カテゴリ一覧
Anime | AV | Baseball | Books | CGI | Chinema | Comics | CS | Day | DVD | Event | F1 | Games | Hobby | HTML | Kindle | Misc | mixi | News | Oldbooks | PC | Photo | SpFX | Stage | tDiary | Tour | TV | web | 逸級介護士
基本的に買い取り依頼の本は午前中着でお願いしてるんだけど、完全に寝坊した(w。ていうか黒猫さんとか飛脚野郎だと、午前中指定でも大概12時直前に着くのが普通だったのでちょっと油断してたかも。日本郵便さすがだな、10時前に届けに来てくれたのか。オレはともかく家族全員寝てて気がつかないって……。
後刻配達してもらいましたが、ちょっとおもしろい本が入ってた。朝日新聞出版の「週刊マンガ日本史」。昔懐かし「週刊Aircraft」とかああいうジャンルの本で、基本的に日本史の重要人物にスポットを当て、それを簡単なコミックと解説記事でまとめた本。んで、その作家陣が和月伸宏さんやら池上遼一さんやら細野不二彦さんやら安彦良和さんやら、なかなか豪華なのね。基本は年少さん向けに噛み砕かれてるんで、薄味っちゃ薄味なんだけどこれはこれで結構楽しい。ついつい片っ端から読んじゃってたよ(w。
とはいえふくやまけいこにひめゆり部隊を描かせる、ってのは結構鬼畜だなあ、とも思ったんだけど、よく考えたらここにジョージ秋山とか持ってきたら、それこそ取り返しつかねえなあ、と思い直した事でした(^^;。
枝野氏ら、新党結成へ 党名「立憲民主党」を軸に調整(asahi.com)。政党の名前なんてのは堅苦しいぐらいでちょうど良いと思っているので、まあこれはこれでいいんじゃないですかね。自民、民主、社民の寄り合い所帯みたいだった民進からリベラル寄りの人が集まるところが出来たって意味でも。
それが大活躍するか、はまた別な話だろうけどね、というかまあ苦戦するんでしょうなあ。
商売ものに手を付けるシリーズ、鷹見一幸「宇宙軍士官学校 -
21世紀初頭、地球を訪れた"至高者"と呼ばれる異星人は、人類に対して"マインドリセット"と呼ばれることになる微妙な遺伝子操作を行った。これによってほとんどの地球人は国家間のしがらみといった意識から解放され、全ての人類が一つである、という意識を持つに至る。さらに"至高者"達はなんの見返りも要求することなく、様々な先進テクノロジーを提供、世界には一定の平和と豊穣がもたらされた。それから15年、"至高者"達は人類に対して一つの提案を持ちかける。"至高者"達も属する全宇宙規模の知性体の連合体の一員となるため、それまでの地球の中だけで通用していた軍事組織とは違う、銀河系レベルで通用する宇宙軍の創設と、そのための最初の教導役となるべき、新たな宇宙軍士官候補生の選出。
地球人類とは全く異なる選定基準で全世界から選抜された45人の士官候補生。その中には特に目立った能力があるようにも見えない、日本の治安維持軍に属する青年、有坂恵一の姿もあった。彼らに課せられた使命は3ヶ月間の教習ののち、新たに送り込まれる15歳の少年兵達の教官となることだった…。
というのがお話の発端で、ここからお話は選抜された45人の候補生達のさらなる選抜、実際の訓練に加え、なぜ銀河系レベルの軍隊が必要なのか、その軍がやがて相手にすることになるであろう"粛清者"とは…、と言うふうに進んでいく。地球人の基準からしたら冴えない若者でしかない恵一だったが、彼には常に物事の先の有り様を見極めようとする姿勢が備わっていて、これが軍指揮官として極めて有効な資質であり、この資質を生かして恵一は宇宙軍の中でその地位を高めて行く、ってのが基本の流れ。
ここに地球人を指導する上位の存在であるアロイスと呼ばれる異星人達、その訓練のディティル、"至高者"と"粛清者"の関係性とかが語られるわけで、全体としてはそうだな、様々な日本製SFアニメーションの味であったり造りであったりをまぶした、「レンズマン」と「エンダー」シリーズの世界観をジュヴナイルSFに翻案したようなシリーズになっている。そこのところの手際はかなり上手で、結構盛りだくさんな要素をとてもわかりやすく説明していて、かつおもしろいお話になっている。
