ばむばんか惰隠洞

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2004-03-18 この日を編集

[Day] わっかんなーい、おしえなーい。

本日の朝日新聞夕刊の「素粒子」によると、報道の神髄であり骨法であるものとは、「知らん、知らせん」の精神であるんだそうだ。いやーオレ、15分ぐらい別の意味にとってしまって「そ、そうだったのかー」と感心してしまいましたよ(w 。

[Books] 三惑星連合レンズマン・シリーズ(6)

画像の説明 E・E・スミス 著/小隅黎 訳
カバーイラスト 生頼範義
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ
創元SF文庫
ISBN4-488-60321-1 \920(税別)

20億年の太古、二つの銀河系がたまたま極めて近いところまで接近するという現象が発生。この影響により、ほとんど惑星を持たなかった二つの銀河系には、大量の惑星が生まれ、その中にはやがて生命をはぐくむ可能性を持つ星々も多数存在していた。だがこの二つの銀河の大接近が発生する頃には、すでに二つ、極めて高度に発達した文明を擁する生命が宇宙には存在していた。機械文明を経て、今や完全に協力な精神力のみによる文明を作り上げたアリシア人と、精神力と機械文明を共に高度に発達させたエッドア人。全く別の次元の宇宙からやってきたと思われるエッドア人が宥和を知らず、ただ破壊し、征服する事のみをその生存の目的にしている事を明敏な精神力で察知したアリシア人たちは、われわれの銀河系と、後にランドマーク星雲の名で知られる第二銀河系を含むこの宇宙に真の平穏をもたらすには、この宇宙に住む者自身の手によってエッドアの魔手を排除する事が必要であるとの結論を得る。そのためには、気の遠くなるほどの時間をかけて産み出される事になる、二つの血統から生まれた子供たちの力が決め手になる。 こうしてエッドアとアリシアの密かな影響力の行使は、長い地球の歴史の、その始まりからそこに存在していたのだった。そして今、アリシアの力を借りて公然とエッドア=宇宙海賊ボスコーンに対抗する文明側の組織、銀河パトロール隊の原型となるべき組織が、破滅的な核戦争を生き延びた地球人類の手で作り上げられようとしていた…

「ファースト・レンズマン」の主人公、ヴァージル・サムズが創設した初の宇宙平和維持組織、「三惑星連合」の初期の活躍を描く一種のシリーズ番外編。とはいえこの作品の主人公はヴァージルではなく、彼の部下、というか有能な戦友であるコンウェイ・コスティガンというエージェントの冒険譚。ついでに全編の3割ぐらいが三惑星連合の話ではなく、それ以前の人類の歴史におけるエッドアの介入と、アリシアが注意深く育てていこうとしているキニスンとクリスの家系との関わりを描いていて、んで、実はこの部分は後に加筆された部分で、正直成功しているとは思えない追加ではあるのだけど、それはそれとしてこの構成はちょっと興味深いとは思う。大河SFのブリッジとしての意味合いからも、またこの作品が書かれた時代背景なんかを考慮する意味でも。

なにせ「三惑星連合」は昭和で言えば9年の作品、後に追加された承前部分も第二次大戦の終戦からまだ5年と経っていない頃のそれなわけで、いろんな意味で、強さは申し分ないんだけどたとえば礼儀作法だったり伝統的な物に対しての接し方だったりにイマイチ自信が持てていないアメリカの雰囲気が良く出ているなあという感じ。あれですよ、日露戦争の時の日本軍なり日本人が示した過剰なくらいのフェアプレー精神みたいな物が、この作品には詰まっておるよなあと言う感じですわ。ま、同時に戦争が身近なものである時代背景は、正義の味方の主人公に地雷の大量生産やら毒ガス使った大量殺戮も、それが正義であるなら使用も辞さない、って態度を正当化しているあたりで結構今とは違うよなあ、と言う思いを新たにさせてくれるところでもあるのだけど。

