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岸和田遠征はなんてこともなかったんだけど、帰ってメール見てたら新しい仕事のメール。つーても前からさわってたサイトのリニューアルなんだけど、デザインファイルを見てさすがにブチ切れかかる。
私も最近は人間が出来て(いや、堕落したともいうか)きて、文字の豆粒サイズ固定とか、横幅きっちり指定のドロップシャドウつきテーブルの中にこれまた横幅きっちり指定の角丸テーブルの嵐とか、ぱっと見リンクと分からないようなリンク文字の指定とか、リストで済むものをわざわざテーブル使わんとあかんようなおされでカラフルなリストデザインとか、ピクセル単位での要素間の幅指定とか、大概のことはにこにこ笑ってHTMLに落としてきたけど、これはいくら何でもあんまりではないか。どうして今まですっきりと読みやすかったコンテンツを、上で書いたうんざりネタ総動員した上に配色の妙まで加えてわざわざ読みにくく、かつ読みづらいデザインに変更しようというんだろう。デザイナーの人の考えることは分からんわ。
やっすい仕事だったら断っちゃろか、な勢いだったんだけど、価格交渉これかららしいので、とりあえずこんなものでも金になるならやりまっせ、というのがまあ、大人の世界ってヤツですな(つoT)。
しょっちゅう不心得者のアタックを食らって閲覧不能になっちゃう464.jpなんだけど、ちびちびと一日一、二冊のペースで「紺碧の艦隊」読了。
わたくしこの手の仮想戦記シミュレーションってハナっからバカにしててどれも読んでなかったんだけど、やっぱこの分野の草分けがどんなものか、ぐらいは見とこうか、腐っても荒巻義雄なんだし、追悼・居村眞二氏って意味合いもあるし(だったら金払って読めよなー、おまい)、てなもんで。
ンで全21巻読んだんですけど、なんだい結構面白いじゃないか。「転生」の理屈にSF性の欠片もないのと、なんぼ何でも話がうますぎるでしょそれでは、つーかやっぱいかに周到に準備しても、国力とロジスティクス、国力と技術発展の速度の関係ってのは劇的に変化するようなものではないんじゃない?と言いたくはなるけど、このマンガの魅力は仮想世界のシミュレートにあるんじゃないんだよね。
んじゃあこのお話のキモは何か、つーと、少なくとも居村氏の手になるコミック版に限って(原作読んどらんので)いうなら、これはつまりやたらもったいつけまくった小沢さとる的世界な訳で、「サブマリン707」や「青の6号」に熱狂できた人間なら、コミックス版「紺碧の艦隊」の魅力ってのはつまり、日本が国を挙げてU結社やムウ潜団のコンセプトを現実のものにしてるってあたりの愉快さだよな、ってのは何となく理解してもらえるんじゃないだろうか。秘密基地と新兵器が大好きな男の子が、自分の考えた新兵器が大活躍するところを夢見る、そこんとこのツボをつくお話として始まったんだろうね、これ。
なので最初の5巻ぐらいはかなり面白かったですよ。戦争が長引くにつれて新兵器と在来型の兵器のコンセプトやデザインセンスにどうしてもちぐはぐな差が出てきてしまったりする違和感はあるし、スジのキモになるところが少々無邪気すぎると思うところもあるんだけど、なんだな、思ってたよりは楽しめましたわ。
ただなあ、蛇の目党としてはあれだ、クソ重くて鈍いケーニヒス・ティーガーごときに、われらがセンチュリオン戦車が手もなくやられっぱなしと言うのは絶対納得いかん(^^;)。
昨日のぶち切れネタ元に対して、なるべくやんわりと「ここはこうした方がいいんじゃないですか」メールを作成して、結びに一筆「とりあえずいじょうです」って入れたら上のごとく変換するATOKくん。
おお危ね。いくら何でもそこまでケンカ売りたい訳じゃないよ。たとえ本心はこっちだとしても。
ダニエル・シルヴァ 著/二宮磬 訳
カバー装画 野中昇
カバーデザイン 石崎健太郎
文春文庫
ISBN4-16-770503-6 \819(税別)
かつてCIAの対テロ対策センターの情報工作担当官として、凄腕の暗殺者、通称"オクトーバー"との死闘の末重傷を負い、CIAからも身を引いていたマイケル。だが、テロの絶えないアイルランド情勢と、その解決で政治的名声を得ようとする英米首脳の思惑が、彼を再び諜報の世界に引き戻そうとしていた。マイケルの義父で高名な政治家であるダグラス氏の駐英大使への招聘。英国の対テロ政策に断固たる支援をする、という米国の姿勢を現わすための人事であり、同時にそれは、そうして送り込まれる駐英大使が、テロリストにとって格好の目標となることを示している。一度は袂を分かったCIAだったが、この状況に対処するため、腕利きの情報担当官が必要となったのだ。
一方、かつてマイケルと死闘を繰り広げ、今は死んだと信じられている"オクトーバー"も、死闘の傷を癒し、再び暗殺者としての行動を開始しようとしていた…。
シルヴァの前作、「暗殺者の烙印」の続編。まあ3年もたてば前の話は忘れますわな。でも前作知らなくてもそんなに困ると言うほどのことはなく、そこそこ楽しんで読めるようになっているので一安心。飛び抜けて面白い、ってほどではないけどね。
ソ連崩壊後、スパイ・スリラーの世界ではホントにいろんな種類の敵がうじゃうじゃと出てきているわけだけど、ソ連以降ってのは、敵に定める相手の事情ってのもそれなりに情状酌量の余地が大きいわけで、一口にテロリスト、と片付けるのは簡単だけどそれじゃあそのテロリストが出来る背景を造ったのは誰なのよ、って事になると、それってこの手の小説では常に正義の味方であるアメリカやイギリスな訳で。特にアイルランド系の多いアメリカで本のセールスを考えるときに、IRAに代表されるアイルランド紛争の一方の当事者を問答無用の極悪人に仕立てるのも結構都合が悪いのだろう。本書ではその前半部分、このアイルランドのテロリストたちの動きがかなり細部まで書き込まれていてそこはなかなか読ませる。もちろん基本スタンスは悪党なのだが、それなりの事情もあるし、何より筋金入りの"兵士"だ、みたいな描写がされているってあたりに、なんとはなしの"事情"みたいなものを感じたりして。
ただ、それならそれでアイルランド問題にずんずん突っ込んでいくかと思えばこの著者はそういうことはせず、いろいろ考えるところを残しながらお話は途中から、彼らとは対照的に大儀のない殺人を生業をする一人の暗殺者の描写へとウエートが移っていく。ここを良しとするかどうかだろうな。途中から、さんざん語ってきたアイルランドの話はどうなのよ、って気がしてきてしまうあたりに私は少々ちぐはぐ感を持ってしまった。前半を念入りにやりすぎたおかげで終盤からクライマックスへの流れが少々はしょり気味になっちゃった恨みがある。
"オクトーバー"という敵役の描写がかなり魅力的で、はっきり言って完全に主人公を食っちゃってるだけにそのあたり、ちょっと惜しかったかな。
て事でいまだに私の中では、ダニエル・シルヴァって人はデビュー作(だったと思う)の「マルベリー作戦」を超えてないなあ、と思ってしまうのでありました。シンプルでブレのない戦争サスペンス。こちらはかなり面白いですよ。
(★★★)
仕事が微妙に終わらん。まいったなどうもこりゃ。しんどいところは越したので、残ってるのは細かい調整なんだけど、細かいことをやる気が起きないや。ちょっとペースダウン中。
とか言ってる間に作りかけの東京タワーの映画とか出来損ないのバッタ男の映画とか、公開されるシーズンなんですなあ。一つくらいは観に行きたいんだけどな。
あ、ティム・バートンのダーク風味人形劇も観たいんだけど、ううむ…。来週のどこか一日ぐらいなら、ふらっと出ても大丈夫かなあ。とりあえず三丁目>ティム>バッタ男の順番かな、なんとしましょ?>いつもの衆。