「レンズマン」なんかもそうだったけど、宇宙にはさらに高位の存在があって、その存在によって地球人類は慎重に育て上げられた、なんてのはSFではしばしば見かけるネタだけど、アニメや特撮の造りまでもがもしかしたらその育成の一環だったかも、なんてあたりはよく考えたら結構な大ネタかも知れない(w。さらっと流されているけどね。
著者、鷹見さんは「乞食軍団」の時にもちょっと感じたけど、どちらかというと保守的な指向の人で、それが自分みたいなブサヨというかパヨク傾向な人間からするとちょいちょい引っかかってしまったりもするんだけど、それでも「ちょっと嫌だな」とは思っても「でもそうだよな」と納得させるだけの筆力はある。総じて大変おもしろいシリーズになってます。送って下さったお客様、どうもありがとうございました。続きもざくざく読みまっせ。
ちょっと小物をいろいろ補充したいので三宮へ。家を出た時には雨が上がってたので、駅までなら何とかなるかと思ったのに、歩いてる最中にぱらぱらと来はじめ、三宮に着いたら結構な勢いの雨になってて困ったなあ、と。必要な物資(ま、エナメルシンナーなんですけどね)と文庫本買って、ハーバー方面までアーケードをつたって歩いてるうちに、運良く雨も小降りになってきて助かったぜ。
JR神戸駅に入ってた本屋が大垣書店になっててちょっとびっくりした。ここで買い物してもハーバーの大垣書店のカフェの割引券ってもらえるんだろうか。喫煙コーナーのある本屋の喫煙コーナーって珍しいので、結構ちょくちょく利用するんですけどね。ただ今日は赤ちゃん連れのお母さん二人連れが喫煙コーナーで、泣き叫ぶ子供放ったらかしで何やら世間話に興じてたのにちょっとイラッとした。
おなじみ湊川公園、さすがにこの天気じゃ囲碁三昧も無理だよね。久々にポケGOジムバトルして勝利。カビゴン置いて家に戻ったらジムはまだ無事で他のポケモンも参戦してくれて、おお、と。珍しく8時間ぐらいジムの防衛に成功してたよ(^o^)。
新番組いろいろ、だけど最初は「プリンセス・プリンシパル」総集編。アンジェ達のミッションを放映順じゃなくCASE順に並べたもの。任務と関係なかったのでちせの決闘のエピソードがマルっとオミットされちゃったのは残念でしたな。数少ないちせの見せ場だったのに。
以下新番組。「このはな綺譚」、なんつーか「花咲くフレンズ」的な? でも全体的なトーンはむしろ「ARIA」だよね。続くのはなぜ今? なノリで「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」。さすがに今見るといろいろ古いかな。あとヘモカワさんの声が今と全然違う(そりゃ変声期前だもの/笑)。
金曜深夜の分、「少女終末旅行」「キノの旅」「結城友奈は勇者である 鷲尾須美の章」。「少女終末…」ちょっと不思議な味。何やら大きな戦争があって人類がほぼ壊滅したんじゃ? みたいな世界をケッテンクラートで旅する少女二人のお話。二人が被ってるヘルメットがドイツ式とイギリス式だったり、戦争の残骸として描写されてるのが九七式戦車っぽかったり、Tu-95っぽかったりと、割と古今東西ごたまぜ感があるのは、これが我々が住んでる所とはちょっと違うセカイのお話ってことなのかな? 嫌いな味ではないのでもうちょっと見てみる。
「キノの旅」は喋るブラフ・シュペリエで旅する少年(?)のお話。主役のキノの声は悠木碧。「SAO」のユウキの声をもうちょっと低めにチューニングした感じで悪くない。お話も一種の寓話的なエピソードを重ねてくる感じかな。こちらも良質と思います。
「ゆゆゆ」の新章は、この主人公鷲尾須美さんが一期の東郷さんにつながる、ってことなんですよね? どう転んでもハッピーな話にはなりそうに無い気が(^^;。
