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2020-04-01 [長年日記] この日を編集

[Day] これもコロナ禍か

知らん間に4月だよ。カミさんの障害年金の申請やら介護認定の延長申請やら、そもそも自分の確定申告も済んでないって状態で、色々焦ってる時にゆきちゃんからメールで「緊急事態」と。いやーな予感がしたんだけど読んでみたら案の定、ここ10年ぐらい良い小遣い稼ぎになってくれてた仕事が1本、4月いっぱいで終了とのこと。理由は昨今のコロナ・ウィルス禍。なにせこの仕事、風俗がらみなんでね、そりゃ飲食とかイヴェント以上に影響は大きいんだろうな、とは思うわな。

さてどうしたものか。なんか新しいバイト先を探さんといかんね。

[Anime] 定期視聴番組

いろいろ終わってる。順不同で、「ランウェイで笑って」うん、半笑い案件として、という(失礼な)条件付きではあるんだけど、とても良かった。少女マンガ原作かと思ってたらこれ、マガジン系の連載マンガなんですね。社交ダンスやらデザイナーものやら、色々やってるんですな。「虚構推理」、屁理屈で敵を倒すって展開は結構好物なんだけど、詰めの圧倒的説得力、ってところは少々(いやかなり)物足りなかったかな。ひいさまは可愛かったんだけどね。「防ふり」もまあこれはこれで。「ハイキュー」はさすがの完成度。

こんなとこかな。ニチアサとか「マギアレコード」とか、追いかけ切れてないんだよなあ…。

[Books] 大絶滅恐竜タイムウォーズ

大絶滅恐竜タイムウォーズ(草野原々/著) 草野原々 著
カバーイラスト TNSK
カバーデザイン 伸童舎
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-031409-5 \820(税別)

スーパー歌舞伎・バロック

「大進化どうぶつデスゲーム」でネコ族との生存闘争をかろうじて勝ち抜けたミカたちJK18人(内1名は死亡)、だが彼女たちの闘いは終わっていなかった。ネコ族に続いてヒト族に挑戦してきたのは恐竜族。現代の世界に突如乱入してきた恐竜たちの襲撃をかわしながら、ミカ達は再びタイムスリップしようと…。

って話なんですが、物語はJKとも恐竜とも関係ない、19世紀の東太平洋、ガラパゴス島を目指すビーグル号の船上で盛大にゲロを吐くダーウィンと、そこに忽然と現れた謎の老婆が物語を語り出し…。ヒトが盛大にゲロを吐くお話は大抵面白いと思ってるんだけど、こいつはどうかな? と思ってるとお話は急転、その老婆が語る「お話」の形を借りて現代の日本にジャンプして、あらすじで書いたような展開になり、そこから6600万年前の世界を舞台に、デタラメなドタバタが展開していく。

んで、この老婆(まあ後々ネタは割れるんですが)の語るお話がどばどば展開し、気がつくとそのお話は冒頭のダーウィンのエピソードにリンクして、そこからまたお話は二転三転して最後には、というね。なにせ著者は「最後にして最初のアイドル」のヒトなんで、お話の展開のスピード感とスケールアップの振れ幅のデカさは半端ない。先の本の感想では「勢いで押してくるハードSF」なんて表現をしたけど、もっと良い表現の仕方があったよ。これ、ワイドスクリーン・バロックだ。っていうかワイドスクリーンと言うよりはもしかしたらスーパー歌舞伎なのかも知れない。バロックの方はまあ、良い感じに壊れてます(w。

というわけで「……アイドル」同様、ものすごい勢いで映画は暴走し、スケール感は爆発し、最後は放り投げる、って展開が待っているわけで、そこは結構楽しめる(2回目だからね)。ただまあ個人的には一つ引っかかりもあって、それは文体。本書は先にも書いたようにダーウィンの前に現れた老婆が語るミカ達の物語、が結構なヴォリュームを占めているんだけど、ここの文体がなんというかな、三昔くらい前の学童向けにかみ砕いて書かれた物語の文体というかね、いまや冗談ネタに使われる「なんということでしょう」的なセンテンスが横溢している、というか。そこを気にせず読み進めていけるのであれば存分に楽しめると思うんだけど、そこでなんかむずがゆさを感じてしまうと、そこで何かが引っかかりになって、楽しみにもなんかブレーキがかかった状態で読んでいくような事がおきるかも知れない。自分はそうでした( ̄▽ ̄;)。

