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倅のパソコン、まずはオリジナルのVistaでインストールし直してみたけど、さすがに中古のノートで光学ドライブが結構不調ぎみで、いくつかのドライバが完璧にはインストールしきれなかったけど、一応おおむねインストール完了。無線LANもちゃんと動いてくれるんでこれでどうにかなるかな、と思ったんだけど甘かった。
Windows Vistaって結構ダメダメちゃんなんだね(w。ちょっとネットで調べてみたけどXPに毛の生えたようなOSって事なんだろうか。XPは良いOSだと思ったんだけど、まあ10年以上前のOSなんだから仕方がないとも言えるんだけど、今となってはいろいろキツいのだね。今普通に使えてるツールが軒並みインストールできない状態なんだよ、とにかく共有/クラウドが半端なのが痛いかな。
結局Win10でクリーンインストールするしかないのかねえ…
N・K・ジェミシン 著/小野田和子 訳
カバーイラスト K,Kanehira
カバーデザイン 岩郷重力+W.I
創元SF文庫
ISBN978-4-488-78401-0 \1500(税別)
スティルネスと呼ばれる巨大大陸。ここは春夏秋冬に加えて何百年に一度かやってくる<第五の季節>があった。その季節には巨大地震をはじめとする天変地異が連続し、文明社会に深い傷跡を残していく。かろうじて壊滅を回避した人類文明はいくつかの職能ごとに分化したコムと呼ばれるコミュニティを形成していた。そんな中でも異能を放つのがロガと称される"オロジェン"と呼ばれる異能力者達。彼らは地脈など、惑星に潜むエネルギーを利用して、地殻などを自由に操る能力を持っている。それ故、他のコムの人々からは反感混じりの蔑視に晒されていたのだ。そして今、一人のロガの女性が、自分の息子を殺害し、娘を連れて旅立った夫の後を追って旅に出ようとしていた…。
で、その女性エッスン、ひょんな事からロガの資質があることがわかってしまい、それが元で両親から売られる事になってしまった少女ダマヤ、オロジェンとしての修行途中で上級の同僚と旅に出ることになった女性、サイアナイトの3人の物語が交互に語られ、その流れの中でスティルネスという大陸の世界観みたいなものが語られ、そこで生きるロガと呼ばれる人々の様々な冒険が描かれていく。オロジェンをオロ、じゃなくロガと略するあたり、著者には(ジプシーを指す言葉の)ロマとの関係性みたいなものが頭の中にあったりしたのかな、なんて事もちょっと考えた。
なんて書くとなにやらややこしい話なのかと思われそうだけどそんなことはなく、エッスンの仇討ち行、ダマヤの学園ストーリー、サイアナイトの新人ミッション初挑戦物語、とサービス満点。1本のお話の中に3つのお話が詰まってて、かつその三つのお話が徐々に一点に集約していく、と。さらにその集約っぷりがかなり新しいとも思った。その上で続編(コイツも3部作なんすよ)へのヒキもぬかりない。
スティルネスがある惑星がどこなのか、なんてあたりはかなりぼやかしてはあるんだけど、それでも登場人物達が口にするスラングのようなもの(『魔女の息子』が『くそったれ』になる的な)のいくつかから、あ、これはつまり、という予感はするし、ご丁寧に最後に一発どかんと爆弾落としてくれたりするあたりはサービス満点。前述のお話の収束ぶりともコミで、なかなか良いじゃないか、て思っちゃった。
一種のロード・ムーヴィ的ファンタシイとしても良い感じだし、環境SF件超能力テーマのSFとしても楽しく読める、かなり厚めの本なんだけど快調に読んでいける一作。ヒキも良い感じだったし、続きが楽しみですね。
★★★★
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