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スタッフ
監督:水島 努
脚本:吉田 玲子
キャラクター原案:島田 フミカネ
音響監督:岩浪美和
音楽:浜口史郎
出演
渕上 舞・茅野 愛衣・尾崎 真実・中上 育実・井口 裕香
福圓 美里・高橋 美佳子・植田 佳奈
菊地 美香・吉岡 麻耶・桐村 まり・中村 桜
仙台 エリ・森谷 里美・井上 優佳・大橋 歩夕
竹内 仁美・中里 望・小松 未可子・多田このみ・山岡 ゆり・秋奈
公式サイト:http://girls-und-panzer.jp
黒森峰との死闘を制し、全国大会優勝を果たした大洗女子。今日は大洗・知波単混成チームとグローリアーナ・プラウダ混成チームによるエキシビジョン・マッチが行われていた。その闘いを終え、それぞれがリラックスした時間を過ごしていたときに突然、生徒会長、杏に学園艦への帰投要請が。彼女が告げられた事実は…
TVシリーズも大変面白かった「ガルパン」の劇場版新作。あらすじではなんか思わせぶりに「…」とかやってますが、高校最強の黒森峰に勝った以上、次に戦う相手はさらに強い必要がある訳で、そこの所の必要条件のために会長は呼び出しを受け、とあることを通達され、その結果一時的に大洗女子はどん底に突き落とされ、そこからの形勢逆転のためにさらに強力なチームと戦うことを選択する、というわけ。で、驚くべき事にこの映画、これだけの話で2時間引っ張りきってしまうんだった。つまり、ほとんど戦車戦のみで映画が進み、しかもそれがとんでもなく面白いの。これは、すごいぞ(w。
というわけでこの映画は、地形だったり舞台装置だったり、登場する戦車の特性などをとっかえひっかえくりだして、とにかく新しい戦車バトルを繰り広げてくれる。テレビシリーズをひととおり見ていれば、登場キャラの特性なんかもつかめているだろうから、次から次へと「だよねー(^o^)」の連続。そこにつぎつぎとフレッシュなバトルシーンがたたみかけられるので、映画を観ている間は大盛り上がり、で見終わったら良い意味で何も残ってない、というちょっと珍しい映画体験をさせていただいた。なので逆にあんまり書くことないんだよね。ものっそ面白い、以上! で終わりなんですわ(^^;。
一応細かいところ拾っておく。テレビシリーズ序盤では戦車を捨てて逃げ出してたのが、終盤は頼れるチームの一員になってたウサギさんチーム(桂利奈ちゃんが可愛すぎる)、劇場版でも良いところ持って行ってる。ギャグ方面は知波単とアンチョビが持って行った感じか。知波単の、旧日本軍の無駄な吶喊至上主義への皮肉りも、割に正気保ったメガネちゃんキャラで良いバランスに着地させていたと思う。
それ以外にもオールスターキャストの燃える展開、かつやたら登場人物が多い作品なんだけど、登場する各チームへの気配りは大変きめ細かくて誰のファンでも不満は出ないんじゃないだろうか。ほとんど全員に気を配った分、逆に主役であるあんこうチームの出番がやや物足りなかったかも知れない。あとこれは個人的な趣味だけど、センチュリオンMk.1にはダージリンを乗せてあげて欲しかった。それ以外は文句なし。すばらしく楽しかったです。TVシリーズを全く見てない、って人だとつらいかも知れませんが。宇多丸師匠はどの位勉強して臨むんだろうね(^^;。
あ、もう一個文句あった。パンフ売り切れってどー言うことやねん。OSシネマズはちょいちょいあるんだよなこれ。今回は登場キャラも多かったし、OVA見てないと分かり難いところもあるんで、ぜひパンフを購入したかったんだけど。オレ以外にも(多分オレより年配の方だった、というか結構年配で、かつ女性のお客様も多かったですよ。映画の日だから?)パンフを求めに来て売り切れ、と言われてちょっとがっかりしてたお客様、いらっしゃいましたよ。
★★★★☆
小川一水 著
カバーイラスト 高安健一郎
カバーデザイン 岩郷重力+Y.S
