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週はじめ。「りゅうおうのおしごと!」「学園ベビーシッターズ」「オーバーロード」「宇宙よりも遠い場所」。「りゅうおう」、ニコ動ネタで草大量発生、「ベビーシッターズ」、兄ちゃんがラブレターをもらう話と夏祭りのお話。ラブレター、なんかひねりがあるんかと思ったんだけどホントにラブレターだった。にちゃ、モテるのな。「オバロ」、セバス様最強説(w。「よりもい」、ようやく南極到着。砕氷船って氷を割って進む時に船首から結構な放水するんだな。あれはどういう理屈なんだろう。まず水を溜め込んで重くした船首を氷に乗せて氷を割り、船首を持ち上げるために排水してる、ってことなのかしら。
映画の日なんでなんか見ようと。「シェイプ・オブ・ウォーター」も考えたんですが今日公開だし混むかなーと思って、マリー初監督作品、「さよならの朝に約束の花をかざろう」をチョイス。感想は改めて書きますが、お客さん、オッサンばっかりだった(^^;。デル・トロさんの映画の方はシネ・リーブルだから来週の水曜あたりに、行けたら行きますわ。
写真は新開地のパチンコ屋の前に止まってた、これはなんだろう、4輪バギーってこと*1? 操縦系はバイクっぽい感じだけどね。とりあえずカッコいいな。
*1 これっすね。ATVバギー QUAD-X14SPORT。オレのニュースギアより安いやんけ(^^;。んまあ中国製ってことでそれなりに知識がないと苦労しそうですが…
スタッフ
監督・脚本:岡田麿里
副監督:篠原俊哉
絵コンテ:篠原俊哉・平松禎史・安藤真裕・小林寛・塩谷直義・橘正紀・岡田麿里
演出:篠原俊哉・平松禎史・長井龍雪・許琮・橋本昌和
キャラクター原案:吉田明彦
キャラクターデザイン・総作画監督:石井百合子
音楽:川井憲次
出演
石見舞菜香
入野自由
茅野愛衣
梶裕貴・沢城みゆき・細谷佳正
佐藤利奈・日笠陽子・久野美咲
杉田智和・平田広明
公式サイト:http://sayoasa.jp/
10代半ばで身体の成長が止まり、その後数百年の長きにわたって生き続ける種族、イオルフ。彼らは自らの言葉をヒビオルと呼ばれる布に編み込み、その長い歴史をひっそりと過ごしていた。だがある日、その長命の血を求める人間たちによって安寧の日々は破られる。村は焼かれ、ある者は斃れ、ある者は捕らえられ、そして多くの者がちりぢりになってしまう。その中の一人、マキアはただ一人森の中を彷徨うなかで一つの出会いをすることになる…。
「あの花」の岡田麿里初監督作品。その並外れた長寿ゆえ、常人とふれあっても先にそちらは天寿を全うしてしまうことから「別れの一族」と呼ばれる希少種の少女マキアが、生まれたての(常人の)赤ん坊と出会い、慣れないながらも「母」として彼エリアルと付き合っていく。気弱で不器用な少女は、内面の成長は確実に遂げているのだけれども見た目はいつまでも美少女のまま。一方のエリアルは年々成長し、やがてはたくましい青年となっていく、その間に二人の関係性には少しずつ変化やすれ違いも生まれてきて、とまあそういうお話。
ま、似たような構造のお話はファンタシイにもSFにも結構ありそうな気はする。「ジェニーの肖像」とか、これの逆パターンかもね。ただ、通常こういう構造のお話にはロマンスが絡んできそうなものだけれど、で、本作にもその匂いはあるけれど、それ以上に強調されているのが親と子の愛情、ってあたりが新しいと言えるか。最初は親子に見え、やがて姉弟に見え、いつしか恋人同士のようにも見え、ついには母を息子が見た目の上で追い越してしまっても、それでも二人の関係の根っこは母と子である、という流れ。そこは随所にギャグも挟みながら展開し、「別れの一族」にとって必要な心構えである「忘れる」ことの是非を、何人かの登場人物に託して見つめていく、と。そこのところは良くまとまっていたと思う。