週末分。「ボールルームへようこそ」、いつの間にタタラ君、相棒をちゃん付けするようになりました? んでここから新番組、「宝石の国」、宝石でできた少女達がメインキャラというなんとも不思議な味のアニメ。絵柄でこれは好き嫌いが分かれるかも知れないな。自分は今のところ、どっちかというとうーん方面。「血界戦線」第二期、まあ一回目はご挨拶のエピソード。レオ君の叫びが何言うてるのかよくわからんかった。「魔法使いの嫁」、絵的に突出した所はない(失礼)んだけど、ちょっと興味を惹く部分はある様な気がする。今までにいくつかあった、「花ゆめ」原作系の匂いがちょっとするね。
日曜朝、先週録り損ねたものだから時間帯変更後の一回目。「ライダー」が先に来るってちょっと変な感じだね。「キュウレンジャー」の方がラスト近いので、いろいろ盛り上がってきてますな。
「直虎」、わらじスルーはいいけど、それは不敬に当たったりしないのかしら。
ラメズ・ナム 著/中原尚哉 訳
カバーイラスト Ray.Hori
カバーデザイン 早川書房デザイン室
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-012142-6 \860 (税別)
ISBN978-4-15-012143-3 \860 (税別)
進歩した神経科学は通常の人類とは異なる、ポストヒューマンと呼ばれる新しい人類の出現の可能性を拓く。その先進性に人類の強制的な支配力の存在を感じとった各国は、ポストヒューマンとそれに関連する先端技術の発展を危険視し、制限しようとしていた。そんな中、ナノマシンを貸した全く新しいドラッグ、ネクサスシリーズを産みだした若い天才達のグループがあった。その中の一人、ケイドはシリーズの最新バージョン、ネクサス5を使った様々な可能性の検討を行っていた。だがその行為を危険視した米国は、彼の許に対策チームを送り込んできた…。
それを使う者が自動的に繋ぎ合わされ、記憶、感覚、官能を共有でき、ってのは今ちょっと前例が出てこないんだけどそれなりにありそうな気がするし。アドオンを追加することで人間に様々な能力や知力を上書きできる世界、というのはたとえばエフィンジャーの「ヴーダイーン」ものとか、そちらもまあ全く新鮮というわけではない。ただ、そこにOSの概念を持ち込んできたあたりはちょっと新しいと言えるかな。あと、こういうお話の場合、SF的設定の凝り具合とは裏腹に、敵味方の設定なんて「お話」の部分は結構単純な構造になっているものなんだけど、本書はそこらにもちょっとスパイスを効かせてきてる感じはある。どうかするとアメリカが、トランプ以降のアメリカに見えて来るあたり、意外に未来を見通していた(本書の刊行は2012年)と言えるのかも知れない(^^;。
いろいろ「ちょっと新しい」ネタを仕込んできたこのお話、やろうと思えばたとえばイーガンSF的な厄介なSFの方向に持って行くことも可能だったんじゃないかと思うけどそちらに行かず、エンタティンメント作品としてそれなりに考えられた作品になっているあたりは個人的に高評価。ややこしい背景はあるけどそれはそれとして、バイオレンス多めのエンタティンメント・アクションSFとしても成立していると思うのね。
キャラ立てが上手く行った、と言うことなのかも分からんけど、SF的な仕掛けに被さる物語のパートの気配りみたいなものがなかなか良い感じで、そこに星を奢ってあげたい気分にはなるね。主人公ケイドの対になるヒロイン、サムの心変わりのプロセスに若干首是しづらい所があったりもするにはするし、作中で登場する「マイ」と言うキャラの扱いはそれでよかったのか? とか、それなりに言いたい所はあるんだけど、エンタティンメント作品としたらこれはそれなりに悪くない、と言えるのでは。
三部作、と言われてちょっと萎えちゃったんだけどね(^^;
★★★☆
週前半、新番組多め。「妹さえいればいい」「クジラの子らは砂上に歌う」「UQ HOLDER」「つうかあ」「戦刻ナイトブラッド」「Code:Realize 創世の姫君」。「妹さえ…」はまあ、別に見なくて良さそう。あんまり深く考えてない「エロマンガ先生」って感じやね。「クジラの子ら…」は今期で言うと「宝石の国」に通じるものがあるのかな。不思議な雰囲気の作品で、いうたらものっそ地味な「ガルガンティア」みたいな? こっちはもうちょっと見てみる。
