ばむばんか惰隠洞

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2004-03-10 この日を編集

[Hobby] こいつを忘れてた

画像の説明先日ワークさんに顔出したときにちょうど入荷してたブツ。X-PLUSのハリーハウゼンシリーズ。「シンドバッド」三作(「黄金の航海」「虎の目大冒険」「七度目の航海」)、「地球へ2000万マイル」、「月世界征服」、「アルゴ探検隊の大冒険」に登場するクリーチャーをコールドキャストとソフビで再現したシリーズ。たまたま追加注文が入った関係で、問屋さんからかなり安いお値段でいくつか余剰品が回ってきたところに出くわしたわけで、笑っちゃうお値段での購入が可能と相成ったわけであった(協定によりお値段は秘密)。とりあえず最近は物を置くスペースが極端に不足してる関係上、一個だけ購入させていただきました、生まれたてのロック鳥。つぶらな瞳がラブリーですわん。買い手がすでについてたので拝見するだけだったのだけど、ソフビ大型サイズの金星竜イーマも、なかなか良い感じでございました。でも今の私の部屋じゃあ置く場所がないなあ。SWEETの零戦も置くとこなさそうでどうしたもんかと思ってるのに。

ちなみにそのSWEETの零戦、なんか凄いキットらしいですよ。精密ピンセット必須、キットは二機分のショットと八機分のデカール(当然カルトグラフ)付属だとか。これで1000円って、軽石庵の商品以上に太っ腹な価格設定だと思っちゃうなあ。4月の発売が楽しみです。

[Day] すぷりんぐ・はず・かむかむ?

晩飯食ってコーヒー飲んでるところに電話。若い女性の声で倅はいるか? と聞いてくる。うおっ!来たかそういう電話が! …と色めき立ったんだけど良く聞いてみたら、「先日進学ガイダンスに参加していただいた○○(某コンピュータ専門学校)の者ですが…」だって。ちぇ。

それはともかく、ふうむ、大学じゃなく専門学校の方に興味があるのかうちの倅は。しかもコンピュータ関係。行きたいところに行ってくれればいいんだけど、父の経験上、ゲーム業界はキツいぞ。お前絶対デスレインとか食えない体質だろうし,そもそも高三になろうってのにいまだに夜の10時にやあ布団に入っちゃう体質じゃあ、あの業界ではやっていけんと思うぞ。なんせ月初めに一回タイムカード押して、月の終わりにもう一度タイムカード押して、間をボールペンで結ぶような業界なんだから。

父としてはSEやらなんやらの資格よりも、たとえばフグの調理免許とか取っておいた方が、あとあと幸せになれると思うんだけどなあ。ゲームは作るより遊ぶ方にいてた方が良いと思うよ、真剣に。ゲームに限らずコンピュータを扱う業界には、君は向いてないんじゃないかな、と思うんだけどね。

まあそれを言い出したらオレもそうなんだけどな(^^;)。

[AV] (つoT)

松下、EPGも搭載した世界初HDD/DVD/VHSの3in1レコーダ−6WAYダビング対応。新ディーガエンジン搭載(AV WATCH)。ふんがー、それをもうちょっと早く出して欲しかったぞ、カミさんが変なキカイ買う前に…。


2005-03-10 この日を編集

[Day] はて… (12:29)

オレ、国保にいくら払ったんだっけなあ… 。弱ったな、税務署行きたいのに。

[Day] ああそうか (12:49)

ワシ、国保と国民年金分、会社で控除済みだからここは「源泉徴収票通り」でええんやん。どうりで7万も還ってきてたわけだ、あはは。

んじゃこれで良いか。

[Day] で、シミュレートしてみた (13:27)

国税庁ホームページでさくさくと。あたりまえだが一銭も還ってこない。ちぇ。まあいいや、明日出しに行こう。

[F1] レッドブル・ホンダ? (15:43)

ホンダ、2006年レッドブルにエンジン供給か(Nifty F1)。ほう。マーク・スミスの移籍問題でごたごたしてるレッドブルだけど、これが落ち着けば去年のルノーのデザイナーがつくるシャーシに、ホンダエンジンが載るかも、ってことになりますな。

BARより速くなったりしてなー。

[CS] 宇宙貨物船レムナント6 (23:55)

