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終日頭が痛く、胃の具合が悪い。昨日は天狗→釜山まではいつも通りだったんだけど、早めにお開きになったのでついついたちきやに寄ったのが悪かったかなあ。しかもお客が私の他には2名の若人だけで、「キューティーハニー見てきたっす」つーたら「どーでしたどーでした?」と聞いてくるんで、そこからアニメ談義で結構盛り上がっちゃったりして。昨日呑んだのは「清吟」、「石鎚」、「雪の茅舎」、「梵 ときしらず」。今回のお酒は、どれもしっかり系、って感じかな。
それにしてもいい酒呑んだのにどうして翌日残ってるんだろう…。ああ、そういえば帰ってからさらにトリスのドラえもんワンフィンガーを一杯飲んだんだった。それのせいかー(愚か者)。
スタッフ
監督:庵野秀明
脚本:高橋留美・庵野秀明
原作:永井豪
音楽:遠藤幹雄
製作:加賀義二・加藤鉄也
プロデューサー:甘木モリオ・川端基夫
出演
佐藤江梨子
市川実日子・村上淳
及川光博・片桐はいり・小日向しえ・新谷真弓
嶋田久作・吉田日出子
松田龍平・京本正樹
手塚とおる
篠井英介
公式サイト:http://www.cutiehoney.com/
一年前の事故で一度はその命をなくした如月ハニー。今彼女は、亡き父が残したiシステムの力を借りて、アンドロイドとして生まれ変わった。あらゆる生命を活性化させるiシステム。その力は、彼女に愛の戦士・キューティーハニーの能力ももたらしたのだ。だがそのiシステムを密かにつけ狙う邪悪な集団が、動きはじめていた。秘密結社パンサークロー。如月博士亡き後、ただ一人iシステムを理解する科学者、宇津木博士が狙われている! 出動だ、キューティーハニー!! …ってお腹がすいてちゃ変身できないしー。
なんだかよくわからんカリスマ庵野秀明が放つ、ノンストップ痛快無責任アクションエンタティンメント。なんせほら、キャシャーンがアレだったもんだからね、やっぱアニメを実写化するってのは何かと難しいよなあ、あんまり期待できないよなあ、まあ庵野監督だしオタク的には楽しめるシーンとかがちりばめられてたりしたらそこそこ楽しめるかな、ぐらいの気持ちで観に行ったのだけれど、どうしてどうして、ちゃんと作られた映画は観ていて楽しい、と言うことを今さらながらに思い出させてもらえる作品になってた。傑作とは言わんがこれはこれで佳作であろう。非常に、なんというかな、気持ちの良い映画に仕上がっていてそこが好き。
比較しちゃあいけないのかも知れないけれど、やはり映画を作ってきた人の作る映画は安心できる。時間の経つのが早い。一気にエンディングまで突っ走り、終った後に(いい意味で)何も残らない、そんな映画。スタッフ、キャスト共、誰も彼もが楽しそうに映画に関わってる、ってのがこちらに伝わってくるような映画で、これは徹底的に計算された悪趣味に翻弄される「キル・ビル」とか、(古い話になりますが)見たくて見たくてしかたのなかった映像を次々とたたみかけてくれた「スター・ウォーズ」(のいわゆるエピソードⅣ)とか、その世界観に圧倒された「ブレードランナー」や「マトリックス」(一作目限定)とは、またちょっと違った気持ちよさを味あわせてもらえたわけで、それは、妙な話なんだけど私が昭和の東宝特撮を愛でる感覚に近いモノ、ってあたりにとても近いものだったが故のうれしさ、だったのかも知れない。手作り感覚、と言っても良いし、計算づくのチープさを楽しむ感覚、と言っても良いかな。豪華絢爛、ハイ・クオリティなCGIを次々とたたみかけながら、いっかな話が先に進まない例のアレと比べたら、映画を観る気持ちよさが格段に上なのですよ。なんだかんだ言って大したもんだよ庵野秀明。そこに微妙な自主映画テイストが残ってたりするあたりに少し引っかかりはなくもない(70年代懐古、の情が監督にあったかどうかはわかりませんが、どうだろ、中盤の70年代彷彿シーンは、それなりにあの時代の覚えのある私には、懐かしいような、こっぱずかしいような気分がしてしまいましたよ)んだけど。
その上で、永井豪作品が常に内に秘めてるはずの淫靡なところやある種の容赦のなさとかが、あまりにもあっさりと抜け落ちちゃってるあたりで、庵野秀明という人は基本的にマザコンな人なのかなあと思ってしまったり、特殊効果の神谷誠の仕事が、それはキミ樋口組だろー、と思えてしまう芸のなさだったりするあたりに少々惜しいなあ、と思ってしまったりもするのだけれど、個人的にはまあいいか、と言うレベルではございます。私、永井豪作品でドキドキしたのってこの作品の前の「あばしり一家」の「菊之助幻想編」だったりするんで、免役出来てた分、「ハニー」は割と軽い気持ちで見てたのかも知れないから、そう思うのかも知れないけど(このあたりは唐沢日記の04/4/8を乞御参照。ちなみに私は庵野氏がノーマルなオタク
である故に唐沢氏の言う"濃い"設定を無視したんではなく、単純に自分がそうであって欲しい女性と、その女性に敵対するものを考えたらああなっただけなんではないかなーなどと思ってます。マザコン少年の理想の女性像が、無垢なハニーと仕切りタイプのなっちゃんだったんじゃねえかなあ、みたいなね)、どうだろ、入れ込み具合が少なかった分、こういう「ハニー」もこれはこれでありかなあ、と、割と安直に納得してしまったことでした。
予想をはるかに超えていい感じだったハニー役のサトエリ、さりげなく脇を固める吉田日出子、ちょっとお肉つきました? な手塚とおる、最初誰かわからなかったんだけど存在感ありまくりの片桐はいりがすばらしく印象的。京本正樹はまあ、あの人はあんなもんでしょ。フジ隊員やれて良かったな(^^;)。怪演野郎、及川ミッチーはハマりすぎてて逆にイマイチ。んでも最高だったのは心底うれしそうな永井豪の顔だったりして。あとはあれだ、スチルなどでは素肌だったハニーのコスチュームの一部が肌色スーツだったのがちょっと残念だったなあ、とそんな感じ。いや、なんだかんだ言って楽しませて頂きました。
じゃっ!(お気に入り)
(★★★★)
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溶かした絵の具を合成して煙と言い張る特撮がそう思わせた面もあるのではないでしょうか>東宝