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少し前に買取依頼でお送り頂いた本たちの中に入ってた、ウルトラ役者さんたちの本。こういう本は普段積極的に読まないもんだから、いい機会と思ってちょっと前からちょこちょこ読んでたんだけど、めでたく交渉成立した(買い取り価格の方、急いでご送金しますので、今少しお待ちくださいませ)のでインプレインプレ。まずは男優編、黒部進「ハヤタとして、父として」、森次晃嗣「ダン モロボシダンの名をかりて」。共に1998年刊。
共に生まれから筆を起こし、厳しい下積み時代を経て「ウルトラ」の主役を掴み、現場でのエピソードや印象的なエピソード、人物について語り、「ウルトラ」以降のキャリアについても語る、みたいな本。黒部さんの方は、「ティガ」でレナ隊員を演じた氏の長女、吉本多香美さんがらみで、家族について語るパートが半分ぐらいを占めている。
両書ともに著者の誠実さはたっぷり伝わってくるし、時代的な「匂い」みたいな物もそれなりに伝わってくる。ただ、その誠実さ故にやや、きれいにまとめ過ぎちゃったかな、と言う気も同時にしてくるな。ご両人とも「ウルトラ」での主役の後は、どちらかといえばバイプレイヤーという立ち位置での仕事が多かったんだが、そこでも本書から垣間見える誠実さってところにブレはない。ブレはないががつんと来るような揺れもないあたりがちょっと惜しかったかな。私、黒部さんがこの本を出した少し後に、ウル博の皆さんに声をかけて頂いて、黒部さんご本人とお酒を飲む機会があったんだけど、本書から伝わる誠実さのかけらもない、ただのスケベ親爺だった(失礼!)印象があったんだけどな(w。もちろん、そんな黒部さんが大好きになったんだけどね。
続いて女優編、桜井浩子「ウルトラマン青春記 フジ隊員の929日」、ひし美ゆり子「セブンセブンセブン 私の恋人ウルトラセブン」。前者が1994年、後者が1997年の刊行。こっちの二冊は男優さん二人の著書に比べると、少しばかり役者としての個性の違いみたいな物が見えてくるような本かも知れない。すごく乱暴な分類をするなら、学生演劇からプロを目指していた女子大生と、街でうっかりスカウトされた女子高生がのちに書いた本、みたいな違いかな。
なんて言うんでしょうね、フジ隊員は「ウルトラ」を見てて、アンヌ隊員は「アンヌ」を見ていた、って感じになるのだろうか。どちらにもその視点から見た時の面白さがあって興味深いんだけど、確かに「本」の形でそれが形になったときに、(同性である)斎藤美奈子が一言いいたくなってしまう(斎藤美奈子 『読者は踊る』の感想)気持ち、あたりもまた理解はできるし、そもそもユリッペ=フジ隊員の方が好きだった自分としても、好みの部分でやっぱそっちに乗っかってしまうよなあ、ってところは否定できない部分でもあるわけで。
ってことで個人的な読後感で順番つけるなら、フジ隊員>ハヤタ隊員>アンヌ>ダン、って事になるかな。ありゃ、単にオレが「セブン」あんまり好きじゃないことの再確認にしかなってないって話か(^^;)
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三十数年越しでなぜセブンが好きなれないか分かった気がしました。(アンヌを容認してるウルトラ警備隊もいやなんだ。)
子どもの頃はさすがに役者がどうとかってところで引いたりはしないんですけど、全編に漂うムードみたいなところで、子供心に「そうか?」って思わせる物が「セブン」にはあったと思いますね。<br>何せ放送当時は小学校低学年だったもので、いろんなところで満足させてもらえないまま、一回の放映が終了してしまっていたような記憶があります。
>「そうか?」って思わせる物が<br><br>なんかあれなんですよ。科特隊が小人数で縛りがゆるくても、<br>結構きちっと仕事をこなしてる感じがするのに対して、<br>ウル警の凄く縛りがきつくて人数も二桁違いの組織のはずなのに<br>1話からしてちっとも成果が上がらないとか、<br>設定がハードになったのに中身が伴わないんですよ。<br>セブン本人(今見るとリー5世みたいだ)<br>も含めてひどくオマヌーに見えるというか、、、。<br><br>科特隊は「大規模シロアリ駆除屋なのに宇宙人とも渡り合えちゃう<br>もんね」っていうカッコよさがあるんですよね。