「UQ HOLDER」、「魔法先生ネギま! 2」とか言われても。前のラジオしか知らんし(^^;。つまんなくはないけど、うーん…。「つうかあ」、レーシングサイドカーと言われると真っ先に「熱風の虎」を思い出しちゃうロートルだかんなあ(w。おもしろくなりそうな気はする。主人公ペアのコーチがミキシンさんってあたり、いつサイドカーが車輪縁石に乗せちゃうかとちょっと心配になっちゃったぜ。
「戦刻…」もオレは見なくていいヤツだな。「Code:…」は原作がいわゆる乙女ゲーなんですね。ってことははやみんが声当ててる主人公の、触ったもの全部融かしちゃうガールがプレイヤーキャラって事? それはそれでゲームの進行上の縛りができることになって意外にいいアイデアかも。お話はなんだな、キム・ニューマンの世界をおそろしく華やかで少々軽薄にしたらこんな感じかな。つまらなくはない、ですね。
週前~中盤戦。「いぬやしき」、「このはな綺譚」、「機動戦士ガンダム0080」、「少女終末旅行」、「キノの旅」、「結城友菜は勇者である」。いかにもノイタミナだなあ、な「いぬやしき」、「GANTZ」とかの作者の方の原作なのね。完全に「童夢」の逆をやってるOPにちょっと笑った。「このはな綺譚」は、うん、萌え方面に振った「ARIA」だねこれ。嫌いじゃないですよ。「ポケ戦」はまあ、今観るのは少々辛いか。
「少女終末旅行」、世界観的にはかなり大きなストーリーがあると言うことなんだろうか。彼女たちの旅している世界の「下」に海があるというのはつまり、地球にさらに世界を上乗せしていった世界と言うこと? いろいろ知りたいことを引いてくれている感じ。「キノの旅」は意外と突き放してくるんですね、と言う感想。原作未読なものですから外しているかも分からんけど、そもそも原作からして結構「乾いた」お話になっているのかな、なんて気はした。
「ゆゆゆ」はもう、ミノさんの結末(それを踏まえたわっしーの未来も)が予想出来すぎちゃって辛い(^^;。
前回の続き、6巻から最終巻12巻と短編集―
やがて戦場は遥か遠くの宇宙から太陽系へと遷移、それに連れて"粛清者"たちの戦法にもさらなる変化と戦力増強が図られて、恵一たちを中心とする途上種族艦隊の苦戦は続き、ここに挟まるように地球の危機に立ち向かう様々な人々のプロジェクトX的展開も挟まれる。いろいろなスジが交錯してはいるけれども、そのあたりの捌き方はお見事で、とても読みやすく、楽しめるシリーズになっている。楽しすぎてオレは続くシリーズ、―
圧倒的に進歩した超種族によってある意味「戦わされている」地球人類、と言う図式に対してあまりに「怒り」がなさ過ぎやしませんか、優れた者から順にトップダウンされる宇宙文明って胡散臭くはないですか、的な引っかかりもなくはない。ただ、このあたりも含めてシリーズが続くことでそこに何らかの楔が打ち込まれるのかも知れない、という期待も出来る造りになってもいると言えると思うので、このあたりは今後のお楽しみ、ってことにしてもいいんじゃないかな。何より(著者が最初の方で述べているように)実におもしろいジュヴナイルSF、しかも最近の日本ではやや劣勢な宇宙モノとして文句ない出来になっているんじゃないでしょうか。大変楽しめました。
週末分。「ボールルームへようこそ」「宝石の国」「血界戦線」「魔法使いの嫁」、ここは今のところどれも落とせない感じだなあ。世間ではかなり話題になっているようだけど、自分的には「宝石の国」がちょっとしんどい感じかな。なんと言いますか、「絵を動かす」と言う意味合いにおいての「アニメーション」が、なんかこう、気持ち悪くて…。
逆にこれはもしかしたら半笑い枠かも、って思ってた「魔法使いの嫁」が意外といい感じで驚きでございました。今期は落としづらいアニメ多くて困ったね。一つか二つ、半笑い枠が欲しいんだけどねえ(^^;。
日曜朝はどちらも快調。「ビルド」は当面の敵が明らかになる話。「キュウレンジャー」はラスタチに向けていろいろ準備中。
「直虎」、高瀬ちゃん最強説、もしくは近藤様ロリコン説加速中(w。時代が近いだけに去年の「真田丸」と重ねて見るといろいろ面白いね。あの草履取りが近藤正臣になりますか、とかね(^^;
