ばむばんか惰隠洞

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2003-11-10 この日を編集

[Day] ぴーんち

む、BARAN(お遊び・古本屋兼任マシン)が勝手に落っこちるぞ(久しぶりにブルースクリーンを見たなあ、そういえば)。これは何としたことじゃ。ネットワークがらみのどれかのドライバが読み込めない、か壊れている、のかな? 変なワームでも食わされちゃったんだろうか。とりあえず助けてトレンドマイクロ・オンラインスキャン中なんだけど、たぶんそういう問題じゃなさそうだなあ。

ネットワーク付きセーフモードで立ち上げ、シャットダウン、頭冷やしてから再起動、でなんとか事なきを得て欲しいのだが、おろおろ。

[Day] んでもってフカーツ

ふむ、やはり人間もキカイも頭に血が上った時にはしばらく休んでおくのが良いのだな、ってことで。セーフモードで立ち上げて、念のためウィルスチェックして(知らん間にファイルの数が13万超えとる。おかげでチェックだけで小一時間かかっちゃった)問題ないことを確認した上で通常の手順でシャットダウン。30分ほど時間つぶしてから立ち上げ直したら無事復旧。あー焦った。どこかのチップに不具合が残ったまんまだったのかな。とりあえずは一安心。

[Day] 用語は正確に

お仕事がらみでメールのやりとりしてると、ちょっとした言葉の使い方の違いで要らんやりとりが増えちゃうことがありますな。今日舞い込んできたメールは、クライアントさんから毎月更新されるニューズレターに、何枚か画像を貼りたいんだけどどれくらいの大きさの画像まで許されるんだろうか? ってものだったんだけど、エリカちゃんがこれを容量だと思って、「200Kbぐらいまでなら大丈夫でしょうか?」なんて聞いてくるから話がややこしくなる。200Kbの画像って一体何考えてんだろう、裸のおねいさんの美麗画像ぐらいしか使い道が思いつかない私、思わず「何を表示したいんですか?」って聞き返してしまったですよ。

何度かメールでやりとりしてる間に、クライアントさんからのメールの内容が見えてきて、どうやら向こうさんが「解像度」と言ってるのをエリカちゃんが脳内でKbのサイズに変換してしまったのだね。向こうが知りたかったのはファイルサイズじゃなく画像サイズだった、というオチな訳です。クライアント、制作会社、ほんでその下請けのワシらがあっちこっちに点在して作業してる状況だと、ちょっとした言葉の受け取り方の違いで要らん手間が増えるもんだなあと思ってしまった。

というかクライアントさんはちゃんと「解像度」という誤解しようのない用語を使ってるじゃんかよエリカちゃん。なんで解像度をバイトで計算しようとするんだようあなたは(つoT)。

[TV] ながらTV

作業しながら、黄門様からチャンネルはそのまま、新聞の番組欄でタイトルが3行ぐらいになるドラマも。推理小説って読まないもんで知らなかったんですが、キャサリンって日本人だったんですか、へぇー。

それにしてもこの手の2時間ドラマ見てると、かつてのアイドルに再会できるって楽しみがあるんですな。渡辺典子に相本久美子か、ふんむー。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

ひかり78(仮名) [いや、原作では確かアメリカ人なんですけどね、キャサリン…。(それに結構若かったような)^^;二時間ドラマのマジックで..]

rover [えー、京都在住のカメラマン(カメラウーマン?)の希麻倫子さん、でキャサリンなのか、なるほどー、と感心したんですがそう..]


2004-11-10 この日を編集

[tDiary] これがコメントスパムか (14:44)

もんちぃ師匠からのメールで気がついた。先月の日記の何ヶ所かに、豪快なツッコミが入ってるなあ、アルバートさんやらエスターさんやらの名義で。これがコメントスパムってヤツか。初めて見た。

とりあえずたださん作のフィルターをコピペさせてもらって様子見。ちょっとこの辺の情報も仕入れておかないといけないかな。

[Books] 万物理論 (21:02)

本書カバー グレッグ・イーガン 著/山岸真 訳
カバー写真 L.O.S.164
カバーデザイン 岩郷重力+WONDER WORKZ.
創元SF文庫
ISBN4-488-71102-2 \1200(税別)

