ばむばんか惰隠洞

«前の日(06-12) 最新 次の日(06-14)» 追記

カテゴリ一覧

Anime | AV | Baseball | Books | CGI | Chinema | Comics | CS | Day | DVD | Event | F1 | Games | Hobby | HTML | Kindle | Misc | mixi | News | Oldbooks | PC | Photo | SpFX | Stage | tDiary | Tour | TV | web | 逸級介護士


2004-06-13 この日を編集

[TV] 定期視聴番組

土曜深夜のアニメは7月までお休み(サッカー、なのかな?)、ということで「特捜戦隊デカレンジャー」、「仮面ライダーブレイド」、「ふたりはプリキュア」。あり? 「スーパーヒーロータイム」じゃなくなったんですかい? それはともかく。

「デカレンジャー」は京都編(#18 サムライ・ゴーウエスト)。んー、弾けっぷりでは「アバレンジャー」の京都編のほうが楽しかったかな、ってところ。あと、序盤で新撰組には詳しい、と言ってるセンちゃんがバンバン君のご先祖様を知らない、と言っているんだから、ご先祖様はなぜに歴史に残っていないのか、を、どんな形でも良いから説明して欲しかったですなあ。

「ブレイド」は今週(#21 友を思う戦い)はいろいろ見所があるっちゅーかなんちゅーか。ライダーになるには、やっぱり特訓が必要になるんだ、と言うことがわかりましたよ。常人よりは多少長く、生身でもアンデッドと闘えるのも、厳しい鍛錬のたまものだったのね、あはは(なぜそこで笑う)。その他、睦月くんが「光を守りたい」とかなんとか、あんたはウルトラマンかー、みたいなセリフ口走ったり、やっぱりいわくありげに出てきたキャラがさくっと退場したり、それなりにめまぐるしかったですな。めまぐるしいだけだったけど。

さてちょっと真面目な話。

「ブレイド」のヒーローたちの行動原理というのは、どうやら「守りたい」と言う意志のようで、それ自体は構わない。剣崎くんは幼いときに焼死する両親を助けられなかった、という思いがあるから。これはかなり動機として強い。もう少し見てる方にそれを思い出させて欲しい気もするが、まあいい。始さんは、何かと謎を秘めている自分を家族同然に受け入れてくれる、栗原家の親娘を守りたいと思うに至った。これもかなりいい。ダディヤナさんは守りたかった恋人を失って、これから何をしたらいいのか分からんので、とりあえず後輩でも鍛えてみるかー、と思ってる。まあいいや、それでも(^^;)。

さて睦月くんは、赤ちゃんの時に誘拐に巻き込まれ、コインロッカーに閉じこめられちゃったという暗ーい過去を持っている。その、コインロッカーが開けられ、光と一緒にうれしそうな人びとの顔が見えたことが、赤ん坊の頃の記憶に強く残っている。だからそんな笑顔の人びとを守りたい、と思った………。

右と左が繋がらないんですが、それ。

平成ライダーの特徴、といえそうなんだけど、毎回ヒーローがヒーローであるための動機、ちゅうのが弱い気がするんだけど、これはどういう意図があってのことなんであろうか。今時アツいヒーローははやらないよ、と? これからはヒーローもナチュラルだよ、と? それならそれでやりようもあると思うんだけどなあ。変な風にナチュラルさにこだわるから、主人公たちがなんで毎週怪人と戦ってるのか、わかんなくなって来ちゃうんだけどね。話に凝るのは自由なんだけど、仮にも命がけで戦う人たち、命をかけるに値する動機、ちうのをもう少し、強めに描いてくれても良いんじゃないかなあ、と毎年思ってたりするわけなんでした。

おっと忘れてた、「プリキュア」もちょっと(#20 どっちが本物?ふたりのほのか)。冒頭でほのかが作った香水のネタ振っといて、肝心の二人ほのかでさあどっちが本物、って曲面でそれ(香水の伏線)が通用しない展開を持ってくるってのはなかなか。圧倒的に強いポイズニーねーさんがプリキュアの二人に延々と演説をブつくだりで、「おおむね正論だよなあ」と思ってしまった私は、ちょっとヤバいかもしらん。

[Baseball] おっとびっくり

実際に実現するかどうかは、まだこれからいろいろあるみたいだけど、近鉄とオリックス合併へ(スポニチアネックス)。カミさん曰く、「んで、泥臭いけどパワフルなチームが残るの? 垢抜けてるけど印象の薄いチームが残るの?」 そうだねえ、泥臭くて印象の薄いチームが残って、ホントに実力ある人間は、どんどん海外に出て行きそうな気がするねえ。何人かはきっとナベツネに買われるんだろうねえ。いやはや。

[Hobby] でっ、でぇぇぇぇぇっ!

