ばむばんか惰隠洞

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2016-08-01 [長年日記] この日を編集

[Day][Games] 電池でGO!

画像の説明「ポケモンGO」、そこそこプレイしてますがとにかくおっそろしい電池喰いやね。これ、今日の電池の使用量グラフ。前日にフル充電してて、15時過ぎに古本の発送と買い物の用事があったので、ゲームを立ち上げたスマホ持って出かけたんですが、見ての通りのバッテリーの減り具合ですよ(w。ほんの小一時間で半分近くバッテリーを消費してしまうんだね、恐ろしい(w。

狩り場を決めて、そこまではバッテリーを節約するようなスタイルを作らんといかんのかしら。つかそこまで入れ込むようなもんでもないしなあ(^^;


2016-08-03 [長年日記] この日を編集

[Books][web] Kindle Unlimited

今日からスタートしたamazonの新サービス、Kindle Unlimited。月額980円でKindleのコンテンツのうちUnlimitedサービスに対応した書籍が読み放題、と言うサービス。和書に関しては12万冊ほどと言うことなんで、自分が食いつく本は意外と多くないのかも、と思いつつ、最初の一か月は無料と言うことなのでお試しで登録してみた。

意外に協力的なのは東京創元社で、眉村卓「司政官」とか鏡明「不確定世界の探偵物語」、最近だと「完璧な夏の日」とかが読めるってのは結構おいしいのでは。逆にハヤカワは対応ゼロ。この辺は会社ごとの方針の差ってことなんだろうか。

コミックスの方は竹書房と白泉社が結構弾を揃えてくれてる感じかな。ただ、Kindleはコミックにはあんまり向いてない気はするんで、ありがたみって点では微妙かなあ。

システム的には大きな声では言ってないけどそれなりに縛りもあって、これは一度に手許に保持しておけるのが10冊まで、ということになっている。読み放題は確かなんだけど、片っ端からダウンロードして貯めこんでおくような事はできなくて、月980円で、本が10冊置いておける倉庫を借りる、ようなイメージかな。で倉庫の中身は自由に弄くって良い、ということか。ずっと置いておきたい本を入れといても良いし、読んだら即捨てて、次の本に入れ替えるも良し、ということですね。

今月は無料だから多少乱暴な利用のしかたもできるけど、実際980円払って、一か月の読書がお得になるのかどうか、は実際有料で使ってみないと判らないのかもな。

などと言いつつ、かつ「Kindleはコミックに向いてない」とか言いながら、最初にダウンロードしたのはひかわきょうこ「女の子は余裕!」だった、というね。しかもなんかスイッチ入っちゃったようで、「千津美と藤臣くんシリーズ」の2冊もダウンしちゃうと言う(^^;。

[Baseball] マケタデー!

DB4-3T。「横浜銀行」も今は昔。ノーミサンでも出鼻をくじかれたか…


2016-08-04 [長年日記] この日を編集

[Day][Games] ポケモンGOで熱中症

人間じゃなくてスマホがね。一番暑い時間帯は避けてるつもりなんだけど、それでもここのところの炎天下。15時過ぎに出かけてうろついてると、だいたい20分ぐらいでスマホは結構な熱さを持ち、熱暴走でも起きているのか、ゲームが止まっちゃう。

ポケットに入れるといろいろ誤作動を起こしちゃうので、いまは適当な文庫本をクッション代わりに、素手で文庫本+スマホのサンドイッチを持って、なるべく本とスマホの間には隙間ができるように指でスペースを作りつつ、風も当たるようにはしてるつもりなんだけど、さすがに夏ですね、あっという間にスマホは熱を持ちますわ。

なんか良い方法はないものか。スマホをラップでくるんで、スマホの裏側に熱さまシートの類いなどを貼り付けたら良いのかな、なんて思うけど、多分あっという間に冷却効果は無くなって、逆に熱をため込むようになってしまうんじゃなかろうか、って気もするし。

あれですね、ペルチェ素子を使ったスマホクーラーみたいなの、無いんすかね。

あとは涼しくなるまでポケモンGOは封印する、かな(^^;。

[Day] 応募者全員プレゼント

ジェイミニッツZippoってことになるのかな。セブンスターのパッケージのQRコードを30枚登録すると、先着で50000名だったか何名だったか忘れたけど、確実にもらえるZippoライター。5月ぐらいにスタートしたキャンペーンで、自分は6月末ぐらいに30枚集まって、応募してたものが本日到着。ノーマルタイプのZippoにセブンスターのロゴが控えめにプリントされたおとなしめのデザインは割と好み。これなら常用ライターとして使っても良いかな、って気になる程度にはお得感はあるかも。

だが少し待って欲しい。このライターをゲットするのに消費したセブンスターの数は30個。このライターの価格は13800円ということになってしまうのだ。本当にお得と言えるのだろうか?

Zippoのショップに持ち込んで小金を…なんと事もちょっと考えたけどおそらくそこまで良い値段にもならないだろうし、しばらくこっちのライターを常用してみようかな、なんて思案中、とここで書くって事はまあ、常用するんだよな(w。

[Baseball] カッタデー!

