ばむばんか惰隠洞

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2009-08-02 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (24:25)

「バスカッシュ!」、「大正野球娘。」、「化物語」、「亡念のザムド」、「NEEDLESS」、「戦場のヴァルキュリア」まで。「ヴァルキュリア」、先週録り損ねてて知らない間に一名戦死されてたんですな。中の人が中の人だけに、これを予想してた人は結構多かったのかもしれんけど(w。

「バスカッシュ!」はよぉできてるなぁと思いつつ、100%は入れ込めないなあと思いながら見ているのは「マクロス」以来のお約束。ぶち込まれるアイデアやビジュアルのアイデアには脱帽なんだけど、気持ちの中で今ひとつ、盛り上がるものがないってあたり、ぬえ系アニメのスタンダードって感じもある。いろんな設定に力を入れる分、キャラのメンタルな部分にかける力が少々薄目になっちゃう、ってのがここから出てくる作品のいつものパターンなのかも知れないな。

土曜深夜、「化物語」と「亡念のザムド」は、ちゃんと見ないといかんな、と思わせる作り。「NEEDLEDSS」は流し見するのに持ってこいな一作って感じかな。「化物語」のダイアローグでの引っぱり、「ザムド」の世界感の拡げ方は、ちょっと面白いと思ったです。

[PC] ACDSee (24:41)

最新バージョンはACDSee2009を名乗る、バージョンナンバー的には11になる製品。30日間試用できるブツがあるんで試しに落して使ってみた。

いろいろ感心できないなあ。

一番大きな不満点は立ち上がりの遅さと、問答無用でwebに繋がりに行くところかしら。いろいろ機能は増えてるし、これが便利なユーザーさんも多いのだろうと思うけど、基本的に何かの仕事をする、その橋渡しとしての仕事をして欲しいと思っている身としては、この取り回しの重さはどうにも気に入らない。大量のRAWファイルをどんどん管理して行きたい人には有用なツールなのかも知れんけど、富豪的作業環境からはほど遠いところにいる身としては、余計なお世話的機能追加ばかりが目についてしまって少々鬱陶しい。

悪いツールじゃないと思うけど、オレの仕事環境ではいまだに、Ver.4から乗り換える積極的理由は見あたらない感じだな。


2009-08-03 [長年日記] この日を編集

[Day] 夏だなあ (23:26)

暑いですね。立ち上げたPhotoshopが、システムにインストールされているフォントを軒並み見失ってたり、ブラウズ中のOperaが突然沈黙したり、CPUも暑さでかなりやる気を無くしてる感じがするな。

筐体をちょっと開けて、卓上ファンの風を直接マシンに入るようにしてあげました。これでもうちょっと、脳味噌冷やして動いてくれたらありがたい。


2009-08-04 [長年日記] この日を編集

[TV][web] 定期視聴番組 (23:11)

順不同にも程があるが、「真マジンガー 衝撃! Z編」、「グイン・サーガ」、「侍戦隊シンケンジャー」、「仮面ライダーディケイド」、「フレッシュプリキュア!」、「鋼の錬金術師」、「うみものがたり」。ある意味ダレ場に入った「グイン」が少々退屈かな。原作でちりばめられていたディティールが根こそぎカットされてるんで、スカスカ感が増大しとるんだね。「マジンガー」の方はオリジナル展開が相変わらず楽しい。ゼウス=マジンガー、ハデス=暗黒大将軍(地獄大元帥の方?)、って事なのかな。もう一人の超神、ポセイドンはどういうポジションになるんだろうね。

日曜朝。「シンケンジャー」は面白い。夏のパワーアップキャンペーンが始まったようですな。「ディケイド」ほどこまで遡るんだ、って感じでシャドウムーン登場を匂わせつつ、来週はアマゾン編ってことになるのか。どうしてもマイナーチェンジ的デザインラインが続くライダーの中で、アマゾンのデザインは異彩を放っていてかなり好き。

そういえばガキの頃、乗ってた自転車に「ジャングラー」って名前つけてたな。緑色で、当時の流行りからは逆行する、フラッシャー(って分ります? タイムスリップグリコの世界ですが)もスピードメーターも何もない、というか泥よけすらない超シンプルなサイクリング車だったんですけどね。雨の日は大変だったぜ(w。

「プリキュア」は、あ、EDが変ったのか。

「うみものがたり」もそれなりに。 セドナって、イヌイットに伝わる少々怖い海の女神様で、なおかつ考えようによっては人類の始祖とも考えられなくもない存在だそうですが、そういう話はどんな感じでアニメの方に反映されるんでありましょうかね。

[F1] 夏休み中もゴタゴタだ (24:06)

残念なのは事実上のピケJr.解雇のニュース、これはまあ、残念だし少々拙速に過ぎるんじゃないかとも思う、し、これってある意味ルノーもF1撤退を考えてない訳じゃないよ、の動きの第一弾なのかも知れないな、なんて思ったり。

なんだかイマイチ分らんのがシューマッハのテストに関するニュース。ウィリアムズをはじめとするいくつかのチームが、シューマッハのF1復帰に関してのテスト走行を認めない動きが出ているようで。最初にニュースを見たときには「どういうフェラーリボイコットだよ」と単純に思ったんだけど、話はそう単純なものではなく、かなり拙速な感じで解雇されたボーデの後釜に据えられたアルゲスアリの時も、テストは認められなかったじゃないか、っていう動かしがたい前例があってのことだったようで(リンク先は共にF1通信さん)。

そういわれると確かにそれって、ミハエル贔屓されてるよなあって気がしてこないこともないよな。

んまあ代役なんだし、そこはスタート時点でハンデがあるのも仕方のないことだよね、って話になるとは思うんだけど、そこで簡単に納得しないのがミハエルの個性って気もするんで、致命的なことにならない範囲で騒いでもらったら、それはそれで楽しいかもね。

鈴鹿で赤いクルマに乗るのは、どっちなんでしょうね。案外フェリペの復活スピード、速そうではありますが。


2009-08-07 [長年日記] この日を編集

[Day] 変なスイッチが入ったみたいで

特に目的もなくふらふらお出かけ。正確には変なスイッチが入ったのは昨日の深夜で、仕事一段落したあとに酒飲みながらwebうろついてたらあら不思議、いつの間にか「サマーウォーズ」の座席が確保出来てしまっていたんでね(w。

んまあそれ以外にも、鈴蘭台にこもってると、SFの新刊が全然入手できないっつー理由もあるんでいそいそと。新刊やら古本やらちょこちょこ買い込んでコフタでドライカレー喰ってさて一服すべえと思って灰皿スポットに出向いたらこれだよ。

画像の説明サンパルって商業ビルは、建物の外周にバルコニー的な廊下があって、そこに結構な数の灰皿が設置されてるのがありがたいわけだが、そうですか、取っ払っちゃいますか、さっぱりと。はぁ、どっかの携帯サイトで三宮灰皿マップ、みたいなサービスをやってくれないものだろうか。どんどん外で一服するスペースが減っていってるんだよなー。

メシ食って一服した後は西宮へ。「サマーウォーズ」、兵庫県では109シネマズHATか西宮に新しくできたTOHOシネマズでしか見れない(シネカノンがあったら、上映してくれたのかな)んで、せっかくだから新しいところを見てみようってことで、西宮まで出てみたんですが、西宮ガーデンズって超巨大なんですな。商業施設にシネコンが併設されてる建物はいろいろあるけど、11館ぐらいのスクリーンがずらっと1列に並んだ劇場は滅多にないような気がするぜ。ってことで映画の感想は改めて。

[Chinema] サマーウォーズ

劇場版パンフ スタッフ
監督:細田守
脚本:奥寺佐渡子
キャラクターデザイン:貞本義行
美術監督:武重洋二
音楽:松本晃彦
声の出演
神木隆之介
桜庭ななみ
谷村美月
横川貴大
斎藤歩/仲里依紗
永井一郎/中村正
富司純子
公式サイト:http://s-wars.jp/index.html