特筆すべきは圧倒的なまでに美しい美術だろうか。「君の名は。」に負けてない、というか場合によってはあっちを超えてるんじゃないですかね。向こうには現代社会ゆえの大量のイルミネーションという武器があるのに対して、こっちは基本、自然描写で勝負しなければならない訳ですから。ただ、その超絶美麗な背景に比べると、登場人物たちはなんというかな、少々パサパサした感じが強いのは少し気になった。特にロングになった時のキャラクタたちのパサパサ感は、ちょっと…。もしかしたら過剰なまでのシズル感に溢れた背景上で動かすには、逆にやや平坦なぐらいの色使いや影の落とし方の方がよく見える、と言う判断があったのかもわからんけど。
お話の方は、先にも書いたとおりちゃんとまとまってはいたと思う、けど、どうだろな、何カ所かそれはどうだろ、と思うところも無くはなかった。一番気になるのは、割と機械仕掛けの神様が勤勉に働いてるな、と感じられてしまうところだろうか。マキアちゃんが必要な時に必要なところにちゃんといるよ問題、とでも言いますか(^^;。あと、世界観の説明が割と希薄だったかも。この世界にはいくつの国があって、それぞれがどういう力関係のもとに成り立っているのか、ってあたりはほぼ説明がないまま国同士の戦争が起こってしまうので、見ている側としては「そりゃ戦争になるわ」と思う暇がないのだね。超美麗な背景画像とは裏腹に、お話の方の背景は少々手薄なまま、済まされてしまったかも知れない。そこは残念でした。
とはいえ絵の美しさは第一級。声優さんたちも良い仕事をなさってたと思うので一見の価値はあるかと。それにしてもサトリナが肝っ玉母さんを演じる時代になったんだなあ(しみじみ)……。
★★★☆
別に熱があるでもないんだけど、何か身体だるい。あと鼻づまりが酷い。鼻炎用カプセル効かねえ。花粉症ですかね。花粉症って食欲減退するものなのかしら。晩飯もあんまり入らなかったぞ。
まあいいや、酒呑んで寝たら直るんじゃないかな。
週前半分。「りゅうおうのおしごと!」「学園ベビーシッターズ」「オーバーロードⅡ」「宇宙よりも遠い場所」「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」「グランクレスト戦記」。
「りゅうおう…」、ものっそ強いのかと思ったブラッシー姉さん、あえなく小学生に敗退。次回は中学生対羽生名人て、現実とアニメがごっちゃになっとるね。
「ベビーシッターズ」、海に行く話とタカ君が拗ねる話。どっちもよござんした。理事長できる人(w。あと、三瓶由布子のクソガキと年増の演じ分けが楽しい。「オーバーロード」、ゲームプレイヤーとはちょっと違うポジションの人達が活躍するエピソード。「よりもい」も安定していい感じ。
「ヴァイオレット…」、ヴァイオレットちゃんが自分なりの立ち位置を見出すエピソード。ここまでのエピソードに登場したキャラも再登場して、なかなかいいお話になっておりました。「グランクレスト…」、深夜アニメならではの表現つきでの二つの愛のかたちを描くような。早い話がエロいな、ってことだな(^^;。
週末からずっと体調悪くてね。鼻づまりが酷く、それが理由なのかどうかわからんけどモノを食いたい気分が酷く減退した上に、何か知らんが奥歯の付け根がじわじわ痛んでそれも食欲減退に拍車をかける。最初は鼻炎かなんかかと思って鼻炎用カプセルなんぞ飲んでみたけどあんまり好転しない。もしかして風邪引いたのかね、と思って風邪薬に切り替えて二日ぐらいおとなしくしてたらどうにか症状も緩和された模様。ただ、奥歯の方はやっぱり痛いので、こんだ口内炎用スプレーなんぞ買ってきてぷしゅぷしゅやってる日々。
気がついたら週明けとるじゃないですか。確定申告も済ましてないのに。書類はおおむね出来てるんだけど、先週頭に「オレは家売ったけど利益なんか出てないぜ」通告ハガキに対して何のリアクションも返ってこないんだがそういう物なのか? 何も言ってこないんなら、明日書類出しちゃうよ?