毎度おなじみサンエイムック、GP Car Story、今回のお題はマクラーレンMP4/5。少し前に書店で見かけてどうしようかな、と逡巡したんだけど結局勝っちゃった。マシン自体は傑作4/4をV10エンジン用にリファインした、と言ってもいいくらい新しい所は少なくて、当然本書の読み所はマシンの面白さではなく、このマシンで戦ったセナとプロストの確執について、と言うことになる。
とはいえ当事者の片方はすでに故人になってしまっている以上、どうしても一定の好意を込めた形に成らざるを得ないのはしかたがないところか。まあ徹底的にエキセントリックなセナとプラグマティックなプロストの対比、みたいなものを再確認できた、という感じかな。
あと、4/5、これはこれで意外と美しいマシンなんだな、って思えたのは収穫かしら。まあ、問答無用に格好良かった4/4がベースなんだからそれも当然っちゃ当然なんだろうけど。ただ、圧倒的なホンダパワーがあるが故、車体側の革新がスローペースになり、それがマクラーレンの後の凋落に繋がる、その第一歩でもあったってのは皮肉な話ね。
最後に、当時のマクラーレンはロン・デニスの意向でニール・オートレイとスティーヴ・ニコルズが毎年交代でマシンのデザインに当たっていた、って話はちょっとほう、と思ったです。ちなみに4/4はニコルズ、4/5はオートレイが主任設計者だったそうで、いずれもマーレイはそれほど深くコミットしてなかったみたい。へえ。4/4のあのローシルエットはブラバム時代のマーレイの資産がたっぷり注ぎ込まれたものと思ったんだけど、そうでもなかったのか…。
鷹見一幸 著(設定協力 鋼大)
カバーイラスト 太田垣康男
カバーデザイン 早川書房デザイン室
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-031287-9 \640(税別)
"粛清者"たちの大攻勢をぎりぎりのところで退けることに成功した地球人類。そんな彼らにケイローンよりもさらに上位種族からの新たな指令が。迎撃に徹していた人類文明から初めて、"粛清者"たちの本拠と思われるアンドロメダ銀河に向けた強行偵察艦隊を送り出そうという。指揮官こそケイローン人だが、実戦部隊を構成するのは地球人類などの途上種族で構成された艦隊は、これまで見たこともない新型艦を用いた訓練を開始する…。
買い取った古本に混じっていた第一部を通して読んでみたら、これが思いのほか面白く、ちょうど第二部が開幕してたのでこりゃお付き合いしようと。常に上位種族からの下命に忠実に従っていれば良いと思っていた人類文明に、常識を疑い、様々な新機軸を持ち込む戦いを展開することで、人類文明に加入してからわずか15年でめざましい成果を上げた、恵一以下の地球人類の戦いが、上位種族にも強い印象を与え、これまでになかった作戦を企画する、と言うのがメインのお話。ここにちょっぴり地球サイドでのエピソードも挟まれる。
これまで一枚岩とも言える状態だった恵一以下の士官学校第一期生たちも、新しい作戦の準備と侵攻作戦と地球防衛という異なる任地ができたことである程度メンツがばらけることに。これがこの先お話にどういう影響を与えるか、ってあたりもこの先のお楽しみと言えるか。キャラで言うなら恵一をめぐる恋バナとか、恵一の後輩たちの物語とか結構色々ありそうね。
その上で人類文明対"粛清者"たちとの関係性(なんかアリシアとエッドールみたいな何かがありそうっすね)とか、その中で地球人たちに課せられた宿命というか運命的な特異性みたいなものがちょっとずつ明らかになっていくんだろうな、という感じ。この巻はあくまで新章のお披露目みたいなもので、特に大きな動きはないんだけど、この先への展開はいろいろ興味を惹くような造りになっている。難しいことは何もない、楽しく読めるライト級エンタティンメントSFとしてかなり上等。続きも楽しみです。
★★★☆
週頭から中盤まで。木曜深夜の分を録り損ねてしまったので「クジラの子らは砂上に歌う」「つうかあ」「少女終末旅行」「キノの旅」「結城友菜は勇者である 鷲尾須美の章」。3話まで待たずに殺戮かましてきた「クジラ…」、ちょっと時制弄りすぎじゃないですかね、な「つうかあ」。んまあどっちも今のところはそれなりに楽しんでます。