私が途中で投げ出している黒鮫号ペーパークラフトの達人、キャプテン・シライさんが黒鮫号のペーパークラフトを製作中、というのは、うちの日記の4/27のツッコミでも教えて頂いていて、楽しみだなあと思っていたんだけど、何の気なしに今日見に行ってみてひっくり返った。まだ製作途中なんだけどこの完成度! どうみてもバンダイの、あの腐った食玩の300倍は黒鮫らしいぞこれ、ほれぼれする。私がLightwaveで再現しようと思って、なかなか思ったような線が出なくてちょっと落ち込み中の、艦体下部のふしぎなくっつき方をするインテイクあたりとか、すばらしくいい感じなんだよなあ。ちなみに私が途中まで作って投げ出してるLightWave版の黒鮫はサムネールをクリックして頂いたらみて頂けます。悪くない気もするんだけど、なんか違う気もして先に進まないんですわ。

それにしてもいや、これは完成が楽しみです。完成したら教えてくださいね、シライさん。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

キャプテン・シライ [どうも、紹介して頂きありがとうございます。 でも細部の寸法合わせにてこずってまして、完成はだいぶ先になりそうです。 ..]

キャプテン・シライ [うわぁ、タグは使えないんでしたね(大爆発)]

ROVER [すげっ、六角大王付ですか(^o^)]

bongo [weight loss phentermine http://www.network.axe.cc Phenterm..]


2005-06-13 この日を編集

[F1] カナダGP決勝 (14:56)

がんばって夜更かしして観戦。ううんBAR、そこまで波乱のレースの演出役に徹しなくてもいいじゃないかーって感じで。序盤はルノーのスタートダッシュの良さをアピールし、終盤はペースカーを入れてファンパブロの黒旗を呼ぶ、という。タクの方もジャックの鼻先壊したり、20周遅れでレースに復帰してさらに自分のマシンをボロボロにしちゃったり。

モントリオールは全戦を通じて最もブレーキに厳しいサーキットだそうだけど、タクのマシンの壊れ方はすさまじかったなあ。他にもコーナリングミスでタイヤのショルダーを真っ白にしてしまうマシンが多かったけど、あれもブレーキの問題なんかもあるんだろうな。予選が結構きれいに見えただけに、ここまで荒れたレースになるとはね。完走11台かぁ。

結果はキミ、ミハエル、ルーベンスがお立ち台。パッとしないなあと思ってたのに、気がついたらなぜか上位に来ているフェラーリはさすが。このあたりがBARとの底力の違いって感じかな。

川井ちゃんによると、モントリオールではBARは他のトップチームに比べて10Kmほど最高速が低いってことだったけど、そこまでダウンフォースに不安があるのか? この先速いサーキットが少なくないと思うんだけど、大丈夫なのかね、そんなんで。

[web] 祝、復活 (15:06)

大好きな「それだけは聞かんとってくれ」、実に3年ぶりの新作だ。ぱちぱちぱち。ちなみにここで言及されているカツカレーのお話とは、第339回のこと。カレーの話だけに、併せて読まれると一層香ばしかろう。時々でいいですから、これからも新作よろしくお願いしますー。

[TV] 月曜時代劇 (23:41)

黄門様のない月曜日は淋しいなあ。んさて、大岡様の方も来週でいったん終了なのね。次はまた村上平次なのね。うーん…。

んまあ今週の大岡様は、これぞ大岡裁きだろうの子供の腕引っぱり合戦編で、それはそれで面白かったけどね。子役がうまいなあと思ってたら小林翼クンだった。見たことある顔だなあと思ってたんだけど、大五郎ヘッドの印象が強すぎたか、とっさに彼だとわからなかったですよ、不覚。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [●いやー、「それだけは聞かんとってくれ」の再開、めでたいですなあ。なんか無性にカツカレーが食いたくなってきました(笑..]

