ばむばんか惰隠洞

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2004-06-12 この日を編集

[Chinema] 溶いた絵の具はカッコ悪いか

ふうむ、水曜と木曜の日記へのツッコミ、匿名さんと昭和の魂さん、と言う方からのものだったのだけど、それぞれ別の方なのか、同一の方なのかはわかりようもない。ただ、二日にわたって水に絵の具をとかしたものを撮影して煙と言い張ることへの言及があったというのはどういうことなんかいな、と。ま、一応長めにコミットしとく。

私自身は結果が重要なんで、手段なんてものはその結果に一番向いてるものを採用すれば良いだけのことだと思ってます。監督が望む結果が得られるのであればパーティクルを使おうが水槽に墨汁を垂らそうが、そんなものは監督の勝手であって、21世紀になったからと言って、使っちゃいけなくなった手法、なんてものはあるはずがないと思っているんですが。監督が望むもの、というのは純粋に監督の美意識であることもあるだろうし、そのカットにかけられるお金の多寡ということもあるだろうし、と言うのも踏まえて。敢えて手作りクサい効果を狙ったのかも知れないし、時間の都合があったのかも知れない(まあ監督が監督だから、狙ってる可能性は高いけど)。で、それはそれとして水に溶いた絵の具を煙と言い張ることであの映画、なんか問題ありました? というかそもそも、誰が言い張ってるんですかそれ? どこかでそういう騒ぎでもあったんでしょうか? そこは知りたい気がする。

なお、うちのお客さんはおわかりと思いますが、わたしゃ「ロード・オブ・ザ・リング」の一本目を見て続きを観る気を失い、「トロイ」の予告編の海原いっぱいのお船の絵を見て観る気を失った反面、東京タワーに巣を作ったギャオスの夕景を見てしびれ、テトラを探すユースケたちの頭上にぽっと光った一番星(全然特撮じゃないけど)を見て涙が止まらなくなる人間でございます。CGIのすばらしさを微塵も否定する気はございませんが、それとは別に映画を造る現場には、時として映画の神様みたいな存在がやってくることがある、と、割と信じている方でありまして、パーティクルでもりもりと立ち上る煙に神様は下りてこないけど、水槽にたらした墨汁だったら、もしかしたら神様がちょっと力を貸してくれることもあるかも知れないな、と思ってる人間ですんでその辺はよろしく。

じゃっ!

[web] ツッコミと言えば

全然気付いてなかったんだけど、3/16の日記にすごく不可解なツッコミが入ってるのを発見。書き込みが4/28ってのもかなり謎だけど、その内容もさっぱりイミフメ。そもそもなぜにうちの日記にこういうツッコミが入るんでしょうな。

岡田准一さんへ ぼくたち 森田剛・三宅健は はばたきに行ってきます

坂本昌行さんへ ぼくたち 井ノ原快彦・長野博も はばたきに行ってきます

トニセンもカミセンも空中分解一歩手前、とかなんですかね? んでも行ってきます、つーくらいだからまた戻ってくるようにも見えるし。なんなんだろ、これ。ちょっとググってみたけどさっぱりわからん。V6でなんかあったんですか? なんかご存じないですか、ひかり若奥様、ねね女王様、こっこ姫あたりの皆様におかれては。

[F1] カナダGP開幕

金曜日のフリー走行二本目ではタクがトップタイムだったようで。タイム的には一本目で出したミハエルのタイムが一番速かったらしいけど。ふうむ、今回はみんなが寝る時間からの予選だし、ちょいとリアルタイムで鑑賞してみようかな。そろそろタクも結果出して欲しいですな。

それはそうと、今年はテレ朝、ル・マンの中継しないのね。さすがに24時間フルでつき合う根性はないけど、ちょこちょこでいいから放映して欲しいよな。ハーバートがポール、続いてマクニッシュにデイヴィッド・ブラバム。なにやら懐かしい名前が並んでるけど、クルマ的にはアウディ相変わらず有利、みたいですな。

[F1] カナダGP予選(結果ありだよ)

結局みちゃった。んで、あちゃあ、やってもーたなタク。

ジェンソンがフロントロウ、うるさいルノーの前にウィリアムズが割り込む、って展開は良かったんだけどね。肝心のタクがスピンではチーム的にちょっと辛そうだなあ。BARワンツー、フェラーリの前にルノー以外のチームが一台以上入ってくれたら、という甘い期待がかなり現実味を帯びてきたところだっただけに残念。ま、これで逆に気が楽になってくれたら良いんだけど。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

ねね子 [何を言いたいのでしょうね(^^;)よーわかりませんわ。 コピーペーストする場所を間違えたとか・・(爆) 只の一ファ..]

ROVER [うーむ、謎が謎を呼ぶ展開だなあ(大袈裟)。とりあえず「サンダーバード」のアテレコでタレント稼業に愛想を尽かした、とか..]

