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珍しくも平日のお昼に従姉妹殿から電話。OCNのBフレッツ用IDが届いたのでセッティングよろ、との事。前もって買っておいたブロードバンドルータ持ってお出かけ。セッティングは別にどうと言う事もなくあっさり終了。スピードテストしてみたら33Mbps、と言う数字。なんでもBフレッツってのは17Mbpsあたりが平均値なので、この数字は上等な部類にはいるんだそうだ。へぇ。
その他、放ったらかしだったiBOOKの調整(おっそろしい。NC4なんか使ってたのかよ)やらなんやら、もろもろの作業をやってたら夕刻になっちゃったので、カミさんと倅呼んで、従姉妹殿、叔母上様共々トリスケで宴会。あーこりゃこりゃ。
「ウルトラマンネクサス」、「種デス」、「ツバサ・クロニクル」。うーん「ネクサス」。ようやく暗黒路線から脱却したと思ったら、今度は自殺願望なダーク・エンジェル話ですかー、うむう。で、氷川きよしイラストレーターくんもジェネリック…じゃなかった、プロメテの子供たちの一人だったりするのかな? どうでもいいけど人工的に作られた子供たちがいる、って事を知ったにしてはコモン君、ヤケに無感動だなあと思った。そこは普通怒るところだと思うんだけど。
アークエンジェルが健在なんだから、エターナルも当然あるよ、ってお話だったのがデス様。ザフトも地球も戦後処理アマアマですこと。たぶんフラガ少佐な仮面の人の立ち位置がなんだかあやふやで、この先どうなる事やらと思ってしまいますな。何となく彼はブルーコスモスの身中の虫、みたいな存在(つまりは最終的には善玉サイド)としたいのかも知れないのだけど、それにしては強化人間への接し方とか結構外道だしなあ。どうなるんでしょ。とりあえず今週も、主人公のはずの少年の出番は少なめ。
フリー走行中はまあまあ良い天気に見えたのだけれど、予選になるとやや雲行きが怪しくなってきている模様。日曜日は雨じゃないかという話もあるらしい。ちゃんと塗装もされたミナルディのニューマシン、なかなか格好良いのだけれども、やはり速さという点ではまだまだやらなくちゃいけないことが多いか。ジョーダンにはまた、コーナーでの挙動不審が戻ってきている感じだな。ナレインの評価は上がりつつあるらしいので、早めにダラーラのシャーシが使えるようになると良いね。
ヨーロッパラウンドに入って、そろそろ預金残高に不安が出てきたレッドブル、リウッツィの予選の走りはハリキリぶりが目立っててなかなか良いかも。BARとフェラーリにちょっと明るい兆しが見えてきた…のかな?
そんなこんなの予選一日目はキミ、フェルナンド、ミハエル、マーク、ジェンソンのトップファイブ。決勝の戦略も絡む明日の予選がちょっと面白いかも知れない。6,7位に付けてるヤルノとフェリペ(はエンジン積み替えかー)あたりがギャンブル仕掛けてきたりするのかな。川井ちゃんの分析通り、ミハエルがとりあえず現ポジションをキープする方向でのセッティングで予選に臨むのなら、BARにも一発ギャンブル仕掛けて欲しい気もするんだけどな。
藤崎慎吾 著
Cover Direction 岩郷重力+Y.S
Cover Design & Photo Complex 瀬戸羽方+WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫JA
ISBN4-15-030838-1 \700(税別)
「クリスタルサイレンス」と同じ世界の物語である表題作を含む全5編の短篇集。「ハイドゥナン」とつながる「星窪」は本書のための書き下ろし。
本書についてはたおさんが一冊の文庫本短編集の中で、作家の成長が感じられる
と書いてらっしゃったけど、確かにその通りだと思った。最初の方にあった少々とっちらかった部分が、あとになるにつれて上手に整理されてきている。小林泰三「目を擦る女」「海を見る人」、飛浩隆「象られた力」などと並んで、最近ヤケに豊作続きな日本SFの短篇集に、またひとつ佳編が追加されたという感じ。ただ、どれもなかなかの作品であると思いつつ、どこかに微妙な既視感もあって、手放しで大喜び、と言うところまではいけない感じもあったりする。それでは各話の簡単な感想を。