てことでとにかく冴えない気分で見てた定期視聴番組編。えーとどこからだ?
つこって。追い付いたかな。実はこの間に古書神の強襲もあったんですが、流石に書く根性がない(^^;。
グレッグ・イーガン 著/山岸真 訳
カバーイラスト Rey.Hori
カバーデザイン 早川書房デザイン室
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-012160-0 \1220(税別)
2万年先の未来。量子グラフを研究する科学者、キャスが地球から370光年離れた研究施設、ミモサで行った一つの実験が、宇宙に決定的な変化をもたらした。既知の宇宙とは全く異なる新たな時空が発生したのだ。「ミモサ真空」と名付けられたその時空は、人類が居住する惑星を呑み込みながら拡大を続けていく。「ミモサ真空」に対して既知の宇宙を明け渡すのか、何らかの防衛手段をとるのか。対立する人びとはそれでも一つの研究施設に集結していた…。
開戦劈頭、「はじめにグラフありき」と来る時点でいやーな予感はしたんだよ(^^;。オレがいちばん苦手なタイプのSFの匂いがぷんぷんするぜ。徹底的に脳みそを搾らなければいけなくて、かつ搾られる側にそれなりの蓄えがないとどうにもならんタイプ。そこを楽しめる人には堪らん物があるんだろうけど、そういうスマートな資質を持ち合わせていない自分にとってはおおむね苦行(w。
それでも頑張って読んでいくと、極めて漠然としていながらも何となく見えてくるのは、「宇宙を解き明かす」ことこそが人類に残された最後のフロンティアなのだ、と言うテーマを、最先端の研究成果を装甲がわりに身につけた上で、あまり押しつけがましくなくこちらに提示してきている、と言うことなのかな。良くわからんけど。
一応お話は、異なる時空を探査し、何かを発見し、そしてコミュニケーションをとろうとする、という、言ってみれば宇宙SF、なんならこれもまたスペースオペラじゃん、と言えなくもない作りで、実際読んでいくと途中で、「ああ、これは『数学ミーツチーラ人』みたいなことなのかな」なんて気にもなったりするんだけれど、イーガン本人にはそういう風にしたいって訳でもなさそうで、お話はどんどんわからん方向に進んでいき、こっちの頭の中には大量のハテナマークが湧くことになるんだった。
巻末に前野"いろもの物理学者"昌宏さんの相当詳しい解説が付いているんだけど、これ読んでもやっぱり良くわからん様な人間にとっては、読むのは相当な苦行になると思う。オレがそうだったもんね(^^;。
でも時折、「お」と思ったりする瞬間もあるのが厄介なんだよなあ(苦笑)。
サルンペトが自分の目標に合致する単純で美しい原理を発見したのは確かですが、数学は同様に美しいけれど、宇宙で起こるあらゆることを統べることはできない原理で満ちています
えへへ、数学にも限界があったぜ(^o^)。
★★☆
おおむねの数字は先週末に出てたんだけど、家売った分をどうするか、ってところでちょっと逡巡してて、気がついたら14日だよ。と言うことで必要な書類(今年からマイナンバーの記入とそれが正しいよ、って証拠を同封しないといけなくなったのね。面倒くさいなあ)揃えて申告会場に持ち込み。書類は特に問題もなく受領してもらったんで、あとはハーバー方面を散歩。もう冬装備じゃ汗かく季節だねえ。
いつものように立ち飲みでプハーして、それから湊川公園でひと休み。鳩さんって目ぇ赤いのね(^^;。
あとなんか久々にがっつりポケGOやったような気がする。アクティブなプレイヤーからはレベルで10ぐらいおくれを取っちゃっているからね。
せっかくなのでもう一枚。なんちゃってフィッシュアイ、結構気に入ってます(^o^)
週前半。「学園ベビーシッターズ」を録り損ねててたいへん悲しい。
「オーバーロードⅡ」、お姫様、実は真っ黒でしたと言うお話。ラストにアルベドさんが何やら不穏な発言してたけど、どうなんだろ、彼女もアインズさんと同様にこの世界に取り残されたプレイヤーと言うことなの? 「宇宙よりも…」、女子部活あるある、というか有名人になったら親友が増えたよ、的な。そこで友情を再構築するとか言う方向に持っていかず、ばっさり切って捨てるのはなかなか気持ち良い。チーム大沢、良い仕事してますね(^o^)。