DB5-7T。ブサイクな投手戦。勝ったから良いけど。問題は明日だな。藤浪きゅん、頼むで。


2016-08-05 [長年日記] この日を編集

[Books][Kindle] 帰還兵の戦場1 コロニー星系の悪夢

B01EWVMWD0 ギャビン・スミス 著/金子浩 訳
創元SF文庫
Kindle版 \792

意外にちゃんとしてた

<やつら>と呼ばれるエイリアンとの長い戦いが続く時代人類最強の兵士の一人だったジェイコブは今、実戦の任を解かれ、荒廃した英国の一都市で荒んだ日々を送っていた。そんな彼の許にかつての上官、ロールストン少佐がやってきて問答無用で原隊復帰を命じる。地球に潜入したと思われる<やつら>の宇宙艇の調査。不承不承任務に就いたジェイコブだったが……。

Kindle Unlimitedで入手可能なタイトルの中にこいつをみつけて軽い気持ちでダウンロードしてみたもの。まあ最近流行りのミリタリィSFで、暇つぶし程度にはなるかもな、などという半笑い感覚で読み始めたんだけども、そんなものではなかった。それどころかこれ、かなり良い部類に入るんじゃないかな。

極めて強力な能力を持たされたが故に、戦場以外では疎んじられる存在になってしまった兵士と、<やつら>との長い戦いで荒廃した地球を舞台に繰り広げられる、「ゲッタウェイ」的なバイオレンス・チェイス・アクション(と言うジャンルがあるのかどうかは判りませんが)にいい感じにSF要素がふりかけられていてかなり楽しめる。ミリタリィSFだと思ったら、むしろ電脳ハードボイルドに近い造りになっていて、そこのところの描写が、新鮮さってところはそれほどでもないんだけど、キレの良さってところでは結構良いセン行っていると思うのだな。アクション描写のキレ、荒廃した地球とそこに棲まざるを得ない人びとの描写の味、随所で挟まれるジェイコブの兵士としての行動のフラッシュバック、いずれもかなり良いセンでまとめられている。総じて予想のかなり上を行くお話になっていると思った。

気になったのは刊行スタイル。本書は本国では単巻だったものが、日本では三分冊での刊行となっていること。それ故いいところで宙ぶらりんになっちゃった感も結構あったかも。まとめて一気に読みたかったな、と思わせた時点でこの三分冊化にも販売戦略的な妥当性はあった、ってことなのかもしれんけどね(^^;。

★★★☆

[Baseball] カッタデー!

S0-8T。藤浪きゅん7回無失点、打線もようやく繋がった、か、な? こうなると明日のメッセ、見殺しにしないでね、と言う気持ちしかありませんなー。


2016-08-06 [長年日記] この日を編集

[Games] 課金兵になっちゃった…

ポケモンGO、先日何やら話題になったバグ騒ぎの影響もあるのか、ポケモンを捕獲するのに結構なミスショットがでたり、捕まえたと思ったらボール蹴破って出てきたり、と言うのが頻発する割に自分の近所にはそれほどポケストップもなく、しかも最近はモンスターボール以外のお薬やらなんやらがぽろぽろ混じってるものだから、深刻なモンスターボール不足に悩まされることになってしまったんだった。多分ハーバーや三宮あたりまで遠征すれば、それなりに補給もできるんだろうけどしばらくそんな用事も無いし、弱ったあげくショップでポケモンメダル購入、モンスターボールを100個確保。これでしばらくは大丈夫かな。とりあえず予備役課金兵の状態で留めおきたいものです。

[Oldbooks] 暑いから古本読もう5(シーファイター全艇発進)

97841675278609784167527822今日も今日とてアマンダ・ギャレットもの。ジェームズ・H・コッブ「シーファイター全艇発進」(書影はamazon。ユーズドのみ)。前作で損傷を受け、修理と改修工事中のステルス艦「カニンガム」。休暇中の艦長アマンダに告げられたあらたな任務、それは西アフリカに出現した独裁国家、西アフリカ連邦によるギニア侵攻に対抗する国連派遣軍の一環として最新鋭のステルス・ホバークラフト部隊を指揮、国連による西アフリカ連邦への禁輸制裁措置を支援することだった…。

と言う話。昨今話題の難民問題だけど、本作では難民が一種のテロの道具として使われているあたりが興味深い。狙いを定めた国にどんどん難民を送り込むことで、難民の保護、救済に国力を使わせ、相手が疲弊したところでそこに攻め込む、と言う戦略があるんだね。なるほどと思った。

そして今回も敵方の人物造形が、単純な悪党ではなく向こうには向こうの正義がある、ってあたりもこのシリーズの特徴と言えるか。今回は特に、敵方の行動原理の一番根っこにあるのが腐敗した強者への怒り、というわけで出だしは敵も敵なりに正義のために動き出したものが、いつしか目的のための手段がズレていく悲しさ、みたいなものも秘めている。

その上でお話自体は、最新のハイテク・ウェポンのスペックつるべ打ちをくり出しながらも展開は伝統的な近世帆走軍艦もののフォーマットに従ってるあたりは上手い。特に「ボライソー」っぽいかな。そこも好印象。シリーズ最高傑作ではないでしょうか。

それにしてもなかなか状況が良くならないアフリカ諸国。その根源にあるのはそもそも国境など無く、嫌いなやつとは一緒に暮らさなければそれで済んでいた世界に、西欧列強が勝手に国境線を引き、先住民族を手前の都合で詰め込んでおいて、都合が悪くなったら線はそのままでぽいと捨ててしまったが故、というのはいろいろ考えさせられるし、それ故今回の敵方にしても100%憎むことはできない存在になってしまっているのは皮肉な話だし、著者自身にもそういう気持ちが生まれたのだろうな、と思わせるラストはなかなか良かったです。

[Baseball] マケタデー!

S6-1T。メッセ3回5失点炎上。早い内に2点でも3点でも取ってあげてればまだしもだったんだろうけど、打線は水物だしなあ。


2016-08-07 [長年日記] この日を編集

[Anime][SpFX][TV] 定期視聴番組

一週間分。今期は「甘々と稲妻」「あまんちゅ!」「マクロスΔ」「アクティヴレイド」「クロムクロ」「食戟のソーマ」「アルスラーン戦記」が生き残ってるんだけど、「あまんちゅ!」のなんというか、くどさ、みたいなのは少々鼻について来つつあるかもしれん。「アクティヴレイド」の作画の崩れかけ具合も気になるんだけど、こっちはお話自体がもとから壊れてるんだから、まあいいか、と半笑いで見逃し可能(w。

「マクロス」、しばしば出てくる「レディM」なる存在。おそらく旧作の誰かにリンクするんだろうけど誰なんだろうね。ミリアあたりかと思うんだけど、未沙もミンメイも「M」ではあるわなあ…。

「真田丸」、ついに秀吉逝く。適当にギャグも挟みつつ、結構がっつり介護の昏い部分にもスポットライトを当ててくるあたりは、現代にも通じるテーマを乗っけてきていると言うことなのか。

[Baseball] マケタデー!