夏休み直前、数学オリンピックへの出場を寸前でフイにして追い込む健二に学園のアイドル、夏希が持ちかけてきたアルバイト、それは彼女の90歳になる曾祖母の誕生会の手伝いというものだった。憧れの先輩と一緒に、彼女の実家で寝泊まりできるバイト。ウキウキ気分で引き受けたバイトだったが、実はその本当の内容とは…。

時をかける少女」でいい歳こいたオッサンをきゅんきゅんいわしてくれた細田守監督最新作。前作がジュヴナイルの古典的名作を実に今風に再構成した作品だったとするなら、今回はたとえば「時間ですよ」みたいな、昭和の大家族系ホームドラマに今風(で、かつ極めてアニメテイスト)な要素をいろいろぶち込んで、んでもって極めてウェルメイドな作品として完成している、と思う。

この監督さんはとても導入部分の上手な人で、本作でもそのあたりの手腕の冴えは、序盤で存分に堪能できる。今回は武田家の家臣団の末裔で、今も地方で存続している大家族、ってのが舞台になるのでとにかく大変登場人物が多く、しかもその人たちがそれぞれに、決して軽くない役割を持って登場するんだけれど、そんなキャラクターたちがどんな関係性を持った人なのかが大変手際よく説明してもらえるのがちょっとうれしい。ついでにそこに、昔ながらの大家族制の雰囲気が上手い具合に折込まれてくるあたりもちょっとニヤニヤしてしまう。世界が崩壊するかも知れない状況でも、一族の伝統的な行事を滞りなく進行するのが本家のつとめなんだけど、そんな本家の苦労を分家は全然分ってない、などと毒づく姑、なんて図式が、極めて発達したネット社会の様子と並行して描写されるあたりはかなり興味深いものがある。

そこらの「世界」の部分の描写はかなり面白いんだけど、その、「世界」にかかわる登場人物たちの描写の軽重のつけかたにもう一工夫欲しかった、と思ってしまうあたりが今回の映画の残念なところかな。「時をかける少女」では、基本おバカだけどまっすぐな真琴という少女の物語、としてすんなりと受け入れられるストーリィだったのだけれど、本作では同じようにこのキャラクターに、と思い入れを乗せて最後まで映画を見ていくことが少々できにくい構造になっているのがちょっと惜しい、かも。大家族がテーマだけに、どうしてもその家系から、何人からキイになるパースンをピックアップする必要が出てきてしまった、ということなのだろうけど、ここで真の主役はんじゃあ誰なんだ? ってところで見る人によって見解が分かれてしまうんじゃないかとも思えてしまうわけで。実際自分には、中盤以降この作品の主役は、引きこもり気味のゲーム少年、佳主馬君なんじゃないかと思えてしまったりもしたわけで。

佳主馬君が非常に分りやすいキャラ造形と背景を持ったキャラクタなのに対して、本来の主人公であるはずの健二君の方のできること、できないことの描写が今ひとつ足りてない感じがあるあたりが少々惜しかったかな。数学のエキスパート、って部分の描写が足りてないので、クライマックスで健二君が頑張ってる描写の、その頑張りが何をやっているのか、どうなったら勝ちでどうなったら負けなのかがこっちに伝わって来ないのがかなり惜しかったかも。ある意味本筋の起承転結に、納得できるだけのバックボーンが用意されていなかったあたりが、本作の一番の問題点なんじゃないかとは思った。

全体的なウェルメイド感はさすがだと思うけど、ストーリーの最初から最後まで、一本の芯となって見てる側を引っぱってくれる要素に少々乏しい恨みはあったような気がして、そこは残念。やりたいことがいろいろあったんだろうな、ってのは伝わってくるし、いろんなところでの伏線の張り方とかの巧さはさすがだと思うんだけど、こちらとしては逆に、技巧は多少犠牲にしても、もう少しストレートに「絞った」作劇を見たかったような気はします。これはこれで、かなり好きですけどね。

あ、そういえば今回の映画、三叉路、あったっけ?

(★★★☆)

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

TUX [●8/24、ようやく観てきました。 ●概ね軽石庵さんに同意です。加えるならば「家族」がテーマのはず(のように見える..]


2009-08-08 [長年日記] この日を編集

[web] 親爺ロボ・エスパラダスJP (23:32)

画像の説明P2さん@mixiで知った、ロボジェネレータ。いろんな名前を入力すると、それらの名前が合体ロボのパーツに変形、合体してくれるというもの。何はともあれSぱらの古くからのメンツの名前で合体してみたよ(サムネールをクリックで拡大画像)。

何かそれなりに形になってるように見えて、オレだけが何の役にも立ってそうにないあたりが、実にSぱららしいよなあって感じだな(w。

んまあとりあえず、TUXさんブラッシュアップにMASHさんフィニッシュ、とかお願いしても良いのかしら。何となく全体のフォルムはクイン・マンサ的な感じっすけどね(^o^)。

[Books] 彷徨える艦隊3巡航戦艦カレイジャス

彷徨える艦隊 3 (巡航戦艦カレイジャス)(Campbell,Jack/著 月岡小穂/翻訳 キャンベルジャック/著) ジャック・キャンベル 著/月岡小穂 訳
カバーイラスト 寺田克也
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011721-4 \840(税別)

"ブラックジャック・ギアリー"の苦闘は続く。常に敵対するシンディック勢力の裏をかき、予想外の戦略と戦術で危機的状況を乗り越えてきたアライアンス艦隊だったが、ギアリーの卓越した艦隊指揮は、AIによって管理される兵站システムに予想外の計算誤差をもたらすことになる。ギアリーの時代から100年が経過した時代において、彼らが対峙した戦闘の規模から予想される自艦隊の損害が、ギアリーの指揮によってAIがシミュレートした数字を大きく下回ったために、用兵側が必要とする補給物資にまったく足りない補給状況が発生してしまったのだ。予想外の事態に、急遽新たな補給ポイントを探さなくてはならなくなってしまったギアリーの艦隊だったが…

何だかんだで晩飯後にコーヒーでもすすりながら読むにはもってこいの、あんまり肩の凝らないエンタティンメントスペースオペラとして、かなり高いレベルにある作品と言っていい。特に「ホーンブロワー」だの「ボライソー」だのといった帆船系海洋冒険小説を読んでると、あちこちでニヤリとしてしまう図式も仕込まれていてそこらもちょっと楽しい。海洋冒険小説において若く意欲にあふれたメインキャラクタたちが、強力だが艦隊行動に縛られて鈍重な動きしかできない戦列艦勤務を嫌い、独立独歩なフリゲイトの指揮を渇望する、なんてあたりの描写がうまいことスペースオペラのバックボーンに移植されていて、そういう部分で近世海洋冒険小説好きには嬉しくなっちゃうパートが用意されている。その上でSF好き的には、あらすじの部分でもちょっと触れた、発達したテクノロジーがやらかすスカタンみたいなものの面白さも用意されていて、なかなか楽しい一冊。先にも書いたけど、ゆったり気楽に楽しむにはもってこいだ。

このシリーズは、SF的ワンダーって部分よりは、ありがちなシチュエーションのエッセンスをSF仕立てな背景に移植して、そこでうまれるちょっとしたミスマッチ感を楽しんでいく、ってあたりに楽しみのキモがあると思うんで、多分ヤボな事は言わず、エンタティンメントとしてのスペース・オペラを楽しんでいくのが正しい読み方なんだろう。もちろんSFとしての"ヒキ"も用意されてはいるんだけれど、そこはとりあえず措いといても充分楽しめる作品になっていると思う。三部作ばやりの昨今に、三巻以降も用意されてるってのも嬉しいやね。続き待ってますよ。このシリーズ、かなり気に入っちゃってるんでね。

★★★☆

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

P2 [凄いフル装備っぷりで燃えます(笑)「厨機体」だなー]

TUX [●うわははは(笑)エスパラダスJP、かっちょええ。  「破壊力の高いSOILキャノン」で噴きました(殴)  さすが「..]

soil [何故そこで受ける?>「破壊力の高いSOILキャノン」(笑) もう少しレトロなスーパーロボット系のデザインにはならな..]

rover [キャノンも良いけどここはやはり、「SOILドライバー」で押してほしかったような気もするけどね(^^;)。 って今は、..]