とはいえこの乱暴さは突出してます。楽しみました。あと、なんか知らんが解説が妙にアツいね(^^;。

★★★


2020-04-05 [長年日記] この日を編集

[Anime] 定期視聴番組

終わったヤツに追加、「22/7」ですけど、これ、意外に頑張ってたんじゃなかろうか。「壁」と言う謎設定は最後までのみ込めなかったけど、なんて言うんだろう華やかな世界で頑張って自分も輝く、系のアイドル物とは1本線引きをして、アイドルであることとは、ってところにちょっぴり考察を加えてきてたような気がする。この辺は「WUG」もやろうとしてた所なんだろうと思うけど、さすがにそちらに比べたらかなり、いや少しか(^^;、ツッコミは深かったんじゃなかろうか。何かと話題の声優さんの棒演技も、これはあれじゃないですか? 良い棒だと思いますよ(w。

「ドロヘドロ」、うん、面白かった。「ケンガンアシュラ」とかもそうなんだけど、Netflixが参加してる番組は質的にある程度高いラインが保証されるって事なのかしらね。とても質が高いと思った。

「ハイキュー!!」、すげえ良いところで終わっちゃったけど7月に続きやってくれるのね、楽しみ。

[Day] ようやく春ですね

画像の説明暖かったり、寒くなったり、ちょっとぱっとしないところもあるし、コロナの影響でいろいろ面倒ではあるけれど、どうやら桜も咲きました。古本の発送の道すがら、神鉄の線路沿いに咲いてる桜をパチリ。どうやら春は来てるみたいですね。


2020-04-06 [長年日記] この日を編集

[Day] 俺を怠けさせないでくれ

人がようやく重い腰を上げた同じ日にこれだよ。確定申告、申し出あれば4月17日以降も受け付け (asahi.com)。一応提出時に一筆書き添えてやる必要があるみたいだけど、それでもまあコロナさんの影響は計り知れない物があるな。

とはいえいつまでもだらだらやってても良くないので、今日から本格的に確定申告の準備開始、したはいいけどプリントアウトした口座のお金のやりとりを眺めてみるに、去年一年の出費の多さに慄然としてしまった。俺のハンドルの元になった会社の車、中古ならまあまあ良いのがキャッシュで買えちゃうぜ(^^;。

病人が一人いるだけで、こうも支出がかさむ物なのか。医療費云々にとどまらず、衣食住の環境の整備とか、電化製品の新調とか、いろんな所にお金がかかるのね。

しかもこの状態で、まだ最大のイベントであるところのほぼフル・リフォームが控えているんだよなあ。まだお金が飛んでいくのね、とほほ。

ってことで当たり前な話ですが、健康は大事ですね。自分も、家族も、大きな病気にはならないように、日々少しでも気を配っておくようにしましょうね。

それが一番難しいんだけどな( ̄▽ ̄;)。


2020-04-08 [長年日記] この日を編集

[Day] 確定申告準備完了

なんとか書類ができあがった。今年一番大変だったのはカミさんの医療費。いつものように国税庁サイトが用意しているweb版のフォーム入力でやってたらエラい手間がかかりそうだったので、今年はそのサイトが用意しているスプレッドシートをダウンロードして、そちらに入力してセーブしたデータをサイト側で読み込むことに。元のサイトが用意しているのは拡張子.xlsxってヤツだったけど無事OpenOffice.orgで開くことが出来たし、Oooではセーブできない形式なんだけど.xlsでセーブしたデータもちゃんと読み込んでもらえたので一安心。

今年は覚悟してたけどやっぱり赤字でした。まあしょうがないわさ、介護 (と言うほどがっつりやったわけじゃないけどね) の都合で、本業も副業も低調だったからね。特に副業の方が痛かった。こちらから言い出したこととは言え、1年の3分の1は無報酬、3分の1は減額だったものなあ。これで黒が出たらオレはなんか裏稼業に手を出してるぜ(w。