「クリスタルサイレンス」でも(回想エピソードで)登場したサイボーグ兵士を主人公にしたバトルアクションSF。パワードスーツを装着して戦うサイボーグ兵士が戦闘に際しては、敵の姿を動物などの自分なりに理解しやすいものに見た目を変えて表示することで瞬間的な判断力を高める仕様になっている、ってところと、改造されて情緒が不安定になってしまうサイボーグ兵士を抑えるために、"良心"の存在が必要になってくる、と言うあたりにアイデアがある。ただ、それらを少しばかり説明しようとし過ぎるきらいがあって、そこが読んでいくテンポに引っかかりを与えてしまっているような気がする。
警察小説風味の、これは何になるんだ? 電脳系猫SF? テロリストに占拠されたに教会に居合わせた一匹の黒猫。彼の目に映る物は、ネットワークを介してひとりの科学者の元に転送されていた…。人間の目に見える物がすべてじゃあない(かも知れない)というお話。オチは少々弱いかとも思うが、しみじみ風味は割と好み。
「クリスタルサイレンス」に登場した野良AI、"ブレイン"がらみのお話で人工知能プラスバイオ系SF、ってところか。追われる立場の人工知能が自らの存在を隠しながら存続するための"容れ物"として選んだものとは…。まあ想像の通りなんですが。ちと暗黒風味なのが辛いかなあ。
これはちょっと予想してなかった。ニーヴン作品を思わせる、スケールの大きな未来譚。そういえば小林泰三にもこういうテイストのお話があった(『海を見る人』収録の『母と子と渦を旋る冒険』とか)なあ。ハードSFに分類されるお話だと思うが、私の性能の悪い脳味噌でも何が起きてるのかはだいたい理解できた。これはかなり好き。ただしラスト一行はどうでしょう。必要でした?
「ハイドゥナン」の世界とシンクロするテーマを扱った書き下ろしだそうだ。そちらを読んでないので詳しくは分かりませんけど、本書に収録された5編の中では間違いなく本作が一番技巧的に優れていると思う。懐かしい日本SFを読んでる雰囲気、もあってなかなか。
全体としては楽しめた方だと思う。ただ、私は小説は短くなるほど鮮やかな"ショック"が必要になると思っているんだけど、そこらへんの快感、って部分はちょっと物足りなかったかも知れないな。
(★★★)
えーと何があったんだっけ。「ガラスの艦隊」、「ウルトラマンメビウス」、「BLOOD+」、「ああっ女神さま それぞれの翼」、「魔界戦記ディスガイア」、「xxxHOLIC」、「轟轟戦隊ボウケンジャー」、「仮面ライダーカブト」、「ふたりはプリキュアSS」、こんだけか。なんせ書いてるの月曜の朝なんで、だいぶ記憶が薄れておるんだが、「ガラスの艦隊」はなんか変で、「メビウス」は妙にウルトラマンって存在にツッコミ入れるんだなあと思いつつそれなりに楽しく、深夜帯はなんやワケ分からんラインナップ(って私、日本一ソフトウェアが健在だったとは思いませなんだ。すいませんでした>日本一ソフトウェアさん)。「ボウケンジャー」は前後編の後編、と思いきやまだ引っ張るぜ、「カブト」は脚本が米村氏に戻って良かったね、でも天道はおばあちゃんの言いつけ守るなら、落ちてくるオリーブオイルを全部回収してからクロックアップ解除すべきだとかちょっと思った。「プリキュア」は普通に面白かったです。
そんなところで。
日曜日にまとめて観戦。予選は珍しくもルノーにちょっとミスがあってジャンカルロがQ2で沈没、フェルナンドも少々重すぎたのか5位。ジェンソンとルーベンスが2位、3位と珍しく揃って良いところにつけてる。緒戦の活躍がめざましかったニコが少々ぱっとしない感じ。
決勝はまあなんだな、チーム力、みたいな物がそのまま結果に表れたんではないかな。あれですね、それでは一生勝てんだろBARは、ってところで。あ、今はホンダか(w。
後半のミハエル対フェルナンドのバトルは見応えありましたな。あと、タクは止っちゃって残念だったね。今年は漠然と、全レース完走しちまうんじゃないかと思ってたんだけど、さすがにそこまで甘くはないか。井手は厳重注意で済んで良かったなぁおい。
