ばむばんか惰隠洞

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2004-02-12 この日を編集

[Books] お買い物

2冊セットでその名も「偏愛」少し前に注文していた、前川やくさんの本、「ホワイトカラーの道楽」とそねさんの本、「コキール男爵」に限定ブックレット「偏愛」をセットした、鉤屋世界新書発売記念・限定セット『偏愛』、到着したです。右がやくさん、左がそねさんの本。

ぱらぱら読んでるんだけど、いやーどっちも面白いや。最近そねさん、webでは割とお疲れ気味のテキストばかりを目にしてただけに、久々に毒詰まりまくったそねさんスタイルのテキストを楽しませていただきました。前川さんの本の方は、ご本人も書いてらっしゃるけどどうしても文章が長めになってしまう書籍の形を取ると、webで読む時ほどの切れ味は感じられないかな、とか思ったり。んでも「文化系マトリックス」は面白かった。

でもでも、「文化系」じゃなく「文科系」なんじゃないかなあこれ、などと思ったりもしたんですが、どうなんでしょ。

[PC] ワシの勘違いだったかな?

あ、この前のATOK17で「ふぉとしょっぷ」→Photoshopが変換できない件、ワシの勘違いだった。標準辞書セットに「コンピュータ・インターネット用語辞書」を登録してなかっただけだ。ふうむ、このあたりの設定は引き継がれないのか。あ、カタカナ語英語辞書、なんてのが増えてる関係上、いったん標準辞書セットをデフォルトに戻した、てことなのかな?

[PC] こんな結構な物があったのか

久しぶりに秀シリーズサポートフォーラム覗いたら、「GoLive! HidemaruがGoLive! CSではスクリプトエラーが出るようだ」というメッセージを上げておられる方がいらっしゃったんだった。ん? なんだそりゃ? こういうものらしい。GoLive! Hidemaru。GoLive! Ver5対応ということだが、試しにうちのGoLive! Ver6に秀丸Ver4.10 β12の環境に導入してみたんだけどちゃんと動く、つーか涙出るほど快適。GoLive!のソースエディタ、貧弱でしょうがなくてうんざり物で、最後は秀さんの出番だったんだけど、これでGoLive立ち上げたまま、快適に仕事ができるってモノだ、ありがたい。こんな結構なモノがあったとはな。

んで上記の通り、CSではうまく動かない、てのを受けてこのあたり、秀ソフトさんの方でも対応してくれるらしいので、それが上がったら私もGoLive! CS、導入しようかしらね。


2005-02-12 この日を編集

[News] 訃報 (22:51)

すみさん@mixi経由でゆず、ねんねね。

知らなかった。あうう(つoT)

[TV] 定期視聴番組 (24:22)

「ウルトラマンネクサス」と「種デス」。おいおい、「ネクサス」面白いじゃないか(#19「要撃戦−クロスフェーズ・トラップ−」)。ちゃんと作戦を立てて動く防衛軍、その背後で多少(いやかなり多)の犠牲は作戦遂行上問題としないというTLTという組織のうさんくささ、それを本能的にかぎ取っている姫矢の反応、かつて姫矢にあこがれて同じ道に入ったのになぜかぱっとしない婦人科カメラマンになっちゃってる男の葛藤(はまあ、ちょっと舌足らずな描かれ方だったかな)と、結構盛りだくさんな内容を手際よく30分の中に盛り込んだものだと思う。相変わらず朝っぱらからなんてことするんだー、といいたくなる描写も健在だけど、一時の暗黒ぶりに比べたら、これは許容範囲なんじゃないかな、つかそう思わせるためにこれまでさんざん暗黒描写やってきた訳?