2009-08-09 [長年日記] この日を編集

[web] ウェンはご機嫌斜め? (23:54)

「ティンカー」「ようこそ女たちの王国へ」などの作家、ウェン・スペンサーのブログ。日本のアニメが好きって情報は聞いてたけど、微妙に日本のオタク系文化にも造詣があるみたいで、Subjectが"≫ wheeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee"になってるアーティクルでネタにしているのは、日本版の「エイリアン・テイスト」。日本のアニメ絵風味で装幀された本書に思わずキタ――(゜∀゜)――!!ってなっちゃった様子を表現してるんだろうな。ちなみにアーカイブを追っかけていくと、その前にこのノリが登場するのは2007年の11月。この時はSQUEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!つって、日本版の「ようこそ女たちの王国へ」にかなり喜んでらっしゃる様子。残念ながら「ティンカー」でどう思ったのかの記事が載ってないっぽいかも。

さてその「エイリアン・テイスト」の記事、ファンの方(なのかな?)からの「これはマンガなの? マンガっぽいカバーなの?」ってコメントに、スペンサー女史自身が、「マンガっぽいカバーね。中身はテキストよ。全部翻訳された文章ね、テキストだけなんだけど」みたいなリプライ返してるのにちょっと笑っちゃった。

あんたの文章だろうが、そのテキスト。

ハヤカワさん、スペンサー女史におかれましては彼女の著作物、日本版には本文イラストも入ってて欲しいみたいですよ。もしかしたら本文挿絵が追加されたら彼女の創作意欲も加速されるかもしれませんぜ。それにつられて彼女の創作ペースも上がったりするかもよ。そこらへん、乞御一考(w。

[TV] 定期視聴番組 (24:25)

土日までたどりつけず、「シャングリ・ラ」、「東京マグニチュード8.0」、「CANAAN」、「仮面の忍者 赤影」、「バスカッシュ!」、「大正野球娘。」。「東京マグニチュード…」が地味ながらも案外真面目に作っててそれなりに印象良いです。神戸以上に大規模な近代都市である東京に、神戸以上の規模の地震が起きたときに、被害がこの程度で済むんだろうかってところの疑問はあるにはあるんだけど。

いつまでスカート姿で野球するつもりなんだろうこの娘たちは、ってあたりが気になって仕方がなかった「大正…」、今週ようやくユニフォームらしきものが登場して、おじさん本気で安心したよ。

ってなところで。


2009-08-10 [長年日記] この日を編集

[Books] 超弦領域 年刊日本SF傑作選

9784488734022 大森望・日下三蔵 編
カバーディレクション&デザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
創元SF文庫
ISBN978-4-488-73402-2 \1100(税別)

2008年の日本SFの到達点を集成したアンソロジー。コミック1編を含む15編収録。

前巻から半年ほどしか間があいていないタイミングでの刊行になるんだけれど、これはむしろ前巻の方がややイリーガル。実際には本書の刊行タイミングの方が、本シリーズの正式なリリース時期って事になるのだそうで、大森望氏のあとがきにも曰く、梅雨時には≪年刊日本SF傑作選≫のことを思い出してください。ってことなので、「あーなんかジメジメとうっとーしい季節になってきたなー」と思い始めたら、鬱陶しさと共に楽しみも一つ生まれるということになるんだね。

ということで一言コメント、いくど。

ノックス・マシン (法月倫太郎)

かなり蘊蓄全開のジャパニーズ数学SF、なんだけどそこで積み重ねられていく数々のテクニカルタームたちが、実は極めてオーソドックスな、時間SFを成立させるためのものだった、ってあたりで、それまでの「よく分からねえよぉぉ」感はさっぱり解消。数学音痴でもちゃんとニヤリと出来るオチが待っとるよ。

エイミーの敗北 (林巧)

なんでラストで「ARIA」を連想してしまったんだろう。かなり魅力的なビッグ・ブラザーに管理された社会に風穴を開けに来た存在とは、みたいなツカミはオッケーなれど、そこからの展開にややこちらがついていけなかった。キイ・ワードである「集合的無意識」をうまくイメージできなかったのが敗因っぽいな。これは「異形コレクション」にて既読。

ONE PIECES (樺山三英)

フランケンシュタインの怪物の物語を扱った重厚な力作。長すぎるんじゃないかともちょっぴり思うけど、メアリ・シェリーが生み出したフランケンシュタインの怪物の物語と、ボリス・カーロフが演じたことで有名になったビジュアル作品のフランケンシュタイン、それからもう一つ、おそらくこれから我々が目にすることになるかも知れないフランケンシュタインの怪物のストーリーが巧妙にシンクロしながら展開する。正直読みづらい作品で、時々文字を追うのにうんざりもする、が、それでも今回のアンソロジーの中で、一番ストーリーを作っていこうとする力、みたいなものが感じられた。

時空争奪 (小林泰三)

天体の回転について」で既読。なので感想もそちらを乞御参照。改めて読んだわけですが、感想が大きく変ることはなかったので大丈夫(何が)。

土の枕 (津原泰水)

選者も「SFか?」って言ってるぐらいSFなのか感満点な作品、なれど妙に心に残る。無理やりSFっぽく説明するなら、土着の何かと人間との関わりを、静かに問うていくようなお話と言えるか。かなり好き。

胡蝶蘭 (藤野可織)

日常系のちょっと不思議で、微妙に怖いお話。どちらかというとショートショートになるんだが、そちらのお約束をしっかりと踏まえて作られた、ある意味SF入門にもってこいの一作。イメージが想起しやすい作りになっているのがとても良いね。

分数アパート (岸本佐知子)

虚と実の境界線が実に曖昧、かつ作者の掌上のさじ加減一つで振り回されるタイプの疑似エッセイでなかなか楽しい。タイトルにもなっている「分数アパート」の発想が素晴らしくSFだ。

眠り課 (石川美南)

短歌が紡ぐセンス・オブ・ワンダー。これで単行本一冊埋めたら、それはそれで筒井康隆になってしまったりするんだろうか。「眠り課」って言葉、確かにSFっぽい匂いがするよな(w。

幻の絵の先生 (最相葉月)

星新一をテーマにした著作の取材の中で出会った少し不思議なエピソード。ノンフィクションなのか、全てが幻視の産んだものだったのか、いくばくかの真実といくばくかの幻想の混合物なのか、真相は作者以外には知り得ない、あったかも知れない星新一秘話。

全てはマグロのためだった (Boichi)

今回のアンソロジーのコミックサイドの収録作品。申し訳ないがあんまりピンと来なかったのは、あっしが講談社系の「線」があんまり好きじゃないからなのかな。

アキバ忍法帖 (倉田英之)

内藤泰弘氏のイラスト込みでの収録。アイデアとシチュエーションと勢いのみで突っ走る、ある意味ライトノベル的エンタティンメントと言えるだろうか。その勢いが余りに気持ちいいんで、ニヤニヤしながら読んでいけた。ヒロイン「姫」はまあ、くぎゅなんだろうね(^^;)。

笑う闇 (堀晃)

オジサンSF読み的にはなんだかホッとする、極めてオーソドックスにまとめられた短篇。関西テイストも加味されてるんで読み心地の良さは2割増し。オーソドックスさがとても嬉しい。

青い星まで飛んでいけ (小川一水)

クラーク追悼企画で発表された短篇。クラーク作品の中でも最上級に有名なあの作品の、あの連中が登場するんだが、ノリ自体はむしろベンフォードあたりの作品がもつ匂いを微妙に感じたりもして。