ハヤカワ文庫JA
PART1 ISBN978-4-15-031159-9 \720(税別)
PART2 ISBN978-4-15-031169-8 \740(税別)
植民地惑星メニー・メニー・シープを覆う災厄の雲は晴れるどころかさらなる混迷と騒乱を拡大していく。300年の眠りから覚めたイサリにとって、すべての物事が飲み込めないまま拡がっていくばかり。一方、地球からやってきた人間たち、200万人の前にも次々と困難が降りかかる。状況を打開する鍵はどこにあるのか、そもそもこの状況の大元にあるものはなんなのか。人間たち、«
ここまでぱらぱらと振りまけられていた多くのことたちが、徐々に収束していっているのだな、と思わせる第8部。その大元にあるのは第1巻で語られていた物語を別な視点から見たストーリー。勘弁してくれ、6年も前に読んだ話をそんなにちゃんと憶えてられねえよ(^^;。
ただ、第1巻を読んだ時点では「ナンダコレハ」となっていたいくつかの物事と、続きを読み進んで行くにつれて混迷を極めていく様々なストーリー、キャラクター、設定の絨毯爆撃に、あれはここに来るのか、これとあれはこうくっつくのか、という膝を叩きたくなる感が(かなり怪しげではあるんだけど)ちょくちょく味わえるってところは、頑張って続けて読んできて良かったな、という気にはさせてもらえた。とりわけリンゴにまつわるエピソードは、ジュヴナイル好きにはかなりきゅんきゅん来ましたよ(w。
第1巻から読んでいくと、お話の大まかな展開の中で「それはおかしくないか?」「それはどこに繋がるんだ?」と疑問に思えたことの幾つかが、この巻でがつんと説明される。それは理屈で考えたらかなり大きな仕掛けだったと思えるんだけど、実際の読後感としては「ああ、うん…」になってしまうってのは何でなんだろう。何巻か忘れたけど、どれかのエピソードの中でこのお話には「リングワールド」的なテイストがあるのかな? なんてことを感想で書いた覚えがあるけど、うん、作者が用意していたのは「リングワールド」の気宇壮大感ではなく、「マトリックス」的(…はちょっと違うかな)な物理的には案外狭いところが広大に見えてた世界でのお話だった、ってことで良いのかな。正直そこに「ほう」はあるけど「やったー!」はちょっと希薄だったかも。
多分こいつは全話が揃ったところで一気に読むのが良い作品なんだろう。とにかくちりばめられるピースの数が半端ないのでね、いろんな物を忘れる暇もなく読んでいくべき物語なんだと思う。残りあと2話、自分は躓きつつ読んでいきますが、まとめて読める状況を準備できる人は、その状態での一気読みで改めて本作を味わい直すのが吉だと思います。あ、あと今回のカバーイラストはかなり味わい深いっすね(^^;。
★★★☆
なんとか一段落したのかな。前に日記を書いた時点では自分のキャパ内
などと余裕ぶっこいてたんだけど、その直後にUM氏から追加で仕事降ってきたりして、いろいろ混迷の度合を深めた一週間。とりとめないけど思い出した順に。
「ハイキュー!!」、「ヘヴィーオブジェクト」、「手裏剣戦隊ニンニンジャー」、「仮面ライダーゴースト」、「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」。最後には一発勝利、と行くかと思ったらそう甘いもんでもなかったぜ、な「ハイキュー!!」。ていうか実は本番はこれからなんだよね。半笑いが帰ってきた「ヘヴィーオブジェクト」、相変わらずのドサ回り。意外に有能な牙鬼萬月大活躍の「ニンニンジャー」。ただ、この先待ってるのは父である幻月の復活で、萬月君は咬ませ犬的な扱いになるのかなあと言う予感も。鍵は九衛門なんですかね。意外にあっさり