空前の奇想、絶後の冗長

宇宙の全ての法則を包括し、説明してのける「万物理論」。今、太平洋上に人工的に作られ、いかなる国家の影響からも自由な人口島嶼、"ステートレス"において、その万物理論に関する最終結論が発表されようとしていた。発表者は三人、だが、真の万物理論はひとつしかあり得ない。果たしてだれの唱える万物理論が真のそれなのか。科学ジャーナリストのぼく、アンドルーは、毎日続く人間性からかけ離れたところに到達しようとしているバイオテクノロジー関連の取材に嫌気がさし、畑違いのこの催しの取材を思い立つ。だが、アンドルーがステートレスに降りたったときから、彼の想像を絶する体験が始まる事になった…

ここまでのイーガン作品中、最長の作品であるのだそうだ。いやほんとに長い。この辟易するほど長い小説の中で、イーガンは2050年代の地球で暮らす主人公と、彼が携わる新しいジャーナリズム・ビジネスをまず徹底的に丹念に描写し、続いて彼が赴く人口島嶼のメカニズムに関するこれまた丹念な描写と、そこに暮らす人々の一種のユートピア思想っぽい生活感について一くさり、さらに原題であり、本当ならばアンドルーが次の取材の対象とするはずのものだった奇病、"ディストレス"へのさわり程度の紹介、それからいよいよ万物理論のとっかかり、が出てくる。ここまででようやく半分。すさまじい密度。おびただしいSF的アイデアとガジェットの数々にくらくら。徹底的に、細部を描写する事で生まれる退屈さなんか知った事か、と言わんばかりのお話作りに、思わず著者の名前を再確認したほどだ。ま、何度見直してもキム・スタンリー・ロビンスンとは書いてなかったけど。冗談です。

「ロビンスンみたいだな」と思ったのは、その念入りな細部描写が産み出す退屈さ、って部分のみにおいてであって、読んでる間は間違いなくこれはイーガンの世界だよな、と思いながら読んでたんですけどね。ロビンスンは「世界を説明する」ために描写を掘り下げるんだけど、イーガンは「世界の理解を共有しよう」としての微細な描写、なのかな、と思う。それでもまあ前半は退屈だ。面白いけど退屈だ。

ところがこれが後半戦、第2部の中盤以降に入って俄然展開が急になる。特に目玉である万物理論へのアンドルーの理解が深まって行き、「これは何か大変な事を、イーガンはほざいているみたいだぞ」というのがだんだん判ってくるのに連れて、ワクワクドキドキ感が徐々にヒートアップ。お話の方もそれまでのまったりめの展開から、息もつかせぬ展開が続き、雪崩を打って続く第3部に突入し………、と言うこのあたりの展開で、「ああ、あの退屈な部分は、やはり必要だったのだな、あそこで退屈したネタの数々が最後に一気に収束するのだな、やるなイーガン」などと思いながら読み進めると、ちょっとまてーいと言いたくなる展開でひっくり返るのだった。いい意味でも悪い意味でも。

いい意味とはつまり、読者をさらに裏切り、驚きを提供するという部分、悪い意味の方は、何というかな、策を弄しすぎたのではないか、この展開は、と言う部分。特にストーリーの流れの方で、全く不要なパートが、かなりの分量に渡ってインサートされてしまったのではないか、これがためにSFが本来持つべき、読者をアイデアで圧倒する、と言う部分のインパクトが、ちょっと削がれちゃったんじゃないかなあという事。もとよりSFに過大に文学性を要求する気なんかないけれど、中途半端な物語の挿入のおかげで、溜めに溜め込んだラストの大ボラが、どうだろ、センター前ヒットぐらいの破壊力に見えてしまった、ぐらいな。上手くやれば場外ホームランだったかも知れないものが。

私は前半の退屈さを我慢できる。中盤の奇想博覧会は大歓迎だ。でも終盤の、めまぐるしい割にどこか視点が定まらない展開はちょっと辛い。ここが惜しい、と思う。もうぶっちゃけ、(以下自粛(^^;)ぐらいしてくれて、一度始まった万物理論に関する、ゾクゾクするような、あるいはオロオロするような展開に、もうしばらく浸らせて欲しかったなあ、と。ここでこちらは少し失速してしまった。