TUX [●キューティーハニーのメイキングDVD、買ってしまいました、結局(笑) ●そん中での庵野監督のセリフ「今回の映画で一..]

ROVER [おー、ええこと言うやないですかアンノ監督(^o^)。]


2005-06-12 この日を編集

[F1] カナダGP予選 (12:56)

録画して見ることがかなわない状況なので、がんばって夜更かし。翌日が非常に眠たいわけです。

さて予選。ようやくそこそこの順番で出走できることになったBAR、ちゃんと走ったらそれなりのポジションに付けるってのを証明できたかな、てかジェンソン速い。タクも悪くなかった。めざましい速さが見えてくる様な走りじゃあないんだけど、全体にスムーズだったんだろうな。

作戦の違いもあるんだろうけど、同じようにスムーズに走れているのにもう一歩ジェンソンに届かないあたりが興味深いかも。ウィリアムズとトヨタがちょい遅め。ルーベンスが止まっちゃったのは、あれはやっぱりフリー走行で送風機くっつけたままピットアウトした(けんさわレポート参照)のが理由だったりするのかしらん。

なんてな展開で最終的にトップシックスはジェンソン、ミハエル、フェルナンド、ジャンカルロ、ファンパブロにタク。ジャックも8位につけてるけど、予選番長で終らんことを祈りたい気分。

てことで今夜も夜更かしかなあ…。

[TV] 定期視聴番組 (23:17)

「鋼の錬金術師」、「ローゼンメイデン」、「砂ぼうず」、「交響詩編エウレカセブン」、「魔法戦隊マジレンジャー」、「仮面ライダー響鬼」、「ふたりはプリキュアMH」。

「エウレカ」(#09:ペーパームーン・シャイン)がかなーりわたくし好みな展開であった。うんうんそうさそうなんだ、難しいことはわかんなくても、男の子は多少無理してでも女の子のためにがんばらなきゃいけないのさ。ボーイ・ミーツ・ガールなジュヴナイルはこうでなくっちゃね。その裏で、この世界のいろんな謎やら何やらの一端がちょいと見えてくるような回。なかなか楽しかった。ティプトリーおばさん、ってそのネーミングはどうかと思ったけど。別に男装してないし。

「マジレンジャー」(#18:力をあわせて〜マージ・ジルマ・ジー・ジンガ〜)は区切りのエピソード。まあ普通に面白かったんじゃないかな、というのは「マジレンジャー」においてはかなり褒めてることになったりするわけだけども。ウルザードさんとの絡みが多くなると、小津家の皆さんのセリフの分量が減って、その分全体に芝居が見やすくなるなあ、と。

響鬼(二十之巻 清める音)はワタシ、先週の予告で勝手に、舞い上がっちゃった明日夢君とトドロキさんが、先輩諸氏にお灸を据えられて反省するような展開なのかな、と予想してたんだけど全然違ってた。トドロキさんのパフォーマンスの裏には自分の力不足を痛感してて、仕事を済ませてもなおどこかに不安が残ってる、そんな気持ちを払拭したいって気持ちが込められてたのね、なるほど。

それにしてもなんだなあ、ザンキさんとトドロキさんの間に漂う妙なエロっぽい空気はいったい何なんだろう。今週なんかザンキさん、トドロキさんの尻を拭いてやるぜ、とまで言ってるぞ。妖しいぞこの二人、などと思ってしまうのは、私の心が汚れているからでありましょうか…。

[TV] いや、いいんですけどね (23:42)

初代ウルトラマン特捜隊再結成へ(asahi.com)。「ウルトラマンマックス」に旧科特隊メンバーが続々出演決定、という話らしい。まさかあのオレンジの服は着てこないですよね?

て言うかマックスのデザインからして、むしろ出てもらってうれしいのはウルトラ警備隊のメンバーなんじゃないの? なんてちょっぴり思ったりして。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [●エウレカはチビどもが「モーリス」「メーテル」「リンク」というあたりで…おっほっほ(笑) ●轟鬼さんは、なんか最近..]

ROVER [先週のエピソードではエウレカやレントンが「メーテルぅ!」って叫ぶもんですから、別の番組が始まったのかと思っちゃったで..]