ミナルディ中毒110番BBSで知ったネタ。出どこも何も分からないんだけど、気の早い御尽によるアグリF1の想像図。ファクトリーがアロウズ、アグリといえばオートバックスってあたりを踏まえての物なんだろうけど、なかなかええ感じにまとまってるんでないかい。つかBARのシャーシって格好良かったんだね(w。
本物の方はアロウズ→マクラーレンと渡り歩いたマーク・プレストンをチーフにした開発体制になる、なんて話も聞こえてきてるけどどうなるんでしょうな。つかそもそも認可されるんだろうかね。
フジテレビ721の「F1 Legends the Best GP '81-'82」二回目は81年モナコGP。前半はピケ対ジョーンズのテイル・トゥ・ノーズの接戦、後半はなんと言っても30秒のビハインドをひっくり返して優勝しちゃったジルの走りっぷりが見物のレース、なんだけどジルの速さはテレビからは到底伝わって来るものじゃないね。とにかくなんでそんなに速いのか、見てても分からないのだもの(w。終盤になってアランがペースを落としていたって事情もあっただろうけど、それにしてもあの無いに等しいサスでがっこんがっこん飛び跳ねて、あらゆるコーナーでずりずり滑ってるフェラーリが、何をどうやったら前のウィリアムズに追いついて、かつ追いついたと思ったらたちまちそれを抜き去っちゃうのか、そこらの秘密はテレビ中継からは分からないよなあ。
んまあ、ファンは結果を知ってるわけだし、実況が現在ただいまの視点からのものってところも、盛り上がりをスポイルしちゃう要素としてあったのかも知れないけど。当時の現地の実況を字幕付きで放送してくれた方が、盛り上がったのかも知れないとは思った。そういう方向も考慮して欲しい気はするな>フジテレビ様。
「ガンパレード・オーケストラ」、「ウルトラマンマックス」、「BLOOD+」。あ、この「ガンパレ」(クリスマスのお話)は割と旧作テイストがあって好きかも。しかしまあ今週末は「マックス」(#19:「扉より来たる者」空間移動宇宙人ターラ星人 戦神ギルファス登場)が強烈やったですね。なんつーか、ここまで割とまじめに守ってきていた(良い意味での)子供だまし路線をかなぐり捨てて、いきなり大きいお友達、ちうか正味オッサン相手のお話作りに転じてきたというか。たまに挟まるサービス編なら良し、全体としてこっち方向に舵切るってんならそれはそれでどうなのよ、と思わなくもない。そこそこ凝った作りになってると思わせといて結構ホンにも穴あるしな。
それはそれとしてミズキっちのスレンダーなボディにはおじさんちょっとクラクラ来たわ、ってまんまと敵の術中にハマってるような気も(^^;)。
□ TUX [●自分もその「術中」にまんまとハマってしまったであります!(爆) ●エリたんの方は「ウェストに肉がちょっと余ってる..]
今回はヤマちゃん社長と二人旅だったので比較的お気楽。しばらく直接話してなかった(わたしゃ神戸、ヤマちゃんはいまはハマの住人)もんでいろいろ下らんことから仕事の話までだらだらしながらお仕事。Turbo党だと思ってたヤマちゃん社長がいつの間にかSUSE Linex党員に宗旨替えしててビックリした。いや、SUSEが良いのは分かったから、それ放り込むためのマシン、こっちに回してくださいよ。
夕刻まで仕事。今日は始発の新幹線に乗るために朝までダーツしてて(^^;)ヘトヘトだというヤマちゃんと梅田で別れて、わたしゃ新開地まで戻っていつもの立ち呑みでぷはーと夕食。それにしてもこの本は、神戸の山奥から岸和田往復の長丁場に持って行ってもびくともしないなあ、途中ちょっと居眠りしてたせいもあるけど、3分の1読むのがやっとだったわ(w。
あ、今日の日当もらってないや(つoT)。
いまさらですが「地獄少女」、「BlackCat」、「ソウルテイカー」、「灼眼のシャナ」、「交響詩編エウレカセブン」、「魔法戦隊マジレンジャー」、「ガンパレード・オーケストラ」。ヒビキさんとプリキュアは駅伝のため日延べ。でまあなんだな、全体に低調だな。「地獄少女」は深夜よりもむしろ小学校の中高学年ぐらいからの女の子が見てる時間帯にやった方がいいんじゃないかなー、って思うし黒猫さんは寒いし。「ソウルテイカー」と「シャナ」は案外面白いような気はする。惹かれるものがあんまり無いんだけど。
「エウレカ」はOPが変わるたびに、とっかかりからして私が期待しているモノをどんどん見せない方向に、お話作りを持って行く傾向があるように思えてしまってなんだか寂しい。なんだかんだ言っても第1クールの"DAYS"で始まったあのオープニングに惚れて「エウレカ」に期待したんだけど、OP変わるたびになんかなー、って気になっちゃうのな。本気のジュヴナイルを見たかったんですが、どうもこの番組のスタッフさんたちが目指してるのは、そういうのとはまたちょっと違うのかな、ってあたりに一抹の寂しさみたいなモノを感じたり。
「マジレンジャー」は、んー、あたしの中ではこれ、「ガオレンジャー」、「オーレンジャー」級に盛り上がらないんですけどなんとしましょ。同じく途中まで盛り上がりに欠けっぱなしだった「タイムレンジャー」は、タイムファイヤーっちうカンフルが効いて終盤それなりに盛り上がったんだが、さて「マジ」はそういうてこ入れがうまくいくのかな? 敵キャラの方にいきなりどかどかと新キャラがやってきて(どれも造形はすばらしいと思う)はいるんだけど、なんつんだろ、平成ライダー(脚本担当、あの方)的ぶつ切りエピソードの羅列のまま終盤になだれ込みそうな気がして、なんとなーくこの先も期待できない気がしてしまってしょうがないんですけどね。
さんざん頭悩ませてたことがぽろりと理解できたとき、すっきりするか釈然としないかでその後の気分のノリも変わって来るもんですな。
本日の教訓:HTMLメールファイルにスタイル指定の埋め込みなんかやっても無駄。ちなみにあとの気分は釈然とせん。
ただ、ウチに舞い込むHTMLメールを見るに、外部スタイルシートの参照はやってのけているようなんだがこれは如何に。なんかIEとOEに限定するなら、裏技的にばりばりCSSを適応できちゃいそうな気はしないでもない。OEを標準のメールソフトに設定したIEだと、どこぞのサイトを表示した状態で「ページをメールで送信」なんてコマンドで一応それっぽいHTMLメールが送れているようだし。ついでに、head区間にスタイル指定しても無駄だということは分かったけど、タグに直接、"style="式にスタイルを個別指定してみたらどういう事になるんだろう。試してないから分からんのだが。
なんせモノがHTMLメールだから、検索かけても「HTMLメールはやめよう」系のサイトばかりが引っかかって、なかなかこっちの知りたいことが分からないのには困ったものだ。ここまで嫌われてますか、まあそうだろな。
ちとマンガ家さんのサイトってのはどういう傾向があるんだろうと思ってあちこちうろついてるときに見つけたサイト、わずかに旧聞に属するかとも思いますが飛鳥部勝則氏「誰のための綾織」における、三原順氏「はみだしっ子」との類似点比較。最初に朝日新聞でこの記事見たときに、引用云々より先に新聞に向かって「『故』をつけろよデコスケ野郎が」などと毒づいた心の狭い私(^^;)。
さて件のサイトでは、飛鳥部氏の作品と三原さんの作品の類似点について、ある程度の検証がされているわけだが正直微妙だなあ。たぶんオレがこの、飛鳥部氏の本を読んだとしても、とっさに「はみだしっ子」との類似性に思い至ることは出来ないんじゃないかという気はする。もとよりご本人が引用を認めて取り下げているのだから、飛鳥部氏本人の頭(あるいはメモ)の中に「はみだしっ子」のフレーズがしっかり残っていて、無意識のうちにそれを使ってしまった、というのはありそうな話だと思うのだが、それはそれとして。
これは「盗用」に当たるのだろうか?