これはどういうんだろう、描きたいものを全て詰め込んでしまった、と言う事なんだろうか? SF的な奇想以外の、例えばイーガンの世界観であったり宗教観であったり人間観であったり、そんなものが、書かずにはいられなくなって出来上がった作品、って事なんだろうか? その「熱さ」を好ましいとは思うけれど、SF作品としては、どうかな? もう少し、ラストに向けての収束感を気にすべきではなかったかな? と言う気もしないではないな。

(★★★☆)

[Chinema] 生頼ポスター第二弾 (23:03)

久しぶりにゴジラの公式サイト覗いたら、"ファイナルウォーズ"用ポスター第二弾、なんてものを生頼画伯、描いておられるのだな。「作品情報」→「プロダクションノート」で。あるいはキャストのところで、ほら、松岡君の写真使えないから(イラストならいいんだろうか)。やあ、賑やかでいいですね。生頼画伯、今回はちゃんと映画の情報仕入れてから、絵描きはったんですね(w。

それにしても公開まであと一ヶ月を切って、ちょろちょろと情報が出てきてるのを見るにつけても、楽しみちゅうか心配っちゅうか。久美サマは波川女史で佐原健二は神宮司さんなんですな(婿養子?)。だったら松岡君の役名は緒方で菊川怜は山根にしとけば良かったのに、とかちょとオモタ。あと、ストーリー紹介の中で、ちょいと聞き捨てならん部分があったんだが、大丈夫かな? 大丈夫じゃなさそうな気もするなあ(^^;)。

ま、すべては見てのお楽しみ。楽しい年の暮れでありますように。


2005-11-10 この日を編集

[Day] 今日は岸和田 (21:58)

今回はヤマちゃん社長と二人旅だったので比較的お気楽。しばらく直接話してなかった(わたしゃ神戸、ヤマちゃんはいまはハマの住人)もんでいろいろ下らんことから仕事の話までだらだらしながらお仕事。Turbo党だと思ってたヤマちゃん社長がいつの間にかSUSE Linex党員に宗旨替えしててビックリした。いや、SUSEが良いのは分かったから、それ放り込むためのマシン、こっちに回してくださいよ。

夕刻まで仕事。今日は始発の新幹線に乗るために朝までダーツしてて(^^;)ヘトヘトだというヤマちゃんと梅田で別れて、わたしゃ新開地まで戻っていつもの立ち呑みでぷはーと夕食。それにしてもこの本は、神戸の山奥から岸和田往復の長丁場に持って行ってもびくともしないなあ、途中ちょっと居眠りしてたせいもあるけど、3分の1読むのがやっとだったわ(w。

あ、今日の日当もらってないや(つoT)。

[TV] 定期視聴番組 (24:12)

いまさらですが「地獄少女」、「BlackCat」、「ソウルテイカー」、「灼眼のシャナ」、「交響詩編エウレカセブン」、「魔法戦隊マジレンジャー」、「ガンパレード・オーケストラ」。ヒビキさんとプリキュアは駅伝のため日延べ。でまあなんだな、全体に低調だな。「地獄少女」は深夜よりもむしろ小学校の中高学年ぐらいからの女の子が見てる時間帯にやった方がいいんじゃないかなー、って思うし黒猫さんは寒いし。「ソウルテイカー」と「シャナ」は案外面白いような気はする。惹かれるものがあんまり無いんだけど。

「エウレカ」はOPが変わるたびに、とっかかりからして私が期待しているモノをどんどん見せない方向に、お話作りを持って行く傾向があるように思えてしまってなんだか寂しい。なんだかんだ言っても第1クールの"DAYS"で始まったあのオープニングに惚れて「エウレカ」に期待したんだけど、OP変わるたびになんかなー、って気になっちゃうのな。本気のジュヴナイルを見たかったんですが、どうもこの番組のスタッフさんたちが目指してるのは、そういうのとはまたちょっと違うのかな、ってあたりに一抹の寂しさみたいなモノを感じたり。

