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ここんとこ外食やら宴会が多いなあ、と思いつつ、今日もカミさんが「鳥インフルエンザに挑戦してみよう」などというので焼鳥屋へ。いつもの「トリスケ」は珍しくも満員。チャレンジャー、結構多いのだね。次善の策と言うことで最近従姉妹殿が発見した、もう一軒の焼鳥屋の方で席を確保。ここは薩摩地鶏なのか、それなら多少は安心かな、などと自分に言い聞かせて飲み食いしまくる。
話題はいよいよ受験生になる倅、いったい何をしたいのか、どこへ行きたいのか、がメインなんだけど、肝心の倅がはっきりしたヴィジョンがないもんだから、いまいちお話が先に進まないのでした。とりあえず親の方が「豆の木高校を出てプロ野球選手」とか「数奇な運命を経て獣医の道を目指す」などと、ジェネレーションギャップありまくりな用語連発するんでは、倅も困るよなあ、とか思ったり。それはそれとして、ほんとのところキミはどうしたいのかねえ>倅
ま、ワシが倅の年頃だったときに、何かになりたい、とか、どこそこの学校に行ってそれからどこそこの業種に就職して、なんて計画がはっきりできてたわけでもないもんなあ。自分ができへんかったことを倅に要求するわけにもいかんかのう、ううむ。
土日分をまとめて。「ウルトラマンネクサス」、「種デス」、「ジパング」、「グレネーダー」、「砂ぼうず」、「魔法戦隊マジレンジャー」、「仮面ライダー響鬼」、「ふたりはプリキュアikry」。「そんじゃ今からしましょかTransformation」などと腰の砕けるお歌を歌った翌日に観るにはまた、ずいぶんな展開ではないですか、な「ネクサス」(#23:「宿命」)。先週最終回パターン決めたと思ったら、今週はちょっと前に遡って「セブン暗殺計画」になっちゃったなあ、と。10話逆行したのか。とすると来週はさらに10話遡って「ひとりぼっちの地球人」? (ないない)。お約束に縛られないモノを、と言う意気込みはわかるしそれなりに力作続きなんだけど、どうだろ、非常に注意深く、念入りに造られているのに、鶏ガラスープの味しかしない五目チャーハンを毎週喰ってる気がするのは、オレだけでしょうか。
デス様はまあどうでもええわ。また絵が荒れてるな、とかザフトの中の人が大阪弁使うのって何が面白いんだろう、とか思ったぐらい。
深夜枠のアニメも「砂ぼうず」がちょっと面白いぐらいで後はどうでもって感じ。ああ、今期は不作かも。
で、この不作感をさらに盛り上げそうで怖い「マジレンジャー」(#5:「恋をしようよ〜マージ・マジーロ〜」)は、んん、ちょっと持ち直し傾向かな? って感じ。クラーク・ケントの昔から、一人の女性と使用前、使用後のヒーローの三角関係、ってのはある意味王道で、芸がない、とも言うんだが、まあこの番組で初めてこのパターンを知るお友達もいるんだし、よろしいんじゃないですか。今年の戦隊5人組は、年少さんの方がしっかりしてる、ってキャラ設定になってるのが面白いですな、末っ子は除くけど。
「響鬼」は、いよいよ二人目の鬼、威吹鬼とそのお弟子っさん、アキラ登場。最近流行りの言い回しで行くなら、アキラかわいいよアキラ、ってやつで。性格キツそうやけど(w。ものすごい壁だったはずの高校受験にはあっさり合格したけど、明日夢君にとってはこの程度は、実は誰かが軽く背中を押してやれば、なんとでもなる程度の鍛え方で済む話であって、ほんとに鍛えなくちゃいけない状況というのは、アキラとの出会いの後に待っている、様な展開なんですかね。まだ、良質のジュヴナイルになる余地は残ってると思うので、なんとかこの辺頑張って欲しいところで。
それにしてもこれ、近年希に見る「いい人」ばかりのドラマだなあ。ほんわかしたとこは好きなんだけど、ヒーローモノとしてそれはどうよ、と思わなくもないな。
青色及び確定申告用データ。細かいのがたくさんあるんで大変なのよ。目標は明日提出なんだけど…。
ってまだ源泉徴収票来てませんよー(泣)。
てことでメールのお返事等、遅れまくりで陳謝の嵐です。