よく分からん。
確かに印象的なフレーズも散見されるけれど、会話文の流れからして、そういうフレーズが出てくるのは決して不自然でもなければ、それがすばらしい技巧に満ちた一文であるというほどのことでもないように、鈍感な私なんかには思えてしまうんだが。最後の"取り上げる題材の一致とその扱い及び表現の類似"はなるほどそうだな、と思えるところがあるのだけれど、そこまではちょっと、言いがかりといわれても通っちゃいそうだよなあという気がしてしまって。
飛鳥部氏が引用などしなかった、とか、そんなの言いがかりだ、とか言う気は全然無いのですよ。私、飛鳥部氏の本読んだこと無いけど三原順さんは日本最高のマンガ家たちの一人だと思ってるんでね、ほんとなら「勝手に『はみだしっ子』からパクりやがってこのやろー」と行きたいところなんだけど、どうもそう単純に話を割り切ることが出来なくて。
マンガ-マンガ、あるいは小説−小説って引用に比べると、マンガ−小説の引用ってのは判断が難しいなあと思ってしまった。常に言葉をぎりぎりまでそぎ落とさなければならないマンガのネームが、特定のスタイルの作家の文体とかぶっちゃうことって案外あるんじゃないかなあという気がして。
「ウルトラマンマックス」、「BLOOD+」。マックスは太田愛脚本の"#20「怪獣漂流」亜空間怪獣クラウドス登場"、なんだけど、んー、太田愛を持ってしても「マックス」のカラーは変わりませんか。出だしですでにこれはスカイドンなのねー、と分かっちゃうってのはどうなのよ。あまつさえやるかなー、と思ってたBGM減速ネタまでやってくれるし。相変わらずのつじつま無視のお気楽路線、楽しいと思うかツッコミどころ満載と見るか、微妙なところではある。これはこれで嫌いじゃないんだけど、前にも書いたような気がするんだけどこのシリーズ、旧作リスペクトの度合いが高ければ高いほど、お話の面白さが薄くなってしまうような気がしてそこが惜しい。旧作なんか知らないよ、でお話作ってくれたらそれで良いのに。
「BLOOD+」は、OVA版(の特にラスト近辺)とのつながりがようやく何となく分かってくるようなエピソード。「翼種」の成り立ちみたいな物についてもちょっぴりだけど説明があったかな、てなところで。ただやっぱり「種」軍団ほどにキャッチーな要素は多くないので、この先も苦労するんだろな、とは思う。がんばって良く作ってるけど、絶賛するところも、ツッコミ入れるところも、等しく少ないのが問題なのかな、なんて。
CS日本映画専門チャンネルで「惑星大怪獣ネガドン」鑑賞。
うーむ複雑。
個人レベルで作る「映像」としてはある意味頂点に近い物だろう。んじゃ「映画」としてはどうなのよ、って事になると、青山・北田コンビの「Project Wivern」からそないに進歩していないような気がして。
すさまじいまでの映像的パワーと技巧を認めるのにやぶさかでは無いんですが、私はこれなら、トータルなパッケージとしての完成度、って点で「ほしのこえ」の方を積極的に推したい。「作家性」みたいなもので、明らかにこの作品はおくれを取っていると思う。「昭和100年」を標榜するなら「昭和100年らしさ」を見せて欲しいのよ、こちらは。そこが単純に数の積み重ねの「100」でしかないあたりに、映像作品を作る側の見通しの甘さを感じてしまう。あなたが昭和100年とはどういう世界なのか、について明確なビジョンが持てていないのなら、この映像作品で「昭和100年」を謳うことにどんな意味があるのか、と。
映像の技術的な側面に関してはもう、文句のつけようもないくらい超ハイレベルな物なのですが、「映像作品」として見たときには、わたしゃあんまり評価できないです、つか、言っても良ければ期待しすぎて損した気分。
その技術的なレベルの高さは本当に超絶的、と言っても良いくらいな物だと思うんだけど。
「地獄少女」、「Black Cat」、「ソウルテイカー」、「灼眼のシャナ」、「交響詩編エウレカセブン」、「魔法戦隊マジレンジャー」、「仮面ライダー響鬼」、「ふたりはプリキュアMH」。およ、プリキュアのED変わったの? 一段となぎさのおとめちっく路線プッシュプッシュな傾向が前に出てきて良いですな。それはともかく駅伝で一週飛んじゃったように思えたんだけどこれって先々週からの続きのエピソードになるんだっけ?そうとも言えるしそうでもないような気もする不思議な感じ、なのが「響鬼」と「プリキュア」。特に「響鬼」(三十九之巻 始まる君)は一話開きがあるようなないような、微妙な感じではあった。その前のエピソードから脚本が米村正二氏になったことで、スタッフ交代以前、以降の両方のおいしいところの折り合いをつけようとするような脚本の作りになってきている感じがして、今週なんかはそれが結構良い方向に向いてるような気がしないでもなかったな、とは思った。久しぶりにあきらかわいいし。もうちょっと、こう、なにかがどうにかなってればもっといい話になってたんじゃないかなーという気はしてしまったのだけれども。
その他は、んー、特にコメント無し、かな。「エウレカ」が主題歌変わるごとに腑抜けて行くのは何とかならん物かなあ。
朝から行方不明。さっきようやく出土した。充電器から転げ落ちた上に「アーマーモデリング」のバックナンバーと「ボーイング社のあゆみ」などというなんだかよく分からん本が被さってた。ワシ、ケータイはほぼ終日マナーにしてるんで、こうなると多少ぶるっても見つからんわ。文字通り出土したって感じ。本日ケータイに電話もしくはメール下さった方、すいませんでした愛想ナシで。
というわけでケータイの上に覆い被さってた別冊航空情報、「ボーイング社のあゆみ」をぱらぱらと。2003年8月発行だからまだそんなに内容は古くなってないな。「ボーイング」のあゆみなら、登場する機種は案外少数ですみそうな話だが、なにせ航空宇宙産業ってのは、年を経るごとに企業に巨大な体力を要求するようになってきているものだから、今やアメリカほどの超大国でも、この方面で残ってる企業ってのはボーイングとロッキードしかないはず。当然その下にはわらわらと、ロートル飛行機ファンには懐かしい名前がぶら下がっているわけで、今ボーイングの下にぶら下がっているのはマクダネル、ダグラス、ノースアメリカン、ロックウェル、バートル、ヒューズ。当然ロックウェルの下にはフェアチャイルドだのリパブリックだのの名前もあるわけだ。
そんなこんなで「ボーイング社のあゆみ」というこの本は、実は「マクダネル社のあゆみ」でもあるし「ダグラス社のあゆみ」でもあるし「ノースアメリカン社のあゆみ」でもあったりする。実際本書でボーイング社にとって重要な4人の人物のごく簡単な伝記のパートがあるのだが、ここに登場する4人ってのはウィリアム・エドワード・ボーイング、ドナルド・ウィルズ・ダグラス、ジェームズ・スミス・マクドネル、ジェームズ・ハワード・キンデルバーガー。そりゃあなた、それぞれボーイング、ダグラス、マクダネル、ノースアメリカンの創業者でんがな。それ全部ボーイングの手柄っすか(^^;)。
この本、ボーイングが発行した「A BRIEF STORY OF THE BOEING COMPANY」という小冊子の翻訳らしい。なるほどなあ、勝ち組の余裕に満ちたパンフだったのね、これ。
それに2500円とか言う値段つけて売ってええのか酣燈社、というのはまあ、その古本で小銭稼ごうとしてる人間に言えた筋合いじゃあないよな、ってことで、ごにょごにょ。
あすなサイトのたかはしさんからお電話を頂く。業務関連(謎)の話に続いて明かされた驚愕の事実。えー、そうだったのー? ひえー。
驚きました。世の中狭いっちゅうか広いっちゅうか。へええぇぇぇとしか言えませんわ。
それはそれとして、細々した仕事がちびちび舞い込んできてうんざりしている今日この頃。オレたちゃ便利屋じゃないんだけどねえ、とヤマちゃんと二人ため息をついたのは先週の話なんだが、相変わらずそっち系のネタが多いわ。
思いついたらすぐメール、も良いですけど、ある程度ネタがたまったところでまとめて連絡してくれませんかね。効率悪いッスよ。まとめてくれたら半日かからん仕事に、丸一日拘束されてる気分ですわん。
仕事の愚痴なんて、書いても面白くないから自粛してたんだけど、さすがに辛抱たまらんわ。
アレステア・レナルズ 著/中原尚哉 訳
カバーイラスト 鷲尾直広
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ.