お話の展開的には、何となく一度に存在できるウルトラマンは一人だけ、って方向に持っていこうとしてるのかしらね。姫矢君はダメージから回復することができなくなり、いつかは死んで、代りにコモン君が二代目のウルトラマンになる、ような流れなのかな。

デス様の方は、わあ、ラクスがミンメイになっちゃってるよー、と。それにしても知力体力共にナチュラルをはるかに凌ぐコーディネイター、あのニセラクスをちょっとでも「ヘンだ」とは思わんのかね。知力も体力もすごいけど、人としてはかなりマヌケになってしまったのがコーディネイター、ってこと? まあSEEDのキラとかアスランとかラクス見てると、基本的にコーディネイターの属性って「天然」なんだなーというのは何となく理解できたりするけどね。

するてえとデュランダル議長って、実はコーディネイターとしては出来損ないの部類に属する人だったりするんでしょうかね、などと思ったりもするが、まあその辺は今後もあんまり突っ込んで語られないであろうことに500インパルス。


2006-02-12 この日を編集

[web] こしがやっ! せんだがやっ! (23:20)

夏目房之介の「で?」経由でpya! 中村屋。抱腹絶倒。クセになるよ。

[web] どーせあたしには絵心なんかありませんや (23:24)

スケッチで検索さてこちらは、毎度おなじみ糞ボルトさんで知ったネタ。イメージでイメージを検索する、ちょっと面白い検索エンジン、retrievr。こんなん(左のポンチ絵)描いて検索してもらったんですけどね(検索結果はサムネールをぽちっとな。ちょっとデカい。512×552)、結果は、ううむ、ちょっとノーズ短すぎた?(そーゆう問題ではない)。

たぶん、色味とざっとしたフォルムから、ここで検索できるイメージ(その数がまだまだ限られてる、ってのもあるんだと思うけど)で、それに近いものを引っ張ってくるって感じなのかな。ありもののイメージを貼り付けて検索してみると、何とはなしに、まず使われてる色の比率、それからおおざっぱな形状、の順に検索して行ってるみたいでございますね。

まだまだこれからのシステムって感じではあるが、これはこれで別の遊びができそうやね。

[TV] 定期視聴番組 (23:58)

「地獄少女」、「BLACK CAT」、「ローゼンメイデン・トロイメント」、「灼眼のシャナ」、「交響詩編エウレカセブン」、「魔法戦隊マジレンジャー」、「仮面ライダーカブト」、「ふたりはプリキュアSS」。ふむ、なんだかんだ言って「ローゼンメイデン」と「シャナ」はそこそこ楽しめるなあ、と。特に「シャナ」は結構いー感じ。ゆうじのおっかさんがいい味出し始めたあたりから面白くなってきた。「エウレカ」は、えーとつまりレントン達がいる星ってのは地球とフェアリィみたいな関係にあるわけ(グレートウォール=南極、みたいな)なの? ゲッコーステイトはFAF? ジャムの究極の目的がコミュニケーションであるのと同じように、コーラリアンもまた、コミュニケーションを求めて様々な事をやってきた生き物たちだった、と? それはそれでまあ辻褄は合わなくもないが。

ま、そんなことより今週は「マジレンジャー」(#49:伝説への帰還〜マージ・マジ・マジェンド〜)。ここまでさんざんケチつけてきましたが、こと最終回に関しては、どうしてなかなか、結構な出来だったのではないですか。先週のエピソードでちょっとケチをつけた、カイちんなりの"勇気"の定義は、今週になって答えが出た訳ね、なるほど。ワタシとしてはナイとメアが心変わりするまでの過程を、もうちょっとわかりやすく描いてくれてたら良かったのにな、と思わなくもないけどまあこれは許容範囲でしょ。このシリーズ、シリーズとしては感心しないものだったけど、最終回だけはとても良くできておったと思う。チイ兄とカイちんのその後のヘアスタイルにはのけぞったけど。

カブト(#3)のほうはまあ、相変わらず好きにやれば? って感じで。まあ久しぶりにウメコにも会えたし、いいんじゃないですか、つか微妙にこれ、面白くなるかも、って思ってたりするんですけどね。てんどーくん(なんかきんどーさんみたいだなあ)の性格絡みを常に忘れないでお話作っていったら、あるいは、って気がちょっぴりだけしてたりします。

そのほか。

「巧妙が辻」が面白くないのは困ったものだなあ。オリンピックもそれほど興味惹かれないし。で、チャンネルぷちぷち回してたらやけに見たような、くどいこだわり映像いっぱいな番組やってた。「CASSHERN」だった。結局最後まで見ちゃったよ。いやいやいやいや、良い映画じゃないですかこれ、「デビルマン」に比べたら、はるかに。金のかかり方には目がくらむわ。

本日のツッコミ(全7件) [ツッコミを入れる]

