ばむばんか惰隠洞

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2004-01-07 この日を編集

[Day] 風邪ひいた

もしくは風邪ひいた、っぽい。朝からちょっと寒気がする。熱はないみたいだし、お昼に卵とじうどんこさえて食ったらかなりマシになったんで症状は軽かったんだと思うけど。今日は古本屋業務(商品の発送、次に商品リストに載せる商品の選択とその表紙のスキャニング、とか)、夕刻から本業がちょっと割り込んだんでその作業、あとはぼけーっとマンガ読みで一日終了してしまった。いや、久しぶりに読んだら「沈黙の艦隊」がやけに面白くて。メカ描写に頼れない(水モノ大好きな私としては、かわぐちかいじの描く潜水艦やその他の艦たちは、愛のない描かれ方をしていると思う。ありていに言ってヘタだ。これは『ジパング』にも共通するけど)分、本気でドラマを作ろうとしたのかなあ、などとな。ついでにこのお話、実はごく近い将来、(全世界の人間の、遮られるモノのない意志の発現の場としての)webが大きな力を持つことになる、かも知れないことを予見したマンガでもあったのだねえ、なんてな事も思ったりして。

いやまあ個人的にはそれよりも、久々に読んだごく初期の「るろうに剣心」が、やたらにキュートな魅力にあふれたマンガであったことを再認識したのが大きかったのですが(^^;)。作家のめざすものと読み手が求めるモノってなぁ、往々にして大きなズレがあるんだろうね。私は青紫さんが出て来る前あたりまでの「るろ剣」が一番好きかも。


2005-01-07 この日を編集

[Books] 航路 (21:41)

本書カバー コニー・ウィリス 著/大森望 訳
イラストレーション ケスイダ
カバー写真 ©オリオンプレス
ヴィレッジブックス
ISBN4-7897-2438-7 \950(税別)
ISBN4-7897-2439-5 \950(税別)

オレもいろいろ見たかったなー

認知心理学者、ジョアンナが取り組んでいるテーマはNDE(臨死体験)の科学的検証。迷路のような大病院を駆けずり回り、臨死=宗教体験の説に固執するベストセラー作家からの一方的な高説をかわしつつ、日々心停止状態からこちらに戻ってきた患者からの聞き取り調査を送る日々。そんな彼女の研究を、飛躍的に奨めることが出来るかも知れない提案が、新参の神経内科医、リチャードによってもたらされる。彼のプロジェクトでは、特殊な薬物を用いて、健康な人間に一時的にNDEに近い幻覚を体験させることで、この現象の本質に迫ろうというものだった。共同で研究を開始した二人は少しずつ成果を上げていくのだが、やがてプロジェクトの先に避けられない暗礁が横たわっている事も明らかになってきた……

話題の臨死体験SF、ようやく文庫に落ちてくれました。いやもうなんだな、文庫上下巻、1200ページを軽く超える大ボリュームを一気に読ませるウィリスの筆捌きは圧倒的。メディカル・サスペンスとしての完成度、随所に挟まる軽いコメディ要素、さほど濃くはないけど抜かりもない医学SFとしての部分、隙のないキャラクタの作り方、そういった様々の要素が、それぞれものすごい密度でぶち込まれ、その全てが上手い具合に絡み合い、そして感動的なクライマックスを演出している。これはまたすごい本だ、と素直に納得できる。頭では。

でも何でだろう。感動はしなかったぞ。猛烈に完成度が高く、面白さも文句ないのに、涙腺ぶっつーん、ってとこまでは行かなかったなあ。それなりに予想を覆す展開もあくまで許容範囲内だったしなあ。

んー。

自分に臨死体験があったのかどうか、確証はないんだけど、私、喘息の発作でしばらく呼吸停止したことがありまして。その時なにかを見たような、聞いたような記憶はあって、でもそのことをあとでカミさんに話したらそんなこと(そんな音)はなかった、と言う返事をもらったことがありまして。ここら辺のことは立花隆の「臨死体験」の感想でもちょこっと書いてるんですけど、つまりはそれなのかなあ。「そうはならねえんじゃねえか?」って、無意識のうちに本書で語られるNDEの描写を否定してしまっていたのかな、なんて思った。確かに本書で述べられるような「トンネル」に類似するようなものはあったように思うし、時間の観念が全く異なるものになる(自分じゃ何時間も死んでたつもりだったけど、後で聞いたら意識がなかったのは数分だったけど、完全に息止まってたのは1分足らずの事だったらしいし)、てのもわかる。んだけど、そこから先の体験になると、どうも「そうかなあ」って思っちゃって。もしかして死にが足りなかった? 心臓が止まらないとダメ? (w。

