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どうもtDiary系にわらわらと飛んできているようですな(いしなおさんの日記参照)。ふうむ、とりあえず -sex とか -porn とか言う文字列を含んでるリンク元は刎ねるようにしてみたつもりなんだけど、これでどうかな。正規表現とか、実はちゃんとわかってる訳じゃないのだよなあ。
「子連れ狼」と「水戸黄門」。いや今週はなんか、特オタ的に妙に濃ゆいな。「子連れ狼」にはサトエリ出演。セミレギュラー的な役どころらしいですな。「キューティーハニー」の時にも感じたんだけど、この娘は叫びっぷりがとても良いですなあ。そこは良いんだけど、大五郎役の小林翼くんがちょっと芝居をするようになってしまってそっちは少々興醒めかも。
さて黄門様のほうはゲストに森次晃嗣と芳賀優里亜。まあ森次さんは時代劇じゃあ常連だけど、いつの間にか彼の役柄、"腕は良いけどちょっと気弱なもんで、悪党に利用されてしまう飾り職人"とかじゃなくなってるんだなあ、と妙なところで感心したりして。さて真理タンこと芳賀優里亜、とっさの機転で助さんと夫婦だ、という成り行きが発生するんだけど、助さんも真理タンもあくまで方便で最後まで通しちゃう、つー展開にはオジサン少し文句言いますよ。この展開だったら娘の方か助さんの方、あるいは双方共に、相手にそこはかとなく恋心をいだきつつ別れていく、を見てる方は期待するじゃないですかー。そのあたり、もうちょっとこの、「お約束」ってヤツをおろそかにして欲しくないと思いますよ。
それはともかく次回のゲストは久美様だそうで。来週も楽しみじゃの。
タイトルに意味はあるようなないような。大和但馬屋日記経由で日本語チャンピオン決定戦2005。テレビ番組の内容転載とはいえ、もちっとwebで見る、体験するって事に気を配れよなーTBS。こんなの簡単にインタラクティヴなコンテンツに加工できるじゃん。フリーのスクリプト使っても問題なさそうよ。
ま、それはともかくやってみたよ。結果は77点。間違えた問題は 10,19,22,27,28,29,30,40,42,47,52,54,55,69,78,79,84,87,88,91,97,99,100。うーむ、もちっといけると思ってたんだけど、意外にオレはバカだった。言葉の使い方は難しい。寸゛さんすげーわ。
設問に関しては寸゛さんも指摘されてるとおり、納得いかないものもかなりあるし、問題の作りもちょっとその例題はどうよ、ってのがいくつかある。点数が低いからといって深刻になることもあるまい……いやそれはそれでマズいか。
どうでもいいけどリンク先に飛んだとき、「出演者」ってあるのを「出題者」と読み違えてしまって、「お前らごときに偉そうに出題してもらういわれはねーぞ」と割と真剣にムッとした私は、日本語以前に何か問題を抱えているような気がする。
もんちぃ師匠@mixi経由で、草なぎ&柴咲で日本沈没33年ぶり映画化(asahi.com)。監督樋口真嗣だそうで、ふむ、してみると「ローレライ」は一定の評価を得ることに成功したわけで、そこは良かったなあと思いますな。福井晴敏→小松左京と来たからには、次は司馬遼太郎あたりですか。樋口っちゃん的「日本海海戦」は個人的にかなり見てみたい気もする(w。
しかし「日本沈没」…。前回における大ヒットは、高度成長期のなかで「なんか上手く行きすぎてないか? オレ達」みたいな、ごく漠然とした不安がみんなの中に芽生えてたときに、ものすごく緻密にデータを揃えたシミュレーションが登場し、しかもその結果起こる事というのが「日本列島が沈む」というショッキングな出来事であった、それがなんだかわからんけど不安だった人々の心のどこかに火をつけた、ってあたりに理由があった、と個人的には思ってるんだけど、さて平成の御代にこいつを持ってくる、制作者の意図は奈辺にあるのでしょう。確かに経済や外交の問題の多くが重荷になって、日本を沈めようとしているという不安はみんな持ってると思うけど、それが直接映画にとっての訴求力になるとはちょっと思えないし、地震に対しての不安にしても、それはもちろんあるけどわざわざ映画でそれを確認しようと思う人間もいないだろう(だって『地震列島』当んなかったじゃん)し。
映画のヒットにはその時代特有の話題性みたいなモノも必要だと思うんで、今「日本沈没」を造る理由がオレには思い当たらないなあ。いや、興行サイドの思惑は判るんですけど。
ついでに言えば阪神・淡路の大震災にスマトラの大津波、この前の尼崎の列車事故、特撮サイドはやりにくくてかなわん事になってると思うんだけどそこはどうする。オレ、ちょっと前に久しぶりに「キング・コング」(オブライエンのヤツ)見直してみたけど、あの映画でコングが電車を襲うシーンですら、「うわ、やばいなこれ」と思っちゃいましたけど。過剰反応?