TUX [●「その時歴史は動いた」(NHK)で「山内一豊の妻」の話をやるそうです。  それで充分じゃん(禁句笑)]

加賀須野 旭 [「巧妙が辻」付けっぱなしにしてたらそのままニュースになって、 囲碁すると脳の動きが活発にとかいうのでどっかで聞いたよ..]

rover [「巧妙が」て…。我ながらなさけない(w]

加賀須野 旭 [あっ、ぼくも巧妙な罠に引っかかってる!w]

つっちぃ [土曜に行ったライヴで名古屋から来たバンドに”名古屋っ!””名古屋っ!””千駄ヶ谷っ!”って声がかかってたのはコレだっ..]

rover [わはは、そないにポピュラーなものやったんですか。 それにしてもかけ声のかかるそのバンドって、いったいどないなグループ..]

まなたけ [わははは^^;わろーてしまいました。 で、一声目、この声は・・・と思てたらやっぱ阿部サダヲ様! グループ魂ってのは脚..]


2008-02-12 この日を編集

[web] こう言うのも「才能の無駄遣い」つーのかな (14:13)

webの世界的にはもはや旧聞になっちゃうか。医学都市伝説、2/5のエントリから、Hide an image in htmlなるサービス。で、作例はこうなる。単なる英文の羅列ですが、英文を選択(左クリックでドラッグでも、CTRL+Aでも)するとあら不思議、みたいな。ちょっと面白いなあと思った。

あ、IE6では見れないですよ。7はどうだか知りませぬが。


2010-02-12 この日を編集

[Comics] お買い物 (23:49)

海街diary 陽のあたる坂道(吉田秋生/著)吉田秋生「海街Diary3 陽の当る坂道」。最近は新しい方に全然アンテナ張っていないので、過去の信用銘柄の新作にしか手が伸びていないんですが、信用銘柄には信用銘柄の良さがある。わたしゃ「吉祥天女」とか「BANANA FISH」とかの、割とキッツい方向性のマンガ作品よりも、こちらの系統(「河よりも長くゆるやかに」とか筒井くんと黄菜子ちゃんのシリーズとかね)の方にこそ吉田秋生の良さがあると思っているんで、このシリーズはとても楽しめる。ノリ的にこれまた私の信用銘柄であるところの、樹村みのりの初期の傑作、「菜の花畑」のシリーズに通じるテイストなんかもあって大変結構。3巻はちょっとコイバナ多めって感じでしょうか。十代女子の恋心か。ついぞ分ることはなかったなあ(^^;)。

気になるのは絵かな。一時あまりに大友克洋的だった吉田秋生のマンガ、どこからか批判でもあったのか、ご自身が「これはマズい」とでも思ったのかは分らないが、今シリーズの絵はかなり「崩して」きているような印象があり、それがしばしば読んでるこちらに「吉田秋生、下手になった?」的印象を与えてしまうのだが、これは何かの過渡期なのか、こういう絵になってしまってしかも今は矯正不能な状態になってしまっているのか、どっちなんだろう。あえて軽く描いてる、って事なのかな。

あああと、3巻まで来ていまだにビジュアルの分らない「アライさん」がどんな人なのか、とても気になりますな(w。

9784938844103

樹村みのりさんも大好きです。読んだことない人はぜひ。

[Day] 一件落着 (24:35)

ただし落とし所が見つかっただけで、状況が好転したというわけでもなく。まだまだどうにかしないといけない事がたくさん残っている。

絶対に切りたくなかったカードを切るしかないのかな、って所まで来た感じだな。どうしたものやら。

結局は自分が悪いんで、どうしようもない話なんだけどさ。


2012-02-12 この日を編集

[TV][Anime][web] 定期視聴番組

「灼眼のシャナⅢ」、「偽物語」、「探偵オペラ ミルキィホームズ第2章」、「モーレツ宇宙海賊」、「昔の吉田君 秘密組織鷹の爪」、「海賊戦隊ゴーカイジャー」、「仮面ライダーフォーゼ」、「スマイルプリキュア」、「機動戦士ガンダムAGE」、バンダイチャンネルで「輪廻のラグランジェ」。古本発掘しながらだったのであんまり記憶に残ってないんだけど、「偽物語」が案外その凝った絵的な処理をオミットしても(つまりセリフのやりとりだけ耳でチェックしてても)楽しめるモノになってると思えたのはなんだかすげえな。声優さんが良い仕事をしてる、って事なんでしょうかね。

