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Photoshop CS5。4月に無理くりWeb standerd CS4にアップグレード、1ヶ月と経たずにWeb premium CS5にアップグレードしたはいいが、割とここまでがっつり使う機会がなかったんだけど、2年ばかり前にやったサイトの外国語ページの追加作業が発生したので、結構な量のレイヤーで構成されたデザインファイルを触る必要が出てきた、ので俺のCS5も火を噴くぜ、ってなもんで。
んで少々本格的に触ってみて、いろいろ変わってるんだなあといまさらながらに思い知った。なにせCS2からいきなりCS5だからね。全体にMacromediaというか、Flashにならされた感じの操作系のフィールは未だに慣れないんだけど、それ以外にもあちこちで「え?」と思うことは結構ある。ワークエリアをかなりカスタマイズできるようになったのは良いけど、それと引き替えに、かなり広めなディスプレイのサイズを否応なしに要求されちゃうようになってしまったのは、貧乏な環境で仕事している身には少々辛いかも。ついでにマシンパワーも結構要求される感じだな。CeleronE3300、メモリ4Gb(まあ1Gbぐらいは死に体ですが)のマシン、わたくし個人的には全く不満のないスペックなんだけど、Adobe軍団様にとってはこの程度のマシン、スカ環境なのだね。作業中にちょいちょいもっさり感が先に立つ感じはあるよな。環境設定でちょっとは折り合い付けられるけど。
ま、そんなことより何より、Photoshopに関して言うならImageReadyが廃止されちゃったのが自分的には痛いよな。CS3で切られちゃったんですね。ワタシ、Fireworksの減色アルゴリズムがかなり嫌い(絶対バカだぜ、あれ)で、最後の最後は割とImageReadyのお世話になってたんだけど、それが使えないとなるとPhotoshop側でやりくりするしかなくて、それはそれで結構面倒くさいのだよな。
最終的に慣れるしかないって話なんだけど、いろいろ面倒くさいよなあと思う今日この頃。まぐぺと拡張ルーペで話が済んでたころが懐かしいぜ。あ、あとCEな(w。
ちょいと前の加賀須野さんのツッコミから。なにやら「ミルキィホームズ」がえらいことになってるらしいってので、ニコ動で見てみた。ちょうどウワサの第4話が無料公開中です。
放映直後からその傍若無人っぷりがネットで話題になってたらしいけど、確かにこれはまた、無茶もたいがいにせえよって感じだな。こういう面白いストーリーがあるから、それを上手く活かすためにこんなシチュエーションを考えた、ってんじゃなく、こういう笑えるネタがあるんで、それを上手いこと嵌めこむにはこういうシチュエーションで良いんじゃね? 的方法論というか。無茶なパロディのつるべ打ちなんだが、そこに妙な外道テイストが加わって、えもいわれぬ面白さを産み出しちゃったような気がする。まあやけくそ感満点な面白さのつまったお話になってはいたね。
さて話は大きく変わるが、一応外道方面って事でまとめちゃう。日本鬼子って萌えキャラ作って中国人を萌え萌えにしてやろうぜ、基準デザインが決まったようで。あらかわいい、さらに三人ぐらい後方に配置して、「あ、そーれ♪」とかやってほしい気がするな。で、さっそくオタ方面的には海外でも話題になっているようで、まずはこんなの。
Sorry, sm12590684 was deleted.
んまあオタクってバイアスが前もってかかってはいるんだけど、それだからこそ元のプロジェクトを立ち上げた人たちにとっては、してやったり感満点な反応が楽しめる…ってことで良いのかな。同様にバイアスはかかってるし、若干重複する部分があるんだけどこんなのも。
Sorry, sm12605607 was deleted.
こちらも基本、オタク諸君のコメントが集められているので、ある意味「オトナ」な反応と言えるのかも。ほんとに真面目な人は、そもそもこっち方面で何かやろうとも思わないだろうし。ただ、この一連の流れは結構好きだったりする。かつての2ちゃんねら諸君の「うみをきれいに」イベントに通じるような、たっぷりの悪意を持って妙にきれいごとの世界に注力してほくそ笑む、みたいな動きは結構好きなんだ。たぶんそれはイヤな大人になってる、ってことなんだろうけど、ちゃんとイヤな大人をやる、ってのにもそれなりのスキル(速星七生さんが書いてた、フォークランド紛争の後に『エビータ』を観劇してて、そのクライマックスで笑い出す英国人、的な)は必要なんだと思う。
基本悪趣味、その上で割と大事なところを無視はしないけれどもさらりと流すスキルって、今の日本にかなり必要な技能なんじゃないかと思うんだけど、案外今の日本の若い人たちには、そういうスキルが備わっているのかもしれないな、と思っちゃった。そこまで単純化していいネタではないのだろうけどね。案外この国、「もういやだ」って言い出してからが勝負なのかもしれない、なんて。
そんな単純な話じゃないよ、って意見は謹んで謹聴致しますです。ってことでオマケ。大好きな海外のオタク達の反応シリーズの最新作。今回は「化物語」っすね。
Sorry, nm12552005 was deleted.
韓国語と日本語が混在しているHTMLをコーディング中なんだけど(や、デザイナー様が怠慢こいて、韓国語への翻訳を部分的にど忘れしたままこっちにデザインファイルを渡したなんて、これっぽっちも思ってないですよ。これもすべて、デザイナー様のこだわりですよねっ、るん♪)、最後には韓国語に均されるとは言え、作業中に日本語表記が見えた方が何かと便利なので、文字コードは当然UTF-8。なんだけど、秀丸でコード書こうと思ったら韓国語の部分が軒並み中黒的なものに変換されちゃってちょっと焦る。
秀丸は結構前にUNICODEには対応していたはずなんだけど、これはいったいどうしたことなのかとさんざん頭を悩ませていたわけなんだった。
Dreamweaverなんかではちゃんと日韓両方の表記が出来ていて、秀丸では韓国語表記の方が出てこないってところで、フォントがないんだってところに気持ちが行かない自分が情けない。MSゴシックを使ってる時点で韓国語が表示されるわけがないではないか。秀丸の設定で、HTMLファイルの時はMS UIゴシックを使うようにしたら問題解決。これで日韓友好HTML、書き放題ですわ。
ソフト側が対応しているのに文字が表示されてない、って時点で最初にフォントを疑うってところに気が行かなかったってところで、自分の間抜けっぷりにがっかりだ。テキストエディタのフォントは等幅で、ってのをあまりにも金科玉条的に信じ込んでた、ってあたりも反省材料と言えるかな。
こう言うのが歳喰ったっつー事なんだろうなー。困りごとがあったときに、「あれじゃね?」って出てくる選択肢の数が日々減ってきているような気がする。
E・E・ナイト 著/佐田千織 訳
カバーイラスト 岩良ノマ
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011782-5 \1000(税別)
21世紀の初め、突如蔓延した謎の疫病によって地球は一気に荒廃する。この災厄の影には太古から地球人類をつけ狙っていた異星の生命体、クリアンの姿があった。ライフウィーヴァーと呼ばれる、高度に発達した知的生命体の一種族だった彼らは、太古の超文明が残した禁断の技術を用いて、自らを不死の種族に仕立て上げ、他のライフウィーヴァー達を食い尽くしてきたのだ。クリアンが不死の状態を維持するには、高度な知性を持った生命が持つ生体オーラが必要になる。人類はその格好の供給源にされてしまったのだ。だがこの不死の怪物達に立ち向かう、人類の戦士達がいた。ライフウィーヴァーによって特殊な能力を持った彼らは<狩人>と呼ばれていた…。