S7-6T。深刻な抑え不足。


2016-08-08 [長年日記] この日を編集

[Oldbooks] 暑いから古本読もう6 (攻撃目標を殲滅せよ)

97841676611519784167661144今回もアマンダ・ギャレットもの、「攻撃目標を殲滅せよ ステルス艦カニンガムⅢ」(書影はamazon、ユーズドのみ)。南太平洋に暗躍する海賊たち、今や彼らは単純な海賊行為のみならず、地球に帰還した人工衛星の回収チームなどを襲撃し、そのハイテク機器を転売して巨万の理を得る、といった活動にまで手を広げている。事態を重視した米国は、アマンダ・ギャレット大佐の指揮するシーファイター任務部隊をインドネシアに派遣する…。

「ステルス艦カニンガム」を名乗ってはいるが、本作では「カニンガム」は元副長のヒロが指揮、アマンダは前作同様ステルスホバークラフトが座乗艦。シリーズものですよ、ということを強調したかったと言うことなんだろうか。

さてお話は、このシリーズの持ち味でもある、敵にも事情がありますよ、というところを保持しつつ、これまで存在は認知していてもほとんど顔を合わせる事のなかった敵側の首領とアマンダがはじめてがっつり顔合わせをし、さらにがっつりからしっぽりまで突き進んでしまうというね(^^;。

インドネシアに本拠を置く巨大財閥、ハーコナングループの総帥、マカラ・ハーコナンが今回の敵方。巨万の富を築き、人間的魅力にも富み、南太平洋に点在する古来の小部族たちの独立運動に援助を惜しまない、という現代のネモ艇長みたいな人。ただ、その援助活動の内容が海賊活動をベースにしている、という時点でアマンダとハーコナンは惹かれあいながらも対立する、というのがお話の内容。全体にこのシリーズならではの魅力はあると思うんだが、シリーズものゆえに不可避な、いろんな物のインフレーションが発生してしまい、結果お話が少々荒唐無稽な方向に走ってしまったような気がする。そこで少々、残念賞寄りに出来上がってしまったような気はするな。

あと、どうでもいい話ですが本書、冒頭で過去のさまざまな冒険小説の作者と彼らが創造したヒーローに謝辞が捧げられてるんですが、そのラストを飾るのがカワモリ・ショウジ、ミキモト・ハルヒコ、ハヤセ・ミサ前々作の件、著者は確信犯だったんですね(w。


2016-08-09 [長年日記] この日を編集

[Baseball] マケタデー!

C10-3T。んまあ今年の阪神、だよな、良くも悪くも。そんなことよりこっちのニュース、中日、谷繁監督を事実上の解任 今季は最下位 (asahi.com)。ふんむー、うっとこの成績と比較してみても、監督にクビを言い渡すほどのもんでもないと思うんだけど、ドラゴンズファンの皆様におかれましては谷繁さんの采配、そんなに気に入らないものだったんだろうか。戦力を考えたらそこそこがんばってたと思うんだけどな。


2016-08-10 [長年日記] この日を編集

[Baseball] カッタデー!

C1-2T。辛うじて、という試合。ノーミサンはさすがに良いときは良い投球だったけど締めの球児はかなりやきもきさせられた。投げたいところに球が行ってない感じだったね。中継ぎから抑えの人選、苦労が多そうだな。坂本捕手が戦力として計算できるかも、という収穫はあったけれどもね…。

[PC] Windows10 Upgrade

一周年記念アニバーサリーアップデート、とかだそうですがインストールするにはHDDに20GBの空き容量が必要なんだね。この時点でCドライブの空きは17GBしか無くてどーしようも無く。Partition Wizardでデータドライブから40GBばかりをシステムドライブに継ぎ足してなんとか容量を確保してアップデート実行。かなりなメジャーアップデートだったようで、結局一時間以上の時間がかかりましたよ。それで何か劇的に変わったか、といわれるとそう言うもんでもない感じなんですけど。

ま、自分のOSとのつきあい方がXP時代の仕様で何ら不足がないから、って理由もあるんでしょうけど。


2016-08-11 [長年日記] この日を編集

[Oldbooks] 暑いから古本読もう7(隠密部隊ファントム・フォース)

隠密部隊ファントム・フォース 下(ジェイムズ・H・コッブ/著 伏見威蕃/翻訳)隠密部隊ファントム・フォース 上(ジェイムズ・H・コッブ/著 伏見威蕃/翻訳)アマンダ・ギャレットものの(たぶん)最新作、ジェイムズ・H・コッブ「隠密部隊ファントム・フォース」(書影はamazon。ユーズドのみ)。前作から間を置かずに語られる、インドネシアを舞台にした動乱に、かつてアマンダが提唱した「ファントム」部隊構想がクロスする。前作の敵役、ハーコナンがもくろむインドネシア、なかんずくパプア方面の先住民族の独立運動がなぜかハーコナンの構想を超える範囲で燃え広がり、ついにはインドネシアをヒンドゥー、イスラムの二大宗教をベースにした対立抗争まで拡大してしまう。事態を重視したアメリカは、かつてアマンダが提唱した「ファントム」実戦部隊の投入を計画するが…、みたいな。

前作を読んだ時点で若干不安だった、ハーコナンがワイルドカード的なライバルになってしまうのでは、と言う展開がまんま予想どうりに動いてしまって、そこはニヤリとするべきなのかがっかりした方が良いのか。サブキャラの立ち具合が悪くないので、お話自体はとても楽しく読めるから、まあいいっちゃいいんですけど。

「カニンガム」時代の恋人であるヴィンス、禁断の相手であるハーコナン、さらにもう一人、とアマンダさんの倫理規定はどうなってんだ? ってところの引っかかりもあるし、最終的にアメリカは強いから強いんだ、文句あるか? に流れが行ってしまっているのはちょっと惜しいか。アマンダさんの「ファントム」部隊構想って、国家黙認の海賊行為に他ならないわけで、それを良しとしてしまうのは結構ヤバいんじゃないかな、ってところも含めて、面白いけどどうだろな、感は結構あるね。

[Baseball] マケタデー!

