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台風が接近してるせいか風雨が結構強いのですが、予約しちゃったのでしかたない。ハーバーまで出かけて「ダンケルク」鑑賞。感想は改めて。Umieでなんかイベントやってたみたいで、結構な家族連れが集まってたけど、何なのか良くわからんかった。
ノーラン映画なのに(^^;100分少々というコンパクトにまとまった映画だったので、意外と時間が余った上に天気が悪いもんで外でジムバトルも出来ず、しょーがないから昼呑み2軒ハシゴしちゃった(w。そろそろビールからポン酒メインの季節になってきましたね。
スタッフ
監督・脚本:クリストファー・ノーラン
製作:エマ・トーマス/クリストファー・ノーラン
製作総指揮:ジェイク・マイヤーズ/グレッグ・シルバーマン
出演
フィン・ホワイトヘッド
トム・グリン=カーニー/マーク・ライランス/バリー・コーガン
ハリー・スタイルズ/アナイリン・バーナード/キリアン・マーフィー
ジャック・ロウデン/ジェームズ・ダーシー
ケネス・ブラナー
トム・ハーディ
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/dunkirk/
1940年、ドイツの電撃戦の前に為す術なく敗退したフランスに派遣されていたイギリス海外派遣軍の兵士、トミーは仲間を全て失い、ほうほうの体でダンケルクの海岸に辿り着く。そこはドーバーを越えて英国へ脱出しようとする英仏の兵士でごった返していた。だがドイツ軍がそれを見逃すはずもなく、彼らは激しい空爆にさらされ続けている。兵士達を救出しようとする英国海軍だったが、絶望的なまでに船の数が足りない。ここに至り英国は民間船の協力を要請。小型船「ムーンストーン」の船長、ドーソンも息子とその友人を伴ってフランスへ向かう。一方空中には、空爆の続くダンケルクに向けて急行する、ファリア達スピットファイアの小隊の姿もあった…。
ちょっと凝った構成になっていて、序盤に、1.海岸・一週間、2.海・一日、3.空・一時間、というテロップが入ってなんじゃいな、と思うんだけど、映画を見ていくとこれはトミー達海岸に集まった歩兵達、フランスに向かうドーソン達民間船、空を行くスピットファイアのそれぞれの時間を指してるんだな、ってのが判ってくる。つまりこの映画一本の中でトミー達の物語は一週間、ドーソン達のそれは一日、ファリアたちは一時間が経過する、という構成になっているわけ。初めのうちは時制をシャッフルしてるのかな? なんて思ったんだけどそう言うわけじゃなく、キャラクターによって経過している時間に差があるのだね。なので一つのエピソードが見るものによって異なる見え方がする、なんてシーンも随所に見られて、ああ、凝ってんな、とも思うしもっとシンプルに、ああ、その船に乗るのはマズいんじゃ…なんて見てる側が感情移入出来るようにもなっている。ここは上手いな、と思った。
お話はちょっと戦史に興味がある人なら先刻承知のエピソードなので、結果がどうなるかはわかっているのだから見どころは、窮地に陥った人びとがどのようにそれを乗り越え、なんなら人間的に成長していくさま、ということになると思うんだが、そこが一番上手く表現できているのはドーソン船長の船のエピソード、ということになるかな。おそらくここのパートが本作で一番味わい深い部分になると思う。それに比べると歩兵のパートは成長だなんだとか言ってられる余裕はないし、スピットのチームはぐっとプロの仕事に振っている感じかな。
ただいずれのお話も極めてパーソナルな視点に限定されていて、実際の戦局がどうで、各国の指導者達の思惑がどうだったか、とか言う方向はほぼ投げっぱなしなので、今現在の状況がどうなっているのか、なんてところは全く見えてこないので、これがどれほど危険な状況なのか、ってあたりも戦史に興味のない人にはちょっと辛いかも。「なぜかドイツの機甲師団が停止している」って台詞があった時に、オレらはその背景がわかるけど、そうじゃなかったらやっぱり切迫感の理解度に差が出てしまうかも。このあたり英米(仏)の観客なら周知の事実って事なのかな。
そのあたりの説明不足が、お話としての盛り上がりを少々阻害しているような気はする。一応登場人物達の勝利条件はわかっているけど、その勝利条件の障害になるものが少々不鮮明なきらいはあると思う。これをクリアした、と思ったら新たな障害が、って展開に乏しいのだね。
絵的な方はまあ悪くない。ただ、全体にスケールが小さめなんじゃないかなあ。実際どのぐらいのスケールだったのかは良くわからんけど、それこそ機甲師団を止めて、代わりに空軍で始末を付けるとゲーリングは豪語したんだから、一度にやってくるルフトヴァッフェの機体数、そんなもんかね?って気はするよ。迎え撃つRAF側も同様、つかスピットファイアの3機編隊はいいとして、Me109(『空軍大戦略』以来のイスパノ・メッサーご奉公)がばらばらで飛んでるのはなんなんだ? ドイツ空軍はロッテ(2機編隊)×2のシュヴァルムが最小単位じゃなかったか?
などという口うるさいオタクの文句を別にしても、海岸に向かう船、海岸で待つ兵士たち、いずれも少々数的な凄さ、が感じられなかったのが残念かも。「史上最大の作戦」級とまでは行かなくても、もう少しこう、こんなに民間人が集まってんだぜ、感が欲しかったかな。なんというか、手配できた船は全部出しました、それで完了です、的な絵なのがちょっと。結果この映画では、到底30万を超える兵士達が救出された、感がしないんだよなあ。そこは残念でした。あと、みんな思っただろうけどいくらスピットファイアが名機でも、フェザーでそこまでマニューバできねえだろ(^^;。
自分は通常の2Dで鑑賞したんであれだけど、IMAXで見たら印象は変わったか、というとどうでしょう。あちこちびくっとはしただろうけどねえ。
★★★
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