「マジレンジャー」は、んー、あたしの中ではこれ、「ガオレンジャー」、「オーレンジャー」級に盛り上がらないんですけどなんとしましょ。同じく途中まで盛り上がりに欠けっぱなしだった「タイムレンジャー」は、タイムファイヤーっちうカンフルが効いて終盤それなりに盛り上がったんだが、さて「マジ」はそういうてこ入れがうまくいくのかな? 敵キャラの方にいきなりどかどかと新キャラがやってきて(どれも造形はすばらしいと思う)はいるんだけど、なんつんだろ、平成ライダー(脚本担当、あの方)的ぶつ切りエピソードの羅列のまま終盤になだれ込みそうな気がして、なんとなーくこの先も期待できない気がしてしまってしょうがないんですけどね。


2006-11-10 この日を編集

[Day] いろいろ、ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン (23:35)

本命(Francis,Dick/著 菊池光/翻訳)ぬお、「コードギアス」も「銀色のオリンシス」も録画しくっとるではないか。何としたことだ。バレーボールやら何やらで押しちゃったんですか、なるほど、それではしかたあるまい。

ちょいとお仕事関連で急を要する案件が切れた(とはつまり、直近の儲けに繋がらないことを意味するわけだが)ので、チャンスとばかり夕刻から少し古本屋になった…つもりがハヤカワ・ポケミス1032、ディック・フランシス「本命」(書影は文庫版)のあまりの面白さに、時間を忘れてつい読み耽ってしまう。ううう、なんて罪な作家なんだフランシス。一度読んでお話は知っているというのに(つoT)。

やってしまったことはしかたがないので、気を取り直してデータ入力の続きをやるよ。こう言うのを先送りにするとロクなことにならんので、少なくとも明日の午前中にはまとめて処理できるぐらいには、データ作っておきたいからね。


2007-11-10 この日を編集

[Day] 賞味期限やら偽装やら (23:54)

476600034X日本の国技からハングリースポーツ、伊勢の名物に政界の壊し屋、ちょっとベンチャーな軍需商社と、とにかくいい大人がどうにも情けないことをやらかしまくってる昨今だけど、個人的に一番残念なのが吉兆の一件。

や、もちろん味音痴のわたしが吉兆の料理についてどうこう言う資格などあるはずもなく、残念だなあと思うのは、吉兆の創業者、湯木貞一さんの文章がかなり好きだったから。「吉兆味ばなし」のタイトルで刊行されているこのエッセイたちは、元々は「暮らしの手帖」(のたぶん第2世紀)に連載されていた、「吉兆つれづれ話」をまとめたものだと思うのだが、この文章かなり好きだったんだ。実に落ち着いた文体の中に、料理そのもののレシピだけでなく、そこにそこはかとなく秘められた季節感が、かなり良かったの。そういう文章を書く人が興したお店がこんなことになっちゃったのか、となにやら忸怩たる物を感じてしまったわけで。

と、書いててそういえば、「暮らしの手帖」の第1、第2世紀は読み応えがあったなあ、とか思い出しちゃった。湯木さんの他にも池田潔さんや矢野健太郎さんのエッセイ、映画評とテレビ番組評(どなたが担当してたんだったかな、こう言う時にWikipediaって役に立たねえ)がとても読み応えがあった。あたしゃ「暮らしの手帖」の映画評で「ジョニーは戦場に行った」とか「アメリカの夜」を劇場まで観に行ったような憶えがあるもの。第2世紀の途中で読まなくなっちゃった、というか花森さんが亡くなってから、「暮らしの手帖」も読まなくなってしまったんだけど、最近はどんなモンなんでしょうか、って吉兆と何の関係もない話に行ってしまったな。

[Day] 一ヶ月 (24:17)

経ったのか。

頼むぜ、そろそろ石田屋の季節なんだぜ、おい。連絡しておくれ、待ってるから。


2008-11-10 この日を編集

[Oldbooks] 久々背取りツアー (24:17)

背取り目的で街に出たのは結構久しぶりかも。長田、三宮、元町近辺の古本屋さん行脚。ブックオフって意外に店ごとの個性みたいな物があるんだな、つーのを感じました。それはロケーションの問題なのか、店のフロアの規模から来る物なのか、それとも各々の店長さんの趣味による物なのかはわからんけれど、置いてる本とその価格の付け方に、意外に差ができるもんだなあ、と。

目玉になるような掘り出し物はなかったけど、今週はもう一回ぐらい背取り旅に出たいな、と思える「感じ」があったのは微妙な収穫だったかな、つー感じです。その値段で店に出すの? んじゃ俺に売ってよ、って本を(ごくごく)ちょっとだけ見かけたのでね。