それはそうと、BAR(だからホンダだってば)がセカンドスティントにペースが落ちるのはもはやお約束(wだけど、フェラーリもそうなっちゃったのは何が原因だったんでしょうな。今宮さん(ん、森脇さんだったかな)は「見た目以上に路面が悪くなってるかも」って言ってたけど、それだけじゃないよねえ。やっぱりタイヤなのかな。まだちょっと、フェラーリ完全復活とは言えん感じですな。
なんでも2.0つけとけばありがたいっぽい気になっちゃう今日この頃。「ダイ・ハード」はいきなり倍率ドン! で4.0らしいですけど。
DreamWeaver+Photoshop+ImageReadyの組み合わせで作業やってると、盛大にHDDのアクセスランプが点くし、PhotoshopとImageReadyの間を行き来してると、しょっちゅうアプリが固まってしまうもんで、こりゃメモリが足らないんだろうなあってのは薄々感じてた、のでソフマップまでお出かけ。ハーバーランド方面は久しぶりだったんだけど、撤退したダイエーのあとにイズミヤやらユニクロやらが入ってて、以前の殺風景さが払拭されたのは結構なことだ。
今使ってるマシンは、んまあ一世代ばかり前のマシンなので、使えるメモリはいわゆるDDR1、PC3200つーやつで、そろそろ絶滅危惧種になりそうな勢いなんで、ノーブラではありますが、一応1Gbを二本購入。2万でお釣りがちょっぴり帰ってくるぐらいのお値段であった。
帰ってさっそく換装してみましたが、ふむ、とりあえずHDDはかなり静かになったかなー。実際にどのくらい快適になったのか、感じるにはしばらく使ってみないと。
それにしても、軽い方がいいに決まっているwebサイトのための画像を処理する作業に、メモリ1Gb程度の実装状況じゃ力が足りないってのは、なんか間違ってるような気がするなあ。
エリザベス・ベア 著/月岡小穂 訳
カバーイラスト 前嶋重機
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011659-0 \880(税別)
滅亡の時、<全地球凍結>までに残された時間はあまりに短く、打てる手はあまりにも少ない。外宇宙への移住計画において中国に先んじられたカナダも航宙艦"モントリオール"を建造し、宇宙進出へのとば口に着いてはいたが、中国との差は未だ埋めきれない。しかも中国側は他国の宇宙進出を阻止すべく、さまざまな手を打ってきていた。そんな中、異星人のテクノロジーを取り込んだ肉体改造を果たしたジェニーも、"モントリオール"のブリッジに乗り込むことになったのだったが…。
SFハード・ボイルドチックな前作から打って変わって、今回は宇宙SFプラス電脳SFの香りを強めにたたえた作品。さらにここに、日本のアニメ好きなら何となく連想できるビッグ・タイトルの匂いなんかもそこはかとなく漂ってきて、前作とはかなりノリも変わり、登場人物も増えていろいろと忙しい展開になっている。狙ったわけではないんだろうけど、ある時は最初の"マクロス"、またある時はいかにも"逆シャア"な展開が織り込まれてて、読んでるこちらは「ああ、なるほどそう持ってくるのね」的なニヤリ感にあちこちで浸れることうけあい。
うけあいはうけあいなんだけど、んじゃあ終始うえっへっへとニヤニヤしながら読んでいける本になっているかと言えばそうでもないところは少々辛いかも。前にマクロスを引き合いに出したけど、ちょうどあっちでフォールド・ドライブが勝手に飛んでいってしまって身動きできないマクロス、状態の宇宙船が比較的重要な舞台になり、なおかつ同じくらいのウエイトで地球上でのいろんな事が用意されているので、主要キャラの皆さんが結構地球と衛星軌道上を、行ったり来たりすることになるのが流れ上、肝心なそのお話のドライブ感を少々スポイルしてしまっているような感じがあるのが少々惜しい。