「ヴァイオレット…」、相続に関する頭脳プレーが炸裂する手紙を書いているのかと思ったらそういう物ではなく、お話として考えたらとても美しく、理屈を先に立てるとちょっといろんな設定が気になるようなお話。まあ盛大に涙腺弄ってもらえたので本望です(w。「グランクレスト…」、「グイン」で言うところのスカさんポジションの人が敵側にまわっちゃって(まあ先週からなんだけど)超強敵、な話。群像劇なんでしょうがないけど、主人公チームの出番が少なめですな。
小川一水 著
カバーイラスト 佳嶋
カバーデザイン 岩郷重力+Y.S
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-031309-8 \700(税別)
描き下ろしSF短編集「NOVA」などに収録された4編に書き下ろし1編を加えた短編集。
…という雑な前振りですが。それぞれの内容については個別に紹介するとして。一応「NOVA」と「結晶銀河」に収録された2編は既読だったんだけど、それももう数年前の話になるので、結構新鮮に読み直せた。と言うことで早速。
「NOVA 3」に収録されていた作品。その時の感想に特に足すこともないかな。良い話ですよね。
様々なコロニーに移住し、それぞれの文化スタイルを作り上げた世界。
登場人物たちのネーミングから導き出されるちょっとしたミスリードが軽めのスパイスになっているかな。お話自体はまあ、よくある異文化交流というかカルチャーギャップものというか。軽くてしみじみ。
「結晶銀河」に収録。こちらも当時の感想通りです。
働くおねいさん(地味子属性)ミーツ宇宙生命体。いろんなことのインフレの加速度が笑っちゃうぐらいのスケールで繰り広げられる。変哲のないOLがとんでもないことを成し遂げるんだけど、当の本人にそこのところの自覚はありません(w。
亡くなった祖父の車を引き取ろうと四季美が祖父宅に向かってみると、そこにはドライバーズシートに座る見知らぬ美女の姿が…。彼女は祖父のためのサポートロボットだった。しかも彼女は祖父の車を操縦するためのキーとも言える存在だった。思いもよらぬ展開に戸惑う四季美だったが…。
小川一水版「サリーはわが恋人」と言って良いのかな。ただ、ここで描かれるのはクルマと人、ではなく、クルマと何かのラブ・ストーリー。ここに「ろーどそうるず」でも使われた、極めて今風な、AIであったりクラウドであったりのアイデアがまぶされる。ちょっと人間側の気持ちに寄り添ってもらえなかった恨みも無くはないけど、こういう恋愛もこの先、案外一般的なモノになってくるのかもね。
ということで。全体として驚天動地のSF的アイディアがぶち込まれたり、お話的にトゥイスト効かせまくったり、というお話たちではない。あくまでもこじんまりと落ち着いた、佳品揃いという感じ。とはいえなにしろ前に読んでたのがイーガンなんでね、とても心安らかに読めましたよ(w。
★★★
ご注文頂いた古本の状態表記について、一応自分としては間違いないと思った説明が、お客様にはちょっと不満だった模様で。こういうのは2年に1回ぐらい発生するのでまあしかたがないとは言えるんだけど、今回はコミックス(つか考えてみたらコミックスに限ってこの問題は発生するな)で、単行本とかではなく、雑誌スタイルの本だとどうしてもヤケやシミは強めになってしまうものなんだけど、そこがお気に召さなかった模様。
わざわざ返品していただくのも申し訳ないので、こういう場合は代金は頂かずに商品はそのまま納めていただくようにしてるんだけど、今回のお客様はお金は払う、と仰られるのでなんか恐縮してしまって。返送してもらった方が良かったのか、でも再度の(だってこちらの梱包したものを一度は解体してる訳だからね)荷造りも結構手間だろうし、とか、ちょっと考えてしまった。
この辺はネット商売の厄介な部分ってことになるのかな。現物を手にとって見たら判断が付くところを、説明だけで納得してもらわなくちゃいけない訳だからね。
週後半戦。「ゆるキャン△」、みんなでキャンプ。「恋は雨上がりのように」、店長の物書きパッションに火がつくのか否か。回を追うにつれて店長の作画が後藤隊長に寄ってきてるような感じが。
「ハクメイとミコチ」、お風呂を作る話とミコチのお姉さんがやってくる話。困った身内が乱入して…って話でとても面白かった話があったはずなんだけど、なんだったか思い出せない(^^;。「刀自ノ巫女」、一週飛ばしたら話がなんか良くわからんことになっていて、女の子たちがすげーダサいボディアーマーに身を纏ってた。何があった?
