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T4-1C。高橋投手初登板で初勝利。やったね。明日はメッセだから明後日は藤浪きゅん? そこが最大の不安材料かも(^^;。
首位はフェイクなので特に言うことはないです(w。
エラン・マスタイ 著/金子浩 訳
カバーイラスト 石黒正数
カバーデザイン 早川書房デザイン室
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-012168-6 \1100(税別)
1965年、天才的科学者、ライオネル・ゲートレイダーが産みだした装置、後にゲイトレイダー・エンジンは世界のエネルギー事情に革新的変革をもたらした。無尽蔵に産みだされるクリーン・エネルギーは世界を一変させ、2016年現在の地球は極めて進歩し安定した文明社会を形成している。そんな世界に登場したもうひとりの天才、僕トム・バレンの父ヴィクターは、ゲイトレイダー・エンジンを利用したタイムマシンの開発に成功する。その記念すべき最初の時間旅行の目的地はまさに1965年、ゲイトレイダー・エンジンが起動したその瞬間。だがそのセレモニーが目前に控えたその時、一つの、しかし致命的なハプニングが…。
超天才な父のボンクラ息子である主人公、トムはこの状況でいろんな事情から時間旅行を強行するのだが、何せボンクラなので時間旅行した先で致命的なミスを犯してしまい、結果ゲイトレイダー・エンジンの起動は失敗し、結果その後の時間線はトムたちが知る時間線とは異なる流れに乗ってしまい、結果2016年の地球は現在我々がよく知っている今の世界になっちゃった、という。そちらの時間線ではトムではなくジョンとなったバレンは、何とかしてゲイトレイダー・エンジンが無事に起動した世界の時間線に歴史の流れを引き戻そうとするのだが…、と言うお話。
いくつかSF的に面白いアイデアもある。タイムリープで一番重要なのは時間を超越することよりもむしろ、時間を超えた時の目的地としての地球は宇宙空間にあってどこに位置しているのかってところ、なんてのは意外と斬新な切り口のような気はする。なんも考えんと時間旅行したら、飛び出した先が(地球は自転も公転もしてる訳だから)なんもない宇宙空間の可能性はあるよね、って切り口は結構フレッシュだと思った。ハリウッドのVFXばりばりなアクション映画なら、ここをキモに一本映画作りそう(実際映画化権はすでにとられてるようですな)なものだよね。
なんだけどこのお話は、そういうせっかくのストーリーのヒキの部分をあまり重視せず、かわりに延々と主人公の「自分の周りはこうであって欲しかった」を追い求め続ける若者の物語。時間SFの面白さ、タイム・パラドックスの案配とかはあくまで背景で、キモはあくまで「ボクがこうであって欲しい」世界を取り戻そうとする若者の物語。そこに世界を巻きこみ、巨大な変化をもたらしたタイム・マシンの存在も舞台装置でしかないし、そもそも時間線が変わったら前の時間線の人達は消える訳だけど、それは単に消えるだけでそこに主人公が責任感を持つ必要もなかろう、とか思ったりもするんだけどね。
序盤のヒキがそれなりにあっただけに少し期待したんですが、全体としては「セカイ(カタカナの、ね)系」の主人公がモノローグで突っ走る系のお話だったなあ、と。
チャーミングなところも無くはないんですけどね(^^;。
★★★
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