ともあれ樋口真嗣にとっても思い入れのある映画だろうし、そういう意味で期待はします、かなり。
ところで主役に草彅剛と柴咲コウ、というのはまあ措いといて、やはりあの映画作るなら一番重要なのは田所博士を誰がやるか、ってあたりではないかと思うんだがそこらはどうなんでしょうな。
北村一輝?(^^;)
ゆうきまさみ「鉄腕バーディー」(13)。前回から引き続いての回想編。ゆうきまさみが「ダーク・クリスタル」をこよなく愛していることはよく知られてるけど、本作にもあの映画に出ててもおかしくないような造形のエイリアンたちがわらわら登場してる(しかもみんなキュート)。お話とは直接関係ないけど、こういうところを見るのも楽しみのひとつ。回想編はこの巻で終了、次巻から新展開、だそうです。
やわらか戦車連合軍だって。ついカッとなって着うたをダウンロードしてしまった。今は反省している、ようなそうでもないような。できればちゃんとイントロから始めて欲しかったなあ、あそこが実に、着メロ向きなのに。
A・E・ヴァン・ヴォクト著/浅倉久志 訳
カバーイラスト Fred Gambino
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-011563-x \700(税別)
10年にわたる星間探査航海が無為に終わるかと思われたそのとき、地球帝国宇宙艦"スター・クラスター"のセンサーは今まで知られていない観測施設の存在を感知した。地球帝国の勢力下に参加していない新たな人間型文明が存在するのか。だが"スター・クラスター"とのコンタクトの直後に、その観測施設は自らの存在を抹消するための行動を起こす。彼らはいったい何者なのか…
帯にいわく、迫真の大宇宙冒険ロマン 美貌の女艦長 vs 超人類
。はい、確かにその通りです、その通りですが同時にこの惹句には、たとえば「ブレードランナー」のアオリが"緊迫の未来都市サスペンス 腕利きバウンティ・ハンター vs 超アンドロイド"だったらどうなのよ的な、間違っちゃおらんけど微妙な違和感もナシとはしないよなあっぽい思いも同時に感じてしまう。
何せ著者はヴォクト(ああ、ヴォークト、と伸ばしたい)である。そんな単純なスペオペを描くわけがないのであって、本作もオーソドックスなスペース・オペラの体裁を採っていながらしばしば、大事なのはイメージだ、スジなんか知るかー的に読者の都合をそっちのけに繰り出される絢爛たるイメージの飛躍の連続で、そこには(少々眩暈を感じつつも)それなりの楽しみはあるよなあと思いつつも、同時にお話のスジが、どうかすると今ひとつ見えにくくなっちゃっているようなものに仕上がっている、とも言えるわけで、そのあたりにはいろいろ文句言いたくもなるんだけどそこが実はこれがまた、
なんだか楽しい。バロックとは本来"不細工な真珠"という意味である、ってのを思い起こすような楽しさ、つーんですか。
いくつかの中篇を集めて一本の長篇として仕上げたって事情もあって、実はこのお話、微妙に筋が通ってないところがあちこちに散見されて、読んでるこちらはあちこちで「え、そうでした?」とうろたえてしまうことになる。かなり重要なことが「ああ、あれはこれこれだったのよ」の一行ですまされてしまうようなところが結構あったりしてね。
なんだけど、そういうお話の部分のアラをまあいいかと許してしまえるような、イメージの奔流みたいなものの魅力も併せて持っているのが本書って感じで。特にクライマックスのアイデアはちょっと唖然。ベイリーはこれを読んであれを思いついたんじゃないか、ってな勢いで。
"ロマン"なんてものではない。これは"イメージ"のSFなんだろうな、と思う、なんつーか、細切れに読むと損をするタイプの本、一気に読み切ってしまうのが吉な本。ちびちび読むとイライラするかもね。