そこでちょっと違和感感じたせいか、すばらしく良くできたお話なんだけど妙に冷静に、「ふんふん、なるほど良くできてるねえ」と思いながら読んでしまったかも知れない。もったいないことをしたかもな。

(★★★★)

[PC] アスクル、ラシイ (22:50)

ナナオからメール来た。モニタ用のモニタ、今日送ったかんなー、明日にはつくと思うぞー。だって。あわわどうしよう、真剣に設置場所がないんだけど……。弱ったな。

そんなことより、

到着次第最初のアンケートに答えなくちゃいけないんだけど、これがExcelのワークシートで、メールに素で添付されているのだった。あかんやろそれ。軽石庵ならそんなメール、速攻ゴミ箱行きじゃぞえ。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

でした [ モニタのアームを取り付けて、CRTの上に設置して、 縦長デュアルモニタというのはどうでしょうね。]

rover [今はね、CRTの上に板を渡して、そこに空気清浄機2号を置いてるんですよ、あっはっは。]


2006-01-07 この日を編集

[TV] 今日って土曜日だったんだ (24:23)

キレイに「マックス」録画し損ねてました。だもんで見たのは「BLOOD+」だけ。でまあ、特にどーちゅうこともなく。

[Day] 今日は土曜日なんだが (24:38)

来週の月曜が祝日なので「ジャンプ」の出る日。昼飯食ったあと、倅がいそいそと出かけて確保してきてたけど、「テニスの王子様」がなんかすげーとーとつに「つづく」になってたんでちょいびっくり。許斐センセ、突然のケガだそうで。はあ、ラジカセがんがん鳴らしながら単車ころがしてたりしたんでしょうかね。

[Day] 毎日寒い (24:42)

ぶるぶる。買取依頼でお送りいただいた本がめっちゃ冷たいぜ。それでもこっちは雪がない分マシだが、実家の方はどうなっておるのかのう。気ばかり若いうちの親父のことだから、自分の歳考えずに、若いつもりで屋根に上って滑って落っこちてあぼーん、なんてことになってないと良いんだが。

今日だったか昨日だったかの朝刊で、「38豪雪」なんて懐かしい言葉が踊ってた。今年の雪は昭和38年の、北陸地方を中心に降った豪雪を彷彿とさせるんだと。さすがに38年の豪雪がどんなだったかは記憶にない(住んでいたのもそのころは会津だったし)。ただ、彼の地も雪の多い年は、玄関を空けると雪の階段が1メートルぐらいあって、それを上って、固まった雪の上をスキー履いて歩いてたような憶えがある。そんなところに住んでたんで、富山県に引っ越す、と小学校の先生に報告しに言ったら「雪の大変なところに引っ越すのだね」といわれて、ここより降るところがあるんかい、と驚いたことを思い出しますわ。

幸い私が引っ越してからは、そこまで酷い雪になったことはなかったけど、今年はそれ級に積もるかも、って事なんだろうか。そもそも本格的な雪のシーズンってこれからだもんな。

まあ妹夫婦もいるしご近所づきあいもあるだろうから、滅多なことはないと思うけど、気をつけてくれ>父

ってそういえば年始の挨拶もしてなかったな。近いうちに電話入れておこう。


2007-01-07 この日を編集

[Day] あえて、寝た (08:46)

起きた。おいおい、雪積もっとるぞ。寒いわけだよ。

頑張って最後の追い込み。

[Day] で、できた… (11:06)

何とか間に合った。いよぉぉし、出撃だぁ。

[Day] お年始大宴会

てことで仕事を片付けたあとは新生公司で焼豚買って、TUX導師と連れもってもんちぃ師匠宅にお年始伺い。Wiiで遊ばせてもらった(Wiiスポーツ、おどるメイドインワリオ、ゼルダの伝説)んだけど、うん、こいつは実に面白いオモチャだと思った。ヌルい人間がヌルく遊んでもちゃんと楽しいし、スキルを上げるにはどうしたらいいかが、何となく予想でき、実行してみてその結果に納得できる。「ゼルダ」の釣り堀だけで、さんざっぱら遊べる。「ワリオ」のバカっぽさもたいへん結構。じっくり思考することが重要なゲームだと、このクイックレスポンスッぷりがどっちに転ぶか分からないところはありそうな気もするが、まあそれはそれか。