お話はそういうわけで、こう、ありていに言ってロナルド・レーガン主演のB級西部劇の雰囲気がぷんぷんしちゃっててまいったなあ、って感じなんですが、そういう時代だったんだ、ってあたりを考慮に入れると、それなりにまあ、楽しめなくもないかな、と言う感じですな。

で、本書の読みどころは実は、本体じゃなくて「訳者あとがき」と「解説」。特に藤倉珊氏による「サラリーマン小説としての≪レンズマン≫シリーズ」は抱腹絶倒に見えて実は意外に鋭い切り口の解説になっていると思うので是非。私、この一節で思わず膝を叩きました。

私はそもそもボスコーンというのは、ボスを頂点とした円錐(コーン)組織の事なのではないかと真面目に思っているぐらいだ。これを冗談ととるかどうかは読者次第であるが。

いや、冗談と思えない説得力があるですよ。

(★★★)


2005-03-18 この日を編集

[web] Opera8.0 β3とPreview5.1 (11:52)

ちょっと追いかけるのをサボってたらこんな物が。5.1の方のBUILDは7498、β3の方は7522。ftpからダウンロードできる。β3のウリではSVGサポートだそうで、ちょいテスト(karu.svg/13Kb)

んなるほど。

[Day] 本日は (23:01)

倅大学受験成功、あーんど手続き終了(父はイマイチ安心できてないけど)おめでとうデーなので一家三人酔っぱらい。反応鈍くなりますがご容赦。

[Comics] お買い物 (23:07)

それはともかく島本和彦「新 吼えろペン」(1) 。あの最終回はなんだったんだー。ンまあ相変わらず面白いからいいんだけど。映画版の「逆境ナイン」、出来はどうなんでしょうな。


2006-03-18 この日を編集

[F1] マレーシアGP予選 (16:28)

スターティンググリッド今回もとりあえずLiveTimingで。ぬうん、ウィリアムズがセカンド・ロウとな。ニコが3番手スタートとな。おっそろしい若造だなこいつ。ポールはジャンカルロ(おめでとー)、隣にジェンソン。

予選が始まる前に、すでにミハエル、フェリペ、デイヴィッド、ルーベンスがエンジン交換で10番降格が分かってる状態。フェリペは2回交換したんでピットスタートって事になるようだ。さらに予選2回目の最中にラルフのマシンも煙を上げた模様で10番降格、と言うわけでアグリのマシンがずいぶん前に並んでますよ。これが実力でもぎ取ったグリッドだったらもっと良かったんだけど(w。滅多に見られないであろう色の配列なので、F-Live.comのスターティンググリッド画像をちょっとキャプチャ。

タイミング見てる限りでは元気が良いなあと思ったのがウィリアムズの二人、いやらしいなあと思ったのがルノーの二人、かな。最後の最後まで流しておいて、ここぞってとこでぶっちぎっちゃうんだもんな。ジェンソンも結構速かったんだけどルーベンスがとろくさいのはどうしたことでしょうな。10番手降格が分かってるからパート2の時点で流してたんだろうか。

マクラーレンとトヨタも速いんだか遅いんだか良くわからん。クルマ壊すまではラルフは結構速かったものな。BSにおねだりしたというやわらかコンパウンドが効果あった? マクラーレンはやや後ろなんだけど、こいつらドベから走り出しても気がついたら前の方に来てるから信用できん。

て事で明日の16時(日本時間)、決勝スタート。ウィリアムズは軽くて、マクラーレンは重めなんですかね。ルノーも二人で作戦変えてたりするんだろか。ジャンカルロ、密かに応援してるんだけど、なかなかツキがまわってこないんで心配なんだよな。

[TV] 定期視聴番組 (22:46)