なんとか申告の準備はできた(見直してみるになさけないが)ので、黄門様2時間スペシャルはゆっくり鑑賞できたですよ。里見黄門になってからのキイ・パースンに「ナショナル劇場」のおなじみさん総出演(って西郷輝彦は?『江戸を斬る』はなかった話か?)の大変に豪華な一本。なれどその豪華さが徒になって、お話としては少々、最初から最後へのまとまり感、みたいなものが薄かったかなあ、と。もはや桔梗も夜叉王丸も顔見世興行でしかないんだもんなあ。「この印籠が目に入らんか」のチャンスが何回かあるにもかかわらず、それをクライマックスの一回だけに限定した工夫は買うけど、実はラスタチに参加してる人たちの大半は、格さんに言われなくってもこのじいさんが先の副将軍であることを知ってる訳で、ややインパクト不足の感はぬぐえない。気楽に見れて楽しいんだけど、やはり1000回記念スペシャルほどの強烈さはなかったのがちょっと残念だったかも。
内心苦笑したのは今回のスペシャル、次期将軍様に予定されてる若者が、黄門様と旅することで頑迷さが取れ、後の名君の片鱗を見せるのだったー(じゃん♪)ってところで終わるわけで、ナレーションも「ご老公と旅したこの若者が、六代将軍徳川家宣として、天下を治めることとなるのであった」(どどーん)で締める訳なんだけど、で、その通りなんだけど、家宣って将軍になって三年で死んじまうんだよなー。現実は厳しいのう。
フクちゃん、ちゃんと「用心棒」って役名つきで出演でしたな。セリフまでもらっちゃって嬉しいじゃないか。斬られなかったのが不満だったけどな(^^;)。
(主にオレの)明日をすくぅえぇ〜、バルディオスぅ〜♪
ということで確定申告完了。構想1年、制作3日、手続き10秒。これで心配事がひとつ片付きました。帰りに、めっちゃ久々に吉野家の牛丼喰った。販売停止になってから食べてなかったので、2年ぶりっすか。やっぱり牛丼は吉野家のんが一番美味しいね。
ジェフリー・ディーヴァー 著/越前敏弥 訳
カバー写真 中村 淳
カバーデザイン 岡孝治
講談社文庫
ISBN4-06-275594-7 \838(税別)
ルーンは映像プロダクションで下働きをしながら映像作家を目指す女の子。ある日ルーンは、使い走りの用事の帰り道で、ポルノ映画館の爆発事故の現場を通りかかることになった。少し時間が早ければ、自分も巻き込まれたかも知れない事故…。持ち前の好奇心から現場に潜り込んだルーンは、それが事故などではなく、「イエスの剣」を名乗るカルト集団による犯行声明付きの事件だったことを知る。ポルノ業界の暗部にまつわるあれこれ…。自分のドキュメンタリーの素材にうってつけの掴みになる、と感じたルーンだったが…。
最悪の底意地の帝王(もちろん褒め言葉)、ディーヴァーの初期長編。おそらくデビュー作と思われる、「汚れた街のシンデレラ」(残念ながら未読)に続く、ルーンの杖…じゃなかった、ルーン・シリーズ三部作の第二弾。ニューヨークにやってきて、レンタルビデオ店の店員として働いていたルーンは、本作品では、それなりに評価の高い映像プロダクションのシタッパーとして働き、自身もまた、映像作家として身を立てることを目指しているのだが、なかなかそのチャンスを与えられないでいる、と言う境遇。そんな毎日の中で遭遇したひとつの事件が、ルーンに大きな転機をもたらす…かも知れない、様なお話。映像関係者を主役にするってことでは、この後のロケーション・マネージャー、ジョン・ペラムを主人公にした(ウィリアム・ジェフリーズ名義の)三部作なんかもあるけれど、そちらに比べると小説の完成度みたいなところでは一歩も二歩も譲るところがあるのだが、それはそれとしてこちらにはこちらなりの魅力があると感じる。それは、若さ。
小説の達人ディーヴァーといえど、最初っから達人であったわけではないのだよなあ、と言うのが大変良く分かるのが本書。いろんなところが、たとえばリンカーン・ライムのシリーズなどをすでに読んでいると分るのだけれども、足りてない。たとえばキャラの描き込みとか、そのキャラクタたちの、それぞれの行動の動機とか、さまざまな伏線の処理などが、やっぱり最近のディーヴァー作品の念の入れ具合から見ると、かなり力不足な感じはある。とはいえその上で、ディーヴァー作品の真骨頂であるところの、底意地の悪さの萌芽みたいなものがほの見えてきたりするあたりがなかなか興味深い。ページターナーが贈る至福の時間潰し本、というところまでは行けていないのだけど、それでもこれはこれで、なかなかどうして捨てがたい魅力がありますです。「汚れた街のシンデレラ」を探してみたい気分にはなる。