2006-06-12 この日を編集

[PC] ホントにあったよ (11:16)

古川 享 ブログ 放送・通信の在り方に関する、私見その5。ワタクシに"通信・放送の在り方"について何か意見がある、とかいうわけではなくて、お話のマクラでedlinなんて懐かしい単語が出てくるもんだから、ついコマンドプロンプト開いて打ってみたら…… おおうホントだ、W2Kでもedlin使えるんだ、すげえ(何が)。

コイツでしこしこconfig.sysとかautoexec.batとか弄ってた時代があったんだよなあ、気が狂うほど面倒だったけど。

やあ、ちょっと懐かしい気分になったぞ。ちなみにedlinをマクラに語られるのは、その不具合のせいで人生を狂わされた、ある人物のお話。こちらも興味深かったです。otsuneさんとこで知ったお話でした。

[Comics] 沈めぃっ!(CV・池田秀一) (18:45)

ロマのフさんの日記で知ったコミックアンソロジー、日本ふるさと沈没(ライブドアブックス)(→amazon)。

えーとどういうんでしょうこれは。とりあえずもうちょっと気の利いたタイトルは思いつかんかったのかとオモタ。あと、いしいさんは岡山出身だったと思ったんだけどなあ。

[Books] ミッションスクール (24:12)

4150308500 田中哲弥 著
カバーイラスト 橋本晋
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫JA
ISBN4-15-030850-0 \660(税別)

聖メヒラス学園。一見普通のお上品な名門私立ミッションスクールに見えるこの高校こそ、世界各国の諜報戦の最前線の舞台だった。校内には学生、教師を装った各国の諜報員が入り乱れ、日々熾烈な影の戦いが繰り広げられている。国連直属の諜報員、雄作の許にも新たな指令(ミッション)が伝えられる。英国、MI6の潜入諜報員と協力してイラクの大規模テロ行動を阻止せよ。そしてその接触相手の諜報員とは……。表題作を含む5編収録。内一編は書き下ろし。

"あとがき"がのっけから飛ばしてる。

(ちょい前略)ここの読者には第一話「ミッションスクール」からいきなり嫌われ名指しで糾弾され第二話「ポルターガイスト」もアンケート葉書によって二話連続堂堂ダントツ「一番嫌いな作品」に選ばれ死ねとまでいわれついに第三話「ステイショナリー・クエスト」にいたっては田中哲弥に関わるとろくなことがないとばかり挿絵を描いてくれるイラストレーターが誰もいなくなり……(略)

何がいかんのでしょうねとそのときの担当編集者に相談したら本当にそんなこともわからず書いていたのかと怯えたような呆れ顔で、ライトノベルというのは純真な夢見る少年少女が読むジャンルであってこのようなものが受け入れられるはずがないではないかなにを考えとるのじゃと諭され

たのだそうだ。ホントかね。で、それがホントなら、

あたりまえだよ

といえるわなあ。どうして関西在住の田中姓のSF作家と来たらこういう方向に暴走しちゃうんだろ。いやまあ面白いけど。

ということで電撃hpの読者を激怒させたらしい最初の三編(特に「ステイショナリー・クエスト」はなかなかイイ)もいいんだが、ちょいとネタを熟成させでSFマガジン誌に発表した「フォクシー・ガール」と書き下ろしの「スクーリング・インフェルノ」がなんというか、無茶な中にもちゃんと小説のお作法としてしっかりスキルアップしつつやっぱりバカやってるあたりが楽しい。特にラストの「スクーリング・インフェルノ」は、なんだか分からんのに一抹のペーソスをたたえた佳品になっている……ようなそうでもないような。

気楽にへらへら笑って読める本。悪くない。メヒラス学園だのペガツサ学園だの、同時代的近親憎悪(というほど大袈裟なものでもないけど)を感じて引いちゃうところもあるのだけれどもね。

どうでも良いけどこの方の読点を極力廃するスタイル、芸風なんだろうけどIME泣かせだよなあ。

(★★★)

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

すみ [「代表作:失踪日記」という扱いにちょっと。あのその。 余談ですが、私がひいきにしてるTONOさんが混ざってますな。]

rover [北海道沈めるなら島本和彦のパワーは要るじゃろー、とかなんとか思ったりもしたりして。]


2007-06-12 軽くキレてます この日を編集

[Day] ので、手短に

堺出張は、そうなるんじゃないかなーと思ってたとおり、プリンターの電源を再投入するだけで問題解決。なんかもう、堺までラーメン食いに行って帰ってきたようなものだったな。

あとは移動しながら茶店でメールチェックしてはぶち切れかかる一日。世の中には30行程度のメールすら、最後まで読まない人がいるのだな。いい加減実名晒して罵倒したくなってきた(これこれ)。


2008-06-12 この日を編集

[PC] Opera9.5 (24:22)

なにげにこっそり、正式版がOperaのftpサイトに上がってたようで。ビルドはちょっぴり上がった10063。2ちゃんのOperaスレ見に行ったら1日で300以上の書き込みがあったんでちょっと驚いた(普段は日に十数個しかレスが延びないスレしか行ってないんでね)。出来はビルド10034あたりからそんなに劇的には変わっていないけど、正式版が出たのはめでたいことじゃ。