ROVER [昨日のお昼はレトルトのカレー、今日の晩飯はどうやらカツのようです。と言うわけで脳内で合成してみます(w。]


2006-06-13 この日を編集

[Books] ハローサマー、グッドバイ (23:38)

本書カバー マイクル・コニイ 著/千葉薫 訳
カバー 小松原英
サンリオSF文庫

史上最強のジュヴナイル

どこかで戦争は続いている。庶民の暮らしにはそれなりの影響が出ているようだ。そのせいか、父が政府の役人である僕の家に対する世間の目は、最近どことなく冷たく、よそよそしい。だがまあそれはいい。僕だって両親は好きじゃないのだから。そんなことより今はこれから始まる夏の休暇のことを考えよう。父がコテージを持つ海辺の街、パラークシ。そこで去年、僕は彼女にあったのだ…

商売モノに手をつけるシリーズ。以前入荷したときには瞬殺モードでお買い上げ頂いたもので読めなかったもの、つか前はオレの値段の付け方も、ちょっと安過ぎたかもわからぬ。いやしかし、やっぱりあれぐらいが適正価格のような気も、ごにょごにょ。

まあそれはともかく。お話の出だしは前に書いたような感じなんだけど、実はここは地球とは違う世界で、彼らも人類と直接関係がある種族なのかは良くわからない(美人の条件はポン、キュッ、ポンらしいんで安心だけどね)。で、彼らが住む世界も地球とはかなり様子が違う。そこに住まう動物たちもまた、地球のそれとは異なる生態系の許に生きている。まずはこのあたりのエコSFみたいな部分の過不足のない描写がかなり良い。生態系を含む惑星環境全体の問題が、実はお話の展開の中でじわじわと重要な意味を持ってくるってあたりの、お話の持って行き方も上手い。

が、それ以上に、圧倒的に、超絶的に、天下無敵にすばらしいのは、この作品が、人間がひとりも出てこない異世界SFであるにも関わらず、人間である我々が読んで限りなく感動できるジュヴナイルとして完璧に成立している、ということ。

しょっちゅう言うんでミミタコの人もいらっしゃるかも知れませんけどまた言いますよ。いいジュヴナイルの成立条件、それは、

  • 秘密と冒険
  • 初恋と友情
  • 良いオトナと悪いオトナ

がしっかり描かれていることであって、さらにこれにもう一つ、"夏休み"が加わったら向かうところ敵無し。で、本作はそいつを完璧に満たしている。しかもその上にいかにも英国らしいシビアさも併せ持ち、単純にハッピーエンドで喜ぶこともできない構造も含んでいる(『トリポッド』なんかもそうだったんだけど、英国ジュヴナイルSFってのは特に恋愛の部分に、一筋縄ではいかない要素を入れてくるのを忘れないですねえ)。タイトルに秘められた深い意味もまた、読み進めていく内にたいへん深い意味合いを持ったものであったことがじわじわとわかってくるわけで、もうここまでやられてはオジサン、最後の一行を読み終えたところで滂沱の涙を止める術を知りませんですよ。

別に年少さんに向けて書かれたものでなくたって、その本質が良質のジュヴナイルとして成立している小説というのは間違いなく存在していると思う。本書はまさにそれ。若い人にこそ読んで欲しい、が正直コイツはお店に出したくなくなっちゃったなあ(w。

(★★★★★)

[Baseball] ボーナスステージ落としたのかい (23:54)

先発井川? そりゃあかんわな。とっほっほ。


2008-06-13 この日を編集

[web] 昨日の問題の答え (15:51)

どういうことが起こっていたかというと、作成中のwebコンテンツで、こちらの環境では問題なく表示されるブロックレベル要素が、なぜか先方では抜け落ちて表示されている、と言うもの。こっちとしては別におかしなことはやってないつもりだったんだけど、何せこっちでは再現しないもんだから、一向に話が先に進まない。

とりあえず使ってる環境でなんかあるのかと思って較べっこしてみて気づいたのは、先方はIEを標準的に使っていて、かつIE7Proで機能拡張している模様。

これなのか? これだとして、何でそうなるんだろう?