午前中出撃、昼はコフタのドライカレー、その後Voiceでコーヒー飲みながら軽く読書、立ち呑みはぬる燗でぐにょー、と一人飲み食いの方も楽しゅうございましたです。

[Books] 死よりも悪い運命 (24:38)

9784150116828 カート・ヴォネガット 著/浅倉久志 訳
カバー 和田誠
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011682-8 \800(税別)

著者にとって第三作目にあたるエッセイ集。ブッシュ父がホワイトハウスの主であった時代を背景に、家族、友人、交友関係、そしてアメリカと世界のありようについて時に辛辣に、時にユーモアを交えて語っていく。

タイトルがちょっと怖い感じで、そのせいか和田誠さんが描くヴォネガットさんもどこか少し厳しい表情をしているような気もしないでもないが、そこはヴォネガット、基本的に文章はあくまで軽妙。ただ、本書の基調をなしているのは自らの戦争体験を背景にした、80年代のブッシュ政権におけるアメリカの、様々な施策に対しての明確なノーである以上、ユーモアの衣を纏ってはいてもその筆鋒は時に厳しく、鋭く、そしていくばくかの危機感をたたえた物になっている。その危機感から拡げられた話のとっかかりのマクラになるお題の一つが、タイトルにもなっている「死よりも悪い運命」ってのはいったいどういうモンなのだろうね、って話。

共に新米兵士として知り合い、ドレスデンでの惨劇を目の当たりにし、その後も長く親友同士の関係であったバーナード・V・オヘア氏が1990年に亡くなったことも理由の一つなのかも知れないが、本書を著したころのヴォネガットは、書くものにユーモアを乗せつつも、どこかで人類のこの先について、必要以上に悲観的になっていた時期だったのかも知れない。その文章の巧さが、メッセージの重さをかなり薄めているとは言えるけれど、やはりこの時期のヴォネガットはアメリカ、ひいては西洋文明の行く末に対して相当絶望的な気分に陥っていたのかも知れないな、と言う感じはある。

ただ、エッセイはやはり「同時代性」のような物が側面からサポートしてくれないと、著者が込めたかったメッセージのニュアンスの強さみたいな物に、やはり差が出るんだな、という部分での残念さは残るかも知れない。何せ今やアメリカは、雑で野蛮だった父親に替り、雑で野蛮な上にバカなその息子がそのトップに立っている状態なわけでね。にもかかわらず、そんな雑で野蛮でバカな人物のもろもろの行動よって、この先どうなるかはわからないけれども少なくとも今現在は、「戦争」とは少し別なところでの危機の方がより大きな問題になってしまって、ヴォネガットが本書で警鐘を鳴らしたところに対する危機感は一旦棚上げになってる状態であるあたりも残念さに輪をかけている一因になっているのかも知れないな、とは思った。

世の中には出た時に読まないといけない本がある、ということなんだろうな、と思う。本書はどちらかというとそちらに属する本なのでしょうね。

★★★


2009-11-10 この日を編集

[Day] しらない間に… (23:21)

カミさんがメガネっ娘になっておった。いや別に萌えはせんけど。

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

TUX [●そこはウソでも「萌え−!」とか言っておかないと(笑)]

rover [新聞のスポーツ欄拡げて「やーこぉれはよう見えるわぁ」とか言うてる女にどうやって萌えろと(w。]

P2 [俺もすっかりローガン卿が手放せなくなりましたorz]

rover [ものぐさこいてローガン卿かけっぱなしにしちゃうから、さらに目が悪くなるんですよねえ…。]

noki [いや、もう、、高校氏のころからローガンですた(w はや四半世紀すぎましたでつ]


2010-11-10 この日を編集

[Day][Oldbooks] ごしごし

ケータイでぱちり右手で、白いものを。「嫁要らずの五人の後家」ってスタージョンでしたっけかね。そっち方面とは全く関係なく、昨日に続いて送り出すべきHJのクリーニング作業。非常によいタイミングでHTMLの修整仕事も舞い込んできてたんで、そっちの面倒も見ながらの作業なので思いのほかはかどらず。とりあえずあと15冊ぐらいで発送準備は完了か。残りもがんばってごしごしやって箱詰めします。