「デスマ」、この世界の造りの部分とサトゥーさんが元居た世界との関連性にちょっと踏み込んできたような。意外に根っこは「オーバーロード」とかと共通する物があるのかも。「嫁」、ヨハン=カルタフィルスにものっぴきならない事情はあったのだ、ってのがわかるお話。まあ最終的にヨハンの救済とエリアスの成長が描かれて劇終、と言うことにはなるんだろうけど、さてどうなるか。
「プリキュア」、さぁやがオーディションに挑戦する話。いろんな意味で「カレイドスター」を連想してしまうよね。誰かに失望されたりしなくて、良かったよ(^^;。「ビルド」、ハザードレベルを超えるフォームが登場。紗羽さんの行動がどう影響するか、かね。「ルパパト」、今回はパト側エピソード。つかささん、ちょっとアニメっぽいけどいいキャラですね。
水曜はシネ・リーブルのサービス・デーなので映画鑑賞。「シェイプ・オブ・ウォーター」観てきました。流石にオスカー獲得映画でしかも祝日ってことで、結構お客様多めでしたね。感想は改めて。
映画観たあと新開地まで歩いたんだけど、元町のツインズさんも店じまいされてたんですね、厳しいなあ…。
スタッフ
監督:ギレルモ・デル・トロ
脚本:ギレルモ・デル・トロ/ヴァネッサ・テイラー
原案:ギレルモ・デル・トロ
製作:ギレルモ・デル・トロ/J・マイルズ・デイル
音楽:アレクサンドル・デスプラ
製作総指揮:リズ・セイアー
出演
サリー・ホーキンス
ダグ・ジョーンズ
マイケル・シャノン/リチャード・ジェンキンス
マイケル・スタールバーグ/オクタヴィア・スペンサー
公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/shapeofwater/
1962年、冷戦下のアメリカ。幼少時の虐待によって声帯を失った女性イライザ。現在はゲイの画家ジャイルズとの緩い共同生活をしながら政府の機密機関「航空宇宙研究センター」で深夜の清掃員として働いていた。特に変わりばえもない毎日だったがある日、転機が訪れる。センター史上でも最大級の機密条項となる、とある「もの」が搬入されてきたのだ…
屈指のオタク監督、ギレルモ・デル・トロが送る「大アマゾンの半魚人」への一種のアンサー・ムービー。このアンサーについては後でまとめて自分の考えを書きます。で、まずは映画全体としての印象を。
とにかく「趣味的だなあ」としか思えないセットのデザイン、色彩のなんというのかな、色彩のレベルの、Photoshopでいう「レベル補正」で右端と左端のスライダをそれぞれぐいっと中央寄りに寄せた感じの色の感じ、でわかりますかね。色数は多彩ではないけどその彩度の付け方が強烈で、なんとも言えんありえなさを強調している。
そんな世界で繰り広げられるお話は、愛情を伝えたいのだけれど、伝え方とか伝えるべき相手がわからない人びとの物語、と言えるだろうか。ヒロインのイライザは日々平穏で規則正しい暮らしを送りつつも、その規則正しさの中にはバスタブに浸かってマスターベーションを行うことも組み込まれている女性。緩いパートナーのジャイルズは、画家としての腕は確かだけれど一度酒で身を持ち崩し、今は立ち直りつつあるけれど一度壊れてしまった画家としてのポジションを取り戻せず、さらに真の意味でのパートナーを見出せない人物。他にも政府のエージェント、お抱えの科学者と言ったキャラクタが登場するのだが、そんな彼らも何か、誰かに承認して欲しい、という欲求をうちに抱えている。そこに想像を絶する異形のものが放り込まれたら…、と言うのが基本的なお話と言えるだろうか。