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-011533-8 \1400(税別)
99万年前、"イベント"と呼ばれる謎の宇宙規模の災害によって滅亡したと言われるアマランティン族。彼らの母星、リサーガムの遺跡の発掘調査にあたる考古学者、ダニエル・シルベステの前にはいくつかの難問が立ちはだかっていた。近づく嵐とそれに恐れをなす発掘チーム・メンバーたちとの不和、さらには自らの社会的地位を脅かそうとする物たちの暗躍。そんな中、発掘を強行していたシルベステたち。すさまじい嵐を乗り切ったあとにやってきたのは、めまぐるしい状況の変化と、長く驚異に満ちた旅路の第一歩だった…。
1000ページを超える、笑っちゃうほどクソ分厚い本。こんな分厚いSFは「異星の客」(amazon)以来かも分からん。ここまで分厚いと、なんかクソ難しいことをくだくだごねる頭でっかちで難解なSFかもなあ、などと心配してしまうんだけどとりあえずそういう心配は杞憂であった。やってることはつまり、どこぞの遺跡でなぞめいた物が出てきたんでそれを追っかけていくウチに、気がついたら宇宙規模の巨大な秘密に行き当たっちゃってな、なんだってー!? って事になる、というような展開。ここに頭の回転の速い委員長タイプ(眼鏡なし)の美人さんと、メカ使いのうまい美人さんと、武器使いの達人の美人さんが絡んで、煮えきれないくせに我だけは強い主人公の男とその執事を振り回して大活躍する、ようなお話で、早い話がライトノベルで全6巻ぐらいになりそうなシリーズを無理から一冊にまとめてみました、な本であると言えるだろう。で、無理から一冊にしたもんだから、序盤のダレ具合が半端じゃないのよねこれ。
頭の悪い私にはこの本、とにかく「何が問題なのか?」がなかなか見えてこないのがどうにももどかしいのだった。お話は3人の美人さんたちそれぞれ(いやちょっと違うぞ)の、異なる立ち位置からのお話としてスタートし、それがいろんな紆余曲折の果てに一本のストーリーに収束していく。収束していくんだが、その収束の仕方がどうにもじれったい。読み終わって思い出してみると、確かに「切ってしまうよりはあった方がいいかもな」というパートばかりでできあがってる本なんだけど、それでも心を鬼にして、あっちゃこっちゃで300ページぐらいはばさばさと切っちゃっても良かったのではないかねえ。
終盤そこそこ面白くなるんで、がんばって読んできて良かったー、とは思えるのだけれども、最後まで来て「うわこんなに面白かったのか」と思わせるための序盤の冗長だとしたらちょっとかなわんな、という気はする。無意味に長い、とは思わないけど、やや芸がないんじゃないかこの長さは、って気はしないでもない。
SF的には、おーすげーとまでは行かないけれど、ほほうなるほど級なアイデアがそこここにちりばめられてて楽しいんだけど、全体の長さに埋もれちゃって損してるんじゃないだろうか。あと、いろんなところで日本製アニメの影響がちらりほらりと感じられるのは、最近のSFじゃあ仕方がないところか。熟練した訳者であるはずの中原さんの訳からも、なんかあっちゃこっちゃでアニメ風な軽さを感じてしまった。地の文はともかく、会話がちょっと好みじゃないなあ。全体的に濃縮還元ライトノベル(なんだそりゃ)を読んだ、ような感じ。この長さにかかわらず、途中で放り出そうって気にはならなかったんだからたいした物だとは思うんだけど。
(★★★)
色の名前辞書計画。日本に存在する色の名前を全て網羅する
という目的で開設されたサイトなんだが、いやあ楽しい。基本的に商品の色名や塗料カタログの色名などをどんどん網羅していこうと言うことなんだと思うが、模型屋さん的にはちゃんとダックエッググリーンとかレドーム、青竹色、ジャーマングレーなんぞというなじみの色がしっかり載ってる。飴色もあるぞー。みんなこんな色で零戦塗りたいかー(しつこいなオレも笑)。ああでもジンクロが見あたらんなー。今はジンクロ(もしくはジンクローム)なんて使われないのかしら。
デザイナーさんなら16進の色コードでも何となく話は通じるんだけど、営業さんだとそうも行かんときがあるんで、色の名前が分かるサイトがあるといいなあと思って探してて見つけたんですけどね。だからといって営業さん相手に「ここは使徒グリーンにしましょう」なんて言って分かってもらえるとは思えないけどなー(w。
模型ファン的にはこっちも有用。Federal Standard 595 Paint Spec。連邦標準規格色、いわゆるFSカラーのわかりやすいチャート。塗料探しまでコミでやりたいのならUrban Fredriksson's Color Reference Chartsなんてのも役に立つかも。
何はともあれくれぐれも、「ハイエロファントグリーン」とか「ハーミッツパープル」とかもあるのかなあ、って時間を無駄にしないようにな(無駄にしたヤツ)。
□ TUX [●どどめ色を探したら、ホントにあったので驚きました(爆) ●ハッ、すみません。仕事に戻りますです(泣)]
□ 加賀須野 旭 [あっ、「機体内部色」がない(笑)というかあれは何色? Mr.カラーだと青竹色に「ジンクロ」と振られてましたが別物なん..]
□ rover [ええええええっ?>青竹にジンクロってルビ 青竹は言ってみたらメタリックブルーだし、ジンクロは少し黄色がかった緑色だと..]
□ 珊瑚海 [説明しましょう…。青竹色とは、ジュラルミンの地肌(機体内部、隔壁や脚収納部)に青緑色かつ半透明の防錆塗料を塗布した『..]
□ 加賀須野 旭 [おお〜…珊瑚海様解説ありがとうございます。 「青竹色」と書いて「ジンクロ」と読むってワケじゃなかったんですね(格別ず..]
□ rover [うおう、さすが珊瑚海さん、勉強になったです。そかー。ジンクロつっても千差万別なんですね。してみるとRLMグレイっての..]
□ 珊瑚海 [ドイツ機の防錆塗装は殆ど資料がありませんが(RLMグレイは通常の塗料と思います)、恐らくヨーロッパの金属製品一般の防..]