せっかくだからオマケ画像。たぶん93年ぐらい(箱に詰めちゃったんでどの号だったかチェックできない)のゆかにゃん。「モルダイバー」のころですか。デジカメの電池がアウトだったもんだからケータイで撮ったものなんでアレですが、かーいいね、肩幅のあたりが。この人と17歳の人はなんというか、ある種の妖怪なのかも判らんなあと思った。


2011-11-10 この日を編集

[PC] この文字だけにはヒットさせたくないんじゃ

こんなの普段からばりばりコード書いてる人には当たり前なんだろうけど、オレはバカだから、2、3日したら間違いなく忘れるのでメモ。

HTMLソース中のalt="ほにゃらら"部分だけ、alt=""に置換したい。altがどこに登場するかは判らない(もしかしたら後ろにさらに属性値が続くかも知れない)。正規表現で検索する時、単純にalt=\".*\"とかで検索・置換すると不幸になる。最初に"が登場したところで検索は止めにしたい、というような検索条件ってどう書くんだろう、つーて小一時間考え込んでたんだった。答えは単純で、"を除く任意の文字の繰り返しの後に"がくるような文字列、を検索したらいい。なので正解はたぶん(ちょっと弱気)alt=\"[^\"]*\"。

すんげー偉業を成し遂げたような気になってるけど、たぶんちょっと正規表現が判ってる人からしたら「バカかお前は」って言われるレベルの話なのはよーくわかってます(^^;。

[Anime] 誰が欲しているんだろう

なんというか、どうしてそう言う流れになるのかがさっぱりわからないんだが、初代「宇宙戦艦ヤマト」でアニメ映画新作(nikkansports.com)。監督は出淵さんですって。

自分も「ヤマト」の前と後で、人生の方向性に少なくはない変化を被った人間であることは自覚しているんだけど、だからといって今(に限らず去年も、10年前も、20年前だって)、何かを「ヤマト」に求めようとは思わない。たぶんこの先も思わない。一応「さらば…」には付き合った(リアルタイムでね)。で、その時点でもうこれで良いでしょ、ってのが正直なところなんだけど、世の中にはそんなに「ヤマト」の新作が見たい人がいるって事なの? 庵野秀明がいつまで経っても「エヴァ」の出来上がりに満足できないでいるのと同じような気分でいる人がそんなにいるの? わからんなあ…。

映像来てる。昨今の「ヤマト」の中では一番納得できる絵かもわからん。ただ、何か「軽い」感じがするよなあ。

[PC] 少なくともオレは欲していない

これはちょっとキツいなあ。次期バージョンからのアップグレードポリシー変更について(adobe.com)。すごく大ざっぱな理解になるけど、Adobe Creative Cloudのポリシーに賛同できないのならばadobe製品のアップグレードに関しては、これまでの3世代前まで有効だった物を1世代のみ有効ということにしてくれ、それがイヤなら毎月5000円払ってAdobe Creative Cloudに参加してくれ、と言うことなの? それってどっちにしろ、年に6万払ってadobeの製品を最新版に維持してよね、という事にしか思えないんだけど。

大変困る。HTML書きとしては今のところ秀さんがあれば何とかなってはいるんだけど、ちょっとしたところでDWだのFWが便利に動いてくれる局面はあるわけだし、イメージ処理でPhotoshopはやっぱり最強なわけで、そいつらが毎年少なくないお金を払って、翌年のアップグレードに備える状況を作っておかないとてはいけなくなる、というのは少々厳しいな。今までは最短でも3年の猶予があったわけだから。

いろいろ事情があって、もう使わない、では済まされない状況なのが大変痛いっす。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

通りすがり [いつも参考にさせていただいています(^^) その場合ですと「alt=\".*?\"」がよりシンプルかと思います。 下..]

す・みけーん [そのあたり、awkとsedとPerlでびみょーに違うので、ご注意ください。rubyはどうなのかなー。 まあその、P..]

通りすがり [ああ、説明が足りずにすみません、こちらのサイト主の方は確か秀丸ユーザだったと記憶していましたので、それを前提でおせっ..]

rover [>通りすがりさん ツッコミありがとうございます。引いて下さったサイトも見てたのですが、何をもって最短とするのか、って..]