電脳SFとしての面白さ、宇宙SF、というかファースト・コンタクトSFの面白さ、ついでに少し未来への展望も交えたSFとしての面白さは存分に盛り込まれていて、かなり楽しめる作品になっているとは思うし、キャラ造形の巧さは相当なモノ(特に少々困った人々のキャラ造りは上手いと思う)なのでそこも良い感じであると思うのだが、どうだろう、物語としての引っぱり力の強さ、ってところに少々惜しいな、と思うところがあった様な気がしないでもない。書いている側がどこかで旧にふと我に返ってしまい、それが小説に少々冷ためのお水をかける結果になってしまったような気がしたな、とは思う。
とはいえ電脳系ハードボイルドから割とハード風味の宇宙SFへと遷移し、この先(もう一作ありますから)にはたぶん、ファースト・コンタクトとそれにまつわる"種"への考察、あたりまで突っ込んだ展開が待っていると勝手に期待しているので、そこはちょっと楽しみに待っておきたい気分。いろいろ不足に感じるところは多いのだが、それでも続きが気になるので、最後に一発、どかんとかましてもらえると嬉しいですな。
★★★☆
今ごろになって「WORKING!」他、週の前半分の番組をごっそり録画し損ねていた事に気がついた。むう。
ってことでとっても少なく「デュラララ!!」、「おおきく振りかぶって 夏の大会編」。切り裂き女編が後半のメインってことになるのかな、な「デュラララ!!」。なんというか上手く言えんのだが、「セカイ」を限定してその中でちょっと変わったことを見せていく、系なお話作りが今風、って事になるんだろうか。つまらないとは思わないんだがさりとてクセになるようなヒキがあるというわけでもなく…。
割とオーソドックスに、ただし手を抜かない作りがたいへん好感が持てる「おお振り」。主催者側からしたら理想的な高校球児ってのは多分崎玉ナインなんだろうけど、今や高校生とは言え近代野球、そうも行かないぜ、って流れがちょっと興味深いかもわからん。コールド勝ちを目標にして試合に臨む、って時点ですでに主人公サイドのありようとはちょっと違っているもんね(w。
神林長平 著
カバーイラスト 長谷川正治
カバーデザイン 岩郷重力 + Y・S
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-031024-0 \840(税別)
地球にいるリン・ジャクスンの許に届いた一通の手紙。それはFAFに所属する情報将校、ロンバート大佐から、リンを通じて全人類に対して伝えられる衝撃的なメッセージだった。ロンバート大佐は自らをジャムと化し、ジャムの力を行使してFAFを無力化し、地球に対して宣戦を布告する、と言う物だった。一方FAFが展開する惑星フェアリィでは、ロンバート大佐によるクーデターとそれに呼応するジャムの大攻勢を事前に予知していた特殊戦を中心にしたFAFによる対抗作戦が進行していたのだが…
「雪風」の第一作を読んだのは自分がまだ学生だった頃。第一作ではマン・マシン・インターフェースを仲立ちにした存在と認識の物語、と言うように解釈してる。その15年後に発表された「グッドラック」では、認識、と言うテーマにさらに一歩踏み込んで、雪風という特殊なAIを間に挟んだ人類とジャムという全く異なる知的生命の間でのコミュニケーション、と言うテーマが語られていた、と思う。
で、三作目になる本書。ここで語られるのは、第二作が発表されてから現在に至るまでにSFが取り上げてきた新しめの話題である、(量子コンピュータを仲立ちにした)並行世界であったり、記述と言うテーマだったりを下敷きにした上で語られる、「リアルとはなんだ?」と言うことなのだろうな、とロートルSF読みは思ってる。合ってるかどうかは知らない。
