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「多田くんは恋をしない」「オタクに恋は難しい」「こみっくがーるず」。意外に粒揃ってるかも。「多田くん」の大塚さんのデブ猫芝居、「オタク…」のアップデートされたオタク像、どちらもそれなりに見応えありました。あと多田くんがちゃんとネルドリップでコーヒー入れてるところ、ちょっぴり感心しましたよ。「こみっく…」、完全に「ひだまりスケッチ」に重ねて見てるんで、その見方からしたら結構面白いね。ダメさが加速したゆのっちとマイルドになった宮ちゃんとか。正しい見方かどうかはわかりませんが(^^;
S・K・ダンストール 著/三角和代 訳
カバーイラスト K.Kanahira
カバーデザイン 岩郷重力+W.I
創元SF文庫
ISBN978-4-488-77101-0 \1000(税別)
ISBN978-4-488-77102-7 \1000(税別)
人類世界にもたらされた超光速航行を可能とするエネルギー、ライン。それは特殊な技術と原料から製造される繊細な糸状の素材。ラインは1から10に分類され、それぞれのラインが宇宙船の様々な箇所を保持、運営する。そのラインをメンテナンスするには特殊な技量が必要であり、その能力を持った者はラインズマンと呼ばれた。いくつのラインまでアクセスできるかによってラインズマンの階級も1から10までに分類され、最高位であるライン10のラインズマンは全宇宙で50人に満たない。そんな稀少な人材であるはずのライン10のラインズマン、イアンは他のラインズマンとは全く異なるラインへのアクセスを行うが故に出来損ない扱いされていた。他のラインズマンが思念を用いてラインに接し、その歪みを正しているのに、イアンだけは「歌」を歌うことでラインと対話していたのだ。
その独特なスタイル故に最高位でありながらそれに応じた扱いがされていなかったイアンだったが、そんな彼に新たなクライアントが現れた。現宇宙における三大勢力の一つ、同盟の盟主であるランシアの皇女ミシェル。彼女がイアンに課したミッションとは、突如出現したエイリアンの宇宙船のラインをたどることだった…。
と言うツカミがすでにちょっと嬉しくなっちゃうね。帯に曰く「歌う船」×「戦士志願」の傑作スペースオペラ
。また騙りおってからに、なんて思いながら読んでいくと、うん、確かにそうだわ。これは紛れもなく「歌うマイルズ君」。フィジカル的にはぱっとしないんだけど知恵と勇気、あと既存の勢力には想像もつかない能力を持って状況を打開していく、という流れ。で、その能力というのが「歌」ってあたりの出来上がりっぷりは確かに前述の2シリーズのハイブリッド感はあるかも知れない。
その上で本書には、ラインという新しい発明が加えられているってところに好感を持つ。超光速航行を可能にし、かつ超光速航行艦のすべてをコントロールするライン。それは1~10のレベルで担当箇所が色々あって、それにアクセスできる人間側の能力にも差異があるのだ、と言う設定がまず、結構フレッシュなのじゃないかしら。この辺はマイルズ君よりもキラシャンドラさんの方が前に出てくれた方がわかりやすいのかもね。
そうは言ってもお話本体はとても面白いし、キャラクタの立ちっぷりもなかなかなモノで、これは久しぶりにシリーズの続きが読みたいな、と思った作品でしたね。作者のS・K・ダンストールさんは実は姉妹でひとりの作者だそうで、共作故のことなのか、お話の後半のとっちらかりぶりはちょっと気にはなったんですが、そこを差し引いてもこいつはかなり面白い。いいよ、これ(^o^)
★★★★
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原題と邦題の乖離が気持ち悪いです。「ラインズマン」で良いじゃん、と。せっかく面白いのに。<br>ラインの正体とか、不明な能力のラインとか、先行き楽しみですよね。
でっ、でも作品中で「イレヴン号」言うてるし(震え声)…。とはいえちょっとしたネタバレですよねえ(^^;。
アハハ。えと、下巻にならんと「イレヴン号」って名前が出てこないので、上巻だとなんでそういう題なのか判らんあたりが(^^;。
勘のいい人だと気付くんでしょうね。自分は途中でタイトル忘れて読んでたので、「イレヴン号」言い始めたところで「ああ!」と思いました。ある意味お得ですね(^^;