SFとしてジャンル分けするなら侵略SFというか侵略されちゃったSFというところか。ただ、SFぽいなあと思えるのは敵であるクリアン達がどういう存在で、何用あって地球にやってきたのか、というところの理由付けの部分だけで、お話そのものは、クトゥルー風味の異形のものと闘いながら成長していく少年の物語。主人公のヴァレンタインはどちらかというと地味目で、人よりも観察眼に優れた少年としてお話に登場し、幾多の試練を経て少しずつ立派な戦士に成長していく。で、当然主人公なのでどうやらいわゆる「選ばれたもの」であるらしいことが何となくわかったところでこのお話は終了。
著者のナイトにとってこの本は2つめに書いた小説(最初の作品は誰にも見せてはいないんだとか)で、出版までにはそれなりの曲折もあったけれど、いざ世に出てみたらなかなかの人気を博し、1年1作のペースで現在までに8作が出版されている人気シリーズになっているらしい。SFとしての小難しい理屈は舞台設定として使うにとどめ、あくまで少年から男へ、青二才から戦士へと成長していく一人の人間の冒険を描いていくところが面白いのだろうと思うが、多分この面白さ、日本人であるワシらには上手く伝わらないんじゃないかと思う。
多分このお話のベースというか、このお話を読んで欲しいと思っている層というのは、子供のころにトム・ソウヤーとかハックルベリィ・フィンの冒険物語をイヤっちゅー程読んで来た人たちなんじゃないかという気がする。広大なアメリカの自然に触れ、そこを縦横に駆け回り、自然の厳しさや怖さ、見知らぬ大人や自分たちとはちょっと違う暮らしをしている人々と触れあって様々な経験を積んでいく、様なお話で、そういうお話のイメージを、想像ではなく実生活で体感できるかどうか、ってところで、受ける面白さにはかなり温度差が生じるのではないかな。
なので狭苦しい島国の片隅で本の虫になっていたかつての若造である自分なんかは、本書の割と早い段階で、主人公のヴァレンタイン君がライフウィーヴァーの生き残りに投げかける疑問の方に、むしろ妙にしっくり来るものを感じてしまうのだった。
「いいえ、わかります。ぼくが疑問に思うのは、あなたのやり方です。ある種の進んだ科学技術で武装させるかわりに、ぼくたちを野生化する。ぼくたちが戦争に勝てるよう手助けする方法としては、奇妙に思えるんです」
全くだよ。オレたちに必要なのは波動エンジンだ(w。
どうだろなー、日本語で続きを読めるかどうか、ちょっと微妙な気がしますな。
★★★
ボールが弾んだりタスキリレーがあったりでやや少なめ。「それでも町は廻っている」、「とある魔術の禁書目録Ⅱ」、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」、「オペラ探偵ミルキィホームズ」、「天装戦隊ゴセイジャー」、「STAR DRIVER 輝きのタクト」。「それ町」は杉田智和が良い味出してるな。あと、「作ってる」時の小見川千明の、ややボーイッシュで棒風味の入った声は割と自分好み。
「禁書」は第1期同様に、短めの話を並べてくる感じの構成になるのかな。それだと面白くならないと思うんだけどね。ま、来週から黒子大活躍らしいのでそこに期待。「俺妹」は面白いところとイラッとするところがごたまぜになってる感じだな。若干イラッと来るときの方が多いけど。前回が良い意味で気が狂っていたのでもうちょっと見てみようか、ってんで見てみた「ミルキィホームズ」は、画伯とまいまいがおかしな芝居をくり広げてはいたけど、やはり前回のブッ飛び具合が異常だったようで、毎週見るほどのものでもねえかって感じで。webでも見れるようなので、お前らのコメントがあるともっと楽しめるのかも知れない。
日曜日。天知家のお母さん登場か、な「ゴセイジャー」。ここに来てゴセイナイトがどんどん萌えキャラ化してきとりますな(w。そこは面白いんだけど、やっぱりシリーズを通して戦うべき敵、ってのがいないお話ってのは、敵との戦いがクライマックスに向けて盛り上がっていかない感じはあるよな。なんでこんなシリーズ構成にしたんだろう。
「STAR DRIVER」は面白いような、何がやりたいのか良くわからないような。
西崎義展氏(asahi.com)。「YAMATO」から落ちて「さざんくろす」に引き上げられるって、どんな超時空ぶりだよ。「ヤマト」の大ヒットのあとは、どちらかと言えばアニメとは関係のないところでのお騒がせばかりが話題に上ってしまったような感もあるが、それで「ヤマト」の(あと『トリトン』も)の価値が下がるというわけでもなく。
「ヤマト」の第1回の衝撃はやはり強烈で、それは何より松本零士の絵が動いている、というところ、もっと言うならそんなもんアニメじゃ描けないだろうと思っていた、マツモト・ゲージ(小松左京さんが命名したんでしたっけかね)が当たり前のように画面一杯に埋まってるのを見た衝撃、に尽きる。自分としてはこれで元を取った気分になったもんだ(w。
あとに行くほど困ったことになってしまい、個人的には今、「ヤマト」と名のつくものにはびた一文払う気はないんだけど、それでもテレビシリーズ第一作は衝撃だったし、毎週ワクワクの日曜日だった。確か7時から「グレートマジンガー」、7時半から「ヤマト」じゃなかったかな。楽しい一時間でした。そこには深い感謝を。
でも西崎さんというと最初に思い出すのは、「さらば…」公開前に「オールナイトニッポン」にゲストで出演して、リスナーの質問に答えてたときだよな。確かリスナーから、「なぜヤマトの艦橋の窓は、4つになったり5つになったりするんですか?」って質問があって、西崎さんは「『ヤマト』のテーマは愛で、艦橋の窓じゃないんです」って答えてたはず。や、青二才はそれ聞いて「だからって窓の数が変わったらあかんだろ」と思ったもんですけどね(w。
マイナス要素が数多あるのは確かだけれど、それでもTVシリーズの「ヤマト」第1作はそれらを吸収して余りある魅力を持った作品だったと思う。特に太陽系を出るまでの展開は。
毎週ドキドキでした。どうもありがとうございました、どうか安らかに。
日本シリーズの影響で地上波の放送はなんと午前3時から。ってことはフジテレビは延長戦、最後まで中継したって事? それはそれで偉かったな。
ってことでもしかしたら中継映像で見れてたかも知れないブラジルGP決勝はダイジェスト版での放映。サーキットのコンディションは快晴。ほとんどのチームがオプションでスタートして、アドバンテージを稼いで残りをプライムで乗り切るって作戦の中、可夢偉はプライムで我慢して、後半オプションで勝負、って作戦で来たみたい。今期しばしば火を噴いた、可夢偉マジックがまた炸裂するかってところだったんだけど、今回のオプションはかなり保ちが悪かったようで、結局みんなプライムで走る時間が長くなる→最初に我慢する甲斐がない、みたいな展開になってしまったような。
レースはポールを取るには取ったヒュルケンベルグだったが、やはりクルマの性能はどうにもならず、でたらめに速いレッドブルが前に出て、それをアロンソが追う展開。
ただヒュルケンベルグ君、意外にできるドライバーだったことがわかるレースだった。アロンソ、ハミルトンを相手に、かなり堂々と渡り合ってたと思う。来年はウィリアムズを出なくちゃいけないらしいけど、ちょっと残念だな。
可夢偉の方は一時的に5位までポジション上げたけど、今回は作戦的にちょっと無理があった感じで、劇的にポジションを上げることはできなかった。それでも最後の最後にがんばってポイント圏内に割り込んできたのは立派だと思う。