で、このテーマに斬り込むために神林長平がやっているのは、なんて言うんだろう、神林長平式魔術的リアリズムの導入、とでも言うようなものだろうか。リアルとアンリアルの境界はどこにあるのか、その境界は動かすことの出来ない物なのか、境界が動かせるとしたら何が起きるのか、そもそもAにとってのリアルは、Bにとってもリアルたり得るのか、といった所への思考実験的な描写がかなりの部分を占め、「雪風」の大きなウリであるところの、たたみ掛けるメカ描写の方は今回かなり控えめになってきている。そこの所の不満は正直あるんだが、リアルとアンリアル、現実と仮想現実(仮に想うから仮想なんだよ、ってのは、なんだかすごい解釈だと思ったよ)に微妙なずれを生じさせ、その中で行われる会話劇のパートが、少々読んでるこちらが混乱してしまうところもあるにはあるけれど、総じて読む側に高いテンションを発生させてくれてしまうものだから、「あれ?」と思いながらもページを繰るのをやめられない、と言う不思議な作りの本になっている。つまりはこれが、キャリアが産み出す技巧と言うことなんだろうか。
最初の「雪風」はそのたたみ掛けてくる勢いがページを繰らせた。続く「グッドラック」は待望の続編、というヒキがページを繰らせた(もちろんそれだけではなく、読んでいくうちにこれは前の『雪風』から何歩も先に、登場人物も作者も進んでいるのだ、オレは取り残されかけているぞ、的焦りもあったわけだけどね)。そして本作は、もはや最初の「雪風」とは全く違うところにいる雪風たちのお話を体験している気分になってしまうような作品として自分の所にやってきた。おかしな話だけど、「アンブロークン アロー」ならGONZOのアニメーションの「あの」絵が案外合うんじゃないかという気がしてしまうんだ(w。それはダメだ、という意味じゃあなく、今まで文字を追い、漠然とした絵を自分の中で描いていたけど実は絵になっていなかった「雪風」の世界が、本書では、何やら判りづらい描写が連続するにも関わらず、根っこの所ではブレない絵を描いている、って事になるんじゃないだろうか。
著者が雪風を(それが生まれた時に)どうしたかったのか、もちろん判りようもないけれど、雪風がジャムとの戦いやFAFの面々とのコミュニケーションのやりとりを経て想像を絶する戦闘知性体に成長したように、「戦闘妖精 雪風」も、その時々のSFと言うジャンルの動きを敏感に感知、吸収して咀嚼することで、常に第一線に居つづけることの出来る表現の力、みたいな物を持っている、ってことを感じさせられた。しかもそれを、エンタティンメントとして成立する範囲内で。
それはかなり、すごいことだと思う。
★★★★
アニメは一通り見たんだけど、いろいろ良く分らんなあと思ってて。そういえばこれ、倅が買ってたなあってのを思い出して、ちょっと借りて読んでみた。とりあえず前半戦の6巻。
まずはアニメ版がかなり忠実に原作をなぞってることを知って少々驚いた、というか、好みもあると思うけど「見せる」技術の面でアニメ版はマンガ版よりはるかに整理されたビジュアルを提供してたんだな、と感じましたよ。
自分としては、原作の方では未来日記というものの「システム」の部分、各々の日記の長短とその持ち主の日記の使い方みたいなところのロジックに、もうちょっと説得力というか、詳しい解説があるのかなあと思ったんだけど、そういうところもアニメ版は結構忠実に原作をなぞっていて、このお話のキモはそこにはないんだなあ、というのを改めて確認させて頂いた。
多分この作品の魅力は、未来日記というシステムの面白さではなく、良くわからないがそれなりに役に立つアイテムを手にした人間たちがどう立ち回るのか、という心理的な駆け引きの部分にあるんだろうな。ま、未来日記というシステムの面白さで引っ張るとしたら、12人という日記所有者の数は多すぎるのかも知れない。キモは自分が(勝手に)期待した部分にはなかった、って事なのかも知れないね。
つーこって続きは後日。
D15-3T。弱小チーム同士のラグビーの試合かっつーの(つoT)。ノーミサン4失点もアイドントライクだけど、久保田の出来が酷いを通り越して悲しくなるレベルだったな。まあここ2、3年、かつてあんなに凄かったのにどーした組の常連ではあったんだけど、同じ組の同僚だった安藤や福原は、今年は妙に復調傾向にあるってのに久保田だけは波に乗り直せないでいるよな。今日は独り相撲で自滅して失点を積み重ね、却って交代もさせづらい状況を自分で造ってしまった感じ。1イニングで投球数56、防御率72って、ねえ…。