[Anime] 定期視聴番組(新番組編)

なかなか見れてないんですがいくつか。水曜日はヴァイオレットちゃんの再放送と「球詠」、「球詠」は女子野球がテーマ。なんだろ、割と直球 (野球だけに) 勝負のスポーツ物って事なのかな。登場人物がアスリートなのだからなのか、皆さん割とがっつりした体型なのね。あと、ややお顔の作画とかに不安な要素が(^^;…。

久米田康治原作、神谷浩史主演で制作シャフトじゃないのか、な「かくしごと」。割とブラックな要素は控えめで、父と娘のハートウォーミング・コメディって事になるのかな? 出だしを見る限り、お父さんは亡くなったか、行方不明になってる感じだけれども。EDは大瀧ソング。それに合わせたのか絵も「A LONG VACATION」風味…つーか、わたせせいぞうテイストでございますね。

「LISTENERS」、ネットでは「バスカッシュ」風味を指摘する書き込みを見かけたけど、自分はどっちかというと「エウレカセブン」っぽいなーって思った。無理矢理喩えるなら「交響詩篇マクロスセブン」ですかね。

後編スタートの「本好きの下克上」、続きが始まったのは嬉しいけど、前期のあのちょっとエロいEDが無くなっちゃったのはちょっと残念かも。まめぐちゃんの声の相乗効果もあってかなり好きだったんだけどな。


2020-04-09 [長年日記] この日を編集

[Day] 出したった

1ヶ月遅れになっちゃったけど、確定申告の書類一式、無事提出。期限が延長になったせいで提出場所が兵庫税務署に変更になったんだな(いつもは別の場所だったの)。一瞬焦ったけどGoogle Mapさんが助けてくれたので迷うこともなかったよ。

そこまでは良かったんだけど、提出の儀の〆であるところの立ち飲みでぷはー、をしようと思って新開地に出てみたら、立ち飲み「おおえす」は当分の間休業ってことで。しょんぼりしつつも飲まずに引き上げるのもシャクなので、新開地のアーケードで開いてた居酒屋さん(赤ひげ)に飛び込んでセルフ乾杯。これで一つ区切りはついた、のかね(^^;。

[Photo] OM-D E-M5 Mk.Ⅲ+DG SUMMILUX 15mm F1.7

確定申告を済ましたら新しいレンズを買う、ってのが慣例になっているんだろうか。いやまあ今回は済ます前に買っていたんだけど、本格的に使うのは控えてたんですけど。少し前にamazonで3万くらい値引きされていたパナライカ、ズミルックス15mm F1.7。腐ってもライカレンズでございますよ(w。確定申告済まして飲み屋でビールとポン酒飲んでほろ酔いになったところでいつものように湊川公園に。

画像の説明いったん撤去されてた楠公さんの銅像、湊川公園の入り口付近に設置されていたのね。

画像の説明
画像の説明
画像の説明なんというか、ディティールの解像度がすごい気がする。葉っぱの一つ一つが見分けられる感じかな。

画像の説明

画像の説明本日のプチ花見。

画像の説明
画像の説明そして開放のボケ具合。これは良いですね。

なかなか面白いレンズだと思う。オリの25mmF1.8とどっちを常駐レンズにするか、迷っちゃうなあ。えむてん君には25mmだけど、えむごさんにはこっちをつけておいた方がよいのかしら。さらに一歩、いや二歩ぐらい寄らんといかんことになりそうだけれど。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

taoy [お、パナライカ15mm 良いですよね。 シグマ30mmも良いですよ。 ]

ROVER [沼に引っ張らないでください(w。]


2020-04-10 [長年日記] この日を編集

[Day] 検診日だった

二月に一度の定期検診。朝から病院に行って採血、採尿してあとは問診。採血ルームの待合、椅子が間引かれていてこんなところにもコロナの影響が。診察室の前の待合の椅子にも「スペースを空けてお座りください」なんて張り紙がありましたね。それにしても皆さん、どこでマスクを入手しているのか。マスクしてないのオレとカミさんぐらいだったぞ(^^;。