そんな私は、自信を持ってコーディングした内容が、どこかの環境(どこが違うのか、いまだに特定できてないのが悩ましいんだけど)では表示に不具合が出るっぽいって連絡をもらって少々焦り、もしかしてブラウザ固有の問題でもあるのかと思って、いまさらですがSafari試してたりして。

本来の問題はいまだに解決してないんだけど、Safari自体はかなり気持ちいいブラウザのような気はする。みんなでWindowsの使い勝手を論議してるところに、いきなりMacの良さを滔々と語る人間が乱入して来たような印象もあるけれど、そこを差し引いてもかなり魅力的なUIなのではないかいな。まだほとんど素の状態で触ってるんで、真の実力を体感したとはとても言えないのだけれども。

…という浅い使用状況で判断するなら、少なくともFirefox2よりは使って楽しそうなブラウザ、って感じはあるかな。Firefox3がどんなものなのかもわからないし、何だかんだ言ってもやっぱりわたしゃOpera好き、ってところには変わりはないんだが。

つーかそもそもの、お仕事関連の問題に何の解決策も見えてないんで、そっちを先に解決しようよって話なんだが。


2009-06-12 この日を編集

[F1] 復活したくないらしい (23:03)

ロータス社、「チーム・ロータス」とは無関係(F1通信)。ふうむ、ブラバムに続いてロータスも、勝手に名前使うなやってことなのか。やることはやって引き上げたんだから、ウチらはもういいよ、ってのが本音なのかな。

確かにカリスマ的な指導者がいなくなった時点で、チーム・ロータスのカリスマ性みたいなものはしょぼーんと消えて行ってしまった(ターボ時代のロータスとかね)わけで、名前だけ持ってきてもどうなんだいそれは、ってところではあるんだけどね。


2010-06-12 この日を編集

[Books] 共和国の戦士

9784150117580 スティーヴン・L・ケント 著/嶋田洋一 訳
カバーイラスト 岩良ノラ
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011758-0 \980(税別)

合衆国憲法とプラトンの「国家」のコンセプトを融合させた政治理念で運営される26世紀の統合政治形態、UA。それは民主制の下に支配階級、市民階級、戦士階級という階級制が混在する世界。戦士階級の兵卒たちは、みなクローンか孤児で構成されていた。孤児として育ち、クローンたちを兵士として鍛え上げる孤児院で育てられたハリスは、訓練過程を優秀な成績で卒業したが、最初の赴任地は銀河系でも最も最果ての、戦闘の兆しなど全くない、澱んだ雰囲気の漂う砂漠惑星ゴビ。だが、彼がこの星に着任すると同時に様々な物事が動き始めていた…。

また来たミリタリィ・SF。とにかくなんかしら新機軸を盛り込まんことには他と差別化できねえし、ってワケでもないんだろうけど、本書では民主制と階級制が両方アリの世界観と、その中で必要不可欠だけれどもかなり消耗品的ポジションにある戦士階級の、そのまた下の方の階級に属する下士官以下を、クローンでまかなうってあたりの設定的な目新しさでアピール、というところか。クローンたちは基本同一なんだけど、育っていく過程でその個性に差が生まれるとか、見た目がそっくりなんだけどクローンたちには特殊な処置が施されていて、お互いを見るときにそれを気づかせないようになっているとか、考えているのか多孔質なのかよく判らない設定を何となく上手くぼかしている(いみじくも訳者の嶋田さんもそんなことを遠回しに書いてらっしゃるような気も)。

基本的なスジは「宇宙の戦士」的、ペーペーの一兵卒が一人前の兵士へと育っていく過程が基本にあるんだけど、ただひたすら命令に忠実であればよかった機動歩兵たちに比べ、こちらのクローン兵士たちのなかで一人前に、かつ生き残っていくためには単に忠実な兵士であるだけでは足りなくて、それプラス自分の考え的な部分もちゃんと持っていないとダメだよ、って話になっているあたりが今様といえば言えるか。戦争のシステムが複雑かつコストのかかる物になればなるほど、一兵士に求められる資質にも変化が生じるということなんだろうか。ここに微妙にシビリアン・コントロールに対するちょっとした不信感みたいなものが加味されたものが本書の味と言えるかな。

シリーズ化されている作品なので続きがある以上、これ一作でいろんな事を判断してはいかんのだろうと思うが、若干ご都合主義的な部分もあるし、何となく現在ただいまのアメリカの軍の運用のありように文句があるんじゃないかと思わせるところも見受けられて、気持ちはわかるが微妙に時々生臭いなと感じてしまうところもあり、単純に面白がることはできなかったんだけど、続きもあるって事なのでその辺は少し猶予期間を作ろうかな、というところか。「宇宙の戦士」の基本設定に「老人と宇宙」的クスグリをまぶしたようなお話なので、ちょいと続きを読みたい気分ではあります。