古本発送した帰り、飲み屋でポン酒すすってたら始まっちゃった「オルフェンズ」(郵便局のお客がなんだかたくさんいらっしゃって、荷物受け付けてもらったのが16:00過ぎちゃってたんだよね)。女将さんに「チャンネル替えます?」って聞かれたんで「いやそのままで良いっすよ」つって、みみんが(豚耳な)噛みながら見せてもらった。なんというか、ファーストガンダム的な子供たちが運用する母艦の闘いに、Gガン的フルコンタクト最強論がはさまってきたような。地球にいる人たちが基本、「重力に魂を引かれた」系の描写なのも意外と「ガンダム」しているな、と言えるのかも。
一日考えたけど、買取のご依頼はご辞退させて頂くことにした。かなり魅力的なお申し出だったんだけど、現状物理的に300冊を受け入れるスペースが確保できない、と言うのが一番、同じくらいの数の整理できてない本がある、と言うのが二番目の理由。お申し出いただいた本のタイトル自体はかなり魅力的で、何より同一タイトルの本が相当数まとまった数揃う、というのは(ヘナチョコな古本屋なりに)経験上も有利なファクターになるのはわかっているんだけど、どれくらい置いておける(「死蔵」状態をどの程度受け入れられる)のか、ってところでちょっと厳しいかな、と言う判断だったんだけど、やっぱり(買い取り依頼をご辞退させていただいたときはいつもなんだけど)後悔感はやってくるんだよなあ。しばらくはくよくよ気分で日々を送ることになりそうです(^^;。
割と早めに仕事が済んだので、GYAOで無料公開している「サブマリン707R」を鑑賞。
開幕早々、謎の潜水艦を追跡する米(かな?)艦艇が登場するんだけど、こいつの描写がなんというのか、やたら太めの筆で描いたような、有り体に言って古い絵柄でいきなりずっこける。きょうび連装砲を積んだ軍艦(とりわけ駆逐艦クラス)はそうそう無いと思うんだけど。対する謎の潜水艦、というかUX号なんだけどこちらはCGできっちり作られているんで大変シャープ。さらに、PKOならぬPKNの旗艦としてアポロ・ノームが登場するんだけど、こいつはモロにぬえ的ディティール満載の描画で、一つの作品内に3パターンのメカ描写が混在する状態に、見てるこちらは少々クラクラ来てしまう。2003年の作品と言うことだけど、当時のレベルってこの位なのか? でも「青の6号」は1998年だけど、絵的なクオリティははるかに高かったような気がするぞ。完全オリジナル新作、というアドバンテージはあったのかも知れんけど。
絵的には原作者の小沢さとるさんの絵柄に合わせようという方針があったのかも知れんけど、それにしてはキャラクタの方も、速水艦長はかなり原作に寄せてるのにそれ以外は結構今風だったりと、ちぐはぐ感は否めなかったかな。
お話の方は、まあこんなものか。U結社の統領がウルフじゃなく(ムウ潜団編の)レッドさんになっていて、かつ(新作『青6』の)ゾーンダイク的な味付けになってるあたりは今風(つっても10年ばかり前だけど)、ってコトなんだろうね。
あと707の三少年、原作とは違って最初から船乗りになるべく訓練を受けている、と言う設定になっていてそこはまあ妥当だと思うけど、キャスティングはちょいアウトか。五郎に石田彰、千太に阪口大助はいいとして、賢次役の小野賢章君が完全に力不足。今や「アルドノア・ゼロ」や「黒子のバスケ」なんかで押しも押されもしない仕事をしている小野さんだけど、この時点ではただの子役でしかない演技でかなり辛い。作画的にはなんかCLAMP風味なんだし、くまいもとこさんとかの方が良かったんじゃなかったのかな(^^;。
ってことで。あまり期待はしていなかったし、無料で見せていただいたのでそんなに悪い印象はないですが、諸手を挙げて大絶賛、と言うほどのものでもなかったです。これは自分が「サブマリン707」を少年サンデー誌上で読んでた層である、という事情もあるのかも知れんけどね。
劇場の予約状況見てみると結構埋まっているみたいで、人気のようではありますな。ま、適当なタイミングで見には行こうと思ってますが、何せ監督がエンタープライズを地上で建造する、と言う暴挙をやらかしたJJなので、正直そんなに期待はしてない(多分映画としては凄く面白いんだと思う。でも「スター・ウォーズ」だった感をもらえるかどうか、ってところでかなり疑問符)のだけどね。