2012-11-10 この日を編集

[Day] 風雲急を告げている、ように見える

あんまり実感無いんだけど、請けてる仕事のフィックスが来週末だと言うことが分かり、このタイミングで担当者が交代になり、いろんなところが決まらないまま、やらなきゃいけないことは結構山積みである、ということが今日の夕方判った。むう。

こいつは厄介な仕事相手No.2であるところのDG君の会社からのお仕事なんだけど、今回は担当が別の人物なので大丈夫かな、と思ってたらこの体たらく。このタイミングで担当交代ってのは、どう見ても無能判定食らったってことなんだろうなあ。DG君よりはマシな人に見えたんだけど、確かにスケジュール管理、って点ではかなり抜けの多い人って感じではあったかも。

ま、ヌル目に対応させていただこうかとは思ってますが。

とはいえIE6対応は不要、ってんで楽な仕事だと思ってたんだけど、IE7も結構厄介なんだねえ…。


2014-11-10 今週から心入れ替える この日を編集

[Day] こちょこちょお仕事

んまあ先週から継続中なんだけど、IG女史仕事、そろそろFIXも近く、ちょこまかと修正作業が舞い込む日々。併せて別件の仕事(軽いけど)のオファーもあったりでなんやかんや。割とスマホ対応の部分で苦労してる。ChromeやOpera Nextの精査モード(CTRL+Iね)、結構いい感じにスマホのエミュレートやってくれるんだけど、viewport指定のwidth=device-width、は実現できない感じなので、ここは「こうかな?」で指定して、後はIG女史側でチェックしてもらうしかない。やっぱスマホ買わんといかんのかしらねぇ。Y!mobileの格安スマホとかに乗り換えた方が良いのかな。今自分がどういう条件でガラケーの契約してるのか良く分からんので、ぽいっと切り替えて良いものなのかも良く分からんのだよね。

[Comics] 4年越しでようやく完結

Bamboo blade 14(五十嵐あぐり/イラスト)ずーっと鼻づまりがひどく、どもならんので鼻炎用カプセルのお世話になる→鼻はすっきりするけど眠気に襲われる、と言う悪循環。眠くてしょうがないので気晴らしに外出。近所のブクオフでなんぞ良い本はないかな、と思って見てみたんだけど、田舎のブクオフにそないに美味しい物件が紛れ込んでいるはずもなく。外れだったなあと思いながらコミックの棚で見つけた。「バンブーブレード 14」(完結)。そういや13までは買ってたな、終わりをちゃんと見てなかったな、ってことで購入。

うん、これはなかなか。テレビアニメーションもいい感じだったけど、原作コミックにはこちら独自の魅力があると思った。アニメの方がタマちゃんたち、女子高生剣士たちの魅力を最大限に引き出そうとしていたのに対して、こちらはむしろ、コジロー先生の成長を描いた作品になっていて、そこが大変すばらしい。ここにコジローの成長に合わせた、タマキの成長も巧く絡められていて、そこのところもかなりグッとくるものがあるね。

原作の土塚理弘氏がどの位作画側にコミットしているのかはわからないんだけど、コマ割りなどの構成がかなり凝ってるんだよな。懲りすぎてキャラの判別が付かない時もあったりするんだけど。

いやあ、なかなか楽しかった。改めて1巻から読み直したいと思った、が1~13はどこにしまったんだったかね(^^;。


2015-11-10 この日を編集

[Day] みんな元気に病人だ

喘息のお薬をもらうのと、そろそろ一度診察を受けなくちゃって事で早めに病院に行ったんだけど、なんかものすごい混雑ぶり。耳に入ってくる待ってる人たちの会話から、どうもインフルエンザの予防注射を打ってもらいに来た人でごった返しているみたい。確か今は看護師さんは注射とかの処置はしちゃいけなくなって、お医者さんがやらなきゃいけなくなったんでしたっけ? そのせいなのか処置に時間が猛烈にかかっている模様。結局文庫本一冊、読み切っちゃうまで名前を呼ばれなかったよ(^^;。

自分はもうちょっとで二時間、ってくらいの待ち時間だったのだけど、人によってはもっと待たされた人もいらっしゃったんだろうな。こういうとき、隣り合っただけで自然に会話モードに入れる、じいちゃんばあちゃん達のスキルってなかなか有効なものだよな、と思った。

