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特に大きな事件もなく、つーか世間の方がはるかにゴタゴタしてますな。とりあえずカンさんとスガさんの区別の付け方が知りたい(w。どうやら菅氏が次の総理総裁って線が濃厚らしいけど、なんというかこう、ぱっとしねえなあと言う気はするな。一応短期のリリーフって事なんだろうけどね。
ごたごたの次はごろごろ。昨日は神戸でも結構強めの雷雨があり、今日になって台風が接近している影響か、気温は少し下がったけどじっとりしてて気持ちの悪い季候。とりあえずカミさんを透析に送りだしたあと、原チャとばしてマクドで彼女のお昼ご飯確保してきたけど、午後からさらにお天気悪くなるんだろうか。晩飯の買い出しという名の王将ツアーに行きたいんだけど(^^;。
前に書いた分があまりに雑だったのでもうちょっと補強しつつ今週前半分もちょっぴり。割と順不同。
もしかしたら今期一番楽しみかも知れない「青ブタ」さん、先週が双葉編のエンド、今週からのどか編スタート。で、わたしゃこの双葉編が一番好きかも知れない。公衆電話を使った演出が素晴らしすぎてね。
「デカダンス」、SDキャラで押しまくってるなあ。世界観のシリアスさと見た目の素っ頓狂ぶりのアンバランスさがちょっと面白い。「A.I.C.O」、うん、面白いと思う。ってこれ、ネトフリでは2018年に公開されていたって事を今更知りました。わずか2年でそんなこともなかろうとは思うけど、それでも何となく絵的に古いかな? なんて思ってしまうのはその辺も理由なのかなあ、なんて。前にも書いたと思うけど「ファフナー」的絵柄で「クロムクロ」やってる感、ってのはあるかもね。
「とある…」、食蜂さんがすっかり味方サイドに来ちゃってる。「SAO」、んーと、「ティガ」の最終回に「トップをねらえ」の最終回をまぶしてきた、みたいな。んで「ティガ」最終回否定派の自分としては、ちょっとうーん、かな(^^;。
こんなとこっすかね。
伴名練 編
カバーイラスト れおえん
カバーデザイン BALCONY.
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-031440-8 \1000(税別)
大森望氏と組んで編まれたアンソロジー「2010年代SF傑作選」などで知られる気鋭の作家、伴名練氏による「恋愛」テーマのアンソロジー。短編集などにも未収録の作品を中心に、9編を収録。
ご本人の後書きによると、前著「なめらかな世界と、その敵」が好評だったため、ご褒美としてこの企画が通った、なんて書かれているけれどそりゃご謙遜ってものであって、現在の優れた若い作家たちが輩出し続けている日本SF界にあっても伴名氏が一頭抜け出た存在であったが故ことなんだろう。今回は未読作品が多くなんだか得した気分だ(w。それでは早速。
遠く離れた戦地から恋人の元に届く手紙、それは亜空間通信故に送信した順番が必ずしもその順で届くとは限らなくて…
シャッフル機能付きの「ほしのこえ」とでもいうか。ここに一応の敵であるケツァルケツァルなる異星人たちの不思議な生態がスパイスとしてかかっている。静謐な佳品、といった味わいか。中井紀夫さん、「タルカス伝」からずいぶんイメージ変わったなあ。
かつてソ連で行われていた超能力研究。日本企業から出向した私は、そこで超能力者たちが集中している街が東欧の小国、ロベリアに存在すると聞かされる。早速その街、ホルムへと赴き、そこで不思議な姉妹と出会う…。
共感覚をテーマに、どこか古き良きSF感をたたえたお話、と自分には感じられるのは、この世界観から何とはなしの古き良き東欧SF感、みたいなものの香りを感じ取っているからかも。もちろんお話は、そんな一種のナイーブさだけで押し切ったりはしないわけですが。