レム6本の表紙CS 日本映画専門チャンネルで「宇宙貨物船レムナント6」。1996年バンダイビジュアル+WOWOW、監督万田邦敏、特撮監督樋口真嗣/佐藤敦紀、出演大和武士/田村翔子/山下哲生/並樹史朗。こいつは今は亡き扇町ミュージックスクエアまで出かけてちゃんと金払って見た。まあ基本的な感想はその時と大きく変わるものではないな。心意気は買う、でも所々に見過ごせない空回りがある、って感じ? 「ガンヘッド」での野球ネタみたいな、「なんで今その話をするの」感はやっぱりちょっと拭えないなあ、と。それでもいろんなところで心意気とか熱意は買うのだけれど。

ぶっちゃけ、こういう企画にもっとお金が集まるような構造にならないと、ほんとに日本では本格的なSF映画なんて見れる日は来ないと思うんだけど、残念ながらこの映画から10年が経とうとしている昨今でも、事情はあんまり変わっていないよね。ここらは少々辛い話だ。

当時、映画と同時期に出版されたワイズ出版の「宇宙貨物船レムナント6 SF映画のつくりかた」をひさびさに読んでみたんだけど、押井守が「百億の昼と千億の夜」とならんで実写映画化したい作品に「戦闘妖精・雪風」を挙げてたのがかなり印象的ではあった。押井さんは押井さんなりに、今の(ってこの本は10年ほど前だけど)日本映画界のヤバい部分を、ちゃんと見ていたのだよね。

でも個人的には押井守にはそこそこ潤沢な資金付きで、「マイナス・ゼロ」を撮ってみてはくれんかなあと思ったりもしますけど。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

noki [明日、申告手続きに行きますが今年は去年家を買ったんで控除で払った 税金がまるまる戻ってきそうです。バイクの足回り強化..]

rover [「住宅借入金等特別控除」ってヤツですね、いいなあ。 「ローレライ」は絶賛派とダメ派にかなりはっきり分かれてる感じです..]


2006-03-10 この日を編集

[F1] バーレーンGPフリー1日目

LiveTimingでちょろちょろと数字が変わるのをぼーっと見てたわけだけど、まあタクも井手も精一杯やったんじゃないだろうか。トップからは6秒、今までのテールエンダーたちからなら1秒前後の遅れ。上等ですよ。

しっかしLiveTimingオンリー観戦つーのもこれはこれで胃に悪いね。タクが走り始めるなりキミにSTOP表示が出たときには、「やったかー」と思ってしまった。ヤルノの時も「まさかな…」って思っちゃったし。

さすがに井手の時はなんとも思わんかったけど(w。

ざっと見た感じ、ルノーとホンダは前評判通り速そう、トヨタは何やら苦戦してる模様、トロロッソはまた物議を蒸し返しそうな速さ、フェラーリ、マクラーレンは復調傾向なんでしょうかね。キミのストップが気になるけど。

私がちょっとわくわくしたのはニコ。走り出すなり35秒台とか出しちゃって。ホントに大器なのかもしれんね、この若者は。


2007-03-10 この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (24:00)

「コードギアス 反逆のルルーシュ」、「Project Blue 地球SOS」、「ウルトラマンメビウス」、「天保異聞 妖奇士」。ティターンズのやることは気に入らないから、とりあえずエゥーゴとネオ・ジオンは手を組んじゃうぜ、てのが「ギアス」。2クールで一旦終了して、間をあけて後半2クール、てのは前から言われてたことだけど、それも本決まりになったようで。なかなか面白いと思うので、めでたい話ではある。キャラの立ち位置がようやく見えてきたせいで、細かいエピソードが、それぞれ上手に引きを作っていると思う。あとはあれだ、みっこの出番もっと増やしてくださいな。今週なんかついに、アナウンサー役までさぁや(だよな?)に取られちゃってるし(w。

「地球SOS」は、パラボラ! パラボラ!なお話。それで単純に大喜びするほど、幼少のみぎりに小松崎画伯の薫陶を受けた世代ってのは単純じゃないと思うんであるが。あと、まずは怪しいラジオは疑えよ迷宮機関。

さて「メビウス」はメフィラス星人登場のお話。四天王の筆頭という割にはあなた、過去の失敗から何も学んでないなーって感じだ。旧作の「どうして言えないんだ!」ぐらい再現してくれたら許してやらんでもなかった…ワケもなく。