(★★★)
まとめて見たワケじゃなく、ぽっつりぽっつりと、時折早送りなども交えて先週末からの分、「機動戦士ガンダムOO」(再)、「ペルソナ トリニティソウル」、「To Loveる」、「xxxHolic 継」、「仮面ライダーキバ」、「Yes! プリキュア5 GoGo!」、「コードギアス ikry」、「ブラスレイター」、週が変わって「図書館戦争」、「二十面相の娘」、「マクロスF」、新番組が一本、「鉄腕バーディー DECODE」まで。
さすがにいろいろうろ覚え。「ペルソナ」はラス前。独自の世界観を評価するけど、ちゃんと見てなかったもんだから、ここに来てもいまだに入れ込めない感じ。「To Loveる」はそこそこ面白いと思うんだけど、時間がねえなあと思ったときには速攻早送り対象になってしまってごめんなさい。webラジオのテンションの方が高い(というか矢作紗友里と渡辺明乃のテンションのギャップがスゴいんだと思う)っつーのも問題なのかも。「Holic」は、面白いときと合わないときの差が結構あって、「継」はわりと合わんときの方が多いかなあ、みたいな。
日曜日。ゴルフで「ゴーオンジャー」はお休み。「キバ」はまあまあ軽く楽しめる。「ギアス」はギャグ回。まあこれはこれで。「ブラスレイター」は前半終了、みたいな。主要キャラの大半がお亡くなりになっちゃって、この先どうなるんでございましょう。
今週分。「図書館戦争」もラス前。久しぶりにアクション多めになってたけど、ヤマ場的なテンションは今週の回で収束しちゃってるので、最終回はやっぱりコイバナ方面で落ち着くのかしらね。二週続けて作画が頑張った「マクロスF」、先週のマクロスに見えたものはマクロス級4番艦、「グローバル」だったそうで。グローバル艦長もすでに鬼籍なんでございましょうか。ルカ君が意外に大物だったとか、シェリルのジャーマネさんが不必要に黒い人だったとか、いろいろぶち込んできてますな。
んで「バーディー」。あたしゃゆうきまさみのマンガの魅力は、何を措いても「線」だと思ってるので、比較的そこを薄く処理して、淡目の色づかいでまとめたこの作品、ゆうきマンガファン的には「こういうものかな?」的な印象を持った。あとはなんだろ、ゆうきまさみのマンガのテイストの根っこって、江戸前の伝統的な落語のそれのような気がするんだけど、どっちかというと1回目を見た限りでの印象は、良くわからんけど最近売れてる漫才ユニットのそれっぽかったような気はしないでもない。サンテレビで金曜深夜という、野球シーズンにはかなり不利な条件での放映で、この出来だとあたしゃ阪神戦を優先しちゃうかもしれないね、みたいなノリではありますかね。
先日結構まとまった数の文庫本の発送があって、ごそごそと棚をほじくり返してたときに出てきた本。S・L・トンプスン「A‐10奪還チーム 出動せよ (新潮文庫)
」「サムソン奪還指令 (新潮文庫)
」。懐かしいので読み返してみた。
冷戦の初期に米ソが締結した秘密協定、ヒュープナー=マリーニン協定。それは大戦終結後も混乱状態にあるドイツの冷戦地域における、両国機関の限定的な行動の自由を保証するもの。本来は戦後の混乱で家族と離ればなれになった市民たちへの便宜や捕虜の交換や送還のための事務的なもののはずだったのだが、いつしかこの協定を利用して、米ソは東ドイツに独自の行動機関を設置する。
折しも技術的なギャップを埋めようと躍起のソ連側は、米軍の最新鋭軍用機を自分たちの勢力範囲に誘い込み、捕獲することで機体や捕虜を獲得する作戦を展開していた。貴重な情報の流出を防ぐべく、アメリカは協定で定められた範囲内で、東ドイツに墜落、不時着したパイロットや重要機密が敵の手に落ちる前に敵地に侵入、ターゲットを回収するための特殊チームを設立する。高度にチューン・アップされた4輪駆動車を駆る凄腕揃いのドライバーたちで構成された、「奪還チーム」の誕生だった…。