★★★☆

[Comics] お買い物

アオイホノオ(島本和彦/著)島本和彦「アオイホノオ」(4)。ダークサイド山賀博之な描写が加速してるけど大丈夫か(w。

80年代初頭って、まだ週刊少年マンガ誌の表4の広告に自転車がちょくちょく出てきてた時期だったんだな。さすがにフラッシャーだのは影をひそめているけどね。

確か自転車の次がラジカセで、その後にヘッドホンステレオ(いみじくも4巻ではウォークマンの話が出てきてた)、その後に来るのがテレビゲーム(パソコン含む)、って流れだったかね。ちょいと懐かしいな。

あああと、お話の流れ上しょうがないんだけど、今回はやたら©の多い本でございましたな(w。

[TV] 定期視聴番組

「仮面ライダードラゴンナイト」、「デュラララ!!」、「おおきく振りかぶって 夏の大会編」。阿部君が負傷したことで急造キャッチャーとなった田島のキャッチャーとしてのやりくり具合がかなり見応えがあった「おお振り」、キャッチャー視点の話がかなり好きな自分的にはこういうのもちょっといい。簡単には勝てないし、そもそも最終的に勝てると決まったものでもないよ、ってお話なんでしょうかね(原作読んでないんで、そういう意味ではこの辺、ある意味wktkで追いかけてます)。


2011-06-12 この日を編集

[Books] ねじまき少女

ねじまき少女 上(Bacigalupi,Paolo/著 田中一江/翻訳 金子浩/翻訳 バチガルピパオロ/著)ねじまき少女 下(Bacigalupi,Paolo/著 田中一江/翻訳 金子浩/翻訳 バチガルピパオロ/著) パオロ・バチガルピ 著/田中一江・金子浩 訳
カバーイラスト 鈴木康士
カバーデザイン 岩郷重力+N.S
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011809-9 \840 (税別)
ISBN978-4-15-011810-5 \840 (税別)

エキゾチック・タイリャァァン

化石燃料の枯渇と、バイオ・メジャーによる度重なる遺伝子操作の悪ふざけは、地球環境を一変させた。いまやエネルギーは無尽蔵に消費できるものではなくなり、遺伝子操作の影響は次々と生まれる新種の疫病の温床となって人々を脅かす。辛うじて水没の危機を回避したバンコクで貴重なエネルギーを産出させる工場を経営するアンダーソンは、ある日市場で巧妙に遺伝子操作されて突き出された果物を手にする。これほどの技術を持った遺伝子操作技術者の数は多くない。アンダーソンは独自に調査を開始するのだが…

著者の名前の不思議な語感などから、これはもしかしたら南米風味のマジック・リアリズムに満ちあふれた作品(正直苦手です)なんだろか、などとちょっとビビりつつ読みはじめてみたんだが、そんなことは全くなくて、極めてユニークな世界で繰り広げられるスピード感満点のアドベンチャーもの、ってな感じかな。後でもう一度言及するかもしれないけど、個人的にはエフィンジャーのヴーダイーンものに通じる味を感じた。

お話の背景になっている世界がとてもユニークで、まずはそこが本書の魅力の大きな部分になっている。世界中のエネルギーが足りなくなっている世界、そこでは化石燃料を盛大に燃やして電力をがんがん供給する、なんて事が出来なくなってしまい、その代りに使われるのはゼンマイ動力。富の総量はドルでも円でもなく、ジュールで計られ、さらに度重なる遺伝子操作の影響で、現在ただいまの我々が知っているようなそれとは全く異なる、おかしなものどもが世の中にごろごろしているような世界。ものすごく進んだ技術と、クランク回して電力を確保しなくちゃいけないような、ある意味若干先祖返りしたような技術が混在している世界、って事になる。このミスマッチ感と、タイというロケーションのエキゾチシズムの合わせ技でぐいぐい押してくる。

お話は、あらすじで登場したアンダーソンという遺伝子系企業の幹部社員、彼の部下で難民扱いの中国人(過去には大物華僑的存在だった)のホク・セン、タイ王国の環境省で検疫と取り締まりを担当する元ムエタイ・チャンプのジェイディー、彼の副官のちょっと影のある女性、カニヤ、そしてタイトルにもなっている「ねじまき少女」(日本で作られたアンドロイド)であるエミコ、という5人の主要な登場人物となってお話が進んでいく。スジの基本は、登場人物達がそれぞれに、自分の立ち位置からさらにもう一歩、高みを目指してあがこうとするお話に、このユニークな世界における覇権争いの企みが絡んで進んでいく形になっていて、そこの所の構成はかなり上手く、SF仕立ての冒険サスペンスとしてかなりよく出来ている。SF仕立て、ってところだと、SF的な設定から生まれるキャラクタの特異性(それこそ『ねじまき少女』という存在とかね)とかも上手い具合に絡めてきているのね。

