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2010-08-26 [長年日記]

[Books] 大戦前夜 ポスリーン・ウォー 1

大戦前夜 上(Ringo,John/著 月岡小穂/翻訳 リンゴージョン/著)9784150117689 ジョン・リンゴー 著/月岡小穂 訳
カバーイラスト ひろき真冬
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011767-2 \740(税別)
ISBN978-4-15-011768-9 \740(税別)

今度はネオコンだ

21世紀初頭、人類のファーストコンタクトは思いもよらない形でもたらされた。それなりに平和裏に運営されていた、人類が便宜上「連邦」と名付けた複数の異星人文明に、突如ポスリーンと呼ばれる新たな異星人文明が攻撃をかけてきたのだ。基本的に争いを好まず、争いの技巧もほとんど持たない「連邦」は、無常な殺戮集団であるポスリーンに一方的に押しまくられるばかり。そしてポスリーンたちの進行方向の延長線上には地球が存在していたのだ…。

地球人は未熟だが老成した宇宙航行種族が失った敢闘精神や開拓精神にあふれた若い種族、なんて設定は古いスペースオペラなんかでは良く見る設定と言えるが、今回はそんな地球人たちを最後の切り札と思いつつ、でもなんかのはずみで自分たちに牙剥いたらたまらんよなあ、と、おそるおそる協力を要請する宇宙人たちが登場してくるってあたりがちょっと新しいかも知れない。お話の時代背景は21世紀があけたばかりのころ、当然お話の始まりの状態では人間たちが使える武器は現在の我々が良く知ったものばかり。登場する宇宙航行種族の方は、超光速航法は持っているが戦闘のノウハウなどは地球人たちからそれほど隔絶したレベルにはない、という設定になっていて、人類は全然戦争したくないけどそこそこの技術力は持ってる異星人の助けを借りて、独自の戦略をつくってポスリーンたちに立ち向かおう、って話になっている。

ミリタリーSFってのもそれぞれいろいろ独自性を盛り込まないと、他の作品との差別化が図れないのでそこは苦労のしどころなんだろうと思うが、本書の隠し味になっているのは、この、文明的にはそこそこ進んでいるんだが自分では戦争したくない宇宙人たちの集まりである「連邦」。彼らは戦争が大嫌いなんだが、だからといって普通に平和を愛する良い人(?)たちの集まりというわけではなくて、彼らなりに宇宙の覇者にはなりたいと思っている連中。地球人の戦闘力は魅力だが、こいつらにあまり好き勝手させるとそれはそれで自分たちの立場が危うくなってしまう。さあどうする、ってところでいろいろと画策を巡らしてきているらしい、ってな仄めかしがいろいろ入ってくる。こういった、シリーズ開幕におけるいろんな前準備がちょこちょこと挟まってくる本書の前半はなかなか面白い。

後半は本格的な戦闘が始まることになる訳なんだけど、こちらは何と言うか、それなりに楽しめる構成になってはいるけれども、どうにも設定や展開のチートっぷりが気になって、おいおいと思いながら読んでいくことになる。エンタティンメントなんだから多少のご都合主義はオッケーなんだけど、しばしばそれが度を超してしまっているのでどうしたものかと。

味方の側がいろいろ腹に一物ありそうな連中の集まりなのに対して、敵側があまりに単純明快ウスラバカなのもお話に深みをつけ損なっているかも知れないな。最終的に敵の方にもそれなりの事情が、ってとこまで持って行く予定はあるのだろうけど、開幕編を読む限りはそこら辺の仕込みが少々手薄に過ぎるかも知れない

本作が著者のデビュー作でもあると言うことらしいので、次作以降にこのあたりのスキルアップを期待したいところではあるんだが、最近のハヤカワさん、開幕したはいいけど2幕目、3幕目をさっぱり開けてくれないんだよなー。肩の凝らないエンタティンメントとして楽しみたいと思ってるんで、続きもよろしくお願いしますよ。

★★★

97841501168599784150117368

この辺続きは出ないんでしょうか? そこそこ気に入ってるんですけどね。

[TV] 定期視聴番組

「MM9」、「刀語」。あ、カノンちゃん見るの忘れてる。明日観よう。さて先週のお話を引っぱってきた「MM9」、朏さんのキャラ掘り下げエピソードとしてそこそこよく出来ていたような、そうでもないような。気特対というチームの人間関係やそれぞれのキャラの関係性みたいなものに突っ込むならこう言うのもありかと思うが、そうではなくあくまで朏さんのお話に終始してしまっているところにちょっと不満を持った。

「刀語」のほうは、「化物語」ではうまく機能していたダイアローグのたたみかけがお話をうまく進めて行く、と言う構造が全然機能していない感じだな。いろいろ言ってるんだけど何も伝わって来ないって感じのアニメ。つまらなくはないんだけど……。


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