ばむばんか惰隠洞

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2018-10-02 [長年日記]

[Day] 10月だー

生きてます。歯が一本抜けたんですけどね、きれいに抜けなかったみたいでその一部が口の中に残ってて、これがもう痛くって。ご飯食べるのが億劫なんすよねー。上手いこと抜きたいんだけど、なんか弄りにくいところに欠片が残ってるんだよねえ…。

アニメ、特撮はほぼ見てないので「定期視聴番組」も長期お休みです。ビデオデッキが直らないの。捨てて新しいの買えば良いのかもわからんけど、部屋全体がカルガッソーになってるのでキカイの出し入れとか自体が大変困難な状態なんです。

野球、阪神はほぼ完全に脱落。金もっさんが暴れたとか言うニュースも見ましたが、まあどうしようもないわね。

台風が続いてやって来ております。25号も掠りそうなのかしら。なかなか安心できないですけどお気をつけて。

[Books] ゲームウォーズ

ゲームウォーズ(上)(アーネスト・クライン/著 池田真紀子/翻訳)ゲームウォーズ(下)(アーネスト・クライン/著 池田真紀子/翻訳) アーネスト・クライン 著/池田真紀子 訳
カバーイラスト toi8
装丁 ハラダ+ハラダ
SB文庫
ISBN978-4-7973-6525-2 \780(税別)
ISBN978-4-7973-7382-0 \780(税別)

俺はガンダムで……行けないッ!!(酷いネタバレ)

荒廃し格差が広がった21世紀、多くの人は天才プログラマ、ジェームズ・ハリデーが開発したVR世界、OASYSに耽溺していた。そこは望めば、そしてその望みをかなえる力があればどんなことでも可能な世界。だが、その世界の創造主は2041年に逝去する。自らがVR世界に隠したイースターエッグを発見したものには彼のすべての財産、OASYSのあらゆる権利を譲り渡す、というメッセージを残して。その時からOASYSの住人たちは血眼になってエッグのありかを探索する。貧しくて充分な装備も揃えられない、プレイヤーレベル3でしかない高校生、ウェイドもその一人だった…。

ずいぶんな周回遅れになりましたが、映画がとてもおもしろかったので読んでみた。ちょっと意外なくらい原作と映画では違いがあって、それに驚きました。あらすじにも書いてるとおり、主人公のウェイド君はお話がスタートした段階でのプレイヤーレベルは一桁台の初心者レベル。それが人並み外れた情熱で収集したハリデーの情報と、ハリデーが愛した80年代のポップ・カルチャーの知識を武器に少しずつレベルアップしていって、という特にお話前半の流れはもろにRPG的面白さに満ちている。ストーリーの後半は、そこにヴァーチャルとリアルの対比なども交えながら、それでも根っこはギークならではのオラァ!で押しまくる方に注力されているかな、と言う気はした。なのでここからはどうしても映画と対比しながらってことになるかと思います。それが本の感想として適切かどうかはわからんけど。

小説版の方は前述したとおり、基本的にギークがその持てる情報を最大限に活用して、与えられたクエストをクリアしていく、という話になっている。そこにあくまでオマケ的に格差社会だったり、VRとリアルの価値の相克みたいなものが、あくまで副読本的なウェイトでまぶされている感じ。で、このギークのオラオラ突っ走り、がとてもおもしろいのだね。この辺、映画版の方はキャラクタのバックボーンにいくつか要素を足して、リアル側のストーリーにそれなりの説得力を付加する方にそれなりに力を込めている、という感じはした。より短い時間でストーリーの起伏をつけて盛り上がれるものにするためにはこうしないといけなかったんだろう。小説の方はそういう時間の制限はかなり緩くなる分、作家が本気で語りたいギーク趣味のつるべ打ちが可能になった、ということになるかな。

その分ストーリーの綾や、これはスピルバーグだからやってのけられた、映画史的なトリビアから来るイメージの面白さ、というのは原作にはないんだよね。なぜなら原作者には80年代ポップカルチャー意外に興味はないから。ここは映画版の方の深みとして軍配は上がるのかも知れない。映画版の方のハリデー資料館、原作にはない発明だったんですね。これによって映画の方では、自分がこの映画で一番好きになれた、「幸福なウォズとジョブズの絵」が見れたんだけど、原作の方ではそこにはそんなに興味はないってことなんだよね(^^;。

「解釈」ってのは結構お話の造りに大きな影響を与えるものなのだなあ、とは思ったことでした。現代映画のウィザードからの啓示である映画とがちがちのギークによるギークで悪いかぁ! なオラオラ感に満ちあふれた原作。どっちも良いけどオレは後者の方がちょっぴり好きかもね(^^;

★★★★


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