CS スター・チャンネルで「スターシップ・トゥルーパーズ2」。だいぶ前に録るだけ録ってて見てなかったんだけど。えーとなんだな、「スターシップ・トゥルーパーズ2」っちゅうよりは4掛けした「エイリアン2」って感じの映画だなあ。バーホーベンの悪意も、キャメロンのサービス精神もない、ごく普通のB級ミリタリーアクションって感じやね。アニマトロニクスを動かすことにかけては天下無双のフィル・ティペットも、生身の人間動かすのはそないに上手じゃないって事なのかしらん。
古本のデータづくりのBGVに流してて、ちゃんと見なかったのが良くなかったかな? でもちゃんと見たらがっかり感がいや増しそうな気もするんだなあ。
てなわけでデータの方を何とか寝る前に作っちゃいたいので、映画のことは忘れてもう一がんばりだわよ。明日はカミさんの方の法事だっちゅうから、昼から酔っぱらってるであろうことは目に見えてるしな。
つーてもカミさんの方の筋なので、あたしゃ外様。外様らしく隅っこでビールちびちび、お料理はむはむ。どうでも良いけどそろそろこういう催し物も、自分が主催者になる可能性があるんだよなあなどと思ったり。オヤジの筋の実家はお寺さんなんですが、自分の宗派もよく分かってない人間に、この手の催しなんて主催できるのかしら。ご先祖様に感謝する気はあるんだけど、適当に近所の坊さん呼んでどーもー、で済ます訳にはいかんのだろうなー。何かと面倒だけど、無碍にも出来んもんなあ。
とか言うことはめんどくさいから極力考えないようにして、ひたすらビール飲んでましたが。一応ばーちゃんの前では未成年な倅(いや、実際未成年なんだけど)が、ばーちゃんが部屋に顔を出すごとに素早くビール飲んでないふりするのが、見てておもしろかったのが今回の法事の収穫といえるかな。
仕事しながらだったのでやや気抜け風味で「地獄少女」、「BLACK CAT」、「ソウルテイカー」、「灼眼のシャナ」、「交響詩編エウレカセブン」、「魔法戦隊マジレンジャー」、「仮面ライダー響鬼」、「ふたりはプリキュアMH」。あと、CSカテゴリーになるけど721でF1 Regend the Best、'81年フランスと英国GPも。弱ったなあ、F1を別にすると見て楽しいって思える番組が一つもなくなっちゃったよ。深夜枠はそれでもまあ暇つぶしにはなる。日曜朝が何ともはや。「エウレカ」は壊れちゃった感じだし「マジレンジャー」は役者のどうしようもなさが、どんな話も4割引のお話にしてしまっているし、「響鬼」はもうどうでもいいやって勢いだし。あ、そんななか「プリキュア」だけはそれなりに面白いか。そこにたどり着くまでが一苦労なんだな。
F1の方は英国GP、解説の森脇さん(が選んだレースなのね)によるとこのレース、史上初めてカーボンモノコックシャーシを持ったマシンが優勝したレース、というある意味エポックメーキングなレースであったそうだが、それより何より、激高するチャップマン御大とデ・アンジェリスの画が見れる、ってとこで重要なレースかも知れん、とか思ったりして。勝ったのはジョン・ワトソン。渋いドライバーですね。
シルバーストーンの滑走路っぽさがあちこちから見て取れるのがなかなか興味深かった。安全対策もテレビ写りも重要だけど、F1の伝統、みたいなのも、開催されるサーキットはそれなりにかもして欲しい(なんか『もやしもん』くさい表現ですが)よな。鼻持ちならんけど、それでもF1にはフランスや英国GPは必要でしょー、とは思う。
なんちゃって実はそんなに真剣に見てたわけじゃないんだけどさ。だって仕事が…(つoT)。
いやぐれて出奔したわけではなく。
どうもここんとこケータイの液晶が妙にこう、ガラス越しに水を流してるような効果が加味されて、なんだかイヤな感じだったのでちょっと見てもらおうかと。ただこの現象、オレが使うと発生するんだけど、カミさんに見せると何ともなくきれいに表示されたりするのだった。やはりオレの身体から毒電波が出ているのだろうか。結局出かけたは良いけど購入した店は代理店なので修理関係はやってない、つーしその後チェックしても発生しないもんだから今日の修理出しは見送り。
ついでに去年一度やりかけて、そのあまりの金額に卒倒してしっぽを巻いて逃げ帰っためび君液晶、やはりノートがないとちょっと不便なので、もう一度ソフマップに持って行ってみた。今回相手してくれたお兄ちゃんは、「5万から10万のですかねー」という返事。とにかくそこでビビっててもしょうがないのんで、3500円払って修理の見積もりをしてもらうことに。これで目の玉飛び出るような値段なら、すっぱりあきらめて中古の安いノートでも買おうかな、ってな感じ。買えるなら。タテマサが8万にちょっと届かないぐらいの値段で、かなりクラクラ来たんだけど、さて。わたしゃノートに関しては今使ってる(使えないけど)めび君ぐらいのスペックで充分なんで、そういうの安く手に入らないかなあ。久々にヤフオクヲチャーになるときが来たかしら。
いしいひさいち「大阪100円生活 バイトくん通信」。新作旧作取り混ぜた構成だが、やっぱりたまらなくステキ。わたしゃいしいさんは日本最高の4コママンガ家だと思ってるし、氏が描かれるマンガはどれも大好きなのだけど、「バイトくん」ものはその出来の云々を別にしたところでたまらん魅力と懐かしさを与えてくれるシリーズなんである。ええ、私も東淀川大学行ってたモンですから(^^;)。
いしいさんは51年生まれ、私は59年生まれでなおかつ潜り込むまでに一年ダブってるから、だいたいいしいさんがいらっしゃった頃ってのは私の知ってる東淀川大学とは一昔分の開きがあって、そこのんところの差はあるんだろうけど、キクチ君たちがうろついてる東淀川大学のキャンパスとか、その近所って「そうそう、そうだよねー」って感じの親近感がやっぱりあって、それがとても心地よいのだよね。私が時々邪魔してた某非公認サークルのブースの近所に、もしかしたらキクチ君たちが入り浸ってた「ギリシア問題研究会」のコマもあったのかもなー、なんて。
ま、ワシらもキクチ君たちほどではないですが、寮暮らしって事で結構貧乏でした。酒のアテがキャベツ、なんてのはフツーだったよなー、豆もやしとか定番だったよなー、とか近所のスーパーのおばさんが、期限切れ(揚げたあと、時間がたち過ぎちゃったヤツ)になったコロッケとかミンチカツをまとめて包んでタダでくれたときとか嬉しかったよなー、とか、そういう記憶がぽろぽろと出てくるんでね。
B型平次も戦争物も忍者モノもホームズモノもタブチ君もいいけど、やっぱいしいさんのマンガ、最後に戻ってくるのはバイト君なんだよなあ、と思っちゃった。神戸元町の海文堂で買ったんだけど、いしいさん直筆のPOPが挟んであって、ご本人もご自分のマンガのシリーズのキャラクターたちの原型が「バイト君」にあるんですよ、みたいなこと書いてらっしゃってなんだか嬉しくなっちゃいました。今の東淀川大学は知らず、かつてのイモであか抜けない頃のあそこを知ってる方なら、みんな嬉しくなっちゃう本じゃないのかな。
やや旧聞? GrandPrix.comに載ってた、BARホンダの来年のカラーリング案。ホントにこうなるかはまだ分からなけど、少なくとも昔懐かしいアイボリーホワイトの復活は、可能性高そうなんだとか。ついでに赤白主体のカラーリングは2007年以降に噂されてるボーダフォンとのパートナーシップに対応しやすいように、ってな配慮もあるんだと。ふむ、まあとりあえずあの嫌らしい黄土色がなくなったのはめでたいかも知れない。
マシンを立ち上げると、ZoneAlarmがバージョンアップしたよん、つー知らせがポップアップしたんで早速拾いに行ってみる。バージョンは6.1.737。最近のZoneAlarmにはアンチスパイウェア機能がついたバージョンがあるのだな。物は試しで15日間のフリートライアル版、てのを入れてみたら、あらあら、小物とはいえスパイさんが侵入してるのね。ふむう、あんまり気にしてなかったんだけど、安穏としてもいられないのかなこりゃ。そろそろ有料版を使うことを考えた方がいいかも分からんな。
バージョンアップといえば、Opera8.51(ftp.opera.com)なんてなモノも出ておりますな。こちらもさくっとインスコ。
赤尾先生の日記を経由して経県値&経県マップ(碧碧亭)。少し前にはてなダイアリー経由で白地図プロジェクト(だったかな、なんかそんな名称)みたいなのがちょいと流行ったこともあって、そのときにもやってみたような覚えがある。前は自分で色を付けなくちゃいけなかったけど、今回はFlashが塗ってくれるんで楽ちん。結果は98点でございました。
まあなんだ、前回やったときからそないに新しい土地に行ったわけでもなかった、というのを再確認しただけの結果ではありましたな。
さてめび君あれやこれや話の続き。先日ソフマップに3500円払って修理見積もりを依頼して帰ってきたあと、もんちぃ師匠とメールで「でも液晶交換だから最低でも5万いるんでしょうなあ、とほほ」なんて話してたときに向こうから、「ジャンクやけど15000円、とか言うのあるよ」って教えてもらって、な、なんだってーと見に行った(楽天だった)。確かに、本体のみ、外部ドライブもナシ、ACアダプタもナシ、蓋のラッチ壊れとるけど動きまっせ、というめび君(PC-SX1-H1)のお姿が……と思ったらすでに売り切れてるじゃないですか、がっくし。
しかしあれだ、液晶の交換にこだわって本体ごと交換しちまう、てのを思いつかなかったオレってバカだよなあ、って思い直して久々にヤフオク覗いたら、そこそこよさげなのが何点か出品されている。ヲチリストに入れて眺めてたんだけど、だいたい3万以下でかっさらえそうな雰囲気だった。なんだよ、液晶交換するより安いじゃん。
