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(主にオレの)明日をすくぅえぇ〜、バルディオスぅ〜♪
ということで確定申告完了。構想1年、制作3日、手続き10秒。これで心配事がひとつ片付きました。帰りに、めっちゃ久々に吉野家の牛丼喰った。販売停止になってから食べてなかったので、2年ぶりっすか。やっぱり牛丼は吉野家のんが一番美味しいね。
ジェフリー・ディーヴァー 著/越前敏弥 訳
カバー写真 中村 淳
カバーデザイン 岡孝治
講談社文庫
ISBN4-06-275594-7 \838(税別)
ルーンは映像プロダクションで下働きをしながら映像作家を目指す女の子。ある日ルーンは、使い走りの用事の帰り道で、ポルノ映画館の爆発事故の現場を通りかかることになった。少し時間が早ければ、自分も巻き込まれたかも知れない事故…。持ち前の好奇心から現場に潜り込んだルーンは、それが事故などではなく、「イエスの剣」を名乗るカルト集団による犯行声明付きの事件だったことを知る。ポルノ業界の暗部にまつわるあれこれ…。自分のドキュメンタリーの素材にうってつけの掴みになる、と感じたルーンだったが…。
最悪の底意地の帝王(もちろん褒め言葉)、ディーヴァーの初期長編。おそらくデビュー作と思われる、「汚れた街のシンデレラ」(残念ながら未読)に続く、ルーンの杖…じゃなかった、ルーン・シリーズ三部作の第二弾。ニューヨークにやってきて、レンタルビデオ店の店員として働いていたルーンは、本作品では、それなりに評価の高い映像プロダクションのシタッパーとして働き、自身もまた、映像作家として身を立てることを目指しているのだが、なかなかそのチャンスを与えられないでいる、と言う境遇。そんな毎日の中で遭遇したひとつの事件が、ルーンに大きな転機をもたらす…かも知れない、様なお話。映像関係者を主役にするってことでは、この後のロケーション・マネージャー、ジョン・ペラムを主人公にした(ウィリアム・ジェフリーズ名義の)三部作なんかもあるけれど、そちらに比べると小説の完成度みたいなところでは一歩も二歩も譲るところがあるのだが、それはそれとしてこちらにはこちらなりの魅力があると感じる。それは、若さ。
小説の達人ディーヴァーといえど、最初っから達人であったわけではないのだよなあ、と言うのが大変良く分かるのが本書。いろんなところが、たとえばリンカーン・ライムのシリーズなどをすでに読んでいると分るのだけれども、足りてない。たとえばキャラの描き込みとか、そのキャラクタたちの、それぞれの行動の動機とか、さまざまな伏線の処理などが、やっぱり最近のディーヴァー作品の念の入れ具合から見ると、かなり力不足な感じはある。とはいえその上で、ディーヴァー作品の真骨頂であるところの、底意地の悪さの萌芽みたいなものがほの見えてきたりするあたりがなかなか興味深い。ページターナーが贈る至福の時間潰し本、というところまでは行けていないのだけど、それでもこれはこれで、なかなかどうして捨てがたい魅力がありますです。「汚れた街のシンデレラ」を探してみたい気分にはなる。
そうそう、読み始めたときには微妙に「だっせータイトルだなあ」と感じた邦題だが、読み終えてみると「なるほどね」と、少々感心したことも申し添えておかなくては。
(★★★)
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そんな歌唄ってると最終回直前に人生打ち切られちゃうyo!(゜Д゜)y─┛~~
のっ、望むところだっ(^^;)