その中でヒロイン、イライザと「彼」のラブ・ストーリーが展開していくわけだけど、正直そこにラブ・ストーリーとしての甘酢な感じ、というのは結構希薄で、かわりに満ちているのは「かわいいなあ」という感想だろうか。いわゆる恋愛ものの構造はなぞられていないし、だからといって社会派サスペンスみたいな風味が強い訳でもない。ひたすらデル・トロさんが見たかった半魚人と美女のイチャイチャストーリーを見せられることになる。それが良い、と言う人には徹底的に楽しい時間だろうし、それも良いけどさ、って人にはなんとも消化不良な感じが残る映画だろう。「かわいいなあ、でもさぁ」と思っちゃったら、いろいろ引っかかりが残っちゃうと思うんだ。オレがそう。
ギレルモ・デル・トロは「大アマゾンの半魚人」のラストに納得がいかなくて、半魚人にハッピーが訪れて終わる話を作りたかった、と言うことらしいけれど、それもわかるけれど、でもそれは怪獣映画なりモンスター映画の最大のキモをはずした映画を作ることになってはしまわないだろうか。怪獣/モンスター映画というのは、望んでいないのに人間世界に連れてこられ、それが原因で騒ぎが起こり、その騒ぎの中で理解や対立が生まれ、一時は理解の側が優勢にもなったりするけれども結局人間の側の勝手な都合が怪獣/モンスターを滅ぼすことになる、というのが基本的なフォーマットだと思う。もちろんそのフォーマットを外して良い映画が出来ることもあるとは思うけど、本作はそこまでは行ってなかったと言えるのではないかしら。
言いたいことはつまりこういう事ですね。「彼」はひとりで還るべきだった。そうなってたらオレは多分、本作を傑作認定してたと思います(^^;。
★★★★
アンディ・ウィアー 著/小野田和子 訳
カバー 岩郷重力+N.S
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-012164-8 \640(税別)
ISBN978-4-15-012165-5 \640(税別)
21世紀終盤、人類は月面にドーム状の複合都市、アルテミスを建造しており、そこには今や2000人を越える人びとが居住し、アルミニウム精製と観光を基盤にした産業に従事していた。そんなアルテミスに暮らす少女、ジャスミンことジャズは、荷物運びと密輸品の差配を生業にたくましく暮らしていた。そんな彼女に降って湧いた大仕事、それはアルテミスに住む実業家、トロンドから持ちかけられたライバル会社に対する妨害作戦。様々な困難や危険が伴うミッションだが、提示されたギャラはジャズが目標としているとある目的のための金額を軽く満たすもの。無理は承知でトロンドからの依頼を請けるジャズだったが…
「火星の人」のアンディ・ウィアー第2作。前作が火星を舞台にしたエキスパートによるサバイバル・ストーリーだったとしたら、今回のお話は月を舞台の困難なミッションを、素人同然の小娘が挑むお話。
素人、とはいえそこは月が舞台。地球とは全く異なる環境で、サバイバルのために要求される知識や技能などは桁違いにハードルは高くって、で、ジャズも当然そこのところのノウハウは一応高いレベルで習得済、というのは必要条件としてアリ。その上でジャズがどうやって困難なミッションに挑み、ちょっとしくじり、その結果見えてきた大仕事の裏の陰謀みたいなものが見えてきて、それに対抗すべくジャズが立てた計画とは、そしてその計画のために集まるチームとは…ってなお話になっている。一種のチームプレイでミッションを実現する、んでもってそのチーム構成にもいろんな事情と関係性を抱えた人間が集まって、ってな形になっていてそこはとっても楽しい。キャラの立て方はかなり巧い人なんだと思う。