ゲームも面白いし、ゲームをしている人間を見るのはもっと楽しい。オモチャってのはこうじゃなくっちゃね。

B000HCPUV0一汗かいたあとは映画鑑賞。「トルク」。もうね、どこに出しても恥ずかしくないバカ映画(最上級褒め言葉)。なるほど、前田さんが絶賛してたのも納得だ。これほどバカな映画は、そうそうお目にかかれるもんじゃあない。バカ映画はいくらもあるけど、爆笑できるバカ映画ってのはそうは多くないのだよね。

てことで昼間っからほろ酔いでゲームしてバカな映画見ておいしいものをたらふく食って、たいへん楽しゅうございました。今年もよろしくお願いします。

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

TUX [●無事に帰り着かれたようで何よりです(謎笑)ワタシは梅田まで行って遭難しかかりました(爆) ●トルク、アマゾンで¥..]

rover [うーんちょっと右手が痛くてマウスを持つ手に力が入りづらいんだけどねえ。なんだろうねえこれは(^^;)。]

もんちぃ [それがWiiの筋肉痛かと。]

TUX [●痛いのが掌でしたら、ワタシ、原因に心当たりあります(爆)]

rover [ひょひょひょひょひょ(^^;)]


2008-01-07 この日を編集

[Day] 仕事始め (24:17)

いやまあ最近オンとオフ、ハレとケの境界がやたらあやふやな毎日を送ってるもので、元旦の昼頃にこそこそと、仕事始めがあったとも言えなくもないんだけど、公式には今日が仕事始めって事にしておこう。東二見までお出かけ、仕事の打合わせ、というか臨時のスタイルシートの先生状態で時間が流れたような気がしないでもない。ま、女性に囲まれてあれこれ質問されるってのは、悪い気はしないけどね。

いくつかのサイトの修正と追加の話をもらってきたんだけど、とりあえず対象のサイトのデータを引っぱってくるだけで3時間ぐらいかかってしまった。いじる対象は2ページくらいなんだけど、こちらでサイトマップのページを作ってくれ、と言われてはサイト全体を見わたす必要があるわけで。まいったな、この仕事、オレ、いくらで見積もり出したらいいのかな。サイト見回すだけでかなりな手間だぞ。恐る恐るちょっぴり高めな(ったってタカは知れてるけどさ)数字出しても良いですかね?

[Books] 時砂の王

時砂の王(小川一水/著) 小川一水 著
カバーイラスト 撫荒武吉
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-030904-6 \600(税別)

もっと分厚くても歓迎でしたよ

豪族たちの思惑で、普通の村娘からいきなり巫女王の座に据えられてしまった少女、彌与。今は卑弥呼と呼ばれることになった彼女は、緩やかな幽閉に近い日々を送っている。そんな毎日の中の小さな刺激を得るため、お忍びで国境まで足を伸ばし、眼下に広がる大海原の景観にさまざまな思いを致す彌与。その時彼女は信じられないものに出会う。見たこともない異形のもの。剣も効かぬ怪物に死を覚悟したその時、彌与を救ったのは、これもまたこれまでまみえたこともない、異形の存在だった……。

歴史を遡って人類を根絶させようとする異星生命体と、その行動を阻止すべく彼らを追う、26世紀の文明が創り出した、限りなくヒトに近い生命体、"メッセンジャー知性体"たちの戦いを描く、小川一水版、"時間局員"モノ、と言えるような作品。(映画の)エイリアンが26世紀に来襲したら、たぶん宇宙海兵隊が何とかしてくれるかも知れない。でも、彼らが過去に飛んで、現在ただいまの世界に来襲してきたら、対抗できるのは戦うコックぐらいしかいないだろう。これがさらに、江戸時代に出てきたらどうなるか、中世に出てきたらばどうなるの? ってのが基本的なプロット。つまりメッセンジャー知性体たちと異星生物との戦いの舞台となる時代が過去に行くほど、人間側は不利になっていく、と言うわけだ。で、本書のメインの舞台となるのは、卑弥呼の時代。さてどうなる、と言うお話。

300ページに満たない本だけど、そう言うわけでバックグラウンドの密度が濃いので、読後感はかなり濃密。その薄さが読み終えてみるとちょっともったいないな、と思えてしまう。各章のタイトル、Stage-nnn(nは任意の数字)がそれなりに意味を持っているだけに、いくつかのステージについて、もう少し突っ込んだ書き込みがあっても良かったかなあとは思う。それをやるとメインの時間軸である卑弥呼の時代の印象が薄れてしまう、と言う事情もあるのかも知れないけれど。