古本を発送した帰り、いつもの飲み屋で本読みながらちびちびポン酒舐めてたら、夕方の報道番組(テレ朝系列だったかな)で、今年話題になった人物のランキング(何かしらのネットワークサービスで話題にのぼったもののランキング?)みたいなのをやっていて、それの9位に松来さんの名前があって、思わず「へえ」なんて声に出しちゃったものだから、女将に「有名な方なんですか?」と聞かれて割と説明に苦労する羽目に。世の中には深夜にアニメをやっている、と言うところから知らん人ってのもいらっしゃるものですから。
バイプレイヤーとしていい仕事をしてくれた人で、とても難しい病気で亡くなったんですよ、って説明はしたんですが、わかってもらえたかなあ(苦笑)。
「ハイキュー!!」、「ヘヴィーオブジェクト」、「手裏剣戦隊ニンニンジャー」、「仮面ライダーゴースト」、「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」。本大会開幕、これまでの強豪との練習が無駄じゃなかったことが分かった「ハイキュー!!」、相変わらず安定の半笑い物件が嬉しい「ヘヴィーオブジェクト」ときて日曜朝、以外に早めの退場(なのかな?)になった萬月さん、次男坊だったことが判ったわけですが、おっかさんがそこに言及してなかったってことは異母兄弟だったりするんですかね。
「ゴースト」はなんか「ドラゴンボール」のごく初期みたいなノリだったかも。一度望みをかなえたあとは眼魂はまたちりぢりになってしまって、とか言うものではないようで、望みをかなえるための条件に、なにか新しい縛りみたいなものが加わると言うことなんだろうかね。かなりカメラの動きが忙しくて、夕方二合徳利を二本空けてた身には、結構ついていくのが辛かったですよ(^^;。
「オルフェンズ」、マサヒロについては一応考慮するが、それ以外は埒外である、を冷静に実行するミカ、怖いっす(w。まあアラヤシキ・システムを埋め込まれている、ってのはそれだけで手を抜けない存在なんだ、と言うことなのかも知れんけど、子供をほいほい殺していくお話は、オジサンちょっぴり苦手っす。
エゴサーチ: 富岡日記とSF業界の後編 redux(山形浩生の「経済のトリセツ」)。ここからリンクされてるpdfファイルの内容がなんというか、深いというかなんだかなー、というか。
あくまで山形氏の視点からのお話なんだけど、アカデミズム対旧来からのファン意識の軋轢、みたいなものはあったのかも知れない、というか少々判らんでもない「感じ」はある。自分はどっちかと言えば後者の人間だと思うから。
というかさ、そもそもSFムラ的な何かとは、原発に見学に行って「所長の
やってた仕事が予定より一日前倒しで終わったので、「そうだ、スター・ウォーズを見よう」と言うことになり、割と後方だったけど席も取れたし、三宮へお出かけ。TOHOシネマズ、ハーバーランドは日本語吹き替えオンリーなんだな。
いくつか買い物もあったんで、その辺の用事こなして、Savoyでカレー食って劇場へ。近年自分が見てきた映画作品とは桁違いの客の入りでびっくりしたよ。両隣に人が座った事なんて何年ぶりだろう。しかも左隣はアベックさんだ(w。
映画の感想は改めて詳しく書きますが、総じて穏やかな気分で見れる映画でございました。それが良かったのか悪かったのかは判らんけど。
ま、それなりに満足して、立ち飲みでぷはーしてほろ酔いで帰宅。良い一日でございましたよ。
スタッフ
監督:J・J・エイブラムス
脚本:ローレンス・カスダン/J・J・エイブラムス/マイケル・アーント
製作:キャスリーン・ケネディ/J・J・エイブラムス/ブライアン・バーク
製作総指揮:トミー・ハーパー/ジェイソン・マクガトリン
出演
ハリソン・フォード
マーク・ハミル