とにかく入れてみないことには何も解らんのでインストールしてみたら……、

見事に消えた(w。

設定画面などいろいろ見てみるに、adblockの設定で、"URLホワイトフィルタ"なるフィルタで結構な数のブロックが発生している模様。確証はないんだけど、"head"やら"link"やら"image"なんてのがNGワード扱いされていて、多分これらのNGワードが二つ以上使われたファイルにリンクが張られてると、それをブロックしてしまうものらしい。

確かに表示されない部分って、"ほにゃららheadimage.png"なんてリンクが軒並みブロックされてる感じで、ファイル名を変えてみるとめでたく不具合は解消されたんで、たぶんこの予想は当たらずといえども遠からずなんだと思う。

んま、自分だってtDiaryで迷惑そうなワードは片っ端からNG指定してるわけだから、これもアリかとは思うが、同時に「余計なことを」というつぶやきが心のどこかから聞こえてきたような気もしないでもない。

そうそう、IE7Pro自体は結構面白いと思いましたよ。IEでもマウスジェスチャーが使えるようになるのはちょいと嬉しいね。


2010-06-13 この日を編集

[TV] 定期視聴番組

ちょいと少なめ。「Angel Beats!」、「けいおん!!」、「会長はメイド様!」、「聖痕のクェイサー」、「天装戦隊ゴセイジャー」、「鋼の錬金術師」。さわちゃん先生メインで、いつもよりかなりウザさが軽減されてええんじゃないですか、な「けいおん」。このノリならオジサン受け入れられる。「メイド様」は快調。ちゃんとウェルメイドな少女マンガの味をアニメに持ち込んでいる感じ。「クェイサー」はラス前。基本的にラスタチには決着がついた感じだけど、階梯がどうとか言うておった割に、最後はよく判らん力ずく、みたいな展開だったな。低いレベルにいる者のみが使える手段で大逆転、なんて話に持って来てくれたら嬉しかったんだが。

日曜朝は「ゴセイジャー」のみ。人間じゃなく地球そのものを護る、というコンセプトは意外と新しいかも、なゴセイナイト。この方は人間形態は無いって話なんですかね。

「ハガレン」は残り3話。こういうこともあろうかと的展開なんだが、まあこれはこれでいいか、盛り上がってるし。

[Baseball] 交流戦終了

借金1で乗り切ったのは上出来か。とはいえ球児が調子落とし気味に見えるあたり、先行き不安だな。先発も手薄なんだよなー。それをカバーするほど打てるのかといえばそうも思えないしな。6月半ばで貯金があるって事が奇跡かも判らんな。

[F1] カナダGP決勝

一年のブランクを空けて開催されたグランプリ、予選でポールを取ったのはハミルトン。隣にいたはずのウェバーはギアボックス交換で5グリッド降格。タイヤのマネージメントが少々厄介な上に毎回荒れるカナダ、特にスタート直後に混乱が発生する確率が高い→ペースカー入ったらめっけもの、と考えたチームがいくつか、ソフトタイヤで前の方からスタートしたらいいことあるんじゃないかな、的作戦をとったみたい。

確かにスタート後の波乱はあった(可夢偉が上手くチャンスを掴んでジャンプアップし、下手を打ってリタイヤしてた。またかよ… 今回はペーターさんも少々オカンムリみたいですな)が、ペースカーが出るほどのこともなく、ソフトタイヤ組があっという間にタイヤを使い切って大慌て、みたいな事になり、コースの状態が悪いこともあって序盤はピットイン大会が発生、ちょっと目が離せなかったな。

全体としてはフェラーリに速さが戻りつつあり、レッドブルの進化のスピードがちょっと鈍ってきた、って感じなんだろうか。フォース・インディアのマシンが意外に速くて驚いた。Fダクト効果なのかね。

レースは結局マクラーレンのワンツー。このまま抜け出しちゃうのかなあ。


2011-06-13 この日を編集

[TV] 定期視聴番組

土日の分を根こそぎ録画し損ねてたので、見たのは朝ニコ、「花咲くいろは」、「日常」、「そふてにっ」だけ。むーん、ネット経由で補完できる番組はあるのかな。「DOG DAYS」が一週遅れで見れるようなので、それは追っかけよう(あのヘタレぶりが結構クセになってるらしい)。

さて「いろは」、熱出して寝込んじゃった緒花のお話。軽く時系列をシャッフルしてみたり、ちょいと凝った事もしてるけど、キモは緒花が喜翆荘にとってかけがえのない人材になってるよ、ってのを押してくるようなお話で、そりゃちょっと話がうまいこと進みすぎなんじゃね? って気もしないではないね。昼メロ的ノリであれば、まだまだ虐げられてる時期だと思うんだけど、アニメは結構さくさくお話が進むって事なのかしらん。