んまあノーミサンの誤算が雪だるま式に穴を拡げていった感もあるにはあるんだけど、そんでも3点は取ったあたりを評価するしかないか。負け試合でも隙を突く気は残ってた、ってことで。
何にせよここまでボコられたら、あとに引きずるものもそうはなかろうて。明日がんばれ。
で、明日はスタンか。先に点取ってあげたらノってくれるとは思うんだけども…。
月曜の分。「惡の華」、「翠星のガルガンティア」。「惡の華」は相変わらずいたたまれんわ。失礼ながらあまりスキルが高いとは言えないメインの声優さんたちの演技も、このどうにも居心地の悪い感じを増幅させている感じ。ここにロトスコープ処理された収まりの悪い絵が重なるもんだから、どん詰まり感はマッハだぜ。ダグラス・ケネディがハイティーンを主人公に小説書いたら、こんなのができるんじゃないかって思ってしまったよ(w。
「ガルガンティア」はうって変わってちゃんとしたエンタティンメント。虚淵絃さんって人は「まどか」の時にも思ったんだけど、ちょっと古めのSFが好きな人なのかしら。オーバーテクノロジーを持ってかなり遅れた文明世界に舞い込んでしまった主人公、ってシチュエーションは洋の東西を問わずいろんなSF作品で目にするよね。「ガルガンティア」はここにさらに、コミュニケーション、ってテーマを持ち込んできた感じかな。日本のSFでコミュニケーションと言えば神林長平ですけど、そちらとの差別化みたいなところはどんな風に攻めてくるのか。いろいろ興味深いっす。
常にADVゲームでスカを選び続ける主人公のドツボぶりを描く、ダグラス・ケネディの傑作。おもしろいよ→マイ感想
肩痛がひどいのとテレビ画面を見ようとする意欲の間に何か関係があるかは知らんけど、ここ2週間ばかり、全然テレビを見る気が起きなくて、久しぶりにいろいろ見たんでプチ浦島太郎。いくつかは補完したのもあるんですが割と唐突な週末分。
「進撃の巨人」はなんとなくだけど、「巨人」という物の正体、もしくは発生条件のようなものを突き詰めていくのが2期のテーマって事なんでしょうか。ちょっとゾンビものみたいな下味があるのかね。
「月がきれい」はなんというか、今期の甘酢案件、って感じか。いや、ちょっとキュンとするところは確かにありますな。絵の感じから何も起きない「アルドノア・ゼロ」みたいな感じかなあと思ったんだけど、特にスタッフに被りがあるようでもなく。続きを見たい、と言うフックはやや弱めやね。
「エロマンガ先生」は原作が「俺妹」の方なんですね。確かにそのテイストはあるかも、だしツボを押さえた造りになっていると思う。絵もかわいいし。でもまあこれはオレがしゃかりきに追っかけるようなアニメではないな(^^;。
日曜朝。ちょっと見ないうちに戦士が増えてた「キュウレンジャー」、司令が戦士になるのは良いとして、サブキャラかと思ってた小僧まで戦士に採用されてたのにはちょっと驚いた。というかちゃんと「お話」を作っているのだね。個人的に今のところレッドの人の演技は先走り感の方が先に立っていて、ちょっとどうだろうな、って思っていたんだけど、この展開から新しいラッキーが見られたら嬉しいな。
逆に主人公キャラにがんがん変更が入っている「エグゼイド」、そこが面白い、とも思うしそれこそドラマとしては見応えのある展開になっている、とも思うけどこれは子供番組。大きなお友達が感心する時には本来狙っていたターゲットを置き去りにしている危険性はありまっせ。そこらへん、どうなんだろう。
大河とトレンディの間を上手いこと差配している感のある「直虎」も楽しみました。
「ヒナまつり」、フィーチャリング・ホームレス&バーテンダー。こういう人達を支援してくれるのは結局やーさん、っていっちゃったらマズいんだろうけど、「必要悪」って言葉をちょっと考えてはしまうな…。
ジョシュア・ダルゼル 著/金子司 訳
カバーイラスト 加藤直之
カバーデザイン 早川書房デザイン室
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-012170-9 \940(税別)