キャリー・フィッシャー
デイジー・リドリー/ジョン・ボイエガ/オスカー・アイザック
アダム・ドライバー
公式サイト:http://starwars.disney.co.jp/movie/force.html
皇帝パルパティンの消滅後も銀河に平和は戻ってきていなかった。帝国の残党はファースト・オーダーと呼ばれる強大な軍事組織を再編し、共和国とレジスタンスに圧力をかけ続けている。弱腰の共和国に代わってファースト・オーダーに立ち向かうレイア・オーガナ将軍を中心としたレジスタンスたちだが彼らの劣勢は否めない。しかも伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーが突如姿を消したのだ。彼の行方をたどる手がかりになると言われる「ルーク・スカイウォーカーの地図」をめぐる争奪戦が今、幕を開けようとしていた…。
最初に20世紀フォックスのファンファーレが鳴って、ルーカスフィルム、ってクレジットがそれに替わる、あの出だしがないのはかなり出鼻をくじかれた感はあるんだけど、それでもとりあえずスター・デストロイヤーが使えるってだけでこうも幸せな気分になれるのか、というあたりはなんとも言えんものがあるね(^^;。冒頭、画面をスター・デストロイヤーが圧するシークエンスが挟まれるだけで「ああ、『スター・ウォーズ』だ」って気にさせてもらえるってのはさすがだと思った。これがなくっちゃ「スター・ウォーズ」じゃないよね、と言うお約束をちゃんと踏まえてくれているのはかなり嬉しい。そこから始まるお話の展開も、いちいち納得できる展開になっている。
「いわゆる」エピソード4の流れを踏まえつつ、エピソード4~6までのお話のあとに何があったか、を説明するような構成になっていて、そこの所の説明の手際の良さは結構なもの。全く新しいお話が始まった、というよりは前のシリーズに目配せしつつ、そこから新しいお話が始まりますよ、そのとば口ですよ、と言う造りで、そこの所の匙加減はまあこれしか無いんだろうな、と思うし、そういう、旧作とのブリッジ的なツカミでニヤニヤするという楽しみ方もあるのだろう。主人公は砂漠の惑星で自分の未来にどうにもならんいらだちを抱えていなくちゃいけないとか、運命的な父と子は一本橋で対峙しなくてはいけないとか、そういう目配せはとても上手だと思った。ファーストオーダーの全体的な中2感はどうかな、とは思ったけど(^^;。
なので基本、楽しく観れたのだけれど、その楽しさはなにかとてつもないものにぶち当たった感、ではなくて、そこがおっさんにはのめり込みづらいところになってしまうのだけれども、自分としては最初の「スター・ウォーズ」を観たときの「どうやって撮ったんだそれ!?」を全く感じられなかったのが少々辛かったかな。自分が「スター・ウォーズ」を好きなのは「それどうやって撮った?」に満ちていたからなわけで、それはまあ、昨今のCGIのできることの拡張を考慮すれば多少は斟酌しなくちゃいけないところもあるのかも知れないけれど、それでも物足りなさは残ったかな。全体にメカ描写は軽いと思った。
エンタティンメント作品としては全く文句ない。おもしろい映画だよ。でも「スター・ウォーズ」として何か特別扱いはできないな、とは思ってます。なぜなら個人的に「スター・ウォーズ」はいわゆるエピソード4以外はない、って思ってる人だからなんですけどね(^^;。特に何か不満があるわけではない。でも、何かが沸き立つとか、そういう形じゃなく、終始落ちついて見てる自分がいた。終盤一カ所、ちょっとうるっときたけど、全体としては最初から最後まで、とても穏やかな気持ちで見ることのできる映画だった、と思う。そこでちょっと、「それで良かったのかな?」って気もしてしまうけど。
なので正直な話、再度見るんなら「ガルパン」だよなあ、と思います(^^;
★★★☆