「日常」はゆうこ独演会。「そふてにっ」は、えーと、あたしが軟式庭球というものを良く知らんからそうなのかもしれんけど、基本的に軟式庭球ってのはダブルスが基本なの? それ故に部員の数を偶数に均さないといけなくなった、って事なんでしょうか? おかしな人が一人増えましたな。

[F1] カナダGP決勝

前から雨になるって予報は出ていたけれど、予報が当ってウエットレース。ペースカー先導のスタートになったレースは、先を焦ったハミルトンが自滅した後に雨脚が強くなり、赤旗中断。地上波を録画したものを見ていたんだけど、よりにもよって中継で流していた放送で、赤旗中断でレース待ちの時間ばりが経っていく様子を見る羽目になってしまった。

結局レースの結果はネット経由で知ることになった訳だけど出だしでもたついたバトンが最終的には一等賞。赤旗が出た時点では2位につけていた可夢偉は、再スタート後はコンディションがドライ方向に動いたこともあり、そのポジションをうまく保つことが出来ず、最終的には7位という結果だったようで。良く頑張ったなあと思いつつも、レース再開のタイミングが違っていたら、あるいは、と思わせる結果だった。

つーか再開された後のレース見たいんだけど、それはやってくれないのかな、フジテレビさん。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [●「いろは」はライバル旅館の女将と娘がいいひとっぽい時点で昼メロっぽいノリを放棄してる感がありますねえ(笑)]

rover [昼メロノリって、もしかしたら2クールぐらいじゃちゃんと回収できないのかもしれないな、って気もしてきました(^^;)。..]


2012-06-13 この日を編集

[Oldbooks] も少しオプオプ

9784102472255うちにあるのはあと二冊だし、読んじまえーってことでシリーズ第5作、「自爆政権」。前作の終盤でちょっと話題に上っていた、人種問題に端を発する政情不安が募るスペイン。状況打開の糸口を探るため現地に飛んだオプ・センターのメイン・スタッフの一人、マーサ。だが到着早々彼女はテロリストの凶弾に斃れ、センターに衝撃が走る。一方スペインでは、新時代のフランコになろうとする高級軍人を旗頭にいただく一団と、古くから利権を貪り続けてきた「ファミリア」が暗闘を繰り広げていた。マーサを斃したのはテロリストなのか、マフィアなのか。現地に残ったセンターのFBI連絡担当官、マキャスキーはかつてのマーサの部下、エイディーン、現地の調査官マリアらと共に捜査を開始するのだが…。

序盤で殺されてしまうマーサは、ここまでのシリーズ中で毎回かなり重要な役どころを演じてきた人物。ポジション的には持ち前の有能さで主人公フッドに協力しつつも、自分の欲望の実現のためにも労力を惜しまないような人物。それ故時にはフッドにとっては一番近いところにある障壁にもなってしまう存在で、つまりはフッドの好敵手という位置づけでシリーズをスタートさせたんだけど、どうも作者側的には使い勝手が悪かった、なんて事情があったりするのかな。まあ、高名なソウル・シンガーを父に持ち、たぐいまれな外交センスを持った黒人女性、というキャラ立ての割りには、印象がもひとつ前に来ない嫌いはあったのね(^^;。

で、ここらで重要人物をひとり消して、それをきっかけにひとつ、並々ならぬ危機を演出してみよう、という作者の目論見はまあまあ成功しているんじゃないかな。ハイテクよりもマンパワー、って感じね。まあ著者達が言いたいことの一つに、ハイテク頼りで人的資源を疎かにしてるとろくなことはないぜ、ってのがあるのだと思うので、この方向性はありなんだろう。

で、そっちに目が向いた分、冒険小説的な部分のさじ加減が良い按配に効いてる上に、何名か魅力的なキャラクタ(兄は聖職者、弟は政治結社のメンバー、と言うスペイン兄弟がなかなか良いっす)を創造できたことが、良い効果を上げているんだと思う。

