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鷹見一幸 著(設定協力 鋼大)
カバーイラスト 太田垣康男
カバーデザイン 早川書房デザイン室
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-031287-9 \640(税別)
"粛清者"たちの大攻勢をぎりぎりのところで退けることに成功した地球人類。そんな彼らにケイローンよりもさらに上位種族からの新たな指令が。迎撃に徹していた人類文明から初めて、"粛清者"たちの本拠と思われるアンドロメダ銀河に向けた強行偵察艦隊を送り出そうという。指揮官こそケイローン人だが、実戦部隊を構成するのは地球人類などの途上種族で構成された艦隊は、これまで見たこともない新型艦を用いた訓練を開始する…。
買い取った古本に混じっていた第一部を通して読んでみたら、これが思いのほか面白く、ちょうど第二部が開幕してたのでこりゃお付き合いしようと。常に上位種族からの下命に忠実に従っていれば良いと思っていた人類文明に、常識を疑い、様々な新機軸を持ち込む戦いを展開することで、人類文明に加入してからわずか15年でめざましい成果を上げた、恵一以下の地球人類の戦いが、上位種族にも強い印象を与え、これまでになかった作戦を企画する、と言うのがメインのお話。ここにちょっぴり地球サイドでのエピソードも挟まれる。
これまで一枚岩とも言える状態だった恵一以下の士官学校第一期生たちも、新しい作戦の準備と侵攻作戦と地球防衛という異なる任地ができたことである程度メンツがばらけることに。これがこの先お話にどういう影響を与えるか、ってあたりもこの先のお楽しみと言えるか。キャラで言うなら恵一をめぐる恋バナとか、恵一の後輩たちの物語とか結構色々ありそうね。
その上で人類文明対"粛清者"たちとの関係性(なんかアリシアとエッドールみたいな何かがありそうっすね)とか、その中で地球人たちに課せられた宿命というか運命的な特異性みたいなものがちょっとずつ明らかになっていくんだろうな、という感じ。この巻はあくまで新章のお披露目みたいなもので、特に大きな動きはないんだけど、この先への展開はいろいろ興味を惹くような造りになっている。難しいことは何もない、楽しく読めるライト級エンタティンメントSFとしてかなり上等。続きも楽しみです。
★★★☆
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