診察の方は特に問題もなく、抗生物質の量を少し減らして様子を見てみようと言うことに。なんだかんだで半日仕事。会計済ませていつものように、病院の地下のクソ高くてあまり旨くないレストランでホットサンド一人分を二人で分けてコーヒーで流し込んで帰宅。あとはお薬もらって、ついでに介護認定の更新申請など、細々した作業やってたら一日お終いです。


2020-04-11 [長年日記] この日を編集

[Anime] 定期視聴番組(新番組編)

んーと、「乙女ゲーのなんたらかんたら」「グレイプニル」「キングダム」「社長、バトルの時間です」「A3!」「プリンセス・コネクト Re:Dive」「邪神ちゃんドロップキック'」ぐらいまで。ごめん、「乙女ゲー」はパスさせて。

「グレイプニル」、後楽園遊園地で僕と握手する、ようなキャラがスーパーヒーローみたいな物になる、ような。「キングダム」「社長、」あたりはまあ半笑い込みで安定物件か。「A3!」、お芝居がテーマで、主人公はこれから成長していく人なんだろうけど、それでもここぞというところで、「お!」と思わせる瞬間が欲しかったような。

「プリコネ」と「邪神ちゃん」も安定物件、つかかなり面白いのが困ったところか。なんかしらんが数が多いな。少し減らしたいとこだがどうしたもんだか。


2020-04-13 [長年日記] この日を編集

[Anime][SpFX] 定期視聴番組

見ても見ても消化しきれない。ランダムに「白猫プロジェクト」「放課後ていぼう日誌」「無限の住人」「八男って、それはないでしょう」「波よ聞いてくれ」ぐらいか、新番組は。ゲームが原作の「白猫…」、鼻ホジ案件かと思ったら、意外に冒頭から人死に大会でびっくりした。んまあそのあとは割に半笑い側にシフトしちゃったけど。釣りがテーマの「放課後…」、自分は釣りのことはわからんのだけど、ネットでは釣り方面の考証がかなり行き届いていて、そこも高評価なんですね。自分は動画工房作品てことなんでそこに期待しますけど。「無限の住人」、うん、アニメで時代劇をやるって事はこういうことなのかなぁと思た。「鬼平」とか、アニメ版も決して悪いとは思わなかったけど、んでもあれならやっぱり吉右衛門の方が良いや、って事になっちゃうし。「八男…」、はまあ、どこに出しても恥ずかしくない半笑い枠。「波よ…」はラジオがテーマ。おもしろい、ような気がする。

ニチアサ、新章スタートを銘打った「ゼロワン」、ようやく面白くなってきたような気がするな。やっぱヒーロー物の主人公の境遇は、逆風吹いてないと盛り上がらんよね(w。「キラメイジャー」はまだ2話しか見れてない。どうしたもんだか…。


2020-04-15 [長年日記] この日を編集

[逸級介護士] こんなところでコロナの影響

先日更新申請した介護認定資格、今日スーパーで買い物してる最中に電話がかかってきて、兵庫県も緊急時退宣言が発せられているので、調査員が自宅を訪問して状態を聞き取り調査する、ってのはやらないことになったので、介護の認定は現状維持でもう一年持続って事になる、って話。

スーパーであまり立ち入った話も出来ないので、改めて時間をおいて電話していただいて、簡単な聞き取り調査を。まあ前もって先日あんしんすこやかセンターに出向いてお話しした内容を担当の方に伝えていていただいたのでその再確認みたいな流れで話はごく簡単に完了。ま、助かりました。

次は障害者年金か、こっちもめんどくさそうだなあ(^^;。


2020-04-16 [長年日記] この日を編集

[Day] 診察だった

今回は自分の診察。レントゲン撮ってもらったんだけど、去年食らった急性肺炎の影がほぼきれいに消えてますね、と。ここんとこ目がシブシブ、鼻水じゅるじゅるが止まらんのだけど、って話したらそりゃ花粉症だろう、ってことでそちらのお薬も出してもらえることに。助かります。

