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一緒に仕事したくないランキングで常に上位をキープしている御尽から一年半ぶりぐらいにメールで、「急ぎの仕事をお願いしたいんで電話をくれまいか」と。おやおやと思ってたらいきなり向から電話がかかってきたので、見なかったフリもできず対応することにしたんだけど、メールだろうが電話だろうが、相変わらず説明が要領を得ない上に、どうもiPhoneからSkypeを使ってこっちのケータイ(au端末)に繋いでるみたいなんだけど、これがやたら通話品質が悪い上に、ちょっと話し込むと、どんどん向こうの言ってることがブツ切れ状態の短波ラジオの外国語放送みたいな状態になってしまい、意味の通じないこと甚だしい。
とりあえずなんとか拾い上げた情報によると、来週末までに50ページほどのコーディングをやって欲しい、って事のようで。
あらちょっとキツいわねえ、と思ったんだけど、「ページ単価ですけど、これだと安すぎます?」つってきた値段が、正直昨今の相場からしたらかなり美味しい値段だったので、んじゃ請けましょか、ってな方向で。
来週は苦労の多い一週間になりそうです(苦笑)。
大森望 編
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
創元SF文庫
ISBN978-4-488-73802-0 \1000(税別) →amazon
2009年までの「ゼロ年代」、10年間に発表された国内SFの秀作を集めた傑作集。<F>には「すこし、不思議」テイストの作品が収録。
<S>が宇宙SF、もしくはハード寄りなSF作品を中心に編まれたアンソロジーだったとしたら、こちらは日常と非日常の間を行き来する不思議ストーリーを中心に集められたアンソロジー。あ、あと、そこはかとなく「記述」にまつわる思考実験的な作品も混じっていると言えるかな。ま、前置きはこんなところでそれぞれの作品についての短い感想を。
無垢な精神と記述がもたらす、現実に非現実が被さって瞬間をユーモア混じりに描く。まずはジャブから、って感じかな。
こちらも日常と非日常の入り組んだ状態をテーマにしたお話。ただしこちらはラヴ・ストーリィ仕立て。ロマンチックかつ、何かを葬る悲しみも同時に秘めたような…。
わあい、メイドさんだー、ってキモはそこじゃなく。こちらは非日常が日常的になってしまった、静謐な世界で語られる別れの物語。藤子不二雄 F 先生が描きそうな世界であると思ったが、ゼロ年代的には鶴田謙二ってことになるのだろうかねえ(微妙に不満らしい)。
なんというか、正しいライトノベルの文法を守りつつ、意外とヤバいネタをさりげなく紛れ込ませてきている作品、なのかな。「何かヤバい爆弾」がネタの根っこにあって、メインとなる男女の姓が広崎と長島って…。そこに突っ込みを入れてきたオトナは一人もいなかったんだろうか。お話そのものはちょっと甘酸っぱくて悪くないんですけどね。
一種のフェイク翻訳SF的な企画の一環として書かれた作品であるそうだが、元ネタであるところのゼラズニイ的イメージよりは、むしろ初期のディック作品、みたいな感じが先に来ているだろうか。ただしそこに日本人が日本語で書いた小説、って要素が加わることで、独特な味が加わってると思う。
アイデア一発で押してくる、本書中でも多分最もオーソドックスなSFらしいSF。職人の熟練、って感じだ。
時系列的に「104」に続くお話なんだろうか(ちょっと関連が語られている感じがある)。基本はシンプルなサスペンス・アクション。この後に「ヴェロシティ」と「スクランブル」が来ると考えると、ウフコックの煮えきらなさのパートがそれなりに興味深かったりする。
「読み味」ってところで多分本書の白眉はこの作品だと思う。淡々として尖ったところには乏しいのだけれど、物語を伝える、という技術の部分と、その技術が裏打ちしている、あえて表現しきっていないところに潜む怖さ、のような部分の按配がすばらしい。個人的に本書の一等賞はこれだな。
こちらも日常系のすこしふしぎ、かつちょっと考えると、その絵は意外に変じゃない? 的な描写がなかなか印象的。日常から非日常に遷移する(させない)ものが何なのか、ってところにSF的な発想が効いてるんだと思う。
こちらは既読なんだけど、なにせ北野勇作さんの短編ってのは判らんことを判らんままに文章にしてくるので、考えずに感じることが出来ないといろいろ辛いんだろうと思う。オレは割と辛い方よりの立ち位置の人だと思うです。
こちらも既読。基本的な感想は前に読んだときとさほど変わっていないと思うんだけど、何だろう、「ゼロ年代」って括りが前に来ると、本作なんかはむしろクラシックなSFのテイストをたたえている感じがしてしまうな。
取っかかりはアニメなんだがお話の展開はアニメでは絶対予想できない、というかいろんな意味で許されないノリというか。そこは牧野さんですから(w。記述を再構成すること、再構成された記述がふたたびビジュアルとしてお話の中に漏れ出してくるといった描写は、多分「ゼロ年代」ってカシラで解釈される時に、ちょっと違った意味を持ってくるものなのかな、などと。
思っていたよりははるかにオーソドックスな風味もあり、楽しいアンソロジーでした。SFって言葉に過敏に反応しない人にこそ、読み応えのある一冊ではないかと。
★★★★
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●じゃ、それ済んだらヤマト行きません?ヤマト。ひとりじゃこわいんで(笑)
うむう(苦笑)……