その上で最低限のハードSF的描写を盛り込んできているあたりの抜け目の無さも、この人らしいと言えるのかな。空気がない、重力は地球の6分の1、と言う世界で何かをやろうとしたら何に気をつけなくちゃいけないのか、ってなあたりの考察は流石なんだと思う。「思う」って書いちゃうのは実際にどうなのか、ってところを自分たちは明確に判断出来ない(だってバカだもん、オレら)からですね。それでもそこのところの説得力はちゃんとある、と思う。
SF的な考証で盛り上がるんじゃなく、そこはスパイスとして愉しんでもらうとして、あくまで味わって欲しいのはストーリー・テラーとしてのウィアー作品の手筋ってことなのかな、なんて気はちょっとした。「お話」を作りたい人なんだろうね、で、そういう人はオレは好き(w。いろいろダメなところもあるし、全体にやっぱり「軽いな」と思ってしまうところもあるにはあるんだけど、「物語」としてのSF作品としてちゃんと成立していると思う。そこはとても素晴らしいことだと思います。嫌いになる要素があまりない作品、と言えますかね。
基本的に軽く読んで楽しめる作品で、そういう需要も切り離してはいけないと思うのでこれはこれであり。楽しいSFです。映画化やら続編の話もあるらしいのでそちらも楽しみにしたいですね。
一点文句をつけるとしたら、なんで上下分冊にした? ってことですかね。「火星の人」も最初一冊だったものが上下分冊になってたけど、商売上の都合で分けることになったと言うこと? このボリュームなら一冊でまとめてくれた方がよっぽど嬉しいんだけどな…。
★★★★
週末にユキちゃんからちょっとショッキングなメールをもらってやや錯乱してた。大きくはないけど定期の収入が期待できるお仕事が無くなっちゃうかも、ってことでね。ここはユキちゃんに頑張ってもらうしかないんですが、それはそれとしてなんか別の収入源を確保しとかんといかんかしら。そろそろシルバー人材のカテゴリに入っちゃうワタクシですが、拾ってくれるところ、あるかなあ(^^;
週後半。「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」「グランクレスト戦記」「ゆるキャン△」「恋は雨上がりのように」「デスマ」「魔法使いの嫁」「HUGっと!プリキュア」「仮面ライダービルド」「ルパパト」。「ハクメイ」と「刀自ノ巫女」を録り損ね。
「ヴァイオレット…」、今回はちょっと展開が無理筋すぎなのでは。降りたところに依頼主がいる? どうやって撤収する? 無理矢理良い話にしようとした感じだな。「グランクレスト…」、圧倒的な負け戦状態で主人公チームはどう反撃するか、がこの先の興味の中心になると思うんだけど、そこにどんなアイデアがあるんでしょうね。
「ゆるキャン」は最終回。何がどうと言うことはないんだけど、良いものを観た感は確かにありましたな。豊崎愛生さんの関西弁のネイティブ感がよろしおした。「恋は…」、あの雨の中、お客が忘れたスマホを持って走ったのだろうか、ってところをぼかした演出は何を狙ってるんだろう。あきらは最終的に陸上に戻る、ってことの仄めかし?