そんなことより不満だったのは、ウルトラマンから全く神々しさが感じられなかったこと。オレらの世代であれば多分、過去に見たものに対しての過剰な美化プラグインみたいなものが、悪い影響を与えている可能性も大きいとは思うけど、それでもあんな、出来損ないのソフビ人形みたいなウルトラマンじゃがっかりだ。ファイティングポーズもちゅーとはんぱだし。

ううむ、セブン以降は適当な作りになってても全然気にならないけど、やっぱりウルトラマンが相手だと、いろいろ文句を付けたくなっちゃうな。

B000LPS5GK「地球へ…」情報が徐々に追加されている状態の「妖奇士」は、ここに来てかなり面白くなってきてる。手法は全然違うんだけど、いろんなところのテイストが、昔なつかし「天下御免」や「天下堂々」のノリ(ああそうだよ、リアルタイム世代だよ)を取り入れてる感じで、そこでくすくす笑いつつも時折シュンとなれる、みたいな。逆に予告で見る限り「地球へ…」が、なんか原作と似ても似つかぬ物に仕上がってそうで少々不安だったりもして、だったら「妖奇士」、もうちょっと続けてみても良いんじゃないの? なんて気になったりもしてね。

そんなことより(前々回でもあったような気がするんだが)、「妖奇士」終わった後のSPEのDVD、「地獄の変異」のCFが気になって気になってしかたがないんですが(w。ダメ映画を売るのにヤケクソな宣伝CF作ったのかな、とか思ったんだけど、あまぞんのレビューは結構好意的だったりするし。や、もちろん多大な期待は馬鹿を見るのは分ってるんだけど、もしかしたらこれ、面白いんじゃないかなあと思わせるようなCF持ってこられるとつい、な(^^;)。

[Day] やや弛緩中 (24:10)

今朝FAXが流れてきて(寝てるっちゅーの)、夕刻に電話で「月曜の朝イチの会議で、サイトデザインのチェックするらしいんですよ、なのでFAXの修整要望、それまでに何とかなりませんかね」だとさ。

あなたがFAXしてくださった内容をすべて、私は(主にテキスト)データで欲しい、と言ったんだがね。データでもらえたら余裕で間に合ったと思うよ。

んまあ落ち着いて、修正内容を作業レベルに分解してみれば、多分半日プラスアルファでカタのつく仕事だと思うんだ。でも、電話のやりとりとかを思い出しちゃって、作業レベルに落とす作業が先に進まないのさ。落ち着いたつもりでもいざ作業内容を考えると、のーてんきに「月曜の朝には出来てて欲しいんですわー」とか言う口調が思い出されて、思わず「なーにが」とか思っちゃって作業がそこで止っちゃうわけだ。

まあそうも言うておれんので、明日ちょっと気合い入れてやったげますけど。

確定申告、月曜はちょっと困難っぽいなあ(つoT)。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [●どうせならメフィラス星人には是非、自販機に毒草を仕込むとか、卑怯でセコい作戦を立てたあげく、「卑怯もラッキョウもあ..]

rover [そっちのバージョンかー(w。]


2008-03-10 この日を編集

[Comics] お買い物

Aria 12(天野こずえ/著)天野こずえ「ARIA」(12/完結)。少々急ぎ足気味なグランド・フィナーレ。そのほんわか感や描線のエロさ、美しさは特筆ものだと思うんだけれど、その絵の巧さが、逆に長編マンガとしてのシリーズ構成、みたいなものを、かなり手薄なままに投げっぱなしで終わらせちゃった、ような印象。

マンガとはコマによって構図をコントロールされた連続絵物語だ(めちゃくちゃうろ覚え)、みたいな事を言ったのは夏目房之介だったかな。この作品に関してはコマはむしろ額縁であって、そこに収められた様々な絵画を、丹念に見ていく、様な読み方が要求される作品なのかも知れない。各コマの推奨移動速度が、通常のマンガよりもかなり遅めに設定されている、みたいな。

