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HTML書いておまんまにありついてると、時々なじみのない職種の内情が(ちょっぴりだけど)判ることがあって大変興味深い思いをすることがある。今やってるお仕事は清掃会社さんのサイト作成。清掃業つーのは各都道府県、市町村ごとに認可を受けないといかんのですな。古本屋なら自分の住んでるところの所轄警察に届けを出せば(んで認可されれば)それで日本全国に向かってオレは古本屋だぁ、と名乗れるし、同じく住んでる都道府県の古書店組合に加入すれば、日本全国どこの古書店組合の市にも参加できるけど、清掃業者さんってのは自分が仕事をしたい場所、それぞれで認可を取らんといかんものらしい。なるほど。
で、その認可も一般廃棄物(いわゆるゴミですわ)、産業廃棄物、それぞれでまた、認可を取らんといかんし、産廃についてはさらに、取り扱うゴミの種類についても細かく分類されているようだ。一口に産廃と言っても、木くず紙くずの類から汚泥だの廃アルカリだの廃酸だの燃え殻だの、いろいろあるんですなあ。
んでおもしろいなあと思った産廃が「動植物性残渣」。"どうしょくぶつせいざんさ"と読むのだよ。「残渣」つーなんだかあんまり見かけない単語のせいでなにやら大層なものなのかなあ、とか思いながらデータ化してたんだけど、こういった産廃を扱う上での認可証であるところの「産業廃棄物収集運搬業許可証」って、決まった書式がある訳じゃなく、各都道府県ごとに言い回しが結構違ってたりするのね。で、あるところでは「動植物性残渣」と表記されてるものが、別のところではご丁寧に、「動物又は植物に係わる固形状の不要物」なんて表記になってたりする。固形状の不要物
……。いろんなものがあるんだろうけど、真っ先に思い浮かぶのはやっぱクソだよなあ。ああいうのも産業廃棄物って事になるのかしら。業者さんも大変だ。
実際にはたとえば公園なんかで剪定したあとの樹木の切れ端とか、そういうものが産廃として扱われることになるんだろうけど、「残渣」ってカタい言葉と「固形状の不要物」つー説明の妙な拡大解釈の余地のおかげで、個人的には今、「ざんさ」がプチマイブームになってたりして。「このクソ野郎が!」って代わりに「この残渣野郎が!」とか罵倒すんのはちょっと気持ちいいかなあ、とか思ったりして。
それはともかくまじめな話、自然災害や何かで農作物や家畜が大量に死んでしまったような場合にも、こういう清掃業者さんの出番って事になるのかなあ、とは思った。仕事は仕事なんだけど、あまり楽しい仕事じゃないだろうなあ。
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