結果的にはベッテル、ウェバー、アロンソがトップ3。これで最終戦は、アロンソが2位以上に入れば文句なしにシリーズチャンピオン、ウェバーは自分が優勝でアロンソが3位以下、ベッテルはさらに困難な条件になる。面白いのはハミルトンにもまだシリーズチャンプの可能性があるところか。自分が優勝して他がほぼノーポイントに近いって条件になるので、相当無理があるんだけど、スタート直後にトップ3自滅、って無い話でもないんだよな。
さてどうなるか。流れの上ではアロンソ有利なんだろうと思うけどね。こうなると少し前にF1通信に上がっていた記事、レッドブル、馬鹿正直な作戦で最速マシンを生かせない可能性もが現実のものになっちゃう可能性はありそうだよな。そうなったら影のMVPはマッサってことになりそうだな。本人は到底承服できないだろうけど。
昨日の西崎さんの訃報にちょっと追加。岡田斗司夫氏のブログから、【社長日記】西崎義展さんのご冥福を祈ります。どのくらい着色されたものなのかが判らんので鵜呑みにしてはいかんのだろうとは思うけれども、いろいろ興味深いし、ちょうど自分の知り合いが「ヤマト」(ミードデザインのバージョンが登場したころ、だったかな)のなんだったか忘れたけど、そっち方面の権利方面で西崎氏に会ってきて、帰って来るなり「目ぇ血走ってましたぜ」なんて言ってたのをちょっと思い出して、そういうこともあるのかもなあと、ちょっと思った。
右手で、白いものを。「嫁要らずの五人の後家」ってスタージョンでしたっけかね。そっち方面とは全く関係なく、昨日に続いて送り出すべきHJのクリーニング作業。非常によいタイミングでHTMLの修整仕事も舞い込んできてたんで、そっちの面倒も見ながらの作業なので思いのほかはかどらず。とりあえずあと15冊ぐらいで発送準備は完了か。残りもがんばってごしごしやって箱詰めします。
せっかくだからオマケ画像。たぶん93年ぐらい(箱に詰めちゃったんでどの号だったかチェックできない)のゆかにゃん。「モルダイバー」のころですか。デジカメの電池がアウトだったもんだからケータイで撮ったものなんでアレですが、かーいいね、肩幅のあたりが。この人と17歳の人はなんというか、ある種の妖怪なのかも判らんなあと思った。
というわけで軽石庵さん所蔵の「ホビージャパン」誌、だいたい'75〜'01あたりまでの分、抜けもごっそりあるので数としては74冊、ただし重量的にはおそらく30kgにかなり近いサイズの箱2つ、郵便屋さんが持っていってくれた(さすがにこれはハンドキャリーじゃ持ち込めねえ)。これで軽石庵さん的にはHJ誌の在庫、わずか8冊まで減っちゃいました(w。
軽石庵もそこそこ続いているけど、模型関連の雑誌については多分HJが一番活発なような気がする。MAもMGもぽつぽつとご注文は頂くんだけど、注文の入る頻度って事だとHJが少し活発かも。特に90年代の、ぶ厚くなる前のHJは割と探しに来られるお客様が結構いらっしゃるような気が。
自分が割とスケールモデル寄りで、MA面白いのになーと思ってるからそう思うだけなのかも知れないけど、HJはどこら辺が面白いんだろう。ミニカー専門誌から始まってプラモに移り、キャラもの(松本零士の世界とか、手を付けてたよね)やガンプラと、スケールモデルに固執してたMAに比べて自由度が高く、その分誌面のバリエーションが豊かだったって事なのかな。
ま、古本屋的には古い方が揃うのは嬉しいんだけど、ヘタすると1冊4割強が広告、みたいな近年のHJ、それだけで在庫破壊者的存在で少々遠慮したいところもあったりして、今後の補充計画が悩ましいところではあるな。
晩飯食いながら夕刊読んでたら、おやおやと目についた記事、神戸阪急、閉店も 業績不振、業態変更も検討(asahi.com)。
まあね、ハーバーランドって個人的にはかなり居心地の良い場所で、それはそこで商売なさっている方たちの思惑とは全く逆の方向での心地よさってことになるわけで、早い話が人が少なくてとっても快適、って事なんだよな(w。
人多いなあ、って思えるのがプロメナ神戸の地下1階のフードコートとHARE5階のソフマップぐらいって体たらくなものだから、わたくし的には適当にソフマップ冷やかして、上の階のフードコートでドムドムのコーヒー(220円でおかわり自由)飲みながら適当に読書する、って目的には格好のロケーションだったりするんだよな(近所にちゃんとした本屋がないってのと、椅子の座り心地が悪いのが困りものだけど)。
そんなネガティブな意味では良い感じのロケーションであるところのハーバーランドなんだけど、それじゃお客はお金を落してくれないよねえ。なんか強力な集客装置がないとここは廃れていく一方なんじゃないかと思うけど、んじゃ何が解になるんだろうね。
オーソドックスなところはやっぱりシネコンかなあってところで、正直モザイクはそろそろ大規模なリニューアルが必要なんじゃないかしら。三宮や西宮、尼崎にもかなりちゃんとしたシネコンが出来てるんで、相当厳しい戦いになりそうではあるけれど、ここで一発、IMAXシアターを誘致してみたりしたら、それなりに話題になったりしないかしら。3Dムービー見るならIMAX、らしいので、この先ちょっと美味しいウリになりそうな気もするんだけど。
web制作会社におけるディレクターって、求められるスペックはどのくらいのものなんだろうな。今付き合ってる御尽、同じ会社(会社としては数年来のお付き合いで、ある程度は信用のおける相手先なんだけど)としては4人目のキャラになるんだけど、前任(一昨年に退職)から引き継いだサイトの修整作業の話をもらったんでお付き合いしてるんだけど、
馬鹿だろ
トラブルの詳細をどうこう言う以前(いや、そこもたいがいツッコミどころ満載なんですが)に、なんか不具合があるときに、こういう不具合がある、それがどういう状況なのかはここを見てもらえれば判るだろう、って情報を判りやすく送ってきてこその「ディレクター」だろうに。
「上手くいきません、直してください」だけで何かが先に進むと思ってる人ってのは今でもいるんだな、なんかM女史を思い出しちゃったよ。
ま、仕事ってのは格の近い人間が集められる傾向があると思っているので、今の自分のお仕事レベルがそういうところにあるんだよ、と猛省すべきであるよ、と自分を戒めなくてはいかんのであろうけれどもね(ううう…)。
映画プロデューサー、ディノ・デ・ラウレンティス(映画.com)。数多の名作をプロデュースした大物ではあったが、特撮オタ的には「キングコング」、「オルカ」、「フラッシュ・ゴードン」、「コナン・ザ・グレート」、「デューン」と、金はあれども志が稀薄、な大作を繰り出してきてたってところで、いろいろと功罪は相半ばしている人物であった、といえるだろうか。んでも「フラッシュ・ゴードン」や(マジメ映画だけど)「セルピコ」とか、結構好きですよ。お疲れさまでした。感謝を込めて、合掌。
「とある魔術の禁書目録Ⅱ」、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」、「探偵オペラ ミルキィホームズ」、「天装戦隊ゴセイジャー」、「仮面ライダーOOO」、「ハートキャッチプリキュア!」、「STAR DRIVER 輝きのタクト」。
土曜深夜。「禁書」はオルソラ編が終わって今度は黒子が大活躍する話、になるのかな? まずはかっこいい黒子が存分に見られましたな。
「俺妹」は兄貴の周辺話。幼なじみに恋心は抱けないが、だからといって(その幼なじみに)他の変な虫がつくのは許せん、つー心理状態は結構斬新な切り口なのかも知れないと思ったり思わなかったり。テメエ勝手と言えば言えるんだけど、これはこれでありかも知れないな、とちょっと思った。あと、妹周辺の描写が控えめになると、ウザさも控えめになるんだな、このアニメ。あと、エンドカードがうめてんてーでしたな。
「ミルキィホームズ」は円周率寝で不覚にもちょっと吹いた。深夜アニメで時々やってくる、マジメにやると見せかけて実は好き放題やらかす系のアニメとして、実は結構楽しめるモノになってるのかもね。