そんな訳で、まず小説として大変よく出来ていて、読み応えってところでは文句なしの一作。ただ、ヒューゴー/ネビュラのダブルクラウンに加えて、ローカスやらキャンベル記念やらも総なめしてしまえる作品なの? ってところはちょっと首をかしげたりもする。先にちょっと言及した、自分が「ヴーダイーン」で感じた、今まで見聞きできなかった世界観の一端がいきなり眼前に展開されたことによるワンダー、みたいなものがあったりしないかなあ、とちょっと感じたりはしたのね。

前の勤め先で、タイの工場でゲーム機の筐体を作ってもらったことがあって、その時の向こうの人たちの仕事っぷりが、控えめに言っても相当いい加減だったこともあり、自分のタイに対するイメージが「愛すべき抜け作」ってところがあって、タイってロケーションに対する心情的なところで結構割引が発生してる、って事情もあるんだけど、なんだろな、本書の帯の惹句にある「グレッグ・イーガン、テッド・チャンを超える」とか、「2010年代をリードする超新星」ってのはエッジ感的にありえねえと思ってしまいました。大変面白い作品だと思うけどね。

★★★★

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

taoy@笹塚 [「ねじまき少女」、米英の人たちにはいろいろ衝撃的な部分があるのかもしれないけど、日本人から見るとそうでもない、という..]

rover [頭でがつんと食らわされる(「移動都市」とか「シンギュラリティ・スカイ」とか)か、ラストにどかんとやられる(「星を継ぐ..]


2012-06-12 この日を編集

[Oldbooks] 勢いでオプオプ

97841024722009784102472194今日は思いのほか作業がはかどったので、晩飯後に肩の凝らない本読もう、ってことで「オプ・センター」ものの第4作、「流血国家」。今回のオプ・センターのお相手はクルド人テロリスト。前作からやってるオプ・センター各国出張所用のハイテクキカイ、トルコで試験運用中だったそれがテロの巻き添え食らっちゃってさあ大変、みたいな。

中央アジアに広く点在するクルド人たちが、トルコ、シリアといったそれなりに問題を抱えた国家の括りの中で貧乏くじを引かされてしまい、勢いそこからテロに走る向きも出てしまうよね、という状況自体はそれなりに納得できるし、そこに何分かの理もあるよな、とも思えてしまう分、そこでアメリカのための正義、を押してくる本作は正直「勝手なこと言ってらあ」って気にもなるんだけど、今回は冒険小説が押さえておかなくちゃいけないパートである、善玉側がこれでもかと言うほど酷い目に遭わされる、ってところの描写がそこそこちゃんとしていたので、お話としてはまあまあだったかな、というところか。

最終的にクランシーは、アメリカが世界の警察官として全世界にかなり高いレベルでフリーハンドを行使できるべきだ、ってのが最優先ポリシーの人だと思うし、彼が本を売りたいと思ってる人たちの一番多数派はそこの所を共有している層だとは思うので、こうなっちゃうのはある程度覚悟しておかなくちゃいけないんだろうけど、冒険小説としてのそこそこ整ったルックの影に、案外うさんくさい思想的なバックボーンが潜んでいるよな、とも思えるあたりは少々複雑ですな。


2013-06-12 この日を編集

[Baseball] ヤッパトンドッタデー!!

朝刊の一面を飾るような記事なのかはさておき、プロ野球統一球、飛びやすくなっていた NPB認める(asahi.com)。飛ぶよねー、としか言い様がない話なわけで、見てる側からしたらそれなりに面白くなった物を、なんでそんなに必死に隠さなければいけないのか、って所だよな。

何のメンツか判らんけど、目先の体裁だけ考えてるとあとあと痛い目を見る、ってのの典型ではありますな。

加藤コミッショナーは「知らなかった」つってるけど、多分ほんとに知らなかったんだろうな。で、そういうことを知ろうとしないまま、ぼやーんとコミッショナーの椅子に座ってる、って姿勢は知ってたときより罪が重いような気はする。

[Baseball] カッタデー!!

F1-6T。久しぶりに安定したスタン、大和が打てないなりに2番らしい働き(もっさん大絶賛やったね)、クリンナップできっちり得点と、安心して聴いていられる試合でござった。クソ鬱陶しいDG君仕事も、それなりに捗るって物だぜ。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

灘の六弦 [>加藤コミッショナー 知らなかったことを憮然且つ俺は悪くない的な感じで話してたけど、まず恥ずかしがれよ。]

寸゛@たじまや [こないだの電車の話じゃないですけど、毎日球を打ってる人ら相手に隠し通せると思ったんですかね、背広着てる人たちは。]

rover [加藤氏は元駐米大使様だったんでしたっけか。これが外交官的な「場」のコントロール技術、的な物の一端なのかなあ。これをも..]


