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一日遅れ。「ウルトラマンメビウス」、「天保異聞 妖奇士」、「地獄少女 二籠」、「あさっての方向。」、「BLACK BLOOD BROTHERS」、「轟轟戦隊ボウケンジャー」、「仮面ライダーカブト」、「ふたりはプリキュアSS」。「プリキュア」が終盤のこの時期になって、かんたん作画モード炸裂なんですが、どーしました? てことで太田愛脚本の「メビウス」(#38:オーシャンの勇魚)。
まあなんだ、太田愛でこれじゃちょっと不満だぞー、とか思ったりもするがなに、妙に思わせぶりを入れたりして話をややこしくするくらいなら、これぐらいストレートな話の方が却って楽しめるよね、ってなモンで。新怪獣(なんですよね?)アリゲラは、ウルトラにイリスを出すとしたらこんな感じだろうな、ってなデザインで、こいつとGUYSメカの空中戦はたいへんに見応えがある。これが見られただけでも元は取った気分だ。あとはあれか、勇魚君(なつかし草加君だったんで、思わず実は腹黒なのか、なんて期待してしまいましたが)はわざわざとっつぁんの期待に背いてまで整備チームからGUYSオーシャンに移ったんだから、もうちょっと海の男っぷりを見せて欲しかったかな、なんて。あーあと今週はコノミっちがヤケにかわいらしかったね。
「妖奇士」はOP、EDが変わり、何やりたいのか良く分からん方向に迷走中。質は安定してると思うんだけど。で、今回出てきた少年絵師がのちにその扉絵を描くことになるのが「地獄少女」と(w。今週も土曜深夜はみんな面白かったんだけど「地獄少女」、おでんの種にウインナーってのはアリなんですか? 関西では見ないような気がするが、関東の屋台のおでん屋さん的には普通なんだろうか。旨いのか? それ。
日曜朝。「ボウケンジャー」(Task.44 仙人の温泉)はダークシャドウ編の決着を付ける下準備みたいなお話。ヤイバ様のフェイスオープン(違)は初めてなのかな? ちょっと憶えがない。ゲッコウ様ってば案外常識人だったりするんですかね。いずれにせよ来週はジャリュウの人たちの話が絡んでくるのかな。
「カブト」(#47)も終盤。まあこのお話で天道がやることには絶対間違いはないので、ネイティブ根岸(このひと「ゴモキ」の頃からみたらずいぶん太ったね)の方に腹黒い企みがあるであろう事は明らかなんだが、この流れだと加賀美パパが案外普通の人だったってなオチになってしまいそうなんだがそうなんだろうか。この番組の最強腹黒キャラは、やはり加賀美パパっであって欲しいものであるのだが。予告ですべての元凶はオマエだー、みたいなこと言ってたような気がするけど、さて誰のことかな? 三島君じゃ面白くないぞ。
坂本康宏 著
カバーイラスト 河崎淳
カバーデザイン 岩郷重力 + WODER WORKZ。
ハヤカワ文庫JA
ISBN4-15-030868-3 \620(税別)
ISBN4-15-030874-8 \620(税別)
とある地方都市。この町の経済にとって切っても切り離せない企業が来見食品。ローカロリーでありながらその味は本物に全くひけを取らない"クラゲステーキ"で急成長を遂げた会社で研究員の職に就いている男、騎馬武秀。純正オタクにして若ハゲ、カツラのローンに汲々とする彼が唯一の友人である鞍瀬のマンションを訪ねたとき、強烈な運命の転機が訪れたのだった……。
正直言って読み始めは「そんなに面白いかなあ」って印象だった。いや、冬樹蛉さんが絶賛するほど面白いかなあこれ、と、第一章を読んでる最中は思ってたのね。いつもの「あーそうだよね、戦隊モノ好きだもんね、そう持ってくるよね、そうした方が笑い取れるもんね」みたいな感じが先に立ってしまって、巷間云われるほど面白いもんでもないんじゃないのかなあ、戦隊が始まったときに戦隊を見てない人が読むから面白い、類の話かなあ、だったら買って損したかなあ、なんて思ったの。
大間違いでした。
確かに戦隊モノはひとつの掴みとして重要な意味を持っている。でもこいつはそれだけの話じゃあない。それは第2章に入って明らかになる。ここで著者が描きたかった事というのが戦隊モノがどうしたこうしたという部分じゃなく、スーパーヒーローが戦える、その力の原点ってなんだろうと言うところに斬り込んでいるのだと言うことが分かり、で、その"原点"への考察がかなり"今"を見ていることが分かってきて、妙に逆境戦隊のみんなに感情移入してしまっている自分に気がつく、と言う構成になっているのだった。
「逆境戦隊」と言うからには逆境に置かれた人々が逆境を力に換えて戦う物語のように見え、そう言う分野では島本和彦の「逆境ナイン」なんていうとんでもない作品がすでに存在していたりもするんだが、ここで語られる"逆境"は実は真性の"逆境"とはちょっと違っている。ここらは読んでみてそれぞれがそれぞれの解釈をするべきところだと思うんだけど、基本的に"スーパーヒーローである"こと自体が、人が人であると言うことを考えたときには、それはちょっと不自然な状態なのだよね、それもまた克服した方が良いよね、と言うのが著者が本書に込めたメッセージのように思えて、そこがなかなか味わい深いのだった。
読んでる間は、別にそんな小難しいことを考える必要はなく、エンタティンメント作品としてたっぷり楽しめる一作になっていると思うんだけど、それとは別のところでいろいろと、今の私たちを取り巻く環境というか世相というか、そんなモノにもちょっと思いをいたしたくなるような本。ええい言ってしまえ、イジメに悩む彼、彼女たち、どーせ役に立たないであろう、文部大臣やら総理大臣やらへの告発メール書いてるヒマがあったらこの本読め。そっちの方がよっぽどキミらに勇気を補充してくれるとオジサンは思うぞ。笑って泣いて、そしてもうひとがんばりだ。
それはともかく、戦隊モノのお約束、主要メンバーのネーミングの法則が未だに分からなくて日々悩んでいる困った中年オタクがここに一人。どういうルールなんでしょう。誰か分かります? きば、くるみ、はない、じっぽうじ、しむら……。
(★★★☆)
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お仕事無事に終わられたようで何よりです。お疲れさまでした。<br>我が社も看板の架け替えが終わって再始動しました。<br><br>「メビウス」脚本がイイと演出も冴えるんですかね。楽しめました。<br>あと吃驚したのが、演出の指示なのか、役者さんが意識せずにやっていたのか判りませんが、ガイズオーシャンの人が見せた「海式」の敬礼。うちの親父は海の人だったんですが、船は狭いから腕を垂直近くに立てた敬礼をするんです。今回は細部に渡ってクオリティ高かったと感じました。