人の「誕生しきるまで」と「死にきるまで」に一定の時間がかかる世界。生まれいずるものは徐々にその姿をクリアにし、死にゆくものは逆にその姿が霞んでいく。生まれてくる孫の姿を死ぬ前に一度はっきりと見ておきたい「じいちゃん」なのだが…
これまた何とも言えぬ懐かしさを感じてしまう、ペーソス溢れる作品でかなり好き。作者の和田毅さんは実はとあるよく知られた作家の別名で、こちらの名前を聞くと「ああ、そういうことか」と妙に納得してしまう。いったい誰なのかはすでにwebなんかでも明らかになっていますけど、念のためここでは伏せておきますね。ネタバレ気味にこのお話を別のタイトルで表すならば、「ゆっくりと彼岸へ」って事になるかと。これでモロ解りですね(w。
ラノベの世界で一作スマッシュヒットを飛ばしはしたけどその後はぱっとせず、三十路間近になってしまった僕。ほとんどヒモみたいな生活を送っている僕にとってただひとつの拠り所は、かつてのデビュー作のモデルになった虚実綯い交ぜの少年時代の思い出、だったのだが…
んと、なんて言うかな、「最終兵器彼女」を隠し味に語られる「なろう」系にすがりついてる中年予備軍の悲哀、みたいな。「恋愛編」を謳っている本書の中では一番恋愛していると思う。
通信インフラだけが現代と同レベルに発達した中世。天性の美声を持つカストラートとその恋人とのやりとりで描かれるこの世界の成り立ちとは…
「アイオーン」などとも共通する、どこか一分野のみが異常に発展した昔、を舞台にした物語。そこの所にワンダーはある、のかも知れんけど描写的にちょっと不満。中世世界が舞台なのに、その発達したインフラに関する用語は現代社会で使われている言葉と同じなの。コードレスとかデジタルとかギガバイトとか。ひとつにはそこで混乱させたくない、という配慮と、もう一点、作品のタイトルとも引っかけたいって思惑もあったのだとは思うのだけれど、ここはやはり、中世ヨーロッパ的な語彙のデザインが必要だったんじゃなかったのかな、多少わかりにくくなったとしても。ちょっと残念賞かも、ですね。
既読。感想もおおむね変更なし。ただ「NOVA」に収まってたらとても良いな、と思ったものが本書に収まっているものを読むと意外と「ん?」と思うところもあったかも知れない。これ、「百合」かも知れんけど「恋愛」ではないよねえ。
同じマンションに暮らしていると思しき女性。出勤の時間帯も同じ、歩く先も同じなのだが特に会話などもすることはなかったのだけれど、その日は様子が違っていた。いつもの信号、のはずが今日ばかりはいっこうに青に変わる様子がないのだ。青信号を待ちあぐねてしょうことなしに始まった会話だったが…
これもショートSFとして素晴らしく端正でかつどこか変、という、言い方は悪いけどオールド・スタイルで組み上げられた作品、という感想。もしかしたら本書で一番好きなのはこれかも知れない。
既読、つか身も蓋もない感想だな(^^;。前よりはちょっとだけ取っつけたような気もするけど、それはドット絵(wの部分でちょっと笑えただけ、という…
中南米の列強が世界に覇権を唱える世界、一人の絶世の美女を巡って各界の名士達が求婚に訪れる。そんな彼らに彼女が応えた望みの物とは…月。
という出だしからして「竹取物語」ベースの綺譚なわけですが、そのお話は随分ベクトルが違っていて、こちらはむしろ(舞台が南米と言うこともあって)マジック・リアリズム、とも違うか、マジック・バロックSFとでも言えそうな作品になっているような気が。とても面白かったのですが、自分はバカなのでラスト一行をどう判断したら良いのかが、イマイチ良くわからぬ(^^;。