C5-3T。藤浪きゅん7回に何があった? ちゃんと勝てない日々だなあ。


2016-08-12 [長年日記] この日を編集

[Baseball] カッタデー!

T4-2D。さすがに今の中日には勝てるか。とはいえ終盤に点取られてるんだよなあ…。


2016-08-14 [長年日記] この日を編集

[Day] 墓参り

お盆だしね。カミさんと連れもって春日野道のお寺の納骨堂までお参り。お酒備えて手を合わせてまた来るわ、と。

お昼時だったので三宮まで出て、どっかで昼飯を、と思ったんだけどおたがい特に行きたいところもなく、ああここ空いてるわ、で入った中華料理屋(Retty 金襴)で中丼をいただく。個人的に中華丼は王将系とかの茶色目の餡じゃなく、白い餡がかかったものが好きなんだけど、ここのんはそんな自分の好みに合ってて大変結構でした。最近三宮まで出ることはあんまりないんだけど、これからは三宮で中丼喰いたくなった時の選択肢が一個増えたな。ゴチっした>カミさん(w。

[Anime][TV][SpFX] 定期視聴番組

いろいろ順不同で。「マクロスΔ」、藤原啓治さんの演じるターバンおじさん、ガンダムで言うアナハイムみたいなポジションの人なんだね。「アクティブレイド」、お話は面白いんだけど絵の方がしばしばついて来れてない感があってうーんなんだか。「あまんちゅ!」はちょっと失速気味。やっぱりこの絵のぱさぱさ感は好きになれないなあ。「クロムクロ」と「ソーマ」は安定銘柄。「アルスラーン」はちょっといろいろはしょりすぎなんじゃないかね。

「真田丸」、秀吉亡き後の権力闘争。腹芸のできない治部側がどんどん劣勢になり、それを目の当たりにしつつ、その過程で家康の黒さみたいなものを至近距離で見てしまったがゆえに源二郎くんは反家康サイドにつくことになる、って感じなのかね。それでも今のところはまだ、積極的に豊臣に肩入れするようになる理由ってところは少々弱い気はするんで、この先さらにアンチ徳川になる理由みたいなものが提示されるって事なんだろうか。

あと東宝815の流れって訳でもないんだろうけど、「日本のいちばん長い日」も。ちょいちょい抜けもあるので正式には録画したのをちゃんと見ようと思ってますが、ざっと見たところはもっくんの昭和天皇と松坂桃李くんの畑中少佐、山崎努さんの鈴木貫太郎あたりは悪くなかった。逆に阿南陸将役の役所広司さん、迫水役の堤真一さんは外れだったか。

どうしても岡本喜八版と比較されてしまうのは避けられないと思うけど、頑張ってはいたと思う。でも岡本版を超える出来になっていたかと言えばそこはちょっと辛かったか。お話の流れが少々ブレ気味だったと思う。クライマックスをどこに持って行くかってところで迷ってしまったような感じだな。

[Baseball] カッタデー!

T8-1D。三連勝はいいけど、逆に中日の方が心配になってしまうって言うあたりがなんとも。阪神にもそんな余裕はないのにね(^^;。


2016-08-16 [長年日記] この日を編集

[Chinema] シン・ゴジラ

ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ スタッフ
総監督・脚本・編集:庵野秀明
監督・特技監督:樋口真嗣
撮影:山田康介
音楽:鷺巣詩郎、伊福部昭
出演
長谷川博己
竹野内豊/石原さとみ/高良健吾
大杉漣/柄本明/余貴美子
市川実日子/國村隼/平泉成/松尾諭
津田寛治/塚本晋也/高橋一生
岡本喜八(写真にて登場)
公式サイト:http://www.shin-godzilla.jp/index.html

東京湾を漂流する無人のプレジャーボート。調査にあたる海上保安庁の職員たちは、突如海上に異変を察知する。大量に噴出する水蒸気と海を赤く染める何物か。同時に東京湾海底を走るトンネルでも落盤事故が発生。直ちに対策本部を設けた政府では、突発的な海底火山の活動と断じ、その方向で対応策を進めていこうとするのだが、若き内閣官房副長官、矢口は巨大な生物の可能性を示唆する。あまりに非現実的な説ゆえ、他の閣僚たちが一笑に伏せようとしたその時…

漂流する船からお話が始まる、というところで'84ゴジラ的な展開なのかな、と思ったけどそんなことは全くなくて、そこからの展開スピードの速さはこれまでの東宝ゴジラシリーズとは確実に一線を画す。まず主人公を紹介する気がない。主人公の人間関係なんぞに時間をかける気もない。その代わりに展開するのは徹底したシミュレーション指向。なんだろう、押井守さんなんかもそういうところがある様な気がするんだけど、この年代(とりもなおさず自分の年代でもある)ってのは気持ちのどこかにいろんな物をシミュレートしたい、という熱を持っているのだろうか、なんて事をちょっと思った。登場人物たちの位置づけや動機より先に、世界を用意すべきだろ、ってな意識が優先する、というか。

なので映画の序盤はだれが主人公なのかも良くわからん状態のまま、なにか異常な事態が発生し、それがだれも見たことのない「怪獣」という存在によって引き起こされていることが判り、それに対して責任者はどのように対処していくか、というところの描写に力が注がれる。ここは多分、古今東西の怪獣映画で初めての試みなんではなかろうか。そこのところのフレッシュさはかなりある、し、面白い。