「モーパイ」、「ラグランジェ」はウェルメイドだけどその惹き方はいささか古くさかろう。日曜朝は問答無用で熱いところは楽しいです。「ガンダム」はどーでもいいや。


2013-02-12 この日を編集

[Comics] お買い物

海街diary(うみまちダイアリー) / 5 群青(吉田秋生/著)吉田秋生「群青」(海街Diary 5)。去年出とったっちゅうねん、出遅れにも程があるわ。

ここまでのゲストキャラたちがそれなりに有機的に繋がりがある、ってところは若干無理があるような、「地域」的なところを考えたらこれもありなのか、やや微妙かも。見ようによってはそれはちょっと都合良すぎだろう、って方に針が振れかねないバランスではあると思う、し、自分的には正直都合いい方に針振っちゃったかな、って気もしないこともない。

ただ、この巻は「上手い吉田秋生が帰ってきた」ってところがあってそこのところの嬉しさが不満点を超えたんじゃないかって気はした。このシリーズ、ずっと「吉田秋生にしては絵が雑だなあ」感が強かったんだけど、第5巻は文句なしに絵の上手い吉田秋生が帰ってきた、って感じがあって、そこのところの嬉しさは格別だなあ、と。

堪能しました。しみじみと。


2015-02-12 この日を編集

[Books] 銀河帝国を継ぐ者

銀河帝国を継ぐ者(ガース・ニクス/著 中村仁美/翻訳) ガース・ニクス 著/中村仁美 訳
カバーイラスト 緒賀岳志
カバーデザイン 常松靖史 [TUNE]
創元SF文庫
ISBN978-4-488-70201-4 \1200 (税別)

トオッテ ヨシ(メガドラ版『ファンタシースター』で一番印象的なセリフ)

千七百万の星系に散らばった数兆に及ぶ知的生命体、彼らを統治するのは一千万の"プリンス"と呼ばれる強化された超人たち。さらにその"プリンス"達は、帝国を統べる皇帝の候補者達でもあった。赤ん坊の頃に資質を見出され、強制的に両親の許から引き離されてプリンス候補として育て上げられた僕、ケムリもついにプリンスとして独り立ちする時が来た。だが、候補時代に思い描いていたプリンスの世界と実際のそれには、かなり大きな隔たりがあった…。

読み始めから中盤くらいまで、何となくSF系のRPGをノヴェライズしました、的なお話だなあと思ったら訳者あとがきで、オンラインゲームとのメディアミックス的流れで生まれた物語だったようで。なるほどね、と思った。何も知らない(が、潜在能力は結構ある)主人公が出だしで意外にのっぴきならない状況に追い込まれ、頼りになる協力者の助けもあってそこからなんとかピンチを脱し、自分の能力と様々な学習によって少しずつレベルアップしていき、その流れがとあるイベントでかなり大きなターニングポイントに到達し…、と言う流れは実にRPGらしいと思う。

ただ、RPG的にいうクエストがいくつか重ねられるところは正味無くてもいいんじゃないかな、って気はしないこともない。わりと退屈なパートが中盤に控えているのね。で、このあたりで「これはスカを引いたかな」って気がじわじわと寄せてくる感じがあって少々心配になったりもしたんだけれど、先に述べたターニングポイントのあたりから、お話はそれなりに独自の展開を見せてくれて、「あ、割と面白いかも」って気にはなったし、オチの付け方もまあ意外性を秘めつつも納得できるものになっていて、最終的にはまあ、「うん、そこそこいけたね」ってあたりに落ちつく感じかな。

かなりイケてるはずなのになぜか外れクジばかり引いていて、そのことに腐っていたらば実はその外れクジの連発こそが、主人公を成長させるために周到に仕組まれたものだった、とか、いわゆる「選ばれたもの」が勝っていくお話になっている、ってあたりに不満なしとはしないけど、それでもまあターニングポイントにおける主人公の選択には軽くサムアップしても良いかな、ぐらいには思いましたよ。そこも含めて最終的に「そこそこ」に落ちつくって感じですわな。

