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昨日の続き。地上波で「パールハーバー」やってたのでこれも見る。なんだよ、スピットファイアが飛ぶんなら一言言ってくれよ、劇場に見に行ったのに(^^;)。
んでまあ映画の方はあれですね、「タイタニック」をやりたかったわけですねこれは。「ラブ・ストーリーでっせー、しかも社長、こんだ氷山とかいうビンボ臭いもんちゃいまっせ、ジャップでっせ、ジャップがうわーと攻め寄せてきますねん。船も一艘沈むだけちゃいます、もうあっちゃこっちゃで大爆発しますのや、その中でな、ロマンスが進みますのや、しかもこんだ三角関係も入れまひょ、こりゃ当たりまっせー」などというプレゼンを真に受けて、お金を出した人がいたんでしょうなあ。
お話はもう、あちこちで酷評されてるとおり全然ダメで、盛り上がらない事甚だしいし、無駄に長い。なんせ「パールハーバー」と言っときながらドゥーリットル隊の東京空襲が実はクライマックスとはこれ如何に。つかこっちをメインにもっと短くした方が面白い映画になったんじゃねえの? ってぐらいで。
あちこちのサイトで国辱映画扱いされたにしては、日本人の描写とかそんなに気にならなかったのは、編集が巧妙だったからなのかしら。巧妙と言えば零戦がうまく似せて作ってたけど、あれは何をベースにしてんのかなあ、って悩んでないで調べてみよう………プレーンズ・オヴ・フェイムの零戦? うおーそりゃすごい。そんな結構な物を見せてもらってたとは(^o^)。その他、CGパートの出来はさすがに今の映画ですわな。逆にそういう映像と、現代の軍艦をそのまま映しちゃって平気でいられる神経がトホホなんだけど。篭マスト度が低いあたり、水モノ大好きとしてはちょっとこの映画、低い点数つけざるを得ないね。たとえ奇跡的にお話がちゃんとしていたとしても。
金川欣二さんの「トリビア」の元祖はコロンブスだった。何かを知ったときに、そこで「へぇー」ボタン叩いて終わりにするのではなく、そこからさらに知的興味を拡散させてこそ人間、と言うお話。ここに何度も引用しているたおさんの名言「意識の拡散するSFが良いSFだ」を無理矢理絡めると、「SFこそが人間の文学」という結論が導かれて………こないか(^^;)。
さてそのたおさんとこで知った、20Q。何かを思い浮かべて20の質問に答えていくと、AIが「それってこれのこと?」と推測してくれる、と言うもの。ちょっと意地悪い物を思い浮かべて質問に答えてみたよ。
I am guessing that it is a nuclear power plant?
いやそこまで大層なものを考えてたわけじゃないんだけどね。で、さらに質問が続く。
うーん、ちょっと変な方向に行っちゃいましたか。ここで向こうもお手上げになって、「他に思いつくのはこんなとこなんだけど」って候補が表示された。中には戦車とかF1とかムーンバギーとか巡航ミサイル、なんてのがあって、かなり近いとこまで推論してたんだなあとは思いましたです。え?私の思い描いていたもの? 答えはジェット戦闘機でした (w。
「春の時代劇スペシャル」だそうで、久々の将軍様。今回は奥州で反目の度合いを深める二つの藩の争いと、かつてその争いに巻き込まれた男女の悲恋を将軍様がどう捌くか、てなお話。おー、今回は東北旅行かーと思ったんですが、今回はどういうわけだか遠出はなし。行って千葉まで、てのはなんかビンボ臭いなあ。お話的にもゲストたくさん呼びすぎてイマイチ盛り上がらん感じ。遠くで反目してる藩同士を、江戸でどうにかしちゃおうってのはやっぱちょっと無理があるんじゃないかなあ、と。