「デスマ」、マイペースで良いっすね(^^;。「魔法使いの嫁」、エリアスは うれしい を おぼえた!!で最終回。とても良いシリーズでした。ダーク・ファンタジーとしてのヒキも残していて、続編が見たいですね。
「プリキュア」、やって来た天才フィギュア男子がモロに羽生君なのね(w。単に応援するだけって良きことなのか、ってところに問題意識を持ってきて、かついわくありげなキャラ(ハグちゃんの関係者なんですかね)も登場。早い段階でいろいろヒキを作ってきてますな。
「ビルド」、ラビット・ラビットがあるならタンク・タンクもアリだよね、って話。サワさん、今回は裏切ったワケじゃなかったのね、良かった良かった(w。「ルパパト」、フィーチャリング、ルパンイエロー。楽しいっすね(^o^)
藍内友紀 著
カバーイラスト パルプピロシ
カバーデザイン 越阪部ワタル
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-031315-9 \740(税別)
地球がある時から、頻繁に流星群に見舞われることになった時代。人類の防衛戦の最前線は地球と月の中間に存在する、
2017年ハヤカワSFコンテストで最終候補に残った作品。お話はそうだな、素晴らしくリリカルな「ストラトス4」というか愛以外は知りたくもないヴァイオレットちゃん(しかもボクっ娘)ていうか…。ちょっと乱暴な喩えかも知らんけど(^^;。
地球を滅ぼしかねない流星群を阻止できるのは、慎重にデザインされ、育てられ、改造されて巨大兵器を操る少年少女。彼らは星を狙撃するることのみに自らの存在意義を見出し地球に向かってくる星たちを愛してすらいる。そしてそれ以外のことには全く気持ちを動かさない、というのはまあアニメにおける戦闘美少女の系統のひとつと言えるかも知れない。綾波的、と言えますか。
そんな霧原レイ(^^;が唯一信頼を寄せる整備士、神条との関係性、さらには神条を介した他者との出会いなどを経て、愛する、と言うことについて微妙な揺らぎを感じていって……、と言うお話。全体的にライトノベルがまだライトノベルと呼ばれる前に登場したヤングアダルト向け小説の趣がある。だから、なんというかね、読んでるあいだずっと、「何か知らんが懐かしいなあ」という気持ちがいちばん強かったかも知れない。
もちろん今様なSF的アイデアやストーリー、シチュエーションのアレンジなんかはされているんだけど、それでも最初に感じるのはなんとも言えん懐かしさ、と言えるかも。この懐かしさというのは、人間の一生において感受性とか、過ぎた自尊心とか、自分はなにものにもなれない、つまらん存在なのではないか、という根拠のない焦りみたいなものに意味もなくもやもやしている時に触れるメディアが、その完成度とは別に何か心に浸みてしまうものになっちゃった感、だと思う。もはや本単体が持っている精度とかとは別のところで、なんか気になってしかたがない本になっちゃってしまった、と言うね。
もちろんこの歳になってそれと同じ気持ちになれるワケはないのだけれど、それでも本を読んでそんな気持ちになったなあ、なんてことをうっすらと思い出させてくれた本。うっすらなのはごめんなさい、著者の技量、かと思います。もう少し隙の無いお話造りもできたんじゃないかな、って気はするのだね。ちょっとストーリーに意外性がたりなかったかも。
とはいえ好きか嫌いかで言えば、オレはこのお話、かなり好きですよ。なんというか、今時この衒いの無さは貴重なんでは。ボクっ娘押しはちょっと、オジサンには辛いけどねえ(^^;
★★★
G1-5T。オープン戦首位の巨人と最下位の阪神の一戦。外国人投手三人衆がちゃんと機能して、打線もツボをちゃんと押さえた攻撃で一応快勝と言えるかな。新外国人ロサリオにも打点がついて、まずは良いスタートだったのでは。
問題は明日だよね。先発藤浪きゅん、復活してくれるだろうか…
あ、一応個人的には今年の阪神、Aクラスに入ってくれたら儲けもの、とは思ってます(^^;。
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□ たじまや [なるほどー、マキナちゃんってそういう意味のネーミングでしたかと膝を打ちました。たいへんマロリー先生らしいです。]
□ ROVER [な、なんだってー(錯乱)。んまあ、いるにはいるが役には立ってないんですが(^^;]
□ たじまや [あ、でもマキアちゃんでした(汗]
□ ROVER [返す返すぎゃー。こっそり直しとこ(^^;。]
□ たじまや [自分も違和感なかったのでセフセフ]