かなりコンパクトにまとめられた本で、何万年というオーダーの時間を行き来している割には、登場人物の数も控えめなあたり、物足りなくもあるけれど、そのコンパクトさが本書にきゅっとした締まりを与えてくれているのかな、と言う気もする。洋物SFなら一冊がこの倍以上で、なおかつ全三部作、ぐらいな勢いでやってくれそうな気もするな。それも良いけど、敢えてこのボリュームで抑えた本書もまた捨てがたい。"時間局員"モノっぽい、なんて書いたけど、そういう、古き良き日本SFのテイストも感じられる、ちょっと愛らしい作品。なかなか、良いです。小川SFなのでどうしようもない極悪人も出てこないし、やや年少さん向けの時間SFの入門書、と言う位置づけもできるのじゃないかしら。そんな中、なぜかエーリヒ・ハルトマンだけが少々いい目見てるのは、ちょいと気に入らんけどな(w。

★★★☆


2009-01-07 この日を編集

[Books] くらやみの速さはどれくらい (24:53)

くらやみの速さはどれくらい(Moon,Elizabeth/著 小尾芙佐/翻訳 ムーンエリザベス/著) エリザベス・ムーン 著/小尾芙佐 訳
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
COVER PHOTO ©BLOOMimage/Getty Images
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011693-4 \1000(税別)

"普通の人"とコミュニケートするのは骨が折れる。それでも私も、私の仲間たちも何とか折り合いを付け、職場にも馴染み、与えられた以後ともこなしている。私たちは少し"普通"ではない。いわゆる自閉症と呼ばれる症例を持つ人々のほぼ最後の世代。医療の進歩によって幼少期の完全治療が可能になる少し前に生まれた世代が私たちなのだ。そして私たちもまた、普通の人々と同じ環境で、それなりの苦労は感じつつも共に暮らすことができる程度には医療の恩恵にあずかっている世代でもある。そんな私たちの、落ち着いた毎日に今、少しばかりの波乱が舞い込んできた…。

自閉症の人たちに対しての治療法が確立し、主人公であるルウたち30代の人より若い世代に自閉症の患者がいなくなった近未来。さらにそれ以前の世代に対しても不完全ながら治療法ができたために、ある程度若い世代の自閉症の患者であれば、それまでとは比較にならないぐらい行動の自由が保障されている。また、そういった部分的に自閉症の症状が残っている人たちには、その、"内に向かおうとする"力のようなものが常人を超えた集中力やパターン認識力を産み出すことから、企業などでも積極的に自閉症患者をプロジェクト要員として組み込もうとする流れが出来上がった時代に、さらに、その残りの自閉症患者たちも完全に治療が可能になると思われる技術が開発されたらしい、という情報がルウたちの生活に波紋を拡げていく、というようなお話。

最初にダメなところ。お話を先に進めるための原動力になる部分が非常に弱い。ルウたち中途半端に治癒された自閉症患者たちが常人を超える能力を発揮するためには、一般の労働者にとってはやや贅沢と思える環境が必要になるのだが、そこにガチガチのコスト主義に凝り固まったやり手の上司がやってきて、ルウたちに保証されたコストをカットしたいがために、やや強引に彼らの自閉症を治すプログラムを受けさせようとするわけなんだけれども、そこの所の損得勘定がどうもはっきり見えてこない。最初に出てきたのがそういうバカ・ビジネスマンであったとしても、その背後に実は今の世の中に中途半端な自閉症患者がいてもらっては困る、と考える勢力がある、なんて話かと思ったんだけどそういうわけでもなく、極めて無能な悪党が一人いて、そいつがマヌケな立ち振る舞いをして、ルウたちを非常な窮地に陥れることもなく勝手に退場してしまう、という流れはちょっとがっかりだ。一番の悪党にしてこれで、本書の登場人物たちというのは基本的に一層のキャラクタしか持っていない人々ばかり、という印象がある。最初に見える性格の下に潜む別な一面、みたいなものが全くお話に絡んでこない(もともと用意されてないから仕方ないんだけど)ので、「お話」としては非常に薄っぺらい。そこはとてももったいない。

だが、そのダメなところを八割方帳消しにしてもいいかな、と思えるだけの魅力が同時に本書には備わっていて、こいつをダメな話だがダメな本とは言いきれないものにしてくれているのも確かだと思う。その魅力的な部分というのはつまり、我々が普通だと思っていた様々な物事が、少し違った視点を持った存在によって改めて解体され、分析され、意味づけされていく過程を極めて緻密に追いかけていくことに対して得られる知的好奇心の充足感、みたいなものって事になるだろうか。自分が今見ている物事、体験している事というのが、他者にとっておなじ意味を持つのか、異なるとしたらそれはなぜなのか、ってあたりを小さなエピソードでさりげなく積み重ねて行く、本来メインのスジに追随する立場にあるパートが素晴らしく濃密で、読み応えがある。