ってわけで。冷戦という構図が無ければ成立しないシチュエーションな上に、冷戦構造下である程度の治外法権が認められつつもやってることは危険な諜報活動、活動のキモになるのはチューンドカーのカーアクション、という一歩間違えたらトンデモ行きな設定が案外違和感なく入ってくるあたりは、実際にレーシング・ドライバーや自動車雑誌のライター経験のある著者の、クルマに対する知識の深さのおかげだろうか。4輪駆動車でタックインするときの手順を事細かく描写する小説、って案外無かったような気がする。
第1作「A-10…」はパイロットの思考レベルで状況と操縦のI/Oをコントロールする最新システムを備えたA-10を巡る敵味方の丁々発止。主人公マックス・モス(この名前で愛車がロータス・ヨーロッパってところでニヤリとするよね)の奪還チームでの初仕事なんだけど、前に読んだときには相棒であるアイクと任務を巡って結構衝突があったような覚えがあったんだけど、そんなの全然無かった。むしろ本書は初任務でいきなりのっぴきならない状況に放り込まれた主人公が一人でがんばっていく姿に主眼が置かれている。そういう意味じゃあ掴みの部分の目新しさとは裏腹に、お話の展開は案外オーソドックスといえるかも。
続く「サムソン…」の方は、ユニークな設定が逆に著者にいろいろ枷をはめたというか、何か新機軸を持ち込まなくては、って気にさせたのか、前作のシンプルさから一転、国際謀略小説的な側面の描写にもかなり力が入っている。で、そっち方面の捌き方が案外手薄な分、お話のテンションは終盤やや腰砕けになってしまったような恨みもなくはない、かな。
「著者の全てがつまって」いるデビュー作と、その次に出すものの按配の難しさ、みたいなものがあるんだろうかね。それでもまあ、新機軸の部分が上手く効いてる部分もあるんで、楽しめる作品であることは確かなんですが。
「奪還チーム」はもう一作、あとマックス・モスが主人公のお話が別に一つあって、それも手の届くところにあるので、続けて読んでみようかな、って思ってます。
レディースデイでカミさん映画見に出かけたので、ここがチャンスだとばかり、お昼に日清焼そばを喰う。たまに無性に喰いたくなるんだよね、これ。なんつーかね、学生時代の貧乏気分が甦る、っちゅーか、あのジャンクフード感満点のビリビリ感が忘れられないというか。ただ最近の日清焼そば、舌にビリビリ来る感じは自分の記憶的にはかなりマイルドになっちゃったような気もするけど。ついでに学生時代はほぼ100%だった、こいつを喰ったら腹が大変なことになる確率も相当低くなったような気がする。それなりにモディファイ&ソフィスティケイトが進んでるって事なんだろうかね。
もひとつちょっと気になったのは、袋に表記されてる「作り方」(サムネールクリックで大きな画像を表示します)。昔はこんなに念入りに書かれてなかったよねえ。こう言うのもコンプライアンスを遵守の一環って事なのかもしれんけど、たかが袋麺、もうちょっと大ざっぱでも良いと思うんだけどな。何だよそのチリチリと焦げるような音がしてきたら出来上がり
とかいう決めつけ。即席麺の出来上がりぐらい自分で判断するわ。
いきなり降ってきた仕事。別の人が書いたHTMLの一部を大急ぎでリニューアルして欲しいって事で。ソース見てみるとなかなかきれいに書かれていて、これなら何とかなるかなーと思ってお仕事請けて本格的にファイル触ってみたら、いろんなところでテキストがセンタリングされまくるので、これはいったいどうしたことかと。
よくよく見てみたら、CSS側で一度HTMLの全要素のマージンやパディング、インデントの値などをイニシャライズ(最近ではすっかり常套手段ですね)した上で、なぜか<body>要素に対してがっつりとtext-align:centerなどという指定がされてるんだった。