蛇足。訳の文体がちょっと気になった。一人称でお話が進むんだけどこれではちょっとフレンドリーすぎやしないかね。これで読み味が少しばかり悪い方にスライドしちゃったような気はしないでもない。ここはもう少しやりようがあったんじゃないのかな。プリンスであることに何の疑問も持ってない時はもうちょっと固めで、それがターニングポイントに来て少し語り口が変わる、みたいなね。

さらに蛇足。これ、ハヤカワSF文庫で出てたら何となく半笑いで済ましてたような気はするんだよな。清濁ごった煮でどんどん出しまっせ(最近はそうでもないけど)なハヤカワなら許せてたものが、創元からこういうの出されると、なんかちょっと、こう…。自分が勝手に創元に少数精鋭、のイメージを抱いてるだけなのかもしれないですけど。

★★★


2016-02-12 この日を編集

[Books] ガンメタル・ゴースト

ガンメタル・ゴースト(ガレス・L・パウエル/著 三角和代/翻訳) ガレス・L・パウエル 著/三角和代 訳
カバーイラスト 鷲尾直広
カバーデザイン 岩郷重力+W.I
創元SF文庫
ISBN978-4-488-75901-8 \1300 (税別)

1956年のスエズ危機は、それまでも財政難に悩むフランスに深刻な影響を与えた。もはやなりふり構っていられなくなったフランス政府は英国に大胆な提案を持ちかけた。フランスを英国女王を元首にいただく、大英帝国に属する一州にして欲しいというもの。多少の曲折はあったものの英仏の統合はなされ、これが欧州統合の礎となる。それから100年…

という一種の歴史改変もののSFなんだけど、この手のSFとしては歴史の改編ポイントがかなり最近に設定されている。故に現代の我々にもなじみのあるアイテムと、ちょっと異なる発達をした文化が良い具合に混じり合った世界。空中を小都市レベルの規模の巨大飛行船が飛行し、人間の記憶、人格をバックアップできる世界。新聞記者のヴィクトリアは別れた夫が殺されたとの報を受け、フランスに向かう。そこで彼女を待っていたものは…

ってところからお話は始まり、ここに英国の第一位王位継承者であるメロヴィク王子、ヴァーチャル・ゲームにおける最強キャラである英国空軍兵士(にして猿)、高射砲(アクアク)マカークの冒険譚という三つのお話が有機的に関係しあいながら、ヴァーチャル・リアリティを用いて世界の有り様を変えようとする一派と、いろんな理由からそれを阻止しようとする勢力の戦いを描く、あんまり肩の凝らないエンタティンメント作品になっている。で、このヴィクトリア、メロヴィク、そしてアクアク・マカークの主要三人のキャラ造形が良い具合に立っているので、いろいろアラはあるけど総じて楽しめるお話に仕上がったな、と言う感じ。とりわけアクアク・マカークのキャラの立ちっぷりが大変楽しい。

そもそも本作、アクアク・マカークを主役に据えた短編が先にあり、そちらが好評を博したのでお話を大きく拡げた(三部作だそうですよ)と言う経緯があり、実際本書の巻末にはおまけとしてそちらの短編も収められているんだけれど、確かにそっちの方がいろんな意味で味がある。本作とそれに続く続編も、最終的にアクアク・マカークがメインキャラで進むようなので、続編がどういう方向に進むのか、を楽しみにすることにしようか。本作単品だと確かに楽しいけど、問答無用の大傑作!! ってところまでは行ってない感じかな。それはそれで別に悪いことではないとも思うけど。

★★★☆


2017-02-12 この日を編集

[Day] 今日も寒い

などとブー垂れてるけど、日本海側はシャレにならん大雪の模様。鳥取で90センチでしたか、降るだけ降った後、気温が上がるという予報もあるらしいので当該地域の皆様はお気を付けて。

日本海側が大雪、と聞いて「あ、お袋に電話……はもうしなくても良かったか」などとちょっぴり苦笑い。

[Anime][SpFX][TV] 定期視聴番組

週後半。「亜人ちゃん…」は家庭訪問のお話。こういうのを「やさしい世界」とか言うんですかね。「鬼平」は艶っぽいちょっぴり愉快編。岡本君頑張った。毎回30分でちゃんと上手にお話まとめているなあと思う。