どうでも良いけど深夜枠で、やたらTRFをフィーチャーした生姜系の飲料のCFが流れてたんだけどあれは何だったんだろう。
日曜日。「ゴセイジャー」は時間をちょっと戻す敵が出てきてそいつをどう料理するか、ってところがキモになるのかと思ったらポイントはそこじゃなく、その力がさらに強く働いてさあ大変、って方にあったようで。次週どう畳んでくるんでしょうな。
「OOO」はメダルシステム関係のマッドサイエンティストさんのディティールが描かれる話。実はラスボス? 映司くんのキャラクタがいいね。今週のエピソードで見せた熱血キレ芸、熱くて良かったと思う。
割と息抜き回っぽかった「プリキュア」も楽しく、「STAR DRIVER」は日曜の夕方にこんなにおねいさんのハダカ出していいのかなあ、ってなところで。
タイミングモニタで観戦。結構手に汗握った。スタート直後で何かあったら、ってところは幸か不幸か(上位陣に限れば)回避され、後ろの方でミハエルがニコに追突してスピン、そこにリウッツイが乗り上げてセイフティ・カー導入にはなったんだけどそこで大きな波乱はなく、ピットワークのタイミングでかなり明暗が分かれてしまった、ような結果だったと言えるだろうか。徹底的にピットインのタイミングを遅らせたルノーの2台が、チャンピオンシップの行方にかなり大きな影響を与えてしまったと言えるのかも知れない。
結果はベッテルの圧勝。今年一番速いクルマに乗った、一番速いドライバーがベッテルだったって事で、そこには文句はないんだけど、自分としては何となく面白くない。ベッテル、ウェバー、デザイナーのエイドリアン・ニューウェイ、みんな好きなキャラなんだけど、なぜかレッドブルのマシンが走ってるのを見るのは楽しくないんだ。多分それはあのマシンのカラーリングなんだろうと思う。
なんというか、慎みがないというか、成金趣味というか。そんなレッドブルのマシンが速いのが、自分の中でどうしても折り合いがつかなくてね。
良い喩えかどうか判らないんですけど、ポルシェ962Cは美しいマシンだと思うけど、そのフロントにででーんと武富士と描かれるととたんに見る気が失せる、あれに似た気分、って事で判ってもらえますかね? なんか凄くダサいモノが我が物顔でサーキットを走ってる感、ってのを拭いきれない自分がいる訳なんですが。
最近マクラーレンが速いのを見ても苦々しく思ってしまうのは、多分おんなじ理由なんだろうなあ。
自分の心の狭さは重々承知しておりますよ。でもやっぱりあの系統のカラーリングは好きになれないな。
昨日見てたのに書くの忘れてた。アニメワンで「たまゆら」(#3)。うん、ウェルメイド。そんだけ。
抑揚の効いた絵は美しく、音楽のチョイスも出しゃばってなくて、見ている分には心地よい。でもこの心地よさは多分、何も後に引くものを残さない心地よさだと思う。「ARIA」には代替世界でオリジナルの世界であった(あってほしかった)やすらぎのようなものを復元したい、というような意識が微かながらも作品から漂ってきていたけれど、「たまゆら」にはそういう、微かな飢えのようなものは微塵もなく、今がこうだから、こんな感じの今でずっと続いてたら、なんか良いよねって話を繰り返し見せられることになっている。
そもそもそういう世界観を狙っているんだよって話なんだろうけれど、それはただ、日常生活で起こるいろんな事の、いいとこ取りでしかないような気がするんだよな。そこから造り出される世界ってのは、きれいだけれどかなり薄っぺらい。
放映スケジュールやなんやかや、事情はあると思うんだけど、今のところはこの作品、良いときの「ARIA」の劣化コピーでしかないよなあと言う気がしてしまうんだけどね。
ウチの環境では3.0.1への移行はまだちょっと時期尚早だったみたいで、カテゴリリストやら最近のコメントやらが腐ったりでどーもよろしくないので2.2.2までバージョン戻してみた。
一応平和になったけど、やっぱりamazon.rbだけは上手く動いてくれないな。これは多分プラグイン側じゃなくサーバ側に何かありそうな気がする(前はちゃんと動いてたわけだからね)んだけど、さてそれが何なのかは全くピンと来ず。
最近更新に時間がかかる気がするので、なんかその辺に原因が潜んでいるような気はするんだけど…。amazonが供給しているリンクはちゃんと動くので、そっち使えばいいだろって話ではあるんだが。
ま、様子を見つつ。
一時の気の迷いでtDiaryのバージョンを3シリーズに上げたは良いが、やっぱRubyのバージョンが1.8.5って環境ではあっちこっちで上手くないことが起きるようで、やっぱ2.2.xまで戻そうって事でごちょごちょやったおかげであちこちにご迷惑をお掛けしてしまって申し訳ありません。tDiaryはVer3.x.xが日記データの文字コードをUTF-8で管理するようになってて、これは過去ログにも適応されるものだから、一度バージョンを3シリーズに上げてしまうと、開いた過去日記もUTF-8に変換されてしまうのだね。で、こいつを2シリーズに戻すときにはこっちでログを古いもので上書きしないといけないわけで、その絡みで古い日記データが新規データに化けてしまうような現象が発生してしまったようです。
基本的にここのところの試行錯誤、根っこにあるのはどうやらXREAのサーバ不調にあるみたい(Twitterのほうでたださんからも助言を頂きました。ありがとうございます)で、これはもう待つしかないって感じですな。一応「困ってんねんでウルァ!」ってメールは投げたので、それなりに早急な解決を待つしかないって事で。
ツッコミ入れるのも時間かかってるんじゃないでしょうか。しばらくはご迷惑をお掛けしますがどうか御容赦を。
マイクル・フリン 著/嶋田洋一 訳
カバーイラスト 加藤直之
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
創元SF文庫
ISBN978-4-488-69901-7 \940(税別) →amazon
ISBN978-4-488-69902-4 \940(税別) →amazon
14世紀ドイツ、上ホッホヴァルト地方の小村の神父、ディートリヒはその日、妙な胸騒ぎと共に目を覚ました。空気の何かがいつもと違った感じがするのだ。単に気のせいだろうと気持ちを切替え、早朝のお勤めに向かうディートリヒだったが、彼が感じた違和感は気のせいなどではなかった。村の外れの<大きな森>が閃光に包まれ、巨大な振動と雷鳴、疾風は村まで到達する。その日轟音と共に出現したものは、当時の人間達には想像することもできなかった、異星人の乗る宇宙船だったのだ…。
著者のマイクル・フリンというお名前、何となく聞き覚えがあるなあと思ったら、地球に墜落した異星人達をSFオタク達が助ける、というちょっとドタバタしつつも謎の感動を与えてくれた「天使墜落(amazon/中古のみ)」の共著者のお一人であった。で、今回も宇宙人達が地球に落ちてくるお話(w。今回宇宙人の味方になってくれるのは、中世ドイツに暮らすちょっとワケありのはみ出し神父と純朴な農夫達。
中世ドイツというとコニー・ウィリスの「ドゥームズデイ・ブック」、ちょっと時代が前になるけどクライトンの「タイムライン」なんてのもこちらの方向性か。絶対王制が確立される前、教会と各国の王たちの勢力争いと迫り来る黒死病の災禍で、一般の民衆達にとっては一種の暗黒時代的なイメージが持たれているころだけど、決してそう決めつけたものでもなかったよ、ってのは先に挙げた二作でも触れられていたけど、本書でもそういう方向からのアプローチがなされている。
