろいろ話し合ったり、もちろん担当医さんのお話なども聞いて決めたとのこと。
お薬の性格上、肝臓が弱りすぎていると逆に身体にダメージを与えることになってしまうので、今のところそれなりに肝臓の状態が良好な今なら、効果があるのでは、という判断だったらしいんだけど、肝臓は良いけど身体の他の部分が思いのほか衰弱していたのが災いして、急速に身体を弱めてしまい、それが容態の急変につながったらしい。
話を聞いてとにかくなるべく早く行くよ、って返事はしておいて、昼まで勤務のカミさんの帰りを待つことにしたんだけど、こういう時に限ってカミさんの方に用事が出来ちゃって、結局おやつ時の帰宅になってしまい、そこで話をしたらカミさんは即時にヤバいことに気付き、そこから直ちに帰郷することに。切符を手配してとにかく最低限の荷物だけ持って出かけることに。自分としてはかなりヤバいけどまだ余裕はあるだろうと思って着の身着のままで、列車に飛び乗って高岡へ。
北陸新幹線が開通してから、関西から富山県へ行くのは結構面倒くさくなっていて、特急「サンダーバード」は金沢まで、そこから富山方面には第3セクターの列車を利用しなくてはいけなくなって、面倒くさい上に時間もかかってイライラする。やっと高岡に着いたのは22:00過ぎ。地方都市の平日の夜、ってことでなかなか来てくれないタクシーをやっとこ捕まえて病院に着いたのは22:30。
集中治療室に通してもらった時点で母の様態はすでに末期的になっていて、呼吸も脈拍もかなり低くなってしまっていたし、おそらく母の意識はもう無い状態だったのだろうとは思うけど、それでもこちらから声を掛け、手を握ってやると自分の勝手な意識では、何とか手を握り返そうとした、のだと思いたい。結局そこから15分ほどで呼吸も脈も停止。いろいろ動いてくれていた妹がまだ到着していなかったので、カミさんから担当医さんに死亡確認は妹がつくまで待ってもらうようにして、最終的に22:48に死亡確認。享年83。父の時は妹が見送ってくれたので、母は兄貴(オレ)で、なんて気を使ってくれたのかもな、なんてことを妹と話しました。
夜半の死去だし、ある程度情報を伝える時間も要るだろうと言うことで、通夜は22日、葬儀は23日に行うことに。父の時は遺体は病院からすぐに式場に移したんだけど、今回は一度自宅に帰してあげることに。んでうちの一家が母に付き合って一日過ごすことに。この時点でやっぱ地方やね、ご近所の町内会というか自治会というか、そちら方面のおばさまたちが続々やってきては(ほとんど面識のない)オレらの前で、よよよと泣き崩れ、母との思い出話を開陳なさって帰って行かれる、と言うのの繰り返し。や、もちろんそれはそれでとてもありがたいと思いますけどね。
ここからは喪主のお仕事。2年前に父の通夜と葬儀でやったことなので良いか悪いかは別として、段取り的にはだいたい判っているのでそこは苦労しなかったけど、あまりに裸一貫で帰郷しちゃったので礼服やら何やら、レンタルさせていただいたんだけど、微妙に合いが悪い(^^;。ズボンで合わせると上がやや大きく、上が満足できると下がちょっとキツいという(お前がデブなんだよ)。若干居心地悪い状態で一応ひととおり式はやらせていただきました。喪主あいさつにダメ出しするのは母の役目だったんだけど、今回はその母の通夜なので誰からもダメ出しされる心配は無いな、と思ってこっそり「ありゃ」ネタをいれてあいさつしたんだけど、あとで姪から「富山のジジババは『ありゃ』は判らんぜ」というダメ出しを食らってしまいました。カミさんからも「片隅」ネタはダメだろー、と。ダブルでダメ出しくらってしまった(^^;。
前日ダメ出しくらったので今回はあまり変な話はいれずにご挨拶。あとは斎場で火葬、お骨の壺いれの儀。自分は死んでしまった人の身体はモノでしかないので、そこにあまり重要性は感じない(冷たいですか?)んだけど、妹と姪っ子は全骨納めたいとのことだったので、斎場の職員さんが汗だくでお骨を砕く作業をやってくれましたよ。それでも用意していた骨壺には収まりきらず、小さな骨壺を二つ追加することに。がんがん砕かれていくお骨の様子を見て涙ぐんでる姪っ子がちょっと可愛かった。普段は活きが良いけどちょっと小憎らしい女の子なんだけどね(^^;。
斎場で初七日の法要も済ませて家に戻っても用事は終わってなくて、今度は自治会の同じ班になっている20軒ばかりを1軒ずつ、お土産もって訪問。我が家がしばらくは空き家状態になることと、これまでのお付き合いについてのお礼参り。こういうところも地方ならではのしきたりなのかなあと思ったり。
あいさつ廻りも終わり、妹一家も帰ってはあやれやれと思ったところに電話。母の姪に当たる方からで、遅い時間で申し訳ないけど手を合わせに行ってよろしいか、と。わざわざ木更津からすいません。自分は姪御さんご本人には覚えはないんだけど、彼女のお母さんのことは憶えてたんでその辺の思い出話なんかもちょっと出来たのはよござんした。
