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朝イチで中央病院まで出動。9時前に病院について採血、採尿して検診待ち。結局診察に呼ばれたのは11時過ぎと言うね(^^;。
一応検査の結果の数字は概ね良好、コレステロールと中性脂肪がやや高い、というのは料理人(オレ)が悪いのか…。全体としては良い感じなので、この流れで暮らしていっても良いって事なんでしょうかねえ。
ジョージ・R・R・マーティン著/酒井昭伸 訳
カバーイラスト 鈴木康士
カバーデザイン 早川書房デザイン室
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-012229-4 \1260(税別)
幻の異星生命、ヴォルクリンとの遭遇の機会を捉えた科学者、ドブラーニンはスペシャリストを集め、旧知のオーナーの宇宙船、ナイトフライヤーで旅立った。だが謎多きのオーナーのロイドの不可解さに疑問を持つクルーの中に異常な事態が起こり始める…。表題作他5編の中短編を収録。
G・R・R・マーティンと言えば一般的には「氷と炎の歌」シリーズって事になるんだろうけど、自分にとっては何を措いても「ワイルドカード」の元締めのヒト、つまりファンタシイよりはSF寄りのヒト、ってイメージ。そういう意味では本書は、自分が思うマーティンのど真ん中、って感じにはなると思う。って事でさっそく簡単に感想を。
ざっとした筋はあらすじに書いた通り。で、ここから展開していくのはそうだな、「歌う船」ならぬ「呪う船」。亡き母の持ち船だったナイトフライヤーを受け継いだロイドは、とある事情から完全に無菌、かつ無重量状態でないと生きられない人物。そんな彼と船に秘められた秘密とは、そしてそもそもの目的であったヴォルクリンの遭遇は果たせるのか、てなお話。ファースト・コンタクトにSFミステリ風味をまぶした作品と言えるか。
とある辺境惑星で鉱石の採取を生業とする男たち。彼らは
こっちは「人形つかい」ならぬ「死体つかい」、? んまあ寄生関係とかじゃなく、こちらはレンズマン的な他人のコントロール能力をベースにしたアクション編。SF風味の秘境冒険映画の味わいがあるかも。
「MASH」とか「キャッチ22」的なスラプスティック戦争SF。パートタイムソルジャーもの、とでも言うのかな、何かこういうジャンル、前例があったような気がするけど思い出せない。ブラックな味わいがいい感じ。
異星に降り立った人類はそこで自らの教義を拡めていこうとする。だがその星には彼らの教義にそぐわない先住生物が存在していて…。
文化の発達度合の差ははたして種としての優劣の判断基準になり得るのか。展開をかなりシビアにした「アビス」って感じかしら。
稀少な宇宙的現象を観測しようとするクルーが遭遇したものは…。
ハードSF風味の一作だけど、そこにはそこはかとない「小難しさ」があってそこがスパイスになっている。ちょっと自分には苦手なスタイルだったかも(^^;。
とある惑星に固有の風習に染まってしまう人類が現れている、という自称の解明のために呼び寄せられた精神感応力を持った男女、彼らが遭遇したものとは何だったのか、そしてそれは彼らにどんな影響を与えていくのか…
例えとして適切かどうかはわからないいんだけど、フェミニズムSFの方法論によく似たスタイルで進んでいくお話、という印象を持った。基本的にその方面は苦手なんですけど、このお話はかなり好き。なぜかは総評で。
基本的に70年代に発表された作品と言うこともあってか、お話自体の味わいは極めてオーソドックス。そこは自分の好みにもばっちりあっていると言えるんだけど、読んでいって感じるのはその細部に至る描写の濃密さ。とにかく他の作家だったら書き飛ばしそうな所に、恐ろしく念入りな描写が入ってくるので、とにかく味が濃い(^^;。その濃さ故に読んでいくのにえらく時間がかかってしまうというね(w。ただ、それだけのことはある1冊と言えるとは思います。個人的には「この歌を、ライアに」は大変気に入りましたよ(^o^)。
★★★★
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