各話の完成度は高いだけに、コマ間の移動速度とストーリーの展開速度に、特に終盤になって、やや違和感絡みの物足りなさは残ったかも。


2009-03-10 この日を編集

[Books] 反逆者の月3 皇子と皇女

97841501170239784150117030 デイヴィッド・ウェーバー 著/中村仁美 訳
カバーイラスト 佐伯経多&新間大悟
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011702-3 \860
ISBN978-4-15-011703-0 \860

アチュルタニの侵攻をかろうじて退け、新生銀河帝国の初代皇帝となった地球人、コリン。愛妻ジルタニスとの間に双子も授かり、帝国は比較的安寧な10年と少しが経過していた。だが、かつて地球を滅亡寸前に追い込んだ裏切り者、アヌ大佐の一党は完全に駆逐されてしまったわけではなかった。増大した復讐心を繊細さと慎重さでカムフラージュした復讐者の魔の手は、まず宇宙軍の士官候補生として最新鋭の小惑星クラス戦艦に乗り組んだコリンの双子に伸びる…。

てことで、コリンの子供たち、ショーンとハリエット、さらにコリンの盟友たちの子供たちは、萌えAIダハクのぎりぎりの介入が間に合って即死は免れたが、亜光速航行が精一杯の艦載艦でどことも分らぬ宇宙空間に放り出され、大事な子供たちを失ったコリンたちにも復讐者の次の手が忍びよる、ってなお話。ショーンたちは、かつての帝国のテクノロジーの遺産は残っているが文明レベルはほぼナポレオン戦争時代の惑星で、何とかして帝国中枢に戻る方策を模索し、一方帝国中枢では姿なき復讐者との諜報戦が繰り広げられる。

お話づくりの構成で失敗しちゃった系の一作。一方で近世レベルの文明の状態の惑星に、超ハイテクと1000年先を行く歴史的情報を持ったごく少数の、しかも青二才が紛れ込んで「戦国自衛隊」しちゃうお話、もう一方で盤石に見える体制に深く浸透した陰謀とのせめぎ合いのお話が並行して流れていくのだが、二つのお話のバランスの取り方がちょっといびつだったり、時間経過の表現が少々杜撰に思えたりと、全体としてはシリーズ中でも完成度ってところで疑問符をたくさん付けざるを得ない出来になっているんじゃないかと思う。

ショーンたちが流れ着いた惑星での、近世的な戦争の追体験的な部分の描写なんかは、作者の戦史オタクっぽい部分と一種の仮想戦記(一方があり得ないくらい有利な設定が出来ちゃってる、って部分ね)的な面白さがあってそこはそんなに悪くないんだが、やっぱり全体としてみると、かなりバランスの悪いお話になっているんじゃないかな、という気はする。この手の、二つのお話が並行して進行するタイプのお話は、どこかでその二つのお話がちゃんと意味を持つ形で一本の線にまとまってラストになだれ込んで欲しい気もするんだけど、そこもちょっと上手くない。

んまあこのシリーズ、著者にとってはほぼデビュー作って所もあって、いろいろやりたいことをつぎ込んできてきてる部分はあり、この後に来る「オナー・ハリントン」ものが基本的に英国近世海洋冒険もののフォーマットを上手に利用することでかなり面白いものを作ってきてるのに対して、こっちではいかにもな「銀河帝国」的時代背景に、妙にクランシー的アクションやサスペンスを持ち込んでみたらどうだろっぽい実験をやってみたのかな? ってところはある。で、それはこのシリーズに限っては成功したとは言いがたい、って事なのかも。やや残念賞側、ですかね。

★★☆

[Day] もうちょっと… (25:06)

一番面倒だった少額の領収書の大群はどうにか退治したので、あとは確定申告側の資料漁りだな。理想的なスケジュールとしては、明日には書類準備完了、明後日に提出して立ち呑みでぷはー、と。

確定申告が重要なんじゃなく、それをダシに出かけて立ち呑みで一杯やる方がはるかに重要なんだな、オレ(w。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

ソノヤマ [●私の場合、大量にある少額源泉徴収票が難敵です。  一年前の仕事なんて覚えてねえよ(爆) ●なんとか今日中に発送し..]

rover [こっちでは急に「今年から源泉引くの止めます」つーて、一度引いた分を返金してきたところがありまして。 お金をもらってな..]