これはどういう理由があってのことなんだろう。何か必要性があるからこういう指定をしているんだと思うけど、それがどこで効いているのか、さっぱりわからないんだよな。自分的には、イメージの配置を自動的にセンタリングする、ぐらいしか思いつかないんだけどなあ。ほかになんかメリットはあるんだろうか。
ワンタイムパスワード用のトークン。申し込んでみたら一週間ぐらいで送られてきた。とりあえずジャパンネット銀行のトークンと並べてみたけど、使用用途不明のテンキー(みたいなの)が付いてたりして無駄にでかいくせに、肝心のパスワードを表示するエリアはJNBのものより小ぶり(やや見づらい)だったりするあたり、なんじゃこりゃ感は拭えない。
いろんな事情もあるんだろうけど、ゆうちょダイレクトがやることは終始、スマートじゃない感じが先に立ってるね。
コニー・ウィリス 著/大森望 訳
カバーイラスト 松尾たいこ
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011938-6 \900 (税別)
現代SFの女王、ウィリスによるヒューゴー・ネビュラ賞に輝いた中短編のみ10編を集めた短編集。本国では一冊にまとめられていたものを、日本ではユーモア編とシリアス編という形で再編集して2冊に分けて刊行されている。
あらすじでも説明している通り、本国で刊行された順番で二分冊にすると、ややバランスが悪くなるという判断で、著者の承認を取ってバランス的に収まりのいい形になるように再編集されたもの。気になる人は両方買って正しい順番で読まれればいいでしょう。ま、そこまでしなくてもいいと思うけど。
ということで各作品の簡単な感想です
私は量子論のシンポジウムに参加するためにここに来ているのに、ホテルのフロントの対応はいっかな要領を得ず、参加者たちは到底学究の徒たちの集まりには見えない。ここはハリウッド、混沌は時が経つにつれて深まっていく…
得体の知れない学問の最先端、量子力学を何に例え、どういうふるまいをするものか、というところをスラプスティック風味に比喩してみたらこうなりました、的な。出だしは正直戸惑うが、お話の冒頭のとある登場人物の言葉を思い出してみると、ああこれはそういう話なんだと合点が行き、あとは半笑いで楽しく読んでいける。先端科学には「なんたら粒子」とか「なんとか素子」みたいなのがつきものだけど、本作ではさしずめ、「デイヴィッド粒子」がキイになる。んまあ登場人物の一人なんですけど(w。
ちなみに冒頭の言葉ってのはこんな感じ。ネタバレと言えないこともないけど、お話の最初に目に入る文章なんだからまあいいか。
まじめさは、ニュートン物理学を理解するために欠かせない資質です。しかし、量子論を理解するには、それが仇になるかもしれません。
女性における画期的な医学的イノヴェーション、通称<解放>。これによって女性たちは、人類の歴史が始まって以来ずっと付きまとってきた生理のつらさから解放されることになった。だが、そうなればなったで今度は<解放>がもたらしたものに異議をとなえる勢力も登場して…
いわゆるフェミニズムSFと見せかけて、あまりにエッジまで行ってしまったフェミニズム陣営にもツッコミ入れるのを忘れないあたりはさすがというか。
自分は男だから、例えば生理という物があった時、それが人間という物がこの世に産まれた時から備わっている機能である以上、まずもって受け入れるべきものなんではないかと思う(というのはつまりエッジなフェミニストと根っこはいっしょ、って話になるのかもわからん)けど、女性にとって生理ってものはそんなに単純に割り切れるものでもないんだぜ、ってことなのかもしれないな。