そうは言ってもそこはクランシー。やはり彼の思想の根っこにあるところと言うのは、登場人物のこんなセリフに現れているのではないかな。

「だが、齢のせいで変わった。同僚を失ったせいで変わった。もうひとつべつのことのせいで変わった。正しいかどうかが重要視されていないことを悟ったせいだ。法律も条約も正義も人道も国連も聖書もその他全てを味方につけているのに、それでも、とんでもないことをやらされる。高い道徳規準のせいでどんな代償を払うかわかるか、大佐? 正しいことが行えなくなるんだよ。まったく矛盾した話じゃないか」

多分これがアメリカの苛立ちの根っこにあるもんだろうなあ、と思ったことでした。

あああと、このシリーズにはもうひとつ、主人公フッドの家庭問題、って言うテーマがあるんだけど、それは次のお話で。


2013-06-13 この日を編集

[Day][HTML] 取っかかり完了、もしくはぜぇぇぇぇっと!

DG君仕事、まずはトップページのコーディングと初期の修正は完了。続きの要望も来てるんだけど、まだ注文書もらってないからそっちを先にちょうだいね、それまでは作業止めとくからね、と突っぱねてやったわ(w。

今回のDG君仕事は、やたらあちこちスクロールして欲しかったり、微妙にいろんな要素がオーバーラップして表示されたり、ってのをやりたいようで、いろいろ鬱陶しいわ。久しぶりにz-indexなんて物を使ったので、「あれ、こうだっけ?」と思うこともたびたび発生したりして。

何はともあれ急ぎだったので、うろ覚えで対処療法的に先方の希望は一通り実現して納品した後でおさらいの意味でお勉強。要素の重なりについて本気出して考えてみた(z-indexとか何とかとか)(No1026.com)。むう、自分はまだ、Staticとそれ以外の指定をされた要素や、Position関連の指定から来る位置関係の把握に、曖昧なところがあるかも知れない。もちっとすっきりしたcssが書けそうな気がするな。土日にちょっと研究してみるか。

[Baseball] マケタデー!!

F3-0T。木佐貫91球完封、中田翔2本塁打。4番が打てば野球は勝つ、ってのをこれ以上ないくらい見せつけられた気分。木佐貫も素晴らしかった。メッセも悪くなかったんだけど、サイレンサー見殺打線が復活してしまってはどうしようもないわ。完敗ですな。


2014-06-13 この日を編集

[Anime] 定期視聴番組

「ノーゲーム・ノーライフ」、「棺姫のチャイカ」、「シドニアの騎士」、「悪魔のリドル」、「selector…」。

たとえアキバでもヒッキーにとっては怖い場所でした、だった「ノーゲーム…」、前に出てきたメッセンジャー的な少年が悪役だったの? と思ったら別人でした、だった「チャイカ」、な水曜日。

木曜日、なんかそのセキュリティのザルぶりはどうなんだ? な「シドニア」。艦長が微妙にギャグ要員化しているような気が。毎度毎度ハルちゃん最強やんけ、と思ってしまうのにはちゃんとした訳がありました、だった「悪魔のリドル」。ほう、「幸運の遺伝子」ならぬ「対人グレート・アトラクター」の持ち主であった、と(w。終わり近くになってちょっと面白くなってきた。結局「まどか」方面に振ってきたんかい、と思ったところでそこは否定してみせて、というひねくれぶりが面白い「selector…」、これ、実はばあちゃんがラスボスとかいうオチはないよね? (^^;


2015-06-13 この日を編集

[Oldbooks] 呻吟中

古本の値付けで悩みまくり中。若干珍しい部類の本という事と、自分が思う適正価格と、既存の古書店さんがつけてる値段との差があまりに大きくて、そういうもんなのかなあ、と少々混乱してしまってる。amazonマケプレでも「アホか」と言いたくなるような値段ついてる本があったりするし。

古本の値段なんて最後は需要と供給のバランスなんで、供給側の立場がそれだけ強くいられるジャンルの本、という事になるのかもしれんけど、自分の感覚ではそこまで供給側が上に立てるような本とは到底思えないんだけどな。そこのところで何とも落ちつかん気分でモヤモヤしてる。

最後は自分が「これぐらい」って思う値段をつけるしかなくて、で、それが余所からは「バカな値段付けてんな」って笑われてもしゃあねえや、で行くしかないんだろうけどね。

で、「バカでーす」と言い切るかどうか、で少々踏ん切りがつかない状況なんでした(^^;。

[Anime] 定期視聴番組

だいぶ減らしたんで余裕綽々。「ダンまち」、「攻殻機動隊ARISE」、「響け! ユーフォニアム」、「トリアージX」、「シドニアの騎士」、「食戟のソーマ」、「魔法少女リリカルなのはVivid」。「トリアージX」、10話で終了なのか。あの奇乳に我慢できたら、それ以外はそこそこ楽しめるアニメになってたと思うんだけど。その他もさすがにここまで切らずに観てる作品たちだけはあって、どれも楽しんでます。「ソーマ」、「黒子」とはちょっと違った切り口のジャンプマンガのノリでおもしろいね。

[Baseball] マケタデー!