女の子二人以外のキャラが出てきた「少女…」、いろんなところで「上に行く」ことは匂わせているんだね。石田彰のステキ演技もよかったけど、今のところはやっぱりこの世界がどうなっているのか、って処が興味の中心と言えるか。EDクレジット見たら海洋堂の名前があってちょっと笑った。ケッテンクラートとか、他にもいろいろあるもんな(w。
「キノの旅」、「迷惑な国」と言うのが今回登場したどちらの国にかかるのか、キノたちからしたらどちらもどちら、だし見てる方も同じ感想を持つわけだけど、お話の中でキノとエルメスの間でかわされる、「何かを仕込んだ」感についてはこの先それなりの説明がされるんでしょうか。
「ゆゆゆ」、日常回が一番頭おかしいってどうなってんだ?(^^;
一応投票には行ってきましたが、神戸市長選挙もあった、ってことを完全に忘れてて、投票所で一瞬固まっちゃった。その他はまあ、決めてたんでよかったんですけど。おやつ時に出かけたんだけど結構な風雨で、300円傘の骨など軽くへし折られてしまった。この天候なのにポケGOはハロウィンモードでゴースト系のモンスター(新種含む)が結構出てくるもんだから、ずぶ濡れになりながら狩りもする羽目に(^^;。
台風は夜半に近畿に最接近したようで、スマホはピヨピヨうるさいわ、神戸電鉄は21時以降の運転を順次見あわせる、なんてアナウンスするわ、そうなると倅はまたただ働きかな、なんて思ってたんですが、さすがにこの天候で中華食いに来る客もいなかったのか、電車がある時間帯に返してもらえたようで良かったな。今の時刻は23日の0:30すぎなんだけど相変わらず外はびゅうびゅう言うておりますな。神戸で最大風速34m超を記録したそうで、相当大きな台風、これから関東方面に進んでいくようなんで、当該地域の方は充分なご注意を。
そんな中実施された総選挙は自民の圧勝ということになりそうで、そりゃまあそうだよな、としか。対抗勢力が軒並み自滅してるんじゃ、どうしようもないよな。強固な対抗勢力、ってのはどうやったらできるんだろうね。
自分の周りでは大きな被害もなかったと思っていた(倅も電車ある内に帰してもらえたし)んだけど、今日になって買い物に出かけたら、近所のお家の壁がかなりひどい感じで引っぺがされていた。これが台風の強風の影響なのか、その後ここのオーナーの方が自分でリフォームしようとして壊しにかかったのかはわからんのだけども。とはいえ意外にダメージくらった様に見える家が近所にあった、って記念にスマホで撮影。実際のところはどういう事情があったんだろう…。
4勝2敗でDeNAが日本シリーズ進出。CSで3位の球団が日本シリーズに進むのはセ・リーグでは初なんだとか、カープとカープファンには残念でしたね。まあそういうルールなんだからあとは頑張れや、と。打撃中心のチーム同士の戦いなので、派手な打ち合いの日本シリーズになるんでしょうか。
とはいえやっぱりCSはちょっと考えた方が良いかもね。自分は(前にも書いたような気がするけど)ゲーム差をそのまま持ち点として加算すればいいんじゃないかと思うけど。今年で言うなら最終シリーズ開始の時点で広島がDeNA相手に14点持ってる、ってことだよね。
それぐらいのアドバンテージはあっても良いと思うけどな。
お坊様に会えたらちょっとお話ししたいこともあったので、お天気はちょっと心配だったけど納骨堂にお参り。家を出た時は雨だけでこれなら何とかなるかな、と思ったんだけど三宮まで降りたあたりで風も強くなってきてちょっと閉口した。320円のビニ傘、見事に粉砕されましたわ(w。
んまあ親父とお袋にお供えして(あ、これじゃ親父がお茶でお袋が酒だな)新開地まで戻って串カツ屋で一杯やってる間に雨も上がったんで帰りは良かったんだけど。
次はお袋の一周忌に会わせて12月に寄らせてもらいますんで、それまでゆっくりね。
ジョー・ウォルトン 著/茂木健 訳
カバーイラスト 丹地陽子
カバーデザイン 波戸恵
創元SF文庫
ISBN978-4-488-74903-3 \1300(税別)