こちらは行き過ぎたフェミニズムに代わって、行き過ぎたスピリチュアルに鋭く突っ込んでくるお話。何より物語の造りとして素晴らしくトゥイストが効いている。例えとして適切かどうかわからんけど、作家のスタイルとして山本弘に学んでほしい何かがここにはある、なんていうのは生意気すぎますかね(^^;
アメリカの国民的詩人、エミリー・ディキンスンに未発表の作品があってそれが実は…的なノリで語られるホラ話。本文よりも大量に挿入される注釈の方に意味がある、というある意味士郎正宗な楽しみ方のできるお話。これも最初は「何言ってんだ?」的感覚が先に立つんだけど、読み進んでいくとじわじわ面白くなってくる。
ある日突然デンヴァー大学のキャンパスに飛来したエイリアン。彼らは地球人類と積極的にコミュニケートする事をせず、ひたすら批判的に見える態度であたりを睥睨するのみ。いったい彼らと意思を疎通させるためには何が必要なのか…
ファースト・コンタクトものに見せかけたコミュニケーションの面白さ、厄介さに突っ込むお話。通底するのは讃美歌という物の奥の深さ。「インサイダー疑惑」に通ずる、プロセスの二転三転ぶりを楽しむ、というところの面白さはあると思うけれど、うーん、やや長いかな。で、長い割に話のひっくり返しっぷりが物足りない、という不満も。メインがラブコメならこれでもいいかもわからんけど、キモはファースト・コンタクトSFです、で押すならあちこち物足りない気はする。
というところで。SF仕立てのロマンティック・コメディとしてならこれでもいいかもしれないけど、SFの方を先に立てるなら、ロマコメ部分がやや先に立ちすぎ、かつ冗長に過ぎたかもしれない。行き過ぎた「イズム」に対する批判精神とか、嬉しくなる部分はたくさんあるんだけど、それをややうやむやにしてしまいかねない饒舌ぶり、はちょっと気になったかな。どれもニヤリとできるんだけど理屈抜きで「やったー!」まで行けるのは、「インサイダー疑惑」ってことになりますかね。
★★★☆
どこからだ? 抜けがあるかもしれんけど「ギャングスタ」、「ケイオスドラゴン」、「乱歩奇譚」、「Classroom☆Crisis」、「食戟のソーマ」、「戦姫絶唱シンフォギアGX」、「Charlotte」、「六花の勇者」、日曜朝は録り損ね。
さてどうでしょう(w。「ケイオスドラゴン」、「Charlotte」、「六花の勇者」はフェードアウト、「Classroom…」はなんだろ、世知辛い「キャプテン・アース」みたいなお話なんですかね。ちょっと刺さらんかなあ、という気はしてる。「ギャングスタ」はやや古臭いかな? とも思うけど、もしかしたら「まかせてイルか!」以来の手話アニメなのかと思ったけどそこまでのこともない、というか手話の扱いはそっちと同じくらい重みはないよ、的な。むしろ聴力を失った人の表現、に新機軸があるような。耳で言葉を聞けなかった人間が苦労して言葉を発する芝居、はかなり良かったんじゃなかろうか。ニック役の津田健次郎さん、いい仕事してます。
「乱歩奇譚」はいかにもノイタミナらしい作品。「UNGO」をちょっと萌え方面にシフトしたようなお話、なのかな。なかなか面白そう、と思います。あと「シンフォギア」、こっちは相変わらず元気ね(w。
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□ asano [86点。一人で爆笑できないなんて初めて知りましたよ。 ついでですが、とうとうこれがリメイク。 http://www..]
□ ROVER [わあ、みんな優秀だなあ(つoT) 「日本沈没」はちょっと想定の範囲外でした。樋口氏なので期待はするんですけども…]
□ 奈々 [83点でしたー♪ 答えてるときは自信あったんだけど、答えあわせしてみたらぼろぼろでした。]
□ ROVER [ぼろぼろてあんた、充分やないかいそれ(つoT)]