「ウルトラマンマックス」、「BLOOD+」。ラス前の「マックス」(#38:「地上壊滅の序曲」機械人形オートマトン 機械獣サテライトバーサーク 機械獣スカウトバーサーク 登場)。そのタイトルはどうにかならんのか(いやね、アーウィン・アレンが製作した映画に『世界崩壊の序曲』つーどうしようもないクズ映画*1がありましてな)とか、「機械獸」とか言うなー、とか、んまあいろいろ言いたくなるところもあるにはあるのだが、ま、これはこれで力はいっておりますな。最後の敵はガッツ星人+ノンマルト+ゴース星人、みたいな感じなんですかね。

まあ番組自体が突然のリリーフだったわけだし、シリーズ構成を云々するのもかわいそうではあるのだが、やはりマックスがいきなり「や、そろそろ帰らんとあかんから」とか言い出すのにはちょっと前置きが欲しかったかも。あと、最後の敵、デロスは地球古来の文明であって侵略者ではないので、マックスとしては手出し不可、って縛りがあるつーのもちょっと。頭良さそうだからデロスには手出しできないけど、レッドキング(これも地球古来の種だべ)は頭悪いから殺して良い、って、オリビア・ニュートン・ジョンかあんたは(また古い例えを)、とかちょっぴり思ったけど、ま最終回的盛り上がりには満ちておるわけだし、大目に見ときましょうかね。

そんなことより後編(ってタイトルは別物なのな)最大の興味は、今週お亡くなりになったミズキっちーの処遇でございましょうな。殉職したまま話を進めたんだったらちょっと拍手してあげたいが、まあ復活、だろうなあ。ゾフィー…じゃなかった、えーと、ゼノンさんでしたっけか(そういえば彼も一回出たっきりですな)、あの方がやってきて「実は命を三つ持ってきた」とかぬかしたら……

いいや、笑って許してあげても(^^;)

*1 いちお、昔Sぱら用語の基礎知識コーナーに書いたコメント転載しときますと…

1980年アメリカ。ポール・ニューマン、ジャクリーヌ・ビセット、ウィリアム・ホールデン、アーネスト・ボーグナイン………と豪華な出演者、制作は"シービュー号"のアーウィン・アレンとくれば、期待するなというほうが無理だが、期待するな。邦題も超がつく誇大タイトル。現実には南洋の小島が一個崩壊するかどうか、って映画である。

…だそうです。


2007-03-18 この日を編集

[web] XREAのあちこちが重いらしい (11:48)

朝に予定されていたメンテ時間帯を大きく超えてトラブル出まくりとか。ウチが借りてるところは問題なさげだけど、やれCGIが動かないやらftp接続できないやら、あちこちで悲鳴が上がっているなあ。何が起きておるのやら。

[F1] オーストラリアGP 決勝 (23:23)

LiveTimingで観戦していて流れと結果は知ってたんだけど、映像を見たのはちょっと後。タイミングモニタ越しだと、タクの時計が前を行くヤルノ、ラルフのそれと遜色ないんで結構手に汗握っての観戦だったんだけど、映像ではオーストラリアにしては荒れなかったし、あまり緊迫した競り合いもない、わりかし静かなレースであったか。

とはいえクルマが良いってこともあったけど、ハミルトンのデビューレースで表彰台ってのはスゴいことだと思う。残念賞はアンソニーか。スタートミスに加えて、スーティルとの接触で身体を捻り、辛い運転になってしまったのだそうで。後遺症がないと良いんだが。

フェラーリ、マクラーレン、わずかの差があってルノー、BMW、って並びが当面続きそうだけど、ルノーはドライバー、BMWは信頼性にやや問題があるかも、って感じか。そこに続く中団グループに、もしかしたらアグリのマシンも入っちゃうのかも知れない。これはかなり恐ろしい話のような気がしますなぁ。

あとはなんだろ、ブルツとクルサードの衝突にひやっとしたのと、コバライネンのスピンの時の川井ちゃんの「やーっちゃぁったぁ」にちょウケだった、ってあたりかしら。

てことで次のレースは3週間後。ホンダのインプルーヴは、あるかな?