この流れに乗っかる形で、古い特撮ファンが困惑するようなちょっと「外した」表現や、明らかに「アニメですよ」という注釈付きで見ざるを得ない表現、「あ、これ樋口っちゃんや」的な絵のつるべ打ちで、少なくともそこそこ歳喰ったファンには退屈する暇がない映画になっていて、そういう意味では自分としてはあまり文句はない。かなりすばらしい作品だと思う。

ただ、先に述べたように人間側の思いや動機、というところを思い切ってオミットした結果、怪獣側の都合と人間側の都合が当初は距離を置いた平行線で展開していたものが、いつしかその線が交差してクライマックスへ、という怪獣映画の王道の味は少々薄味で、かつそれに代わるテンションが上がる何かはもらえなかった、ってところはあるので、正直「怪獣映画のカタルシス」ってところに限定するなら平成ガメラの第一作を超えるところまでは行かなかったかな、って気はする。上手く言えないんだけど、こっちはおいしいビールを期待していたのに出てきたのはロンリコだった、って例えはどうでしょう。口に入れたら良い感じで蒸発していくのは判るし、あっという間に酔っ払えるんだけどオレはそういう酔い方はしたくなかったんだけどな、っていう(^^;。

「ミレゴジ」の頃だったかな、この先「ゴジラ」を作るならば「核」の呪縛を捨ててナノテクなりバイオなりを提起すべき問題の核に据えた、なんて言うんだろう、ドロドログチャグチャとした、歩くだけで迷惑な怪獣、ってのを出すしか無いんじゃないだろうか、なんて思ったんだけど、で、この作品の公開前の情報(見た目の、ね)で実は割と期待していたんだけどそこまでは振り切ってくれなかったかなあ、ってあたりの恨みは消しがたい、かなあ。

や、いろいろ言うてますけど映画は大変面白かったです。文句を言いたくなるのは多分、自分が作り手の皆さんに近い年代で、それなりに譲れないところがあって、そこはやっぱりしがみつきたいところである、ってことでもあるんだろうと思いますよ。

★★★★

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

taoy@笹塚 [樋口さんと庵野さんの実写映画は今まで(悪い意味で)裏切られたことがなかったので、今回「人間を(描けないから)描かない..]

ROVER [ゴジラ映画、って括りだとどうなるでしょうね。自分はなぜか「ゴジラの逆襲」以降がゴジラ映画のカテゴリに入る作品、と思っ..]


2016-08-17 [長年日記] この日を編集

[Chinema] シン・ゴジラの続き

ようやく映画を観ることができたので、これまでずっと巡回先のブログに「シン・」という文字を発見したら速攻でパスしてたサイトをようやくじっくり読むことができた。基本的に自分が好きな書き手の皆さんにとっては総じて高評価で、そこはなんだか嬉しかった。

実は昨日劇場で鑑賞したとき、自分の左に座っていた小学生くらいの女の子とおじいちゃまらしき男性のカップルが、最終決戦のケリが付く直前くらいのタイミングで席を立ってしまっちゃって、おじいちゃまはともかくちっちゃな子からしたら興味が最後まで続かないタイプの映画なのかな、と思ってしまったところもあり、意外にこれは観る人を選ぶ映画なのかも、なんて事も考えていたので、少なくとも自分が信用できると思っている人たちにとっては、ちゃんと響く作品になっていた、ってことが何となく確認できたような気になれたのは収穫でした。

[Anime] 定期視聴番組

こっちも「シン・ゴジラ」がらみなんですが、なぜか「アクティヴレイド」が熱い(昭和の)特撮愛に満ちた作品をぶっ込んできたのは、戦略的な何かがあったりしたんでしょうかね。「シン・ゴジラ」を観たあとだと逆に一廻りしてアナログな特撮、ってモノの神通力もそこまで潜在力を秘めたものでも無いのかもよ、と視聴者サイドが反応してしまうかも、ってところはあるかも。

「甘々と稲妻」、原作では夏祭りのエピソードだったものが、出だしをおとさんの急病、というオリジナルストーリーをミックスしてきた回。つむぎのちっちゃな冒険の部分は可愛く楽しかった(お歌もたくさん歌ったしね)けど、やっぱちょっと取って付けた感、は払拭できなかったかもなあ、とは思った。サメの歌、可愛かったけどね(^^;。

[Baseball] マケタデー!

T2-C7。ちなみに昨日はT0-5C 。昨日はノーミサン、今日は藤浪きゅん。エースを立てて連日アライさんに一発食らう、というね。昨日の敗戦のあと、金本監督は「情けない」ってコメントを出したそうだけど、まあ、な(苦笑)。


2016-08-18 [長年日記] この日を編集

[Books][Kindle] ふしぎなふしぎな子どもの物語 なぜ成長を描かなくなったのか?

B009KZ444E ひこ田中 著
光文社新書 Kindle Unlimited版

マーケティングの行き着く先は…

「子供の成長」を描いてきたはずの児童向けメディアのさまざまな作品たちが、いつしか「成長」への描写を軽めに済ますようになってきたのはどういう理由があるのか。テレビゲーム、テレビアニメ、特撮、コミックス、児童文学などさまざまなメディアの実例を引きながら考察していく。

著者のひこ田中さんは児童文学者で、ジャンルは少し違うけど映画化もされた「お引越し」の著者でもある人。本書は子供向けのさまざまなジャンルのメディアで、時代にそってその表現の中で登場人物の成長、という点にスポットライトを当て、どのような表現がなされてきたのか、を紹介していく本。ライムスター宇多丸さんが「シネマハスラー」で劇場版「スイートプリキュア」評をやったときに参考文献として挙げていた(挙げていたのは作家のふるきゃんさんだったけど)本で、読めるかな? と思って検索してみたらKindle Unlimitedで読めることがわかったのでダウンロードして読んでみた。