それにしてもコロナの影響は大きいですね。診察受けに行った病院も自動ドアは停止していて、係の人が待機していて一人ずつ手動でドアを開けて院内に入れて、体温チェックにお手々を消毒ののち、受付に進めると言う仕掛けになってた。ただ、病院自体は結構混んでましたね(w。

混んでたと言えば診察終わって帰りがけ、透析に行ってるカミさんの昼飯買って帰るかと思って病院の対面のケンタに行ってみたら結構な行列ができていて。お客さんの大半はお持ち帰りでしたね。

[Books] タボリンの鱗 竜のグリオールシリーズ短篇集

タボリンの鱗 竜のグリオールシリーズ短篇集(ルーシャス・シェパード/著 内田昌之/翻訳 日田慶治/イラスト) ルーシャス・シェパード 著/内田昌之 訳
カバーイラスト 日田慶治
カバーデザイン 坂野公一 (welle design)
竹書房文庫
ISBN978-4-8019-2120-7 \1000(税別)

もっと弾数が欲しかった…

「竜のグリオールに絵を描いた男」と同じ世界観で語られるエピソード。表題作の短篇と中編「スカル」の2編を収録。

ってわけで今回はわざわざ箇条書きタイプでいく必要もなさそうだな。んじゃいきますよ、まずは「タボリンの鱗」。骨董品を扱う男タボリンが知り合った娼婦、彼女が持っていた鱗には不思議な力があって…

一種のタイム・スリップSFとしても読めるけど、そのSF的な筋立てもさることながら、本筋はむしろ不思議な力を秘めた竜の鱗で翻弄されるとても小さなコミュニティのお話、と言えるのか。コミュニティはもう一歩踏み込んで「家族」と言い表しても良いのかも知れない。家族愛、夫婦愛、さらには忌むべき愛、のようなものが描かれる。ここに過去に飛んだことで描かれる、颯爽と飛翔するグリオール(解説の池澤春菜嬢曰く『イキリヤンググリオール』w)の姿がスパイスとして効いてくる、みたいな。

続く「スカル」は南米の架空の国家、テマラグア(簡単なアナグラムですね)を舞台に、滅した竜の頭蓋骨を仲立ちに未来視(?)ができる女と知り合った男。いくつかの出来事の末に彼が失った女、出会った男との関係性とは。そしてここに重たく関わってくる南米テマラグアの国家情勢、そこで影響力を増していく、彼が出会った男の真実の姿とは、みたいなお話、で良いですかね。政治的に混迷している南米のとある国を舞台に、政治情勢の昏い部分と、そこにかかわってきて異様な力を行使するひとりの男の関係と、その男の真実の姿とは…。

もちろん「グリオール」のシリーズなのだから、どちらのお話もグリオールの存在がじんわりと効いている。その上でこれは個人の好みだけど、「スカル」は大変読み応えがあった。船戸与一「山猫の夏」を彷彿とさせる世界観にドラゴンが乱入するような。これも一種のマジック・リアリズムと言えるんだろうか。非常に濃密で、やや汗ばむ感、と言いますか。ラストの割と放り投げた感も結構好きです。

と言うわけで。本書に収められた作品には全く不満はないんだけど、「本」としてみると少々不満があるかも知れない。ぶっちゃけ2編では物足りないんですよ(w。「スカル」のヴォリュームが結構あるので仕方ないのかも知れないけど、短編集というならばせめて4編ぐらいは読みたかった。そこだけがちょっと、残念だったかもね。

★★★★

[News] 訃報

声優藤原啓治さん(asahi.com)。55歳って… オレより若い人は勝手に死んじゃダメだよ。「カレイドスター」のカロス役が大好きでした。どうか安らかに。


2020-04-17 [長年日記] この日を編集

[tDiary] こまごま、修正

ちょっとずつですけど。とりあえず気になるのはTwitterなどのソーシャルボタンが表示されないのと、ニコ動の埋め込み部分でブラウザがクラッシュしちゃうこと。どちらも公式サイトで情報追っかけてみると、プラグインがアップデートされて対応されているらしい、んだけどダウンロードしたフルセット版にはどちらのプラグインも収録されていない。これはどうしたことかと思って少し調べてみたら、これらのプラグインはGitHubの方で公開されている非正規リポジトリ、tdiary-contribの方で公開されている、って事らしい。

