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林譲治 著
カバーイラスト Rey.Hori
カバーデザイン 岩郷重力+Y.S
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-031391-3 \840(税別)
ガイナスとの闘いも膠着状態に入り、人類コンソーシアムは新たな局面に向けた対策を講じようとしていた。そんな中、200年前に旅立った航路開拓船、ノイエ・プラネットから敷島星系に未知の文明の痕跡あり、との報告が届く…。
いろいろヒキを残して終わった第1部を受け継ぐ形での第2部スタート。ガイナスに関する様々な謎、人類コンソーシアム側の新機軸とそれに伴うちょっとしたトラブルと危機、ガイナスとのコミュニケーションを試みる人々の動き、などが語られる。いくつか面白いな、と思ったところはあって、たとえばこれまで登場してこなかった壱岐以外の星系の事情などがようやく登場するところ、テクノロジーの発達が必ずしも良いとは限らない、って描写、前作から引き継ぐ形で描かれるガイナス側の構造、そこに切り込む人類側の描写あたりか。
特に最後の部分、ガイナスとの意思疎通を図る人類側のチームリーダー、烏丸少将のキャラの毒っ気たっぷりな造形が面白い。なにせお名前が烏丸三樹夫さんですからね。言うまでもなくこれは故・成田三樹夫さん、彼の当たり役の一つが「柳生一族の陰謀」の烏丸少将な訳ですからね。まんまやんけ(w。
その他、お話途中で登場する巨大ロボの寸法がまんまアレ(身長57メートル、質量550トン)だったり、わりとマジなのか冗談なのか解らんネタが仕込まれてたりするわけだけど、お話そのものはしっかり面白い。言われてみればそうなんだけど、人間を素体として作られたのがガイナス兵である以上、彼らが人類文明を熟知している、なんて設定は意外と新鮮かも、と思うし、そこから拡げられるお話の展開も興味深い。まだまだお話は端緒。この先が楽しみですよ。
★★★
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関西電気保安協会と同じくらいメロディ付きで読んでしまいますねえ。>身長57メートル
こういうのはニヤニヤ出来るのに、山本弘さんの著書でこれにあたる部分を読むと、つい舌打ちがでてしまう、ってのが我ながら不思議です。