2010-03-10 この日を編集

[Books] 時の娘 ロマンティック時間SF傑作選

時の娘 : ロマンティック時間SF傑作選(Finney,Jack/著 Harness,CharlesLeonard/著 Knight,DamonFrancis/著 ほか) ジャック・フィニイ、ロバート・F・ヤング 他/中村融 編
カバーイラスト 鈴木康士
カバーデザイン 東京創元社装幀室
創元SF文庫
ISBN978-4-488-71503-8 \920(税別)

時間を超えた愛、をテーマに編纂されたアンソロジー。アンソロジーの名手、中村融氏が挙げる三つのセールポイントは「収録作品全九篇中三篇が本邦初訳」「残る六篇のうち三篇は、三十年以上も前に雑誌に訳出されたきり埋もれていた作品」「残る三篇は、この手のアンソロジーには欠かせない定番だが、二十年以上も入手困難だった作品」、とのこと。

編者の中村氏の解説によると、この手のロマンティックな時間SFに対する読者の温度には国内外で結構の差があるそうで、どうも日本人は、この手の作品をより強く好む傾向があるのだそうだ。理由の一つとしては、人気の度合いを反映させる上でのファンの反応というものを考えた時に、日本ではよりライト(?)な層が、より積極的に反応を返すような状況があるのかも、と言った補足もあり、ちょっとなるほどと思ったりもした。SFとしての構造を優先する海外SFファンと、SFのFの部分のファンタジー性を高く採点する国内ファンの違い、みたいなものがあるのかな。自分はどっちかな、と思って考えてみたら、多分その中間あたりにいるSF読み。なので徹底的に甘い方にシフトしてくれたらむしろ心地よく、構成の論理的な部分とロマンス部分で良い按配にバランスをとってきたような作品だと、却って「?」と思いながら読んでいったような気がするな。

と言うことでいつもの通り、それぞれの作品の簡単な感想を。

チャリティーのことづて(ウィリアム・M・リー)

「トワイライト・ゾーン」で映像化もされた作品だそうだが、そちらは未見。250年の時を隔てて起きるボーイ・ミーツ・ガール。ジュヴナイルとして極めて良質。

むかしをいまに(デーモン・ナイト)

本書中で一、二を争う巧みな構成の作品で、何となく読みはじめて「んあ?」と思い、あわてて最初から読み返して「うわなるほど」とびっくりしちゃうようなお話。さすがはナイトなんですが、凝り倒したあまり、頭の悪いオレにはオチのインパクトの意味がちゃんと伝わらなかったような気もする。

台詞指導(ジャック・フィニィ)

このテーマでこの人が来なかったらウソだろう、ってな勢いで。名作「ふりだしに戻る」とも根っこのイメージが重なり合う香りの漂う、甘く切なくそしてまた甘い掌品。こういうのを書かせたら他の追随を許さないものがありますな、フィニィって。

かえりみれば(ウォルターH・シラス)

甘ーいフィニィ作品のあとの口直し、でもないだろうけどこちらは少々ビタースイート。「もう一度あの頃に戻れたら…」、あれもこれもやり直し、と単純に思っちゃうけどさてそう簡単に行くのかな? ってところで。言われてみればそうだよなあ。

時のいたみ(バート・K・ファイラー)

ワンアイデアのためにどういうオープニングを用意し、どういう風にヤマ場に持って行くか。短編小説とはどうあるべきか、のお手本みたいな作品。エリスンが褒めたってのも分るような気がする。特にラストの持って行き方あたりに(w。

時が新しかったころ(ロバート・F・ヤング)

おー、「たんぽぽ娘」だけじゃなかったのねー、って感じで。年代的に説明できない化石が発見された時、その時代まで遡り、何が起きたのかを解明する調査員、カーペンター。トリケラトプスを模して作られた航時機"サム"を駆って白亜紀にやって来た彼が見たものは、その時代に存在しているはずのない少年少女だった…。

なんていうか、マイクル・クライトンがタイムボカンをノヴェライズしたらこんな感じなるんじゃなかろうかってお話。ロマンス要素はやや控えめなれど、エンタティンメントとしてとても楽しい作品になっている。

時の娘(チャールズ・L・ハーネス)

タイトルロール作品は、極めてオーソドックスな「空想科学小説」のテイストにロマンス成分を振りかけたもの。これはこれで納得はできるが、並行宇宙やら量子論やらが幅を利かせている今、ある意味これは書けないタイプのスタイルのお話なんだろうな、とも思った。気がつけばSFにもずいぶんいろんな枷が増えたものであることだな。