ということで見どころは、「ラスト・サムライ」のおかげで人気者になっちゃった福本さんの出番がたくさんあるところ…なんだけど残念ながらこれもイマイチ。役者としては知らず、斬られ役の福本清三の魅力というのは主役と剣を切り結ぶやたちまちのうちに切り捨てられ、大仰にきりきり舞いして画面から消える、一瞬の芸にあるわけでしてな、ちゃりんちゃりんと切り結び、一旦引いて他の斬られ役が斬られたあとでまたちゃりんちゃりん、なんて斬られ方には向いてないと思うんだけど。実際引いてるときの福本さん、なんか所在なげだしさぁ。福本さんはたちどころに斬られてなんぼの斬られ役だと思うんだけどなあ。
あ、でも殺陣自体はさすがに、最近ちょっとお肉ついてきた将軍様なんかよりはるかに鋭く、スピーディーで、やっぱうまいなあ、とは思いましたけどね。
ロバート・B・パーカー 著/菊池光 訳
カバーフォーマット 辰巳四郎
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫HM
ISBN4-15-075684-8 \780(税別)
依頼人はスーザンだった。彼女の別れた元夫がトラブルに巻き込まれている、という。20年にわたって連絡の無かった元夫、ブラッドはその姓をシルヴァマンからスターリングへと変え、今は一種のプロモーターとしてイヴェントのプロデュースなどに携わっているらしい。そんなイヴェントの一つで、ブラッドはイヴェントの参加者の女性たちからセクハラ容疑で訴えられているというのだ。だが当のブラッドにはその訴訟を真剣に受け取っていない節がある。訴訟を起こした女性たちの一人の夫は、刑事事件を担当させたら無敗と言われる辣腕の訴訟弁護士だというのに…。調査を開始したスペンサーだが、何も、そして誰もが肝心なことに関して、口が重くなっていることを知っていく。全幅の信頼と愛情でつながっていたはずのスーザンまでもが…。
おおう、今回も「アン・ハ」が出てこないぞ。一体どうしたことだ。その代り今回は「フム」が多用されている。これで次回作でスペンサーやホークが「フムン」、とか口走っちゃったらどうしよう(w。
さてお話の方は、あらすじでも触れたとおりスーザンの元夫が巻き込まれたらしいトラブルの解決を、なぜか夫、直、ではなくスーザンがスペンサーに依頼する、という妙に奥歯に物の挟まった感たっぷりなイントロで幕を開ける。今回のお話の見どころは、じつはこのスーザンの行動にも見て取れるのだけれど、スーザンってほんとのところどんな女性なの、が、元夫が巻き込まれたらしい事件を調べていく上で見えてくる情報を挟みながら、ややいつもとは勝手の違うディスカッション(もちろん、これは『スペンサー』なのだ。つかず離れずのディスカッションは必須です)を重ねていく過程で見えてくるあたりにある。いつものようにミステリ味は少なめ。
まあ誰もスペンサーに、あっと驚くトリックの謎解きなんか期待しちゃいないだろうから、それはそれでいいんですけど。無理矢理好意的に解釈するならば、このシリーズの面白さってのは、ルパンⅢ世的「おとこのぉー、びぃがぁくぅー♪」を、毎回中年男女が「俺達、間違ってないよな」って再確認するところにあるわけで、今回のお話はその辺、かなりうまく行ってたんじゃないかしら。解説でミステリ書評家、の穂井田直美さんって方が"シリーズきっての異色作"とマクラを振っておられるけれど、個人的にはそないに立派なものでもないと思う。いつものスペンサー。絡んだところにちょっといつもより恋愛成分が多めだっただけ、なんじゃないかいな、って気はしますな。
ただ、無駄口うだうだの面白さが実はスペンサー物の真骨頂であるとするならば、この作品は決して悪くない出来だと思う。前作もそうだったけど、「男の美学」(やや独善的)に水を差すのは常に"子宮"なのだ、ってあたりは結構示唆に富む物があると思うですよ。お話の構成的にもしっかりしていて好印象。総じて「佳品」と言って上げていい作品だと思ったです。
それにしてもスペンサーがパソコンの前に座る日が来るとはね。座ってもなにも好転したりしないのは予想通りなんだけど。ただ、きっとホークは、実はしっかりパソコン使いこなしているんだろうなあと思ったです。
(★★★)