主人公のディートリヒは、上という存在が絶対的なものであるこの時代にあって、驚くほどに論理的な思考のできる人物。神父という職に就いているところからも判るとおり、ディートリヒも基本的に敬虔なキリスト教徒であり、神の存在は絶対的なものとして信じてはいるのだけれど、その信仰の許す範囲内で意外に現代風な思考もできる人物として描かれている。神に仕える人物の前に突如現れた異星人達、しかもその容貌がややもすれば悪魔的なものであるのにも関わらず、そこで信仰から来る視野狭窄に陥ることなく、今自分の目の前にある存在を、論理的に解明していこうとする神職者、という描写がかなり面白い上に、彼と対称的な立場にいるもう一人の聖職者、ヨアヒムとの対比もなかなか印象的だったりするのだった(その上この狂信者ヨアヒム君、後々良い味を出してくれるんだ)。
お話は中世ドイツに迷い込んだ異星人達と、当時のヨーロッパのごく普通の人々の交流と、かつて彼らが暮らしていたと思われるあたりに関する伝説に興味を持った現代の人々のお話がカットバックで描かれていく。本来は現代サイドのお話のみが中編として発表され、そこに肉付けがなされてこの形となったそうなのだが、もとの中編部分はお話を短くまとめる必要性があるからか極めてキレが良く、逆に中世側のお話は、ややもっさりし過ぎなんじゃないかと思えるぐらいゆったりと、重ために進んでいく。そこの所の対比は、まあ正直うまく言っているとは言いがたいかも。ただ、そのゆったり感がこの本に得も言われぬ「味」を持たせているとも言えるだろうか。
その「味」の部分が、なんと言ったらいいのか、いかにも今風なSFのきりっとしたスピード感とは別のところの何か、懐かしいものを呼び覚ましてくれるようなところがあって、多分落ち着いて考えたらダメなんじゃない? って思えるようなところもいろいろあるんだが、読み終わってまず感じるのは、「なんだか良いものを読んだような気がする」ってことで、それって意外に貴重な読書体験と言えるんじゃないのかな。
アラも多いしとっちらかってるところもちょいちょいある。「ヒューゴー賞最終候補作」というのは「ヒューゴー賞を取れなかった作品」でもあるわけで、本書の最終的な評価って言うのは煎じ詰めればそういうことなんだろう。でも捨てがたい魅力がこの本にはあると思うんだ。割と読むのに苦労するし、最終的な読後感にもクエスチョンマークがちょいちょい湧いてくるんですが、わたくし個人はどっちかというとこのお話、好きです。
★★★★
都内某所で初代ひだまり王決定戦が開催され、栄えある初代の王(続くかどうかは知らんけど)になったのは、へちょ絵版☆☆☆のオープニングアニメ(これは自分も好き。前に紹介したような気もする)の作者である京助氏で、彼への御褒美として「実現可能なリクエスト」というものがあり、初代王が所望したのは「ひだまりスケッチ」第4期の製作、て事で某方面大盛り上がり、だとか。
Sorry, sm11437191 was deleted.
それなんてデキレース2010? と思った自分は、きっと汚い大人なんだろうな。
「えむえむっ!」、「海月姫」、「刀語」、「それでも町は廻っている」、ニコ動で「侵略! イカ娘」、「おとめ妖怪ざくろ」。
「刀語」、今回の見せ場は「あかね色…」ラジオと立場が逆になってしまった小山力也対広橋涼のバトルパート、といえるだろうか(言えるか?)。自分は西尾維新作品を読んでないので良く判らないんだが、この方の持ち味は基本ダイアログで、それ以外のビジュアルなイメージというのはあくまで会話に付随してついてくるものであり、会話パートの丁々発止が楽しめないと、アニメ作品としての楽しみがかなり減るような作品、ということ? 何となく「化物語」にもそういう傾向はあったような気がするが、あちらはそれなりに作画の部分でスタッフが無駄にがんばってたようなところがあったような気もするんだけど、意識的にシンプルな作画スタイルを持ち込んできた「刀語」の方は、絵が持つ説得力ってところがかなり弱くなってるような気がするな。で、そこで問われる声優の力量ってところで、出演者の皆様のそれが、見てる側を満足させるレベルに達してないような気はするな。ここで求められるのはナチュラルな演技とはちょっと違う方向性の声のお芝居なんじゃないかしらね。
その他はまあ、それなりに。そろそろ「それ町」から「アマガミ」に戻そうかな、とは思ってますが。
ジェフリー・ディーヴァー 著/池田真紀子 訳
装画 永戸鉄也
想定 関口聖司
文春文庫
ISBN978-4-16-770588-6 →amazon
ISBN978-4-16-770589-3 →amazon
一瞬のうちに殺すようなことはせず、ある程度の時間をかけて人の息の根を止め、そこまでの時間経過を被害者と発見者に知らせryためにアンティークの時計を殺人現場に残す殺人鬼、"ウォッチメイカー"。高い知能と残忍性を兼ね備えた犯罪者の出現に、ニューヨーク市警はリンカーン・ライムの助力を要請する。直ちに機能するライムのチームだったが、最高のパートナーであるアメリアは、同時に自分自身の事件もかかえていた…。
リンカーン・ライム第7作。7作? あ、俺「12番目のカード」を読んでないんだ。今度探して読んでおきます。さて。
本シリーズの主人公であるライムは知力という部分で突出した存在で、彼に対抗するために、敵側にも歪んではいるが高い知能を持った犯罪者の存在が必要になってくるわけで、「ボーン・コレクター」や「コフィン・ダンサー」(これはかなり好き)はそちらの方面だったんだが、久しぶりにそっち系の魅力的な悪党、"ウォッチメイカー"が登場。彼を中心に追う側、追われる側の丁々発止が描かれる。
なにせ捻ってくるのが身上のディーヴァー作品を読んでる以上、読んでる側も書かれていることにどういう意味が隠されているのか、書かれていないことにどんな秘密が仕込まれているのか、ってあたりを気にしながら本を読んでいくわけで、読んでる側もそれなりに底意地が悪くなっているんだけど、そんなひねくれた読者の予想を軽々と裏切ってこそディーヴァー、ってことになる訳なんだが、そこの所の条件を満たすために、お話のためのスパイスであるべき(ストーリィ的な)捻りが、捻りを持ち込むための捻りになってしまっているんじゃないかという気はしないでもない。本書で言うなら、こちらの予想を裏切りつつ進んでいくお話が、前半のテンションを維持できず、後半に入って若干テンションダウンした上に、そのダウンしたテンションを挽回できないままラストに進んでいく感じがあって、自分が良質のミステリにあって欲しいと思っている、ラスト数行のやられた感、みたいなものが少々稀薄な方に流れてしまったかな、という恨みはある。最後に「ええっ?」って声を上げたかったんだけど、そこまでは行かなかったかなあと言うところ。
第6作を読んでないので初お目見えの市警の若造ロナルド君や、本作で初登場の訊問の専門家、キャサリン(彼女メインのシリーズもスタートしてるんだそうで)など、"ライム組"的なチームの魅力も増してはいるんだが、お話本体の読者に向けた"捻り"の部分が、捻りのための捻り、って方向に行ってしまい、少々無理があるんじゃないかそれは、って気がちょいちょいして来てしまうのも確かなところで。
面白いのは確かだけれど、最初(設定的な)のハードルが高い分、シリーズとして続けていくといろんなところに無理が出てきてしまうのも早いって事なのかも知れないな。
★★★☆
島本和彦「アオイホノオ」(5) →amazon。
わあ、教習車が3代目マークⅡ(wikipedia)だ。そういう時代かあ。ってことで炎君の教習所通いがメインで、後半に例の、伝説のダイコンⅢオープニングアニメのプロジェクトがスタートする、みたいな。そういう意味では最大の盛り上がりを前にしたちょっとしたダレ場的位置づけの巻、って事になるのかな。
Sorry, sm232453 was deleted.