2014-06-12 この日を編集

[Day] 仕事してる…んですが

ちょろちょろと追加修正が降ってきてはどよーんと放置、忘れかけた頃にまたちょろちょろ、の繰り返しが続いてはや6月も半ば。あれ、この仕事って5月末FIXじゃありませんでしたっけ? まあいつものことといえばそうなんだけど、この、ジジイの頻尿みたいな仕事のやって来方はめんどくさい事この上ない。終わりがなかなか見えてきませんなー。多分この後に英語版への対応とかも降ってきて、またちょろちょろが復活するのかと思うと少々憂鬱だわー。


2015-06-12 この日を編集

[PC][web] Opera調子悪い

Opera-tanスクリーンショット…のか、web全体にどうも様子がおかしいのかよく解らんけど、やたらめったらOpera (Presto)が落ちる。ちょっと仕事にならんレベルで落ちてくれるのでしょうことなしにOpera Nextをちゃんと入れてみた。バージョンは30.0.1835.59。うんまあさすがに最新のブラウザ、安定感はさすがだとは思うけど、阿呆みたいにカスタマイズの自由度が高かったOpera Prestと比べると、全体にイライラするところはあるかもしれないな。CTRL+ホイールでサイズの拡縮が出来ないって時点でもう(^^;。

それでもこのままの状態が続くなら、いつかはPresto Operaにお別れしなくちゃいけないんで、ちょっとずつでも新しいブラウザに慣れて行かなくちゃいかんのだろうけど、これ、というブラウザが無いってあたりも困ったところである上に、今回の不具合、すべてがOperaの古さ故、とも言えんのじゃ無いのではないか、って匂いもしてくるあたりが何とも悩ましくて。

Opera以外にもFFFTPが妙に動作がおかしかったり(ファイル一覧の取得に100%失敗する)Google Driveが頻繁にエラー吐いたりするんだよね、昨日ぐらいから。

昨日ぐらい、って時点でこれ、最新のWindows Updateが何か悪さやらかしてたりしないかしら、って疑いも浮上してくる訳なんですが真相はいかに?

いずれにせよOperaのテーマにちゃんとOpera-Tanがいてくれた事が唯一の救いですかね(w。

[Baseball] マケタデー!

Bs1-0T。昨日に続いて延長の末にサヨナラ負け。だけど安藤も福原も責められんだろう。点取れる気が全くしない打線が一番悪い。あとノーアウト1塁でバントで進塁、って作戦はいい加減止めれや。うっとこはアウトカウントが減ればそれだけ得点のチャンスは減るんや。チャレンジして失敗するならそれはええのや。おかしなセオリーにいつまでも拘ってつまらん野球するからファンのイライラは貯まるんやで。負けるのはええのよ。おもろい野球してよ。


2016-06-12 この日を編集

[Baseball] マケタデー!

F6-0T。いろいろ買い物の用事があったのでハーバーランドに出かけたついでに髪刈りに行った先でラジオ中継やってて、いきなり大谷くんの163Kmが出た瞬間、床屋の店員、客が一斉に「おー」、と「こんなん阪神には打たれへんわなあ」という意見が(w。

神戸の阪神ファンも大谷相手に阪神が勝てるとは思っていないようですね(苦笑)。

[TV] 定期視聴番組

日曜朝を録り損ねちゃったので「真田丸」のみ。わたしゃ「ゴジラ対ビオランテ」一本で高嶋弟君を相当出来る役者、と思った人間なんだけど、そんな自分の評価がそれほどスカ引いてなかった、ってことが(自分限定かもわからんけど)確認できたのは大きかったかもね。


2017-06-12 この日を編集

[Day][Oldbooks] やるなレターパック

画像の説明先日も話題にした、ゆうメールの価格改定に関連して、いろいろ他の発送方法を試してるんだけど、レターパックって相当優秀やね。神戸から北海道宛ての荷物が翌日到着、しかもレターパックだから配送状況もチェックできるわけで、送った方も待ってる方も安心、というね。

ただレターパックライトには重量4Kg以内、A4サイズ、厚さ3センチ以内に収まること、というかなり厳しい条件があるのがネックかな。レターパックプラスならもう少し制限は緩くなるんだけど。とりあえず今回の発送は新書と文庫で4冊なので余裕だったんだけど、このサイズに収まる発送って意外に少ないんだよね。どうしてもプチプチで防護してあげたいけど、それだけで最低数ミリ、嵩は上がってしまうわけだし。