2015年、介護施設に収容されている老女パトリシア、極めて混乱した状態にある、と診断される彼女はしばしば職員に対して事実や現状とは異なる事を述べるのだが、それらは彼女の中では基本、それなりに筋が通っている振る舞いだった。1926年生まれのパトリシア、彼女の人生の中では一度、極めて大きな選択の機会があり、そこを分岐点にしてイエスとノー、二つの選択をした結果の人生の記憶が同時に残されていたのだ。片方はパット、もう片方はトリシア、後にトリッシュと呼ばれることになるパトリシアの二つの人生には何があったのか…。
「図書室の魔法」のジョー・ウォルトンの新作。正直「図書室の魔法」にはさほど高い評価はできない、的な感想を残しているんだけど、今回は完全に評価が変わった。これはかなり、ステキだ。
お話はあらすじのような導入から、二つの異なる時間線に生きるパトリシアのエピソードが交互に語られる、わけなんだけどそれ以前にお話の導入部からちょっと「おや?」と思わせる所もあり、必ずしもこのお話は、現在只今の我々が生きている時間線とはちょっと違うのかも知れない、という予感をいだかせつつ、それでもお話は、少なくとも先に述べた、パトリシアにとっての大きな選択の瞬間まではそれなりに納得できる展開が続く。その上で彼女の前にやってくる選択とは、と言う所から微妙に私たちが知る歴史とは少し異なる近代史が展開していく。
その二つの時間線は、たとえて言うなら個と全の対比、と言えるだろうか。パットと呼ばれるパトリシアの人生は、自ら様々な物事を選択し、積極的にそこにコミットし、信頼できる伴侶や友人たちに恵まれてはいるが、世界の情勢は我々が知る近代史よりはかなり昏い。一方トリッシュの人生は、私生活的には周囲の無理解と偏見などもあり、必ずしも恵まれた日々とは言えないのだけど、世界はおおむね良い方向に進んでいる。この対比を楽しみながら読んでいける所が、とても良く出来ているのだと思う。特に大きな事件が起きたりすることもないのだけれど、二つの時間線にいるパトリシアの人生を丹念に追っていくこと自体が、なんとも言えん楽しみをこちらに与えてくれるのだね。
そのうえで二人のパトリシアがたどった人生とはどちらかが幻だったと言うことなのか、それとも本当に二つの時間線は存在していたのか、ってあたりはまあ、読んでのお楽しみ。「図書室の魔法」同様SFと言うよりはファンタジー寄りの作品だとは思うけど、それでも一種の時間改変SFの趣もあり、なかなか興味深い。何より「物語」としての強度が前作よりかなりしっかりしているように思った。そこのところ、とても気に入りました。おもしろかったです。
★★★★
月曜朝までの分、「ボールルーム…」、ちょっと歩み寄れた二人、と思ったらもう次の試合だ。「宝石の国」、海の女王様に斎藤千和。さすがのお芝居っす。このアニメ、脇にかなり豪華な声優さんが揃ってますな。ノトマミさんにくぎみーもいてるのね。「血界戦線」、ここまで割と脇に甘んじてたチェイン大活躍のお話。つか人狼っていろいろ最強じゃね? 「魔法使いの嫁」は日本シリーズが伸びたので翌日廻し。
日曜朝。「ビルド」、割とストレートに科学と科学者のスタンスに斬り込んで来る回。銭湯のシーンは作品のカラー上不要だったのでは? なんちゃらレベルが一定以上あるとライダーになれるって事は、万丈君もゆくゆくはライダーになるって事なのかしらね。「キュウレンジャー」、ちょっと仄めかしはあったけど、ラッキーの貴種流離譚的エピソードも盛り込んでまいりました。これだけキャラがいて、一人一人のエピソードがちゃんとあるってのは凄い、というかそもそも一年やる番組、語れる話は結構あるんだよ、てことなのかな。
「直虎」、戦国時代でも環境問題はあるのよ、って話(甚兵衛さんお疲れ様でした)とチーム徳川でもまれる万千代のお話。「真田丸」と被る時代設定がいろいろおもしろいことになっとるね。今年の徳川家臣団は割とファミリードラマ寄りなのね。
「クジラ…」、これは一種の階級闘争的な方向に話が進んでいくのかな。今のところはまだ、おもしろいです。
前 | 2017年 10月 |
次 | ||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
29 | 30 | 31 |