結局もろもろ片付いたのは22:00前ぐらい。ようやく酒が飲めたぜ。
やっぱり北陸新幹線優先のスタイルは、関西から富山に向かうときには面倒くさいよなあ、なんて思ってたんだけど、妹から北陸新幹線を使えば、在来線の方の特急料金は半額になるという仕組みがあるって教えてもらって、そちらを利用すると、在来線と3セク経由で行くときよりも700円ばかり高い料金で行けるって事らしい。ふうん。まあ、楽なのはこっちではあるので、次回はそちらを試してみようかね。
神戸に戻ったのは19:00過ぎ。さすがに疲れて食欲もないし、風呂入って酒飲んで寝る。倅は明日朝からバイトだそうで、まあ若いんだから大丈夫だろ。オレらは節々が痛い。
てな感じで、なんだかんだでどたばたした5日間、ようやく完了。喪失感とか何かの感慨とかは、たぶんこれから来るんだろうな。
近所のコンビニでワンパック買って、納骨堂のあるお寺まで。「ばあちゃんも亡くなったんでそのうちそっち行くで」なんてな話…は実はついでで、真の目的は後に収まることになるであろう母の骨壺が、この棚にちゃんと入りきるかどうか、空きスペースの寸法を計測すること(w。
母の壺は父のヤツよりちょっと小さいサイズなので、どうやら問題なく収まりそうだな、ってのを確認して、ちょうどお寺にいらっしゃったお坊様に「近々母もお世話になりますんで」などとご挨拶して撤退。危なくお酒をお供えするのを忘れるところだったんだぜ。あと、計測中にメジャーの金具の部分が鐘に当たって、割と唐突にちーん! と澄んだ音を納骨堂に響かせてしまったよ。
後は三宮まで歩いてボークスでMr.カラーうすめ液(特大)を買って(古本にこびり付いた汚れを落とすときの最終手段)さらに新開地まで歩き、立ち飲みでぷはーして(さすがに春日野道から新開地まで歩くと、酒の回りも良い感じだったぜ)湊川公園の近くのポケGOジムでトレーニング。自分はまだレベル24で、今や強い人達はレベル30超えてる状態なんだけど、サンダース(サンダース)と継続(シャワーズ)で削って、西住姉妹(カビゴン)でとどめを刺す、って戦い方で結構やれる、ってことは判ってきた。ちなみに「みほ」と名付けたカビゴンの攻撃技は「したでなめる」、ゲージ技は「のしかかり」という非常に薄い本向けなキャラになってます(w。
ジムレベルを一つ上げられたので、うちのメンツでは「ぼうぎょがすごい」ことになっているギャラドスを配置して帰宅。
クリーニングに出してたシャツを引き取り、ちょいと買い物してほろ酔いで家に戻ったときには、すでにギャラドス君は倒されちゃってましたけどね(^^;。
バリントン・J・ベイリー 著/大森望・中村融 訳
カバーデザイン 川名潤(prigraphics)
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-012104-4 \1000 (税別)
ワイドスクリーン・バロックの旗手の一人、ベイリーの単行本初収録作品10編を収録した短編集。
日本で話題になったのが80年代あたりだった事もあり、若手なのかと思ってたらそうでもなかったベイリー。50年代からすでに作品を発表していたんですね。「奇想」がウリのベイリー作品から、比較的初期作品を多めに収録した短編集。たぶん自分のなかでちゃんと消化し切れてない作品もあると思うので、それぞれの作品の感想は割とツッコミ浅いかも(予防線)。
世界を禅にしちゃう銃を思いつく人が、神を撃ち倒す銃くらい思いついてあたりまえ、なのかどうかは良く判らんが。神がすべてを造りだしたというのならば、神そのものもまた何かで出来ているはずだ、ならばそのモノを突き止めれば、神を倒す事も可能だろうと考えた一人のマッド・サイエンティストのお話。その奇想は面白いと思うけど、個人的にはこういう話を読むといつも思う、「神様ってそんなに良いもんなんですか?」感がついつい湧いて出てくるのも確かなところで。思想のベースにキリスト教がある人間と仏法思想がある人間の差なのかね。
大きい事はいい事か? に音楽を絡めてきたアイデア・ストーリィ。音は本来空気の振動のはずだけどその振動の「大きさ」が一定の限界を超えたとき、別の何かが生まれるかもね、的な。どうと言う事もないんだけど、ちょっと好き。
ヴェルヌばりの秘境探検SFのノリで楽しく読み進めていくと、最後に「エエエ!?」が待っている、という。ただの地底に潜む様々な異世界を見ていく冒険譚だと思っていたものが実は、いかにもベイリーらしい「そんな時空があるものなの?」と言う展開になって…。ここから「船」をモチーフにした短篇がいくつか続く。
退屈な宇宙仕事にいそしむふたり組のもとに突然現れた「もの」、それは何とも不可解な存在だった。その内部では時間と空間を超越した何かが発生しているらしい。二人はさっそく調査を開始するのだが…。