せっかくだから貼っとくか。今ちょっとサーバ重いんで通信の絡むスクリプトを埋め込むのは控えるべきなんだとは思うけど。つか自分が久しぶりに見て、ちょっとうるっと来ちゃったものだから。
「とある魔術の禁書目録Ⅱ」、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」、「探偵オペラ ミルキィホームズ」、「天装戦隊ゴセイジャー」、「仮面ライダーOOO」、「ハートキャッチプリキュア!」、「STAR DRIVER 輝きのタクト」。
わりと急ぎ足で黒子メインの回は畳まれちゃったかな、な「禁書目録」。とりあえずこのアニメのスタッフさん的には、エピソードの決着を付けるときに、必ず若い娘の顔をグーで全力パンチ決めないと満足できない、みたいなルールが出来てたりするのかな。悪人が報いを受けるのは当然ではあるのだけれど、女の子の顔をぶっ叩くってのは、やっぱり見ていていい気持ちはしないよな。
「俺妹」は毎度ながらお兄さんいい人、ってお話。妹君はなのはファンで、黒猫さんはギアスファンなんだね。多分元ネタ探し始めたらぼろぼろと材料が出てくるのだろうな、これ。
日曜日。「ゴセイジャー」は一番興味があった、時間を戻す敵のスキルをどうやってはね返すのか、ってところの説明が無かったのがちょっと残念だったかな。ゴセイナイトはとうとう天知家にまでお邪魔しちゃって、このツンデレさん、って感じだな。
「OOO」もまあまあ快調。ヒナちゃんの「怪力」ってフィーチャーをみんなが忘れちゃってる気がしないでもないんだけど、そこも思い出してくださいね。
あ、「イカ娘」をまだ見てないぞ。
がわからないなぁ、相変わらず。いっそ向こうから「この値段で」って言われた方が気が楽、というのでは多分、もう一つ上に行けないって事なんではあるのだろうけど。
仕事をもらったときに「こんな値段になります」ってのを未だに自信を持って言えないでいるんだよな。おおむねこちらが出した値段ってのは問題なく通るんだけど、多分それではダメで、そこで「いやもうちょっと…」「そうは言ってもこれこれの手がかかりますから」「…そうですか、んじゃこれこれで」、みたいな交渉がないといかんのかなあって気もするんだよな。
自分を高く売りたい気はあるんですが、振り返って自分を見たら、いやそんな値段じゃねえだろ的な部分もあって、そこの所の折り合いが未だに上手くつかない感じ。
ちゃんとできる人はまず値段を決めて、その後でそれに見合った仕事をこなすって事なんだろうけどねえ…。
どうなんだろうね。まあ本気でドンパチに突入したら痛い目を見るのは北の方だと思うので、これも一種の(まあ乱暴だけど)メッセージの発信って事にはなるんだろうけど。
どう転ぶかはこれからの話になるし、どういう収まり方をするのかも判らない状態ではあるけれど、一つだけ確実で少々がっかりなのは、これから起こるであろういろんな事の中で、多分一番どっちつかずで情けない対応をするのがウチらの国なんだろうな、ってところなんだよなあ…。
今岡、現状維持でサイン「ロッテに感謝」(sanspo.com)。日本シリーズで一回ぐらい見せ場があったんだっけか。CSの方でしたっけか。
あの今岡が今、年棒1500万円で野球やってたとは。と言うかそれでも野球やめないんだ。すごいなぁ。阪神時代の今岡って捉え所のない、良く判らんキャラだっただけにどこをどう応援したもんだか良く判らない人物だったんだけど、今の彼なら普通に応援したいな。かつての輝きが戻ってくるのかどうか、そこはかなり微妙なところではありそうなんだけど。
今請けてるお仕事に修整要望メール。修整内容は半日仕事なんだけど、このお仕事、未だに注文書をもらって注文請書を返送する、という儀式を終えていないままにだらだらと作業だけが先に進んできてたものだったので、このままずるずる行くのはイヤだなと思って、「注文書ももらってないのに作業だけは進むのは勘弁な」ってメール返してみた。したら、
「注文書は送っているはずですが、届いてないようでしたらご連絡ください」って返信が。そんなものはもらってなかったので「もらってないですが祝日なども挟まってますのでもうちょっと待ちましょうか」的な返信を作成している最中に追い打ち的に「確認してみたら、手違いでまだ注文書を発送してませんでした。今日お送りします」って続報が。
嘘ついたな。
何だろなー、5年ぐらいお付き合いしている会社で、今回の担当氏は4人目なんだけど、代替わりするたびにお仕事スキルが下がっていく感じがしてなんだかなあ、と。最初にお付き合いさせていただいた担当氏はホントに隙のない、安心してお仕事の出来る人だったんだけど、さっさと辞めちゃったのだよな、この方。辞めるには理由があったって事なのかね。
ジョン・リンゴー 著/月岡小穂 訳
カバーイラスト ひろき真冬
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011785-6 \740(税別) →amazon
やがて来るポスリーンによる地球侵攻に向け、迎撃の準備を急ぐ地球人類。だが人類の希望混じりの予想をはるかに上回る速さで、彼らは太陽系に出現した。しかもこれまた予想をはるかに超える大軍勢で。急遽態勢を立て直し、ポスリーンの大軍に立ち向かう地球人類だったが、困難な状況を覆すことは出来るのか…
ちょっと前にTwitterで、「ゼロ年代やらミリタリィやらばかりがSFじゃねえぞ」とか啖呵を切った舌の根も乾かないうちに、しかも世間の方が妙にミリタリィ風味加速中のこのタイミングでミリタリィSFを読んじゃういい加減な私。それはさておき、ちょっと気になってあまぞんUSAでチェックしてみたんだけど、本国では「ポスリーン・ウォー 2」は一冊ものとして刊行されている。ペーパーバックでお値段は8$弱。それがこちらでは四分冊になって毎月1冊の刊行。なんでそうなる?