基本的にさまざまなジャンルで、「子供の成長」というか「子供が大人に一歩近づく」という描写がどのような形で表現されてきているか、を淡々と紹介していく本。キモになるのはさまざまなジャンルで主人公に用意される、乗り越えるべき目標であったり障害であったりがどんな風に変わっていったか、に考察を加えていく。ここで注目されるのは作り手の思惑。

特に歴史の浅いビデオゲーム(本書ではドラクエとFFのシリーズ)でわかりやすいんだけど、作り手側がその都度想定しているであろう受け手のレベルの予測と、その予測に基づいた作り手側の「ここまでは達成すべきタスク」であろうという線引きの、その線を引くラインがシリーズが進むにつれて後退していく様子が紹介されているあたりはちょっと興味深かった。前作ではここまで追い込んだ、なので今回はさらにここまで追い込むレベルをキツくする、という流れが限界まで来ると、「ここから先は君たち自身が自由に考えてよ」に落ちつかざるを得ない状況に陥ってしまう、というのは割に納得できる。「成長」をキイ・ワードにさまざまなタスクをプレイヤーに課してきたビデオゲームが、課すべきタスクが手詰まりになってきたときに取った手段が「自由にやれ」だった、というのはそれなりに示唆に富む、と言えるかもわからん。

主人公を成長させる、ということが特定のジャンルの「物語」にとって必要不可欠だった世界が、いつしかそこはさほど重要じゃ無い、という世相に変わったときに何が求められるのか、を考察するような、そこは割と投げてるような形になっているように思えるのは、ここまでの流れはそれなりに分析できるけど、この先どうなるかはさっぱり解らんよ、というのが大きいのかもな、とは思った。

どんなジャンルであれ「ここで売る」的な方針の下に動いていたメディア屋さんたちが、今は「ここで売っていい…のかな」って状態で若干腰が引けているのかもしれないね。

そこらあたりの状況説明的なところは結構面白かった。著者自身がどうしたいのか、てところはやや希薄。なので「今こうなってるかもしれないですよ」以上の何かを得るにはそれなりの想像(妄想?)力が要求されるかもしれない。そこに思いをいたす面白さ…があるかどうか、買っても良いくらいの価値があるかどうか、の判断は自己責任でお願いします、ってことになりますかね。自分は一回は読む価値はある、とは思いましたよ(^^;

Sorry, sm16214639 was deleted.

★★★☆


2016-08-19 [長年日記] この日を編集

[Chinema][web] もちっとシン・ゴジラ

Sorry, 1470596633 was deleted.

これリンク張っていいのかな。怒られたら消しますが、岡田斗司夫さんの「シン・ゴジラ」に関するいくつかの考察(ネタバレあり)。いくつか興味深い話があったけど、特に牧悟郎博士に関するコメントがちょっとおもしろかった。自分は岡田さん説よりは若干牧悟郎≒帆場暎一側に寄ってる方(そういえばwebで、最初の水蒸気爆発は牧博士がが第1形態のゴジラに対して行った自爆テロだった、なんて説も見かけて、それもありかなあ、なんて思ったこともあった)なんだけど、この考え方もありかなとは思った。

いろいろ足りないことがいろんな考察を拡げることを可能にする、ってのは良い作品のひとつの条件になり得ると思うんだけど、そこをちゃんと押さえた作品になってた、ってことなんだろうかね。


2016-08-21 [長年日記] この日を編集

[Baseball] ヤットカッタデー!

G1-4T。3タテ食らわなくて良かったね、としか言いようも無く。昨日の敗戦後、金本監督は現状、若手を積極的に起用することでこの結果はやむを得ないところもある、みたいなコメントを出していたけど、まあそういう面もあるかもしれない。とはいえその若手たちに、なにかこう期待感マシマシで見ていられる何かがあるかと言えばそういうものでもなく、なんかこう「大丈夫かなあ」感の方が先に立ってしまうというあたりがなんとも。

まあそれが阪神ファンの日常、といわれればそれは確かにそうなんですけどね(^^;。

[Anime][SpFX][TV] 定期視聴番組

最近あんまり言及してないけど戦隊、ライダーともに今期はかなり上出来だと思う。ともにキャラがいい感じに立っているんだよね。ライダーの方はライダー自体のデザインがここ何作か好きになれないもので(しかも来期もなんだかなあ)、そこに引っかかりはあるんだけれど、意外とお話はSFしてると思うし、戦隊の方も何やらゲーム感覚の敵方の新キャラ登場で捻りが加わったと思う。

「アルスラーン戦記」は最終回。そもそもここは原作でも繋ぎのパートなので、あんまり盛り上がらないのも仕方がないか。宝剣ルクナバードが一旦ヒルメス卿の手に渡る、というのはコミック版準拠と言うことなのかな。殿下がルクナバードを我が手にするのに一手間増えたわけですな(w。というわけでそこらをどう処理するのか興味津々なので、続編作って下さい。

「真田丸」、治部殿がどんどん自分の首を絞めて行く話に、いかにも三谷幸喜らしい意地の悪いギャグが挟まる。ギャグの被害者は伊達さんと細川さんでしたね(w。


2016-08-22 [長年日記] この日を編集

[Games] ポケモンGOで1か月

図鑑のスクリーンショットレベル15、捕まえたポケモンの数は60。のんびりやっておりますが、先週末に巡回中、やせいのピジョットと遭遇したときに、手持ちのモンスターボール7個、スーパーボール31個を全部投げて、一度もヒットしない(一度捕まえて、逃げられるとかでもなく、こっちが見る分には当たる軌道を描いてるように見えたんだけど、あたってない)という状況でボール全部持って行かれて、割と心が折れてたんだった。

あとで情報集めてみたら、ポケモンが登場し、狙いをつけようとボールに指を置いたときに表示されるリングの色で、捕まえやすさは変わってくるんだそうで、今思い出すにこのときのピジョットくん、表示されるリングの色は赤。このときの捕獲確率は0~25%ってことで、限りなく捕まえやすさ0に近い確率のポケモンにボールを投げ続けていたんだね(^^;。

とりあえずポケストップ巡りとかレベルアップボーナスとかである程度まとまった数のボールは確保したんですが、ここのところずっと、深刻なモンスターボール不足に悩まされています(w。


2016-08-24 [長年日記] この日を編集

[Baseball] カッタデー!