それにしても、新幹線だって3時間遅れたらお金返してくれるんだから、病院もあんまり待たせたときは多少なりと割引とかしてくれても良いのにね(w。

[Books] ヨハネスブルグの天使たち

ヨハネスブルグの天使たち(宮内悠介/著) 宮内悠介 著
カバーイラスト 與座巧
カバーデザイン 有馬トモユキ
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-031200-8 (税別) \740 (税別)

都市と人、的な…

ヨハネスブルグ。かつてはこの地の繁栄の象徴だったはずの高層ビル、マディバ・タワー。この地に吹き荒れた内戦の嵐はタワーを荒廃したスラムと化し、かつて拠点を置いていたが今は撤退してしまった日本企業が始末を忘れてしまった、エンタティンメント用アンドロイドの耐久試験が際限なく繰り返される場所。ここでは日々、定時になると2700体の美少女型アンドロイドが屋上から降り注ぐ。ここに暮らすスティーブとシェリルはあるとき、毎日降ってはまた屋上に戻っていくアンドロイド達の中に、何かの信号を発している個体がいるのでは、と思い至りコミュニケーションをとろうと画策するのだが…。

という表題作から始まる、美少女型アンドロイドDX9を仲立ちにして語られる五つの連作短篇集。それぞれのお話は登場するキャラクタや舞台設定が微妙にクロスするので、短篇集であると同時に通しで読むことも出来るお話になっている。で、通して読むと見えてくるのは「都市」と「人間」の関わりのようなもの、と言えるだろうか。「都市」はもしかしたらもう少しミクロに、「建造物」と言うところまで条件を限定してもいいのかも知れない。そして「建造物」と関わる人々が、それぞれの局面で対峙することになるのが、取り立てて超高性能なものとは言えないアンドロイドDX9。人と街を覆っているのはテロだったり内戦だったりと、必ずしも平和な世界ではないことを考慮したならば、DX9はもしかしたらこの物語世界において、現実の我々にとってのAK47みたいなもの暗喩なのかも知れん。そこに呆れるくらい転がっていて、必ずしも制作者が意図したとおりには働かない異物のようなものとして。

この「建造物」と「人」の関係性みたいなものが一番ビビッドに描かれているのが第二話、「ロワーサイドの幽霊たち」と言えるだろう。読んで行くにつれ、虚実がどんどん入り組んでいく様がすばらしい。続く二作はSF要素もあるんだけれどそれ以上になんというかな、船戸与一的冒険小説的テイストも感じられた。で、本書のために書き下ろされた最終話では、先にあった船戸的主人公が帰ろうとしている場所に何が待っているのか、というところに斬り込んでみせる。300ページに満たない作品とは思えない読み応えでございました。「第9地区」で始まり、「あなたはだあれ?」(ウルトラセブン)で〆る、みたいなね。(『月世界小説』も良かったけど)こっちもすばらしく面白かったです。

★★★★


2016-11-10 この日を編集

[Games] ポケGOいろいろ

画像の説明11月のアップデート。例の運転中のどうたらこうたら以外にもいくつかアップデートがあって、その日最初にゲットしたポケモンにはボーナスがついたり、最初のポケストップで手に入るアイテムが多めになってたり、あと、ジムバトルの設定に多少調整が入ったようで、多少勝ちやすく、守りにくくなったんだとか。

実際バトってみたけど、うん、確かに若干戦いやすくなっているような気はする。今世間でジム押さえてる人のレベルは30前後で、かなり強力なポケモンで迎撃してくれるんで、レベル22の自分的には2勝できたら恩の字だったものが、どうかすると4勝ぐらいできそうな感触があるのはちょっと嬉しいかも。

ということでバトル向きのポケモンの強化もやっていこうかな、なんて思案中。高校選抜チームが着々と集結中です(w


2018-11-10 この日を編集

[Day] ちょっと出撃

画像の説明古本屋用の消耗品が少なくなってたのでハーバーに出撃。一応必要なものは買えたので後はぷはー。今日は土曜なのでクレーンもお休みですね(^^;。


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ここ1週間分の話題

傑作です

懐かしさ満点

妖精を観るには…

ジュヴナイルとしてなかなか良質

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