著者のエリザベス・ムーンは本書の執筆にあたって大変多くの自閉症の患者とその家族に取材を行い、さらに彼女自身自閉症のご子息を持つということで、おそらく自閉症を持つ人々に対する共感のようなものは、並々ならぬものがあったのだろうと思う。そこで得た様々な情報は、やろうと思えばいくらでも強いメッセージ性を持たせることも可能だったと思うのだがそこであえて、"自閉症の人物から見えてくる世界"という表現的な縛りをかけ、抑制の効いた文体を通した本書の執筆方針には強い共感を覚える。「物語」を追う楽しさよりも「文体」の深さをしみじみと味わう事に何か大きな読書体験が潜んでいた、ような本と言えるだろうか。それがゆえにラストに、微妙に抑制が効き損ねてしまったのではないか。最後の最後で「叙述」者としてのウエートに(自閉症のご子息を持つ)「母親」としてのそれが勝ってしまうような展開が来てしまったのかな、と、そういう方面には絶望的なくらい疎い自分なんかは思ってしまうのだった。で、それを一方的に悪しく言うことはできないよな、と感じる程度にはまだ、私にも良識はあるつもりです(w。

「物語」を追うと損をする、ただその都度の「状況」をじっくり考えてみるといろいろ深いものを感じる、そんな本。

★★★★

[PC][web] 意外にポピュラーだったんだ (25:18)

アレゲなニュースサイトから、「よく使われる危険なパスワードTop500」にご注意を。ここで紹介されてるGIGAGINEが引いているリスト見てたらオレ、139位と218位にランクインしてるパスワード、実際に使ってた時期があったわ。うん、NCC1701とTHX1138(w。THXのほうは一応、4ebまで付けてはいましたけどもさ。

自分じゃマイナーだろうと思ってたんだけど案外メジャーな文字列だったのね。危ない危ない。

基本的にパスワードって、自分には簡単に思い出せるけど他人にはそうでもなくてそこそこ長い文字列、ってのが理想的なんだろうけど実際問題どういう風に考えたら良いんだろう。ちょっと考えてみて意外に有望なんじゃないかと思えるのはこんなのだけど…。

Me109G6Hs293Fw190A5

あいだに一個マイナーなのを挟むんだけど、これなら鉤十字スキーな人なら意外に忘れないような気もするし、大文字小文字も混じるし結構イケるんじゃないかって気がするんだけどな。ナムフな人なら

A6M5eN1K4j

なんてのも結構有効なんじゃないかしらね。オレは採用しないけどさ(w。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

P2 [>NCC1701とTHX1138 うん使った使った(笑) しかも未だにアニメロボ系型式番号とかー]

rover [人が考えつくものなんて、案外底が浅いものなんでしょうなあ。「靖国神社の予約番号」をパスワードにしてる人とかも、結構い..]


2010-01-07 この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (23:42)

やや出遅れ気味なれど「侍戦隊シンケンジャー」、「仮面ライダーダブル」、「フレッシュプリキュア!」。

これは何かの恋愛フラグでも立ったのか? なんてなミスディレクションを勝手にしてしまった殿様と茉子姐さんの関係性(まあ続く回で、殿様は特定の個人じゃなく家臣全員に踏ん切りきれないものを抱いてた、ってのは明らかにされていたけど)の正体が何となく明らかになりかかった「シンケンジャー」。次週のタイトル(『影武者』)からして殿様は実は本当の殿様ではなく、真の志葉家の頭領を守るための影武者であり、それ故に家臣を使い捨てることにも抵抗を感じてしまうような人物だった、ってことなのね。ほぼ一年、代理のレッドが戦隊を率い、同じ番組中で同時に二人のレッドが登場するという、非常に斬新な構成にはびっくりだ。これ、番組スタート時から考えられていたことなんだろうかね。だったらすごいよな。新春サービス回と思ったら、新年早々、大変な爆弾を弾けさせたもんだ。

ここまでキャラ設定の部分でいろいろ凝ったことやってて感心してた「ライダー」も、これではちょっと影が薄くなっちゃったかもしれないな。こっちはこっちで面白いんだけど。

ただ白主体のファングフォーム、見映え的にはイマイチかしら。ファングメモリのギミックはちょっと楽しそうだけどね。

「プリキュア」もクライマックス。ウエスターさん、やっぱりいい人ね(つoT)。

次のプリキュアは水樹奈々に水沢史絵だそうで、お水コンビ……いやいや(w。絵的にはなんか、「どれみ」の頃のテイストまで戻ろうとしているんだろうか的なイメージが無くもなく。わたしゃこっちの傾向の方が好きかもしれんので軽く期待、していいのかな?

