ばむばんか惰隠洞

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2017-09-18 [長年日記]

[Day] だいぶ楽になった

右肩。半日湿布貼ってたらさすがに痛みが引いてきた。だいぶ右腕上げられるようになりました。皮膚が弱いので湿布貼りっぱなしだと今度は肌がボロボロになっちゃうので、一旦湿布は剥がして様子見。一応薬屋に行って湿布を追加で買ってきたけど、何となく今ある分で何とかなりそうね。

台風のおかげもあったのか、連休中に古本の注文がなくって良かったよ。このタイミングで深い所にある本に注文いただいてたら、絶対泣いてたと思うもん(^^;

[Baseball] オワタ-!

T2-3C。広島優勝、おめでとうございます。シリーズを通じて完敗です。最後に意地を見せて欲しかったけどね。

これでCSに巨人来るとなると、いろいろお先真っ暗だな。まあこの成績で日本シリーズに出る、ってこと自体野球に失礼って気もしてはいるけども。

[Anime] 定期視聴番組

日曜深夜分。「ナイツ&マジック」、エルきゅんの「なんとぉーっ!」で笑った。正義だのなんだのはおいといて、とにかくロボットアニメのカッコいいとこを体現したい主人公、というある意味メタな視点がおもしろいっす。「プリンセス・プリンシパル」、堀川卿情報だと、プリンセスこそ動乱の大元、つまりプリンセスはアンジェをも騙しているって事になりそうなんだけどどうなんだろう。とにかく最後はオールスター・キャストで締めて欲しいですね。

[Books] 墓標都市

墓標都市(キャリー・パテル/著 細美遙子/翻訳) キャリー・パテル 著/細美遙子 訳
カバーイラスト K.Kanahira
カバーデザイン 岩郷重力+W.I
創元SF文庫
ISBN978-4-488-76901-7 \1340(税別)

ネオゴシック図書館戦争

地底800メートルに展開する地底都市リコレッタ。そこは数百年前に地上を襲った「大惨事」のあと、人類が作り上げたもうひとつの「地上」。かつての文明は一旦リセットされ、今ようやくヴィクトリア朝レベルの文明が拡がるこの街で、一つの殺人事件が発生する。被害者は"ホワイトネイル"と呼ばれる上流階級の知識人。現場に赴いた捜査官マローンは、上流階級とは思えぬ被害者の暮らしぶりにかすかな違和感を覚えるのだった…。

これも一種のアフター・ホロコーストものと言えるのかな。一度は壊滅した文明、その過程で一度地底に逃れて文明を継続させることになった人類。それから数百年が経ち、その気になれば地上で暮らすことも可能なのに、大多数の人びとは未だに地底世界での暮らしを選択している。そこはかつての大惨事の反省から、人びとに過分な知識を与えることを良しとしない世界。そのため民衆に行き渡る本は上層部から厳密に選択されている。そんな世界で知識を司る地位にある人物がなぜ殺害されたのか、をさぐる捜査官のストーリーと、それと並行して一般庶民のレベルで、洗濯女として働く少女、ジェーンの奇妙な巡り会いからの物語が並行して語られていく。

捜査官サイドの腕利き女性捜査官、マローンと彼女のもとに配属された新人捜査官、役者上がりのサンダーのコンビと洗濯女のジェーンとジャーナリストのフレドリック、彼らと出会う謎の人物、アルノーの物語が展開していくんだが、このキャラクタ達の造型がかなり良い感じで、そこはかなり楽しめる。お話は「プロメテウス」という謎のワードのもとに進展する事件を追って、先ほどの二組の登場人物達のストーリーがやがて交差してゆき、そこに過去のとある大きな事件の影が差して、という構成で、その構成自体はかなり上手に捌けている、とは思った。その舞台背景的な味付けからも伝わってくるネオゴシック風味というか、スチームが登場する前のパンク風味というか、そういう味付けはかなり上手く行ってると思うのね。

ただそれがSFとしてすごく面白いものになっているかと言えばそこは少々微妙で、これがゴシックホラーだったら「結構良いんじゃねえの?」ってなるけど、SFって言われるとどうかなあ、て気はする。どこがどう、とはっきり言えないんだけど、なんというのかな、SFとしては「物語」の方にかなり針を振った造りで、かつ、その物語がわりと肝心な所で説明不足になてるんじゃないかしら、と。逆にここの説明の案配が上手く行ってたら、SFとしておもしろいじゃん、ってことにもなったかも知れないんだけど。

もともとの原作がそうだったのか、訳出の都合でこうなってしまったのかは良くわからんけど、世界観をはっきりと見せるための説明が上手くいってないんじゃないのかな、って気はした。たとえばこの作品世界の一番肝心な所である、地上と地底の関係性とかが、ちょっと飲み込み難いものになってしまっているんだな。本作も例に漏れず三部作の一作目って位置づけらしいけど、このあたりのわかりづらさが次作以降のヒキの役割を果たしている、ということなのかも知れないが、どうだろう、最初にもうちょっと引いてくれないと、続きを読みたいと思ってもらえないかも知れないよ(^^;。

とはいえ先に述べたようなゴシック風味ミステリ、の面白さは一定レベルの担保は出来てると思うので、あまり深く考えずに読んでいくと良いのかも。続きへのヒキもそれなりに用意されてはいるし。個人的には映像向きな一作だな、とは思いました。マローン→スカーレット・ヨハンソン、ジェーン→エル・ファニングで映画化してもらっても良いかもな、って気はちょっとしたよ(w。

★★★☆


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