というわけで5000円スタート、終了10分前に19500円までいってたヤツに28000円入札、25100円でめでたく落札。昨日送金したら速攻で「送ったよ」と出品者から連絡いただいた。で、本日昼前、無事到着。
バッテリーをねじ止めする部分が折れててしっかり止まらないのと、やっぱりこいつの弱点であるラッチが少しガタが来ている以外はおおむね良好。製造番号的には一号より古いみたいだが、一応動作チェックしてもおかしなところはないみたいだ。液晶もまだきれいだし。
バッテリーは一号のヤツを使えばいいし、メモリも足してやれるから割と簡単に前の環境が復活できそう。やったね。
それにしてもなんだな、確か前にオークション漁ってたときには、最低でも6万ぐらいの値段であきらめてたんだけど、1年ってのはパソコンにとっては長い年月ですなあ。ここまで安くなりますか。
さらにさらにそれにしても。
我ながらなんでこの、たいしてぱっとしないノートにこだわるのかなあ(や、もちろん財政的な話もあるんですが)と思ってたらば、これまたもんちぃ師匠から教えていただいた情報で、こやつってばメビウスのシリーズ中でも異端中の異端(なんか面白いことないっすかぁ?)らしくて。恐らくはシャープ内でも「なかったことにしたいモデル」
なんですってさ。
得心いったよ。なんでオレが店頭でこいつを見た瞬間、「あ、これいい」って思ったのか。
変態は変態を知る(^^;)
学校から帰ってきた倅から受け取ったマンガ。高津カリノ「WORKING」(1)。何でもwebマンガが評判を取ってそれがもとで雑誌連載の運びとなった作品なのだそうな。ご本人のサイトはこちら、うろんなページ。ほほう、親父とは別系統から情報を得て、それを自分で判断して何かを買ってきたってのはもしかして初めてか? あたしゃ全然知らなかったです、この方。
ありがたく読ませていただきましたが、ふうむなるほど、いかにも今様な、悪意とほんわかが適度な按配でブレンドされたくすくす4コマ、って感じで悪くない。問答無用に面白い、ってとこまでは行ってないけど。
そんなことよりあれだよ、なあ倅、もしかしてキミもロリ属性の人? いや、オレの倅だからしょうがないと言えば言えるのかも知れないけど、えーとんーと、なんか複雑だわね(w。
今日もめび君の環境設定大会。最低限必要になるであろうところの秀シリーズ(秀丸、メール、秀見え、パスワード総合管理)と日干し煉瓦軍団(Photoshop、Illustrator、Acrobat、GoLive)、その他諸々インストールと設定作業。んまあかなり使えるようになりつつあるかな、ってところ。とにかく修理見積もりに出しためび君一号のメモリをこっちに足してやらないと快適さに大きな差が出て来そうな感じではあるな。
「ウルトラマンマックス」、「BLOOD+」。先週の予告編でじっそー君臭さを感じてしまった「マックス」(#22:「胡蝶の夢」夢幻神獣 魔デウス登場)、ホントにじっそー君監督作品だったのね。じっそー君監督作品である、ってのがどういう事であるのかをある程度分かっている人、限定ならこれはかなりの力作だし意欲作であると思う。ただなあ、普通にテレビのスイッチひねって(今はひねらんか)楽しみにしてたタイトルに向かったときに見せられた映像がこれ……ではちょっと小さいお友達に申し訳ない気がするな。なんつーか、じっそー君テイストとは別にあれですよ、ぱっとしない学生演劇のテイストも同時に感じちゃって、そっちが少々楽しくなかった。昔のじっそー君作品なら、映像はトリッキーでもお話の流れは案外シンプルで、そこらでうまい具合にバランスが取れてたような気がするのだけれど、最近はなんちゅうか、じっそー君的映像のトリッキーさをある意味免罪符みたいにした底の浅い凝りようの脚本でまとめられちゃった特撮作品、てのが案外多いような気がしてしまって少々不満。
つかまあ、ホンちゃんと読んで、仕事選んでくださいよじっそー君、って気もかすかに(いやかなり)するんですけどねぇ。今週のエピソードなんて、じっそー君監督作品なのに出来はじっそー君作品の劣化コピー、ってイメージしかなかったのだけれどもな。
一年に一度、一杯しか飲めないお酒、というのがある。「黒龍 石田屋」。黒龍酒造の逸品、「雫」をさらに三年寝かせて造ったお酒。毎年この季節「たちきや」にごく少数入ってくる。ものすごく幸運なことに、私、このお酒を注文しても良いお客さんの一人なのですよ、へっへー。
というのはまああとのお楽しみ。今日はTUX導師と二人で映画のハシゴ・プチオフ。お題は「仮面ライダー The First」と「Always 三丁目の夕日」。感想はまたあとで、改めて書きますが、予想通りダメダメな「ライダー」(あまりにダメダメなもんだから、昼飯にビールも一杯、追加で頼んじまったよ)と、こちらの予想を少し裏切る出来の良さだった「Always」の二本立て、という感じでしたか。「ライダー」は自分が何を作ってるのか分かってない人間が小手先でこちょこちょいじくっただけのもの、一方の「Always」は、こちらはもう、ちゃんと映画を作るって言うのはこういうことだろ、おい、という作り手側の意識が映像の隅々にまで染み込んだ映画。私は吉岡某も小雪も、たいして好きじゃないのだが、この映画に出演している二人は間違いなく「役者」だ。くやしいが拍手せざるを得ない。で、それ以上にステキなのが子供たち。そりゃもう「ジュブナイル」でも子供の使い方のうまさはいやというほど見せてくれた山崎貴なんだけど、今回ももう、でたらめに子供たちがすばらしい。どうしてこの監督のところだけ、こんなにステキな子役が揃うんだろうってぐらいで。
とにかくその前に観た映画が、どうしようもない青二才が知恵もないのにこねくり回しただけのブツだっただけに、こちらの方の、しっかりとした、「映画」をつくるという意識に支えられた成果物が観れたってのは大変にありがたかったです。なかなかステキで、かついろんな意味で切ない映画でございました。
映画のあとは三宮まで戻ってお茶→焼き鳥→お酒コース。実は去年がいろんな事情で「石田屋」を飲めなかったもので、ほとんど2年ぶりの再会となったのだった。ああうまい、しあわせ。せっかくなのでTUX導師ににも飲んでいただいたのだけれど、気に入っていただけたみたいでとても嬉しいです。
てことで私の分は飲んじゃいましたんで、あとはよしなに>常連の皆の衆
スタッフ
監督:長石多可男
原作:石ノ森章太郎
脚本:井上敏樹
音楽:安川午朗
製作:石井徹(東映ビデオ)/中曽根千治(東映)/古玉國彦(東映チャンネル)/福中脩(東映エージエンシー)
エグゼクティブプロデューサー:鈴木武幸(東映)
プロデューサー:加藤和夫(東映ビデオ)/矢田晃一(東映エージエンシー)/白倉伸一郎(東映)/武部直美(東映)
キャラクターリファインデザイン:出渕裕
出演
黄川田将也
高野八誠
小嶺麗奈
ウエンツ瑛士/小林涼子
津田寛治/板尾創路
宮内洋
風間トオル/並樹史朗/北見敏之
石橋蓮司/本田博太郎
佐田真由美/辺土名一茶/天本英世 (デジタル出演)
公式サイト:http://www.maskedrider1st.jp/
世界を影から操る秘密組織、<ショッカー>。彼らは闇の仕事の執行者として、様々な改造人間を作り出していた。今、彼らは新たな改造人間の素体となる若者に照準をつけていた。若き研究者、本郷猛…。
もうね、どう見たってダメなのは最初っから分かってるんですよ。だったら一つ、こっちが腰抜かしてへらへら笑っちゃうような壊れっぷりを期待してたのよ私は。最近どうもそういうのが好きになっちゃってるしさ(^^;)。どっか一箇所でも、ばかばかしくてつい笑っちゃうような展開があったら良いなあと思ってたんだけど、残念ながら壊れ方までもが徹底していない映画ではあった。
意味分からん脚本、全然キャラ立ってない役者さん、なんのキレもないアクション、どんなときにも盛り下がる一方の音楽。不思議だねえ、これだけダメな要素が揃ってれば、どこかにダメなりの見どころ(なんだそりゃ)が発生しそうな物なんだけど、それが全然無いんだよ。ある意味これはスゴい。「CASSHERN」にはいびつながらも"志"を感じた。「サンダーバード」は「サンダーバード」を名乗らなければ、少なくともジュヴナイル冒険物として、ぎりぎり及第点上げても良い。これは「鉄人28号」も同様。「スチームボーイ」だってサイレントでみたらきっとかなり良い映画になるような気がする(おーい)し、平成ゴジラシリーズだって、少なくとも破壊のカタルシス画像への力の入れっぷりはさすがだし、そんでもってあれだ、「デビルマン」はもう、ダメ魔王の迫力に満ちあふれておる(^^;)し。
なんつーかね、壊れる映画ってのにはどっかに壊れる理由があって、それを製作者も何となく感づいてるフシがあって、その反動がこう、映画のどこかに「やってもうたあ」な気持ちが反映されてしまったりすることが結構あると思うのね。それがダメ映画に妙な魅力を与えるときがあると思う。たまには徹頭徹尾勘違いしてて、それが得も言われぬ味をかもす時もあるのかも知れないけど。
困ったことにこの映画は、ダメならダメでちょっと気取りを捨てとけばそれなりに笑って許せる部分も出来てたかも知れないのに、なぜか特定の誰かが、妙に小賢しさを前に出しちゃうものだから、壊れっぷりまでも中途半端な物になってしまった感じだなあ。なんと申しますか、すべてが中途半端なところで止まっちゃってる映画。ダメ映画好きな私も、これはちょっと楽しめなかったなあ。いい方も悪い方も、等しく飛び抜けた点のない映画って感じでしたな。
参考までに。もしかしたらどこかに一箇所ぐらい、愛せるところが見つかるかも知れないダメ映画たちラインナップ。
(★)
□ TUX [●いやもう、ホント貴重な体験をさせていただいて、ありがとうございます。 ●一緒にいただいた「隆」も「鍋島」もたいそ..]