[TV] 定期視聴番組 (23:44)

「地獄少女 二籠」、「ひだまりスケッチ」、「銀河鉄道物語」、「獣拳戦隊ゲキレンジャー」、「仮面ライダー電王」、「Yes! プリキュア5」。今、湖畔町では地獄送りがホット、てな内容でさらに引っぱる「地獄少女」。この流れで最後まで行くのかね。前のシリーズはあいの業について突っ込んだところで終了だったんだけど、今回は人間の側の業を見て地獄通信ご一行がどういうことを思うのか、あたりを落とし所に持ってくるのかな。「ひだまり」も「銀河鉄道」も普通に面白い。「ゲキレンジャー」は戦隊モノの常、出だしで役者さんのお芝居がちょっと痛い、の状態なんで様子見。ずっと密林で育ってきたはずのジャンが「スピード」とか言う単語知ってるのはどーしたもんでしょう。いっそしばらくの間、会話のほとんどがジャンジャンばりばり、ワンワンニャーニャーに限定するぐらいの縛りがあっても面白いんじゃなかったかな。

「電王」は面白い。これがツンデレってヤツですね(w。ところでデンライナーには、他にもお客さんが乗っているけれど、あの人達はどういう人たちで、何用あってあの電車に乗ってはるんでしょ? なんぞ説明ありましたっけか。

「プリキュア」は、のぞみのお母さんがやたらいい女だわ、美形は硬軟取りそろえてるわ、5人の女の子の設定の具合やら、実にこう、二次創作者に優しい設定のアニメであることだなあと思ったです。


2008-03-18 この日を編集

[Books] ナポレオン艦隊追撃 海の覇者トマス・キッド 6

9784150411664 ジュリアン・ストックウィン 著/大森洋子 訳
カバーイラスト Geoff Hunt
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫NV
ISBN978-4-15-041166-4 \940(税別)

意外なくらい正統派

連戦連勝のナポレオン率いるフランス軍の猛威に恐々とする対仏大同盟諸国。次なる目標はいよいよ英国本土なのか。だが、当のナポレオンは、地中海側のトゥーロンでその姿を目撃されていた。彼が次に狙う目標はどこなのか…。英国地中海艦隊の指揮艦ヴィンセント卿は、ネルソン提督を指揮官とする小艦隊を組織、フランス艦隊の動向を探らせようとする。その小艦隊の中に、トマス・キッドの座乗するテネイシャス号の姿もあった…。

トマス・キッドものの第6弾。フランス革命がナポレオン戦争に様相を変えたあたりの時代を背景に、強制徴募されたカツラ職人が、海に自分の居所を見いだし、己の才覚で上をめざしていこうという話。今回はアブキールの海戦とアクレの攻防戦がメイン。帆船もの冒険小説としては、先に海戦が来てその後陸戦で〆、ってのは構成上ちょっともったいない気もするが、史実がこの順番だからしょうがない。

いわゆる海軍士官、とは家柄のようなものが密接に関係していて、到底ヒラの水兵などがその地位にあがれる様なものではない(ゼロではなかった、という事が第1巻のあとがきで明らかにされておりましたが)のだが、敢えてその険しい道を進もうとするキッドは、どんな小さなチャンスもどん欲に掴んでいこうとする。それは言ってみれば究極の二択の連続になるわけで、目の前のチャンスに見えたものが、少し長い目で見ると結果的にマイナスに働くこともあり、彼の選択はいつも正解のルートを行くとは限らない。その時々の結果に一喜一憂し、心のどこかに焦りのようなモノがうまれ、そのことがやがて、彼を大きく落ち込ませる事態を引き起こすことになる。彼を見守る親友、レンジもまた彼なりの問題を抱えていて、そのことに悩み続けているのだが、いずれにしても今、彼らの命はナポレオンの大軍を前に風前の灯状態。さあ突破口はあるのか……、と言うあたりの展開はなかなかうまい。