"ファージ"の強襲を老朽駆逐艦"ブルー・ジャケット"と自らの片足を犠牲にして退けたジャクソン・ウルフ大佐。彼らの活躍にもかかわらず"ファージ"の攻勢は途絶えることがない。それから4年たった今も地球人類と"ファージ"の死闘は続いていた。今、シーアン星系、地球連合艦隊と"ファージ"の艦隊の死闘は地球側に不利な状況で進展している。人類が敗北を覚悟した時、ワープアウトしてきたのはウルフに率いられる新造駆逐艦、スターウルフ級5隻で構成される新鋭の第9艦隊だった…。
前作が意外とオーソドックスに帆走軍艦の冒険小説風味を踏襲していたとするなら、第二作となる本作ではいろいろ新機軸を持ち込んで来たかな、という感じはある。それ故に唐突感も結構ある訳で、それは本書のオープニングでも顕著かも。いきなりどうした? って感じは否めないし、これを最初に持ってきたからにはそりゃどこかでこいつに対する説明も加わるんだろうね、なんて予想を含みながら読んでいく訳でね。そこのところの処理はまあ、ちょっとビックリした(w。
前作では少々厄介者扱いだったウルフが、実は人類にとっては最後の希望だった、んだけど彼に全権を譲渡することで面白くない事になる勢力もありまっせ、というのはまあ、この手のミリタリ・スペースオペラでは常套手段と言えるんだけど、ここに何というのかな、企業のフィロソフィーみたいな物が追加されてるのは少し新しいんじゃなかろうか。ネタバレしないようにバラすなら、チュウヨー社という存在って事になるだろうか。これをどう例えるのか、ってのはなかなか難しいんだけど、そうだな、ちょっとブラック(かもしれない)なアナハイム、ってことになるのかなあ(^^;。
お話自体は比較的オーソドックスな展開であるんだけど、ちょっとヒキはあるかもな、と言う気はした。あと、この手のシリーズ物としては恋愛成分が意外に控えめなのはちょっと新しめかも。新しいのといつも通り、二つが良いバランスでまとまってはいるな、と言う気はしましたよ。本気で新しいものはないですけどね(^^;
★★★☆
ご無沙汰してますが、そこそこ元気ではありますよ。いろいろやってると日記書く気が無くなっちゃってね。ここ2週間、何をしてたかというと…
なんてな毎日でした。一応月末目処でカミさんは退院ってことになるので、それまでに出来るだけ家の方もバリアフリー化しておきたいんだけど、業者さんの話だと、なぜか今月はリフォームの注文が殺到していて、すぐに施工ってのはかなり難しいんだとか。元号変更やら税制の変更とか、いろいろ理由はあるらしいですが。
んまあこのあたりはカミさんとも相談し、あとは従姉妹殿の亡くなったお母様が使っていた道具が流用できるんじゃないか、しばらくは我慢して、都合が付いた時点で徐々にリフォームの方もやっていこう、と。現状だとちょっと一人で普通に歩くこと自体がやや困難なので、とにかく家の中の行動をスムーズに行えるようにしておくべきであろう、ってことに。
リフォーム云々は措いといて、まずはゴミ屋敷と化したカミさんの生活エリアであるリビングをどうにかせんと、って話。業者さんから産廃業者さんを紹介してもらって、とにかくゴミ屋敷をどうにかしようと言うことに。
ってことで本日、朝から業者さん3名に入っていただきました。3時間ばかりのドタバタのビフォーアフターが以下。
なにせ整理する、って事をしないまま十数年放ったらかしてた我が家のリビング(というかカミさんの部屋)、ゴミとも資料とも付かんもんが大量に積み上がり、さらにカミさんの本業であるところの医療関係の資料やパンフレット、プロパーさんからもらう大量のボールペン、さらにさらに、カミさんご贔屓の関ジャニと愛之助さん、福助さんのグッズやらファンクラブの会報で大変なことになってたんだけど、一応カミさんにも「大事なものが無くなってても勘弁な」って言質をもらって、一気にやりました。これでできたスペースにベッドをいれて、小さなテーブルでも用意してやったら、最低限の生活環境は確保できるんじゃないかって感じですかね。
ま、この次には自宅から透析をやってくれる病院までどうやっていくか、って問題が控えてる訳ですが(^^;
スタニスワフ・レム 著/沼野充義・工藤幸雄・長谷見一雄 訳
カバーデザイン 水戸部功