出会いの時巡り来て(C・L・ムーア)

いかにもムーアらしい、論より雰囲気な作品と言えるかな。SFを読んだ、と言う気分にはならないんだが、不思議と気になるお話を読んだ、って気になる。

インキーに詫びる(R・M・グリーン・ジュニア)

「むかしをいまに」と双璧をなす、極めて構成に凝ってきた作品。構成の凝り具合は共通するけど、基本的にいろんなものを削ぎ落としてくるナイトに対して、こちらは描写の豊かさが巧みな構成に花を添えている感じ、だろうか。覆面作家と言うことだが、正体が実はオースターでしたとか言われてもそれなりに納得できるかもしれん。ありえんだろうけど。時の行き来、って部分は時間SFのキモになる部分だと思うけど、その行き来の按配を微妙に重複させることで、奥行きと不可思議さがずいぶん足されるのだな。そこでこちらの理解力が追いつかなくなる時も往々にしてあるのだけれど。

ってことで。「ロマンティック」って枷は結構大きかったみたいで、中村さんが編んだアンソロジーとしてはスパイシーが足りないかな、って気もしたのだけれど、何せテーマが「ロマンティック時間SF」だからねえ。こうならざるを得なかったって話なのかな。少しだけ、ピリッと来る要素が欲しかったような気はしないでもない。

★★★


2011-03-10 この日を編集

[Day] 気がついたらあと5日しかない

何が、確定申告の〆切までの残り日数が。やっべー、まだ領収書ボックスに手も付けてねえ、振替通知票も全然分類できてない。やらねば。

で、作業のBGVにでもと思って、録り貯めてた「まどか」を一話から見直して激しく後悔してる自分がいます。

あたしって、ほんとバカ。

[Day] うーーーーー

で、このタイミングで、結構な数の修正要望が舞い込む、と。

こんなの絶対、おかしいよ。


2012-03-10 この日を編集

[Day] しんこくでしんこく

B0062DEZBO基本的に8年落ちのやよいちゃんで青色申告用の基本データを入力して、あとは国税庁のサイトの確定申告コーナー(相変わらずOpera使えねえのな)を使ってデータ入力とちょっとした辻褄合わせしてプリントアウト、ってスタイルなので、うっとーしい少額領収書軍団の数字さえ打ち込んじゃえば、あとはたったかたー(そこで明らかにされる数字が何を意味しているかについては、目を瞑る)、のはずなんだけど、

入力を終えてまずは青色から、って印字してみたらあら不思議、青色申告の決算書が黄土色で印字されてますよ。

インクが切れたんだねえ。さすがに黒よりは保ったけど、それほどたくさん印字するでもないウチの環境でも数ヶ月程度でインク使い切っちゃうってのは、ちょっとなあ。

ってことで印字はあきらめてデータの方だけ揃えちゃう。明日カートリッジ買いに行きましょ


2013-03-10 この日を編集

[Day] なんとかなったー、…とは言えんか

「今週いっぱいを目処」つったら普通金曜アップって事になるよなあ。二日ばかり押しちゃいましたが40ファイル、なんとか仕上がった、様な気がする。

とは言えとにかくデザインファイルが酷いモンな上に担当してるのが話の通じないギブ…じゃなかったDG君なんで、いろんなところに目をつぶってデザインファイル(Googleの検索結果のレイアウトをそのままパクって『サイト内検索』のページとする、というのを『デザイン』というか、ってのは措いとくとして)準拠で仕上げたんで、これで完了、ってわけにはいかねえんだろうな、とは思うけど、とにかく2、3日お暇を下さいな。確定申告の準備が全然出来てないのよ(^^;。


2014-03-10 この日を編集

[Day][PC] ここぞのところで腰砕け

領収書のデータ化をすませ、国税庁のサイトに出向いて青色申告作成、印字、それから確定申告用の書類のデータ作成。特に問題なく作成完了、印字じゃー、と思ったら、すかすかすかと黒が出てこない。プリンタヘッドをクリーニングして再挑戦。あれあれあれ、青とマゼンタも死んだ…。