□ noki@仕事中 [えーっと、仕事中コソーリと書き込みです ばった男は見に行って○|‾|_、、、、「三丁目」はまだ見にいってなくって、、..]
□ TUX [●うわぁ、並べられると強烈ですねぇ。 ●スチームボーイ以外は見てしまっているという…(泣) こうなったら、ガメラ..]
□ rover [並べてみると改めて、「デビルマン」って偉大だなあと……あわわ(^^;) こうなったら角川ガメラは、意地でも観に行かん..]
□ たかはし@本業中 [〉黒龍 石田屋 いいですなあ。私は日曜日横着して近所の怪しげな酒屋で黒龍本醸造を買って、これがまた保存が悪かったせい..]
昨日と今日のお買い物。唐沢なをき「唐沢なをきの幻獣事典」、鬼頭莫宏「殻都市の夢」。どっちもまだ読んでおりませんが、「殻都市の夢」は高ーい確率でものすごくイタい話であるような予感がする。鬼頭莫宏だもんな。
イタいの分かってんのに買ってしまうってのはなんなんだろう。実はそないに面白いとも思えないマンガなんだけども。ううむ。
一日遅れで「地獄少女」、「BLACK CAT」、「ソウルテイカー」、「灼眼のシャナ」、「交響詩編エウレカセブン」、「魔法戦隊マジレンジャー」、「仮面ライダー響鬼」、「ふたりはプリキュアMH」、あと月曜時代劇も。土曜深夜も日曜朝もぱっとしませんなあ。「ソウルテイカー」と「シャナ」はそこそこ面白いと思うけど。
「マジレンジャー」(#39:あべこべ姉弟〜マジュナ・ジルマ〜)は、いかにもこのシリーズらしい、女性陣のうまさが目立つエピソード。カイ君と入れ替わっちゃった(入れ替わるのが『転校生』ばりの階段転げ落ちってのはちょとワラタ)ホウ姉の、身体女で気持ち男の芝居はかなり良い感じだったと思う。山崎さんにちょっと魅力がなかった(実際実年齢は年上なんだけど、その感じが前に出ちゃって、あんたセーラー服着てたらダメ、って感じだったよね)感じがするのが残念だったなあ。とりあえず勇気で全部解決、とはしなかったとこは評価しときます。
さて「響鬼」(四十一之巻 目醒める師弟)。まあなんですよ、脚本家がアレとおんなじヒトなんですから、すべてが中途半端であろう事は予想できてたんだけど、どういうんだろなあ、29話までにはあって、それがシリーズに何ともいえん魅力をかもしてくれてた"余裕"が最近のエピソードにはなくなってしまっている気がする。理屈で言ったら役に立たないはずの青二才どもが大人たちの鼻をあかす、ってのは子供番組ではある意味黄金パターンのはずなんだけど、それがうまく描けてないってのはどういう事なのよ。あと、微妙にキャラが良くない方向にいじられてる感じ(あの状態でも香須実ねーさんは『助けてー』は言わんでしょー普通、とかなんとか)も。あきらのサービスカットはそれなりに良かったけどね。
そんなこんなで最近、一番楽しめるのが「プリキュア」だ、っちゅーのはそれなりに困った状態であるような気がするなあ。実は「響鬼」に似たテーマをやってるのが今週の「プリキュア」(#39:燃え尽きろ!青春ラクロス決勝戦!!)だったんだけど、はるかに良い感じにお話ができあがっているのよね。まいったねどうもこりゃ。
まいったと言えば今季の月曜時代劇も低調で悲しいっす。「世直し順庵」は最初から「必殺」の劣化コピーでしかない感じでたいして期待もしてなかったんだけど、黄門様の方の低調ぶりはちょっと悲しいなあ。"女"としての原史奈はそんなに嫌いじゃないんだけど、時代劇のキイ・パースンを演じるにはまだちょっと、キャリアが足りてない感じだな。
もんちぃ師匠に無理を言って、小さいバナーをこさえてもらったりして上の方のエリアを開けて、ここに「とくさつ名セリフ」を復活させようと画策してるんですけどなかなかうまくいかなくて、っていうかそういうときに限ってちょろっとした仕事が舞い込んだりしてもうイライラムカムカ。それ以前にやらなくちゃいけない仕事があるのが分かってるだけに焦りますな。
ご利用は計画的に。
スタッフ
監督/脚本/VFX:山崎 貴
脚本:古沢良太
音楽:佐藤直紀
企画/制作:ROBOT
エグゼクティブ・プロデューサー:阿部秀司/奥田誠治
製作:日本テレビ/ROBOT/小学館/バップ/東宝/電通/読売テレビ/読売新聞/白組/IMAGICA
原作:西岸良平
出演
吉岡秀隆
堤真一/小雪/堀北真希
マギー/温水洋一
神戸浩/飯田基祐/小木茂光
須賀健太/小清水一揮
もたいまさこ/益岡徹/小日向文世
三浦友和/薬師丸ひろ子
公式サイト:http://www.always3.jp/
戦争が終わってようやく13年。しかし日本は今、活発な経済成長のとば口に立とうとしていた。地方からは続々と若い労働力が東京にあつまり、その東京には、世界一の電波塔が建築されている。日々天を目指して延びていく電波塔を遠く見る下町、夕日町三丁目は、今日もいつもと変わらぬ喧噪の中、一日が始まろうとしていた。だが、その日はいつもとはほんのちょっとだけ違っていた。この町に二人、新しい隣人が加わる日でもあったのだ…。
この監督はホントにイントロがうまいよなあ、特に子供使ったイントロ。「ジュブナイル」の草原をかける男の子の画で、わたしゃあの映画に問答無用で引きずり込まれてしまったのだけど、今回も一平が飛ばす竹ひごと紙の飛行機(しかもこれがオレが知ってるそれより、微妙に作りが古いんである。蛇足ながらアレをちゃんと作れる、ってのはそれだけで一種のステータスだったよなあ、あんなにきれいに作れんぞ、普通、なんていらんことまで思ってしまったよ)で一気に持って行かれてしまった。罪な監督だなあ(w。
西岸良平の人気長寿コミックをベースに、私にとってのオールタイムナンバーワン映画、「ジュブナイル」を撮った山崎貴が再構成した、古くて新しい昭和の一コマ。とにかく全編にわたって隙のない作りがすばらしい。なんせ小一時間前に観た映画が「仮面ライダー The First」だったから余計にそう思ったのかも知れないけど。ただ、それを差し引いてもやはりこの監督さんの映画には(割とダメっぽかった『リターナー』でさえ)監督の目が細部まで行き渡っているなあと感じさせる何かがあって、そこがみててとても嬉しくなってくる理由なのだと思うのだけれどこの映画もその系統。とにかく隙がない。細部への気の配りようとか、ちょっとした言葉遣いとか、そういうところを絶対におろそかにしないこの人の姿勢、とても好きです。
お話自体はまあ、それなりに山も谷もあるけれど、全体としてみたらそれほどはっきりとした起伏があるってほどの物でもないのだが、この細部への隙のなさと、全体を通して作家がこの映画に与えたトーンのおかげで、ちょっと忘れがたい映画として成立したのじゃないかと思ったりする。そのトーンというのは、一種の嘆き。