カバーフォーマット 佐々木暁
河出文庫
ISBN978-4-309-46499-2 \1250(税別)
無人島で自らの理想郷を造りあげようとするロビンソン・クルーソー。大戦後アルゼンチンに落ち延びて、自らをルイ16世になぞらえて生きようとした元ナチ親衛隊の大佐。大著の著者の生い立ちに触れ、そこから確率論とバタフライ効果に話を暴走させる物語…。あり得ない著作をレムが解説していく、という不思議な本。
自分が書いたあとがき、解説を一つにまとめた本、ってのはたまに見かけるけど、ありもしない本を大まじめに解説した本ってのは珍しい。しかも書いているのが東欧SF、というか世界的に見てもSFの巨匠レムがやっていると言うのがなんともはや。
あらすじの所でもちょっと触れてる話の他にも、宇宙の開闢にはゲームが関係していた、な本とか、他にもセックス、人工知能にまつわる(もちろん架空の)書物の解説のテイで、レムがもしかしたら意外と深いところまで切り込んでいるのかも知れない、し、そう見せかけて実は完全にしれっと与太を飛ばしているのかも知れない。そこの所の訳のわからなさはかなりの物で、それ故にこれは深く考え込んだ方が良いのか、ふふんと半笑いで読み飛ばしてしまえば良いのか、読んでる側が無駄に考えてしまって逆に読み進む時の推進力を著しく削いでくれてしまうのだね(^^;。
もちろん普通に楽しく読める物もあるし、刊行時を考えたら随分未来を予見した作品もあって油断はできないんだけど、それでもこれは、苦労の多い本であることですね( ̄▽ ̄;)。ってことで星の数は自分の理解力の数と等価、って事になりますね(w。
★★☆
朝の4時、「ケテ…タスケテ」というどこぞのアニメ的な声で目が覚めて、なんじゃいなと思って起きてみると、カミさんがキッチンでひっくり返ってる。多分つまみ食いしようとして転んじゃったんだろう。肘を強く打った、って訴えるんだけど、見るとうっすらアザがある感じ。とにかく助け起こしてベッドまで連れて行って寝かしつけ。
この日は消化器内科の検診がある日だったんだけど、肘を痛がるので「行くの止すか?」って聞いてみたんだけど「行く」というので準備させて病院まで。消化器の方はまあ簡単な問診で済んだのだけど、カミさんがあまりに肘の痛みを訴えるので、整形外科の方も受けてみようということに。とりあえず肘部分をレントゲン、CT撮影、してみるとものの見事に左腕の関節部分のちょっと下あたりがキレイに折れてしまっている。
治療には手術とギブス固定の両方があるんだけど、いずれにせよ透析を行う左手なので、ちゃんとやれるかどうかちょっと検討しようと言うことに。透析の件もあるし、昨今の腹痛や咳き込みがちな状況もあるので、再度検査と言うことに。
まあ待たされました。カミさんはしんどいので「痛い」「帰る」しか言わないし、それに対して返す言葉もそんなにないので割と気まずい時間が結構もあったけど、改めての採血、レントゲン、CT、心電図を取った結果、血液中の炎症になる要素がやや高く、感染症、もしくは肺炎を併発してる怖れがある、ということで、骨折部分の治療の前にこちらを抑えていく必要があるだろう、ということに。
実は検査待ちの時間の間でよほどしんどかったんだろう、カミさんも「入院しようかな」なんて口にしてたんだけどお医者様の方から入院を勧められたこともあって、その場で入院させていただくことに。一応消化器の問題、咳き込みがちなことに加えて頭がふわふわするので脳外科の検診もして欲しい旨をお伝えして、以下入院処置に。コロナ禍の影響もあって入院の実際の手続きには付き添えず、念書なんかの記入だけやってあとは元気でな、で病院を退出。
10:30に病院に入って出たのは18:00過ぎ。結構立ってる時間が長かったのもあって腰が痛くなりました(^^;。
病院を出て鈴蘭台まで出て、どこかで一杯と思ったんだけどこのご時世、どこも休業なんだねえ。ようやく一軒開いてるお店を見つけて軽く呑んで帰宅。いやあ、疲れました。
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