ストッダート、2008年F1エントリーを申請。ミナルディ復活に意欲(AUTOSPORT WEB)。むふふ、憎めんオヤジだなあ。ミナルディという名前が復活するのは何となく嬉しいけど。
他にも何チームか、2008年のエントリを目指しているチームがあるみたいだけど、そっちはどういう動きを見せるんだろう。予備予選復活、とかになるんですかね。
この辺の事情も見越して、SAF1は今年無理矢理半分にF1にやってきた、なんて言われてたけど、こうなってくるとその判断もそれなりに正しかったのかもね。
adramineさんの日記を経由して、成分解析 Ver0.1(カドルコア世代☆ // ソフト部屋)。"Buffalin.exe"ちうファイル名にチョイワラ。さっそく行ってみよー。
乱土労馬の成分解析結果 :
乱土労馬の62%は大人の都合で出来ています。 乱土労馬の22%は野望で出来ています。 乱土労馬の9%は陰謀で出来ています。 乱土労馬の5%は赤い何かで出来ています。 乱土労馬の1%は月の光で出来ています。 乱土労馬の1%は鉛で出来ています。
まあこんなもんすかね。野望と陰謀が大人の都合で抑えられてるわけだ。あとは赤い何か、ってのが問題だな。続いて惰隠洞。
ばむばんか惰隠洞の成分解析結果 :
ばむばんか惰隠洞の69%は覚悟で出来ています。 ばむばんか惰隠洞の28%は心の壁で出来ています。 ばむばんか惰隠洞の3%は知恵で出来ています。
……覚悟の上です。さて古本屋は。
軽石庵の成分解析結果 :
軽石庵の74%はやらしさで出来ています。 軽石庵の18%は大阪のおいしい水で出来ています。 軽石庵の5%は世の無常さで出来ています。 軽石庵の3%は月の光で出来ています。
うお。特殊古本屋改め変態古本屋、で行った方がいいかしら。最後に本名も。もはや伏せ字にする意味もあまりないが。
○○○の成分解析結果 :
○○○の58%は蛇の抜け殻で出来ています。 ○○○の24%は大人の都合で出来ています。 ○○○の11%は波動で出来ています。 ○○○の4%は呪詛で出来ています。 ○○○の3%は雪の結晶で出来ています。
ぬう、すでに抜け殻だったのかオレ。道理で。
せっかくだからマカーなTUXさんの分も、分析しておきましたよ(頼まれもしないのに)。尊称略。
○○○○の成分解析結果 :
○○○○の99%はお菓子で出来ています。 ○○○○の1%は花崗岩で出来ています。
TUXの成分解析結果 :
TUXの65%は度胸で出来ています。 TUXの23%は華麗さで出来ています。 TUXの8%は祝福で出来ています。 TUXの3%は知識で出来ています。 TUXの1%はカルシウムで出来ています。
本名が驚くべき結果になってますな(w。
寸゛さんの分析の分析(29日の分。こうしとかないと面白みがないので各自善処されたい)、オチが壮絶だなー。ちょっと咽せた。ナレーションは別モノ。さてさて、復刊ドットコムからお知らせ。デュマレスト・サーガ復刊だそうです。ただしとりあえず最初の5巻のみ。続きも出ると良いですな、というか、いまだに未訳の最終巻(32巻、になるのかな)を出して欲しいところですな。
□ でした [ 本名でやってみました。 56%は着色料で出来ています。 33%は白インクで出来ています。 4%は勢いで出来ています..]
□ にこ [にこの58%は花崗岩で出来ています。 にこの30%は着色料で出来ています。 にこの11%は波動で出来ています。 にこ..]
□ rover [むは、スタンド名「にこ」って感じっすね(w。]
□ HashiM [携帯端末で唯一CSS非対応なのが実はドコモだったり(苦笑). だからドコモ嫌いです(ぉぃ]
□ TUX [●ちょっとまてーい!!(滝汗) なんじゃそりゃー!!!!!!!!!! ●ワタシって、妖怪かなんかですか(大泣)]
□ rover [99%のスイーツにひとかけらの石。ロマンですね(w]
□ rover [>HashiMさん i-MODE XHTML2以降じゃないとテーブルすら使えないと知ったときは、殺したろかと思いまし..]
