カテゴリ一覧
Anime | AV | Baseball | Books | CGI | Chinema | Comics | CS | Day | DVD | Event | F1 | Games | Hobby | HTML | Kindle | Misc | mixi | News | Oldbooks | PC | Photo | SpFX | Stage | tDiary | Tour | TV | web | 逸級介護士
晩飯食ったあとは何もやる気が起こらんし、さすがに菊池光特集も飽きてきた(その後も結構読んでました。『スペンサー』はやっぱ初期作品の方が出来が良いね)ので、今度は手近な本棚から割に気楽に読めそうな本を引っ張り出して読んでみる。まずはマイケル・スキナーファースト・エア〈上〉
、ファースト・エア〈下〉
(共にamazon ユーズドのみ)。
突如バグダッドが核攻撃され、イランとイラクは交戦状態に。紛争鎮圧のためイランに侵攻したアメリカ軍だが、予想外に強力な航空勢力の迎撃を受け、空母航空団には深刻な損害が発生、地上軍は孤立状態に。事態を打開するためには強力な空軍部隊の進出が必要だが、なぜか中東諸国は一斉に地上基地の提供を拒否してくる。状況の打開に奔走する米空軍の実力者、ホワイト少将にもたらされた助け船、それは中東の小国、アルクァシーム首長国からの提案だった。各国から腕利きのパイロットを呼び寄せ、一時的に民間の軍事コンサルタント企業「ファースト・エア連隊」としてアルクァシームに駐留させる、というもの。
ただしこれには一つの条件があった。チームの指揮官として伝説的パイロット、ボビー・ドラゴンを据えること。だが彼は今、脱走兵の汚名を被り、公式には行方不明となっていたのだ…。
という。中東の動乱、最強の傭兵空軍、うっ、頭が…的な展開ですがまあ、それは半分くらい正しい(w。各国の腕利きが集まって、彼らがその得意分野での超絶的技術を披露して困難なミッションをやり遂げる、と言う部分は確かにそう。ただ、そういう見せ場は全体のボリュームからすると案外少ないの。
そういう意味では「エリア88」的、もしくはデイル・ブラウンの一連のドリームランドもの(そういえばこちらのお話でもドリームランドが出てきてますな)ほどに脳天気ではなく、むしろ謀略が発生し、それがどのように展開し、そこに主人公たちがどう関わっていくか、ってところを結構丁寧に描いていてそこが面白い、ってなお話になっている。なので「ファースト・エア」チームがチームとして大活躍する、ってシーンは一ヶ所ぐらいしか無いんだね。逆に割と念入りに描かれるのは、敵側の思惑だったり、「ファースト・エア」に頼らざるを得なくなってしまうまでの状況の変化とか、孤立した海兵隊員たちの頑張りとか、主人公ボビーの過去のエピソードとか、割といろんなお話が手際よく詰め込まれていてそれぞれが結構楽しめる上に、それらのエピソードが終盤に向けてそれなりに一本の線にまとまっていくあたりはかなり上手い。
まだ辛うじてソ連が生き残っていて、そのソ連はアフガンでの痛手から何とか立ち直りたい時代のお話。思ってたよりかなりしっかりした造りだった。
まあやっぱり核を甘く見てるところはあると思ったけどね。
前 | 2016年 7月 |
次 | ||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
31 |