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Cinema KOBEで「マッドマックス 怒りのデスロード」、「マッドマックス2」という頭のおかしい二本立て(褒め言葉)鑑賞。月水金が「デスロード」、火木土が「マッドマックス2」からのスタートと言うことで、実は昨日行く(やっぱり『2』から見たいと思ったからね)つもりだったんだけど、昨日はカミさんが先に出かけちゃったので自動的に家事担当になってしまったもので(^^;。と言う訳で気を取り直して本日鑑賞。
と言う訳でまずは「怒りのデスロード」なんだけど、うん、確かにこれは凄い映画だ。すばらしくテンション高く、ド迫力のアクション連発。それでいてストーリーは徹底的に練り込まれている。お話は「マッドマックス」の第一作で描かれて、それが続くお話ではすっぱり切られてしまった、とある問題を引きずるマックスを主人公にして再構築した「マッドマックス2」、と言うことになるのかな。そういう仕切り直し感に、それなりに今様な問題意識みたいなものも混ぜ込んで、シンプルなアクション・エンタティンメントとして全く文句の無い作品として仕上げつつ、なんというのかな、これほど娯楽に徹した作品なのに、そこになにか思索的な匂いも込めた一作になっていると感じた。文句なしです(^o^)。
続いては「マッドマックス2」。こちらは学生時代だから30年ばかり前に見た覚えはあるんだけど、久々に見たらやっぱりフレッシュだった。先に「デスロード」を見てたから、ってのがあるのかも知れないけど、とにかく古びてない、ってのが凄い。
その上で「デスロード」の方が引っ張ってきた(と思われる)第一作のネタをすっぱり切り落とし、孤高の存在となったマックスを主人公に据えた「2」、少なくとも「マッドマックス」としてはこちらの方がより正しい作劇、と言えるのかも知れない。妻子を守れなかったから世界との接続を絶ちたい、のに成り行きで大活躍、事が収まるとどこへともなく去ってしまう、というのはアクションもののヒーローとしてはより受け入れやすいスタンスと言えるんだろう。これが「デスロード」だと、妻子の問題はマックスにとってのトラウマにはなるんだけど、なにせお話の流れ上こちらは主役はフュリオサなので、マックスの方の問題はどうしても後回しにされてしまうきらいはあったと思うんだ。そこで「主人公」感、と言うところに差が出たような気がする。「デスロード」よりも「2」の方が、マックスのヒーロー度、みたいなものは上だったような気がして、で、そこの所のメル・ギブソンかっけー! 感はそれなりに大きかったんだな、と。新作のトム・ハーディのどこか悟ったようなマックスも悪くなかったんですけどね(^^;
なんてなことを後付けで勝手に思いつつ、二本とも存分に楽しめた。最新のエンタティンメントの完成形と、四半世紀以上を経ても色褪せないエンタティンメントのマスターピース。一年の〆としては文句なしの映画大会でございました。
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