この本、多分ニーヴン&パーネルの大作SFなんかが上下分冊で一気に出ても、お客さんが買ってくれるようなご時世だったら一冊、もしくは上下分冊で一度に本屋さんの棚に並んだ本ではなかったのかと思うんだが、トールサイズ文庫になって本の活字サイズが大きくなった上に昨今の本の売れなさ、みたいなものも加味して、月に一冊の全四冊、なんて刊行スタイルをとったのかな、と。一気に上下巻買わせる作戦より、四分割して初期の売れ行きを見て続きの刊行の刷り具合に調整かけた方が有利、なんて経営的な判断がはたらいたりしたのかな、なんて邪推してみたり。爆発的にヒットしそうな匂いは全くしない、って恨みはあるからねえ(苦笑)。
さてそんな本書。前巻が実際のドンパチを控えた状況でのもろもろを描いていた分、偶然とは言えそこそこ抑制が効いていたものが、本書ではそのドンパチ部分を書かねばいけなくなり、で、そこで、この作家が戦闘シーンでしばしばやらかすチート設定がまたぞろ前に出てきてしまうものだから、いろいろ持って来てるのは分かるんだがそれがちっとも良い方向に機能していない。全体に読んでいて最初に来ちゃうのが「そんなこと出来るの?」って感想だったりするのだな。
それなりにお話は出来ていなくもないとは思うんだけど、そもそも一冊の本としてまとめられたものを四ヶ月に分けて、薄めて読む結果になってしまうってあたりも含めて、いろいろと誰得的な売り方の本であると思った。一気読みしたらそれなりにアラも許せたかも知れなかった部分が、逆に強調されてしまったんじゃないかって気もしてね。
ま、つきあい始めたら一応キリの良いところまではぶった切ったりしない(だから『グイン』もつきあったんだもの)事にしてるんで、続きも読むことは読みますけどね。
★★★
F1通信に掲載されてる、小林可夢偉 インタビュー 「オーバーテイクの秘訣なんてありません」。
言葉がどういう風に(翻訳の流れ、みたいな意味も含めて)日本語になってウチらが読める形になっているのかってところは判りようがないんだけど、なんかこの人は、これまでの日本人レーサーと微妙に立ち位置が違う感じがするな。根っからクレバーなのか、世代的なものなのかは良く判らないんだが、これまでの日本人F1ドライバーとは何かがちょっぴり、一味違ってる感じがする。
来年もザウバーは厳しいシーズンになりそうだけど、可夢偉君におかれてはいい具合に抜きつつ、がんばって欲しいもんですな。
予想の範疇内の反応と言えば言えるんだけど、ここのところのs78サーバの不調(重たくてすいません)について、どーなっとんじゃゴルァ、的メールを投げたら、一週間ほど待たせてくださった上で、「重たい処理をやってるサイトがあったりするとサーバ全体の反応も重くなるので、そういう場合は別サーバに移行してみちゃくれまいか」なんて返事が返ってきた。ま、それも対応策の一つではあるわな。とは言えこれはこれでバクチ的要素満載なのが困ったところである上に…
そもそもこの不具合、16日のサーバ一斉不調とタイミングをほぼ同じくして発生している不具合なわけで、んまあそこにどこぞの行儀の悪いユーザさんの行為が引金になった可能性は無しとはしないんだが、それ以上に何となく、サーバのシステム的な不調が原因になってるんじゃないかと思えてしまうんだがな。さて原因はどっちだ。
とにかく慢性的に重たい状態が続いているのは確かで、そこは改善したいんだが、感覚的に出来たら二桁ナンバーのサーバからは動きたくないって所もあるので、このサーバが何かおかしいんじゃね? 的ツッコミももうちょっと継続してみたい気もしていたり。
どうしたもんでしょうね、とりあえず重いのは勘弁な、って苦情はもう一度上げるつもりですが。
そして俺は極北に1人、みたいな。ということでゼロ年代SF100チェッカー(元記事→NEWS本の雑誌)。やってみましたところ結果は、100タイトル中 42 作品です(平均は 20.42 作品)。759 人中 78 位でした。
だそうで。んまあ何とか平均点よりは上だったけど、半分以上読んでないんだな。早川と創元以外はからきしな上に文庫限定の本読みであるところを考えたら、これでも上々な結果なんでしょうかね。でも多分俺、最も「ゼロ年代」らしい本ってところは軒並み外しちゃってる気はするな。こうしてロートルは取り残されていくのだろうな。
一応ここにリストアップされている100点(冊に非ず)というのは、リンクしている元記事の方で大森望さんが選んだものということで、復刻されたものなども含まれている。おおむね妥当なチョイスだと思うけど、「終戦のローレライ」だけは「ゼロ年代」っぽくも「SF」っぽくもないような気がするんだけどなあ(w。
「とある魔術の禁書目録Ⅱ」、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」、「探偵オペラ ミルキィホームズ」、「天装戦隊ゴセイジャー」、「仮面ライダーOOO」、「ハートキャッチプリキュア!」、「STAR DRIVER 輝きのタクト」。
前にも書いたような気がするのでざっくり。ブツ切りエピソードの羅列が続く「禁書目録」、だからそれでは見ててもちっとも気が乗らないんだってば。
邪気眼がなんか知らんけど良い方向に働いて、気がついたら人気作家、いよいよアニメ化も目前だ、でもそこにはオトナの事情ってものもいろいろ絡んできて、ってお話だった「俺妹」。ここで登場する、やや悪玉風味にディフォルメされた大人達って、全くもって真っ当なことを言い、実践しようとしてるんだよな。ところが兄はそこの所を説教され、その内容がまともなものであるにも関わらず、俺は妹の兄貴だから、妹の願いを叶えてくれやと土下座し、黒猫は一種の戦友的な連帯感から、マイナス方向にシフトしつつもオトナ達に異議を申し立て、それを聞いたオトナ達は、信じられないことにそんな「子供」の言うことをかなり呑んでくれる、と。
イラつくわあ。
主人公(というのとはちょっと違うか、ヒロイン、かな)の気持ちは全てに優先される、というのが昨今のライトノベル系のお話における遵守事項なの? 可愛くてちょっと厄介なところもあるけど、基本的に愛せるキャラクタが望んだことは、基本かなえる方向で進むお話がみんなが求めているものなの? 「けいおん!」でも思ったんだけど、最近のアニメやら何やらにおける主人公補正って何かおかしくね? 自分から外の世界に直接交渉するんじゃなく、そこに主人公が好きで堪らないワキをバッファとして配置して、そのバッファが大活躍することで主人公は知らん間にいい目を見ている、みたいな。
内にこもってる分には気持ちいいんだろうけど、それは見知らぬ他者は遮断して生きていけばいいじゃない、と言うメッセージを、凄く心地よいオブラートに包んで垂れ流しているって事なんじゃないかと思うんだけど。
むう、何熱くなってんだオレ(w
日曜日、「ゴセイジャー」は前日深夜とはうって変わって、極めてベタに泣ける話。ほぼ展開は読めるというのにちょっとホロリとしてしまうと言う。その裏でまた悪玉チームの方で下克上モードが発動しそうな匂いが出てきていたりしてちょっと油断できないな、と思いつつもうちょっとシンプルな話(シリーズ構成的に、ね)にしてくれた方が良かったんじゃないかなあ、とも思ったり。