タイミングモニタで鑑賞、晩飯の後に録画しといたCS版で改めて観戦。ハミルトンがギアボックス交換で最後尾に移動、その後トヨタの2台がレギュレーション違反でさらに後ろに回された。トヨタはピットスタートを選択。予選の結果からの作戦なのか、フェラーリはスーパーソフトを選択。結果的にこのチョイスが大外れで、スーパーソフトの性能の落ち具合が予想以上に急で、川井ちゃんの予想を大幅に上回る(下回る?)ラップでのピットインとタイヤチェンジを余儀なくされてしまってさあ大変。大荒れ、というのではないけれど細かいところでちょこちょこと荒れ模様。
なにはともあれレギュレーションの大きな変更と、このタイヤの特性のせいでいろいろ面白いことが起こるレースではあった。もう一度ペースカーが入っていたら、最後の最後でクビサとベッテルのインシデントがなかったら、いろんなイフが考えられるけど、とりあえずブラウンGPのマシンが良くできたものであるって事と、ちゃんとしたマシンをあてがってもらったら、ジェンソン・バトンはちゃんとやれるレーサーなんだって事は良く分かった。この好調がいつまで続くのかは分らないけれど、まずはこの快挙に惜しみない拍手を。
繰り返しになってしまうけど、かつ結果論でしかない話かも知れないけれども、ホンダは一番拙いタイミングで一番下手な手をうってしまったことですなぁ…。
マイク・レズニック 著/月岡小穂 訳
カバーイラスト Stephan Martiniere
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011750-4 \840(税別)
不断の戦争状態下にありながら腐敗の一途をたどる共和国政府と宇宙軍に嫌気がさし、ついに体制に反旗を翻した宇宙軍のはみ出しヒーロー、ウィルソン・コール。彼に心酔した少数の軍人たちと共に老朽宇宙艦<セオドア・ルーズベルト>を強奪し、体制に与しない「海賊」として生きていくことを決意したコールと仲間たちだったが、さて海賊とは何をするものなのか、自分たちが狙う獲物とは何なのか、そんなところから海賊家業の第一歩を踏み出した彼らだったが…。
ってワケでね。宇宙の海はオレの海だ。ドクロのマークをつけて星の海を行くぜ、船にはでっかくドクロのマークを描き込んじゃえ、ってのはまあ格好良いけれど、あからさまに海賊船とわかる船に乗ってる海賊、なんてのにうっかり引っかかるヤツぁいねえよな、というある意味ちょっと考えたら「そりゃそうだよね」的なところに敢えてツッコミ入れてきたところは案外楽しい。その後も海賊家業の微細に渡る、とはつまりやたら所帯じみた部分のディティルの描き込みの念の入りっぷりが面白く、しかもこれを書いてるのがレズニックと来るものだから、手垢のついたネタをベースに実は意外に面白いところに切り込んできてくれるんじゃないかという期待をちょっとだけ持ってしまう出来になっていた。
いまだに(私にとってのレズニックは、『キリンヤガ』や『アイヴォリー』のレズニックなのでね)レズニックがこんなもん書かなくても、と思う所がある反面、このネタでレズニック、って所でこの先、どんな展開が待ってるんだろうとちょっと期待しちゃう部分もある。あちこちにドクロマークをあしらった片眼の良く言えばストイック、悪く言ったら自意識過剰を隠しきれないヒーローだけが宇宙海賊なんじゃないぜ、ってなツッコミがあってそこが楽しくてしょうがない。この調子でお話を拡げてくれるのならばそれはそれで楽しみにしたい気がするよ。なんだかんだでこれ、ちょっと気に入りつつある自分がいたりします。
★★★☆
昨日のお仕事依頼連絡、結局今日の午後になってようやく続報がやってくると言う…。修整項目は40件ぐらいでまあどってことないんだけど、ものがとある企業の独自開発したCMSパッケージ上(ちょっとサイトたどってみたらパッケージ価格500万からだって、すごいなあと棒読み)で、何をやるにもこのパッケージのコントロールパネル上で作業しなくちゃいけないから、たとえばHTMLとCSSを同時に開いて両者をつつきあわせながらの編集、なんて事が出来ないものだから、時として非常に仕事が煩わしくなるのね。しかも独自のタグを導入してるんで、そこの動作チェックも結構厄介という…。
ま、わからんところは放り出しつつ対応しますですよ、つか、対応した。