DB1-5T。藤浪きゅんようやく6勝目、はいいんだけどその後に続く投手の数の多さはなんとしたことか。ハンシンの投手力はリーグいちぃぃぃ! だったのじゃなかったんかね。一応3連勝で勢いに乗って明日はメッセ、普通に考えたら連勝記録延伸、なんだけど阪神だからなあ(^^;


2016-08-25 [長年日記] この日を編集

[Day] 毎日暑いなあ

画像の説明じっとしてても汗が浮いてくるんだから、古本を収納場所から引っ張り出してクリーニングして、なんて作業をするだけでたちまち汗がぽたぽたと。商品に汗が落ちないようにするのにずいぶん気を遣っちゃったぜ。

今日の発送、計4.7Kg。発送したあと昼飯食いに王将に飛び込んでいただいたビールがおいしゅうございました(w。

[Baseball] カッタデー!

DB3-9T。メッセで6回かぁ。やっぱ夏バテも来てるのかねえ。直上の相手に連勝はめでたいけど、この継投大会、どっかで崩壊の元になりそうで怖いですわ(何がどう転んでも安心できないのが阪神ファン)。


2016-08-27 [長年日記] この日を編集

[Books][Kindle] 軌道学園都市フロンテラ

B010DY7PHS ジョーン・スロンチェフスキ 著/金子浩 訳
創元SF文庫(Kindle 上下合本版)

ものすごく回りくどい『幼年期の終わり』

22世紀初頭、環境の激変で暮らしづらくなり、いくつかの政治形態の変化も起きている地球を離れ、衛星軌道上に点在するスペースハブのひとつ、フロンテラ大学に入学が決まったジェニー。難問山積の地球とは異なり、先端技術に支えられ、適切に管理された学生たちにとってのユートピアに見えたフロンテラだったが、ここもまた、悩みや問題から無縁の世界ではなかった…。

たとえが古くて申し訳ないですが(なんせオッサンですから)、なんとなく「空中都市008」的なステキ未来カタログ的なお話なのかな、などと思って読み始めたんですがそう言うものではなく、や、もちろんそういう未来カタログ的な面白さも充分あるんだけど、そこにすらも何やらちょっと不穏な匂いがしてきてたりするのがちょっと興味深い。軌道エレベータを支える基礎素材になるのが「炭疽菌ケーブル」だったり、エイズウイルスが一種の健康飲料的に利用されていたり、何やら石油タンパク的な匂いのする万能(食べ物から建材にまで合成できる)素材、アミロイドとかね。それ自体は結構なことじゃないかとも思えるけど、同時に何かちょっと不健康というか、危ういものを漂わせている感も同時にするのだった。

この時代の地球は、宇宙から飛来したと思われる植物、ウルトラファイト(ファイトはFightではなくPhyte、ある種の植物の頭に付く単語らしい)によってそれでなくても激変してしまった環境が徐々に犯され続けている世界。ウルトラファイトはストレスが溜まると青酸ガスを吐き出してしまう、という厄介な植物で、地球はつねにウルトラファイトの繁殖を抑えるための戦いを強いられている。それでなくても地球は、南極をめぐる国際動乱をようやく脱して全世界的に復興しようとしている時期だというのに、厄介ごとがひとつ増えることになってしまった、という、厳しい世界になっている。

対するフロンテラの方は、ではウルトラファイトの危険もなく、ただひたすら楽しく学問やスポーツに打ち込める世界になっているか、というとこちらもそうでもなく、読み進めていくと徐々に、こっちにもいろいろ問題があるんだな、というのが見えてくる。そもそも主人公であるジェニー自身、キューバを含めた新生アメリカにおいて、大統領を輩出している家系の娘ではあるけれど、事故で最愛の双生児、ジョーディーを失い、それがきっかけで一種のパニック障害的な症状を内に抱えた人物だし、友人のアヌークは過度なインフォマニア、ジェニーと同室になるメアリは全身義体で、精神的にも不可解な未発達性を残したままの女の子、と、登場人物のほとんどがメンタルなりフィジカルなり、あとはジェンダーがらみなどで何かしらの問題を抱えた人物という設定になっている。

一件ステキ未来に見えた世界にも内憂外患、さまざまな要素が絡み合い、それがやがて大きな事態にエスカレートしていく様は、正直もたつき気味な部分もあるんだけど、それなりに読ませる。そこそこユーモアもちりばめられているし。しばしば退屈しつつも一応興味の持続は途切れず、やがてそれらの状況が、主にウルトラファイトを軸に一本の線に収束していってついに大ネタ炸裂、という後半の流れは正直かなり上がる。「おっほぉ!」とか声が出るくらいには気持ち良い。猛烈に回り道してきたけれど、最終的に「幼年期の終わり」みたいなところに落ちつきたいのかな? と思わせてくれるぐらいのワンダーはある、と思う。ただ、

そこからが長い(^^;。

前述の大ネタ炸裂のあとのパートの大部分をはさみでちょん切って、それを大ネタパートの前に持って来ることは出来なかったのかね? そうしたらもっと気持ちよかったのに、と思えてしまうんだな。なので大ネタ部分で一旦盛り上がったこっちの気持ちは、またそこにたどり着くまでのもたつき感に取って代わられてしまうのだった。