「OOO」は快調っすね。後藤さんはもうちょっとイヤなヤツポジションでいるのかと思ったけど、割と早めに良い人サイドに来ちゃったかも。とは言え真木さんがこの後も絡んでくるだろうから、いろいろ波乱があるのかも。G3的ポジションに落ち着く人なのかな。
「STAR DRIVER」、双子の美人姉妹の姉は広橋涼、というのは何かの約束事なのか? 割にちゃんと張った声の芝居してる塩大福さんは久しぶりなのでそこは楽しめた、けど全体としては何やってるのか判らないアニメだよなあ。
ってことで。
YouTubeに「ヤマト」のおそらくテレビで放映されたものと思われるメイキング映像が上がってた(5パートあるうちのその1、)。
ひととおり見てみたけど、うん、きっと真面目に作っているんだろうなと思った。とりあえず「ヤマト」に乗れるのが嬉しくて仕方ない感じなのが伝わってくるギバちゃんの様子がかわいらしかったです。
ただなあ、やっぱり松本零士的世界をアニメに移して見せた、テレビ版第一話を見た時の、あの衝撃には遠く及ばないんだよなあ。
多分その一番の理由は宇宙がどうとかメカデザインがどう(まあこれも、『ジュブナイル』から連綿と続く、白組風クロム感多めの絵で、個人的にはどうかと思うんだけど)とか、そういうところじゃなく、空間の埋め方が足りてないんだと思う。
松本零士的世界における例のマツモト・ゲージってヤツは、広々とした空間を無駄に埋め尽くすことで、広さと圧迫感を同時に表現するための小道具として機能しているんだと思うんだけど、それに換わるものがこちらの実写版映像にはないんだな。だから実写版ヤマトの第一艦橋は、宇宙船のブリッジと言うよりはIT企業のコールセンターにしか見えないの。ここが決定的に、萎える。撮影の都合もあるんだろうけど、戦闘機のコクピットなんかも、無駄に広い感じがするよね。
山崎貴さんって人は、こういうところに拘れる人だと勝手に思ってたんだけど、そうでもなかったのかな。非常にどうでも良いポイントなんだけど、ここが自分にはかなり大きくてね。
大森望 編
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
創元SF文庫
ISBN978-4-488-73801-3 \1000(税別) →amazon
2000年から2009年までの10年間に国内で発表されたSF短編の中から選び抜かれた佳品をまとめたアンソロジー。<S>にはリアル志向の、<F>には"すこし、ふしぎ"なテイストの作品が収録される。
また「ゼロ年代」か、と思いつつも、やはり読んでおかなきゃね、と思うくらいには自分もまだSF者なんだろうな、と思う。とはいえライトノベル系や早川、創元以外となるとからきし(あれ、この文章にはデジャ・ビュが…)な物だから、それなりにお得感はあるわけだし、そもそも読んだは良いが忘れちゃった、ってのも結構あるしね。というところでいつものようにそれぞれの簡単な感想を。
既読であるはずなのにあんまり良く憶えていなかった。おかげでなんだか新鮮。いかにもこの方らしい、今ある技術情報の延長線のちょっぴり先にあるであろうと思われるブレイクスルーに、ちょっとほわほわしたストーリーを絡めてくる。なんというか、読んでいてしみじみと感じるのは、野尻さんってピュアな人なんだろうなあってことだな。
これも既読のはずなんだけどなあ。なんでこうも易々と忘れられるかな。宇宙SFに一種のあらかじめ用意されたユートピア・テーマを絡めたような。SFでしばしば語られる、地球人類が持つ荒々しいまでのフロンティア・スピリットのようなモノは、果たして本当に全宇宙レベルで居場所を与えられれてしかるべき物なのか、というあたりへの考察、かな。著者自身はあとがきで「人間は幸せ以上の物を求める生き物だ」と、頼もしい宣言をしてくれている。
著者の代表作、「ナイトウォッチ」シリーズからのスピンオフ作品。オリジナルの方を知らないのであれだけど、乱暴に喩えるならば無垢な上条さんが自分の右手に宿った力とどう向き合っていくかを描くお話、で良いですか? もう一つの上遠野氏の代表作である「ブギーポップ」シリーズも絡めて、「とある…」シリーズと比較するような記事をちょいちょい見るんですけど、そういう(好敵手的な)位置関係が出来てたりする物なんでしょうか?
こちらも既読。そのひどさだけは憶えていたけど、改めて読み返すとやっぱりひでえね(^^;)。本作については、本書中、最初の4作が宇宙テーマのSFってことになっているんだけど、それを「序」で紹介する大森望氏の筆が、そこまでの三つをそれぞれ「リアルな宇宙開発もの」、「異色のファースト・コンタクトもの」、「寓話的・観念的な戦争SF」と紹介しておいて、ラストを「嘔吐した宇宙飛行士の話である」と放り投げているのに笑いました。
これは憶えてた。なぜ忘れてなかったんだろう。個々のキャラクタの描き分け具合に好感を持った、ということだったのかな。SFの括りを外しても充分通用する作品であるとは思う。
短編集の評価が極めて高いにも関わらず、そちらはまだ読んでない。ただ本作に限っては、多分異形コレクションで読んでいるはず。単品としては正直ピンと来ないところもある。これだけではイメージが足りない感じはあるんだな。独特な色彩感覚みたいなものは伝わってくるんだけどね(だったら短編集読めよ、って話だよなあ)。
アイコンとしてのアイドル、もしくはアイドルを一種のイコンと捉えて語られる、なんだろう、認知と受容(と拒絶)のストーリー、なのかしら。自分がアイドル的なものに今ひとつ気持ちが動かないものだから、取っかかりのところで入りづらいものがあったかも。
さすがにこれは読んでるよね。
「カナブンてぇへんだあぁ!」「なんでいフェチ!」てなもんで。自分にとっていしいひさいち作品の最高峰は「B型平次捕物帖」なので、そういう意味でもインパクト充分。しかもそれを書いたのが円城塔さんだってところである意味倍率ドン! 良く判らんなりに面白かったです。
シリーズ唯一のコミック。ごめんなさい、文庫サイズでマンガを読むのは老眼+乱視持ちにはそれだけで苦行なのでパス。
「雪風」の深井零の少年時代にメスが入る。ちょっと零というキャラに勝手に持っていたイメージが崩された感じがあるかも。体育会系の人じゃあないんだね。むしろ一種の厨二的なキャラを先取りしていたのが零の本質って事だったのかしら。多分これは「雪風」のシリーズが進むにつれて、零と雪風の関係性が進みすぎてしまったが故に、そうまで機械と入れ込んだ関係性を保てる零ってどんなヤツか? ってところを補強しておいた方が良いかな? みたいな感覚が働いたのかな、なんて。スタンドアロン・コンピュータというものが消えていく世界への、良く判らんけど寂寞とした思い、みたいなものは自分も何となく判る、ような気がする
良作がずらりと揃った短編集。故に自分が勝手に「ゼロ年代」ってワードに対して感じていた、エッジっぽい所のトンガリ具合ってあたりは実はそれほどでもなかったかも。ま、おかげでオッサン読者的にはかなり楽しく読める一冊になってたわけですが。
★★★★
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□ 寸゛(たじまや) [画面が広くないと使いにくいってのは同感です。で、広くしたからといって使い易くなるわけじゃないところが困りものです。C..]
□ rover [さすがに6まで戻るのは、ちょっと…(^^;)。んでもCS2には戻したい気がしますねえ。]