そうそう、読み始めたときには微妙に「だっせータイトルだなあ」と感じた邦題だが、読み終えてみると「なるほどね」と、少々感心したことも申し添えておかなくては。
(★★★)
昨日のうちに準備は出来てたんで、お昼前に家を出て、歯医者さんでがりがりと歯石を削りだしてもらって(あの、キカイでぎゅいーんってやられるのは、微妙に脳天に響くんですごくイヤだけど、お医者さんにがしがし掻き取ってもらうのは、痛いなりに快感かも知れん。Mなのか? オレ)から税務署へ。今回も特に問題はなく、ぺらぺらと書類を眺めてぽんとハンコを押されて、バイトくんに「お疲れさまでした」と一言もらって申告終了。前準備がなにかと鬱陶しいだけに、儀式そのもののあっけなさはちょっと物足りんね。
せっかく街に出たんだし、ハーバーランドまでてくてく歩いて、本屋さんで蒼樹うめ「ひだまりスケッチ」(1)、(3)購入。こいつも神戸の山奥では、簡単には入手できない本だったりするのよね。とりあえずアニメ第2期決定記念、てことで。相変わらず宮子がぶっ飛んでてええ感じだわ。
ついでに、ソフマップも軽く偵察。めび君のバッテリが死んじゃった感じ(フル充電しても小一時間でバッテリが上がっちゃうようになっちゃった)なので、出来たら手ごろな価格でノートパソコンが一台欲しい気分だったんだけど、んー、Thinkpad X40が中古で6万弱。このあたりがねらい目かなあ、最近DWだのFWの使用頻度が上がって来てて、デスクトップ機の方のパワーアップもしたいんだけど、なかなか先立つもののサポートが手薄なもので、いきなりまとめて環境改善、と言うわけにも行かないので、各個に撃破、して行かなくてはいけないわけで、できたら先にノートの方を何とかしたいんだけど、さて何としたものか。
いつまで経ってもお仕事関係の続報がこないので、もう知るかー、な勢いで昨日の夕方から確定申告関係の書類づくりに着手。今年も大量の少額の領収書と格闘することに。一件あたりの送料は少額でも、さすがに1年分の小包代となるとちょっとびっくりする金額になっちゃうな。あと各種の送金手数料とかもね。
それにしても去年はさんざんだったな。調子が良かったのは3月までで、その後はため息も出ないくらいの低空飛行っぷり。良く生きてたなと思うぐらいだぜ。
自分よりレベルの高い人からはめったに仕事はもらえないので、いい(おいしい)仕事にどんどんありつくためには自分のレベルを上げないといけない。でもレベル上げではお金はもらえない。生活するためにはちょっと「?」が先に来るようなお相手ともお仕事をしなくちゃならない、で、「?」が先に来るような所はたいていその悪い予感が当って、苦労が多く実入りは少ない仕事がやってくる。そうなると時間ばかりが取られておぜぜはあんまり取れないという絵に描いたような負のスパイラルが待っている、ということでね。
ま、グチっててもしかたがないので、なにか巻直しのための方策を考えなくちゃね。とりあえず月曜日、眺めると悲しくなってくる申告書を叩き付けて、帰りがけに立ち呑みぷはーで気分を変えようぜ。
F1も始まりましたな。今年はワールドチャンプをとったことがあるドライバーが4人という超豪華なラインナップ。ここにさらにキミがいてくれたらなあと思うのは贅沢すぎるか。キミのための車がない、って事情もあるわなあ。