ムーンシャイン (円城塔)

ごめん、わからん。

From the Nothing With Love (伊藤計劃)

「意識が命令を発する以前に、脳はその準備に入っている」って言うテーマが根幹にあったSFを別に読んだ憶えがあったんだが、あれは何だったっけか…。タイトル、キーパーソンとなる人物の名前が「アクロイド」ってあたりで狙っているところが奈辺にあるか、何となく見えてくるような気もするし、そこにもう一捻りしてほしかったような恨みも無しとはしない。ある意味分りやすいが故に「なぜこれを?」と著者に聞きたくなってしまうところもあるのだが、それは今となってはかなわぬ望み。全くもって残念な話ではある。

基本的に今回も力作揃いなんだが、このアンソロジーで日本SFがどういうものなのか、を視野に収めようとすると、そこの所にかなり高めのハードルができてしまっているんじゃないだろうか、ってな心配も同時に湧いてきてしまうのも確かなところで。若い読者の皆さんにとって、ここでチョイスされた作品群が日本SFの先端だ、といわれたときに、その先端ぶりをちゃんと読み取ることができるんだろうか、みたいな心配がちょっとこちらに引っかかったままになってしまうのだな。

なんていうかこう、入門編といえるジャンルでのSFの佳品が少なくなってきているんじゃないかという気がするな。いきなり円城塔にぶち当たった年若い読者さんは大丈夫なんだろうか? そこらを補助してくれる意味でライトノベルがあるんだろうか? このアンソロジー自体は素晴らしいものであると思うんだが、これが直接、日本SFの地平をどどんと拡張してくれるような力があるか、と考えるとどうもそうは思えないところもあって、何かと複雑な気分になってしまうんだよな。

★★★★


2009-08-11 [長年日記] この日を編集

[TV] NHKスペシャル

日曜日から三夜にわたって放映された、「NHKスペシャル 日本海軍 400時間の証言」。それぞれ「開戦」、「特攻」、「戦犯裁判」をテーマに、戦後水交会に集まった旧海軍軍人たちによる「反省会」の録音テープをもとに、組織としての旧帝国海軍が太平洋戦争と言うイベントをいかに運営していったのか、あるいはしていかなかったのか、を解き明かしていくドキュメント。全体としては猛烈に目新しい事実が出てくるようなものでもなく、おおむね淡々とお話は進んでいく感じの中で、いかにも日本の官僚制度の根っこにある「出来たものをなるべく変えない」的な体質が浮き彫りになってくるあたりの構成はそれなりに見応えがある。

ただ、この方面(太平洋戦争関連)の番組を作成するときに、必ず製作者サイドにつきまとう恣意的な演出のわざとらしさはやっぱり気になってしまった。あと、わざとらしさ、とはちょっと違うんだけど、特に「特攻」テーマの第二夜では、証言者のテープの再生シーンで、妙にカメラを揺らす演出が気に入らなかった、というか正直気持ち悪くなったぞ。カメラはフィックスが基本、で行こうぜ(なんかツッコミどころが違)。

総じて力作であったと思うんだが、メカニズムとしての戦争を追及しながら、〆を「ひとりひとりの命が何よりも大切」って言う紋切り型の結論で収めてしまう態度には少々がっかりしたかも。「せんそうは、たくさんのひとがしんでしまうから、ぜったいにやってはいけないとおもいます」で花マルをもらえるのは小学生までだと思う。戦争において人の命が残酷なぐらいのスケールで浪費される、というのは全く正しいし、それは皆がノーと言い続けなければならないことだと思うけれど、そのスローガンだけでは絶対に戦争は無くならない。個人のレベルでどんなに残酷で悲しいことが起きようとも、それは戦争というプロジェクトから産まれる、あらかじめ予想できる成果物の一つでしかないから。

個人的には戦争って、ヒューマニズムじゃなくエコノミクスの分野で「これはやらん方が良いわ」というコンセンサスが浸透しない限り、無くなるものではないと思うんだけれど、そこをうまくみんなに納得させて行くにはどうしたら良いんだろう、なんて事もちょっと考えてしまったことでした。


2009-08-12 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組

またもや順番ぐちゃぐちゃ。「真マジンガー 衝撃! Z編」、「グイン・サーガ」、「うみものがたり」、「化物語」、「亡念のザムド」、「NEEDLESS」、「戦場のヴァルキュリア」、「侍戦隊シンケンジャー」、「鋼の錬金術師」。「ディケイド」と「プリキュア」は高校野球のためにどこかに追いやられた模様。肝心の野球の方も、確か二回にわたって雨天順延食らう羽目になったんだっけか。球児の皆さんにはご苦労様なことでありましたな。

web配信編のほう、鉄也さん登場の「マジンガー」、原作では「死の婚礼」あたりまで来た「グイン」、おおむね予想通りの展開の「うみものがたり」。「マジンガー」がテンション高くてなかなか結構。後の二つは少々締まりがない感じだな。どちらもディティールをサボってるから本筋に張りがこないんだと思う。

土曜深夜はまあどれもそこそこ、面白いと思います。

「シンケンジャー」は夏のパワーアップ。これまでで一番ローコストな新コスチュームなんじゃないだろうか。そんなことはないか。今ごろ気がついたけど、お寺の住職、高橋源太郎さん(うっかり八兵衛)だったんだな。ふうむ、里見浩太朗さんや横内正さんも、顔出してくれると嬉しいんだが。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [●この世で、うっかり八兵衛に渡された印籠ほどアテにならないモノはないだろう、と思ったのは私だけでしょうか?(爆)]

rover [そーこーかー(w。]


2009-08-15 [長年日記] この日を編集

[Day] Gの伝説

海賊王とは関係ない、ってそもそもあっちは「D」か。

昨夜の話。そろそろ寝るべえかと思って台所で酒のつまみに喰ったサラミの包装を洗ってた(プラだからね、分別分別)ら、足元にかさかさした感触が。去年全く見かけず、今年もここまで見かけてなかったんで油断してたんだけど、ああ、M宇宙ハンター星雲人、来てたか、ってなモンで。

てことで2年落ちのゴキブリホイホイをセットして(酔っ払ってたんで結構難儀したぜ)寝て、今朝覗いてみたらちょっとびっくり。ホイホイの中がCGアニメコンテスト開場を待つ中之島公会堂前みたいな状態になってた。

一匹見かけたらその三十倍は、ってのはそれほど故無きことじゃなかったんだな、や、さすがに三十匹はいなかったですけど。

ガイガン呼ばれたらかなわんので、ホイホイ新調しておこうっと。

[Books] 無限記憶 (24:13)

9784488706050 ロバート・チャールズ・ウィルスン 著/茂木健 訳
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
カバー写真 L.O.S.164
創元SF文庫
ISBN978-4-488-70605-0 \1240(税別)

地球を宇宙の時間の流れから遮断してしまった「スピン」とそれに続いて出現した「アーチ」は、人類社会を大きく変貌させた。「スピン」を発生させた謎の仮定体と、40億年が経過した宇宙で、地球と「アーチ」を介してつながった新世界で暮らす人類に新たな変革の兆しが現れようとしている。新世界でのビッグイベント、年に一度の流星雨の夜。その夜、空を覆ったのは流星だけではなかったのだ…。

時間封鎖」から30年後、イクウェイトリアと呼ばれる新世界を舞台に描かれる続編。前作の登場人物たちの多くは記録の上での存在となり、新たな登場人物たちが新世界上で新たな冒険を繰り広げる。謎の現象「スピン」を起こし、地球を宇宙的スケールから見れば一瞬の間に40億年先の未来に送り込んでしまった仮定体の正体は何か、そしてその目的は? というテーマを背景に、謎の失踪を遂げた父を捜す女性リーサ、リーサの父とも関係があったと思われる、第四期人と呼ばれる人々のコミューンに産まれ、育った12歳の少年アイザック、リーサに協力する男性タークといった人々が織りなす一種のロード・ムーヴィー的作品。