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

は゜ん [シンケン、第6幕で殿は悪口外道衆に「ウソツキ」でダメージを受けてますね、 これも今回の殿=影武者の伏線だったと思われ..]

す・みけーん [影武者ときましたか 実は途中からみてないんですねシンケンジャー 9月ごろから。 ずっと見ておけばよかったな。]

rover [>は゜んさん そういえばドウコクも常に「志葉の当主」って言い方をしてましたね。きっちり計画されてたって事なのかな。 ..]

TUX [●わるいおっさんだもーん(居直笑)]

rover [居直った(w]


2011-01-07 この日を編集

[Anime] 定期視聴番組

その続き、つーても「それ町」にしばらく押し出されてた「アマガミSS」、最終回だけ滑り込みで見れたけど、これは24話でメインヒロイン達のお話をひととおりやり終えて、オリジナルキャラと美也の話で全26話コンプリート、ただし最後の26話はテレビでは放映しないんでDVD買ってね、って仕組みになっているのですな。

って事で地上波版最終回。変態紳士誕生の秘密とその後の恋愛模様のバッドエンドがなぜ起きるかを説明するようなお話で、ヒロインは少々ストーカー傾向のある女の子であるにも拘わらず、どうしたわけだか主人公はそんな女の子を好きになっちゃって、全メインヒロインを退けて最後はふたりはハッピーエンド、最終回最後のシーンはふたりが仲良くイカ焼きにパクついている絵、という…。

結構シュールな物を見たような気がした。


2012-01-07 この日を編集

[Anime] 定期視聴番組

昨日の分、「ペルソナ4」、「死神ウィルの物語」、「The iDOLM@STER」、今日の分、NHKバージョンの「日常」。

「ペルソナ」はある種の息抜き回。こういうのも良いけど、二話構成にするほどのものなのかしら。

「死神ウィル…」は「黒執事」のスピンオフ。ああ、(死ぬさだめの人間を)安易に助けたりはしないんだーと、そこの所のシビアさはなかなか良いな、と思った。赤髪オカマの死神グレルくんのペーペー時代のお話。

「アイマス」は最終回。実質的には前回が最終回だと思うので、今回はまあオマケだよね。わたしゃ「アイマス」ほとんど知らんので、やっぱり何人かの主要キャラ(つーか素人的には春香と千早以外は、おおむね)がどういう人なのかは掴みかねたままお話が進んでいったわけだけど、そう言うのもあんまり気にならないくらい、ちゃんと楽しめるお話になってたと思う。しっかり作られた作品だと思いましたです。

「日常」は意外と大胆にお話をシャッフルして来たな。「ヘルベチカ・スタンダード」とかの小さなコーナーはオミットして、本編的なものをたくさん詰め込んでいこうって事なんだろうか。ま、気が向いたら見る、って感じ?


2013-01-07 この日を編集

[Day][PC] お出かけお買い物

B001GNZR76B001GNZR6WB001GNZR6Mプリンタが妙に赤味の強い印字を吐き出すようになった(まあ二、三日前から『残り少ないよー』というワーニングは出てたんだけど)ので、しょうがねえなあと思いつつハーバーランドに出撃。

久しぶりに街に出たらいろいろ変わってて驚いた。ハーバーランドの阪急百貨店、とっくに店畳んじゃってるのね。ユニクロはリニューアル中、ソフマップはHaReの5階から6階に移動して、なおかつ「ソフマップ コジマ」っつー良くわからんハイブリッド店舗になっていた。とりあえずあのね、「ういーあーそふまっわー♪」と「こぉぉぉぉ~、じまっ♪」っていう両店舗のテーマソングが交代でフロアに流れていて、極めて鬱陶しいわ(^^;。

とりあえずソフマップ側で買い物したんだけど、コジマの方で買い物した場合、ルピーは貯まったりするものなのかね。システムが良くわからんわ。ゆっくり見て回ったら何か判ったのかもわからんけど、カミさんがパートに出る前に家に戻りたかったのでそこらは雑に(ある程度共有できる感じ(ASCII.jp)ではあるんですね)。

