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週末分。金曜深夜、「少女終末旅行」「キノの旅」「結城結奈は勇者である 勇者の章」。「少女…」、壮大な墓標を通り、螺旋を登って次の層に上がってビールで酔っ払う話。「上層」と言うものがある以上、この世界は一種の階層構造になっていると言うことなんだろうけれど、その、どの階層からでも空があり、夜になれば月が見える世界、ということ? ん? んん? ここに説明が来る日はあるんでしょうか? 「キノの旅」、今回はキノ君出番なし。リクがいいキャラですね(^o^)。「ゆゆゆ」、結城結奈のストーリーに繋がった訳だけど鷲尾さん=東郷さんは登場せず。相変わらずいろいろ不穏ですな。
土曜深夜。「ボールルーム…」、タタラ君ペア覚醒まであと一歩、って感じ? 「宝石の国」、話はよくわからんけどまあ良く動くな。「血界戦線」、とっても賑やか。「魔法使いの嫁」はこれ、もうちょっと絵柄がどうにかなってたらかなり評価が変わってたんじゃないかしら。今の絵がダメとは思わないけど、これがたとえばもうちょっと末弥純よりの絵柄だったら飛びつくファンは激増なんじゃないかしらね(^^;
日曜朝。スタークはパンドラボックスだけ欲しかった訳で、フルボトルはどうでも良かったのね、な「ビルド」、面白いキャラですね。「キュウレンジャー」はチャンプの引っかかりが取れる回にドラクエネタを仕込んでくるような。歌で正気を取り戻すとは、また(w。次回も込みで、終盤にネタ回を挟んでくるのね。
「直虎」、之の字に泣かされるとは。ユキロック、良いですね(w
エリック・S・ブラウン&ジェイソン・コルドバ 著/平沢薫 訳
カバーイラスト 開田裕治
ブックデザイン 石橋成哲
竹書房文庫
ISBN978-4-8019-1192-5 \1000(税別)
突如地球を襲った異常気象により地形は激変、多くの地域が水没してしまった。さらにそれがきっかけででもあったかのように巨大な怪獣が出現、人類はたちまち狩られる側になってしまう。必死で反撃する人類だったが、抵抗むなしく今や人類の根拠地はわずかに残った要塞都市のみになってしまっていた。そして今、そのわずかな拠点にも怪獣たちの群が迫っていた…
いってみれば「パシフィック・リム」的世界観で「スターシップ・トゥルーパーズ」の機動歩兵が頑張る話で、それだけ見たら充分面白そうな話になりそうなんだけど、それで上手く行けばかなり痛快なお話になりそうな物なんだけど、これがどうした訳だかいっかなスカッとしないという(^^;。
問題はいくつかあると思う。一番大きな問題は最後にするとして、小ネタ的にツッコミ所を挙げるならば、時代設定を含めた世界観の統一が上手くない、ってのがその1。最初に紹介した異常気象云々というのがまずいつの話なのか解らないので、それから10年後に怪獣が出現した、と言われても「はあ」としか。未来の話ではあるんだろうけれど、一方でワープ航法が可能な宇宙船が存在していながら、対怪獣兵器の説明になると例えに出てくるのがフィフティ・キャリバーだったりF-16戦闘機であったりと、妙に古い物を連想の対象に持ってこられたりするので、人類の技術レベルが一体どういう物なのかってあたりがいまいち掴みづらくなっちゃってる。結果、読んでても頭の中で「絵」が描き辛いんだ。
お話自体もちょっととっ散らかり気味か。スジそのものは決して複雑なことはないんだけど、細部の後始末を割と雑に流しちゃったりするんで、「あれはどうなった?」と思うことも時々ある。そこもマイナスポイントかな。
でも一番の問題点は、本書の作者の世界観というか物語観なんじゃないかという気はする。怪獣をテーマにして物語を造る、と言う時にこの本の作者たちは決定的に(いわゆる、俺たちが連想する)「怪獣」テーマのストーリーを書く気は全くないんだな、と言う気はした。普通我々が思う怪獣モノというのは、超常的な暴力を振るう異形のものに、人類側が乾坤一擲の大勝負を仕掛けて大逆転、と言うカタルシスがあるべきだと思うんだけど、こちらの作者さんたちにあるのは、怪獣をネタに、なにか強烈なカタストロフを描きたかったようで、そこに快感が入り込む余地はほとんどない。かわりにあるのは繰り返される負け戦感。これで何か得した気分になってくれ、と言われてもそりゃ無理だよ(^^;。
んまあある意味虚淵玄的トラジディから、続編で「っしゃー!」的な反攻が…、みたいな展開に持って行きたいのかもわからんけど、これで続きが書かせてもらえると思ったら大間違いやで、って言いたい気はするな。読んでいっても負け犬感しか増幅されないんだもの(苦笑)。
★★
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