前作もそうだったんだけど、著者の持ち味がそうなのか訳者のスタイルが加味されてそうなっているのかは判断でき無いところではあるのだが、この人の作品はSF的な奇想もさることながら、物語の練り込みの部分が非常に入念で、そこに読み応えを感じつつもSFとしてこれはどうなんだ、的な印象も同時に持ってしまう不思議なところがあるんだが、本作でもその傾向は顕著、というか前作以上に物語性のウエイトが強まった傾向がある。お話としての面白さ、を追いたい読者的にはそこは歓迎なんだけど、それとは別にSF的に多少の都合は無視してでも、広げた風呂敷の大きさや広げた向きのとんがり具合が楽しみたい向きには少々物足りないと感じてしまうかも知れない。

前作では地球と地球以外の宇宙全体で、時間の流れに1対1億というとんでもないスケールギャップが産まれてしまった、というかなり強烈な風呂敷が突然おっ広げられたもので、念入りすぎるんじゃないかそれは、とさえ思えてしまう物語偏重ぶりも、それなりに受け入れて読んでいくことができたんだが、今回はそういう引っぱり部分も少々弱い感じで、ひたすら「物語」としての面白さの方で読者を引っぱる作戦に出たようにも思える。で、その作戦はいいとこまで行ってたんだけど中盤から後半に入ってやや失速しちゃって残念でした、ってところかな。

人間ドラマを展開しながら仮定体とはなんなんだろう、って話を先に進め、全ては続きをお楽しみに、って位置付けの作品と考えればこれはこれでありなのかな、というところか。まだ書かれていないらしい第三作に期待しておきます。

一個だけ文句付けとくならこの邦題は大変よろしくない。もうちょっと考えてほしかったです。

★★★

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

TUX [●久しぶりに怪獣王ネタかと思ったら…当たらずとも遠からずなカンジがなんとも(笑)]

rover [自分なりに割と耐性あったつもりなんですが、足の甲をごそごそと通過されると、結構びくっとするもんですね(^^;)。]

は゜ん [つい先週の事です。 うちの親のマンションのベランダで長いこと放置されてた ガーデニング用の肥料袋を片付けようと少し..]

rover [い…生きろ。 昨日は晩飯中の食卓に一匹ふらふらと迷い出てきてかなり驚きましたよ(w。何かの理由でかなり衰弱してたら..]


2009-08-16 [長年日記] この日を編集

[Books] ノパルガース

ノパルガース(Vance,Jack/著 伊藤典夫/翻訳 ヴァンスジャック/著) ジャック・ヴァンス 著/伊藤典夫 訳
カバーイラスト Jim Burns
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011722-1 \660(税別)

惑星イグザックスを二分し、百年にわたる同族同士の戦争を引き起こす元となった謎の異星生命体、ノパル。彼らは別の生命体に寄生し、宿主の精神を養分とし、宿主の精神状態に微妙な影響を与えるのだ。惑星全土を荒廃させ、ようやく同族間の戦争に決着をつけたイグザックス人たちは、ノパルたちの本星、ノパルガースへの侵攻を計画するのだが、長く続いた戦争で疲弊したザックスたちにとってノパルガースへの侵攻は非常な危険を伴うことが分っている。ここに及んでイグザックスの人々は、ノパルガースへの攻撃を自分たちとは異なる人種に託すことにした。そこで白羽の矢が立てられたのは…。

ジャック・ヴァンス。なんと懐かしい名前だろう。さらには訳者が伊藤典夫さん、何ともはやお久しぶりのお名前の2連発。訳者あとがきでも述べられているとおり、本書の元本はおそらく1950年代に発表された作品で、それが地上波アナログ放送もそろそろ見られなくなろうかって言うこの時期に訳出されたのは、ほとんど訳者である伊藤さんの都合、ってあたりはなんだかちょっと楽しいような、それでええのんか? って気がちょっとしなくもないというか。

この時期になんでヴァンスの(それもどちらかと言えばハイブラウな読者をターゲットにしたとは思えないレベルの)作品が、ってところも無くはないが、逆に言えばまだまだ、訳出されていない佳品は世界中にごろごろしているとも言えるわけで、訳者が気に入ったから、という理由でその手の作品が突然ぽちぽちと読めるようになるってのは、ある意味良い時代になったもんだなあというところだな。

お話自体は基本的にワンアイデア(ヴァンス式『人形つかい』って感じでしょうかね)で突っ走る、いかにもパルプフィクション系にシフトした分りやすいストーリーなんだが、随所に手練れの作家らしい構成や視覚的なイメージの描写が折込まれ、短いながらも意外に楽しめる作品に仕上がっている。ボリューム的にもうひと声、欲しかったような気はしないでもない(中編2編、みたいな構成はなかったんでしょうか。仕事の遅さには定評のある伊藤さんだけに、それをやったらいつになったら本ができるのか、分ったもんじゃなかったのかも知れないけど)が、なんだか妙にとんがってばかりで、話を追っかけていくのにも苦労する昨今のSFシーンにあって、なんかこう、ちょっとホッとするSFを読ませてもらったような気がして、そこがなんだか、とてもありがたい。俺が好きだったSFって、こういう感じだったよなー、ってのを再確認できた嬉しさを、久しぶりに味あわせてもらえたかな。イーガンもレナルズも良いけど、たまにはヴァンスやシマックの味にも触れておきたいよね、って感じでね。

これくらいトールサイズに大きな活字が相応しくない作品も、今となっては珍しいと思うけどな(苦笑)。

★★★☆

[TV] 定期視聴番組

世界陸上やら何やらがあったので、「侍戦隊シンケンジャー」と「鋼の錬金術師」のみ、な上にテープかデッキが不調で、「シンケンジャー」が途中で切れちゃってた。パクロミさんの素の演技、見られなかったのが残念です。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [●ようやく録画視聴しました>シンケンジャー ●今年は当たり年だと思っていた嬢ちゃん二人の演技が消し飛ぶほどの鬼気迫..]

rover [ぬあー、最近ため込む傾向があるんで、多少たまっても大丈夫なように、と思って180分テープで3倍速、のフォーメーション..]


2009-08-18 [長年日記] この日を編集

[Anime][web] 定期視聴番組 web編

「真マジンガー 衝撃! Z編」、「グイン・サーガ」。なぜか「うみものがたり」は一週お休みの模様。ちょっと前にマジンガーがロケットパンチを飛ばすのを見て、「お、それええやん」なノリで切断された自分の腕をぶんぶん飛ばしてたゼウス様。その切り落とされた右手が案外重要な意味を持ってきて…、なんてノリの「マジンガー」、オリジナルになって妙に面白い展開になっとるね。

「グイン」は黒レムス君がまだ真っ黒にはなってなく、それなりにコイツ見どころあるんじゃね? 的片鱗を見せる回。この先過酷に責め苛まれるAV女優的位置づけが待っている、不憫なアルミナちゃんも登場。声はぶきみんなのかー。次回タイトルは「紅の密使」。私の大好きな沿海州の三デブは登場するんでありましょうか。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [●初見時に「なんじゃそりゃ」と冷ややかに見ていた「ビッグバン・パンチ」がとてつもなく格好良く思えてきました(自爆) ..]

rover [やっぱ誰しもブレーン・コンドルを期待しますよね。それがまさかのダイアナンAコンパチ。しかも物理的な渡しがないとドッキ..]


