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スタニスワフ・レム 著/沼野充義・工藤幸雄・長谷見一雄 訳
カバーデザイン 水戸部功
カバーフォーマット 佐々木暁
河出文庫
ISBN978-4-309-46499-2 \1250(税別)
無人島で自らの理想郷を造りあげようとするロビンソン・クルーソー。大戦後アルゼンチンに落ち延びて、自らをルイ16世になぞらえて生きようとした元ナチ親衛隊の大佐。大著の著者の生い立ちに触れ、そこから確率論とバタフライ効果に話を暴走させる物語…。あり得ない著作をレムが解説していく、という不思議な本。
自分が書いたあとがき、解説を一つにまとめた本、ってのはたまに見かけるけど、ありもしない本を大まじめに解説した本ってのは珍しい。しかも書いているのが東欧SF、というか世界的に見てもSFの巨匠レムがやっていると言うのがなんともはや。
あらすじの所でもちょっと触れてる話の他にも、宇宙の開闢にはゲームが関係していた、な本とか、他にもセックス、人工知能にまつわる(もちろん架空の)書物の解説のテイで、レムがもしかしたら意外と深いところまで切り込んでいるのかも知れない、し、そう見せかけて実は完全にしれっと与太を飛ばしているのかも知れない。そこの所の訳のわからなさはかなりの物で、それ故にこれは深く考え込んだ方が良いのか、ふふんと半笑いで読み飛ばしてしまえば良いのか、読んでる側が無駄に考えてしまって逆に読み進む時の推進力を著しく削いでくれてしまうのだね(^^;。
もちろん普通に楽しく読める物もあるし、刊行時を考えたら随分未来を予見した作品もあって油断はできないんだけど、それでもこれは、苦労の多い本であることですね( ̄▽ ̄;)。ってことで星の数は自分の理解力の数と等価、って事になりますね(w。
★★☆
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