ってことで粒選りのアンソロジーと思いましたが、それ以上にすごいな、と思ったのは編者である伴名さんの熱量。各作品の解説、巻末の解説におけるSFビギナーに向けたアンソロジー・ガイド。いずれも大変な熱量で、もしかしたら本書のキモはむしろそちらの方にあるのかも知れぬ。そこには賛否もあるだろうとは思うけど、ここまで念の入ったチュートリアルは久しぶりなのではないか、つかオレは50年ぐらいSF読んでるけど、こういうのに出会ったのは初めてかも知れない、し、オレに関しては手遅れだ(w。でも、今SFに興味を持った人であれば、これはとても素敵なガイドブックとしても機能するのじゃないだろうか。ロートルは放っといてもらって良いですけど、若い人(えらそう)が本書で背中押されたら良いな、とは思いますよ。読んでくれる人が減ってしまったら、新しい本が出ないものね。
★★★☆
1週間分。んーと、ちゃんと楽しんでるもの、「デカダンス」「A.I.C.O」「富豪刑事」「天晴爛漫」「とあるT」「SAO」「ノイエ銀英伝」あたりかな。再放送で楽しいのは「青春ブタ野郎」「ハイキューTTT」、その他は割と脱落傾向。「炎々」とか「ノー・ガンズ・ライフ」とかはちゃんとしてると思うんだけど、割と積極的に観ようって気になれなくて。
「プリテンダー」の方は落ちちゃったけど「富豪刑事」はかなり面白い。筒井康隆らしさは微塵もないけど筒井さん原作の映像作品って、割と筒井テイストをカットしたときに良い感じのものができたりするんじゃないかしら。
「天晴」も好き。こないだwebのどこかで見たけど、この作品、企画段階ではアメリカ横断ゴルフツアー、ってアイデアもあったんだとか。そっちに行かなくて良かったね(w。まあベタと言えばベタですが、そのベタさが心地よい。「SAO」はラス前。そこまでアンダーワールドに思い入れちゃいますかキリトさん。
ニチアサは今のところ割と一定距離を保って観てる感じ。「ノイエ」は最終回。第二期はちょっと駆け足感がありましたな。んで三期も決定しているようで。地上波まで回してくれるんでしょうかね。
アマプラで「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」がただで観れるようになってたのでこちらも鑑賞。うん、面白かった。「細けえことは良いんだよ!」系の映画なんだけど、凸凹バディものとしてなかなか秀逸。基本的にはいがみあってるホブズとショウが、ぶつかり合うんだけどそれが結果的に良い方向に話が流れていく、ってあたりの案配がかなり巧くて、あちこちでニヤニヤしてしまう。その上でド迫力のアクションシーンがつるべ打ちで来るわけで、そりゃコスパは最高ですよ(タダだもんw)。
従姉妹殿。ちょっと大きめの歯の治療があると言うことでしばらくご無沙汰だったんだけど、いくつか補充したい物もあるって事で。ひと月ぶりぐらいだったのでここまでの状況を説明したり、気になるところを話し合ったり。
個人的にはどこかで一日、ワガママ言うけどほぼ一日、カミさんの面倒みてくれないだろうかって思ってたんだけど、向こうの事情もいろいろあって、上手くスケジュール合わせられそうにないな、って事は判った。残念ですけど今週末からのシネマ神戸のラインナップ、「1917」と「彼らは生きていた」の二本立て、観れそうにないですなあ(ToT)。
先週ぐらいから棘方面で湧いてた話題。ひとつはつるの剛士氏のパクチー騒動、もう一つはどこぞの社会学者様の「銀英伝」のポリコレ…つかジェンダーコレクトネス問題。んと、どちらも言ってしまえば「あの人達、そこまで考えていないよ」案件なんだろうと思うけど、そこまでは考えてなくてもどこまで考えてはいるかと言えば、それは「これ、割とバズるんじゃね?」って思惑なんじゃなかろうか、と。
つるのさんの件、こちらは最初のツィートにそれほど問題はないと思えるんだけど、それでも日本語通じない
という説明を入れることで、レフトスタンドからはジェット風船が発射され、ライトスタンドからはメガホンが投げ込まれる状況の引き金の機能を果たす結果になったような気はする。狙ってやったのならかなりのくせ者だけど、多分本人は「そこまで考えてない」んだろうな。その一歩前までは無感覚のうちに踏まえてたかも判らんけど。