2009-08-20 [長年日記] この日を編集

[Books] 復刊ばやり? (23:01)

最近、絶版になってたものがカバーを変えたり、以前出版されてたものが版元を変えて復刊されるのをちょいちょい見るわけで、んまあハヤカワSFで長く絶版になってたものが復活するのは結構なことだと思う。古本屋的には控えめに舌打ちしたくもありますが(w。

新潮文庫版カバーそれとは別に、前にハヤカワで出てたものが創元から出る、みたいなケースもあってこれはなんなんだろうなあと思ってたんですが、当のハヤカワの方も似たようなことやってて、ハヤカワ・オンラインのこれから出る本で懐かしいタイトルを発見してしまった。スティーヴン・L・トンプスン著「A-10奪還チーム 出動せよ」。書影は新潮文庫版。あまぞんとかにはリンクしてませんのであしからず。

もとは新潮文庫から出ていたもので、冷戦たけなわの東西国境地帯で、敵の勢力圏にある人や物を、カリカリにチューンした4WD(フォード・ブロンコ、だったかな)で敵地に乗り込んで、強引に奪い返してくるという特殊チームの物語。主人公の名前がマックス・モスで彼の愛車が黄色のロータス・ヨーロッパってあたりで妙な笑みがこみ上げてくるんだけど、こいつは好評につきその後、「サムソン奪還指令」、日本で先行発表された第三作「鉄血作戦を阻止せよ」(ロータス・ヨーロッパ効果みたいなものでもあったのかねえ/w)、奪還チームを抜けたモスが活躍する「上空からの脅迫」の4作が邦訳されている。あたしの知る限りでは。

ただまあ設定が少々話を拡げにくい物だったのもあるせいか、ぶっちゃけシリーズ物としては回を追うごとに面白くなくなっているわけですが、シリーズ第一作のこの作品は文句なしに面白い。未読の方はこの機会に読んでみても良いかも。空モノ好き、クルマ好きならかなり楽しめると思いますよ。

他社の絶版文庫が版元を移して復刊、って流れは結構ある物なんですかね。新潮で言うならT・E・クルーズの「金色の翼」シリーズなんてかなり面白いんで、どこかから復刊されたらかなりめでたい感じなんだけど。


2009-08-22 [長年日記] この日を編集

[Day] 暑いからか、トシだからか

しばらくヒッキー気味な生活を送ってたら、日常のいろんな常識的行動を忘れてしまったのか。

少し買物があったので三宮に出かけようと思い、駅で改札機にスルKAN入れて、そいつを取らずに電車に乗り、三宮で使い切った方のスルKANを改札機に入れて、キカイから「通しません」と言われて非常に戸惑ったんだった。

自動改札の作法すら忘れてるってどんなだよ。これが老化現象というヤツなのかなぁ。

[Books] 葡萄山司令部、陥落!? 銀河乞食軍団 黎明編 2

9784150309640 鷹見一幸 著/野田昌宏 原案
カバーイラスト 鷲尾直広
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-030964-0 \680(税別)

<紅天>と<蒼橋>の緊張状態は、<紅天>の宇宙艦隊と<蒼橋>義勇防衛軍との武力衝突に発展。そのさなか、変幻自在の行動に翻弄される<紅天>側が放ったミサイルによって破壊された岩塊が引き金となって、"天邪鬼"と呼ばれる大岩塊群を発生させることになってしまった。数十年に一度の確率で発生する"天邪鬼"。実は本来<蒼橋>義勇防衛軍自体も、"天邪鬼"の災厄から<蒼橋>を防衛することがその本来の目的だったのだ。<紅天>艦隊をあしらいつつ、"天邪鬼"の排除に狂奔する義勇軍。だが、予期しないアクシデントによって事態はさらに複雑な方向に…。

新案「乞食軍団」、第2弾。お話は快調に展開、今のところのちに「乞食軍団」の幹部になるムックホッファさんやロケ松さんよりも、<蒼橋>星系の個性あふれる連中がメインになっている。何せこれは「乞食軍団」が結成される前のお話なのでね、物語世界の基本的な「味」みたいな物をうまく引っぱりつつ、原作とは違うお話が進んでいってもそれはそれで問題ないわけで、なかなかうまいやり口だ。一種のシェアード・ワールド物みたいなノリ、と考えると良い感じか。そんな中でも重厚長大、沈思黙考なムックホッファおじさまが、野田さんの原作と同様に少ない出番でいい具合に存在感を醸し出してるあたり、最初のキャラ造形がうまかったのか、鷹見氏の筆が冴えているのか、さてどっちだろうね。

お話の方は、ハードSF的側面をやや前に押し出しつつ、いい具合にべらんめえ成分も加味された、楽しい一作になっている。全体としてはノリノリで押しまくってきた第一作に対して、常に危機的状況が前に立ち、それに対する本シリーズのメイン・キャストである播磨屋一家や<蒼橋>の人々、さらにはムックホッファやロケ松たちの頑張りぶりが楽しく、そして痛快に綴られる。このあたりのお話の組み立て方がかなり上手で、楽しく読める一作。ページ数的にもうちょっと、分量がほしかったような気がするな。

本書はその作劇法的な部分で、特に序盤から中盤にかけて構成的に凝った作りがなされていて、そこは読んでいただいたら分るんだけれど、ちょっと面白いことをやっているな、でもこれを最後までやり通すのは大変だろうな、と思ってたら案の定、その構成的な凝りっぷりは消えてしまうことになるんだけれど、その凝った構成の引っぱり具合に、若干「それで良かったのかな」という疑義を挟みたい気はしないでもない。なかなか面白い試みで、さらに言うならかなりいい具合に効果を上げていたものだから、ここまでやるなら最後まで引っぱるか、あんまり深く染み込む前に、あっさり目なところで引っ込めるか、どっちかで思い切ってほしかったかも。お話本来の面白さを大きく損なうようなもんではないんだけど、そこだけちょっと、惜しかったかな。

何はともあれ「乞食軍団」世界のテイストを上手い具合に折込みつつ、ちょっと違った"星涯"世界の物語が語られるこのシリーズ、なかなか楽しいのでこれはこれで続いてくれると嬉しいな。又八君の若い頃の話とかも読みたいですな。

★★★★


2009-08-23 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (22:44)

世間の限られたごく一部では、「セキレイ」2期決定やら「ひだまりスケッチ」3期決定やらでプチアスミ祭りのようですが、地上波の方は高校野球やら世界陸上やらで今週は少なめで、「侍戦隊シンケンジャー」「仮面ライダーディケイド」「フレッシュプリキュア!」の三本です、うぐうが。

先週途中で切れちゃってたので若干見通しは悪いけれども、ぴしっとテンション張ってていい感じだった「シンケンジャー」。殿様の素振りがヤケに切れが良く、格好良くなってきとるね。十蔵さんはこれで退場、って事では無いんだよね、きっと。

意外に面白かったのが「ディケイド」。アマゾンの顔の造作が微妙に安っぽい「ぷらっちっく」ぽさが感じられたり、アマゾン役の役者さんの芝居と滑舌(ついでにその衣装)はどうなんだ、ってのを差し引いてもかなり楽しめる。

なんつーか、「ショッカー」と言うキイ・ワードが出てきたとたんにお話が面白くなるってのは、こりゃどうなんだろうと思わなくもない。「世界の破壊者」とかなんとか、思わせぶりなワードよりも、やっぱこの時間帯の番組は、「地獄の軍団が迫ってくるぜ!」って盛り上げた方が良いのかも知れないよね。平成ライダーまとめて否定しかねない勢いですが(w。

オードリーという芸人さんがさっぱり分らないので、面白さも今一歩、だった「プリキュア」。小柄な方の芸人さんが機敏に敵のお面をピシピシと叩き落としていくのを見て、この方は芸人になる前に空手でも習っていた、なんていう既知の設定があったりするのかと思ったら、それは単に的確なツッコミであった、というオチで脱力しつつも笑かしてもらいました。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

soil [日曜朝の東映作品はYouTubeでバックナンバ観れますよ。 大体3分割されてますが。(^^;]

rover [なぜオレが今朝の放映を見損ねたことを知っているんだ(^^;)]