さてLiveTimingで観戦したんだけど、なぜか表示がずれまくって閉口したんだけどこれはウチだけの現象? ラップタイムの更新の旅にタイムが表示されるべき所にコメンタリが飛んできたりして見づらいことこの上ない、上にそもそもクリーンインストールしたOpera10ではLiveTiming自体が立ち上がらないという…*1。そんな見づらい環境での観戦になったんだけど、全体的なチーム間の力関係はおおむね下馬評通りってことなのかな。フォース・インディアが意外に良いところにつけてる。ウィリアムズとザウバーがやや苦戦気味か。新規参入チームはヴァージンとロータス(ああ、どんな形であれこの名前をまたタイプする日がこようとは…)がどっこい、それを追いかけるHRT(旧カンポス。この名前も懐かしいね)ってな感じか。
ポールをとったのはヴェッテル、その後にフェラーリの2台が続くようなグリッドだけど、ミハエルがちゃんと7番手につけているのが凄いよな。なんかやってくれそうな気がするよ。給油禁止のルールは彼にとってはいいことなのかそうじゃないのか、どちらなんだろう。
あとは可夢偉か。かろうじてQ1をクリアしてたけど、最終的には16番手から。チームメイトのデ・ラ・ロサが14位ってことで、ちょっと怪しいデザイン(オレはこれ、かなり好きなんですけどね。妙にコラーニっぽくて)ザウバーのマシンのポテンシャルは今の所このあたりってことになるのかな。決勝ではがんばって。
*1 enable java をoffにしてたのが敗因だった。ただしOperaでもずれるかどうかは明日の決勝でチェックだな
「デュラララ!!」、「ひだまりスケッチ☆☆☆」。お、「デュラララ!!」は大田愛脚本か。強烈な個性を持ったキャラクターたちがごろごろしている渋谷の街にやってきた、変哲のない人間だったはずの霧ヶ峰、じゃなかった竜ヶ峰君もまた、ただもんじゃない部分を持ってる存在だったみたいだよ、が明らかになるお話。やや地味目ではあるんだが、これはこれでまあいいか。今の所はまあ、面白い方だと思います。
「ひだまり」は今の所単行本に未収録のお話で、前半がヒロさん沙英さんと三年の先輩さんのお話、後半が屋外スケッチネタでゆのと宮ちゃんメイン。駆け出し小説家のころの沙英とヒロの関係性とかひだまり荘の伝統みたいなものがほの見えてくる前半がかなり興味深い。みさと先輩=小清水亜美はまあわかってたけどもうひとりの先輩、りりさんは白石涼子だったんだな、こっちはクレジット見るまで分らなかった。ちょっといいキャラなんだけど、さすがに再登場は期待できないかなあ。
先週末の視聴分。そろそろ平常営業に戻ろうかって事で、「インフィニット・ストラトス」、「これはゾンビですか?」、「フラクタル」、「放浪息子」、「フリージング」、「魔法少女まどか☆マギカ」。
着々とハーレム状態が進行中の「IS」標準的ヒロイン、お嬢様、チャイナ、ボクっ娘と来て最後はオレが嫁。最後のはかなり斬新なタイプなんではないでしょうか。「ゾンビ」はちょいシリアス目にお話が展開中。ラーメン娘が暴走したのは大先生の指金? そこがちょっと唐突だったかも。
火曜と水曜。「フラクタル」は何と言うか、セリフだけで語っちゃった感じかな。完全に機能しているフラクタル世界のすばらしさとその裏にある空虚さ、みたいなものがあんまり伝わって来なかったような気がする。「放浪息子」のほうは、あらー、年上の彼女出来ちゃいましたか、みたいな。それを知っていかにも彼女らしくひねくれる千葉さんが、相変わらず良いっすな。「フリージング」は、まあこれはこういうモンなので。
さて。
実はこれはちゃんとやってる時間に見ておかなければいけないんじゃないかと思い、本放送時にもリアルタイムで見てたんですがもう一度、の「まどか」。
ほむら視点から見た「まどか☆マギカ」の世界を説明するお話。なぜにほむらは他の魔法少女とちょっと立ち位置が違うのか、ってあたりに踏み込んだお話が語られる。ほむらがなぜ時空を制御する能力を持つのか、ほむらはその能力で何をしてきたのか、何ができなかったのかが語られる。時空を越えて過去に戻り、ある一点で目覚めるほむらの寝起きの顔がどんどん険悪になっていくところとか、妙なところにやたら力が入っていたぞ。
お話的にも非常に凝った構成で、OPを省いてストーリーが始まり、EDでオープニング曲が流れるってところで、この曲が実はほむらのことを歌ってたんだ、ってあたりがわかってくるような造りとか、いろいろ感心させられた。残り二話、何をやらかしてくれるんだろうね。悲劇コミのハッピーエンド、って事になるのだろうとは思うけど。