「銀英伝」の方も同様で、言い方をちょっと考えればここまでの騒ぎにはならなかったと思うんだけど、こう言っちゃった、って所に無意識の意識が働いたんだろうな、って気はしますな。で、こちらもレフト、ライトの両スタンドが大騒ぎになるあたりが共通しているかと。
自分はこんなのスルーしようぜ、って思うんだけど、そうはいかんのがご時世なんですかねえ…。
食は相変わらず細い。そしてなぜだかやたら冷蔵庫の氷をがりがり食べまくる(^^;。本人曰く喉が渇くのだと。その氷大食が水っ腹を引き起こし、物が食えないんじゃないか疑惑も発生中。食の好みもなんかブームがあるみたいで、同じ物を食べ続ける時期と、すぱっとそれに飽きが来る時があるみたい。ちょいと前まではやたらと林檎を食べたがっていたものが、今はそっちには見向きもしなくなっちゃった(ちなみに彼女の今のブームはスイカです)。
あとちょっと気になるのは、ここのところ収まっていた、記憶が少々混濁した状態が戻りかかっているって所かな。目を離してると冷蔵庫に入れておいた翌日用のサンドイッチにぱくついてたりするんで注意すると「朝ご飯」などという。時計だけ見て朝だと思い込んでいると言うことなのか…。
倅のノートはWin10使えるようになってるんで、なるべく居間でテレワーク(オフィスからの距離10歩w)して様子は見るようにしてるんだけど、それでも限りはあるしねえ。どうしたもんだか。
久しぶりにやってきました、買い取り依頼物件。ここのところは買い取りはお断りさせて頂いてたんだけど、亡くなったお母様の蔵書をお父様と娘さんが梱包して発送、という事情でなんかほだされちゃって(^^;。
ただ亡くなられたお母様、なかなかの読み手でらして、SFとミステリでかなり良い本が集まった感じなので、ぼつぼつご紹介していけたら、と思ってます。700冊くらいあるんでね(w。
いくつか。「デカダンス」、うんまあこんなもんか。SF的な味付けとかは面白かったけど、アニメとしては盛り上がらないグレンラガン、って感じだったかな。「富豪刑事」、面白かったです。筒井康隆に過分に忖度しなかったのが勝因ではないかと。「天晴爛漫」、レースが主体じゃなく、一種のマッドサイエンティストものと見れば楽しめた…かというとそういうものでもなく。天晴号に何の追加ギミックもなかったあたりが残念かも。アニメ自体は普通に楽しめましたけど。「とある…」、こちらもまあ結構でした。ラストのカタルシスはちょっと控えめだったかも判らんけど。「SAO」、BDレコーダーが録画してくれなかった(^^;。
伴名練 編
カバーイラスト れおえん
カバーデザイン BALCONY
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-031441-5 \1000(税別)
「恋愛編」に続く伴名練氏編纂の「今まであまりアンソロジーなどに入っていない」隠れた傑作を集めた短編集。[怪奇編]と題されたこちらには11編を収録。
です。それでは行きますど。
サブカル誌の編集者である「僕」は最近の若者たちの間で流行するインプラントによる肉体改造の取材のため、とあるライブハウスにいた。美容整形の範疇をはるかに超え、ほとんど肉体欠損、あり得ない肉体移植まで踏み込んだインプラント化。それでも最初はライブハウスでのパフォーマンスに物足りなさを感じていた「僕」だったが、サプライズ的に登場したラストのバンドのステージを見たとき…
「異形コレクション」に収録されていたと言うことなんだけど、チェックしてみたら感想残ってない。2004年なら読んでたと思うんだけどなあ…、という話は措いといて、フリークスものとしてとても良く出来ている。初出が「異形…」って事もあってSF感も持つと同時にホラーものとしての出来も素晴らしいんじゃないだろうか。演劇や音楽にも造詣が深かったであろう中島らもさんの資質が、とても良い方向に反映されていると思った。アンソロジーの開幕編としては文句なし。