2009-08-24 [長年日記] この日を編集

[Anime][web] 定期視聴番組

「真マジンガー 衝撃! Z編」、「グイン・サーガ」。亡くなられた栗本さんがどう思っておられたかは知らんけど、彼女の作品の魅力に「論戦」の描写ってのはあると思うわけで、それが初めて「グイン」で登場するのが沿海州会議なわけだけど、アニメではそこの所は大幅にオミットされていてかなり残念だったかも。オジサンイチ押しのアンダヌス議長も、予想はしていたけど割と手抜きの扱いだったしなぁ。三デブ的にはオリー君の姿が見あたらなかったあたりもちょっと残念だったかな。

そして高校野球で押し出された「ディケイド」、見るの忘れてしまってました(w。

[Books] 不思議のひと触れ

不思議のひと触れ(Sturgeon,Theodore/著 大森望/著 白石朗/著 スタージョンシオドア/著) シオドア・スタージョン 著/大森望 編
カバーデザイン 祖父江愼・安藤智良(コズフィッシュ)
カバー装画 松尾たいこ
河出文庫
ISBN978-4-309-46322-3 \850(税別)

本邦初訳にして、スタージョン幻のデビュー作である掌編「高額保険」をはじめとした10編を収録した日本オリジナルの短編集。

かつてハヤカワ・SF・シリーズ(銀背、ですな)から出ていた短編集、「奇妙な触合い」と表題作は重複するが、収録作品は改めてチョイスされた、スタージョンの日本版オリジナル短編集。収録されているのは初期から彼の最初の全盛期あたりに発表された短篇群で、発表時期は1938年〜1961年にあたる。

海を失った男」と並び、日本におけるスタージョンの再評価と、それに続く翻訳作品の増加のきっかけとなった短編集。何はともあれ一つずつ読んでみた感想を。

高額保険

知られる限りで、スタージョンの初めての商業誌掲載作品。ワンアイデアのショートショート・ミステリで、オチに至るアイデアの仕込みや読者をミスリードさせる手腕など、いろんなところに疑問符はつく。が、題材の選び方やお話の展開のさせ方などに、いかにもスタージョンらしい「奇妙さ」の片鱗が垣間見えるていかも知れない。

もうひとりのシーリア

SFともホラーとも取れる作品で、そうだな、「異形コレクション」あたりに収録されてても違和感のない作品。念の入った怪奇部分の描写と、その先に待っている妙にあっけらかんとしたオチは極めて独特。

影よ、影よ、影の国

こちらもどちらかといえばホラー寄りの作品。オチのすぱっとした切り落とし方は前の作品にも共通するが、切り落とされた部分に潜む怖さが、こっちの方は少し上を行く。

裏庭の神様

本書に収録された作品では、「高額保険」の次に古い作品で、かのジョン・W・キャンベルが初めて買ってくれたのがこれなんだと。ジャンルとしてはユーモアSFに分類される作品。ユーモアの中にちょっとしたペーソスが効き、SFに限定することなく、短篇小説としてのオチの効き具合にちょっとニヤリとさせられる。

不思議のひと触れ

前述した銀背の方で、「奇妙な触合い」のタイトルで訳出されていた作品で、解説で大森望氏も書いておられるとおり、古い方の邦題も読み終えてみるとなかなかいい具合であると思えてくる。ただまあ時代を考えれば、新しい方のタイトルもまあそれはそれでありか、と。いかにもスタージョンらしい奇妙なイントロが、いつしか普通なシチュエーションに溶け込んで、最後になんだかホッとする。ピュア100%の恋愛小説という趣で、サトジュンでアニメ化、とかなったら嬉しいな、ってところだな。

ぶわん・ばっ

筒井康隆がやらかしそうな、オノマトペが暴走するジャズ小説。ちなみにこの、擬音部分をサポートしたのは田中啓文氏だそうだ。それだけでどういうモンになっているか、かなり予想できようって物だよね(w。

タンディの物語

リモートで動作するゲシュタルト生命体のお話、なのかな。子供にとって素直につきあえる何だか判らない物が、大人にとっては何か得体の知れない怖いものになる、というあたりもテーマの一環になっているのかも。

閉所愛好症

SFの黎明期から発展期において、しばしば見られた人類の進化の歴史におけるミッシング・リンクにSF的考察を加える系の短篇。「失われかけていた種」の選択基準に発表時期を考えるとかなりユニークなバイアスがかけられているあたりがスタージョンの巧さって事になるのかな。

雷と薔薇

なんと「渚にて」に先立つこと10年、すでにスタージョンは全面核戦争によって破滅に向かう人類世界を描いていたのだった。発表されたのが1947年という時点で、これこそがSF作家の仕事だよなあという気にさせられる。

孤独の円盤

「地球の静止する日」かと思ったら実は「不思議のひと触れ」にも繋がるピュア100%で読んでみたいラブ・ストーリーだった、みたいな。〆に相応しい一品。

全体的に「古さ」みたいな物を感じなくもないけれど、その中に秘められた「奇妙さ」は紛れもなくスタージョンの作品の魅力。解説の充実ぶりも含め、本書後半に読みどころが多かったな、というところかな。

★★★☆


2009-08-26 [長年日記] この日を編集

[Anime][web] 定期視聴番組

「うみものがたり」。ええとまあなんだ、「スク水! スク水!」ってことで。

[web] ADSL→光乗り換え (23:26)

少し前にマンションに、「KDDIのひかりoneサービスが使用可能になります」つー貼り紙がしてあって、その幾日か後にマンションのエントランスにKDDIの加盟店の店員諸君が陣取ってビラなぞ配ってたんで話を聞いてみたんだけど、今回うちのマンションに導入されたのはマンションタイプV、つーヤツで、マンションまで光ファイバーが来てて、そこから各戸にはVDSL接続というタイプ。期待できる接続速度は下り70Mbps、上り30Mbpsって物であるようで。んまあ「なんちゃって光」的な匂いもするが、実効半分でも今のADSL接続の数倍の速度は期待できるって話だな。

あと、オマケというわけでもないが、同時に電話サービスもKDDIに乗り換えが可能で、こちらは基本使用料が525円とかなり格安になるんだそうな。

で、一番魅力なのはこの仕組み、ウチの中的にはVDSL接続なので、今まで同様にDSLモデムをぽんと置いて、そこからPCに繋げばいいというわけで、もろもろの切り替え作業が

自分でできちゃう

ってあたりが何やら微妙にポイントが高いわけだ。工事の人が来る前に家の掃除とかしなくても良いもんね(w。

今日になって代理店のお兄さんがやって来た(前に一度来てもらったんだけど、その時は保留させてもらってたのね)ので、んじゃあ乗り換えさせて頂きましょうか、って事で手続させてもらいましたよ。早ければ一週間程度で切り替え完了ってことらしいですがさて、どれくらい速くなる物なんでしょうね。


2009-08-27 [長年日記] この日を編集

[Day] んーと… (23:14)

半年以上ご無沙汰だった仕事相手から突然電話が来て、30ページばかりのコーディングをやや急ぎ気味にやってほしいんだけど、大丈夫? って。できるよ、って返事したらさっそくいろいろ資料を送りつけて来て、詳細はあらためて電話で、って事で話をしてる最中に接続ぷっつん。それっきり連絡が来なくなって小一時間、メールが舞い込んで「さっきの話、保留になっちゃいました」だってさ。

それはいい(いや、良くはないな。稼ぎ損ねたんだから)んだけど、送ってくれたこの資料、どうするね? その後音沙汰ないけど、割と部外秘っぽい資料やらこの先どこぞの店頭に貼られるであろうポスターの決定稿とおぼしき.aiファイルとかあるんだけどね。

ま、良きように処理しときますけど、重要書類の扱いは慎重にしような。


2009-08-28 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (22:39)

「東京マグニチュード8.0」、「CANAAN」、「仮面の忍者赤影」、「バスカッシュ!」、「大正野球娘。」。「CANAAN」が、ちょっと見ないうちに能登麻美子が呪いの歌を歌うアニメになってて大変驚きました。

「バスカッシュ!」はそろそろ終盤。ここに来てダンが微妙にヒーロー顔になってきてて、却って違和感を感じますな。

あとはなんだろ、2ちゃん方面では「大正野球娘」が「たいやき」と略されてるのを知ってちょっと面白かった。全然感想じゃねえや。

[Oldbooks] 今日の古本を見て一言 (23:02)

といいながら今回は手がかりになりそうなものを一切出せないので少々不本意なれど。

とある企業の社員様からとある書籍のご注文をいただいて、うーむと思ってしまったわけなんだった。まあ忙しそうな業種故、個人の嗜好で注文した商品なんだけど、自社オフィスで商品を受け取った方が確実だから、って可能性もあるんだけど、その業種とご注文いただいた本の内容が微妙にリンクするんでね。

オフとかでちょっぴり話題にできるかも、みたいなネタだな、これは。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [●それは「そろそろオフしよか」というお誘いですか?(爆) ●あ「サマーウォーズ」と「センコロール」は見ました(笑)]

rover [うむう、そういやなにやら戦国っぽい感じの新作映画がいろいろアナウンスされてますなあ。どれかは確実に、ダメだよねえ(w..]