昨日見た分、「ノブナガ・ザ・フール」、「とある飛空士への恋歌」、「魔法戦争」、「桜Trick」。昨日のことなのにあんまり良く覚えていない。全体になんか見たような、普通な話が続いていたような。「桜Trick」で「普通」はかなり自分としては褒め言葉になるんじゃないかと。アブノーマルさ控えめ、って意味でね。
今日、「銀の匙」、「中二病でも恋がしたい 戀」、「未確認で進行形」、「ウィッチクラフトワークス」。
「銀の匙」、主に駒場君リタイヤのお話。若さゆえの情熱とか何やらとかでは通用しないものが世の中にはある、と青二才が思い知るお話。狙ってやってるのかどうか知らんけど、駒場家のクルマが数世代前のゴルフ(これは二代目?)ってあたりで、使えるお金があまりない感が上手く出ていたなあ、なんて。
「中二病…」、あら、なんだか甘酸っぱ切ないお話になっているわ。「未確認…」はとても楽しい。にしてもホワイトデーネタでずいぶん引っ張るなー。「ウィッチ…」は、まあ、つまらなくはないけど、敵味方の関係性がどんどんワケ判らんことになってきてるな。
ロイス・マクマスター・ビジョルド 著/小木曽絢子 訳
カバーイラスト 浅田隆
カバーデザイン 矢島高光
創元SF文庫
ISBN978-4-488-69816-4 \1100
ISBN978-4-488-69817-1 \1100
聴聞卿としての初仕事を終え、帰還したマイルズ。故郷のバラヤーは今、皇帝グレゴールとライザ嬢の結婚式の準備で沸き返っている。だがマイルズにはそれとは別に、個人的なそわそわで落ち着けない状況があった。聴聞卿として赴いた惑星コマール、そこで発生した事件に巻き込まれ、夫を失うことになったヴォルの女性エカテリン。彼女が今、マイルズの中では特別な女性になっていたのだ。なんとか彼女との距離を詰めようと画策をめぐらすマイルズだったが、その画策が裏目に出たか、なぜかエカテリンの許にはマイルズ以外に3人もの求婚者が現れて…
人気シリーズの最新長編。巻末に短編を一編収録。
「ミラー衛星衝突」から直接繋がるお話で、今回はグランド・ホテル形式のコメディ仕立て。それでなくてもこのシリーズは、SFとしてアイデアがどうとかヴィジョンがどうとかにズバズバ斬り込んでくるようなタイプじゃなく、むしろそちらはあくまで隠し味で、キャラクターの魅力とストーリーテリングの面白さで読者を引き込むタイプの小説。
なので、本作のように基本的なスジが「マイルズは上手く結婚できるのか」などという、どこかの惑星の存亡の危機とか言うレベルにはまったく達していないレベルの障壁を乗り越えるお話を、上下二巻にわたるボリュームで読まされるのかい、と思い、そして読みはじめてみると案の定、こんなの調子悪いときのマキャフリィに任せておけば良かったんじゃないかな、なんて思いながら読んでいたんだけど、上巻の中盤を過ぎたあたり、マイルズがエカテリンとの仲を深めるための、周到すぎる(マイルズという人は権謀術数の達人なんです)くらい念入りに企画されたイヴェントが、ちょっとしたボタンの掛け違いから、一気にスラプスティックな悲喜劇になだれこんでいく、あたりの描写の巧さはさすがビジョルド、痛面白い、って言うのかね。そこまでは「パッとせんなあ」と思いながら読んでいたんだけど、ここで一気に惹き込まれてしまった。くっそう、やられた(^^;。
というわけで読み物としての面白さはさすがの信用銘柄、大変楽しく読んでいける。ただ、ビジョルドがこの世界で「あり」としているそれなりにSF風味をまぶした世界設定(性転換とか、人工子宮による出産とか)が自分にはいまいち積極的に飲み込み辛いな、と感じてしまうのと、マイルズの人物像が、ジャック・ライアン的というか島耕作的というか、自身の能力もさることながら、ペーペー時代からの活躍を通じて得た人材と、現在ただいまの自分の地位を行使することで、かなりなことをかなり有利に進めていける人になってしまっている、というあたりの、「そりゃあなたには容易いでしょうよ」的拒否反応はやっぱり引っかかりとして残ってしまうのは否めないところで。このあたりは主人公が成長していくタイプのシリーズ物にとっては避けられないマイナス要素、ってことで受け入れるしか無いのかもね。そこのところの同窓会的面白さ、を全否定するわけではないのだけれども。