かつての教え子にして今は暴力団の2代目となることとなった祐一から突然の知らせが。数学者である私にいったい何の用があるのかと訝しみながらも出向いてみると…
タイトルからも予想出来るとおり、ある意味数学SFとも言える造りに怪奇風味も振りかけられたショート・ショート。「ウルトラQ」の1エピソードとしても通用しそうな気がする。
今やただのアメリカ村になってしまった大阪。狭い土地に溢れる人は、歩いていても他人とぶつかり合い、そこからトラブルが頻発する世界だった。この状況を解決するかも知れない新薬が神戸で開発されたのだが…
関西の「田中」姓のSF作家にろくなヤツはいない(褒め言葉です)と思ってるんだけど、その面目躍如なデタラメSF。落語的な面白さがあると思う。古典じゃなく、上方の若手の創作落語系、って言えるかな。
文字通り「立錐の余地もない」状態になってしまった世界。ぎゅう詰めの状態で日々の暮らしを送るなか、僕の周りで大きな事件が…
二作続けて「密SF」w。そこはかとないユーモアにくるまれているけれど、これも一種のディストピアSFと言えるかな。その上でディストピア感を上書きするかのように、なにがしかの希望も感じられるラストに持って行くってあたり、これは悪い意味で言うのではないのですが、古き良き時代のSF短編、という感じ。
日々をぼんやり過ごしていた無職の俺の許にやってきたシュッとした弁護士。彼は父の友人で最近亡くなった実相寺老人の遺産の一部を俺に譲渡する手続きを遂行するためにやってきたのだという。年に一、二度様子を見に行っていた程度の関係だったのだが、どういうわけか爺さんは俺を少しは気にかけてくれていたらしい。弁護士の案内で実相寺宅の蔵で俺が目にした物は…
そこで見つけて無意識に作動させてしまった装置は、実は一種の時空跳躍装置で、俺はこの装置を利用してダメダメな自分の半生をリスタートしようとするのだが、ってなお話で、そういう見方をするなら時間SF、というかむしろこれは人生のリセマラといえるのか。ただそこからお話はちょっと予想を裏切る方向へ進んでいく。着地がとても暖かくて好き。ちなみに著者はとても名の知れた別のペンネームがあるのですね。
ケイ酸ナトリウム溶液、"水ガラス"とも呼ばれる液体に金属塩の結晶を沈めてできる不思議な形の生成物、ケミカルガーデン。とある高校の授業のテーマとして実験されていたケミカルガーデンで不思議な物体が生まれている、という話を聞いて、政府の治安維持局勤めだった私が派遣されたのだが…
こちらも古き良き香りのする作品だけれど、それもそのはず、作者の光波さんは老舗のSF同人誌「宇宙塵」のごく初期の段階から活動していたが、程なく作家活動から離れてしまった方。この辺の事情は伴名さんの解説に詳しいのでそちらを。お話はそうだな、「人形つかい」的なお話なんだが、そのブツのイメージが美しい。
めったやたらに出血しやすい体質を持った家族のドタバタ編。解説で引かれている津原さんの文章によると、田中啓文氏に軽く揶揄されて発憤して書いたんだそうだ。で、ご本人も言ってるけどなんで発憤した?w。ま、著者名を伏せてたらそれこそ田中啓文さんや牧野修さんあたり? って思うかもね(^^;。
一家4人を乗せて惑星ティコを目指す宇宙船。だがぼくを除く家族3人はどうも本当の家族とは言えないように思える。<父>も<母>も<妹>も、あたかも普通の家族のように振る舞ってはいるが、彼らがその通りの存在ではないことをぼくだけは知っているのだ。
こちらも今はその多くが出版されることのないまま逝去された作家の作品。「怪奇編」という大きなくくりの中で言うなら、これは非常にキリキリ来る感じのサイコ・サスペンス。タイトルにある「笑う」がどういうものなのかが判るラストは、かなり怖い。
自らの翼に恒星風を受け、宇宙をさすらう少年。孤独な旅の中、同胞の姿を求める彼が遭遇したものとは…