こちらに公開されているプラグインのセットをダウンロードして、サーバにアップロードしたらばすんなり問題解決。よかった、慌ててBBSとかで質問しなくって(w。

ついでにレスポンシブにも対応してみました。まだちょっと気になるところはあるんだけど、スマホでもそこそこ見やすくなったんじゃないかと思います。もう少しコンテンツを足した方が良いのかもわからんけど。

あとはamazonの書影表示かなあ。BBSでお尋ねした時には数日から一週間ぐらいで表示されるようだ、ってお返事を頂いたんだけど、そろそろ2週間になるけど相変わらず書影は表示されない。これはなにか設定とかでミスがあるような気がしてきた。ちょっと調べてみた方が良さそうだな。


2020-04-21 まーたサボってた [長年日記] この日を編集

[Day][逸級介護士] いろいろ

週末やや嘔吐気味の傾向があって、そこはちょっと気になってる。なんだろなー、最近割と勝手に自分でお茶を入れてるようなんだけど、水分取り過ぎて逆に戻しちゃってるんじゃないのかなあ、などと。あと、加減がわからないのかお茶を入れる時にカップになみなみとお茶をつぎ、それをふらつく手足でベッドまで運搬するので、台所からカミさんのベッドまでのルート上に盛大にお茶がこぼれてるんだよね(^^;。何度か注意してはいるんだけど、そこに注意できたら世話はないんだよな。どうしたもんだか…、一定量以上の水が流れない蛇口、とかないかしらね(w。

割と食料品とかは使い切るようにしているし、消費期限の問題もあるからほぼ毎日買い物には出ているんだけど、人通りはかなり減り、皆さんちゃんとマスクしてはりますね。自分の感じだけど、マスク着用/非着用の比率は7:3ぐらいですかね。自分は3の方なんだけど、皆さんどうやってマスク確保してるんだろう。出た時にドラッグストアとかもチェックしているんだけど、どこも売り切れ状態なんだけどな。こんなことなら数日前、妹が電話で「マスク12枚ぐらいあるけど送ろうか?」って言ってきてくれた時、貰っておいた方が良かったかしら。

[Anime][SpFX][TV] 定期視聴番組

んーと、ちゃんと録ったら見てるもの、順不同で「かくしごと」「球詠」「ヴァイオレットちゃん(再)」「銀英伝(再)」「SAO(再)」「本好きの下克上」「ケンガンアシュラ」「キングダム」「波よ聞いてくれ」ぐらいか。あとは「ゼロワン」にサンテレビ(様)でやってる「剣客商売」と「鬼平犯科帳」の第1シーズン。その他は録るだけ録って見ていない。「キラメイジャー」も2話で止まっちゃってるんだよなー。その代わりやたら再放送ばっかり見てると言うね(w。

多分見ないんだろうなあ、切るか。

[tDiary] こまごま修正中

主にレスポンシブ方面。カテゴリリストをタップしやすいようにline-heightちょっと拡げて、一日分のコンテンツのborderの右側が切れるのを修正。これで多分スマホでもそんなにストレスなく見れるはず。あとはamazonプラグインか。そろそろ一月になるのに改善が見られないなあ。偉い人に相談した方がいいのかしら。

[Comics] 倅からの供給品

ぼくたちは勉強ができない 16(筒井大志/著)筒井大志「僕たちは勉強ができない」 (16)。一応最大のイヴェントであるところの入試の合否が明らかになる話。前半ちょっと要らん話でもたついたけど、後半はなかなか素敵でした。アニメに倣ったわけではないんだろうけど、〆はうるかエンドなんだね。


2020-04-23 [長年日記] この日を編集

[Books] 完全な真空

4309464998 スタニスワフ・レム 著/沼野充義・工藤幸雄・長谷見一雄 訳
カバーデザイン 水戸部功
カバーフォーマット 佐々木暁
河出文庫
ISBN978-4-309-46499-2 \1250(税別)