面白かったのは確かなのでまあいいか。最後に入ってる短編も同窓会感を増幅させるって意味では良いオマケだったと思う。ただ、同じところで実施される結婚式シーンを二回続けられるのはちょっと勘弁、ってところもあるんだけどね。
最後に、シリーズ初期から常にマイルズの行動でいろいろ貧乏くじを引かされる(まあ自業自得、なことも結構多いんだけど)従兄弟のイワン君になにがしかの救済があるまでは、このシリーズ続けて下さいねビジョルドさん、ってのはそっと言っておきたい(w。
★★★
1月の中旬にXREAから仕様変更のアナウンスがあって、メール送信時の認証方法のうち、POP before SMTP認証を廃止するんで対応よろしくね、と。ウチは元々そっちは利用してないし、特にどうってことないな、と思ってたんだけど気がついたらメールが送信できなくなってることに気がついた。XREA側のメールなんて軽石庵からのwebメールくらいで、そちらは特に問題は発生していなかったんで気づくのが送れたんだけど、通常のメーラを使うとメールが送信できなくなっていたみたい。
何事かいなと思って見て見ると(553 sorry, that domain isn't in my list of allowed rcpthosts (#5.7.1))なるエラーメッセージで止まっている模様。なんじゃいなと思って見てみたら、これはSMTP認証が有効になっていないので、SMTP認証をオンにしなされ、と言うメッセージらしい。
いや、それはやってますって。
ここで混乱してしまい、鶴亀…いけね、秀丸メールの方でなにかよくない設定をしていて、それが悪影響を与えてしまっているのでは、と思い込んで設定画面からあーだこーだ弄ってみたけどいっこうに状況は好転せず、これはどこかに助けを求めた方が良いのかなあと思い始めた頃、ふと気がついた。
POPFileじゃね?
POPFileを利用するときには、メールサーバ名とメールアカウントをPOPFileが指定する書式に変更してあげなくちゃいけないんだけど、結果XREAのメールサーバに送信されるメールアドレスが、XREAでつくったそれと違うものになってしまっているって事なんじゃないか。エラーメッセージが言いたいのは、お前の設定はSMTP認証が無効になってるぞ、ではなく、お前が言ってるメールアドレスはSMTP認証の対象になってないぞ、ってことだったんだね。
なので秀丸メールの設定から、詳細設定の「送信用のアカウント指定」と言う項目で正規(POPFile用に編集する前)のメールアドレスとパスワードを指定してやったら無事メールが送信できるようになって、はあやれやれ。あわててXREAや秀シリーズのフォーラムに迷惑かけずに済んで良かったよ(^o^)。
んにしてもASAHI-NETのほうのメールは同じようにPOPFileの設定してても問題なくメール送れてるんだよな。何が違うんだろう。
日曜日の晩酌時あたりまで。「ハイキュー!!」、熱戦継続中。「ヘヴィーオブジェクト」、伊藤静に新井里美に佐藤利奈、ここはどこの学園都市ですか? こっちといい「GATE」といい、今期の小西克幸さんは抜け作王子の役が多いっすね。
「ジュウオウジャー」、ゴリラ型ジューマン、ラリー登場。ゴリラ型に変形するのにフェイスマスクのパーツをヘルメットのバイザーみたいに跳ね上げるアクションが結構斬新だった。「ゴースト」はちょっとおもしろいと思えるんだけどこれ、ある程度年端が行ってないとわからん面白さなんじゃないのかな、と言う気もしてやや複雑。「オルフェンズ」は、ミカ怖ぇ~、そしてアインさん不憫(^^;。
なるものが送られてきた。住み手がいなくなった高岡の実家を不動産屋さんにお任せして売っちゃって下さいってことを承認しまっせ証書、ってことですね。細かいことは昔から付き合いのある父の知人(というか社宅暮らし時代のお隣さんなんだけど)と妹の方で詰めてくれているんで、自分がやることはハンコを押すだけなんですが。