「ヘヴィーオブジェクト」、「ハイキュー!!」、「手裏剣戦隊ニンニンジャー」、「仮面ライダーゴースト」、「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」。「ヘヴィー…」は相変わらずの半笑い(そこまで敵は無能ですか)、「ハイキュー」は鉄板。「ニンニンジャー」は総集編しつつ最終決戦へのヒキ、「ゴースト」は新形態登場編。
で、「オルフェンズ」がいよいよ牙を剥いてきたかな、という感じだろうか。「殺していい」から殺すけど、でもその殺しはトラウマとして少年の精神に影を差す、なんてあたりはなかなかなものだと思いましたよ。
コニー・ウィリス 著/大森望 訳
カバーイラスト 松尾たいこ
カバーデザイン 早川書房デザイン室
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-012038-2 \1280(税別)
ISBN978-4-15-012039-9 \1280(税別)
2060年の英国から1940年代に送り込まれたダンワージー教授の研究室の史学生たち。だが、彼らを自分たちの時代へと帰還させるための降下点がなぜか開かず、回収チームも現れない。異なる地点に送り込まれた三人、ポリー、アイリーン、マイクは幾多の苦難の末、ようやく合流に成功し、大空襲下のロンドンで帰還の方法を模索する。一方、2060年のオックスフォードでは、ダンワージー教授が自らの航時理論に致命的な問題があることに気がつく……。
「ブラックアウト」に続くダンワージー研究室ものの最新長編。第二次大戦の一大エポック、
そこの所の「物語を読ませる」技についてはほぼ文句なし。「ほぼ」なのは、1941年のロンドン市民の暮らしぶり、というどちらかというとミクロな視点は極めて濃密に描写されていて、そこの所の読み応えは満点なのだけれど、第二次大戦の進行状況、というマクロな視点での状況説明は、ミクロ視点サイドの人々からの状況説明などで間接的に語られるので、どうしてもその時々での「ここでこれがこうなったら大変だ」感が薄めになってしまう。自分はどっちかというとこの辺(戦記の読み込み量的な話)は強めで、そんなに説明してもらわなくても判る方なんだけど、それでももうちょっと、状況説明はあった方が良かったんじゃないのかな、という気はしたけどね。
とはいえなんだかんだで「物語」を読む、という楽しみは充分に味わえるのだけれど、んじゃあSFとしてはどうなんだ? ってところについてはわりと疑問符が多めについてしまうかも知れない。このお話はタイムトラベルがテーマになっていて、で、ここまでにいくつかのお話が発表されているんだけれど、前作たちと決定的に違うのは、タイムトラベルのシステム自体にツッコミを入れてきたところ、なんだけどそのツッコミとツッコミの捌き方はそれで良かったの? という気はしてしまうんだよな。
ダンワージー理論、というかウィリスの設定上のタイムトラベル理論というのは、歴史というのは大きな川のようなもので、上流で石を投げ込んで、川の流れに波紋を生じさせたとしても、大量の水の流れがその波紋を均してしまい、下流の水の流れはそれまでと変わらないものになる、と言うことなのだろうと思う。だから大河に発生した波紋であるポリーたちに降りかかる運命とは、ってのが本書の後半の見所になるわけなんだけど、正直その捌き方は100%得心のいくものなのかね、と言う気がしてしまうんだった。最終的に「オール・クリア」にはなったけど、この流れでクリアになるものなんだろうかね、って気持ちは完全には拭えない。
なのでSFを読む上でのどんでん返しの気持ちよさ、みたいなものは残念ながら割に希薄。それでもストーリーテリングの面白さはすばらしいので、なんか良いものを読んだ気にはさせてもらえる、ちょっと困った一作かもね(^^;。
★★★☆