大変盛りだくさんに要素が詰め込まれていて、しかもその要素たちが食い合わずにお話の中に収まってるあたりは上手いと言えるのかもしれないけど、それって単に構成が間延びしててお互いが食い合わない距離に配置されてる、ってだけのことなのかもしれない。お話の作り方があまり上手な人ではない、ってことなのかもしれないな(苦笑)。だけどまあ、嫌いではないです。大ネタのところで★一個オマケかな。

★★★

[Books] Kindleで読書

というわけで上の「軌道学園都市フロンテラ」はKindle Unlimitedで手に入れた本。上下合冊版、通常のKindleだと2400円がUnlimitedだと月額980円の範囲内で手に入るわけだから、この時点で元は取った、と言えないこともない。元を取るために本を読むのか? と言う問題はあるにせよ(^^;。

ただしKindleでの読書には問題もあって、それはこの日記みたいに読後感を書くときに、やたら参照が大変になるってことですかね。読んでるときに気になったところはマークしまくっとけって話かもしれんけど、読んでる最中は気にならんかったところが、感想書いてるときに「あそこ、なんだったっけ」ってなることは結構あるんだよね。で、このときにその「あそこ」を探すのは結構大変、というか無理。

そこはやっぱつらいかなあ。なんか上手い手はあるんだろうか。


2016-08-28 [長年日記] この日を編集

[Anime][SpFX][TV] 定期視聴番組

一週間分まとめて順不同。つか「甘々」録り損ねてしょぼん。「アクティヴレイド」、充分に発達したドローンは妖精と区別が付かない、というお話。「クロムクロ」、盛り上がってまいりましたが国連の全面支援とはなんだったのか。「ソーマ」、新キャラの審査員おばさま、外国語の流暢さというよりはたたみかける早口のための大原さやかキャスティングだったのね。流石に流石です。読み切り短編的新番組の「七つの大罪」は、まあ、うん…。

「ジュウオウジャー」、基本回想回なんだけどセラとタスクの記憶から二人の複製を造り、さあどっちが本物だ、ってのを突きつけてくる、というエピソードで、これがなかなかいい話になっていた。必ずしも本物の方が記憶を完璧に我が物としているとは限らない、記憶(というか記録)の正確性よりも大事な物があるのが本物の存在だ、というのをちゃんと年少さんにもわかりやすく説明している、って点で良作と言えるのではないでしょうか。出浦さんの出番がなかったのが残念でしたが(^^;。

「ゴースト」はラストに向けてスパートスパート。面白いとは思っているんだけど、こっちは逆に小さいお友達がついてこれてるのかなあ、という余計なお世話的心配はちょっとある。

「真田丸」、関ヶ原に向けての反徳川陣営というのは必ずしも三成さんの扇動に乗ったものでもなかったのかも、という仄めかしがあったような気が。「いや、治部がいうから」を免罪符に反徳川勢力の方は形成されていったのかも、とも取れるつくりは結構残酷やね。この流れで来週は犬伏なんですな。

[Baseball] マケマケマケタデー!

T1-3S。甲子園で三タテて…。竜虎(底辺で)相打つの様相を呈してまいりましたな(つoT)


2016-08-30 [長年日記] この日を編集

[Day] たらりら颱風

三つ連続して発生した台風、いちばん新しい11号がまずやってきて、続いて9号が上陸し、その間うろうろと西進しかけていた10号が今になって本土にやってくる、という。なんでも地球温暖化の影響で長期的には大型の台風が発生しやすくなるだろう、なんて予想もあるそうですが、ともあれ東日本の皆様には気苦労が絶えないことでしょうな。どうかご安全に。

台風の影響なのかはわからんけど、今日は久しぶりに風の温度が低めで、ちょっとだけ過ごしやすい神戸の山奥です。

[Baseball] マケタデー!

D9-3T。藤浪きゅん初回に7失点で1回で降板。若きエースがはじめて最大の壁にぶち当たった年ってことになるのかね、今年は。

これを乗り越えたときこそ真のエースの道が拓けるってことなんだろうけど、ここを超えられずにしょぼしょぼになって終わる選手、ってのをさんざん見てるのが阪神ファンなわけですがさて、藤浪きゅんはどっちだろう。何となく今のコーチングスタッフって藤浪きゅんとは合わんような気もするんだよなぁ。シモさん来てくれたら、なんかおもしろいことが起きそうな気がするんだけど…。


2016-08-31 [長年日記] この日を編集

[Day][Books] 新聞小説

朝日新聞朝刊で連載されていた沢木耕太郎「春に散る」、終了。久しぶり(今野敏「精鋭」)にちゃんと最初から最後まで読み切った新聞小説。

久しぶりに日本に戻ってきた初老のもとボクサー、広岡、かつて所属していたジムの名から「真拳四天王」と呼ばれ、今はその世界からは身を引いた三人を探し歩き、一軒の家を借りて共同生活をはじめる。ある日、飲み屋でのちょっとしたいざこざから四人は数名の若者たちに因縁をつけられる。とはいえそこはかつての四天王、勢いだけの若いチンピラなど軽く一蹴してしまうのだが、若者たちの中に一人、明らかにボクシングの経験があり、しかもかなりの素質を秘めていることが彼らの確かな目にははっきりと見て取れる若者がいた。

広岡の得意技によってノックアウトされたその若者、翔吾との出会いによって、四人の暮らしには大きな変化と刺激がもたらされることに…。

という。なんというかな、四人のおせっかいな爺さんが一人の若者のビルドゥングス・ロマンを達成させて行くようなお話。沢木耕太郎の文章は好きだし、装画の中田春彌さんの絵柄も好み(徹底的に線を減らした劇画タッチ、ってのは意外と好きなんです)だったので、毎日ちゃんと興味が持続したんだろうと思う。

ただお話自体は、ちょっと期待外れだったかも。もっとこう、イケてる時とどん底の落差、そしてどん底からの一発大逆転的な展開があって欲しかった。全体に軽いというか、意外とお話の起伏がなかったというか、お話が上手く運びすぎだろう感は拭えない。単行本化されたらまた様子は違うんだろうかね。


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