Bs15-1T。もはやなにをか言わんや。点を取らなきゃ勝てないし、打たなきゃ点は入らないんだよ。

あと大和を内野で起用って何考えてんだ?

辛い時こそ我慢やで。


2017-06-13 この日を編集

[Day] えらく国際派なおばあちゃま

薬をもらいに行ったらば、診察待ちしてる人の中に結構年配のおばあちゃまがいらして、ヘルパーさんとおぼしき若い女性と会話してたんだけど、この内容が結構グローバルで(w。おばあちゃまの言うことが正しいのなら、ご主人は石油関係か商社マンのようで、イラクとジャカルタで結構長く暮らしてて、インドやらタイやらバリやらにも行ったことがあるんだと。んでぼんやり話聞いてたらおばあちゃま、「インドは地獄ね。熱くて。お釈迦様がこの世は基本的に地獄だと悟ったのも無理ないと思ったわ」とか、「インドネシアとかバリとかは、戦争の賠償で日本がいろいろお金を使ったの。バリの最高級ホテルは日本のお金でできてて、そこでチャーハンに目玉焼きを乗せたメニューを作ったの。アジアの人が喜ぶメニューでお金を稼いだのね」とか、意外に飛んでる話題連発なんですが(^^;。

まあホントかどうかもわからんし、いろんな記憶がおばあちゃまの中で増幅された結果なのかも知れんけど、傍で無責任に聞いてる分にはまあおもしろかったですよ。

ただオレにはヘルパーはできねえな、とは思いましたな。何言われても絶対に「嘘吐くなやボケ!」とかはいえないポジションなんだもんな。

[Baseball] カッタデー!

T7-2L。ソフトバンクも恐ろしいがライオンズも恐ろしいチーム、つかパ・リーグの上位は怖くてたまらんわ。今日は投手陣の頑張りと若い打線が上手く機能して結果的には大勝だったけど、中盤まではリードしてても負け覚悟してたものなあ。今日もクリーンナップが機能しないところ、下位打線ががんばって良い感じに追加点を取ってくれて良かったよ。

明日はノーミサンか。もう1勝、いけるかな…?


2018-06-13 この日を編集

[Baseball] マケタデー!

F8-7T。昨日は勝ったんだけどねえ。ハンカチ王子にしか勝てない、ってのもなんつーか、この。

[Anime] 定期視聴番組

火曜深夜の分まで。「ヒナまつり」、ヒトミちゃんもアンズちゃんも良い娘ね。そして周りにいる大人が揃いも揃ってクズという。「デビルズライン」、安斎さん、実は期待の新種かも的な。エロがない(w。「ティラミス」、ワンちゃん再登場。そしてこの時代も女子バレーは人気スポーツ。「ひそまそ」、なるほど、恋をしたらえらいことになる、と言うのはわかりました。

[Books] 彷徨える艦隊 ジェネシス 先駆者たち

彷徨える艦隊 ジェネシス 先駆者たち(ジャック・キャンベル/著 月岡小穂/翻訳) ジャック・キャンベル 著/月岡小穂 訳
カバーイラスト 寺田克也
カバーデザイン 岩郷重力+WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-012183-9 \1100(税別)

ああ素晴らしき文民統制

ジャンプ・エンジンの開発により超光速航行能力を手に入れた人類は、太陽系をあとに銀河系の様々な星域にフロンティアを建設するようになっていた。旧星系での軍人生活に見切りをつけた退役軍人、ロブ・ギアリーも、新たな植民惑星グレンリオンの地に立っていた。だが到着早々トラブルが。近隣ですでに一定の勢力を築いていたスカザ星系が、グレンリオンの所有権は自分たちにあると主張し、戦闘艦を送り込んできたのだ。迎撃しようにも非武装の救命艇ぐらいしか使えない状況で、移民団の評議員たちは数少ない軍人のひとりであるギアリーに一時的に大尉の待遇を与え、対応を要請してくるのだが…。