27日までGYAO!で「WORKING!」3期の一挙放映があって、そのあとに来るタイミングで最終回スペシャル、「ロード・トゥ・小鳥遊」なる1時間ものが地上波で放映されたんで鑑賞。恋バナ満載だった3期、肝心の小鳥遊くんとまひるさんの恋バナが最終的にどうなるか、って話が残ってたわけだけど、まさか最後にどかんとハートブレイク・ストーリーがやってくることなどある訳もなく、すべてはまあ、予定調和。そういう意味では特に何か見所があるようなものではなかった。ただ単に「これで終わりです」と言うのを改めて確認するようなエピソード。「まあね」、で済むようなお話ではあったかな。これで終わりです、をちゃんとやってくれたところは評価します。良い出来だった、かどうかは微妙(^^;。
Cinema KOBEで「マッドマックス 怒りのデスロード」、「マッドマックス2」という頭のおかしい二本立て(褒め言葉)鑑賞。月水金が「デスロード」、火木土が「マッドマックス2」からのスタートと言うことで、実は昨日行く(やっぱり『2』から見たいと思ったからね)つもりだったんだけど、昨日はカミさんが先に出かけちゃったので自動的に家事担当になってしまったもので(^^;。と言う訳で気を取り直して本日鑑賞。
と言う訳でまずは「怒りのデスロード」なんだけど、うん、確かにこれは凄い映画だ。すばらしくテンション高く、ド迫力のアクション連発。それでいてストーリーは徹底的に練り込まれている。お話は「マッドマックス」の第一作で描かれて、それが続くお話ではすっぱり切られてしまった、とある問題を引きずるマックスを主人公にして再構築した「マッドマックス2」、と言うことになるのかな。そういう仕切り直し感に、それなりに今様な問題意識みたいなものも混ぜ込んで、シンプルなアクション・エンタティンメントとして全く文句の無い作品として仕上げつつ、なんというのかな、これほど娯楽に徹した作品なのに、そこになにか思索的な匂いも込めた一作になっていると感じた。文句なしです(^o^)。
続いては「マッドマックス2」。こちらは学生時代だから30年ばかり前に見た覚えはあるんだけど、久々に見たらやっぱりフレッシュだった。先に「デスロード」を見てたから、ってのがあるのかも知れないけど、とにかく古びてない、ってのが凄い。
その上で「デスロード」の方が引っ張ってきた(と思われる)第一作のネタをすっぱり切り落とし、孤高の存在となったマックスを主人公に据えた「2」、少なくとも「マッドマックス」としてはこちらの方がより正しい作劇、と言えるのかも知れない。妻子を守れなかったから世界との接続を絶ちたい、のに成り行きで大活躍、事が収まるとどこへともなく去ってしまう、というのはアクションもののヒーローとしてはより受け入れやすいスタンスと言えるんだろう。これが「デスロード」だと、妻子の問題はマックスにとってのトラウマにはなるんだけど、なにせお話の流れ上こちらは主役はフュリオサなので、マックスの方の問題はどうしても後回しにされてしまうきらいはあったと思うんだ。そこで「主人公」感、と言うところに差が出たような気がする。「デスロード」よりも「2」の方が、マックスのヒーロー度、みたいなものは上だったような気がして、で、そこの所のメル・ギブソンかっけー! 感はそれなりに大きかったんだな、と。新作のトム・ハーディのどこか悟ったようなマックスも悪くなかったんですけどね(^^;
なんてなことを後付けで勝手に思いつつ、二本とも存分に楽しめた。最新のエンタティンメントの完成形と、四半世紀以上を経ても色褪せないエンタティンメントのマスターピース。一年の〆としては文句なしの映画大会でございました。
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□ 寸゛@たじまや [パンフは全国的に売切れだそうです。 映画の完成がギリだったので内容もほとんど映画に触れてないんだとか。]
□ ROVER [公開4日前に完成、でしたっけか。そりゃ評論家さんに見てもらったりする時間もなかったか。でも設定資料とかで水増しした感..]