火曜~水曜分、「未来日記」、「ブラック★ロックシューター」、「ギルティクラウン」、「あの夏で待ってる」、バンダイチャンネルで「輪廻のラグランジェ」も。
ちゅちゅちゅ、中学生が何をやっとるんだ、お父さんは許さんぞ! だった「未来日記」。いろいろと謎の多い存在だったゆのっち(違)の秘密の多くが明かされる回。ある意味一度神の力を得たが故の、あの常人離れした能力って事だったのかな。このお話はそれぞれが持たされた未来日記の能力の得失差を活かしたバトルの詰め将棋的なところに面白さがあるんじゃなく、パラレルワールドを跳躍する存在がいたならば、その存在が背負うものとはどういうものなのか、ってのがテーマだった、というのがわかるようなお話だった(そうか?)。その意味においては、かなり面白かったです。
ここから最終回ラッシュ。「ブラック★ロックシューター」、出だしの訳のわからなさにはちょっと閉口したんだけど、回を追うごとに面白くなっていき、最終回を見たあとは何というか、これはある意味「まどか」以降の新たなマイルストーンになり得る作品の一つではないか、などと大げさなことまで思ってしまった。もっというなら「まどか」以降と言うよりも3.11以降に語るべき何かに言及しようとした、というか。着地点がそれで良かったのか、とも言えるけど、それでも「傷つける、傷つけられる」というテーマに対してかなり真剣に向き合った作品だったと言えるのでは。アニオタ的には敢えて「上手い」という評価のある声優さんたちをワキにして、クライマックスでカナ×カナ対決をやらかしてみるってのもかなりチャレンジングだと思った。わたしゃあすみん大好きおっさんなんだけど、同時に彼女の演技力がB級であることを認めるのもやぶさかではないんですが、そんな彼女によくこんな難しい芝居を任せたなあ、ってところで妙に感心しちゃいました。ま、案の定上手くはなかったけどねぇ(w。
実は同じように「傷つける」って事がテーマの一環だったのかな、なんて思った「ギルティクラウン」も最終回。こっちはある意味、割と絵の美しさでお話の凡庸なところを上手いことごまかしちゃった終わらせ方、だったと言えるかな。
「夏待ち」も最終回。悪くはなかったけどリアリティラインの引き方がちょっと違うんじゃないかなあという気がして、そこが残念。宇宙人の美少女が地球の田舎に落ちてきて、そこの高校生達と触れあっていろいろ経験する、というラインはオーケー。でもそこに同時に、地球にはオーバーテクノロジーを使えるMIBという組織があって、そこのエージェントが都合良く前者の世界観に混ざってる、という世界観をねじ込ませるってのはどうなんだろう。いきなりのその世界観の割込みは、前者の高校生達のちょっと変わった日常、っていうリアリティラインをぶちこわしにしてしまっている気がした。もっと他のやり様もあったと思うんだけどな。
「ラグランジェ」は、悪くはないけど何か突き抜けたものがあったとも思えなかったなー。
開幕戦。S3-9T。メッセに勝ち投手の権利がつく5回、表に一点追加があってちょっと安心かな、と思ったらその裏にあっという間に追いつかれてしまって、こりゃあいつもの阪神劇場になるのかなと思ったんだけど、今日に限っては一応打線が有効に機能したみたいで終わってみたら圧勝だった。どうなんだろうな、って思った補強も今日のところは成功だったと言えるのか。西岡、大和の1、2番コンビがこの先も活躍してくれるのか、鳥谷三番ってどーなんだ、投手のやりくりはどうなるんだ、などなど不安材料は満載なんだけど、まずは幸先のいいスタートを切ったと言うことにしておこう。去年は打てなくて負けるチームだったけど、今年は若干打たれて負けるチーム感がぬぐえないんだけどどうなるかな。一応目標3位、でも俺の予想は4位、かな(^^;。
G3-5T。守り勝った感じ。シンノスケのミスにも助けられたか。2桁安打で5点しか取れねえってのはどうなんだ、って気もしないではないが、何はともあれ勝ちがついたのはめでたいやね。
「凪のあすから」、「鬼灯の冷徹」、「キルラキル」、「ハマトラ」。ラス前でさらにツイストかましてきた「凪…」、このまま一種の悲劇で終わらせることはないと思いたいけど、そっちの可能性もなくはないあたりがマリーさんの怖いところだったりするんだよね。「鬼灯…」はちゃんとしてると思うんだけど、突き抜けた面白さ、は残念ながら無いよなあ。