そうそう、インクカートリッジですけど、一年くらい保って欲しいなんて事を前に書いたんだけど、前のカートリッジを挿したのが去年の3月。んー、一年は保たない感じ。

そこは目をつぶるとしても、しばしばキカイが勝手にやらかすヘッドクリーニング(インクを消費する上に、割と効果がない)とか用紙への対応具合の不安定さとか、もろもろ考慮すると全体にhpの複合機、10,000円以下の廉価バージョンには手を出さない方が良いような気がしているのも事実。今のところ動いているので使いますが、こいつが死んだらもうちょっと上等なのを買ってみようかな、とは思ってます(とか言ってると、やたら生き延びたりするんだろうけどね)。


2015-01-07 この日を編集

[Anime] 定期視聴番組

ぼつぼつ通常運転。「暁のヨナ」、「クロスアンジュ」、「甘城ブリリアントパーク」、「ユリ熊嵐」、「ガンダムビルドファイターズ トライ」。「ヨナ」はまったり目の通常運転。白龍さんに比べると青龍さんは仲間になるまでにいくつかステップを経ないといけないのね。「クロスアンジュ」はなんかこう言うの、種で見たなあ感が。「甘ブリ」はまあオマケの1本、って感じ。

新番組の「ユリ熊」、んーこれはまた(^^;。「ピングドラム」の延長線上でこれが来た、というのはわからなくもないけど、んじゃこれが楽しめるのか、と言う話になるとそこは微妙、か。まだ一話しか見てないので、この先どうなるかは判らんのですけど。

「ビルドファイターズ」はちょっと面白くなりそうな方向に向いて来たかも。まだちょっとGガンのノリを引きずってる感は無しとしないけど。


2016-01-07 この日を編集

[Chinema] 新春ロードショー(ただし二番館)

B016PL9QAM昨日良い感じで仕事が一山越えた記念、シネマ神戸に出かけて映画鑑賞。本日のお題は「カリフォルニア・ダウン」と「ジュラシック・ワールド」の二本立て。まずは「カリフォルニア・ダウン」。腕利きのレスキューヘリパイロット、レイ。幾多の危機的状況から人命救助を成功させてきた彼だったが、私生活は必ずしも幸福とは言えない。お互い愛し合っていながらどこかで踏み込めずにいる妻との離婚調停が進行していたのだった。同じ頃、カルテックの地震学者、ローレンスは自らの地震予知理論を決定的なものとする可能性を秘めた地震の兆候を感知する。だがそれは彼の予想をはるかに超えた規模のものだった…。

という。いわゆるディザスター・ムービーとして観ると割とがっかりするかも知れん。ディザスター・ムービーは同時にグランドホテル形式とでも言うべき、様々な登場人物の災害との向かい合い、みたいなものが描かれていてなんぼ、という部分があると思うんだけどこの映画にはそういうところはほとんどない。代わりにあるのは最強の父ちゃんとその父の教えをがっつり叩き込まれた娘(巨乳)が勇気と工夫でピンチをしのいでいくお話だ。もっというならこの映画は、一人のトラウマを抱えた父親がそのトラウマを乗り越え、家族を取り戻し、なんなら新しい家族もゲットしちゃうお話で、その背景に未曾有の大災害がある、と言う構成になっている。で、そう言うもんだと思って観てみると、これ、結構良いよ(w。

なんたってこの父ちゃん、ザ・ロックだからね。普通に考えたら無敵のはずなんだけど、そんな無敵のはずの男に一本、抜くことのできないトゲが刺さっていて、それが彼を真の意味で無敵とは言えない存在にしてしまっているんだが、そんな彼のトゲを抜くために必要だったのがマグニチュード9.6のドツキだった、というわけ。

そんな父ちゃんを引き立てる役目を担っている巨大地震による破戒シーンはかなり凄い。特に津波の描写は映画の表現において3.11以降の基準点みたいなものになるんじゃないかと思った。シャレにならんな、と思わせる迫力があった。地震による街のぶっ壊れシーンの方は、逆にちょっと、「ああ、CGね」感が先に立っちゃったかな。崩壊する前の街を映すショットが、その時点で妙にCGっぽく見えたのが良くなかったのかもわからん。でもまあ、ザ・ロック一家の最強ぶりを楽しむ、と言う見方をすればこれはこれで結構楽しめるんじゃないかな。

B00YTKIZQS続くは「ジュラシック・ワールド」。こちらは「ジュラシック・パーク」の世界から20年ばかり経った時代。ハモンド爺さんはパーク関連の権利をすべてマスラニ財閥に譲渡し、そことインジェン社の提携によって新たな恐竜パークが生まれ、それは1日2万人の入場者を誇る人気テーマパークになっている。人気の秘密は過去に存在した恐竜の再現に加えて、いまだ誰も見たことのない新種の巨大恐竜を観客に見せる、という新機軸。だがT-レックスを超える最強の新種、インドミナス・レックスのエリアに何か不穏な動きが…。