証書の方はともかく、付録の何故にこういう値段になったか、の資料はちょっと面白くて。家が建ってるあたりの土地は通常坪11万なんだけど、家までの道が狭いので坪単価は8万になります、とか、築42年の家なので本来なら解体費用がかかるけど、いろいろリフォームもやっててまだ充分住めるので建物の価格は0円とします、とかね。
そかー、建物はタダかぁ。一応最新のウォシュレットとか付いてんだけどなー、シロアリ対策で柱とかも付け替えてんだけどなー、などとも思うけど、本体は42年前のものだし、その時点での値段も聞いて知ってるんで、まあそういう事になるんだろうな。
というかそもそも、売れるんだろうか(^^;。
ま、正式に買い手が付いたらお別れに写真でも撮りに行こうかな、とは思っておりますが。これでたぶん高岡に行くことはなくなるだろうし。
週末からずっと体調悪くてね。鼻づまりが酷く、それが理由なのかどうかわからんけどモノを食いたい気分が酷く減退した上に、何か知らんが奥歯の付け根がじわじわ痛んでそれも食欲減退に拍車をかける。最初は鼻炎かなんかかと思って鼻炎用カプセルなんぞ飲んでみたけどあんまり好転しない。もしかして風邪引いたのかね、と思って風邪薬に切り替えて二日ぐらいおとなしくしてたらどうにか症状も緩和された模様。ただ、奥歯の方はやっぱり痛いので、こんだ口内炎用スプレーなんぞ買ってきてぷしゅぷしゅやってる日々。
気がついたら週明けとるじゃないですか。確定申告も済ましてないのに。書類はおおむね出来てるんだけど、先週頭に「オレは家売ったけど利益なんか出てないぜ」通告ハガキに対して何のリアクションも返ってこないんだがそういう物なのか? 何も言ってこないんなら、明日書類出しちゃうよ?
てことでとにかく冴えない気分で見てた定期視聴番組編。えーとどこからだ?
つこって。追い付いたかな。実はこの間に古書神の強襲もあったんですが、流石に書く根性がない(^^;。
グレッグ・イーガン 著/山岸真 訳
カバーイラスト Rey.Hori
カバーデザイン 早川書房デザイン室
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-012160-0 \1220(税別)
2万年先の未来。量子グラフを研究する科学者、キャスが地球から370光年離れた研究施設、ミモサで行った一つの実験が、宇宙に決定的な変化をもたらした。既知の宇宙とは全く異なる新たな時空が発生したのだ。「ミモサ真空」と名付けられたその時空は、人類が居住する惑星を呑み込みながら拡大を続けていく。「ミモサ真空」に対して既知の宇宙を明け渡すのか、何らかの防衛手段をとるのか。対立する人びとはそれでも一つの研究施設に集結していた…。
開戦劈頭、「はじめにグラフありき」と来る時点でいやーな予感はしたんだよ(^^;。オレがいちばん苦手なタイプのSFの匂いがぷんぷんするぜ。徹底的に脳みそを搾らなければいけなくて、かつ搾られる側にそれなりの蓄えがないとどうにもならんタイプ。そこを楽しめる人には堪らん物があるんだろうけど、そういうスマートな資質を持ち合わせていない自分にとってはおおむね苦行(w。
それでも頑張って読んでいくと、極めて漠然としていながらも何となく見えてくるのは、「宇宙を解き明かす」ことこそが人類に残された最後のフロンティアなのだ、と言うテーマを、最先端の研究成果を装甲がわりに身につけた上で、あまり押しつけがましくなくこちらに提示してきている、と言うことなのかな。良くわからんけど。
一応お話は、異なる時空を探査し、何かを発見し、そしてコミュニケーションをとろうとする、という、言ってみれば宇宙SF、なんならこれもまたスペースオペラじゃん、と言えなくもない作りで、実際読んでいくと途中で、「ああ、これは『数学ミーツチーラ人』みたいなことなのかな」なんて気にもなったりするんだけれど、イーガン本人にはそういう風にしたいって訳でもなさそうで、お話はどんどんわからん方向に進んでいき、こっちの頭の中には大量のハテナマークが湧くことになるんだった。