元もと何も持たない一人の若者が、それなりに歴史と伝統のある軍隊という社会の中で、自らの地位を押し上げて行くにはどうしたらよいのかを迷い、間違いをしでかしながら生きていく、と言う軸がぶれないのでかなり楽しめる。「オーブリー」ものはどうにも肌に合わんので、最近続きを買ってないのだけれど、こちらはもうしばらく付き合ってみても良いかな、と思える。史実の折り込み具合も無理がなく、なかなか楽しめる。不満があるとしたら、登場人物達の関係性の描写がまだ手薄な感じがするってあたりかしら。ボライソーとオールデーのような強烈なものは難しいかも知れないけれども、せっかくの親友、レンジとの関係性が今のところはまだ、自分たちは親友親友言うておるのに、端から見たらあの二人、仲良くないんじゃね? みたいに見えてしまう時があって。シリーズ物では人間関係の強弱はお話の良いアクセントになると思うんで、ここらがもっと改善されると、さらに面白くなるんじゃないかな。

★★★


2009-03-18 この日を編集

[F1] 茶色がずいぶん速いらしい

ソースは全て「F1通信」から。バトンがトップ! バルセロナに衝撃: バルセロナテスト2009年03月11日バトンに続いてバリチェロもトップタイム: バルセロナテスト2009年03月12日3チーム走行、ブラウン最速: ヘレステスト2009年03月15日バトン最速、ハミルトンはペース上がらず: ヘレステスト2009年03月17日などなど。これはいったいどうしたことかって事で、ブラウンGP BGP001: 技術分析なんて記事も。08年シーズンのあまりの低迷ぶりに、かなり早い時点から09年用マシンの研究開発が進行していたのと、久しぶりのかなり大きなレギュレーション変更が、各チームの地力の差をあっさり吸収してしまうくらいの影響力があったと言うことか。

もちろんF1つーのは、オフシーズンのパフォーマンスなんてのはなんの薬にもならない類のものだし、そもそも強豪だの名門だのと言われるチームというのは、シーズンが始まってからの軌道修正のスピードと成果が高いからこそ、そう呼ばれるわけだと思うわけで、今どんなに速くても土台の部分に不安のあるブラウンGPが、今年の晩秋までその速さを維持できているとは到底思えないんだけど、それでもニュースソースの出方の流れを眺めてると、昨年シーズンの終了から程なくあわてて撤退してしまったホンダの見た目上の立場ってどう言うことになってしまうんだろうと、要らんところを気にしてしまう。これではまるで、ホンダが撤退したからマシンが速くなった、と取られかねないものね。

全ては結果論だけど、いろんな意味で株を下げることを覚悟の上で引いたものが今、「行けんじゃね?」的に取りざたされているってのは関係者的にかなり忸怩たるものがあるんだろうな。この先どういう風に話が流れていくのか、ちょっと興味ありますな。ブラウンGP、09シーズンが終わったときにどんなポジションを得ているんだろうか。

[Day] 決戦は日曜日?

ふうむ、そんなに評判いいんなら、「ヤッター・ドラゴン」の順番が楽しそうっすね。暫定、日曜日って事で進めちゃって良いのかな。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

noki [なにやら茶色のディフューザーが物議をかもしてるのもこのテスト最速ってのがかかわってんでしょうかねぇ。他チームとかから..]

rover [銀色の不調(かなりの主催者側発表)もいろいろ取り沙汰されていますもんね。裏でいろいろ動いてたりするんでしょうかねえ…..]


2010-03-18 この日を編集

[Books] リックの量子世界

リックの量子世界(Ambrose,David/著 渡辺庸子/翻訳 アンブローズデイヴィッド/著) デイヴィッド・アンブローズ 著/渡辺庸子 訳
カバーイラスト 瀬戸羽方
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
創元SF文庫
ISBN978-4-488-73501-2 \960(税別)