出だしはいかにもハードSF的なツカミがあって、そこで「お?」と思って掴まれると、その先に待っているのはいかにもベイリーな展開が待っている。それはどう言うものかというと、アイデアの面白さで掴んだら、その後は読み手が期待している方向性とは正反対の、「こまけえ事はいいんだよ!」で押し切られる感じ。そこのところの雑さもコミの面白さ、ってのがベイリーSFの真骨頂なのかも知れないな。
(何となく)共産主義世界と自由主義世界が二大勢力としてせめぎ合っている世界で、共産主義陣営側に一つの画期的な発明が。階級社会の中で存在が危うくなっていた主人公は、劣勢挽回のため、新技術の実験台を志願するのだが…。
という、一種冷戦時代の世界情勢を反映しつつ、時空を超えて移動するという行動の先に何があるかも知れないのか、を描くお話、ではあるんだけど、その先に待っているものはかなり苦い。
何となく本書の中では一番端正にまとまったお話ではないだろうか。語られるテーマは「ファンタシィの死」ということになるのだろうか。たぶん一番判りやすく、腑に落ちるお話になっていると思う。
映画に「D.N.A」あれば小説に「ロモー博士」あり、と言っていいものなのか。これはつまり原作が台無しだ、って点で共通している、って話なわけですが(^^;。比較的近年の作品で、それ故タブーの部分(この場合はセックスがらみでの)への斬り込み方の深さが違うな、というところ。
田中啓文あたりが書きそうだなあ、的な(w。大変悪趣味でブラックなバイオSF、って括りになるだろうか。
「ブレイン・レース」にも通じるところのある、ちょっと悪趣味な異形の生物をベースにした一種の環境SFという括りになるのかな。生き物の有り様の中で一番根っこにあるであろう「繁殖」をネタにした、割とぞんざいなコミカル・ストーリィというのはあまりに乱暴なカテゴライズでしょうか。でもベイリーSFって基本、そういうところあると思いません?
「不死」の存在を追い求めるものとそれを隠そうとするものの相克。「不死」を追うものの側がクリアしなくてはいけない条件とは、そしてその条件をクリアして「不死」を獲得するものに課せられる運命とは、と言うところで「お話」が出来上がっている。力作、と言えるのではないでしょうか。
正直煙に巻かれた感は無しとしない。でもこういうのが「SFを読んだ」感ではあるよなあと改めて思わせてくれる作品集、でもあるよね。もうちょっとヴォリューム欲しかったけど、それでも堪能させていただきました。定価が1000円切ってたら、今年ナンバーワンの本だったと思うけどね(^^;。
★★★★
お袋の一件などもあって取りこぼし多数。「オルフェンズ」、つまり阿頼耶識システムというのはエヴァで言うシンクロ率みたいなものを過剰に拡張したもの、と言う事になるのかな。それゆえリミッターを外してシンクロしまくったときのフィードバックというかフォースバックとでもいうようなモノの影響もシャレにならんぞ、と。半身不随になってしまった主人公、ってのも相当新しいですね。ある意味ガンダム世界以外では出しづらいネタなのかも。
「ユーフォニアム2」は最終回。テレビシリーズでこのクオリティで駆け抜けた、ってだけでこれはすごい事なんじゃないだろうか。とにかく毎回、絵にやられたな、という感想です。アニメだもの。絵のすばらしさに浸れるってのはそれだけで幸福だと思うよ。「ブレイブウィッチーズ」の方も最終回。こっちはまあ、うん。それなりに落ちつくところには落ちついたと思うけど、どうでしょうね、502メンバー全員をちゃんと識別し、それなりに好き度をつける事が出来るところまではいかなかった、ってあたりはちょいと残念だったかもね。
やや旧聞に即してしまっていますが、キャリー・フィッシャー。言うまでもなくレイア姫。決して息を飲むような美女、と言うのではなかったけれど(特にいわゆるエピソードⅣでの)、おきゃんでコケットなレイア姫は映画のヒロインとしてはとても新鮮だったと思う。何かと苦労の多い人生だったようですが、一瞬であっても光り輝くときがあった事も確かな訳で、外野の無責任な言い様ですが、以て瞑すべし、というのは乱暴過ぎるコメントになってしまうのだろうか、なんて事を書いてるところでお母様、デビー・レイノルズも亡くなったというニュースが。さすがにこちらに付けられるコメントはないですけど、2人とも男で苦労した、ってところは共通している訳で、そこは男としてなんかすいません(^^;。どうか安らかに。
国内では根津甚八さんの訃報も。オタク的にはなんといっても「パトレイバー2」の柘植役が印象深い。テンション上がる映像作品を盛り上げてくれてありがとうございました。お疲れ様でした(リンク先はすべてasahi.com)。
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□ taoy@笹塚 [うむぅ。私はこの「属体」三部作とても面白く読みましたよ。まぁたぶん欧米読者にとってはジェンダーだけじゃなくて宗教的な..]
□ ROVER [自分はちょっと辛かったですねえ。なんというか、いつまで経っても話が動いてくれない感、みたいなのがあって。各巻のカバー..]