私がそう感じただけで、作家はそう思ってないのかも知れないけれど、これはタイムリミットがあらかじめ定められた中での夢物語なのだと思う。タイムリミットは東京タワーの完成。そこまでは下町の住人たちはいつも通りの下町人情にあふれた振る舞いの中で毎日を送っていくことが出来る。辛いこと、理不尽なこと、悲しいことも起きるけれどそれもまあ、酒飲んで一晩寝ればまあ忘れられる程度のものだ。でも、東京タワーが完成したとき、そんながさつなユートピアはもう生き残ることを許されない。換わってやってくるのは(映画では触れられていないけれど)受験戦争だったり学生運動だったり安保闘争だったり、マスコミをバックボーンに持った大衆ヒステリーみたいなものが支配する世界。だから東京タワーがどんどん組み上がっていくのを映画の中でみてるときに、わたしゃ真剣に、「それ、完成したらイヤだな」と思ってしまったです。
ついに完成した、夕日に映える東京タワーをみて、堤真一、薬師丸ひろ子、小清水一輝の鈴木家の家族たちは、「50年後も夕日はきれいだよね!」といって映画を締める。これはいろんな意味できっついわ。昭和33年の彼らのセリフを聞いているオレ達は、その50年後にあと3年の世界にいるのだからね。なんというか、昭和33年のあの人たちに「ごめんなさい」と言わないかんのじゃないんだろうかオレ達は、などという複雑な思いとともに、しみじみと、でも軽やかな映画を見終えたことでありました。なかなかステキ、ではあるのだがどこかに消せない切なさも残る映画であったと申せましょう。
山崎貴監督作品の通例とでも言えるのか、今回も子役が凶暴に良い芝居をしている。淳之介の須賀健太(もしかして『ゴジラ・ファイナルウォーズ』でミニラに遭遇した子?)、一平の小清水一揮、ともにすばらしい。特に須賀君は、そのセリフの声の出し方がもうエロティックな領域まで行ってると思う。この子を見るだけでもこの映画、元は取れますぞ(ぉぃぉぃ)。ビッグネームな役者さんたちに混じって、六子を演じた堀北真希ちゃんも大変にキュートであった。要らない役者が一人もいない作りになってる映画を観るのは、やっぱり気持ちいいものです。
それにしてもなんだな、「鉄人28号」でも思ったんだけど、薬師丸ひろ子が、ステキなお母さんを演じる時代になったのだなあ……。
(★★★★)
□ TUX [●あ、ヤバい、乱土さんの感想見てて、目頭が熱くなってきました(阿呆) ●DVD,買ってしまいそうです(笑)コメンタ..]
ロバート・J・ソウヤー 著/内田昌之 訳
カバーイラスト L.O.S.164 + WONDER WORKZ。
カバーデザイン 岩郷重力 + T.K
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-011535-4 \920(税別)
順調に進展するホモ・サピエンスの地球とホモ・ネアンデルターレンシスの地球との文化交流の中、両世界の交流の推進役となったメアリとポンターの二人には、離れがたい愛情が芽生えつつあった。だが、二人がその気持ちをお互いに満たしあうには、様々な困難がその前に障害として立ちはだかっている。同じ頃、ホモ・サピエンスの地球では、かつて並行宇宙に存在する二つの地球で、ほぼ同じ時期に発生し二つの地球の"人類"の一方の種のみが生き残り、反映を遂げることになった原因ではないかと思われる一つの現象について、驚くべき仮説が立てられていた……。
「んなわきゃねーだろ、おい」ってのは、ことソウヤーSFに限っては最上級の褒め言葉として使われるべき物だろうと思うのだが、今回は残念ながら「そんでいいんですか? ホントに」ってセリフになっちゃうなあ。並行宇宙で別々に進化した人類というアイデア、ホモ・サピエンスでなくネアンデルタールがいわゆる"万物の霊長"の座を占めることになった地球文明のディティル、それに対比させた現在我々が暮らしている側の地球の人類文明に対しての痛烈な批判、ジェンダーの問題も併せ持った形で踏み込んだ"神"という存在へのSF的アプローチ、どれもかなりの大ネタで、そこは読んでて楽しいし、小説としての構成もうまい。各章の最初に、この世界でのアメリカ大統領の演説を少しずつ載せていき、この演説で読者をミスリードさせ、途中で「え、なんでそういう話になるの?」とこちらを混乱させておいて、続く本編の方でその謎解きをしてみせるあたりはうまい。ミステリ風味の作品の上手なソウヤーらしい、しゃれた仕掛けだと思う。冒頭で深刻に触れておいて、こっちが忘れた頃にやおらそいつを大ネタとしてぶち込むあたりのテクニックもなかなかの物だし。
ただどうでしょね、この本、どこまでが憂国(?)の情押さえがたく、で、どこからが悪い冗談なのか、ちょっと判別しづらいような気がする。徹頭徹尾本気、つーならそれでも良いけど、だったらソウヤーさん、そりゃああんまりガチガチなんでないかいって気になってしまうし、全部冗談だって言うならそりゃちょっと、たちの悪い冗談でっせって気にもなってしまうしな。全部が本気だって言うなら、これはガニメアンとルナリアンのキャラクタライズ以上に無邪気に過ぎるような気がするし、冗談にしては余裕がないし、そもそも冗談で済ますには少々重すぎるところまで、斬り込んでしまっている気もするのだけれど、それじゃあ本気なのかというと(ラストにも結構重要なポジションで出てくる某食品の扱いとか)それ、本気で言ってるんですか? と思わず聞き返したくなるような事をあっちこっちでやらかしちゃってるし。
ガニメアンを出しちゃった手前、あちらにたとえるのが良いのかも知れない。「星を継ぐもの」からそれ以降の作品にお話が続く過程で、お話の上でのスペキュタキュラを底上げしなくちゃ、って考えた事が結果として、小説のトーンに「マジですかそれ」感をどんどん上乗せした結果、困難できましたー、になっちまった作品、って事なのかなあ。たいへん楽しく読める本なのだけれど、あっちゃこっちゃで引っかかるところも多いのは、こちらが本来神様なんて物をハナっから信じないのだけれど、さりとてモヒカン族にもなれない人間ゆえのことなのかしら。(ソウヤーにしては)あまりに"ナマな"アジテーションまがいのフレーズが結構多いものだから、はてわたしゃこの本を正しく読んでいるのだろうか? などと少々不安にもなりましたですよ。
いや、面白いんですけどね(ってフォローになってへんか)
(★★★☆)
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□ TUX [●うひー、一応、デザイン屋の看板を掲げて商売してる者としては、代わりに謝っておいた方がいいかもしれませんね。ゴメンナ..]
□ noki [えー、、そこはそれで価格を微妙に高値に誘導するとよいのでは(w 最近ちと、、コンスタントに残業、休出がふえてきてる..]
□ rover [紙メディアをメインで仕事されてる人だと、仕方がないところはあるのかも知れないのですけどね。コンテンツは可変、に耐える..]
□ rover [デザインファイル見た瞬間に途方にくれたのは初めてなんですよねー。どんなファイルもらってもHTMLにしちゃう自信はあっ..]
□ 加賀須野 旭 [やっぱ秘密基地と新兵器の作品ですよね紺碧の艦隊。 結局軍オタってそれなんじゃないかとも思いますし。 自分的には「町工..]