やりがいのある仕事と深く愛し合う妻子、信頼できる友人…。小さいながらも高評価を得ている出版社を経営するリックの人生は充実していた。そんなリックは今、そのキャリアの中でも小さくはない、新しい一歩を踏み出すことになるであろう一日を始めようとしていた。だが、そんな特別な日は、その始まりから不可解で不吉なことばかりが立て続けに起こる。不吉な気分を振り払い、新たな出資者たちとの契約締結の場に向かったリックだったが、その場で押さえようもない焦燥感に支配され、重要な会議の場を飛び出して車を走らせる。闇雲に走らせた車がリックを誘ったのは、交通事故に巻き込まれた妻の姿だった。

そして途方もない絶望で遠のいた意識が戻ってきた時、リックは自分が「妻の交通事故の現場」ではなく「自分の交通事故の現場」にいることに気がついて…

映画「ファイナル・カウントダウン」などの脚本も手がけた著者の、小説家としてのこれがデビュー作と言うことになるのだそうで。とはいえすでに何冊かの著作は訳出されている。「そして人類は沈黙する」ってタイトルには何となく聞き覚えがあるんだけど、読んだかな、どうだったかな…。

お話の根っこにあるのはタイトル通り、量子論的並行宇宙を背景に、不可思議な体験をする男の物語。妻の死を目の当たりにし、その現実を受け入れられないという強い気持ちが人間の精神のみを並行宇宙の別の時間線に飛ばし、その世界にいる自分(リチャード)にこちらの自分(リック)の魂を同居させてしまうことになってさあどうなる、と言う話。カバー裏の惹句に曰く、異色作家がディック的悪夢世界に悪夢世界に論理的構成で挑んだ野心作とあるが、で、確かに本書の後半部分は確かにディック的な、救いのない悪夢の連続があるのだけれど、それ以上に印象的なのは、1993年初出とは思えないくらい、クラシカルにまとまった構成。ディック的と言うよりはむしろ、ブラウンとかブリッシュあたりが60年代にふふんと書いたお話、でも通るんじゃないかと思えてしまう。

当然、タイトルにある「量子」の扱いもあくまで作品世界を補強するための黒子であって、量子論的宇宙や世界が、お話の中で登場人物たちの行動に大きな影響を与え続けるようなものではない。ある程度ハードSFに寄った作品を期待すると肩すかしを食らうだろう。逆に自分みたいに、読む前に「また量子論かぁ、難しいのはイヤだなあ」なんて気分で読み始めるとあら不思議、なんだかサクサク読んでいけちゃうわ、ってなモンでね(^^;)。

ディックの作品ほど壊れていない、ある意味端正とも言える構成で、作家のお話づくりの技巧をじっくり楽しめる一作。SF的アイデアの斬新さと言うより、SF的なアイデアを物語の中でどう展開し、まとめていくか、お話づくりの巧さを堪能するような小説。ある意味極めて古風なお話と言えそうな気がする、だがそこがいい、って感じでしょうかね。

文句をつけるなら邦題かな。原題は"THE MAN WHO TURNED INTO HIMSELF"。「我に返った男」とか意訳したら間違った認識になるんでしょうかね。東浩紀氏の「クォンタム・ファミリーズ」が話題の昨今、ここは「量子」押しで行こう、みたいな戦略があったのかもしれないけど、ちょっとこの邦題は違うような気がするな。

★★★☆


2012-03-18 この日を編集

[Day] お仕事お仕事

平日は別件の作業があるんで、なんて言ったら日曜のお昼前に200Mb超の修整要項が届いたよ。ま、pptでサイト全部についてチェック入れた資料(なので触らなくて良いページも結構ある)故のでかさなんだけど、こっちの対応項目は文言修整からHTMLの書き直しまで、いろいろあってだいたい70項目ぐらい。一応対応致しますですよ、はい。

[F1] オーストラリアGP決勝

仕事してたんでタイミングモニタをチラ見、なので何が起きたのかあまりよく解ってない。スタート番長の可夢偉が少し順位を上げ、ミハエルは序盤で沈んじゃった(ギアボックスのトラブルだとか。機械的な信頼性に不安があるのかしらね)。とにもかくにもノーズに段差のないマシンがちゃんと速いのはなんだか嬉しい。ここに来てバトンの評価がウナギ昇り中なのかしら。逆にレッドブルには、去年までの圧倒的なアドバンテージはかなり目減りしているって事なのかな。