「彷徨える艦隊」のジャック・ギアリーの何代か前のご先祖様が主人公の物語。超光速航法が実用化されてまださほどの時は絶っていない時代、まだまだ宇宙艦隊も規模は大きくなく、各植民星系も自前で宇宙船を建造できるところなんかはまれで、多くはかつて太陽系宙域で使われていた軍艦の払い下げを使用しているような状態。なので宇宙戦闘も比較的小規模。また、植民惑星の方もまだまだ建設途中で、ちゃんとした軍隊なんぞを作っている場合じゃない。そんな時に、というかそんな時だからこそ、そこを狙って他星系が盗賊まがいの行動に出てきてさあ困った。でもこっちにはあの"ブラックジャック"ギアリーのご先祖様がいてまっせ、という訳ですね。

いつものように圧倒的に不利な状況で、それでも軍人としての責務を果たそうとするギアリーに、少数の頼りになる仲間が力を貸して大活躍、というお話ともう一本、グレンリオンとはすかし離れたところにあるコサトカ星系にやってきた負け犬政治家のロハンたちの戦いが並行して語られる。確かコサトカって、ジャックの時代には彼らの母星的な扱いになってた様な気がするんで、こちらのシリーズでも最終的な舞台はコサトカって事になるのかな、って気はする。ロブが中心の宇宙戦、ロハンの友人でグレンリオンにやってきた元宙兵メレを中心にした地上戦、それからロハンたちの政治闘争という三本立て。先に書いたようにとにかく圧倒的に物量が足りていない状況で、知恵を絞って局地戦を戦っていくって流れはなかなか楽しい。

その上で今回ちょっと新鮮だったのは、このお話の世界のシビリアン・コントロールがかなりしっかり機能しているってところかな。必ずしも有能とは言えない政治家たちなんだけど、それでも軍人は政治家の決定に従って動く、ってところが割としっかり描かれている。優秀な人物もいればともすれば保身に走りがちな政治家もいて、彼らの無定見で振り回されるのはいつも軍人だけど、それでもそんな政治体制を護るのもまた軍人、という構図。もちろんこれはミリタリSFですから政治家があんまり無能をさらすと、そのしっぺ返しも来るんですよって攻勢にも抜かりは無いわけだけど(w。

これまた三部作の第一作目って事で、まずは貧乏人の戦争、という部分がなかなか新鮮だった。登場人物のなかでは実はギアリーがあまり目立った個性を発揮してないあたりは残念か。脇のキャラたちはみな結構深みがあって魅力的なんですが。とはいえ続きに期待しておきます。三冊ではさすがにアライアンスとシンディックの誕生、まで描くのはちょっと難しいかな(^^;。

最後に訳に文句を。終盤、ギアリーの副官的存在の元敵だった士官マーテル(大変いいキャラです)がギアリーを「艇長」と呼び、それにギアリーが感動するって下りがあるんだけど、ここは全く意味不明。原書読んだわけじゃないからわからんけど、ここでマーテルはギアリーを「キャプテン」と呼んだんじゃないのかね? 一応そこまでマーテルはギアリーを「大尉」と呼んでいるんで、海軍式ならルテナンだわな。それが最後の戦いを前に彼を真の艦長と認めて「キャプテン」(海軍式なら大佐やね)と呼んだって事なんじゃないかしら? 「艇長」だと降格なんじゃないですかねえ。月岡さんは前にも軍隊の階級の訳でちょっと残念なことやらかしてたと思うんだけど、こういうとこ指摘する人、いないのかしら?

★★★☆


Google search
www.bumbunker.com
Web
2004年
6月
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30

ここ1週間分の話題

傑作です

懐かしさ満点

妖精を観るには…

ジュヴナイルとしてなかなか良質

バナーが必要ならこちらを
バナー素材

古本屋やってます
特殊古本屋 軽石庵

2003年9月までのサイト

巡回先
ROVER's HATENA

あすなひろし追悼サイト
あすなひろし追悼サイト

twitter / karuishian
«前の日(06-12) 最新 次の日(06-14)» 追記
©1996-2020 乱土 労馬:l-rover@kobe.email.ne.jp