日曜朝の新番組「宇宙戦隊キュウレンジャー」。お披露目回とはいえこれ、めっちゃお金かかってるよね? 宇宙人的メイクのモブ多数、地球じゃない風な風景の処理とか小物とか。あと巨大ロボ戦のクライマックスでの地割れに呑み込まれる敵(巨大化済み)なんてシーンも迫力だったし。というかあたりまえのようにメカ合体を一回目からやるのも珍しいかも。声の出演も大塚明夫に中井和哉に黒田崇矢とまあ豪華。ノックアウトボイスですね(w。ってことでこれからどうなっていくのか、役者さんの芝居も込みで楽しみにすることにします。

「エグゼイド」はとうとうエム君、自分がゲーム病だと告げられる、ってあのー、これまでの展開を思いだしたら、自分でも「オレ、ゲーム病じゃね?」ってちらっとでも思わなかったことの方が不自然な気がすんですけれども。

「オルフェンズ」は広島抗争編が終わって、いよいよ関東・関西総力戦発生、みたいな? それは良いけどギャラルホルンの腐敗、というのがどういう物で、そいつのせいで世界はどんな迷惑を被っているのか、みたいなものの描写があったっけ? それがないんでマクギリスの動機が、なんか極めて個人的な復讐以上のものがないような気がすんだけど。ってまあヤクザの抗争なんて一般人から見たらそんなもん、といわれればその通りなんですが。

「おんな城主直虎」は完全に月9モードでございますね(^^;。


2019-02-12 この日を編集

[Day] うっはあ

カミさんの見舞いに行ってた倅、「今日はこんな物が」つって出してきたのは、カミさんの入院先の病院からの1ヶ月分の入院費の請求書。むー、覚悟はしてましたがオリンパスの次期フラグシップモデルを買ってもまだお釣りが来る値段ですか、はふう(^^;

カミさんも含め、医療関係者が多い親戚衆の総意として、まあ退院は早くて3月だろうって事なので、頑張るしかないね。

[Books] NOVA 2019年春号

NOVA 2019年春号(大森望/編集) 大森望 責任編集
装幀 川名潤
河出文庫
ISBN978-4-309-41651-9 \920(税別)

エッジと裾野、どっちも大事

書き下ろしSFアンソロジーシリーズ、「NOVA」、3年ぶりの新シリーズはベテランと新鋭入り乱れる10編を収録。

と言うわけで、ではいきますど(w。

やおよろず神様承ります(新井素子)

専業主婦の毎日に疲れ果てた私のもとを訪れた若い女性。彼女は「宗教の勧誘をしています」と切り出して…
結構な巻数が出ているこのシリーズには初登場、というビッグネーム。自分も新井素子さんは長編、のイメージはちょっとあったかも。お話はがっちりしたSFというよりは「すこし、ふしぎ」もしくは「すこし、ふじょうり」系。なんというんだろ、全ては気の持ちようかも知れないよ、ってことを改めて言い聞かせてくれる、的な(^^;。

七十人の翻訳者たち(小川哲)

アレキサンダー亡き後のアレクサンドリア。七十人の翻訳者が二人一組、三十五の組に分かれて翻訳した聖書の内容が寸分違わぬ物だった。その理由とは…
ユートロニカのこちら側」がなかなかだった小川哲さんの新作は、なんだろう、最近割と流行りっぽい言語SFの一角、と言えるようなそうでも無いような。言語、というよりは物語SF、と言った方がふさわしいのかな。

ジェリーウォーカー(佐藤究)

SFX映画界におけるCGモンスターデザインのトップクリエイター。彼の創作の秘訣とは?
なんとなく「異形コレクション」向きなお話だなあと思った(w。3D-CGの限界に、人間の想像力を超える物は創れない、ってのがあると常々思っているんだけど、その状況に風穴を開ける物があるとすれば、ってところにSF的アイデアが。3Dプリンタがいろいろ活躍するあたりも、とても今風ですね。

まず牛を球とします(作刈湯葉)

「外人」と呼ばれる異星人によって着々と「平らに」均されていく地球。食糧不足と人びとの屠殺嫌悪からの回避のため、遺伝子操作を用いて食品工場で生産されている。そんな世界に暮らす人びとは…
割と普通のナノテク物かと思ったら、牛がそういう状態なのにそれ以外がただで済んでるわけがないだろうという一種のディストピアSFに話は進んでいく、けどなんとなくとぼけたペーソスもありますな。

