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神林長平 著
カバーイラスト 菊池健
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-030963-3 \600(税別)
海賊課のエースにして最大級の厄介者の一人と一匹と一艦。それがラテルチームの海賊課刑事ラテルとアプロ、そして対コンピュータ・フリゲイトのラジェンドラ。そんなラテルに海賊課チーフは半ば強制的に特別休暇を申し渡し、人助けと思って一人の女性とデートしてくれるよう持ちかける…。
「敵は海賊」シリーズの番外編的短編集。書き下ろし一編を含む4編収録。
ああ、ラジェンドラは最初グロス仕上げだったのかー、って喜ぶのはそこじゃなく。
「あとがき」で神林氏本人が書いておられるとおり、長編版の「敵は海賊」シリーズの方は多分に実験作的要素が詰め込まれているのに対し、短篇の方は極めてオーソドックスかつナチュラルな作風の、楽しく読める作品が揃っている。楽しすぎて少々、ボリューム不足な恨みは残るけど。もう3、4本こっちの話も読ませて欲しい気がするんだな。
収録された4編はそれぞれ、ラテルたちのサイド、どちらにも属さないサイド、ヨウメイから見た話、そして「雪風」とリンクするお話というわけで(ただしヨウメイの影はどのお話にも色濃く影響を与えている)、バリエーションとしてはこれはこれで過不足は無いとも言えるし、いかにも神林長平らしい「認識」と「コミュニケーション」を根っこに据えたお話たちが並んでいるとも思えるので、「質」の部分にはそれほど不満はない。ないだけに今度は「量」の方でもうちょっとふるまって欲しかったなあと思えてしまうわけでね。
お客さんってのはホント、勝手なんだよなー。
★★★☆
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