残り二つは最終回。「キルラキル」は、うん、テンションだけで突っ走った。この勢いは嫌いじゃないし、良くも悪くも後に何も引かない感じも良かったんじゃないかな。完全に消費するだけのコンテンツ、ってのも悪くないと思います。
「ハマトラ」は今期のアニメの流行りなのか、完全に息切れしちゃった系。「To Be Continued」のメッセージがこれぐらいウソくさいアニメも珍しいとは思ったけど。これでホントに二期やるの? だったらある意味スゴいわ。抜け作っぷりはかなり突き抜けてるんで、そこは割に好きだったんだけどね。
ブライアン・オールディス 著/中村融 訳
カバー写真 Doller Photo Club
カバデザイン 坂野公一(welle design)
竹書房文庫
ISBN978-4-8019-0355-5 \900(税別)
さまざまな種族の人間、亜人種、ミュータントたちが共に暮らす世界。<グリーン族>の狩人、コンプレインはある日、種族の司祭マラッパーから世界の中心を見極める旅への参加を求められる。実はこの世界はかつて人類が建造した巨大な移民宇宙船であり、宇宙船というものにはそれを統べる<船長>が居る場所がある。そこを押さえればこの巨大な宇宙船全体を支配できるだろう。こうして種族の禁忌を破り、コンプレインたちは宇宙船の<前部>を目指すことになったのだが…。
オールディス、1958年の最初の長編作品。他の惑星への植民宇宙船、謎の疫病、種の改変、伝説としての地球などなど、自分が小学生の頃に読んでいた、子ども向けにリライトされたSF作品のエッセンスがいっぱい詰まった作品になっている。主人公コンプレインの視点で進んでいく物語は、絶妙にミスリードを誘いながら進んでいき、最終的に「それでどうなるんだよー」と言いたくなるような放り投げっぷりで終幕。昔のSFって、そういえばこんな感じのヤツ多かったかもなあ、なんてちょっぴりほっこりしながら思ったことだった。
お話は秘境冒険譚的な始まりから、世界のゆがみの様なものへと言及が進み、そこで多種多様な生命体が混在するこの世界が実は巨大な閉鎖空間だったことがわかる、と言うところに最初のショックがあり、続いてその世界(がつまり植民を目的とした巨大宇宙船だった訳ですが)の現在只今の在りようがどういう物であったのかが解るところに二つ目のショックが用意され、それがコンプレインの視点から見たらどういうことになるのか、そのショックに彼はどう向き合うのか、がラストへの導線になるように構成されていて、そこのところのお話の流れはかなり良い。自分の視点のみで見聞していた世界に他者の視点が加わると、世界の見え方は変わってくるよね、という造りは少しも古びてなくて面白かった。
ただ、あふれるSF的イマジネーションをお話的に交通整理するところに、やや手腕のほうがついて行けてないところはあったかな、と言う気はしてそこは残念だったかな。ぶっちゃけ、まだ刈れたんじゃないかな、と思った。冒険譚的なエピソードが逆に登場人物たちのキャラ立て、というところでマイナスに作用してしまったんじゃないかしら。中盤、ちょっととっちらかった感の方が前に出てきすぎな感じはあるんだよね。
そこはちょっと残念だったけど、総じて楽しく読んでいけた。これは多分、訳者の中村融さんの手腕が大きいんだろうな。これがアメリカで刊行された後、あまり時間を置かずに訳出されていたら、それはかなり読み味の異なる本になっていたのかも知れない。古い酒を入れるための新しい酒袋、を意識して下さった、ということですね。何よりそこのところのお仕事がすばらしかったと思うです。
★★★☆
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□ taoy [1. It is classified as Other. 2. Do you use it at night?..]
□ ROVER [ふうむ、ワシ、割と曖昧な答えが多いから、敵も悩んでしまったのかも知れませんですねえ。]
□ bongo [weight loss phentermine http://www.network.axe.cc Phenterm..]