ついこの間、2回目の詰め替えの儀を済ませたばっかりだぞ。1ヶ月しか保たんのかい、なんじゃそりゃ。

なんだろなー、こっちの詰め方が悪かったとか、いろんな理由もあるんだろうと思うけど、詰め替え用インク、1回半ぐらい使える、ってあたりを目処に使っていくしかないって事なのかも知れない。

B0096C6ZFM最近は詰め替えインク以外にもサードパーティー製の互換カートリッジも出ているようなので次はこっちも試してみようかね。

それはともかく、印字できないと困るのよ。こっちは明日出しに行く気満々だったのに、こんなところで出鼻挫かれるとか。どうにかならんかなー、どっかで印字サービスとかやってたら、そこ使って見ようかなーなんて思ってちょっとぐぐってみたら、なんとまあ、最近はローソンで普通にpdfとか印字できちゃうんだね。やり方わかるかなあ、とか思いながら夜道をとぼとぼ歩いて行ってみたら、例の、オレの顔みただけでセブンスター出してくれる兄ちゃんがいたんで、「コピー機でpdfとかもプリントできんの?」って聞いたら、「あーできますよー」って、ぱっぱと段取りしてくれた。USBメモリからのデータの読み込みにちょっと時間かかったけど、それ以外は極めてスムース。印字もキレイ、機械も他のお客からは何印刷してんのか判らん様に紙を吐き出すようにデザインされてて大変結構。

ほんとに助かったよ兄ちゃん。お礼にセブンスター(すでに手に持ってた)とからあげくん買って帰ってきた(w。

[Anime] 定期視聴番組

日曜深夜の分、「ウィザード・バリスターズ」、「のうりん」。「ウィザード…」、私はもう死んでいる、って展開は先週ちょっと仄めかしがあったけど、それがマグノシュタットの人たち(違)とどう繋がるのか、ってところ。「のうりん」は出だしでバカやって、後半まじめな話を持ってくる、というのがパターンなのかな。荒ぶるハナザーさんの芝居も見れて、まあこれはこれで時々面白い。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

でした [コンビニのコピー機は便利ですよね。自分も出張先で証明写真を出力したり いろいろ利用させてもらってます。]

rover [スキャナとしても使えるんですよね。両面読み取りに両面印刷可能って、俺んちのキカイより数段上等ですわー(w。]


2015-03-10 この日を編集

[Day] 寒いがな

風が痛くて顔に当たると息が止まるレベルだよ。古本出しに出ただけで凍えちゃったぜ。明日も寒いんですかねー。ご注文があった本が割に窓際の段ボールに詰めてたんだけど、引っ張り出した時の冷たさが半端なかったっす(w。

[Day] 仕事はごたごた

いくつか古本に関するご質問があって、それへの対応をやったり、いつもの仕事が今日は妙に意思疎通が上手く行かなかったりで、何となく段取り悪い感だらけの一日。そして申告関係も全然捗っていないという…

明日から本気出す。


2016-03-10 この日を編集

[Day] でけたー

確定申告関連書類、揃ったでー(^o^)。

明日叩きつけに行ったるぞ。


2017-03-10 この日を編集

[Books][Kindle] 幽霊なんて怖くない BISビブリオバトル部 2

B06WLL7NZ3 山本弘 著
創元SF文庫 \850(Kindle版)

相変わらずナマの山本弘が邪魔をする

夏休み、公共図書館からの依頼でビブリオバトルの実演を行うことになったBISビブリオバトル部、テーマは「戦争」。テーマで紹介する本の選定、さらに夏休みと言えば合宿だろうと言う安易な発想も手伝って、部の面々は実家が造り酒屋で大きな旧家に住まう武人の家が合宿会場となることに。武人の家族にも参加してもらって行った「恐怖」をテーマにしたバトルを行ったその夜、空は不思議な体験をするのだった…。

前作をKindle Unlimitedで読んだから、って訳でもないんだけどこいつもKindle版で。基本的に前作を読んでいればビブリオバトルというものがどういう物なのか、ビブリオバトル部の活動ってのがどういう物なのか、ってのはひととおり説明されているので、あとは続くお話に選ばれたテーマに沿って、部の面々がどういう本を紹介し、その魅力がどこにあるのか、ってところを説得してもらうところに読んでいく楽しさがある。その上で空ちゃんと武人君の距離がどうなっていくのか、その他の部のメンバーたちのキャラの掘り下げ、今回は特にクールビューティー、明日香先輩の宿命のライバルの登場、ってあたりが見どころか。そこらのハンドリングはさすがに手慣れたもので、それぞれのキャラがビブリオバトルのテーマにどう向き合うのか、って部分もコミで上手に描けていると思う。