「怪奇」と言えるかどうかは判らんタイプのお話で、スティーヴン・バクスターがラノベレーベルで小説書いたらこんな感じになるかも知れないな、なんて思った。かなり希有壮大なハードSF感の作品で、ほうほうと思って読んでいくと後半、ちょっとした驚きが待っている。
知性化され、能力を強化された動物たちが覇権を競う未来の地球。ここでは人類は衰退し、動物たちの奴隷として生きながらえている。そして今、貂の女伯爵に率いる軍勢は、億年生きる要塞のような亀を抜き、その後方の敵方の拠点、万年城を攻略しようとしていた。
フリークス風味満点のアドベンチャー。何となく「タルカス伝」ぽいなー、なんて思いながら読んでた。これは既読のはずなんですが、ううむ、そのときはどう思ったんだろう…。
1920年代、北海道で発見された「低体温症」の女性。体温は24度、呼吸は毎分3回という状態でありながら生きている彼女に興味を惹かれた陸軍の軍医だったが…
ほとんどノンフィクション風味で語られる一種のバイオ・ホラーと言えるのかも知れない。さらにここにミステリ要素が加わって、静謐な緊張感が持続する。これは素晴らしい。これをラストに持ってきたのは多分に編者の気持ちもコミってところもあるのだろうけど、それも宜なるかな、と思わせる説得力は存分にあると思う。
ということで。「怪奇編」と銘打たれてはいますけど、そこを取っ払って普通に「ね、SFって面白いお話たくさんあるでしょ」っていうプロパー的な役割、って方向でも充分その必要条件を満たしているアンソロジーと言えるんじゃないだろうか。大変楽しみました。
★★★★
と、いうわけで。昨日届いた買い取り依頼の主に文庫で段ボール12箱分、展開してブランドごとに分けて積んでみた。1タワーは基本30冊で積んでみたんですがこの有様(^^;。
自分の数え方が間違えていなければ、最多はハヤカワSF、ローダンシリーズ(第1巻の初版は結構珍しいのじゃないかね)の96冊を含めて245冊。以下創元やら新潮やら文春やらコミでトータル899冊って事になりました。銀背やポケミスもそこそこな数あったりして、これはなかなか美味しい。全体としてSFとミステリ・サスペンス方面の本の対比は1:1ぐらいになるのかな。
先にも書いたけど今回の本は、亡くなったお母様の蔵書をお送り頂いたものなんだけど、同封して頂いたお父様と娘さんの免許証のコピーを拝見すると、お父様は昭和6年生まれ、ってことはお母様も近い年代だったのだろう。亡くなった俺の両親とほぼ同年代でこのコレクションはなんというか、かなり若い、って感じだな。ニーヴン&パーネルとかも読んでらっしゃるんだものね。
限界はあるけど、何とか良い感じの買い取り価格を提案できたらなあ、って思ってます(w。
透析のない日は午後にお風呂に入れるんだけど、声をかけたら「その前に髪染めて」と。前髪のあたりに白髪が目立ってきて外出た時恥ずかしいんだと。
そんな歳でもあるまいとも思ったけど、まあ幾つになっても女子ってのはそういうものかと思い、幸い染毛剤の予備もあったことだし髪染めの儀。こういうのは従姉妹殿にお任せしてたんでちょっと戸惑ったけどまあなんとかできました。結構匂いキツいモノなんだね。一回で使い切るタイプのモノだったんだけど本人も匂いで閉口したのか途中で「もういい」つーんで3割ばかり残した状態で作業終了。しばらく置いてからお風呂で洗髪。思ったよりも薄めだったけど、一応白髪は目立たなくなったのでまあいいか。
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□ まにたけ [あ〜 まだミクシー使ってるから、、「本日はお誕生日ですよ」と、聞かされてたんですがー^^; えっと、仮面ライダーオ..]
□ すみ [あれー 例年の誕生日メール、送りましたですよー アドレスが古いのに送ってるかしら こちらもgmailで送ったし、..]
□ ROVER [お二方とも愛想なしですみません、ちゃんとメールも頂いてますしメッセージも読んでおります。ちょっと私事でゴタゴタしてし..]