2009-08-30 [長年日記] この日を編集

[Day] 投票行ってきた (16:55)

何とはなしに投票所に来てる人の数がやや多めな感じがしたぞ。ニュースでも投票率は前回より高めらしい話は出ているけど、最終的にどのくらいの数字になるんでしょうな。投票前のあっちゃこっちゃのアンケートなどでは「投票に行く」と答えた人が8割、なんて数字も出てたみたいだけどさすがにそこまでは行かんでしょうけど。6割の後半、とかですかね。前回の郵政民営化の時で67%だから、それよりは上に行くのかな(参考資料・衆議院議員総選挙投票率一覧 via 100年後の歴史小説)。

さて。

結果としては自民党が議席を減らし、民主党が伸びるのは間違いないんだろうけど、自民惨敗、民主圧勝で一気に政権交代、ってとこまで、さくっと行くものなんだろうかね。マスコミの喧伝効果は今回、どんな風に作用するのかな。

わたしゃ自民党を支持したことは一度もないですが、さりとて民主党を支持したい気持ちもさっぱり出てこず、選挙のたびにどーしたもんかと考えてしまうわけですが。

CPUがDual core(quadとかi7とかまでは行かない)のマシンにWindows3.1が乗ってるの(自民号)と、無印PentiumのマシンにWindows Vistaが乗っかってるの(民主号)、どっちがマシなんだろうって感じなんですわ(w。

[TV] 開票速報、0分でどーん (22:54)

今や開票状況0%でも当確情報が出てしまうご時世なんだな。びっくりだ。みんなそんなに正直に出口調査に協力しているのかい? オレ、出口調査あったら嘘っぱち並べ立ててやろうと思ってたのに、残念ながら今回はウチの近所の投票所にはどこの調査も来てなかったんだった(前の時は来てたんだけどね)。みんなもっとウソついて、マスコミ各社を混乱させてやろうぜ(w。

NHKの速報もたいがいな数字が出てたけど、asahi.comじゃ20:00の時点ですでに250議席以上が民主で埋まってたな。これ、最終的にどれくらいの誤報率になるのか、ってあたりにはちょっと興味あるかも。

結果はどうやら下馬評通りの民主圧勝、って事になるみたいですがさて、世の中はどんな風に変っていくんでしょうな。

変るのかね。

[F1] ベルギーGP決勝 (23:30)

タイミングモニタで観戦。こっちは出口調査とかないので、ちゃんと数字を追っかけていかないといけないね。

なんかのフェイクかと思ったフォース・インディアのポールだったんだけど、フィジケラのマシン、極端にマシンが軽いというわけでもなかったようで、マシンのセッティングとドライバーの腕が良い方向に作用したってことなのか。

選挙速報と並行で見てたのであれだけど、序盤にちょっと大きなインシデントが発生してハミルトンとバトン、それからグロージャン、アルグスエルアリが脱落。ここでバトン脱落、バリチェロもスタートミスでかなり後方に下がっちゃった。インシデントの影響でペースカーが入ったことがフィジケラには不運だった感じで、レースはライコネンの優勝で幕を閉じた(うわ、ちょーザックリだ)わけだけど、なんだな、ライコネンって人は物事の趨勢の落ち着き先が見えてきたあたりで、俄然やる気が出てくるタイプのドライバーなんだろうか。古舘伊知郎ならどんな風に形容するんだろう。「黄昏時のロケッティア」とかか? ちょっと散文的に過ぎるか? 「閉店間際の猛ダッシュ」とかかね?

タイミングモニタで見てて気になったことがもう一点。マッサの代役で出てきて、どっちかというとダウナーな方向で話題になってるバドエル君、なぜかセクター1のタイムがでたらめに速く、このセクターだけはモニタでの数字の表示がマゼンタになったりするんだよな。これはなんなんだい? ラ・ソースを抜けたらオールージュからケメル・ストレートまで、エイッとスロットル踏ん付ける区間があって、そこでフェラーリのパワーとバドエルの空気読めない感が良い方に作用してるってことなんだろうかね。その先のセクターでがっくりとタイムが落ちちゃうあたりも含めて、時折バドエルのタイムの推移を見るのがちょっと面白かったです。

本日のツッコミ(全7件) [ツッコミを入れる]

P2 [全く同じ理由でどーしたもんか言いながらいってきました。]

TUX [●かといってMacOSには乗り換えないですよねえ(笑)]

rover [MacOSがあそこを意味するなら、絶対にね(w。 というわけでWin2000搭載のサブノートに一票入れてきました。]

noki [かといってlinuxってのもないし・・・・ はやりのネットブックに一票ってなとこでしょうか(w]

rover [そーいやどうでもいい話だけど、エル・カンターレなあそこは、この喩えで行くと何になるんだろう…。]

TUX [●Palm OS?それともTRON?(←超無礼者)]

rover [オレの中ではケータイとBeOSがせめぎあってましたけどね(w]


2009-08-31 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (22:56)

例によって順番がヘンですが「真マジンガー 衝撃! Z編」、「グイン・サーガ」、「化物語」、「亡念のザムド」、「NEEDLESS」、「戦場のヴァルキュリア」、「侍戦隊シンケンジャー」、「仮面ライダーディケイド」、「フレッシュプリキュア!」、「鋼の錬金術師」。

なにやら昭和なマンガファンが「お?」と思うかも知れんけどそのネタ相当古いぞ大丈夫か、みたいなことをやってた「化物語」。杉浦茂ネタてあんた。お話はまあ、みゆきちワンマンショーでしたな。

「亡念のザムド」の監督の宮地昌幸さんって、ジブリ系の作品などで経験を積んできた人なんですな。そういわれると何となく、ああそうかもなー、と思える箇所がなくもない、かな。

日曜朝。「シンケンジャー」は快調。千明とことはのコンビはとても良いね。「ディケイド」の方は、これはまたばっさり切ったなあというところか。裏でどういう事情があったのかは知らないんだけど、もしかしてRXとかアマゾンとかは、調子に乗って追加した系だったんでしょうかね。いろんなところをぶった切って、無理やり終わらせた感満点だな。脈絡もクソもない状態で割り込んできたにもかかわらず、昭和のライダーネタが絡んでた話の方がテンション高くて面白かったってのも皮肉な話なような気がするな。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

TUX [●ディケイド?ああ、「アポロガイストの婚活物語」のことですね(爆)]

soil [「続きは年末の映画でね。」って、オイっ。 なんか悪ノリやら常識放棄やらすげえ素人くさいんですけど。(笑)>ディケイド..]

rover [そーか、それで夏みかんは一回目でドレス姿だったのかー、などと誰が感心するか(w。 OPで出てきた巨大ディケイドとか..]

noki [某掲示板の「夏・未完」をみて思わず吹いたのは自分だけではないと(ry]


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