巻末に前野"いろもの物理学者"昌宏さんの相当詳しい解説が付いているんだけど、これ読んでもやっぱり良くわからん様な人間にとっては、読むのは相当な苦行になると思う。オレがそうだったもんね(^^;。
でも時折、「お」と思ったりする瞬間もあるのが厄介なんだよなあ(苦笑)。
サルンペトが自分の目標に合致する単純で美しい原理を発見したのは確かですが、数学は同様に美しいけれど、宇宙で起こるあらゆることを統べることはできない原理で満ちています
えへへ、数学にも限界があったぜ(^o^)。
★★☆
今日は少し前に世間でもちょっと話題になってたシャント作成手術の日。前日見舞いに行ってた倅に聞くと、手術を担当する個人医局の方で送迎車を出してくれるから付き添いとかは要らないんじゃないか、ってことだったので安心して確定申告の書類のまとめなんぞをして布団に潜り込んだんだけど、今朝(と言うにはやや遅い)になってカミさんから電話が来て「今どこ?」と。「家だよ」って返事したら「10時に保険証とお金持ってくることになってたやろー!」と。
いや、聞いてないです(^^;。
倅は昼シフトでもう出ちゃってるもんだから確認のしようもなく、とにかく向こうがそう言うんならそうなんだろう、ってことで慌てて支度して、とにかくバスだの電車だので行ってたら話にならんのでタクシーつかまえて病院へ。到着タイムは9時59分でした(w。
どうにかカミさんと合流できたので、そのまま送迎車に乗り込んで発進。施術をして下さるお医者様は兵庫駅の近くで、カミさんが入院している病院からは小一時間の距離。車中で簡単な説明を聞き、お医者に着いたあと、予約の時刻に診察室に入り、初期の診察のあと本格的な手術、って流れで、このタイミングで自分の仕事は同意書にサインするぐらいで、あとはやること無し。看護師さんの説明だと2~3時間かかる、ってことなので、ここからなら15分ばかり歩けば確定申告の提出コーナーがあるので受付に一声かけて確定申告の書類提出に。
いつものことですが特に問題も無く書類は受け取ってもらえたので一安心。今年は一箇所嘘ついてるところがあるんですけど(^^;。
まだ時間は1時間半ぐらいあるんで、そこからハーバーランドまで歩き、先日購入したレンズのフィルターやら、本やら買って現場に。足はダルくなりましたがその後10分ぐらいでカミさんの施術も完了し、いろいろ説明を受け、お金をお支払い(結構かかるんですね)して入院先の病院へ。
入院先の医師が非常に腕がいい、と評価したお医者ってことで、自分にはそこを判断する知識とかはないんですけど、施術を終えて戻ってきて、看護師さんが手術痕に聴診器をあてて音を聞いた時に、「ああ、とてもいい音がしてますね」って言ってくれてるんだから、腕は確かなんでしょう。
ただ、
院内にべたべたと張られた良くわからん意識高い系(宗教臭強め)のお説教ペーパーとか、良くわからん「プラチナウォーター」がどうしたこうしたとか、なんかちょっと気になることが多かったんだけど、入院先に戻って送迎車からカミさんを降ろす時に気がついた。送迎車の後部に控え目に貼られてる交通安全祈願のステッカー、「幸福の科学」名義になってますね、むーん(^^;。
先日うっかり買っちゃった(w パナの42.5mmレンズ、何の気なしにえむてん君に付けて出かけて、いろいろ撮ってみましたよ。
基本的にポートレイト・レンズって位置づけなんだろうけど、それだけに使いどころに苦慮してしまう、と言うか。
特にレンズの特性とかとは関係ないところで、こういう画はちょっと好きなんですけどね(w
ボケ味の面白さ、ってのはこれはこれで独自のものがあるんだと思うんですけど。
個人的に好きな色味、だとこういう感じかな。
こんなのや
こんなのとか
こんなのも
もうすぐ春ですね(w
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□ P2 [そんな歌唄ってると最終回直前に人生打ち切られちゃうyo!(゜Д゜)y─┛~~ ]
□ rover [のっ、望むところだっ(^^;)]