どこまで本気なんですか? レム先生(w

無人島で自らの理想郷を造りあげようとするロビンソン・クルーソー。大戦後アルゼンチンに落ち延びて、自らをルイ16世になぞらえて生きようとした元ナチ親衛隊の大佐。大著の著者の生い立ちに触れ、そこから確率論とバタフライ効果に話を暴走させる物語…。あり得ない著作をレムが解説していく、という不思議な本。

自分が書いたあとがき、解説を一つにまとめた本、ってのはたまに見かけるけど、ありもしない本を大まじめに解説した本ってのは珍しい。しかも書いているのが東欧SF、というか世界的に見てもSFの巨匠レムがやっていると言うのがなんともはや。

あらすじの所でもちょっと触れてる話の他にも、宇宙の開闢にはゲームが関係していた、な本とか、他にもセックス、人工知能にまつわる(もちろん架空の)書物の解説のテイで、レムがもしかしたら意外と深いところまで切り込んでいるのかも知れない、し、そう見せかけて実は完全にしれっと与太を飛ばしているのかも知れない。そこの所の訳のわからなさはかなりの物で、それ故にこれは深く考え込んだ方が良いのか、ふふんと半笑いで読み飛ばしてしまえば良いのか、読んでる側が無駄に考えてしまって逆に読み進む時の推進力を著しく削いでくれてしまうのだね(^^;。

もちろん普通に楽しく読める物もあるし、刊行時を考えたら随分未来を予見した作品もあって油断はできないんだけど、それでもこれは、苦労の多い本であることですね( ̄▽ ̄;)。ってことで星の数は自分の理解力の数と等価、って事になりますね(w。

★★☆


2020-04-30 まーたサボってた(定型文) [長年日記] この日を編集

[Books] amazonのブックカバー

画像の説明ちょっとクラフト紙が必要になる局面があって、100均で一束購入したんだけど、必要なのは1枚だけだったんで残りはどうするか、と。せっかくだからamazonが無料で公開してるブックカバー用のpdfをダウンロードしてクラフト紙にプリントしてカバーとして使ってみたんだけど、うん、悪くないね(w。これで書店員さんをトールサイズ文庫で苦労させなくて済みそうだ。

[Day][逸級介護士] 割に低調

あんまり書くことないです。不要不急の影響って程のことでもないと思うので。元からこんな暮らしなんだもんね(w。

[Books] 2010年代SF傑作選 1

2010年代SF傑作選 1(大森望/編集 伴名練/編集) 大森望・判名練 編
カバーイラスト シライシユウコ
カバーデザイン 早川書房デザイン室
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-031415-6 \1200(税別)

優れた新鋭が続々登場した2010年代のSFシーン、その中からベスト・オブ・ベストを選び出して編まれたアンソロジー。「1」は2010年代以前から活躍してきたベテラン勢、「2」は2010年代から活動を開始した新鋭勢の作品を収録。

ということで。ベスト・オブ・ベスト故にどうしても既読作の割合が高くなるんですが、まあしかたがないのか。リンクだけで済ましてるやつも多いとは思いますがそこはどうかご容赦(^^;。それでは、行きますど。

アリスマ王の愛した魔物(小川一水)

既読

滑車の地(上田早夕里)

人々が汚染された水上に立つ塔と地下世界に分かれて暮らす世界。この世界では地上で暮らす人々の方が劣悪な環境にある。地上に暮らす三村は塔と塔を繋ぐロープを維持する技術者。ある日彼が会った少女は、地下世界からやってきた人物だった…。
一種の巨大な播種船物、と言えるのかな。地下世界がどうなのか、って所にはそれほど筆が割かれてなくて、お話はほぼ塔の世界を中心に、新たな世界を渇望する人達の行動が描かれる。異世界スペクタクルにバイオが隠し味、って感じですか。やや投げ気味なラストもまあ、これはこれで。

怪獣惑星キンゴジ(田中啓文)