「ジュラシック・パーク」は正直第1作がすばらしく、第2作はまあ許せて、第3作(マイ感想)で割と見限った感はあったのだけど、仕切り直しで良くなってたりするかな、と思って観たわけだけど、結論としては全くダメ。ホンがだめだろうこれ。なんというかね、登場人物の追い込み方とか、どうしようもなくなった時に一発逆転するアイデア(と、そのための伏線)とかが皆無なんでね。見ててどんどん興味が失せて行ってしまうんだった。

映像的にもフレッシュなところはほとんどない。序盤、卵を割って出てくる恐竜の赤ちゃんの足、カットが変わって似たような足がどん、と地上を踏みしめたと思ったらそれは普通の小鳥だった、なんて見せ方はとても良かったと思うんだけど、そういう絵的な凝りようも先に進んで行くにつれて無くなってしまい、最後はとても普通なアクション映画になってしまっているんだった。

なのであくまで相対的な評価だけど、「ジュラシック・ワールド」観るくらいなら「カリフォルニア・ダウン」のほうが、なにかスゲーものを見た気にはなれるんじゃないかな、って気はする。ディザスターはあるし、おっぱいはぷるんぷるんだしね(^^;。


2018-01-07 この日を編集

[Anime][SpFX][TV] 定期視聴番組

土曜深夜、新番二つ、最終回一つ。新番組「サンリオ男子」、「ラーメン大好き小池小泉さん」の二本、はまあ、オレは見なくていいヤツだな。サンリオもそうだけど(んまあ好きなキャラはいますけどね、みんなのター坊とか、はんぎょどんとか)、最近自分がラーメン欲しない身体になってきたなあと思うんで、ラーメン画像見ても全然心が動かないんだよ(^^;。「Fate」は前、金曜深夜だったよね。途中から見てなかったのでなんとも。「魔法使いの嫁」、ちょっぴり新展開? ジョージ中田の声が聞こえてくると、途端にストーリーが不穏になりますな。あとはなんだ、「えりあす は さみしい を おぼえた!」かな(w。

日曜朝。東北戦争勃発の「ビルド」。冒頭の戦争シーンがなんか見たような気がするなあと思ったら、「未来忍者」だった。「西部戦線異状なし」的な塹壕戦の要素もコミだったけど(笑)。「キュウレンジャー」、思った通り今上ドン・アルマゲの正体はかつてのツルギの盟友、クエルボでしたというお話。してみるとラストは、ツルギとクエルボの和解からの昇華、て事になりそうだけどさてどうなりますか。次の番組、「ルパン対ホームズ」じゃなかった、「ルパンレンジャー対パトレンジャー」の映像もお披露目。ちょこちょこノーラン意識してる? みたいな絵がありましたな。

今年の大河は「西郷(せご)どん」。さすがに3球連続変化球、とは行かず、どちらかというと大河スタンダードな造りになっているのかな、って感じか。とりあえず映像はとても綺麗ですね。


2019-01-07 意外と大事みたい… この日を編集

[Day] 紹介状なんて生まれて初めて見た

カミさん以下略(^^;。とはいえさすがにこのままではマズいと思ったのか、自分で病院を探し、看てくれるところを見つけた模様、ってオレが毎月喘息の薬もらってるとこですが。一人じゃ歩くのもままならないので、タクシー呼んでそのまま医者まで付き添い。さっそくCT撮ってもらったら、脳の映像にかすかな黒いシミみたいなもんがあると。先生の話では問題なさそうに見えるが、気になる事も確かなので脳外科の先生にも見てもらいましょうと。こちらは俺が毎週通ってる王将の筋向かい(w。

CTの画像をCD-ROMに焼いてもらって、それと紹介状を書いていただいて脳神経外科のお医者様に。普通に歩けば5分ぐらいのところを15分ぐらいかけて。傍から見たらいい歳こいたイチャイチャカップルに見えたかも知れませんけど、ほとんど自力では歩けなくなっちゃったカミさんをエスコートするのって大変なんすよ。

んで辿り着いた脳のお医者様、先のお医者様は大丈夫そう、って仰ってた部分もちょっと気になるようで、前の病院に戻ってMRI撮ってもらいなさい、と。そしてまた紹介状(w。

以下翌日。

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