その上で前半、どちらかと言えばSFが否定すべき霊的なニュアンスも含む「恐怖」というテーマを掘り下げるビブリオバトルと、その後に付け足される武人と空、それぞれのエピソードには味があると思った。特に空ちゃんのエピソードは、かつて山本弘さんご自身が「トンデモ本」シリーズのどれかで説明していた、「幽霊が出た時、叫んで逃げるのがホラー、友達になるのがファンタジー、解剖しようとするのがSF」と言う喩え(これはこれで秀逸と思います)を敢えて外してくるあたり、上手いと思いましたよ。このあたりは、とてもいい。

なんだけど、本書のメインテーマである「戦争」に関するビブリオバトル部分は、やっぱり今の山本弘の悪いところばかりが前に出すぎている、と感じられて、正直「うへえ」感の方が強くなってしまっていると感じられる。非常にいびつな造りになっていると思うのだな。

そもそも「戦争」をテーマにするところでイヤな予感はしたんだけど、その予感は残念ながら的中してしまい、戦争を一歩引いて検証する、とか言う視点はなくて、あくまでも一般的に流布される、メディアが演出する戦争報道とそれに付随するジャーナリズムと(主に)ネットを介したオピニオンの暴走、みたいなものに対する山本弘本人のナマな警鐘が前面に押し出され、それを読まされるこっちとしてはやっぱり「うへえ」が一番先に来ちゃうよね、ってことになってしまっている。勿体ないです。ビブリオバトル部には論理的思考がちゃんと出来るキャラもいるのだから、戦争の人を殺し、殺されると言う図式の一つ上のレイヤーとも言える、何が戦争を起こすのか、と言う部分に注目するキャラもいて良いんじゃなかったのかな、という印象はある。山本弘さんはどちらかと言えばハードSF側の人だと思うんだけど、であれば「戦争のメカニズム」に冷静な評価があっても良かったのではなかろうか、と言うあたりですね。

と言うわけで正直、諸手を挙げてステキ! とは到底言えまへん(^^;。何より最低だな、と思うのは、ご自分の小説に「山本弘」を結構モロに露出させてること。ここは本気でがっかりしました。もうちょっと「お話」としての完成度、ってところを考えて欲しかったな、と言う気はするな。

★★☆


2020-03-10 この日を編集

[PC] 届きました

画像の説明Twitterに上げたのと同じ写真で失礼。amazonを経由してPFUダイレクトに発注したHHKB Professional Classic ヴァージョン、一応10日から12日の間にお届け、って事だったんだけど本日無事到着。んまあブツ自体はよく解ってるんだから特に何かで困るようなことは無いんだけど、先代(後ろの方に写ってますね、さすがにボロボロだ)のdipスイッチの設定確認したらなぜか、Altと◇キーの機能を入れ替えるように設定していた。何でだろう。Altが一番端にあると使いづらい、って思ったからだったのか、はて。ま、古い方に合わせても良いけど、最近の自分は「デフォルトの設定をあまり弄らない方が良い」って方向に意識が向いているので、ここらで一つ、ほぼデフォルト設定で使用してみることにした。多分しばらくは打ちミスはあるだろうけど、慣れていくでしょう。あと、考えなしにHHKモードに設定してたんだけど、ここはWinモードにした方が良いかな、って気がしたのでそこだけはカスタマイズしようかな、ってところ。HHKモードとWinモードの違いは、左◇キーにWindowsキーの機能を割り当てるというもの。これはあった方が良いよね(^^;。

今使ってますけど、当たり前ですが使用感は先代譲り、ただキーを押下する時の抵抗というか重さが、少し軽くなったような気がする。そこは気持ちよさが少しアップしたかも。ひいき目かもわからんけどね。

これからよろしくね、んでもって14年間お疲れ様でした>先代(何となくUSBケーブル新調したら今後も動いてくれそうな気もしてるけど(w)。


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