お前のこったからどうせそんなこったろうと思ったよ(赤野工作)

ちょっと前にwebで「俺たちには光すら遅すぎる」(だったかな)なんてフレーズが流行った事がありましたが、それを地でいくような、タイミングゲームのエッジで戦うゲーマーの矜持が饒舌に語られる。ライバルに向けた罵倒は、それ自体が実はラブコールというね。

クラリッサ殺し(小林泰三)

VR(ARかな?)ワールドで古今東西のキャラになりきれるゲーム。新たに導入されたタイトルは「レンズマン」。友人と共にゲームに参加した私が選んだのはレッド・レンズマン、クラリッサ・マクドゥガルがメインのアトラクション。だが何か様子が…
ヴァーチャルワールド殺人事件、かと思ったらそこは小林泰三、ただで済むわけもなくお話はなんだかどんどんスケールアップ。ラストはちょっとドキッとする。

キャット・ポイント(高嶋雄哉)

決め手が見つからないまま締め切り間近の新規プロジェクト。そんなある日僕が気付いた事、それは世間には猫が集まるポイントがあると言う事。そしてそのポイントにはさらなる効果が秘められているという事。これを新プロジェクトに応用できないか、と考えた僕だったが…
何せ猫ですから。当然シュレディンガーさんがしゃしゃり出てくる訳ですな(w。

お行儀ねこちゃん(片瀬二郎)

長期出張中の彼女の飼い猫が死んでしまった。この窮地を切り抜ける術は無いものか。ネットの友人に相談してみたら…
まあ悪趣味ではあるんですが、その趣味の悪さもコミで、現在のアクティブなユーチューバーの世界をシャープに切り取ったお話、と言えるのかも知れない。で、これを面白がるって言うのは、そりゃ個人の勝手ではあるんだけども同時に、富士の樹海に入り込んで悪さしてたアメリカ人ユーチューバーを無邪気に叩けねえなあ、って気もちょっとしてしまう。

母の法律(宮部みゆき)

トリと大トリは名手二人、まずは宮部みゆき。研究され、整備された養子縁組制度によって、過度な幼児虐待や育児放棄などが一掃されたと思えた近未来、それでも…
一見理想郷となった、と思える世界であってもそこに完璧はあり得ないし、よしんば完璧であったとしてもそれは本当に望ましい未来なのか、と言う。ラストの解釈でまだちょっと答えを出しあぐねてるところはあるんですけどね、シンプルに字面通りでいいのか、そうじゃないのか、ってところで。

流下の日(飛浩隆)

空前の在籍期間を誇る首相のもと、徐々に、しかし決定的にこれまでとは異なる社会体制を確立しつつある日本。だがそれは本当にユートピアへの道なのか…
なんというか、山陰、いや(失礼な言い方であるのは承知で書きますが)裏日本SF、と言うジャンルが生まれたんじゃないだろうかという気がする。飛さんが島根県在住、というのと関係があるのかないのかわからんけど、なんと言うんだろう、快晴であってもどこかに陰が落ちていて、完全なドピーカンというのは期待しづらい、そんな土地でのみ表現できる地方感のような物を強く感じた。

ということで。エッジばりばり(故にオジサンなんかはちょっと、どう着いていったら良いのか解らん事になってしまう物もあった)の作品群と、名手の安定の手練手管、二つが同時に楽しめるお得な1冊。楽しませていただきました。

★★★★


2020-02-12 この日を編集

[逸級介護士] 今日も歩いた

「歩くか?」「歩く」って会話はあったんだけどそれからしばらく動きはなく、結局12時過ぎたあたりでようやくごそごそと行動準備。今日は西鈴の方に行く、つーんで出動。小籠包と焼き鳥の間で揺れたようだけど、今日は焼き鳥って事でいつもの西鈴蘭台駅横の焼き鳥屋さんへ。今日は焼き鳥5本に焼きおにぎり1個と結構食べた。帰りはこっちも温情で、電車で一駅戻って帰宅。今日は結構頑張ったのでハーゲンダッツ奢ったげました(w。


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傑作です

懐かしさ満点

妖精を観るには…

ジュヴナイルとしてなかなか良質

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