んー、今年はちょっと面白いシーズンになるのかも知れない。キカイが不調なのを放ったらかしてるCS観賞環境、修理した方が良いかしら。

[Anime][TV] 定期視聴番組

こっちもチラ見なんで軽くいきます、「灼眼のシャナⅢ」、「偽物語」、「探偵オペラ ミルキィホームズ第2幕」、「モーレツ宇宙海賊」、「昔の吉田君 秘密結社鷹の爪」、「特命戦隊ゴーバスターズ」、「仮面ライダーフォーゼ」、「スマイルプリキュア!」、「機動戦士ガンダムAGE」。

土曜深夜は「モーパイ」か。宇宙SFの楽しさを存分に楽しませて頂いた。マラコット級も出てきましたね。次はパイロン? 意表を突いて「ちはや」とか出てきたらオジサン大喜びなんですが(ね え よ)。

日曜朝、「ゴーバスターズ」にかなり感心した。これ、アメリカのSF-TVシリーズに匹敵する風格を備えたお話になってるんじゃないだろうか。筋立ての甘くなさ、キャラの特性(達観してるようで無茶も厭わない赤、クールに見せて実は沸点低い青、マスコットキャラ的な位置にいるけどそれだけじゃない過去を背負ってる黄、という描き分けがすばらしい)の説明の巧さ、ちょっとびっくりしたよ、大人じゃん、これ(w。どうなんでしょう、小さいお友達、これは大丈夫ですか? などと要らん心配もしてしまったりして。

「ガンダム」は本気でどうでも良いコンテンツになってしまったなあ……。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

P2 [ゴーバスターズ頑張って欲しいですねー。 カッコツケテルツモリデソノキニナッテマルデトウメイニナッタミタイ になりませ..]

rover [自分的にはある程度確信もあってちょっと淋しいのですが、メカの発進シーンとかはこの先削られるんだろうなあと思うと…。そ..]


2013-03-18 この日を編集

[News][F1] 朝刊トップだ!

朝刊の一面に載ってるんで驚いた。ホンダ、F1復帰へ 15年にも エンジン開発に着手(asahi.com)。念の入ったことに夕刊でもちょっと触れてたり。朝日新聞にしては珍しくモータースポーツに紙面割いてるんだけど、どーした? そんなに話題のない月曜日だったのか? ついでにこの件、他でそれほど話題になってるようにも見えないのがまたちょいと気にかかる。

一週間くらい前の記事ですけどこんなのも。訴訟対策、交渉能力が必要か ある人物がホンダF1復帰の障壁に?(F1 LIFE)。まだいろいろあやふやな部分も残ってる段階で、ちょっと気の早いニュース化だったりするのかな。

今日はとうとう「天声人語」がF1について語ってた。どーしたんだ朝日、そんな新聞だったっけ?

[Day] 春の嵐

だったそうで。古本発送しなくちゃいけないので気は進まんが外に出てみたら、見事に傘ひん曲げられましたわ。

この雨風の中、どこかの学校は卒業式だったみたいで、暴風の中、袴姿のおねいさんが、苦労しながら駅の方に歩いておりました。


2014-03-18 この日を編集

[Day] 首痛いのが直らない

しんどいよう(泣)

[Books] クラーケン

クラーケン(上)(チャイナ・ミエヴィル/著 日暮雅通/翻訳)クラーケン(下)(チャイナ・ミエヴィル/著 日暮雅通/翻訳) チャイナ・ミエヴィル 著/日暮雅通 訳
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011910-2 \880 (税別)
ISBN978-4-15-011911-9 \880 (税別)