まだまだいろいろ、試行錯誤しないといけない感じですな。


2019-06-12 この日を編集

[逸級介護士] 野望、成就す

火、木、土が透析なので、月、水、金は自主リハビリの日って事で今日も歩こう、と。退院して1ヶ月ちょい、ずいぶん足もしっかりしてきたみたいで、割とあっけなくローソンまで歩けちゃった。道を歩く分にはいいけど、お店の中とかだと通常の人の半分以下の歩行スピードのカミさん、通行の邪魔になっちゃうね。しばしば足止まっちゃうし。

一応お昼用にざるそばとおいなりさんのセット(塩分高そう)、おやつ用に小さめのチョコシュー(血糖値上がりそう)、明日の朝用に卵サンド(塩分高そう)、オレ用のタバコ、を買って店を出てふたたび歩き。行きも帰りも一回休憩は挟むんだけど、ずいぶんちゃんと歩けるようになった。割と最近、透析の送迎車のドライバーさんやら、通りで出会うマンションの住人さんから「ずいぶんちゃんとしてきたなー」とか言われるんですけど、確かに。ドライバーさんの一人はうちのマンションの住人さんでもあるんで、会うことも多い(あちらもバイク乗りなので、駐輪場で良く顔合わせるんです)んだけど、「この調子だと案外早く杖なしで歩けるようになるかも」ですと。たくさん患者さんを見てきてはる人なので、信じてもいいのかな、なんて。

晩飯は久しぶりに豚肉の生姜焼き。ちょっと薄味かな、と思った(倅も同意見)けど、カミさんは「ちょっと濃い」だそうで。お塩は1日6グラムの制限があって、ここはしっかり守りたいところ(だし、今日の昼は結構塩盛った気がするぞ)なんだけどなかなか難しいもんだな。

ちなみにカミさんの次なる野望は、「王将まで歩いて揚げそばを食う」だそうです。お、ジャストサイズメニューにあるな(w。


2020-06-12 この日を編集

[Books] 地球防衛戦線 1 スカム襲来

地球防衛戦線1 スカム襲来(ダニエル・アレンソン/著 金子浩/翻訳) ダニエル・アレンソン 著/金子浩 訳
カバーイラスト 加藤直之
カバーデザイン 岩郷重力 + H.K
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4150122751 \1000(税別)

鍛錬鍛錬また鍛錬

50年前、突如地球に襲来した異星生命体スカム。たちまち人類は総人口の6割を失い、必死の反撃も苦戦の連続。だがついに人類は敵の主星を核攻撃することに成功、戦況は膠着状態に入っていた。今や全ての地球人は18歳になると5年間の兵役が義務づけられることになった。カナダの青年、マーコにもとうとうその日が間近に迫ってきて…。

ま、出だしからなんなんだし言い方は悪いけど、きわめてありきたりなシチュエーションで、きわめてありきたりなストーリーが展開し、きわめてありきたりなクライマックスが待っている、というね。新しい部分があるとするならば通称スカム、学名スコロペンドラ・チタニアが人類とは全く異なる文明のあり方あたりか。一種のナノテクを用いたバイオメカが発達していて、その分野では人類を遥に凌駕していて、ってあたりでしょうかね。

なのでお話そのものはきわめてオーソドックスな新兵もの。いきなりキャンプに集められた少年少女が過酷で人間性など無い軍事鍛錬に投げ込まれ、そこで猛烈に揉まれつつ、同期の新兵達の間での友情や対立、なんなら恋愛関係なんかも交えながらストーリーは展開していき、最後に一発見せ場がある。まあ映画「スターシップ・トゥルーパーズ」とか「フルメタル・ジャケット」の前半部分を延々やってる感じ、なんて書くと退屈そうに思うかも知れないけどこれが意外にリーダビリティは良かったりするのが面白いところ(w。

これは多分、キャラの立て方と、展開のスピーディーさ(と、いうか良くも悪くも軽さ)で、退屈しないように造られているのが大きいのだと思う。新兵ものなんてのは理不尽なまでの過酷な訓練で脱落したり壊れてしまうキャラクタが出てきそうなものだけど、本書ではそういうことは滅多に起こらない。なので読んでるこちらもそこそこ気楽な気分で読んでいけるようになっている。そこが大きいのだと思う。軽い読み物として楽しめるようになってはいるのね。

とはいえツッコミどころは結構あるんで諸手を挙げて賞賛することもできません。一番大きい欠点は、主人公のマーコがいわゆる「選ばれた者」なんだけど、これが全く、どこで「選ばれて」いるかが見えてこないところにあるんだと思う。まわりの人がよってたかって「お前は優秀な兵士だ」って言うんだけど、その優秀さの片鱗がストーリーを追っていく上であんまり上手く表現されていないのね。そこはちょっと残念賞か。お話の途中で「実はこんな能力が秘められていた」的な匂わせがあっても良かったのでは。

本作は全12巻で、一応日本では最初の区切りがつく3巻までは刊行予定らしいけど、どうでしょ、続きは出ないだろうねえ(^^;。

★★★


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