既読。今回は怪獣惑星に棲息する怪獣の元ネタってなんだろう、なんて考えながら読んでた(w。ガッドジラはいいとして、アギンスラはアンギラス、マンティラスはカマキラス、マダンはマンダ、ガニマはガニメ、なんだろなと思うけど、ブロブってなんだろう、同名の映画もあるけど、それなのかしら。

ミーチャ・ベリヤーエフの子狐たち(仁木稔)

「妖精」と呼ばれる人工生命体が人類に奉仕する世界。ドラッグストアで働くケイシーには裏の顔があって…。
おそらく舞台はアメリカなのだが、このアメリカはかなり今のアメリカとは違っていて、キリスト教原理主義的な勢力が一定の勢力を持ち、この「妖精」達を産み出した遺伝子工学に対して憎悪に近い感情を抱く、言ってみたらKKKみたいなもんが裏で跋扈している、ような世界。その中で微妙な変化の兆しが、と。一種のディストピア物であってその描写はとても濃密。
そこは良いんだけど本作、連作短編の形を取っていて、このお話はその序盤。なのでいろんなものが回収されないまま終わってしまうんですね。そこがかなり残念だったかな。

大卒ポンプ(北野勇作)

既読。前の感想読んだら「第六ポンプ」の話しててなんで? って思っちゃった。すっかり忘れとるわ(w。お初で読んだ時は、その前に読んでたんで、いい感じに連想できたんだね。

鮮やかな掛け(神林長平)

モテ男ではあるけれど自分から見たらどうにも安っぽい人間にしか見えない婚約者。結婚する気などさらさらなかったのだが、ある日彼がひとつの掛けを持ちかけてきて…
最初はちょっとした痴話げんかかと思たら、お話はそこからみるみる大きくなっていって、という。いかにも神林作品らしい、認識とアイデンティティに切り込んでいくお話。少々地味かな、とは思いますが、なかなか。

テルミン嬢(津原泰水)

その振る舞いに何か違和感をたたえた女性、眞理子。彼女には独特な神経症があり、最新技術を用いた治療が施されていたのだが…
お話とは別なところで妙に有名になっちゃった津原泰水さん(^^;の作品。バイオSFというかメディカルSF(あるのか? そんなジャンル)というか、一種のフリークスもの、とでも言えるのだろうか。悲恋ものとも言えるんでしょうけど、そんなお話がオチでいきなりスケールアップするのがなんつーか、うへえ、と(w。

文字渦(円城塔)

中島敦に「文字禍」って作品がありますが(読んだとは言ってない)…。秦の時代の中国、写実的な陶人形「俑」を焼く職人の俑が経験していく物事とは。
リアルフィギュアを作っていく上で主人公が直面する文字との関係とは、といういかにもこの人らしい文字SF。はい、割と自分には苦手な方面です(^^;。

海の指(飛浩隆)

既読。「ソラリス」っぽいなーって思ったけど、読み返してみたらモンスターSFっぽさも結構ありましたね。

allo,toi,toi(長谷敏司)

幼女を殺害し、服役中の男チャップマン。刑務所の中でも最も下に見られ、虐待される彼に先端企業、ニューロロジカル社が目をつけた。その目的とは…
対話形式で進む、なんというのかな、人の精神の深部に斬り込んでいくお話といえるか。こういうのもインナースペースもの、って言うんですかね。全然違う話だけど「アルジャーノンに花束を」を少し連想したりもした。結末の苦さもかなりなものかと。

というところで。既読が多いことに関しては、「序」で大森望さんが、

必然的に、SF愛好者諸氏にとっては既読作が多くなるわけですが、ベスト・オブ・ザ・ベストを選ぶというコンセプトをなにとぞご理解のうえ、なんだよ、読んでるのばっかりじゃないかとブツブツ文句を言いながらお買い求めください。

と素早くw 予防線を張ってくれているんで、まあ仕方ない。まずはベテラン作家達の2010年代、皆さん相変わらずの活躍ぶりだったのですね、なんてことも思いました。再読も含めて読み応えは充分でしたけど、その既読感はやっぱりマイナスポイントになっちゃうかなあと言うところで。自分の星的にはこんなところだけど、全作未読、って方なら多分もう一つぐらい、星は多くなると思いますよ。

★★★☆


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