ロンドン自然史博物館のキュレーター、ビリーの仕事の一つは博物館を訪れた客に館内の即席ツアーのガイドを務めること。いつものようにその業務をこなしていたビリー。観客達のお目当ては、ビリーが標本の作製を担当した全長8メートルを超えるダイオウイカの剥製。各種の標本の説明を加えながら、お目当てのダイオウイカが保存されている部屋に到着したビリーは我が目を疑った。そこにあるべき巨大なダイオウイカの標本が忽然と消え去っていたのだ。一体誰がなんの目的で、そもそもどうやって。

そんなビリーにコンタクトしてきたのは、スコットランド・ヤードのカルト関係の犯罪を専門に扱う部署の警官たち。さらに混乱するビリーに告げられたこととは…。

長い歴史を持ち、しかも産業革命の発祥の地でもある、というロンドン。そこはファンタジーの要素とスチーム・パンク的、あるいは何かいびつなハイテクイメージ的なものをごっちゃにして、なんだかよく分らん世界をでっち上げるにはうってつけの街、と言えるのかも知れない。日本で言うなら東京を舞台に将門伝説とアキバのノリを一つの器にぶち込んでみる、みたいなノリになるのだろうかね。我々が知ってるような気がするロンドンと、同時にそこに存在する、魔術的な何かが色濃くしみついた裏のロンドンが一緒くたになった世界で、カルトと魔法が暴走するようなお話。で、これが、

ものすごく面白い

自分は貧弱な脳味噌が理解できる範囲で、「物語」をちゃんと作ってくれているお話が本来好きなんだけど、で、本書はそれとは正反対の位置にある小説と言えるんだけど、お作法がどうとか、小説としての構造がどうとか言うのも結構だけれど、世の中にはそういう建前を「そんなん知るかー」でぶっちぎり、とにかくイメージの奔流のみで最初から最後まで読み手を引きつけて離さないお話が存在する、ってことで、自分にとっては本書はまさにそんな一冊(上下巻で二冊だけどね)。正直ワケわからん。でもこのワケのわからなさは快感だ。何をやっているのか、何が起きているのか、実はよくわからんのだけど、でも何かすごく面白いことが起きているようだ、と感じられるって点では出来の良いハードSFに近い味があるのかも知れない。わからんままに読んでいくと、最後に本気で大事なものってなんだったのか、ってところでSF者をニヤリとさせるような描写もあったりしてなんだか嬉しくなってしまう。

正直とっ散らかったところも多いし、なんというか、割と考え無しで突っ走ってるところもあるような気はして、小説の完成度としてはどうなんだ、って思うところも無くは無いけど、そんなのをチャラにしてしまえるくらい、いろんなところが楽しい。うん、次々と惜しみなく繰り出されるイメージが楽しすぎるんだよね。ワケわからんけどなんだかとてもステキな読書体験をさせていただいた。これ、かなり好きです

以下いくつかの蛇足。
本書でいい味を出してる登場人物の一人、デイン君、「『スタートレック』は知ってるけどトリブルは知らん」、ってのはどうなんだ? オレもトレッキーじゃないけど、トリブル騒動は結構覚えてるぞ。

もう一個。本書ではさまざまな民間伝承とかカルト的クリシェがルビつきでがんがん羅列されてて、そこも本書の面白さの一つになってはいるんだけど、そんな中、原典がどこになるのかはわからないんだけど、「土地の守護神」に「ジニアス・ローサイ」ってルビが振られてて。ジニアス・ローサイ? それ、神官さんでねか? 紫堂恭子、やるなぁ(^^;

辺境警備 1(紫堂恭子/著)

ジニアス・ローサイではなくジェニアス・ローサイさんが頑張るお話。良いですよ。

★★★★


2016-03-18 この日を編集

[News] Well done Silvia(訃報)

シルビア・アンダーソン(asahi.com)。「サンダーバード」を生み出した人物の一人にしてレディ・ペネロープ・クレイトン・ワードの声を担当された方。自分にとって最大級の影響を与えた映像作品を産み出して下さった方。最大級の感謝を。ありがとうございました。


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ここ1週間分の話題

傑作です

懐かしさ満点

妖精を観るには…

ジュヴナイルとしてなかなか良質

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